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【発明の名称】 単純化された設計を有する光学式マウス
【発明者】 【氏名】ワン チン−ウェン

【氏名】チョン ユー−チン

【氏名】リン ハオ−フォン

【要約】 【課題】本発明は、光学式マウスの単純化された光学系を提供することを第1の目的とする。

【解決手段】本発明の光学式マウスは、一体構造の底部の筐体、レンズセット構成要素、及び制御回路用の回路板を有する。底部の筐体は、開口と光源用の台を有する。レンズセット構成要素は開口の上の置かれる。回路板は、回路板上に取付けられる光源及び光センサを有する。回路板は、レンズセット構成要素の上で底部の筐体内に定められ、レンズセット構成要素を底部の筐体内に固定することを助ける。光源は光源用の台の中に配置される。光源用の台は、底部の筐体内における光源の角の向きを定めることを助け、それにより光源からの光線は開口を通り、光学式マウスがその上を滑る表面に向けられる。表面から反射する光線は、レンズセット構成要素を通り光センサに到達する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の開口及び光源用の台を有する一体構造の底部の筐体と、上記第1の開口の上に置かれるレンズセット構成要素と、光源及び光センサが上に取付けられ、上記レンズセット構成要素の上において上記底部の筐体内に固定され、上記レンズセット構成要素を上記底部の筐体内に固定することを助ける制御回路用の回路板とを含み、上記光源は上記光源用の台内に配置される、光学式マウスの表面上の滑り動作を検出するよう適応される光学式マウスであって、上記光源用の台は、上記光源の上記底部の筐体内における角の向きを定めることを助け、それにより上記光源からの光線は上記開口を通り上記表面へ方向付けられ、上記表面から反射される光線は上記レンズセット構成要素を通過し上記光センサに方向付けられる光学式マウス。
【請求項2】 上記一体構造の底部の筐体は更に、上記レンズセット構成要素を受容するよう適応される少なくとも1つのノッチを含み、上記ノッチは、上記レンズセット構成要素を上記底部の筐体内に配置することを助ける請求項1記載の光学式マウス。
【請求項3】 上記レンズセット構成要素は、レンズ及びレンズ支持体を含み、上記レンズは上記レンズ支持体内に固定され、上記レンズ支持体は、上記底部の筐体と上記回路板との間にはさまれる請求項1記載の方法。
【請求項4】 上記レンズセット構成要素は更に、上記光源用の台の側面を覆うよう適応されるフラップを含み、上記フラップと上記光源用の台は共に、上記光源を受容するよう適応される中空の構造を成形する請求項3記載の光学式マウス。
【請求項5】 上記中空の構造は、上記光源から放出される光線の一部を遮断するシールドとして機能する請求項4記載の光学式マウス。
【請求項6】 上記光源用の台は、中空の構造を有する請求項1記載の光学式マウス。
【請求項7】 上記中空の構造は、上記光源から放出される光線の一部を遮断するシールドとして機能する請求項6記載の光学式マウス。
【請求項8】 上記回路板は第2の開口を含み、上記光センサは上記第2の開口の上に取付けられ、上記表面から反射される上記光線は、上記レンズセット構成要素を通過し、且つ、上記第2の開口を通過し上記光センサに到達する請求項1記載の光学式マウス。
【請求項9】 上記光源は、上記第2の開口を通り上記光源用の台の中に突出する請求項8記載の光学式マウス。
【請求項10】 上記光源は発光ダイオード(LED)である請求項7記載の光学式マウス。
【請求項11】 上記一体構造の底部の筐体は更に、上記回路板を受容するよう適応される少なくとも1つのクランプを含み、上記クランプは上記回路板を上記底部の筐体内に取付ける請求項1記載の光学式マウス。
【請求項12】 上記回路板を上記底部の筐体に固定するためにネジが使用される請求項1記載の光学式マウス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式マウスに関する。より詳細には、本発明は単純化された設計を有する光学式マウスを開示する。
【0002】
【従来の技術】従来の機械的マウスは、マウスの筐体内に置かれ、ある表面と接触するボールを使用する。機械的なマウスが表面に亘って動かされると、ボールは回転し、マウス内のセンサがこの回転を検出し、2つの垂直成分に分解する。この設計は多年にわたって広く使用されており、今日においても依然として人気がある。
【0003】しかし、回転式ボールは汚れを拾い上げる傾向がある。この汚れはセンサ上に蓄積し、センサの動作を妨害する。定期的に洗浄を行わないと、機械的なマウスは動作軸のうちの1つの軸に沿ってくっつくか、又は、マウスの動作を滑らかに追跡しないなど常軌を逸して作動し始める。
【0004】光学式マウスは、この問題を解決するべく導入された。機械的にボールの動作を感知するのではなく、光学式マウスは表面の高速な連続画像を捕捉し、これらの画像を互いに対し順次比較し、光学式マウスの動作の方向及び距離を決める。このような光学式マウスの方法及び構造は従来技術において周知であるので、ここで詳細に説明する必要はない。光学式マウスの幾つかの利点として、壊れる又は動きが悪くなる動く部分がないことによる高い信頼度と、動作のより滑らかな追跡とがあげられる。
【0005】図1を参照するに、従来技術の光学式マウス5の底面からの斜視図を示す。従来技術の光学式マウス5は、開口25が設けられる底部の筐体20を有する。光学式マウス5は、この開口25を介し、光学式マウス5がその上を滑る表面を「見る」。転位情報はコンピュータ(図示せず)にケーブル3を介し送られる。ケーブル3は、例えば、PS/2アダプタ、ユニバーサルシリアルバス(USB)アダプタなどのような多くの標準的なアダプタを端に有する。
【0006】図2を参照するに、従来技術の光学式マウス5の光学系10の部分的な分解図を示す。光学セット30は、底部の筐体20の開口25の上に取付けられる。光学セット30はレンズ32、第1の反射面34、及び第2の反射面36から構成される。回路板40は光学セット30の上に取付けられる。回路板40は、レンズ32の上に配置される孔48と、孔48の上に回路板40上で取付けられる光センサ42を有する。光センサ42は、光学式マウス5がその上を滑る表面の画像を捕捉し、更に、光学式マウス5の転位を決めるために光センサ42によって捕捉された画像を解析する回路(図示せず)を含む。発光ダイオード(LED)44も、回路板40上に取付けられる。LED44は光センサ42の光源として使用される。第1の反射面34は孔48から突出し、それにより第1の反射面34がLED44と光センサ42との間にあるようにされる。最後に光シールド46も回路板40上に取付けられる。光シールド46は、LED44からの所望しない光が、不用意に光センサ42に到達することを阻止する。
【0007】図2及び図3を参照する。図3は、図2中の光学系10の非常に単純化された側面図を示す。LED44によって光線11が放出される。シールド46によって幾つかの光線11が遮断されるが、光線11の大部分はLED44が面している方の方向に放出される。LED44は第1の反射面34に面しているので、光線11の大部分は第1の反射面34に向かって進み、そこから光線11は第2の反射面36に向けて下に反射される。光線11は、第2の反射面36から底部の筐体20の開口25を通り反射し、表面13に光を当てる。光線12は、表面13によって反射され、従って変調され、光センサ42に焦点が合わされているべきであるレンズによって集束される。光センサ42は、表面13の連続した画像を捕捉するために光線12を使用し、これらの画像のうちの連続する対を解析し、光学式マウス5の動作の方向及び大きさを決める。
【0008】光学系10は良好に作動するが、複雑である。特に、第1の反射器34及び第2の反射器36を有する光学セット30は比較的高価である。この高価な構成要素は光学式マウス5全体としての費用を増加し、機械的なマウスの市場において対抗できなくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、光学式マウスの単純化された光学系を提供することを第1の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、光学式マウスの表面上の滑り動作を検出するよう適応される本発明の光学式マウスは、第1の開口及び光源用の台を有する一体構造の底部の筐体と、第1の開口の上に置かれるレンズセット構成要素と、光源及び光センサが上に取付けられ、レンズセット構成要素の上において底部の筐体内に固定され、レンズセット構成要素を底部の筐体内に固定することを助ける制御回路用の回路板とを含み、光源は光源用の台内に配置され、光源用の台は、光源の底部の筐体内における角の向きを定めることを助け、それにより光源からの光線は開口を通り表面へ方向付けられ、表面から反射される光線はレンズセット構成要素を通過し光センサに方向付けられる。
【0011】
【発明の実施の形態】図4を参照するに、本発明の光学式マウス50の底面からの斜視図を示す。光学式マウス50は、例えば、机のような表面(図示せず)の上を滑り、この滑り動作を検出するよう設計される。この光学式マウス50は、開口62が設けられる底部の筐体60を有する。光学式マウス50は、この開口62を介し、光学式マウス50がその上を滑る表面を検出する。転位情報は、ケーブル53を介しコンピュータ(図示せず)に送られる。ケーブル53は、例えば、PS/2アダプタ、ユニバーサルシリアルバス(USB)アダプタなどのような幾つかの標準的なアダプタのうちの任意のアダプタを端に有する。
【0012】図4乃至図6を参照されたい。図5は、光学式マウス50用の光学系110の部分的な分解図である。図6は、光学系110の側面図である。光学系110は、底部の筐体60、光源70、レンズセット構成要素80、回路板90、及び光センサ100を含む。光センサ100は、表面51から反射する光線113を検出し、表面51の一連の画像を捕捉する。光センサ100は、光学式マウス50の動作の方向及び大きさを決めるために光センサ100が一連の画像を解析することを可能にする光学認識及び制御回路(図示せず)を含む。このような装置の例として、Agilent TechnologiesのHDNS−2000がある。光センサ100からの出力は、ケーブル53を介しコンピュータ(図示せず)に転位情報を送るために使用される。光センサ100は、回路板90上に取付けられ、電気的に接続される。回路板90は開口92を有する。開口92は、光線113が光センサ100に到達するために必要である。光センサ100は、従って開口92をまたぐように置かれる。
【0013】底部の筐体60は、加圧成形(pressure−mold)されたプラスチックから形成される一体構造を有する。つまり、底部の筐体60は、プラスチックが加熱及び加圧金型に注入され形成されたプラスチックからなる単一の構造である。プラスチック以外の他の材料も使用することが可能であるが、プラスチックは非常に安価であり、製造するのが容易であり、更に、適度に頑丈である。
【0014】底部の筐体60は、孔62、光源用の台66、ノッチ67、及びクランプ69を有するよう成形される。底部の筐体60内の孔62は、光源70からの光線112が表面51に到達し、表面51から反射した光線113が光センサ100に到達することを可能にする。
【0015】光源用の台66は、光源70を受容するよう設計され、孔62に向かって傾斜する滑走面64及び2つの壁63を有する。2つの壁63の間に置かれる角度θを有する滑走面64は、光源70の角度を設定することを助け、それにより光源70は所定の向きで孔62に適当に面する。この所定の向きは、設計者によって決められ、表面の特徴のコントラストが高められるような方法で表面に光が当てられることを保証するような向きであるべきである。
【0016】ノッチ67は、レンズセット構成要素80の配置を助けるよう使用される。レンズセット構成要素80のコーナ81は、夫々のノッチ67にぴったりとはめ込まれる。レンズセット構成要素80は、レンズ支持体82内に固定されるレンズ84を有し、上記のコーナ81はレンズ支持体の一部である。コーナ81とノッチ67とのかみ合わせは、レンズ84が孔62の上に配置されることが保証されるよう設計される。レンズセット構成要素80は更に、フラップ86を有する。レンズセット構成要素80がノッチ67によって孔62の上に配置されると、フラップ86は光源用の台66の1つの側面を覆い、屋根を成形する。フラップ86は、光源用の台66と共に囲われた、中空の構造101を成形し、その中に光源70が配置される。レンズセット構成要素80も、高品質の透明なプラスチックから形成される一体構造である。
【0017】光源70はLEDであり、リード線72を介し回路板90上に取付けられる。リード線72は、LED70が回路板90の開口92を通り突出可能であることを保証するよう十分に長い。LED70は回路板90を通り、フラップ86と光源用の台66とによって形成される中空の構造101内に突出する。LED70は従って、光源用の台66内に配置されぴったりと保持される。次に、回路板90は、クランプ69によって、底部の筐体60内のレンズセット構成要素80の上で固定される。回路板90は、クランプ69によって定位置に取付けられると、回路板90はレンズセット構成要素80がノッチ67から外れることを防ぐ。つまり、レンズセット構成要素80は、回路板90と底部の筐体60との間にはさまれる。従って、ノッチ67及び回路板90は、レンズセット構成要素を底部の筐体60内に固定するよう共に作用する。
【0018】光学式マウス50の動作中に、LED70から光線112が放出される。大部分の光線112の進む方向は、LED70の向きによって決められる。この向きは、光源用の台66によって決められる。更に、LED70が内部に配置される中空の構造101はシールドとしても機能し、所望しない光線が光センサ100に直接的に到達することを防ぐ。光線112は表面51に進み、反射する。この反射の際に、光線は表面51によって変調され、光線113となる。光線113はレンズ84にまで進む。レンズ84は光線113を集束し、集束された光線113は回路90の開口92を通り光センサ100に到達する。
【0019】図7を参照するに、光学式マウス50の光学系200の部分的な分解図を示す。光学系200は、ほとんど全ての点において光学系100と同一である。しかし、この2つの系には幾つかの小さな違いがある。例えば、光学系200は、回路板210を固定するためにネジ203を使用することが示される。ネジ203は、回路板210の孔207を通り、底部の筐体220上の支柱205に入る。更に、レンズセット構成要素230は、光源用の台225と共に中空の構造を成形するためのフラップを有さない。その代わりに、光源用の台225は既に中空の構造として成形され、壁226、屋根228、及び傾斜が付けられる滑走面224を有する。しかし、光源用の台225の機能は、光学系110の完全にされた中空の構造101の機能とまったく同じである。つまり、光源用の台225は、光源240によって放出された所望しない光線から光センサ215を保護するシールドとして機能し、更に、光源240を底部の筐体220内で適当に方向付けるよう機能する。
【0020】従来の技術と比較して、本発明は、光源から光学式マウスがその上を滑る表面に光線を伝達するための反射面を光学式マウスの光学系内に必要としない。これは、光学系の全体としての費用を減少させる。光源は、シールドとして機能し、更に、光源が光学式マウスの底部の筐体内で適当に方向付けされることを保証する光源用の台の中にぴったりと保持される。
【出願人】 【識別番号】501026400
【氏名又は名称】プリマックス エレクトロニクス リミテッド
【出願日】 平成13年7月9日(2001.7.9)
【代理人】 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
【公開番号】 特開2002−132439(P2002−132439A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2001−208339(P2001−208339)