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【発明の名称】 無線通信装置
【発明者】 【氏名】西ノ原 隆行

【氏名】島原 雄二

【氏名】池田 徹

【氏名】井口 淳二

【氏名】斉藤 利昭

【氏名】今井 貴

【氏名】門松 大樹

【氏名】大櫛 博

【氏名】齋藤 篤

【要約】 【課題】周辺機器を使用するときに必要なドライバソフトウェアが格納されている記憶メディアを発見することができないために使用できないという弊害を排除することができる無線通信装置を提供することを目的とするものである。

【解決手段】所定の周辺機器に対応する固有のデバイスドライバソフトウェアを記憶する記憶手段と、双方向性インタフェースを介してコンピュータ装置との間で、データ通信を行うインタフェース手段と、上記デバイスドライバソフトウェアの転送要求に基づいて、上記コンピュータ装置から、上記記憶手段に記憶されている上記固有のデバイスドライバソフトウェアを、上記インタフェース手段を介して、上記コンピュータ装置に転送する情報転送手段と、上記周辺機器との間で無線でデータの送受信を行う無線通信手段とを有する無線通信装置である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の周辺機器に対応する固有のデバイスドライバソフトウェアを記憶する記憶手段と;双方向性インタフェースを介して、コンピュータ装置との間で、データ通信を行うインタフェース手段と;上記デバイスドライバソフトウェアの転送要求に基づいて、上記コンピュータ装置から、上記記憶手段に記憶されている上記固有のデバイスドライバソフトウェアを、上記インタフェース手段を介して、上記コンピュータ装置に転送する情報転送手段と;上記周辺機器との間で、無線でデータの送受信を行う無線通信手段と;を有することを特徴とする無線通信装置。
【請求項2】 請求項1において、上記周辺機器は、ファクシミリ機能を含む機器であることを特徴とする無線通信装置。
【請求項3】 請求項1において、上記周辺機器は、プリンタ機能を有する機器であることを特徴とする無線通信装置。
【請求項4】 請求項1において、上記周辺機器は、スキャナ機能を有する機器であることを特徴とする無線通信装置。
【請求項5】 請求項1において、上記周辺機器は、複数の周辺機器の機能を有するマルチファンクション装置であることを特徴とする無線通信装置。
【請求項6】 請求項5において、上記双方向インタフェースは、コンピュータ装置標準のドライバソフトウェアを使用することができるインタフェースであることを特徴とする無線通信装置。
【請求項7】 請求項6において、上記デバイスドライバソフトウェアのインストール手順が、装置筐体に表示されていることを特徴とする無線通信装置。
【請求項8】 請求項7において、上記無線通信手段における無線通信方式は、スペクトラム拡散方式であることを特徴とする無線通信装置。
【請求項9】 請求項1において、上記記憶装置は、書き換え可能なハードディスクであることを特徴とする無線通信装置。
【請求項10】 請求項1において、上記記憶装置は、メモリカードであることを特徴とする無線通信装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータが読み出し可能なプログラムを格納し、コンピュータ装置のデータを、周辺機器との間で、無線で送受信することができる無線通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、1台の周辺機器で複数の機能を持つマルチファンクション周辺機器が開発されている。
【0003】このマルチファンクション周辺機器は、コンピュータの主な周辺機器の機能をひとつの筐体にまとめ、コンピュータと接続するインタフェースを1つにしたものである。
【0004】また、上記マルチファンクション周辺機器において、ドライバソフトウェアは、数種類の機能を兼ね備えたものを、一度にインストールするように設計されている。つまり、周辺機器のそれぞれのドライバソフトウェアを1つづつインストールすることによる手間を省き、また、複数の周辺機器のそれぞれに必要であった接続ケーブルを、1本に取りまとめ、さらに、周辺機器の筐体を一台にまとめることによって、設置スペースを小さくし、これによって、使用者の使い勝手が向上する。
【0005】また、従来のコンピュータの周辺機器において、ドライバソフトウエアをコンピュータにインストールする方法として、次の2つの方法が存在している。
【0006】その第1の方法は、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等の記憶媒体を介して、装置固有の情報を含むドライバソフトウエアが供給され、コンピュータ装置の使用者が、上記ドライバソフトウエアをコンピュータにインストールする方法である。
【0007】その第2の方法は、ネットワークに接続されているデータベースに、ドライバソフトウエアをアップロードし、ネットワークを経由して、コンピュータの使用者が、上記装置固有の情報を含むドライバソフトウエアをダウンロードし、コンピュータ装置にインストールして使用する方法である。
【0008】しかし、上記従来例では、現在の自分のコンピュータ装置に接続している出力装置専用のドライバソフトウェアをコンピュータ装置にインストールする場合、出力装置毎に異なるドライバソフトウェアを、使用者が正しく識別する必要があり、ユーザが誤ったドライバソフトウェアをインストールすると、出力装置が正しく動作しないという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するには、デバイスドライバソフトウェアを周辺機器内に予め設け、コンピュータに周辺機器を接続したときに、コンピュータにデバイスドライバを自動インストールできるようにすればよく、この発明が、特開平10−187422号公報(発明の名称:出力装置および出力装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体)と、特開平8−101803号公報(発明の名称:情報処理システム)に開示されている。
【0010】ところで、マルチファンクション周辺機器の中でも、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリの機能を有するマルチファンクションファクシミリ装置が多く開発されている。
【0011】プリンタとスキャナとファクシミリとの3台の機器の大きさの合計よりも、上記マルチファンクションファクシミリ装置の大きさは小さいが、プリンタ、スキャナ、ファクシミリのうちの1台の大きさよりも、マルチファンクションファクシミリ装置の大きさは大きい。
【0012】マルチファンクションファクシミリ装置を接続しているコンピュータ装置とは別のコンピュータで、少しの間、マルチファンクションファクシミリ装置を使用したい場合、たとえば、テキストデータを少量プリントアウトしたい場合、または1枚だけ画像をスキャンしたい場合等に、マルチファンクションファクシミリ装置またはコンピュータを、接続ケーブルが届く位置まで移動させ、ケーブルを接続しなければならない。
【0013】上記従来例においては、ドライバソフトウェアが記憶されている記憶メディアと、インストール方法が書かれたマニュアルとを探してから、ドライバソフトウェアをインストールした後に、データをプリントアウトまたは画像を取り込むといった手間が必要であるという問題がある。また、プリントアウトした後で、コンピュータまたはマルチファンクションファクシミリ装置を移動させる手間が必要であるという問題がある。
【0014】マルチファンクションファクシミリ装置が家庭で使用される場合、パソコンの周辺機器としてではなく、ファクシミリの機能が主として使用される。したがって、マルチファンクションファクシミリ装置は、ファクシミリ装置として家族皆で使用できる場所に設置される。そして、年賀状、クリスマスカード、暑中見舞い等の印刷をするときにのみ、パソコンと接続し、はがきの文面とイラストとの印刷に使用される。また、はがきに印刷する画像を、パソコンに取り込む用途で使用される。この場合、以下の問題が生じる。
【0015】マルチファンクション周辺機器をファクシミリ装置として使用する場合は、電話回線を接続するのみで使用できるが、パソコンの周辺機器としてプリンタまたはスキャナ機能を使用する場合は、コンピュータとマルチファンクション周辺機器とをケーブルで接続し、周辺機器に対応するドライバソフトウェアをパソコンにインストールする必要がある。
【0016】ドライバソフトウェアは、CD−ROMやフロッピーディスクのような記憶メデイアで配布されるが、いつも使用するものではないので、普段は持ち歩いていない。周辺機器として使用しようというときに、ドライバソフトウェアの入った記憶メディアが見つからないので、周辺機器として使用できないという問題が生じることがある。
【0017】ドライバソフトウェアが入った記憶メデイアを紛失すると、コンピュータ装置にドライバソフトウェアをインストールすることができず、周辺機器を使用できないという問題が生じることがある。
【0018】ドライバソフトウェアのインストール手順が記載されているマニュアルを紛失すると、ドライバソフトウェアをインストールすることができず、周辺機器として使用することができないという問題が生じる。
【0019】また、マルチファンクション機器をパソコンに接続するために、接続ケーブルが届く場所へパソコンを移動させるという手間が必要であるという問題がある。
【0020】本発明は、周辺機器を使用するときに必要なドライバソフトウェアが格納されている記憶メディアを発見することができないために使用できないという弊害を排除することができ、また、ドライバソフトウェアが格納されている記憶メディアを紛失し、ドライバソフトウェアをインストールできないために周辺機器を使用できないという弊害を排除することができ、さらに、パソコンに接続するために接続ケーブルが届く場所へ周辺機器を移動させる必要がなく、また、パソコンと接続するために長いケーブルを必要としない無線通信装置を提供することを目的とするものである.
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の周辺機器に対応する固有のデバイスドライバソフトウェアを記憶する記憶手段と、双方向性インタフェースを介してコンピュータ装置との間で、データ通信を行うインタフェース手段と、上記デバイスドライバソフトウェアの転送要求に基づいて、上記コンピュータ装置から、上記記憶手段に記憶されている上記固有のデバイスドライバソフトウェアを、上記インタフェース手段を介して、上記コンピュータ装置に転送する情報転送手段と、上記周辺機器との間で、無線でデータの送受信を行う無線通信手段とを有する無線通信装置である。
【0022】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の一実施例であるマルチファンクションファクシミリ装置1を示す斜視図である。
【0023】マルチファンクションファクシミリ装置1は、コンピュータから送られたデータに基づいてプリントするプリント機能と、原稿の画像を取り込み、コンピュータ装置に画像データを送るスキャナ機能と、公衆電話回線と接続し、ファクシミリデータの送受信を行うファクシミリ機能とを有するマルチファンクションファクシミリ装置である。
【0024】図2は、マルチファンクションファクシミリ装置1を示す断面図である。
【0025】マルチファンクションファクシミリ装置1は、図1に示すように、前後左右の側壁を構成する筐体内部に、原稿搬送式カラー読み取り装置であるカラースキャナ装置400と、記録装置であるシリアル記録式記録装置と、制御基板39と、電源600と、コンピュータとマルチファンクションファクシミリ装置との間でデータ送受信を無線で行う無線通信装置とのそれぞれが内蔵されている。これらの各構成は、交換および着脱が簡単にできるように、個別に構成されている。
【0026】筐体は、基本的には、第1筐体である下カバー3と、第2筐体である上カバー4と、記録シートを案内するとともに電源を覆う第3筐体であるリアカバーとによって構成されている。
【0027】下カバー3には、無線ユニット置き台3aが設置され、この上に、無線通信ユニット300が設置されている。
【0028】上カバー4には、原稿の幅方向を案内するために幅調節可能なスライダであって、片方のみを移動することによって、中央部位を中心に移動するようスライダ5を有する原稿台6が、上カバー4に対して、後述のように、回動可能に支持され、記録ヘッドヘのアクセスを可能にしている。
【0029】また、筐体内部の無線通信装置から伸びたアンテナ201が、上カバー4から装置外部に飛び出している。
【0030】原稿台6の後方には、着脱可能な原稿積載トレイ8が設けられ、たとえばA4サイズの原稿を、カラースキャナ部400に向けて上方に搬送するときに、後端が垂れ下がることがないようにしている。
【0031】また、原稿面を下面にし、上方に搬送された原稿は、カラースキャナ部400の下方から、装置1の上方に搬送され、原稿排紙トレイ9の上に置かれる。この原稿排紙トレイ9は、矢印のように、装置1の前後方向に移動可能である。
【0032】一方、記録装置に対して搬送される記録シートは、装置1の背面側に配設されたベース10上に設けられている幅調整板11の移動によって、その幅方向が規制された後に、後述のプリンタ部によってシリアル記録された後に、カラースキャナ部400の下方の記録シート台38に、排出される。この記録シートの長手方向が装置の前後方向になるように搬送される場合には、垂れ下がり防止のために、前方の記録シート支持棒14が設けられている。上側の記録シート支持棒14は、原稿排紙トレイ9と同様に、前後方向に引き出し可能に設けられている。
【0033】また、上カバー4は、図示のように、カラースキャナ部400の回りを取り囲む形状であり、この上カバー4の縁部に沿うように、下カバー3から取り外すことによって、カラースキャナ部400を下カバー3上に残したままの状態にできる。
【0034】カラースキャナ部400には、スキャナ本体部と、パネル部2とが、図示しないヒンジを中心として、開閉するように結合されている。また、パネル部には、液晶表示部16とダイアルキー17と他の操作部とが、図示のように配設されている。
【0035】次に、図2に示す各部の構成について、詳細に説明する。
【0036】まず、カラースキャナ部400について説明する。
【0037】カラースキャナ部400は、原稿Dに光を照射し、その反射光を電気信号に変換し、この信号を、操作モードに応じて他機に伝送し、または、自己のプリンタ部に伝送するものである。原稿Dは、原稿台6上に積載される。
【0038】カラースキャナ部400において、原稿を繰り出す分離ローラ21と、原稿を搬送する給送ローラ22と、原稿を原稿排紙台上に排出させる排紙ローラ23と、原稿の画像情報を読み取るカラーコンタクトセンサ24等が設けられている。
【0039】また、パネル部2は、図示しない支点によって、スキャナベース20と回動自在に取り付けられ、原稿の上側をガイドする上原稿ガイド25と、分離ローラ21と対向配置押圧される分離片40と、給送ローラ22と、排紙ローラ23と対向押圧される給送コロ27と、排紙コロ28と、カラーコンタクトセンサ24と対向押圧され、読み取り白基準となる読み取り白地等が設けられている。
【0040】また、操作パネル2は、外装の一部をなし、上原稿ガイドに取り付けられ、操作パネル2には、操作キー、LCD等の表示部16と、それらを実装したパネル基板等が設けられている。
【0041】なお、カラースキャナ部400の原稿搬送、読み取り動作等は、図示しないモータやセンサ駆動回路等によって行われる。
【0042】次に、プリンタについて説明する。
【0043】プリンタ部12において、給紙部13が、図示しない支点によって中板を支持され、中板は、バネで押圧を受けている。ベースは、プリンタ本体部12にネジ止め等で固定されている。記録紙Sは、中板の上に積載され、給紙ベースに伸縮自在に設けられている給紙トレイによって、裏面が支えられ、また、幅方向の位置は、中板に可動に設けられているサイドガイドによって規制されている。
【0044】また、給紙ローラが記録紙を1枚ずつ繰り出し、プリンタ部12へ送り出す。プリンタ本体部12は、いわゆるインクジェット記録部である。プリンタ本体部12のフレームとなるプリンタシャーシは、下カバー3と固定されている。
【0045】送紙ローラ32は、対向配置されているピンチローラの押圧で、給紙部から送られた記録紙Sを、さらに下流の印字部へ送り出す。印字部での記録紙裏面を支持しているプラテン34は、記録紙表面では、ガイドシャフト35に支持された往復動するキャリッジ36に取り付けられたインクヘッド7によって、記録画像が形成される。
【0046】また、その後、記録排紙ローラ対37によって、記録紙Sは、プリンタ部12から排出され、下カバー3に設けられている記録シート台38上に搬送積載される。
【0047】なお、ここで、プリンタ部12の記録紙搬送、記録動作等は、図示しないモータやセンサ、ヘッド駆動回路等によって行われ、これらの制御は、制御基板39によって制御される。また、プリンタ部12で、インクの目詰まり防止等の動作の際に生じる廃インクを吸収する吸収体18は、下カバー3に取り付けられている。
【0048】図3は、上記実施例の使用形態を示す概略図である。
【0049】図3中、コンピュータ装置1000は、キーボード、ポインティングパッド、ディスプレイ、双方向インタフェースを有する。
【0050】コンピュータ装置1000の内部は、システム全体を制御するCPUと、CPUが実行するプログラム等を記憶しているROMと、CPUの主メモリであり、またデータの一時保管を行うRAMと、データやプログラム等を格納する書き換え可能な記憶装置であるハードディスク等によって構成されている。
【0051】無線通信ユニット300は、コンピュータ装置1000との間で、マルチファンクションファクシミリ装置のデータを無線で送受信するための中継機としての機能をもつ。また、無線通信ユニット300は、接続ケーブル301と一体で構成され、接続ケーブル301は、コンピュータ装置の双方向インタフェースと接続して使用される。
【0052】無線通信ユニット300は、コンピュータ装置1000から双方向インタフェースを通して送られたデジタルデータを変換し、マルチファンクションファクシミリ装置に無線で送信する機能と、また、マルチファンクションファクシミリ装置1から送信されたデータを受信し、デジタルデータに変換し、双方向インタフェースを通して、コンピュータ装置1000に送る機能とを持つ。
【0053】図4は、マルチファンクションファクシミリ装置1の制御構成を示すブロック図である。
【0054】CPU51は、ROM53に記憶されている制御プログラム等に基づいて、システムバス50に接続された各種のデバイスを制御する。
【0055】ROM53は、CPU51が実行する制御プログラムと、システム固有のデバイス識別IDと、無線通信ユニット300と通信する際の手順等を記憶しているメモリである。
【0056】RAM52は、CPU51の主メモリであり、また各制御部から送られるデータの一時保管、コンピュータに送信するデータ等を一時保管するメモリである。
【0057】また、印刷データを出力するプリンタ部12が設けられている。
【0058】ROM53に記憶されているプログラムの手順に従って、CPUは、印刷する出力データを、プリンタ部に送り、プリンタ部は、印刷データを出力する。
【0059】スキャナ部400は、CPU51からの命令に従って、図示しない読み取りモータを駆動して原稿を搬送し、画像をカラーコンタクトセンサで読み取り、画像データを作成するスキャナ部である。
【0060】操作部2は、操作パネルのLCD上に、使用者へのメッセージを表示し、また操作キーの押下に対応した信号を、CPUに伝送する操作部である。
【0061】無線部200は、CPU51によって送られたデジタルデータを変換し、無線通信ユニット300に送信する機能と、無線通信ユニット300から送信されたデータを受信し、デジタルデータに変換してCPU51に伝送する機能とを持つ無線部である。
【0062】公衆電話回線からのデータを受け付ける回線制御部100は、ファクシミリデータの送受信に使用される。
【0063】次に、マルチファンクションファクシミリ装置1が有するプリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能のそれぞれの動作を、順に説明する。
【0064】図5は、マルチファンクションファクシミリ装置1が有するプリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能のそれぞれの動作を示すフローチャートである。
【0065】コンピュータ装置1に接続されている無線通信ユニット300から送られたデータを、無線部200で受信する(S51)。そして、無線部200で受信し、デジタルデータに変換されたデータを、CPU51に伝送する。
【0066】CPU51は、受信したデータがプリント出力命令であるか否かを判断する(S2)。
【0067】受信したデータがプリント出力命令である場合、続いて送られてくる画像データを、RAM53に一時保管し、画像データに基づいて、印刷データを形成し、プリンタ部にデータを伝送し、印刷データを出力する(プリントアウトする)(S6)。
【0068】一方、受信したデータがプリンタ出力命令ではない場合、送信されたデータが、画像スキャン命令であるか否かを判断する(S3)。
【0069】受信したデータが画像スキャン命令である場合、スキャナ部400の図示しない原稿検知センサで、原稿台6上に原稿がセットされているか否かを判断する。
【0070】CPU51は、原稿がセットされていないと判断すると、無線部200を通じて、コンピュータ装置1000に、原稿が準備されていないことを示すデータを送信する。
【0071】マルチファンクションファクシミリ装置から、原稿なしのデータを受信したコンピュータ装置1000は、ディスプレイ上に「原稿がセットされていません。原稿をセットしてください」とメッセージを表示する。
【0072】原稿がセットされていると判断した場合、スキャナ部400の図示されていない読み取りモータを駆動させ、ギア連結された分離ローラと、給送ローラと、排紙ローラとを回転させ、原稿を搬送し、カラーコンタクトセンサで画像を読み取る。
【0073】読み取られた画像データは、RAM53に一時保管される。保管されたデータは、無線部200から無線通信ユニット300に順次送信される(S7)。
【0074】原稿スキャン命令でなかった場合、その命令が、ファクシミリ送信命令であるか否かを判断する(S4)。
【0075】ファクシミリ送信命令であると判断した場合、続いて送られてくるファクシミリ番号と、送信モード(ファイン送信、スタンダード送信等)とを受信し、ファクシミリ送信動作を実行する。送られてくる画像データを、RAM53に一時保管し、回線制御回路100から公衆電話回線を通じて、ファクシミリ送信を実行する(S8)。
【0076】また、RAM53は、公衆回線から回線制御回路100を通じて、ファクシミリデータを受信した際には、受信した画像データを一時保管するために使用される。
【0077】原稿がファクシミリ送信命令でもない場合、受信データエラーを、無線部200を通じて、コンピュータ装置に送信する(S5)。
【0078】次に、マルチファンクションファクシミリ装置1内の構成と、無線通信ユニット300で使用されている無線部200の構成とについて説明する。
【0079】図6(1)は、無線伝送方式として、スペクトラム拡散方式を使用した無線部200を示すブロック図である。
【0080】スペクトラム拡散方式は、ディジタル信号を1次変調した後に、伝送周波数帯域を広く拡散し、無線伝送中に受けた狭帯域のノイズを、受信時に逆拡散し、帯域を元に戻すことによって、狭帯域のノイズを除去する方式である。
【0081】無線部は、ディジタル信号を変調、復調する変復調回路309と、変調された信号をスペクトル拡散し、受信時には、受信した信号を逆拡散するスペクトラム拡散回路310と、周波数変換手段318とによって構成されている。
【0082】変復調回路309は、変調回路と復調回路とによって構成され、スペクトラム拡散回路310は、拡散回路と逆拡散回路とによって構成されている。
【0083】図6(2)は、周波数変換手段318の構成を示す図である。
【0084】周波数変換手段318は、高周波変換回路311と、送信用増幅回路312と、送信用バンドパスフィルタ313(以下BPFと略す)と、アンテナスイッチ314(以下SWと略す)と、受信用BPF315と、受信用増幅回路316と、ベースバンド帯域周波数変換回路317とによって構成されている。
【0085】送信時は、SW314が、送信回路とアンテナ302とを接続する。送信信号は、変調回路で変調され、拡散回路で拡散され、高周波変換回路311で無線通信ユニット300とマルチファンクションファクシミリ装置1000との間の送受信で使用する高周波帯域の信号に周波数変換され、増幅回路312で増幅され、BPF313で所定の帯域に制限され、アンテナ302から出力される。
【0086】受信時は、SW314が、アンテナ302と受信回路とを接続する。受信信号は、アンテナから入力され、BPF315でノイズ除去され、増幅回路316で増幅され、ベースバンド帯域周波数変換回路317でベースバンド帯域の周波数に変換され、逆拡散回路で元の狭帯域の信号に戻され、復調回路でディジタル信号に変換される。
【0087】次に、本発明の特徴である無線通信ユニット300の構成と、マルチファンクションファクシミリ装置1のドライバソフトウェアのインストール手順とについて説明する。
【0088】上記実施例は、マルチファンクションファクシミリ装置1の固有のデバイス識別IDと、ドライバソフトウェアとを、無線通信ユニット300内のメモリに格納する構成を有する。
【0089】無線通信ユニット300を、コンピュータ装置1000の双方向インタフェースに接続し、無線通信ユニット内のメモリからドライバソフトウェアを、コンピュータ装置1000にアップロードすることによって、無線でコンピュータ装置1000からマルチファンクション装置1のプリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能を使用可能とすることが可能となる。以下順に説明する。
【0090】図7は、上記実施例における無線通信ユニット300の構成を示すブロック図である。
【0091】図7において、CPU305は、ROM307に記憶された制御プログラムに基づいて、システムバス303に接続された無線部308の制御と、コンピュータ装置から入力されるデータの処理と、コンピュータ装置に出力するデータの処理とを実行する。
【0092】ROM307は、CPU305が実行する制御プログラム、装置固有のデバイス識別ID、マルチファンクションファクシミリ装置の無線部200と通信する際の手順、無線通信ユニット300およびマルチファンクションファクシミリ装置1のドライバソフトウェア等を記憶しているメモリである。
【0093】RAM306は、マルチファンクションファクシミリ装置1から送信されたデータ等の一時保管、コンピュータ装置300から送られたデータ等のデータの一時保管等に使用されるメモリである。
【0094】無線部308は、コンピュータ装置1000からコンピュータ入出力インタフェース304を通じて入力されたデジタルデータを変換し、マルチファンクションファクシミリ装置1に送信する機能と、マルチファンクションファクシミリ装置1から送信されたデータを受信し、デジタルデータに変換して伝送する機能とを持つ無線部である。
【0095】無線部308は、図6に示したマルチファンクションファクシミリ装置内の無線部200と、同様の構成を有し、無線伝送方式としてスペクトラム拡散方式を使用している。
【0096】図8は、マルチファンクションファクシミリ装置1000のドライバソフトウェアのダウンロード処理手順を、コンピュータ装置1000の側の処理について記したフローチャートである。
【0097】コンピュータ装置1000は、双方向インタフェースに接続された無線通信ユニット300に対して、最初に周辺機器のデバイス識別IDを要求するコマンドを送信する(S11)。無線通信ユニット300は、デバイス識別ID要求を受信し(S11a)、IDをコンピュータ装置1000に送信し(S12a)、コンピュータ装置1000は、無線通信ユニット300から周辺機器のデバイスIDを受け取る(S12)。
【0098】コンピュータ装置1000は、受け取ったデバイス識別IDに対応したドライバソフトウェアが記憶装置内にインストールされているか否かを検索する(S13)。デバイスドライバソフトウェアを検索し(S14)、ドライバソフトウェアがすでにインストールされていた場合には、ドライバソフトウェアをコンピュータ装置1000内のRAM上に展開してドライバソフトウェアダウンロード処理を終了する(S17)。
【0099】一方、デバイスドライバソフトウェアがインストールされていなかった場合、コンピュータ装置1000は、接続ケーブル301を介して、無線通信ユニット300にドライバソフトウェア要求コマンドを送信する(S15)。そして、無線通信ユニット300は、デバイスドライバ要求命令を受信し(S15a)、デバイスドライバをコンピュータ装置1000に送信する(S16a)。
【0100】コンピュータ装置1000から送られたデバイスドライバ要求命令を受信した無線通信ユニット300は、ROM307内に記憶されているマルチファンクションファクシミリ装置のデバイスドライバソフトウェアをコンピュータ装置1000に送信する。
【0101】コンピュータ装置1000は、無線通信ユニット300から送られたドライバソフトウェアを記憶装置に格納し(S16)、コンピュータ装置内のRAMに展開し(S17)、ドライバソフトウェアダウンロード処理が終了する。
【0102】図9は、無線通信ユニット300における受信データ処理手順をフローチャートで示す図である。
【0103】この処理は、無線通信ユニット300のCPU305が実行する。無線通信ユニット300は、コンピュータ1000の双方向インタフェースと接続されている。CPU305は、コンピュータ装置1000からコンピュータ入出力インタフェース304に入力されたデータを読み出す(S21)。
【0104】インタフェース304に入力されたデータは、CPU305によって解釈され、デバイスID要求コマンドであるか否かをチェックする(S22)。デバイスID要求コマンドであれば、CPU305は、ROM307内に記憶されているデバイス識別IDを、コンピュータ装置にインタフェース304を通じて送信する(S25)。デバイスID要求コマンドでないと判断された場合、ドライバソフトウェア要求コマンドであるか否かをを判断する(S23)。
【0105】ドライバソフト要求コマンドであった場合、CPU305は、ROM内に記憶されているドライバソフトウェアを、コンピュータ入出力インタフェース304を介して、コンピュータ装置1000に転送する。
【0106】このドライバソフトウェアの転送時には、RAM306に読み込んでから転送を行ってもよく、可能であれば、ROM307から直接コンピュータ入出力インタフェース304を通じて転送するようにしてもよい。
【0107】ドライバソフト要求コマンドでないと判断し、また周辺機器へのプリンタ出力命令等の命令でもない場合、CPU305は、入力されたデータを無視し、待機状態に移る。
【0108】無線通信ユニット300への入力が、コンピュータ装置1000からマルチファンクションファクシミリ装置1への命令(画像印刷出力、画像スキャナ入力等)であると判断した場合、無線通信ユニット300は、マルチファンクションファクシミリ装置1にデータを送信する。
【0109】上記のように、マルチファンクションファクシミリ装置1000のドライバソフトウェアのインストールは、コンピュータ装置1000の起動時や、無線通信ユニット300が新しくコンピュータ装置1000に接続された場合等に行われる。
【0110】上記実施例では、マルチファンクションファクシミリ装置1のドライバソフトウェアをROM307に格納しているが、ROM307とは別に、無線通信ユニット300内に記憶装置320を設け、マルチファンクションファクシミリ装置1のドライバソフトウェアを、記憶装置320に格納するようにしてもよい。
【0111】図10は、無線通信ユニット300内に、ROM307とは別に、ドライバソフトウェアを格納している記憶装置320を有する実施例を示すブロック図である。
【0112】この構成の場合、ドライバソフトウェアの転送は、図9のフローチャートにおけるステップS25の代わりに、記憶装置320に記憶されているドライバソフトウェアをRAM306上に読み出し、コンピュータ装置1000に送信するステップを設ける。
【0113】記憶装置320としては、EPROM、ハードディスク、不揮発性のメモリカード等がある。記憶装置としてメモリカードを使用した場合、無線通信ユニット300にメモリカードの挿入スロットを設け、抜き差しが可能な構成とすることが考えられる。
【0114】この場合、新しいドライバソフトウェアが記憶されたメモリカードが、周辺機器メーカから提供された場合、そのメモリカードを、古いドライバソフトウェアの入ったメモリカードと差し替えることによって、新しいドライバソフトウェアをインストールすることができる。また書き換え可能な記憶装置を使用した場合、周辺機器メーカからインターネット等で提供された新しいドライバソフトウェアに書き換え、ドライバソフトウェアのアップデートを行うことができるという長所がある。
【0115】また、上記実施例では、コンピュータ装置1000の起動時等にマルチファンクションファクシミリ装置のドライバソフトウェアがインストールされる手順について説明したが、無線通信ユニット300を接続する双方向インタフェースとして、パソコン標準のドライバソフトを使用できるシリアルインタフェースまたはパラレルインタフェース手段を使用し、ドライバ要求命令に対応するコマンドを、コンピュータ装置1000のキーボーから、使用者が打ち込むことによって、ドライバソフトウェアをインストールする構成であってもよい。
【0116】たとえば、コンピュータ装置1000のシリアルインタフェースに、無線通信ユニット300を接続する。使用者が、キーボードを使用してコマンドを打ち込むと、接続しているシリアルポートからその打ち込まれたコマンドに対応する信号が出力される。無線通信ユニット300内のCPUは、入力された信号がドライバソフト要求コマンドであると判断した場合、図10のフローチャートに従い、ドライバソフトウェアをコンピュータ装置1000に転送する手順となる。使用者が自らドライバソフトウェア要求命令に対応するコマンドを打ち込むことによって、ドライバソフトウェアのダウンロードが可能になる。
【0117】また、使用者に、ドライバソフトウェアをインストールする手順として、以下の方法が考えられる。ドライバソフトウェアインストール手順として、無線通信ユニット300の接続方法と、キーボードで打ち込むコマンド等を印刷し、無線通信ユニット300の筐体の外側に貼り付けておく。または、筐体に、図や文字(手順、コマンド等)を彫っておくことによって、使用者がインストール手順を見て理解できるようにする。これによって、デバイスドライバソフトウェアをインストールするためにマニュアルを探して、見つけるという手間を省くことができる。
【0118】上記実施例は、プリンタ、スキャナおよびファクシミリの機能を有するマルチファンクションファクシミリ装置であるが、他の機能を有する周辺機器に、上記実施例を適用することができる。たとえば、デジタルカメラ、フィルムスキャナ、3次元形状スキャナ等単体の機能を有する周辺機器、または、複数の機能をもつマルチファンクション装置に、上記実施例を適用するようにしてもよい。
【0119】上記実施例によれば、プリンタ機能とスキャナ機能とファクシミリ機能とを有するマルチファンクションファクシミリ装置に付属し、マルチファンクションファクシミリ装置とコンピュータ装置との間におけるデータの送受信を無線通信で行うことを可能にする無線通信ユニットを有し、上記無線通信ユニットは、デバイス固有のIDと、ドライバソフトウェアを格納しているメモリと、コンピュータから送られた命令の種類とを判断し、ドライバソフトウェア要求命令であれば、コンピュータにドライバを転送するCPUと、CPUが実行するプログラムを格納したメモリとによって構成されている。
【0120】したがって、プリンタ、スキャナおよびファクシミリ等複数の周辺機器それぞれに無線通信機器を接続し、それぞれの周辺機器のドライバソフトウェアをコンピュータにインストールし、それぞれの機器に無線通信用のID番号を割り振るという手間を省くことができる。
【0121】また、上記実施例によれば、周辺機器のドライバソフトウェアのインストール方法がわからないといったトラブルを防ぐことができ、ドライバソフトウェアの入った記憶メデイアを失い、コンピュータ装置にドライバソフトウェアをインストールできず使用できないというトラブルを防ぐことができる。
【0122】さらに、上記実施例によれば、別のコンピュータ(ノートパソコンまたはPDA等)でテキストデータを少量プリントアウトしたい、または一枚だけ画像をスキャンしたい場合等、既に設置されているコンピュータとマルチファンクションファクシミリ装置本体とを移動させることなく、無線通信ユニットを取り外してプリントアウトしたいデータの入っているコンピュータまたはスキャナデータを取り込みたいコンピュータに接続することによって、周辺機器装置のドライバソフトウェアがインストールされ、その周辺機器を簡単に使用することができる。
【0123】なお、上記双方向インタフェース手段は、コンピュータ装置標準のドライバソフトが使用できるインタフェース手段である。
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、周辺機器を使用するときに必要なドライバソフトウェアが格納されている記憶メディアを発見することができないために使用できないという弊害を排除することができるという効果を奏し、また、ドライバソフトウェアが格納されている記憶メディアを紛失し、ドライバソフトウェアをインストールできないために周辺機器を使用できないという弊害を排除することができるという効果を奏し、さらに、パソコンに接続するために接続ケーブルが届く場所へ周辺機器を移動させる必要がないという効果を奏し、また、パソコンと接続するために長いケーブルを必要としないという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成12年10月26日(2000.10.26)
【代理人】 【識別番号】100087446
【弁理士】
【氏名又は名称】川久保 新一
【公開番号】 特開2002−132400(P2002−132400A)
【公開日】 平成14年5月10日(2002.5.10)
【出願番号】 特願2000−326965(P2000−326965)