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【発明の名称】 データ記録装置とデータ記録システムとデータ記録方法
【発明者】 【氏名】山本 和孝

【要約】 【課題】ネットワークに直接接続できるようにし、ネットワーク上の複数台の端末装置によって共有したときにバッファアンダーランによるデータ書き込みの失敗を回避できるようにする。

【解決手段】システムコントローラ17は、任意のPC42から転送されるデータをCDフォーマットに準拠するCD−R/RWディスク等の光ディスク30に対して書き込み中にバッファメモリ9のデータ量を監視し、バッファメモリ9内のデータが一定量以下になってデータ転送が間に合わないバッファアンダーランを検出すると、データ書き込みを一時停止し、PC42からデータが送られてくるのを待ち、バッファメモリ9内のデータが一定量以上になったら、データのCIRCの連続性を維持するようにデータ書き込みを再開する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録媒体に連続性を維持するようにデータを書き込んで記録するデータ記録装置において、複数台の端末装置からなるネットワークに接続して前記各端末装置からのデータの書き込みを行わせるインタフェース手段を設けたことを特徴とするデータ記録装置。
【請求項2】 記録媒体に対するデータの書き込み中にデータ転送が間に合わないときはデータ書き込みを一時停止し、データが充分に送られてきたときにデータの連続性を維持するようにデータ書き込みを再開するデータ記録装置において、複数台の端末装置からなるネットワークに接続して前記各端末装置からのデータの書き込みを行わせるインタフェース手段を設けたことを特徴とするデータ記録装置。
【請求項3】 前記データ転送が間に合わない原因がバッファアンダーランであることを特徴とする請求項2記載のデータ記録装置。
【請求項4】 前記記録媒体がCDフォーマットに準拠するディスクメディアであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項5】 前記インタフェース手段がIEEEに規定された通信制御手段であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項6】 前記インタフェース手段がATAPIに規定された通信制御手段であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項7】 前記インタフェース手段に前記各端末装置を放射状に接続する集線手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項8】 前記インタフェース手段に送受信するデータの極性を反転させる切替手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項9】 前記各端末装置上で前記記録媒体にデータを書き込む制御を行う制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項10】 前記制御プログラム記憶手段に記憶された制御プログラムを前記各端末装置からの要求に基づいて送信する手段を設けたことを特徴とする請求項9記載のデータ記録装置。
【請求項11】 送信先の端末装置で前記制御プログラムのインストールを実行するようにすることを特徴とする請求項10記載のデータ記録装置。
【請求項12】 送信先の端末装置で前記制御プログラムをアプリケーションとして実行するようにすることを特徴とする請求項10記載のデータ記録装置。
【請求項13】 ブラウザを介した指示に基づいて前記制御プログラムをHTTP等の通信プロトコルで送信して前記実行を行うようにすることを特徴とする請求項11又は12記載のデータ記録装置。
【請求項14】 複数台の端末装置からなるネットワークと、記録媒体に連続性を維持するようにデータを書き込んで記録するデータ記録装置とからなり、前記データ記録装置に、前記ネットワークに接続して前記各端末装置からのデータの書き込みを行わせるインタフェース手段を備えたことを特徴とするデータ記録システム。
【請求項15】 複数台の端末装置からなるネットワークと、記録媒体に対するデータの書き込み中にデータ転送が間に合わないときはデータ書き込みを一時停止し、データが充分に送られてきたときにデータの連続性を維持するようにデータ書き込みを再開するデータ記録装置とからなり、前記データ記録装置に、前記ネットワークに接続して前記各端末装置からのデータの書き込みを行わせるインタフェース手段を設けたことを特徴とするデータ記録システム。
【請求項16】 前記データ転送が間に合わない原因がバッファアンダーランであることを特徴とする請求項15記載のデータ記録システム。
【請求項17】 前記記録媒体がCDフォーマットに準拠するディスクメディアであることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか一項に記載のデータ記録システム。
【請求項18】 前記インタフェース手段がIEEEに規定された通信制御手段であることを特徴とする請求項14乃至17のいずれか一項に記載のデータ記録システム。
【請求項19】 前記インタフェース手段がATAPIに規定された通信制御手段であることを特徴とする請求項14乃至17のいずれか一項に記載のデータ記録システム。
【請求項20】 前記インタフェース手段に前記各端末装置を放射状に接続する集線手段を設けたことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか一項に記載のデータ記録システム。
【請求項21】 前記インタフェース手段に送受信するデータの極性を反転させる切替手段を設けたことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか一項に記載のデータ記録システム。
【請求項22】 前記各端末装置上で前記記録媒体にデータを書き込む制御を行う制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶手段を設けたことを特徴とする請求項14乃至21のいずれか一項に記載のデータ記録システム。
【請求項23】 前記制御プログラム記憶手段に記憶された制御プログラムを前記各端末装置からの要求に基づいて送信する手段を設けたことを特徴とする請求項22記載のデータ記録システム。
【請求項24】 送信先の端末装置で前記制御プログラムのインストールを実行するようにすることを特徴とする請求項23記載のデータ記録システム。
【請求項25】 送信先の端末装置で前記制御プログラムをアプリケーションとして実行するようにすることを特徴とする請求項23記載のデータ記録システム。
【請求項26】 ブラウザを介した指示に基づいて前記制御プログラムをHTTP等の通信プロトコルで送信して前記実行を行うようにすることを特徴とする請求項24又は25記載のデータ記録システム。
【請求項27】 ネットワークに接続された複数台の端末装置とデータ記録装置との間のデータ記録方法において、前記各端末装置から転送されるデータを記録媒体に連続性を維持するように書き込んで記録することを特徴とするデータ記録方法。
【請求項28】 ネットワークに接続された複数台の端末装置とデータ記録装置との間のデータ記録方法において、前記各端末装置から転送されるデータをCDフォーマットに準拠する記録媒体に書き込み中にバッファアンダーランによってデータ転送が間に合わないときはデータ書き込みを一時停止し、データが充分に送られてきたときにデータの連続性を維持するようにデータ書き込みを再開することを特徴とするデータ記録方法。
【請求項29】 前記各端末装置上で前記記録媒体にデータを書き込む制御を行う制御プログラムを記憶し、前記各端末装置からの要求に基づいて送信して、前記制御プログラムのインストールを実行又は前記制御プログラムをアプリケーションとして実行することを特徴とする請求項27又は28記載のデータ記録方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体にデータを記録するCD−R/RW装置等のデータ記録装置とデータ記録システムとデータ記録方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ記録装置であるCD−R/RWドライブの普及は目覚しいものがある。CD−R/RWドライブでデータを記録及び再生するCD−R/RWメディアは、ドライブの普及と共に価格が低下し、今や最も入手性の良いリムーバブルメディアになっている。そのため、利用者層も広がり、パーソナルコンピュータ(PC)の知識がほとんど無い初心者にも使用され始めている。
【0003】CD−R/RWドライブは、CD−ROMドライブの延長に有り、ホストインタフェースはATAPIかSCSIが主流である。しかし、それらのインタフェースを持ったドライブを利用するには、PCのケースを空けてCD−R/RWドライブ又はSCSIボードを設置する必要があり、初心者にとって敷居の高いものであった。
【0004】そこで最近では、IEEE1394によって複数のOSでサポートされ、PCのケースを空ける必要が無く、デスクトップPCでもノートPCでも標準で搭載されているUSBインタフェースを備えたCD−R/RWドライブが多用されている。
【0005】USBは、転送速度が最大12MbpsとCD−R/RWドライブで高速なリードライトを行うには不充分であるが、リードライト性能よりも利便性に価値を感じるユーザが多いようである。
【0006】また、データ配布や保存媒体としてCD−R/RWが普及するにつれ、CD−R/RWドライブをネットワークに接続して共有したいといった要求が高まってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のようなデータ記録装置は、例えばCD−R/RWドライブでは、PCから書き込み速度以上の転送レートでデータを送ってもらう必要があり、PCからのデータ転送が遅れてデータバッファが空になると、バッファアンダーランというエラーが発生してデータ書き込みが続行できなくなり、CD−Rディスクのように書き換えができないメディアの場合は使用できなくなってしまうという問題があった。
【0008】また、ネットワークシステムとして代表的なイーサネット(登録商標)は、最近でこそ100BASE−TXの100Mbpsに高速化されたものの、まだまだ10BASE−Tの10Mbpsで利用される場合が多く、CD−R/RWドライブのデータ転送レートとしては不充分であり、トラフィックによって一定の転送レートを確保できないので、ネットワークに接続して利用してもデータ記録を確実に行えない恐れがあった。
【0009】この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、ネットワークに直接接続できるようにし、ネットワーク上の複数台の端末装置によって共有したときにバッファアンダーランによるデータ書き込みの失敗を回避できるようにすると共に、各端末装置がデータ記録装置を利用するときの操作性を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を達成するため、記録媒体に連続性を維持するようにデータを書き込んで記録するデータ記録装置において、複数台の端末装置からなるネットワークに接続して上記各端末装置からのデータの書き込みを行わせるインタフェース手段を設けたものである。
【0011】また、記録媒体に対するデータの書き込み中にデータ転送が間に合わないときはデータ書き込みを一時停止し、データが充分に送られてきたときにデータの連続性を維持するようにデータ書き込みを再開するデータ記録装置において、複数台の端末装置からなるネットワークに接続して上記各端末装置からのデータの書き込みを行わせるインタフェース手段を設けたものも提供する。
【0012】さらに、上記のようなデータ記録装置において、上記データ転送が間に合わない原因がバッファアンダーランのときにするとよい。
【0013】また、上記のようなデータ記録装置において、上記記録媒体がCDフォーマットに準拠するディスクメディアにするとよい。
【0014】さらに、上記のようなデータ記録装置において、上記インタフェース手段をIEEEに規定された通信制御手段にするとよい。
【0015】また、上記のようなデータ記録装置において、上記インタフェース手段をATAPIに規定された通信制御手段にするとよい。
【0016】さらに、上記のようなデータ記録装置において、上記インタフェース手段に上記各端末装置を放射状に接続する集線手段を設けるとよい。
【0017】また、上記のようなデータ記録装置において、上記インタフェース手段に送受信するデータの極性を反転させる切替手段を設けるとよい。
【0018】さらに、上記のようなデータ記録装置において、上記各端末装置上で上記記録媒体にデータを書き込む制御を行う制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶手段を設けるとよい。
【0019】また、上記のようなデータ記録装置において、上記制御プログラム記憶手段に記憶された制御プログラムを上記各端末装置からの要求に基づいて送信する手段を設けるとよい。
【0020】さらに、上記のようなデータ記録装置において、送信先の端末装置で上記制御プログラムのインストールを実行するようにするとよい。
【0021】また、上記のようなデータ記録装置において、送信先の端末装置で上記制御プログラムをアプリケーションとして実行するようにするとよい。
【0022】さらに、上記のようなデータ記録装置において、ブラウザを介した指示に基づいて上記制御プログラムをHTTP等の通信プロトコルで送信して上記実行を行うようにするとよい。
【0023】また、複数台の端末装置からなるネットワークと、記録媒体に連続性を維持するようにデータを書き込んで記録するデータ記録装置とからなり、上記データ記録装置に、上記ネットワークに接続して上記各端末装置からのデータの書き込みを行わせるインタフェース手段を備えたデータ記録システムを提供する。
【0024】さらに、複数台の端末装置からなるネットワークと、記録媒体に対するデータの書き込み中にデータ転送が間に合わないときはデータ書き込みを一時停止し、データが充分に送られてきたときにデータの連続性を維持するようにデータ書き込みを再開するデータ記録装置とからなり、上記データ記録装置に、上記ネットワークに接続して上記各端末装置からのデータの書き込みを行わせるインタフェース手段を設けデータ記録システムを提供する。
【0025】また、上記のようなデータ記録システムにおいて、上記データ転送が間に合わない原因がバッファアンダーランのときにするとよい。
【0026】さらに、上記のようなデータ記録システムにおいて、上記記録媒体をCDフォーマットに準拠するディスクメディアにするとよい。
【0027】また、上記のようなデータ記録システムにおいて、上記インタフェース手段をIEEEに規定された通信制御手段にするとよい。
【0028】さらに、上記のようなデータ記録システムにおいて、上記インタフェース手段をATAPIに規定された通信制御手段にするとよい。
【0029】また、上記のようなデータ記録システムにおいて、上記インタフェース手段に上記各端末装置を放射状に接続する集線手段を設けるとよい。
【0030】さらに、上記のようなデータ記録システムにおいて、上記インタフェース手段に送受信するデータの極性を反転させる切替手段を設けるとよい。
【0031】また、上記のようなデータ記録システムにおいて、上記各端末装置上で上記記録媒体にデータを書き込む制御を行う制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶手段を設けるとよい。
【0032】さらに、上記のようなデータ記録システムにおいて、上記制御プログラム記憶手段に記憶された制御プログラムを上記各端末装置からの要求に基づいて送信する手段を設けるとよい。
【0033】また、上記のようなデータ記録システムにおいて、送信先の端末装置で上記制御プログラムのインストールを実行するようにするとよい。
【0034】さらに、上記のようなデータ記録システムにおいて、送信先の端末装置で上記制御プログラムをアプリケーションとして実行するようにするとよい。
【0035】さらにまた、上記のようなデータ記録システムにおいて、ブラウザを介した指示に基づいて上記制御プログラムをHTTP等の通信プロトコルで送信して上記実行を行うようにするとよい。
【0036】また、ネットワークに接続された複数台の端末装置とデータ記録装置との間のデータ記録方法において、上記各端末装置から転送されるデータを記録媒体に連続性を維持するように書き込んで記録するデータ記録方法も提供する。
【0037】さらに、ネットワークに接続された複数台の端末装置とデータ記録装置との間のデータ記録方法において、上記各端末装置から転送されるデータをCDフォーマットに準拠する記録媒体に書き込み中にバッファアンダーランによってデータ転送が間に合わないときはデータ書き込みを一時停止し、データが充分に送られてきたときにデータの連続性を維持するようにデータ書き込みを再開するデータ記録方法も提供する。
【0038】さらにまた、上記のようなデータ記録方法において、上記各端末装置上で上記記録媒体にデータを書き込む制御を行う制御プログラムを記憶し、上記各端末装置からの要求に基づいて送信して、上記制御プログラムのインストールを実行又は上記制御プログラムをアプリケーションとして実行するとよい。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の第1実施形態のデータ記録システムの構成を示すブロック図であり、図中の矢印は主にデータの流れを示している。
【0040】このデータ記録システムは、データ記録装置であるCD−R/RWドライブと複数台のパーソナルコンピュータ等の端末装置(PC)42とが集線装置(ハブ:HUB)41を介してLAN40によってネットワーク接続されている。
【0041】CD−R/RWドライブのスピンドルモータ1は、CD−R/RWディスク等の光ディスク30を所定の回転速度で回転駆動する。そのスピンドルモータ1は、モータドライバ2とサーボ処理部3によって線速度が一定または角速度が一定になるように制御される。その線速度は段階的に変更が可能である。
【0042】光ピックアップ4は、図示を省略した公知の半導体レーザ光源(LD),光学系部,フォーカスアクチュエータ,トラックアクチュエータ,受光素子及びポジションセンサ等を内蔵しており、光ディスク30に対する情報(データ)の記録及び再生時にLDから発生させたレーザ光を光ディスク30に照射する。
【0043】また、上記シークモータは、上記受光素子及び上記ポジションセンサから得られた信号に基づいてレーザ光のレーザスポットを目的の場所に位置させるように光ピックアップ4を移動させ、上記フォーカスアクチュエータ,上記トラックアクチュエータがそれぞれレーザ光のフォーカシングとトラッキングをそれぞれ制御する。
【0044】光ディスク30に記録されたデータの読み出し(リード)の場合、光ピックアップ4で得られた再生信号をリードアンプ5で増幅して2値化した後、CDデコーダ6によってデインタリーブとエラー訂正の処理を施す。さらに、CD−ROMデコーダ7によってそのデータにデータの信頼性を高めるためのエラー訂正の処理を施す。
【0045】その後、バッファマネージャ8によってそのデータを一旦バッファメモリ(バッファRAM)9に蓄え、セクタデータとして揃ったところでホストインタフェース10を通してLAN40上の読み出し要求があったPC42へハブ41を介して一気に送る。
【0046】一方、光ディスク30に対するデータの書き込み(ライト)の場合、ホストインタフェース10によってLAN40上の書き込み要求があったPC42からハブ41を介してデータを受信し、バッファマネージャ8によって一旦バッファメモリ9に蓄える。
【0047】バッファメモリ9にある程度の量のデータが貯まったところで光ディスク30への書き込みを開始するが、その前に光ピックアップ4によって照射するレーザ光のレーザスポットを書き込み開始地点に位置させなければならない。その書き込み開始地点は、光ディスク30に予めトラックの蛇行によって刻まれているウォブル信号に基づいて求める(公知なので詳細な説明を省略する)。
【0048】上記ウォブル信号にはATIPと呼ばれる絶対時間情報が含まれており、ATIPデコーダ11によって絶対時間情報を取り出す(同じく公知なので詳細な説明を省略する)。
【0049】また、ATIPデコーダ11が生成する同期信号をポーズリスタートコントローラ12及びCD−ROMエンコーダ13を介してCDエンコーダ14へ入力し、CDエンコーダ14はその同期信号に基づいて正確な位置でのデータの書き出しを可能にする(同じく公知なので詳細な説明を省略する)。
【0050】そして、バッファメモリ9のデータに、CD−ROMエンコーダ13やCDエンコーダ14でそれぞれエラー訂正コードの付加やインタリーブを行い、ライトゲート制御部15,LDドライバ(レーザコントロール回路)16,光ピックアップ4を介して光ディスク30にそのデータを記録する。
【0051】ライトゲート制御部15は、レーザ光をライトパワーで発光させるか否かを決定する。そのライトゲート制御は、通常ライトの場合、CDエンコーダ14から出力されるライトスタートをそのままライトゲートとして使用するが、リカバリ動作の場合、実書き込み開始点でライトゲートがアクティブになるようにライトゲートを制御する。
【0052】システムコントローラ17は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータによって実現され、このCD−R/RWドライブの全体の制御を司り、光ディスク30に連続性を維持するようにデータを書き込む制御処理を行う。
【0053】すなわち、データ書き込み中にバッファメモリ9のデータ量を監視し、データ書き込み中にバッファメモリ9内のデータが一定量以下になってデータ転送が間に合わないときはデータ書き込みを一時停止し、PC42からデータが送られてくるのを待ち、PC42からデータが充分に送られてきてバッファメモリ9内のデータ量が一定量以上になるとデータの連続性を維持するようにデータ書き込みを再開する制御を行う。さらにこの発明に係わるその他の制御処理も実行する。
【0054】ホストインタフェース10は、イーサネットコントローラ20と信号整形のトランスフォーマ21とツイストペアケーブル用のRJ−45コネクタ22とから構成されており、ハブ41を介してLAN40に直接接続し、各PC42からのデータの書き込みを行わせるインタフェース手段の機能を果たす。
【0055】イーサネットコントローラ20は、イーサネットフレームやTCP/IPパケットからデータを切り出してバッファマネージャ8を介してバッファメモリ9へ送る。また、バッファマネージャ8を介して受け取ったバッファメモリ9のデータをTCP/IPやイーサネットフレームにしてPC42へ転送する。
【0056】すなわち、上記ホストインタフェース10は、IEEE802.3準拠の通信手段に相当し、このCD−R/RWドライブは、イーサネットをLAN40とのホストインタフェースとしている。
【0057】次に、このデータ記録システムにおけるデータ記録処理について説明する。図2は、図1に示したデータ記録システムにおけるデータ記録処理を示すフローチャート図である。
【0058】システムコントローラ17は、任意のPC42から転送されるデータをCDフォーマットに準拠するCD−R/RWディスク等の光ディスク30に対して書き込み中にバッファメモリ9のデータ量を監視し、ステップ(図中「S」で示す)1でバッファメモリ内のデータが一定量以下になってデータ転送が間に合わないバッファアンダーランを検出したか否かを判断する。
【0059】そして、ステップ1の判断でバッファアンダーランを検出すると、ステップ2でデータ書き込みを一時停止し、ステップ3でPCからデータが送られてくるのを待ち、ステップ4でバッファメモリ内のデータが一定量以上になったか否かを判断し、データが充分に送られてきてバッファメモリ内のデータが一定量以上になったら、ステップ5でデータのCIRCの連続性を維持するようにデータ書き込みを再開する。
【0060】なお、この実施形態のデータ記録システムでは、ネットワーク接続のためにイーサネットをホストインタフェースに持つCD−R/RWドライブを示したが、その他の種類のネットワーク接続のためのインタフェースにしてもよい。
【0061】このようにして、LANに直接接続が可能なので、LAN上において複数のPCによるドライブの共有化が単体で可能になる。また、LANに接続する際にはLANケーブルを用いるのでATAPIやSCSIに比べてケーブルが細くて済み、LANへの接続が容易になる。さらに、PCではSCSIに比べてイーサネット搭載率が高いので接続性が高くなる。
【0062】次に、この発明の第2実施形態について説明する。上記のようなCD−R/RWドライブの開発競争は激しく、最近は半年、またはそれ以下のサイクルでライト速度やリード速度の向上したモデルが発表されるものであり、ライフサイクルの短い製品において、インタフェースが異なるドライブを数種類開発生産することは非常に効率が悪い。
【0063】したがって、イーサネットをホストインタフェースに持つCD−R/RWドライブをPCに内蔵するよりも、CD−R/RWドライブに一番標準的なATAPIインタフェースをイーサネットに変換する回路を設けて、PC外付け用のサブシステムにすれば、開発生産の際に効率が良い。
【0064】図3は、この発明の第2実施形態のデータ記録システムの構成を示すブロック図である。このデータ記録システムでは、CD−R/RWドライブ50にはATAPIインタフェース51を備えており、そのATAPIインタフェース51にATAPI/イーサネット変換回路60を接続し、ハブ41を介してLAN40上の複数台のPC42による共有が可能である。
【0065】ATAPI/イーサネット変換回路60は、図1に示したホストインタフェース10にATAPI/イーサネット変換機能を設けたものであり、ホストインタフェース10と共通するものについては同一符号を付してその説明を省略する。
【0066】なお、CD−R/RWドライブ50は、図1に示したCD−R/RWドライブの主要部を備えており、その図示を省略しているが、上述したデータの記録に係わる機能については同様である。
【0067】ATAPI/イーサネット変換回路60のイーサネットコントローラ61には小容量のバッファメモリ62を内蔵しており、そのバッファメモリ62にパケットデータを格納する。
【0068】PC42がコマンドパケットを送ると、CPU63はバッファメモリ62からコマンドを読み出してATAPIパケットとしてATAPIコントローラ64へ送る。ATAPIコントローラ64はコマンドをCD−R/RWドライブ50へ送り、そして処理が終了したらCPU63に知らせる。
【0069】CPU63は、ホストへステータスパケットを送るといった手順でコマンドを実行する。データ転送が伴うコマンドの場合、リードライトデータはイーサネットコントローラ61とATAPIコントローラ64間で直接やり取りする。
【0070】すなわち、上記ATAPI/イーサネット変換回路60が、ATAPI規格のホストインタフェース手段(ATAPI・I/F)を有するCD−R/RWドライブに接続し、データをATAPI−イーサネット変換することによってATAPIに規定された通信制御を司る手段に相当する。
【0071】このようにして、現在多用されているインタフェースのATAPIを用いることにより、CD−R/RWドライブと独立に開発を行うことができ、他種類のインタフェースを開発するよりも開発コストのリスクが少なくて済む。また、新規ドライブへの対応を迅速に行える。
【0072】次に、この発明の第3実施形態について説明する。上記のようなイーサネットをホストインタフェースに持つCD−R/RWドライブをPCへ直接接続している場合、他のPCでCD−R/RWドライブを利用するにはケーブルをつなぎ変える必要がある。そこで、CD−R/RWドライブへ複数のPCを接続可能なようにハブ機能を持たせるとよい。
【0073】図4は、図3に示したATAPI/イーサネット変換回路にハブ機能をもたせたときの構成を示す図であり、共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0074】このATAPI/イーサネット変換回路60は、図3に示したATAPI/イーサネット変換回路の内部にハブ機能を持たせたものであり、図3に示したATAPI/イーサネット変換回路のRJ−45コネクタに代えてRJ−45ハブコネクタ66を設けて、そのRJ−45ハブコネクタ66に対する通信制御を行うハブコントローラ65をイーサネットコントローラ61とトランスフォーマ21との間に設けている。
【0075】したがって、イーサネットコントローラ61とハブコントローラ65間は、図3に示したATAPI/イーサネット変換回路をケーブルでハブユニットと接続する場合と等価である。
【0076】すなわち、上記ハブコントローラ65とRJ−45ハブコネクタ66が、自装置とネットワーク上の各PCとを放射状に接続する集線装置の機能を果たす。
【0077】なお、ハブコントローラ65とCPU63を接続しているが、ハブ機能としてはハブコントローラ65とトランスフォーマ21とRJ−45ハブコネクタ66で完結している。
【0078】このようにして、ATAPI/イーサネット変換回路内にハブ機能を備えたことにより、LANを介して複数台のPCを容易に接続することができる。また、CD−R/RWドライブとハブを個別に設置するよりもネットワークの設置スペースがコンパクトに収まる。さらに、PCとの直接接続でもケーブル交換やスイッチ切り替えが不要になるので、使い勝手が向上する。
【0079】次に、この発明の第4実施形態について説明する。上記のようにCD−R/RWドライブにイーサネットをホストインタフェースとして持たせたとき、ハブを通してLANに接続する場合とPCへ直接接続する場合の2種類の接続方法が考えられ、接続ケーブルにはストレートとクロスの2種類のケーブルが必要になり、製品上2種類のケーブルを添付するとコストアップとなる。そこで、CD−R/RWドライブでデータ送受信の信号の極性を切り替えられるようにするとよい。
【0080】図5は、図1に示したホストインタフェースにイーサネットケーブルの極性を反転させるスイッチを設けたときの構成を示す図である。このホストインタフェースは、イーサネットコントローラ20とトランスフォーマ21との間に送信信号(TX信号)と受信信号(RX信号)を切り替えるスイッチ(SW)回路70を設けている。
【0081】SW回路70の4個のスイッチSW1〜SW4は連動しており、ユーザが必要に応じて切り替える操作を行うと同時に切替動作をする。通常は、TX1−TX2,RX1−RX2が接続されており、ストレートケーブルを用いてハブ41に接続する。また、スイッチを切り替えてTX1−RX2,RX1−TX2の接続にするとストレートケーブルを用いてPCと1対1で接続することができる。
【0082】すなわち、上記SW回路70が、イーサネット信号の極性を反転させる手段の機能を果たす。このようにして、スイッチの切替操作によってストレートケーブル1本でハブにもPCにも接続可能になり、使い勝手が向上する。
【0083】次に、この発明の第5実施形態について説明する。上記のようなCD−R/RWドライブをネットワークで共有する場合、個々のPCにおいてCD−R/RWドライブに対する光ディスクのデータ書き込みの制御を行う制御プログラム(「ライタソフト」と称する)をインストールするのは大変な作業である。そこで、ライタソフトのインストール作業を軽減すると良い。
【0084】図6は、図3に示したATAPI/イーサネット変換回路に制御プログラム格納用に大容量のフラッシュROMを設けたときの構成を示すブロック図であり、バッファメモリ62は省略している。
【0085】このフラッシュROM80にはライタソフト(制御プログラム)81を格納しており、LAN40上の各PC42はFTP等の通信プロトコルでライタソフト81のファイルの読み出しを要求し、ATAPI/イーサネット変換回路60から送信されたライタソフト81を自PC内のシステムにインストールする処理を実行する。
【0086】すなわち、上記フラッシュROM80が、各端末装置上で記録媒体にデータを書き込む制御を行う制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶手段に相当し、上記システムコントローラ17とATAPI/イーサネット変換回路60が、制御プログラム記憶手段に記憶された制御プログラムを各端末装置からの要求に基づいて送信する手段の機能を果たす。
【0087】また、ネットワークファイルシステムをサポートすれば各PC42は上記ライタソフト81を読み込んで直接起動し、アプリケーションプログラムとして実行することも可能である。
【0088】すなわち、システムコントローラ17は、各PC42上で光ディスクにデータを書き込む制御を行う制御プログラムのライタソフト81をフラッシュROM80に記憶し、ATAPI/イーサネット変換回路60によって各PC42からの要求に基づいてライタソフト81を送信して、各PC42上でライタソフト81のインストールを実行,アプリケーションとして実行する。
【0089】こうして、上記CD−R/RWドライブ内のライタソフト81をアップグレードすれば、ユーザに最新ソフトの存在を知らせたり、そのまま最新ソフトを使用することができ、さらにライタソフトのインストールやメンテナンスが容易になって便利である。
【0090】次に、ネットワークには各種のオペレーティングシステム(OS)、例えばウインドウズ(登録商標)で動作するPCが接続されるが、上記のようなライタソフトが特定のOSに依存したものだと汎用性が低下する。そこで、プラットフォームに依存しないライタソフトとしてWEBブラウザをベースに動作するソフトを各PCに提供できるようにするとよい。
【0091】上記CD−R/RWドライブのシステムコントローラ17及びATAPIイーサネット変換回路60が、HTTP等の通信プロトコルをサポートし、ライタソフト81をWEBブラウザで動作可能なプログラムとしてフラッシュROM80に格納する。
【0092】各PC42のユーザは、WEBブラウザからCD−R/RWドライブのアドレスにアクセスすると、システムコントローラ17からPC42へ転送されたライタソフト81がPC42上のWEBブラウザ上で立ち上がり、データ書き込み制御を実行する。
【0093】すなわち、システムコントローラ17は、各PC42上で光ディスクにデータを書き込む制御を行う制御プログラムのライタソフト81をフラッシュROM80に記憶し、ATAPI/イーサネット変換回路60によって各PC42からの要求に基づいてライタソフト81を送信して、各PC42のWEBブラウザ上でライタソフト81を実行する。
【0094】このようにして、WEBブラウザで動作するプログラム言語は機種依存性が低く、異なるプラットフォームの多くのコンピュータから利用することができるので、OSやハードなどのプラットフォームに依存しない幅広い共有化が可能になり、ネットワークドライブとしてCD−R/RWドライブの価値をより高めることができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明のデータ記録装置とデータ記録システムとデータ記録方法によれば、ネットワークに直接接続して、ネットワーク上の複数台の端末装置によって共有したときにバッファアンダーランによるデータ書き込みの失敗を回避することができ、各端末装置がデータ記録装置を利用するときの操作性が向上する。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成12年10月24日(2000.10.24)
【代理人】 【識別番号】100080931
【弁理士】
【氏名又は名称】大澤 敬
【公開番号】 特開2002−132452(P2002−132452A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−324344(P2000−324344)