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【発明の名称】 入力装置
【発明者】 【氏名】井上 信浩

【氏名】林田 育夫

【要約】 【課題】表示部中央付近を触らずに、簡単に機能選択を行うことができる入力装置を提供する。

【解決手段】表示部50と、この表示部50の周囲に設けられたタッチエリアを有し、このタッチエリアを介して入力があったときに当該入力の1軸または2軸方向の位置を検出する位置検出手段(横方向検出手段515、縦方向検出手段516)とを具備する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表示部と、この表示部の周囲に設けられた入力エリアを有し、この入力エリアを介して入力があったときに当該入力の1軸または2軸方向の位置を検出する位置検出手段と、を具備することを特徴とする入力装置。
【請求項2】 前記表示部に表示される選択機能の表示範囲を記憶し、この表示範囲に関する情報と、入力位置に関する情報とに基づいて選択された機能を特定することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
【請求項3】 前記位置検出手段は、前記表示部の表面に設けられた共通電極と、前記表示部の周囲に設けられた個別電極とを有することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
【請求項4】 前記位置検出手段は、前記表示部の周囲に設けられた共通電極と、この共通電極の周囲に設けられた個別電極とを有することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
【請求項5】 前記位置検出手段は、前記個別電極と前記共通電極とがユーザの手により短絡されたことを検出することを特徴とする請求項3、4または5記載の入力装置。
【請求項6】 前記位置検出手段は、前記表示部の左右において同軸方向の位置を検出することを特徴とする請求項3、4または5記載の入力装置。
【請求項7】 前記位置検出手段は、前記入力の1軸または2軸方向の位置を検出する複数のスイッチを有することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
【請求項8】 前記複数のスイッチは一列に並置されていることを特徴とする請求項7記載の入力装置。
【請求項9】 前記複数のスイッチの上に凹凸を設けたことを特徴とする請求項8記載の入力装置。
【請求項10】 前記複数のスイッチは、ユーザが同時に複数のスイッチを押すことが可能な間隔で設けられていることを特徴とする請求項8記載の入力装置。
【請求項11】 前記凹凸は弾力性を有することを特徴とする請求項9記載の入力装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10(A)、(B)は、入力装置としての携帯端末の外観を示す図であり、図10(A)は正面図、図10(B)は側面図である。101はカメラ部、102はアンテナ部、103はスピーカ部、104は表示部、105はキー操作部、106はマイク部、107は筐体、112はファンクションキー、113は数字キーである。ファンクションキー112は本装置の機能を利用するためのメニュー選択キーであり、数字キー113は電話番号を入力するためのキーである。
【0003】カメラ部101はユーザの顔または風景などを撮影するものである。アンテナ部102は筐体107の内部にある無線部から送られる送信信号を発信したり、外部から送られてくる信号を受け筐体107の内部に導くものである。スピーカ部103は受信した音声信号を音声に変換する。表示部104は操作状態を表示したり、カメラ101の映像または画像を表示する。キー操作部105はユーザから電話番号やメニューの選択を受ける部分である。
【0004】図11(A)は図10の表示部104をA−A断面で見たときに、ライト(光)をフロントから照射する場合の構成を示しており、図11(B)は表示部104をA−A断面で見たときに、ライト(光)を背後から照射する場合の構成を示している。108はバックライト、109はLCD、110は保護カバー、111はフロントライトである。フロントライト111は前者の場合の照射方法であり、バックライト108は後者の場合の照射方法である。フロントライト111及びバックライト108のいずれにもLCD109と保護カバー110とを設けてある。
【0005】図12は携帯端末の構成を示すブロック図である。201はRF部、202はRF制御部、203は全体制御部、204はカメラ、205はLCD制御装置、206はLCD、207はマイク、208は音声コーデック、209はスピーカ、210は多重分離部、211はMM処理部、212はキー、213はLCDライト、214はライト制御部、215はファンクションキー、216は数字キーである。
【0006】RF部201は所定の周波数を発信したり送信したりする部分である。RF制御部202はベースバンドの信号を変調してRF部201に導いたり、反対にRF部201から送られてくる信号を復調してベースバンドに戻す働きをする。全体制御部203は装置全体を制御する働きを行う。カメラ204は風景などを撮り込み出力する働きを行う。LCD制御部205はLCD206を制御する部分である。
【0007】LCD206はカメラ204からの出力を表示したり、またはキー212より操作される電話番号を代表とする情報を表示したりする。207はマイクである。208は音声コーデックであり、音声信号を送信するときは圧縮し、受信した信号は伸長を行う。209はスピーカである。210は多重分離部で、音声信号と映像信号とデータを一つの信号に束ねたり、束ねられている信号を音声と映像とデータに分離する。
【0008】MM処理部211は映像信号をH.263やMPEG−4に代表される方式で圧縮と伸長を行う。キー212でユーザからの電話番号や電話帳の検索や簡単なメールの入力を行う手段である。
【0009】LCDライト213は、LCD206が透過型なら背後から照射し、反射型なら表面から照射する配置になっている。ライト制御部214は全体制御部203から送られるライトON/OFFの制御信号に応じてLCDライト213をON/OFFする。
【0010】以下に、上記した構成の動作を説明する。ユーザの発信操作または着信によりキー212を操作することにより通信が開始される。通信が開始されるとMM処理部211はカメラ204から送られてくる映像信号を圧縮し、多重分離部210に送る。またマイク207から送られる音声信号を音声コーデック208により圧縮し、多重分離部210に送られる。多重分離部210は送られてきた映像信号と音声信号に制御用のデータを一つの信号に束ねて全体制御部203を経由してRF制御部202に送られて変調を加えRF部201により電波に変換して送信相手に送信される。
【0011】一方、受信した信号はRF部201を経由してRF制御部202でデジタル信号に復調して多重分離部210に送られる。多重分離部210では映像信号と音声信号と制御用のデータに分離し、映像信号はMM処理部211に送り、音声信号は音声コーデック208に送る。MM処理部211に送られた映像信号は伸長されLCD制御部205に送られ、LCD206に表示される。
【0012】一方、音声コーデック208に送られた音声信号は伸長されスピーカ209に送られて音声信号になる。このときキー212が押されたときに制御部203からライトON信号を出力しLCDライト213をONする。一定時間が経過後に全体制御部203からLCDライトOFF信号を出力しライト213をOFFする。
【0013】図13には従来の機能選択方法としてキーによる方法を示している。表示部104に選択できる機能(図では1.電話、2.TV電話、3.電話帳、4.メール、5.インターネット)が表示され、そのうちの一つが選択候補として背景が変わる(図では3.電話帳)等でわかるようになっている。表示部104の下部に設けられているキー10−1〜10−4のうち、下矢印キー10−4を押すと、3番から4番に選択候補が移動し、さらに下矢印キー10−4を押すと5番に移動して行く。一方、上矢印キー10−1を押すと、3番から2番、さらに押すと1番となる。キーを押しつづけると押した時間に応じて選択候補が移動して行く。
【0014】図14には従来の機能選択方法としてタッチパネルによる方法を示している。この方法は表示されている機能(1.電話、2.TV電話、3.電話帳、4.メール、5.インターネット)から選択したい機能を表示している場所を直接押して選択するが、選択でパネルを指で触ったり、または専用のペンで押すなどし、表示部表面を汚してしまう。また、2次元の位置を検出するために表面に2枚の導伝性のフィルムを具備し、押された場所で2枚のフィルムが接触することにより抵抗値を測定し、位置を求める必要があり、構成要素と手順が複雑である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】キーを押す方式の機能選択の問題点は以下の通りである。
【0016】1.押す時間により機能選択が移動する方式では、選択したい機能が現在位置から遠いときに選択時間がかかってしまう。
【0017】2.押す回数により機能選択が移動する方式では、選択したい機能が現在位置より遠いときに選択に要するキーストロークが多くなる。
【0018】また、タッチパネルによる方式の問題点は以下の通りである。
【0019】1.パネルを触ることにより表示面が汚くなる。
【0020】2.位置検出の構成要素と手順が複雑である。
【0021】3.表面に電極が剥き出しなので手袋をつけて操作できない。
【0022】4.表面が平坦なので感触が不自然である。
【0023】本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、上記した従来の問題を解決して、表示部中央付近を触らずに、簡単に機能選択を行うことができる入力装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、第1の発明は入力装置であって、表示部と、この表示部の周囲に設けられた入力エリアを有し、この入力エリアを介して入力があったときに当該入力の1軸または2軸方向の位置を検出する位置検出手段とを具備する。
【0025】また、第2の発明は、第1の発明に係る入力装置において、前記表示部に表示される選択機能の表示範囲を記憶し、この表示範囲に関する情報と、入力位置に関する情報とに基づいて選択された機能を特定する。
【0026】また、第3の発明は、第1の発明に係る入力装置において、前記位置検出手段は、前記表示部の表面に設けられた共通電極と、前記表示部の周囲に設けられた個別電極とを有する。
【0027】また、第4の発明は、第1の発明に係る入力装置において、前記位置検出手段は、前記表示部の周囲に設けられた共通電極と、この共通電極の周囲に設けられた個別電極とを有する。
【0028】また、第5の発明は、第3または第4の発明に係る入力装置において、前記位置検出手段は、前記個別電極と前記共通電極とがユーザの手により短絡されたことを検出する。
【0029】また、第6の発明は、第3、第4または第5の発明に係る入力装置において、前記位置検出手段は、前記表示部の左右において同軸方向の位置を検出する。
【0030】また、第7の発明は、第1の発明に係る入力装置において、前記位置検出手段は、前記入力の1軸または2軸方向の位置を検出する複数のスイッチを有する。
【0031】また、第8の発明は、第7の発明に係る入力装置において、前記複数のスイッチは一列に並置されている。
【0032】また、第9の発明は、第8の発明に係る入力装置において、前記複数のスイッチの上に凹凸を設ける。
【0033】また、第10の発明は、第8の発明に係る入力装置において、前記複数のスイッチは、ユーザが同時に複数のスイッチを押すことが可能な間隔で設けられている。
【0034】また、第11の発明は、第9の発明に係る入力装置において、前記凹凸は弾力性を有する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0036】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。501はRF部、502はRF制御部、503は全体制御部、504はカメラ、505はLCD制御装置、506はLCD、507はマイク、508は音声コーデック、509はスピーカ、510は多重分離部、511はMM処理部、512はキー、513はLCDライト、514はライト制御部、515は横方向検出手段、516は縦方向検出手段、517はメニュー表示位置記憶装置である。
【0037】501から514は上記した従来の携帯端末の構成と同様なのでここでの説明を省略する。本実施形態ではさらに1軸方向の位置検出手段として横方向検出部515と縦方向検出部516とを備えている。これらの詳細については図3,図4を参照して後述する。
【0038】図2は第1実施形態の携帯端末の外観を示す図である。ここでは表示部50の周囲に上下方向のタッチエリア60−1,60−2を備えた1軸方向の位置検出手段(縦方向検出手段516に対応)と、左右方向のタッチエリア61を備えた1軸方向の検出手段(横方向検出手段515に対応)とを設けている。1軸方向の位置検出装置を表示部50の左右に設けることにより右手に端末を持ったときと、左手に端末を持ったときでも両方使える。
【0039】図3は上記した位置検出手段の第1の実施形態を説明するための図である。表示部50の表面に透明な共通電極としてのITO70を設け、その周囲に個別電極71−1,71−2,71−3,71−4,…を並べた構成とする。個別電極71−1,71−2,71−3,71−4,…にはコンパレータ72が接続されている。コンパレータ72は、入力電圧と予め定めた電圧(閾値)とを比較して比較結果を出力するものであるが、ここでは、ユーザの指が個別電極71−1,71−2,71−3または71−4…と透明な共通電極70とに接触すると、個別電極71−1,71−2,71−3,71−4,…に接続されているコンパレータ72は検出結果を出力し、図1に示す全体制御部503に通知する。これにより全体制御部503はどの個別電極が触られたかを知ることができる。
【0040】図4は上記した位置検出手段の第2の実施形態を説明するための図である。表示部50の周囲に共通電極80−1,80−2を設けて、その周囲に個別電極81−1,81−2,81−3,81−4,…を並べた構成とする。個別電極81−1,81−2,81−3,81−4,…にはコンパレータ82が接続されている。コンパレータ82は、入力電圧と予め定めた電圧(閾値)とを比較して比較結果を出力するものであるが、ここでは、ユーザの指が個別電極81−1,81−2,81−3または81−4,…と共通電極80−1(80−2)とに接触すると、個別電極81−1,81−2,81−3,81−4に接続されているコンパレータ82は検出結果を出力し、図1に示す全体制御部503に通知する。これにより全体制御部503はどの個別電極が触られたかを知ることができる。
【0041】図5は本実施形態の操作例を説明するための図である。表示部50にメニュー(1.電話、2.TV電話、3.電話帳、4.メール、5.インターネット)が表示されており、このメニューは全体制御部503が表示するので、どこにどんなメニューを表示したかをメニュー表示位置記憶装置517に記憶している。表示部50の周囲に前記した縦方向検出手段516と横方向検出手段515を持ち、指などで選択した位置を全体制御部503に伝える。全体制御部503は、指で選択した位置とメニュー表示位置記憶装置517の内容とを比較して適合するメニューを選択または選択候補にする。
【0042】なお、図3,図4の個別電極は左右に設けてもよく、さらに左右の電極は電気的に互いに接続していてもよい。これにより、右手操作でも左手操作でも同様に使え、電極は左右を共用しているので検出手段のコンパレータも同じでかまわない。
【0043】上記した第1実施形態によれば、表示部50の周囲または外部に1軸または2軸の位置検出手段を設け、この位置検出手段のタッチエリアをユーザが触れることにより表示部50に対する縦と横の位置を選択させるようにしたので、表示部50の中央付近を触らずにすばやく所望の機能を選択することが可能になる。
【0044】(第2実施形態)図6は本発明の第2実施形態に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。第2実施形態の構成は基本的に前記した図1の構成と同じであるが、第2実施形態では、横方向検出手段515及び縦方向検出手段516の代わりに、横方向スイッチ列の検出手段1515と縦方向スイッチ列の検出手段1516を備えていることを特徴とする。
【0045】図7は第2実施形態の携帯端末の外観を示す図である。ここでは表示部50の周囲に上下方向のタッチエリア60−1,60−2を備えた1軸方向のスイッチ列による位置検出手段(縦方向スイッチ列の検出手段1516に対応)と、左右方向のタッチエリア61を備えた1軸方向のスイッチ列による位置検出手段(横方向スイッチ列による検出手段1515に対応)とを設けている。1軸方向のスイッチ列による位置検出手段を表示部50の左右に設けることにより右手に端末を持ったときと、左手に端末を持ったときでも両方使える。
【0046】図8は上記した位置検出手段の第1の実施形態を説明するための図である。表示部50の表面の周囲に個別スイッチ72−1,72−2,72−3,72−4,…を並べる構成とする。例えば縦方向の個別スイッチ72−1,72−2または72−3を指で押すと、個別電極74−1,74−2,74−3が他方の電極75−1,75−2,75−3に接触することにより、個別スイッチ72−1,72−2または72−3のON/OFF結果が縦方向スイッチ列の検出手段1516に通知される。全体制御部503はこの通知によりどの個別スイッチが押されたかを知ることができる。
【0047】図9は上記した位置検出手段の第2の実施形態を説明するための図である。表示部50の周囲に個別スイッチ82−1,82−2,82−3,82−4,…を並べる構成とする。例えば縦方向の個別スイッチ82−1,82−2または82−3を指で押すと、個別電極83−1,83−2,83−3が他方の電極84−1,84−2,84−3に接触することにより、個別スイッチ82−1,82−2または82−3のON/OFF結果が縦方向スイッチ列の検出部516に通知される。全体制御部503はこの通知によりどの個別スイッチが押されたかを知ることができる。
【0048】第2実施形態ではさらに個別スイッチ82−1,82−2,82−3,82−4,…の上に指の大きさに応じた凹凸部85を設け、指をスイッチ上部で動かし、その動きを凹凸部85の刺激で指に伝える。
【0049】さらに図9(D)に示すように指により複数スイッチ82が押されるくらい細かく配置しスクロール動作が図5の操作列の1行単位より細かく検出して、滑らかな操作性を提供することもできる。
【0050】第2実施形態の操作は図5を用いて前記した第1実施形態と同じなのでここでの説明は省略する。
【0051】図7または図8の個別電極は左右に設けてもよく、さらに左右の電極は電気的に互いに接続していてもよい。これにより、右手操作でも左手操作でも同様に使え、電極は左右を共用しているので検出手段のコンパレータも同じでかまわない。
【0052】上記した第2実施形態によれば、表示部50の周囲または外部に1軸または2軸のスイッチ列による位置検出手段を設け、この位置検出手段のタッチエリアをユーザが触れることにより表示部50に対する縦と横の位置を選択させるようにしたので、表示部50の中央付近を触らずにすばやく所望の機能を選択することが可能になる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、表示部中央付近を触らずに、簡単に機能選択を行うことができる入力装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成12年10月26日(2000.10.26)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
【公開番号】 特開2002−132445(P2002−132445A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−327187(P2000−327187)