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【発明の名称】 コンピュータ及びコンピュータ操作の教授システム
【発明者】 【氏名】犀川 匡仙

【要約】 【課題】高齢者、障害者等にとっても操作しやすいコンピュータを提供すると共にこのようなコンピュータの操作に関する教授システムを提供する。

【解決手段】キーボード(1)の各キー(3)にそれぞれ単一の数字(13a)を整序された状態で割り当てると共にこれらの数字を数字表示手段により表示し、所定の数字を割り当てられた所定のキーが押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするためのソフトウエアを備えさせたことを特徴とするコンピュータ。このコンピュータの操作をコンピュータネットワーク(29)を介して教授する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 キーボードの各キーにそれぞれ単一の数字を整序された状態で割り当てると共にこれらの数字を数字表示手段により表示し、所定の数字を割り当てられた所定のキーが押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするためのソフトウエアを備えさせたことを特徴とするコンピュータ。
【請求項2】 キーボードの各キーにそれぞれ単一の数字を整序された状態で割り当てると共にこれらの数字を数字表示手段により表示し、所定の数字を割り当てられた所定のキーが押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするためのソフトウエアを備えさせてなるコンピュータを教授者が被教授者に使用させ、被教授者のコンピュータと教授者のサーバとをコンピュータネットワークを介して接続し得るようになし、教授者は被教授者にパスワードを提供し、被教授者はコンピュータネットワークを介して教授者のサーバにアクセスし、被教授者のコンピュータを教授者のサーバに接続させた状態でコンピュータの操作を学習するようにしたことを特徴とするコンピュータ操作の教授システム。
【請求項3】 キーボードの各キーにそれぞれ単一の数字を整序された状態で割り当てると共にこれらの数字を数字表示手段により表示してなるコンピュータを教授者が被教授者に使用させ、被教授者のコンピュータと教授者のサーバとをコンピュータネットワークを介して接続し得るようになし、教授者は被教授者にパスワードを提供し、被教授者はコンピュータネットワークを介して教授者のサーバにアクセスし、所定の数字を割り当てられた所定のキーが押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするためのソフトウエアを教授者のサーバから被教授者のコンピュータにダウンロードし、被教授者は被教授者のコンピュータを教授者のサーバに接続させた状態でコンピュータの操作を学習するようにしたことを特徴とするコンピュータ操作の教授システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ及びコンピュータ操作の教授システムに関するものである。特許請求の範囲を含む本明細書における「コンピュータ」には、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ(パソコン)、ノート型のパーソナルコンピュータ等のコンピュータが含まれる。
【0002】
【従来の技術】コンピュータは多数のキーを配設したキーボードを備えており、これら各キーには平仮名、片仮名、アルファベット、数字、記号等が複数個表示されている。コンピュータの操作はこれらのキーを打つこと等により行なわれる。また、コンピュータ操作の教授は、教授者が被教授者にキーボード等の操作を教授することに他ならない。
【0003】なお、特許請求の範囲を含む本明細書において「教授者」とはコンピュータ操作を教授する者をいい、「被教授者」とはコンピュータ操作を教授される者をいうものとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、コンピュータのキーボードは高齢者、障害者等にとっては極めて操作し難いものである。その一因は、キーボードにはそれぞれ平仮名、片仮名、アルファベット、数字、記号等が複数個表示された多数のキーが一見整序されていない状態で配列されていることにあるものと思われる。即ち、例えば「Q」の文字と「た」の文字とを表示したキーの右側には「W」の文字と「て」の文字とを表示したキーが隣接し、更に当該「W」の文字と「て」の文字とを表示したキーの右側には「E」の文字と「い」の文字と「ぃ」の小文字を表示したキーが隣接しているのである。このようなキーの配列態様は高齢者、障害者等にとっては極めて分かり難いものである。
【0005】従って、特に高齢者、障害者等にとってはコンピュータの操作は分かり難いものとなり、コンピュータの操作を学ぼうとする意欲をそぐ結果となりかねない。換言すれば、高齢者、障害者等にコンピュータの操作を教授することは困難である。
【0006】このような状況に鑑み、本発明は何人にとっても操作しやすいコンピュータを提供すると共にこのようなコンピュータの操作に関する教授システムを提供しようとしてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は下記のコンピュータ及びコンピュータ操作の教授システムを提供する。
【0008】(1)キーボードの各キーにそれぞれ単一の数字を整序された状態で割り当てると共にこれらの数字を数字表示手段により表示し、所定の数字を割り当てられた所定のキーが押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするためのソフトウエアを備えさせたことを特徴とするコンピュータ(請求項1)。
【0009】(2)キーボードの各キーにそれぞれ単一の数字を整序された状態で割り当てると共にこれらの数字を数字表示手段により表示し、所定の数字を割り当てられた所定のキーが押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするためのソフトウエアを備えさせてなるコンピュータを教授者が被教授者に使用させ、被教授者のコンピュータと教授者のサーバとをコンピュータネットワークを介して接続し得るようになし、教授者は被教授者にパスワードを提供し、被教授者はコンピュータネットワークを介して教授者のサーバにアクセスし、被教授者のコンピュータを教授者のサーバに接続させた状態でコンピュータの操作を学習するようにしたことを特徴とするコンピュータ操作の教授システム(請求項2)。
【0010】(3)キーボードの各キーにそれぞれ単一の数字を整序された状態で割り当てると共にこれらの数字を数字表示手段により表示してなるコンピュータを教授者が被教授者に使用させ、被教授者のコンピュータと教授者のサーバとをコンピュータネットワークを介して接続し得るようになし、教授者は被教授者にパスワードを提供し、被教授者はコンピュータネットワークを介して教授者のサーバにアクセスし、所定の数字を割り当てられた所定のキーが押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするためのソフトウエアを教授者のサーバから被教授者のコンピュータにダウンロードし、被教授者は被教授者のコンピュータを教授者のサーバに接続させた状態でコンピュータの操作を学習するようにしたことを特徴とするコンピュータ操作の教授システム(請求項3)。
【0011】
【作用】[請求項1のコンピュータ]キーボードの各キーにはそれぞれ単一の数字が整序された状態で割り当てられ、これらの数字は数字表示手段により表示されているため、コンピュータの使用者は該数字表示手段が表示する数字により所望のキーを容易に見出すことができる。コンピュータの使用者が当該所望のキーを押したときには、コンピュータはソフトウエア(所定の数字を割り当てられた所定のキーが押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするためのソフトウエア。以下単に「支援ソフト」という。)により所定の動作を行なう。
【0012】[請求項2の教授システム]被教授者は前記請求項1のコンピュータを使用し、被教授者のコンピュータをコンピュータネットワークを介して教授者のサーバに接続させた状態でコンピュータの操作を学習するのである。
【0013】従って、請求項2の教授システムは、被教授者のコンピュータをコンピュータネットワークを介して教授者のサーバに接続させ得る程度まで学習が進んでいる被教授者に適用される。
【0014】[請求項3の教授システム]被教授者は、キーボードの各キーにそれぞれ単一の数字を整序された状態で割り当てると共にこれらの数字を数字表示手段により表示してなるコンピュータを使用する。即ち、被教授者が使用するコンピュータは支援ソフトを当初は備えていない。
【0015】被教授者は、コンピュータネットワークを介して教授者のサーバにアクセスし、支援ソフトを教授者のサーバから被教授者のコンピュータにダウンロードする。しかる後に、被教授者は被教授者のコンピュータを教授者のサーバに接続させた状態でコンピュータの操作を学習するのである。
【0016】従って、請求項3の教授システムは、被教授者のコンピュータをコンピュータネットワークを介して教授者のサーバに接続し、支援ソフトを教授者のサーバから被教授者のコンピュータにダウンロードし得る程度まで学習が進んでいる被教授者に適用される。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
【0018】まず、本発明のコンピュータについて説明する。符号1に示すものはキーボードである。キーボード1の各キー3にはそれぞれ単一の数字13aを整序された状態で割り当てると共にこれらの数字13aを数字表示手段により表示する。図1参照。また、支援ソフト、即ち所定の数字13aを割り当てられた所定のキー3が押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするためのソフトウエア、をコンピュータに備えさせる。
【0019】次に、数字表示手段について説明する。数字表示手段は、キーボード1の各キー3にそれぞれ単一の数字13aを直接印刷してなるもの、或いはそれぞれ単一の数字13aを印刷したシール等の表示体をキーボード1の各キー3に貼付してなるものであってもよいが、図1〜図5に示す事例においては、キーボードカバー5に各キー3に対応する数字13aを表示している。
【0020】以下、図1〜図5に示す事例について説明する。キーボードカバー5は、多数のキー3、3…を備えたキーボード1の形状に対応させて軟質合成樹脂により一体的に形成してなるものである。
【0021】キーボード1に配設されている各キー3、3…にそれぞれ単一の数字13aを割り当て、これらの数字13a、13a…を整序した状態でキーボードカバー5におけるキー3、3…に対応する位置に表示し、コンピュータの使用者はこれらの数字13a、13a…に従って該キーボードカバー5上よりキー3、3…を操作するようになす。これらの数字13a、13a…は、キー3、3…の個数により一桁〜二桁又は一桁〜三桁の数字となる。
【0022】前記数字13a、13a…は、例えば図1に示すように、キーボードカバー5の左側より順番に「1」「2」「3」「4」「5」…という具合に整序した状態で表示する。
【0023】前記数字13a、13a…をキーボードカバー5におけるキー3、3…に対応する位置に表示する際には、該数字13a、13a…をキーボードカバー5の表面又は裏面に印刷してもよいが(図2参照)、該数字13a、13a…を表示するシール等の表示体9をキーボードカバー5の表面(図3参照)又は裏面(図4参照)に貼着してもよい。なお、数字13a、13a…をキーボードカバー5の裏面に印刷し、又は該数字13a、13a…を表示するシール等の表示体9をキーボードカバー5の裏面に貼着する場合には、キーボードカバー5における少なくともキー3、3…に対応する部分13b、13b…が透明であることを要することはいうまでもない。
【0024】図1に示す事例においては、「0」から「9」までの数字13a、13a…を入力するための10個のテンキー3’、3’…はキーボード1の右端に配設されているが、これらのテンキー3’、3’…には入力すべき数字「0」〜「9」に対応する単一の数字「0」〜「9」(13a)がそのまま割り当てられ、キーボード1上の残りの99個のキー3、3…にはそれぞれ単一の数字「1」〜「99」が割り当てられている。即ち、この事例においては、数字「1」〜「9」については、9個のテンキー3’、3’…と他の9個のキー3、3…とに重複して割り当てられている。
【0025】キーボードカバー5における所定のキー3、3…、3’、3’…に対応する部分13b、13b…及び数字13a、13a…と、該キーボードカバー5における他のキー3、3…、3’、3’…に対応する部分13b、13b…及び数字13a、13a…とを色分けすることが望ましい。図1に示す事例においては、テンキー3’、3’…に対応する部分13b、13b…及び数字13a、13a…を、他のキー3、3…に対応する部分13b、13b…及び数字13a、13a…から色分けしている。また、テンキー3’、3’…以外のキー3、3…についても、使用頻度の高いキー3、3…と使用頻度の低いキー3、3…とを同様の色分けにより容易に区別し得るようにしてもよい。
【0026】キーボード1に配設されている各キー3、3…にそれぞれ単一の数字13aを割り当て、これらの数字13a、13a…を整序した状態でキーボードカバー5におけるキー3、3…に対応する位置に点字7により表示し、コンピュータの使用者はこれらの点字7に従って該キーボードカバー5上よりキー3、3…を操作するようにしてもよい。図5参照。
【0027】次に、所定の数字を割り当てられた所定のキーが押されたときにコンピュータが所定の動作を行なうようにするための支援ソフトについて、例を挙げて説明する。図1参照。下記の如き内容は支援ソフトの説明書に記載される。
【0028】例えば、「こんにちは」という語句を入力する際には、キーを下記の如く押す。
「こ」:65番のキーを押し、続いて48番のキーを押す。
「ん」:76番のキーを2回押す。
「に」:76番のキーを押し、続いて47番のキーを押す。
「ち」:44番のキーを押し、続いて47番のキーを押す。
「は」:63番のキーを押し、続いて58番のキーを押す。
(実行):52番のキーを押す。
【0029】また、「きょうは、はれです。」という文章を入力する際には、キーを下記の如く押す。
「き」:65番のキーを押し、続いて47番のキーを押す。
「よ」:72番のキーを押し、続いて45番のキーを押し、更に46番のキーを押す。
「う」:46番のキーを押す。
「は」:63番のキーを押し、続いて58番のキーを押す。
「、」:78番のキーを押す。
「は」:63番のキーを押し、続いて58番のキーを押す。
「れ」:43番のキーを押し、続いて42番のキーを押す。
「で」:60番のキーを押し、続いて42番のキーを押す。
「す」:59番のキーを押し、続いて46番のキーを押す。
「。」:79番のキーを押す。
(実行):52番のキーを押す。
【0030】次に、本発明によるコンピュータ操作の教授システムについて説明する。
【0031】符号21に示すものは教授者、符号23に示すものは被教授者である。キーボード1の各キー3にそれぞれ単一の数字13aを整序された状態で割り当てると共にこれらの数字13aを数字表示手段により表示し、更に支援ソフトを備えさせてなるコンピュータを教授者21が被教授者23に使用させる。
【0032】即ち、一例として、下記の手順が行われる。
符号a:教授者21はホームページ、チラシ等によりコンピュータ操作の教授システムに関する広告を行なう。
符号b:被教授者23は教授者21に対しコンピュータ操作の教授を受けたい旨の申込を行なう。
符号c:教授者21は被教授者23に対し支援ソフト、キーボード1を説明書と共に送付する。また、必要があれば、教授者21は被教授者23に対しコンピュータを送付する。
符号d:被教授者23は必要な費用を教授者21の銀行口座に振り込む。
【0033】被教授者23のコンピュータ25と教授者21のサーバ27とをインターネット等のコンピュータネットワーク29を介して接続し得るようになす。符号31に示すものはプロバイダーである。
【0034】教授者21は被教授者23にパスワードを郵便、ファックス、電子メール等により提供する(符号e)。
【0035】被教授者23はコンピュータネットワーク29を介して教授者21のサーバ27にアクセスし、被教授者23のコンピュータ25を教授者21のサーバ27に接続させた状態でコンピュータの操作を学習する(符号f)。
【0036】上記事例においては、教授者21は被教授者23に対し支援ソフトを送付する(符号c)のであるが、該支援ソフトについてはこれを被教授者23が教授者21のサーバ27から被教授者23のコンピュータ25にダウンロードするようにしてもよい(符号g)。
【0037】また、教授者21は、被教授者23にコンピュータ操作を上述の如く教授することに代え、スクール33とコンピュータ操作の教授に関する契約を締結し、該スクール33に被教授者23を教授させるようにしてもよい。即ち、この場合には、スクール33は支援ソフトとキーボード1の使用料を教授者21に支払い(符号h)、教授者21は支援ソフトとキーボード1の使用許可をスクール33に与える(符号i)。しかる後、被教授者23は受講料をスクールに支払い(符号j)、スクール33は支援ソフトとキーボード1を用いたコンピュータの操作を被教授者23に直接教授する(符号k)。
【0038】なお、教授者21は第三者と本件特許に関する実施契約を締結し、当該第三者に上述の如きコンピュータ操作の教授システムを実施させることができることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】[請求項1のコンピュータ]キーボードの各キーにはそれぞれ単一の数字が整序された状態で割り当てられ、これらの数字は数字表示手段により表示されているため、コンピュータの使用者は該数字表示手段が表示する数字により所望のキーを容易に見出すことができる。使用者が当該所望のキーを押したときには、コンピュータは支援ソフトにより所望の動作を行なう。従って、コンピュータは高齢者、障害者等にとっても極めて操作し易いものとなる。
【0040】[請求項2の教授システム]被教授者は前記コンピュータを使用し、被教授者のコンピュータをコンピュータネットワークを介して教授者のサーバに接続させた状態でコンピュータの操作を学習するのである。従って、被教授者は他人の手を煩わせることなく自宅にて随時にコンピュータの操作を学習することができる。
【0041】[請求項3の教授システム]被教授者が支援ソフトを教授者のサーバから被教授者のコンピュータにダウンロードする点を除けば、前記請求項2の教授システムと同じであり、前記請求項2の教授システムと同様の効果を発揮する。
【出願人】 【識別番号】500459270
【氏名又は名称】犀川 匡仙
【出願日】 平成12年10月24日(2000.10.24)
【代理人】 【識別番号】100082913
【弁理士】
【氏名又は名称】長野 光宏
【公開番号】 特開2002−132416(P2002−132416A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−324004(P2000−324004)