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【発明の名称】 文書処理装置の入力処理方法
【発明者】 【氏名】長谷川 祐吉

【要約】 【課題】操作性に優れた文書処理装置を提供する。

【解決手段】タッチパネル入力手段1によってタッチ入力が検出されると、ポジション算出手段2は、画面上でのタッチ入力の位置をタッチポジションデータとして算出する。判別実行手段3ではタッチポジションデータに基づき所定の処理を判別する。文書処理装置が例えば修正モード時であって、ディスプレイ画面上で単語カーソルの位置にある単語のカナ漢候補が候補マトリックスとしてさらに表示されているような場合には、画面上でのタッチ入力の位置だけによって、単語カーソルを移動させる処理なのかあるいはカナ漢候補を選択する処理なのかを判別できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ディスプレイ画面上に設けられたタッチパネルからのタッチ入力を検出するタッチパネル入力手段と、画面上でのタッチ入力の位置をタッチポジションデータとして算出するポジション算出手段と、タッチポジションデータに基づき所定の処理を判別し処理を実行する判別実行手段とを備えていることを特徴とする文書処理装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日本語文書等の入力,編集,修正などに利用される文書処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日本語文書などを入力,編集,修正する手段としてカナ漢字変換機能を備えたワードプロセッサが知られており、近年、編集画面上で直接カナ漢字変換(ベタ式のカナ漢字変換)を行なうことのできる装置が開発されている。
【0003】上記のような文書処理装置において例えば修正モード時に上記直接カナ漢字変換によってカナ漢字変換結果を修正しようとする場合には、ディスプレイの画面上で単語カーソル(単語単位に区切られたカナ漢字変換結果に対するカーソル)を目的の位置まで移動させる処理と単語カーソルの位置にある単語のカナ漢候補を選択する処理とを行なう。なお、修正モード時には単語カーソルの位置にある単語のカナ漢候補は候補マトリックスとしてディスプレイ画面上例えば画面の下側に表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、単語カーソルを目的の位置まで移動させる処理のときにはキーボード上の上下左右のカーソルキーを一般には複数回操作しなければならず、またカナ漢候補の選択処理はキーボード上のテンキーマトリックスを操作して行なわなければならなかったので、処理ごとに異なるキー操作を必要とし、さらに単語カーソルの移動処理では単語カーソルを目的の位置へダイレクトに移動させることができないという問題があった。
【0005】これらの問題を解決するためにディスプレイ画面上の所定位置をダイレクトにポイントできるマウスの利用も提案されたが、マウスでもマウスカーソルの移動等を必要とするので操作性を著しく向上させるには限界があり、また画面には文字カーソル,単語カーソルの他にもマウスカーソルが表示されるため画面が見にくくなるという問題があった。
【0006】本発明は、キーボードのカーソルキーやテンキーの操作,マウスの操作を必要とせずに極めて簡単な操作で所定の処理を選択でき、また例えば修正モード時に単語カーソルの移動処理が選択された場合には単語カーソルを画面上の目的の位置へダイレクトに移動させることの可能な操作性に優れた文書処理装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の文書処理装置は、図1に示すように、ディスプレイ画面上に設けられたタッチパネルからのタッチ入力を検出するタッチパネル入力手段1と、画面上でのタッチ入力の位置をタッチポジションデータとして算出するポジション算出手段2と、タッチポジションデータに基づき所定の処理を判別し処理を実行する判別実行手段3とを備えていることを特徴としたものである。
【0008】上記のような構成の文書処理装置では、タッチパネル入力手段1によってタッチ入力が検出されると、ポジション算出手段2は、画面上でのタッチ入力の位置をタッチポジションデータとして算出する。判別実行手段3ではタッチポジションデータに基づき所定の処理を判別する。文書処理装置が例えば修正モード時であって、ディスプレイ画面上で単語カーソルの位置にある単語のカナ漢候補が候補マトリックスとしてさらに表示されているような場合には、画面上でのタッチ入力の位置だけによって、単語カーソルを移動させる処理なのかあるいはカナ漢候補を選択する処理なのかを判別できる。そして、単語カーソルを移動させる処理であると判別されたときには、タッチ入力の位置まで単語カーソルをダイレクトに移動させることができて、また候補の選択処理であると判別されたときには、タッチ入力の位置のカナ漢候補を選択することができる。このように1回の簡単なタッチ入力で、処理の判別およびそれに続く処理の実行を行なわせることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】図2は本発明の文書処理装置の一実施例の構成図であって、この文書処理装置は日本語文字を入力するためのキーボード10と、キーボードコントローラ11と、日本語のカナ漢字変換を行なうためのカナ漢字変換モジュール12と、カナ漢候補を呼出すための磁気ディスク内のカナ漢辞書13と、磁気ディスクコントローラ14と、呼出されたカナ漢候補等を表示するためのCRTディスプレイ15と、CRTコントローラ16と、CRTディスプレイ15の画面の所定位置に設けられたタッチセンサ付のタッチパネル17と、タッチパネルコントローラ18と、タッチパネル17からの入力を入力データとして変換するタッチパネル変換モジュール19と、全体を制御するプロセッサ20とを備えている。
【0011】このような構成の文書処理装置において編集画面上で直接カナ漢字変換入力を実行しているときカナ漢字変換結果を修正する際の動作を図3,図4のフローチャートを用いて説明する。なお、カナ漢字変換結果を修正する場合には修正モードになっていなければならず、また修正モード時には、CRTディスプレイ15の画面上に表示されている単語のいずれかに単語カーソルがあり、その単語の候補マトリックスも画面上に表示されている。
【0012】このような状態において、ステップS1では、プロセッサ20がタッチパネル17またはキーボード10からの入力待ちの状態にあるとする。このときに利用者が画面上の所定位置をタッチしこれによってタッチパネル17からタッチ入力があると、ステップS2に進みプロセッサ20に割込みを発生させ、ステップS3でプロセッサ20からタッチパネルコントローラ18に対して座標アドレスのデータ要求を出す。このデータ要求を受けてタッチパネルコントローラ18は、ステップS4において座標アドレスを出力し、タッチパネル変換モジュール19に受取らせる。ステップS5では、タッチパネル変換モジュール19は座標アドレスからCRTディスプレイ15上のタッチデータ(カナ漢単語)の位置すなわちタッチポジションデータを得る。
【0013】次いでステップS6では、カナ漢モードか否かすなわちカナ漢字変換の状態であるか否かを判断し、カナ漢字変換の状態でないときにはステップS7に進み、ステップS5で得たタッチポジションデータをホスト側へ送信する。なお、ホスト側においてもタッチパネル入力を使用している場合には、このタッチポジションデータはホスト側の入力データとみなされる。
【0014】ステップS6においてカナ漢字変換の状態にあるときにはステップS8に進み、現在のモードがカナ漢字変換結果を修正する修正モードであるか否かを判別する。修正モードでないときにはステップS9においてエラー処理を行なう。これに対して修正モードのときにはステップS10に進み、タッチポジションデータからすなわちタッチした位置に基づいてその目的が単語カーソルの移動か否かを判断し、単語カーソルの移動でなければステップS11においてその目的が候補マトリックスの選択か否かを判別する。
【0015】このように本実施例ではタッチ入力の位置に基づいて単語カーソルの移動かまたは候補マトリックスの選択かを判別できるようになっている。
【0016】タッチした位置が単語カーソルを移動させる位置でもなくまた候補マトリックスを選択する位置でもないときにはステップS12においてエラー処理が行なわれる。
【0017】ステップS10において単語カーソルの移動であると判断されると、ステップS13に進み、タッチポジションを単語カーソルポジション(すなわち移動させたい単語カーソル位置)に変換して、ステップS14において画面上で単語カーソルの移動処理を行なわせる。これによってキーボード10上のカーソルキーを何回も操作せずとも画面上での1回の簡単なタッチ入力によって、単語カーソルを所望位置にすぐに移動させることが可能となる。
【0018】またステップS10において単語カーソルの移動でないと判断され、ステップS11において候補マトリックスの選択であると判断されると、ステップS15に進み、タッチポジションをテンキーポジション(テンキーの“1”〜“9”入力と同等に扱われる)に変換して、ステップS16において候補マトリックスの選択処理を行なう。なお、この選択処理は、単語カーソルの位置に表示されている単語を選択した候補に置換え、その前後の文に対して自動再変換を行なうものである。ステップS17においては選択処理した結果を画面上に表示する。これによってキーボード10上のテンキーマトリックスを操作せずとも画面上での1回の簡単なタッチ入力によって候補マトリックスの選択処理を行なわせることが可能となる。以上のようにカーソルキー,テンキー等の操作が不要で画面と1対1の操作ができるタッチパネルからのタッチ入力を1回行なうだけで処理の判別および実行を行なわせることができるので、キーボード11のカーソル操作等に不慣れな利用者も何ら抵抗なく利用でき、特に、本来操作が煩わしいカナ漢字変換入力処理も容易に行なうことが可能となる。
【0019】なお、ステップS1の入力待ちの状態のときにキーボード10からのキー入力があると、ステップS18に進みプロセッサ20に割込みを発生させ、ステップS19で従来と同様のキー入力処理を行なわせる。これによって利用者がタッチパネル17からの操作を望む場合はタッチパネル17からのタッチ入力で上記所定の処理を行なわせることが可能であり、また利用者が従来通りキーボード10からの操作を望む場合はキーボード11からのキー入力すなわち上下左右のカーソルキーやテンキーマトリックスの操作で所定の処理を行なわせることが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば、タッチパネルからのタッチ入力の位置に基づいて所定の処理を判別し、実行するようにしているので、カーソル等を用いずに画面と1対1の極めて簡単な操作で所定の処理を選択でき、例えば修正モード時に単語カーソルの移動処理が選択された場合には単語カーソルを画面上の目的の位置へダイレクトに移動させることができる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 昭和63年10月17日(1988.10.17)
【代理人】 【識別番号】100090240
【弁理士】
【氏名又は名称】植本 雅治
【公開番号】 特開2002−132450(P2002−132450A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2001−237318(P2001−237318)