| 【発明の名称】 |
ローマ字かな変換方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】武田 和義
|
| 【要約】 |
【課題】ローマ字かな変換処理を簡単に行うことによりパフォーマンスを向上し、変換率も向上することができるローマ字かな変換方法を提供する。
【解決手段】本発明のローマ字かな変換方法は、ローマ字かな変換処理を行う際に、変換テーブルを参照し、変換テーブルに子音の重なるローマ字かな変換のテーブルも組み込む(ステップ101〜128)ことを特徴とする。変換を計算ではなく、変換テーブルを用いて行うので、変換処理が簡単になり、パフォーマンスを向上することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子機器に具備された4ビット又は8ビットのマイクロコンピュータに組み込まれたローマ字かな変換方法であって;ローマ字かな変換処理を行う際に、計算によってではなく、変換テーブルを用いて行うことを特徴とするローマ字かな変換方法。 【請求項2】 電子機器に具備されたマイクロコンピュータに組み込まれたローマ字かな変換方法であって;ローマ字かな変換処理を行う際に、変換テーブルを参照し、前記変換テーブルに子音の重なるローマ字かな変換のテーブルも組み込むことを特徴とするローマ字かな変換方法。 【請求項3】 前記ローマ字かな変換処理を行う際に、入力されたローマ字の子音の組み合わせの有効・無効判定を、前記変換テーブルを参照するだけで行うことを特徴とする請求項1又は2記載のローマ字かな変換方法。 【請求項4】 電子機器に具備されたマイクロコンピュータに組み込まれたローマ字かな変換方法であって;ローマ字かな変換処理を行う際に、子音が3文字続いた場合には、3文字目を次のかなの1字目の子音とし、入力を続けることを特徴とするローマ字かな変換方法。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ローマ字の子音と母音を組み合わせたものをかなに変換するローマ字かな変換方法に関する。特には、変換処理が簡単になり、パフォーマンスが向上し、変換率も向上することができるローマ字かな変換方法に関する。 【0002】 【従来の技術】パーソナルコンピュータや電子手帳や携帯電話等に用いられるマイクロコンピュータには、ローマ字かな変換を行うことができるプログラムが組み込まれている。そのため、パフォーマンスの高い変換処理を実現できるローマ字かな変換方法に対する需要が高まってきている。 【0003】ローマ字かな変換とは、入力されたローマ字の子音と母音の組み合わせをかな文字に変換する処理である。 【0004】従来は、それぞれの入力された文字の組み合わせ全てに対して、計算によってローマ字かな変換を行い、出力文字を決定している。 【0005】また、パーソナルコンピュータ等においては、ローマ字かな変換は変換テーブルを用いて行われている。 【0006】図5は、従来のローマ字かな変換に用いる変換テーブルの図である。図5では1文字目が母音に対応した行が1行あり、一部省略してあるが、子音に対応した行が17行ある。入力された1文字目が母音の場合には、それに応じたかなを変換テーブルから探して出力する。例えば、入力が「a」ならば、出力は「あ」である。また、入力された1文字目が子音の場合には、まず、有効な子音であるかをチェックする。例えば、入力が「c」の場合には、図5の変換テーブルにないので無効と判断され、入力キーカウンタがクリアされ、次の入力待ちの状態になる。入力が「b」の場合には図5の変換テーブルにあるので、その情報が入力キーカウンタに格納され、次の入力待ちの状態になる。次の入力が母音の場合には、変換テーブルからそれに応じたかなを出力する。例えば、入力が「i」ならば、出力は「び」である。 【0007】なお、従来のローマ字かな変換で子音が3文字続いた場合には、対応するかながないので、変換ができない。そのため、入力された3文字の入力キーカウンタを全てクリアし、次の文字から改めて変換処理を開始している。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、4ビットや8ビットのマイクロコンピュータを使用している電子手帳や携帯電話等においては、変換テーブルを用いず、計算によってローマ字かな変換や子音の組み合わせの有効・無効判定を行っていた。しかし、ローマ字かな変換は、入力されるローマ字の数が1〜3文字であるのに対し、それに対応して出力されるかな文字の数が1〜2文字であるので、一意に特定できず、変換に複雑な計算が必要である。そのため、変換処理が複雑になり、パフォーマンス低下の要因となっていた。 【0009】また、電子手帳や携帯電話だけではなくパーソナルコンピュータ等においても、子音の重なるローマ字かな変換(例えば、「kka」という入力を、「っか」と変換)は、変換テーブルに含まれていない。そのため、子音の重なる変換処理は計算によって行われるので、処理が複雑になり、パフォーマンス低下の要因となっていた。 【0010】また、従来のローマ字かな変換で子音が3文字続いた場合には、3文字ともクリアしていた。しかし、3文字目も子音の場合には、先の2文字の入力が誤りで、3文字目から次の文字のローマ字入力を開始している可能性が高い。そのため、入力文字がずれてしまい、変換率が低下していた。 【0011】本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、ローマ字かな変換処理を簡単に行うことによりパフォーマンスを向上し、変換率も向上することができるローマ字かな変換方法を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明のローマ字かな変換方法は、電子機器に具備された4ビット又は8ビットのマイクロコンピュータに組み込まれたローマ字かな変換方法であって;ローマ字かな変換処理を行う際に、計算によってではなく、変換テーブルを用いて行うことを特徴とする。 【0013】上述した本発明のローマ字かな変換方法によれば、変換を計算ではなく、変換テーブルを用いて行うので、変換処理が簡単になり、パフォーマンスを向上することができる。 【0014】また、上記の課題を解決するため、本発明のローマ字かな変換方法は、電子機器に具備されたマイクロコンピュータに組み込まれたローマ字かな変換方法であって;ローマ字かな変換処理を行う際に、変換テーブルを参照し、変換テーブルに子音の重なるローマ字かな変換のテーブルも組み込むことを特徴とする。 【0015】上述した本発明のローマ字かな変換方法によれば、変換処理は、入力されたキーが母音かどうかをチェックし、母音の場合には既に入力されている文字との組み合わせを変換テーブルから探し出すだけで済む。 【0016】ここで、ローマ字かな変換処理を行う際に、入力されたローマ字の子音の組み合わせの有効・無効判定を、変換テーブルを参照するだけで行うことができる。 【0017】上述した本発明のローマ字かな変換方法によれば、子音の組み合わせの有効・無効判定処理が簡単になり、パフォーマンスが向上する。 【0018】また、上記の課題を解決するため、本発明のローマ字かな変換方法は、電子機器に具備されたマイクロコンピュータに組み込まれたローマ字かな変換方法であって;ローマ字かな変換処理を行う際に、子音が3文字続いた場合には、3文字目を次のかなの1字目の子音とし、入力を続けることを特徴とする。 【0019】上述した本発明のローマ字かな変換方法によれば、入力の誤りを最小限にすることができ、変換率を向上させることができる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、本発明のローマ字かな変換方法について図面を参照しつつ説明する。 【0021】図1は、本発明のローマ字かな変換方法を実行する情報処理装置の一形態を示す図である。図1において、本発明のローマ字かな変換方法を組み込んだ情報処理装置には、プログラムの演算を行う制御部11と、起動時等に必要となるプログラムが記憶されているROM(Read Only Memory)やプログラムを実行するときにプログラムデータを展開する揮発性記憶装置のRAM(Random Access Memory)とからなる記憶部13と、制御部11等に接続され、ローマ字かな変換方法やOS(Operating System)等のプログラムが格納されているHDD(Hard Disk Drive)15と、制御部11等に接続され、文字入力等を行うキーボード17と、制御部11等に接続され、文字の表示を行う液晶画面19と、を備えている。 【0022】図1に示した本発明のローマ字かな変換方法を実行する情報処理装置においては、制御部11が外部記憶装置15にあるローマ字かな変換プログラムを実行し、キーボード17から入力されたローマ字をかなに変換し、液晶画面19に出力文字を表示する。 【0023】図2は、本発明のローマ字かな変換方法において参照する変換テーブルを示す図である。図2の上部は、図5の変換テーブルと同じ構成をしている。図2では、1文字目が母音に対応した行が1行あり、一部省略してあるが、子音に対応した行が17行ある。ただし、変換されるかなには、それぞれ3バイトが割り当てられており、3バイトに満たない文字の場合には、1バイトのダミーコード「¥0」が付されている。例えば、「あ」の場合には「あ¥0¥0」であり、「ふぁ」の場合には「ふぁ¥0」である。 【0024】図2の下部には、子音の重なるローマ字かな変換(例えば、「bba」という入力を、「っば¥0」と変換)の変換テーブルが図示されている。1文字目の入力が一番左の列に示されており、その右側の列には2文字目の入力が示されている。そして、その右側には、3文字目の母音に対応したかなが示されている。図2では一部省略してあるが、1文字目と2文字目が共に子音に対応した行が37行ある。このデータにもダミーコードが付されているが、例えば、「ffa」という入力に対応したかな「っふぁ」は3バイトであるのでダミーコードは付されていない。 【0025】なお、図2の各行には、母音「a」から「o」に対応した5つの文字が並べられている。各文字には3バイトが割り当てられているので、各行は15バイトに固定されている。このデータは外部記憶装置15内にテーブルのデータとして格納されている。 【0026】図3は、本発明のローマ字かな変換方法が参照する変換テーブルをアスキーコードで示す図である。図3においては、図2で示された変換テーブルのデータがアスキーコードで表示されている。例えば、「bba」に対応したかなデータは、図2では「っば¥0」であるが、図3では「43h、50h、00h、」で表示されている。変換テーブルのデータは実際には、このアスキーコードで外部記憶装置15に記憶されている。 【0027】なお、変換テーブルは、この他に、カタカナに対応したものが用意されている。 【0028】次に、図1の情報処理装置において、図2、図3の変換テーブルを用いたローマ字かな変換を行う方法について説明する。 【0029】図4は、本発明のローマ字かな変換方法が図2、図3に示した変換テーブルを用いてローマ字かな変換をする方法の一形態を示すフローチャートである。 【0030】図4において、まず、図1に示した情報処理装置のキーボード17等で行う入力文字の設定(キーコード)が読み込まれる(ステップ101)。キーコードバッファ(入力キーカウンタ)にそのときのキーコードが格納される。次に、そのキーコードから入力の設定が「カタカナ」であるか「ひらがな」であるか等を確認する(ステップ102)。入力の設定が「カタカナ」の場合には、カタカナヘッダの設定にし(ステップ103)、ローマ字かな変換の際にカタカナの変換テーブルを参照する。入力の設定が「ひらがな」の場合には、ひらがなヘッダの設定にし(ステップ104)、ローマ字かな変換の際にひらがなの変換テーブルを参照する。 【0031】次に、図1に示した情報処理装置のキーボード17等からローマ字が入力されると、入力されたキーが母音であるかを確認する(ステップ105)。 【0032】入力されたキーが母音の場合には、それまでに入力されて入力キーカウンタに格納されているキーの数を調べる(ステップ106)。 【0033】入力キーカウンタに格納されているキーがない場合には、1文字の母音が入力されたことになる。そのため、図2、図3の変換テーブルの一行目の「あ」「い」「う」「え」「お」(カタカナの場合には、「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」)のいずれかの内、入力されたキーに対応したかなコードに変換される(ステップ107)。この場合には、文字コードが確定したので、入力キーカウンタをクリアし、プログラムに返り値1を返す(ステップ108)。そうして、図1の液晶画面19に変換された文字が表示される。 【0034】入力キーカウンタに格納されているキーが1つの場合には、1つの子音と母音との組み合わせのローマ字が入力されたことになる。その場合には、先に入力されている子音が有効であるかどうかを調べる(ステップ109)。具体的には、図2、図3の変換テーブルに入力キーカウンタに格納されている子音があるかどうかをチェックする。 【0035】子音が変換テーブルにある場合には、入力された子音と母音の組み合わせが図2、図3の変換テーブルからそれぞれに対応したかなコードに変換される(ステップ107)。例えば、「ba」という入力があった場合には、「ば¥0¥0」(ひらがなの場合)という文字のコード「50h、00h、00h、」に変換される。そして、文字コードが確定したので、入力キーカウンタをクリアし、プログラムに返り値1を返す(ステップ108)。そうして、図1の液晶画面19に変換された文字「ば」が表示される。 【0036】一方、入力カウンタに格納されている子音が変換テーブルにない場合には、無効な入力がなされたということになる。入力キーカウンタをクリアし、かなコードにダミーコード「¥0」を出力し、返り値0を返す(ステップ110)。これは例えば、「ca」という入力があった場合である。この場合には、液晶画面19には何も表示されない。 【0037】入力キーカウンタに格納されているキーが2つの場合には、2つの子音と母音との組み合わせのローマ字が入力されたことになる。その場合には、先に入力されている2つの子音の組み合わせが有効であるかどうかを調べる(ステップ111)。具体的には、図2、図3の変換テーブルに入力キーカウンタに格納されている子音の組み合わせがあるかどうかをチェックする。 【0038】子音の組み合わせが変換テーブルにある場合には、図2、図3の変換テーブルから入力された2つの子音と母音の組み合わせに対応したかなコードに変換される(ステップ107)。例えば、「bba」という入力があった場合には、「っば¥0」(ひらがなの場合)という文字のコード「43h、50h、00h、」に変換される。そして、文字コードが確定したので、入力キーカウンタをクリアし、プログラムに返り値1を返す(ステップ108)。そうして、図1の液晶画面19に変換された文字「っば」が表示される。 【0039】一方、入力カウンタに格納されている子音が変換テーブルにない場合には、無効な入力がなされたということになるので、入力キーカウンタをクリアし、かなコードにダミーコード「¥0」を出力し、返り値0を返す(ステップ110)。これは例えば、「bca」という入力があった場合である。この場合には、液晶画面19には何も表示されない。 【0040】また、ステップ105で、入力されたキーが母音であるかを確認した際に、入力されたキーが子音の場合には、それまでに入力されて入力キーカウンタに格納されているキーの数を調べる(ステップ120)。 【0041】入力キーカウンタに格納されているキーがない場合には、1文字の子音が入力されたことになる。例えば、「b」という子音が入力された場合である。この場合には、入力された子音「b」を入力カウンタに格納する(ステップ121)。そして、この場合には、文字コードは確定できないので、プログラムに返り値0を返し(ステップ122)、次の入力を待つ。 【0042】入力キーカウンタに格納されているキーが1つの場合には、入力キーカクンタに格納されているキーと入力された子音の組み合わせが「nn」であるかを調べる(ステップ125)。 【0043】入力されている子音が「nn」である場合には、図2、図3の変換テーブルには無いが例外として、かなコード(カナコード)である「ん」又は「ン」に変換する(ステップ126)。この場合には、文字コードが確定したので、入力キーカウンタをクリアし、プログラムに返り値1を返す(ステップ108)。そうして、図1の液晶画面19に変換された文字「ん」又は「ン」が表示される。 【0044】一方、入力されている子音が「nn」ではない場合には、入力された子音を入力カウンタに格納する(ステップ121)。そして、この場合には、文字コードは確定できないので、プログラムに返り値0を返し(ステップ122)、次の入力を待つ。 【0045】ステップ120において、入力キーカウンタに格納されているキーが2つの場合には、入力キーカウンタに格納された2つの子音と新たに入力された1つの子音の計3文字の子音が入力されたことになる。例えば、入力カウンタに「bc」という子音が格納されており、新たに「d」という子音が入力された場合である。この「bcd」という子音3文字に対応したかなコードは変換テーブルにないので、この入力が誤りであることがわかる。この場合には、先の2文字の入力「bc」が誤りで、3文字目の「d」から次の文字のローマ字入力を開始している可能性が高い。そのため、入力キーカウンタに格納されている先の2つの子音「bc」をクリアし(ステップ127)、入力キーカウンタに新たに入力された子音「d」を格納する(ステップ128)。そして、文字コードは確定されず、プログラムに返り値0を返し(ステップ122)、次の入力を待つ。 【0046】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、4ビットや8ビットのマイクロコンピュータを使用している電子手帳や携帯電話等においても、変換を計算ではなく、変換テーブルを用いて行うので、変換処理が簡単になり、パフォーマンスを向上することができる。 【0047】また、子音の重なるローマ字かな変換も変換テーブルに組み込んで変換するので、変換処理は、入力されたキーが母音かどうかをチェックし、母音の場合には既に入力されている文字との組み合わせを変換テーブルから探し出すだけで済む。また、子音の組み合わせの有効・無効判定も変換テーブルを参照するだけで行うことができるので、変換処理が簡単になり、パフォーマンスが向上する。 【0048】さらに、ローマ字かな変換で子音が3文字続いた場合には、先の2文字を無効にし、3文字目を次のかなの1字目の子音とし、入力を続けることにしたので、入力の誤りを最小限にすることができ、変換率を向上させることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002369 【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年10月26日(2000.10.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095728 【弁理士】 【氏名又は名称】上柳 雅誉 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−132428(P2002−132428A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−327777(P2000−327777) |
|