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【発明の名称】 編集出版システムおよび編集出版方法
【発明者】 【氏名】酒元 謙二

【要約】 【課題】多種多様な出版物を安価かつ効率よく出版するとともに、多数の人々に自己表現の場所を提供し、能力ある著者の発掘を行なう。

【解決手段】編集出版システムに、募集中の原稿のテーマおよび応募のための書式が、ネットワークを介して接続する不特定多数のユーザから読み出し可能に記録された第1の記録手段と、前記書式にしたがってユーザが作成した原稿を、ネットワークを介して受け取り、記録するための第2の記録手段と、前記第2の記録手段に記録された原稿を読み出し、編集するための編集手段とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 募集中の原稿のテーマおよび応募のための書式が、ネットワークを介して接続する不特定多数のユーザから読み出し可能に記録された第1の記録手段と、前記書式にしたがってユーザが作成した原稿を、ネットワークを介して受け取り、記録するための第2の記録手段と、前記第2の記録手段に記録された原稿を読み出し、編集するための編集手段とからなる編集出版システム。
【請求項2】 募集中の原稿のテーマおよび応募のための書式が、ネットワークを介して接続する不特定多数のユーザから読み出し可能に記録された第1の記録手段と、前記書式にしたがってユーザが作成した原稿を、ネットワークを介して受け取り、記録するための第2の記録手段と、前記第2の記録手段に記録された原稿を読み出し、編集するための編集手段と、編集後の原稿を記録する第3の記録手段とからなる編集出版システム。
【請求項3】 ネットワークを介して不特定多数のユーザに、募集中の原稿のテーマおよび応募のための書式を告知する工程と、該書式にしたがってユーザーが作成した原稿を、ネットワークを介して受け取り、記録する工程と、該記録した原稿の一部を選択し、編集をおこなって出版物とする工程とからなる編集出版方法。
【請求項4】 原稿を作成したユーザの名称および連絡先が、ユーザの作成した原稿とともに記録されることを特徴とする請求項1、2または3記載の編集出版システムまたは編集出版方法。
【請求項5】 原稿を作成したユーザの名称および原稿料の支払い先が、ユーザの作成した原稿とともに記録されることを特徴とする請求項1、2または3記載の編集出版システムまたは編集出版方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を集めて編集・推敲を加え出版物として出版するための編集出版システムおよび編集出版方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、出版物の出版は、まず1人あるいは数人の著者に原稿の作成を依頼し、次に出来上がった原稿を編集者が編集、場合によっては推敲を加えて版下を作成、その後印刷を行なうといった手順で行なわれていた。
【0003】このため、出来上がった原稿の内容が不満足なものであったり、出版の企画との間にズレがあったりした場合でも、時間的な理由および著者との良好な関係を維持する必要性などから原稿の再作成は難しく、不満足な内容のまま出版を行なうか、あるいは出版そのものを断念するかしかなかった。また、このようなリスクを避けるため、原稿作成はすでに経験と実績のある著者に依頼されることが多く、新たな才能のある著者の発掘と登用が行なわれにくいという欠点もあった。
【0004】一方で、駅前などの人の集まる場所で手製の詩集を配る人が少なからずいることや、ひところの同人誌のブーム、最近のインターネットにおける個人ホームページの林立などから、自己表現の一手段として出版物を著わし、世間の反応を得てみたいという希望を持つ人々は、大勢いるものと思われる。そして、これらの人々の中には十分な原稿作成能力を持つものも少なからず存在する。したがって、これらの人々を出版物の著者として活用することができれば、比較的安価な原稿料で多種多様な原稿を作成することができ、さまざまな出版物を安価に効率よく出版することが可能になるはずである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多数の人々に原稿作成の機会を与えることにより、多種多様な出版物を安価かつ効率よく出版することを目的とする。また、多数の人々に自己表現の場所を提供し、能力ある著者の発掘を行なうことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による編集出版システムは、募集中の原稿のテーマおよび応募のための書式が、ネットワークを介して接続する不特定多数のユーザから読み出し可能に記録された第1の記録手段と、前記書式にしたがってユーザが作成した原稿を、ネットワークを介して受け取り、記録するための第2の記録手段と、前記第2の記録手段に記録された原稿を読み出し、編集するための編集手段とを備えることを特徴とする。
【0007】そして、本発明による編集出版方法は、ネットワークを介して不特定多数のユーザに、募集中の原稿のテーマおよび応募のための書式を告知し、この書式にしたがってユーザーが作成した原稿を、ネットワークを介して受け取って記録し、記録した原稿の一部を選択し、編集をおこなって出版物とすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による編集出版システムおよび編集出版方法を、図1および図2を使用して説明する。
【0009】インターネットやLANなどのネットワーク100に、編集出版サーバ1が接続されている。編集出版サーバ1には、現在募集中の原稿のテーマおよび応募のための書式が記録された第1の記録手段11と、ユーザが作成した原稿を記録するための第2の記録手段12とが備えられている。第1の記録手段11へは、ネットワーク100を介して不特定多数のユーザ2が接続可能である。
【0010】まず、ユーザ2は、パーソナルコンピュータや携帯電話などの情報端末3を使用し、ネットワーク100を介して編集出版サーバ1に接続し、第1の記録手段11から現在募集中の原稿のテーマおよび応募のための書式を読み出す(ステップS101、S103)。
【0011】このとき、ユーザ2の情報端末3に現在募集中の原稿のテーマが表示され、表示されたテーマの中から1つを選択することにより、そのテーマに対応した応募のための書式が読み出されるようにしてもよい(ステップS102、S103)。
【0012】応募のための書式は、用紙サイズ、文字数やページ数、写真やイラストなどを含める場合にはそのサイズや位置を指定するものであればよい。さらに、応募のための書式を、原稿作成に使用するアプリケーション・ソフトのテンプレートとして用意して第1の記録手段11に記録しておき、ユーザ2の使用するアプリケーション・ソフトに対応したテンプレートが読み出されるようにするとよい。テンプレートを使用することにより、段組や文字列の回り込みなどといった比較的複雑な書式であっても、特に意識をすることなく原稿を作成することが可能になり、ユーザ2の負担が軽減されるとともに、のちの編集作業における手間を低減することが可能である。
【0013】ユーザ2は読み出した書式にしたがって、原稿の作成を行なう(ステップS104)。作成した原稿は、ネットワーク100を経由して編集出版サーバ1へと送られ、第2の記録手段12に記録される(ステップS105)。
【0014】図1に示すように、編集出版サーバ1に直接、あるいはネットワーク100を経由して編集手段10が接続されている。編集者4はこの編集手段10を使用し、第2の記録手段12に記録された各ユーザ2の原稿を読み出し、出版物に使用可能と思われるものだけを選択し、必要であれば推敲を行なう(ステップS106、S107)。さらに、選択した原稿の編集を行ない、表紙や目次、前書きや広告などユーザ2によらない部分の追加を行なう(ステップS108)。編集を終えた原稿は、編集出版サーバ1に設けた第3の記録手段13に記録される(ステップS109)。
【0015】第3の記録手段13に記録された原稿をもとにして、版下を作成し印刷を行なって出版物を作成する(ステップS110)。第3の記録手段13に記録された原稿をDTP(Desk Top Publishing)データとし、版下を作成せずに印刷を行なうことも可能である。
【0016】実施の形態1本発明の具体的な実施の形態を例示して説明する。
【0017】まず、ユーザ2は、パーソナルコンピュータや携帯電話などの情報端末3を使用し、ネットワーク100を介して編集出版サーバ1に接続し、第1の記録手段11から現在募集中の原稿のテーマを読み出す。
【0018】読み出した現在募集中の原稿のテーマは、図3に示すように、ユーザ2の情報端末3に表示される。現在募集中のテーマは、たとえば「○×島を観光した高齢者」、「△▽ビジネスでの成功談・失敗談」および「わが家の英会話教育法」である。
【0019】そこでユーザ2は「○×島を観光した高齢者」を選択し、原稿を作成することにする。選択後、サブテーマ、たとえば「風景・景色」、「食事・料理」、「芸能・文化」、「スポーツ」、「イベント」などが、第1の記録手段11から読み出されて表示されるように構成し、これらサブテーマを選択したうえで原稿作成を行なうようにしておけば、焦点を絞った原稿作成が可能となり、ユーザ2の原稿作成が容易になるとともに、編集者4の編集作業も少なくてすむ。
【0020】ここで、ユーザ2はたとえば「風景・景色」を選択し、原稿を作成することにする。第1の記録手段11から、サブテーマ「風景・景色」への応募のための書式が読み出される。
【0021】書式が、用紙サイズ、文字数およびページ数で指定されていた場合、ユーザ2は指定にしたがって原稿を作成する。書式がテンプレートとして用意されている場合には、ユーザ2は自分が原稿作成に使用するアプリケーション・ソフトに対応したテンプレートを第1の記録手段11から読み出し、情報端末3上のアプリケーション・ソフトを使用して原稿を作成する。情報端末3と編集出版サーバ1とがネットワーク100を介して常時接続された状態にある場合には、原稿を作成するためのアプリケーション・ソフトを編集出版サーバ1上に置き、ユーザ2がネットワーク100を経由してこのアプリケーション・ソフトを利用し原稿を作成するように構成してもよい。
【0022】また、書式の指定においては、各ユーザが作成する原稿の分量を極力少なく、たとえばA4で2ページ分などとし、多くのユーザが無理なく原稿を作成できるようにするとよい。
【0023】ユーザ2が作成した原稿は、ネットワーク100を経由して編集出版サーバ1に送られ、第2の記録手段12に記録される。各原稿は、テーマ(およびサブテーマ)、作成したユーザの名称と連絡先によってラベルづけされ、検索が可能な状態で第2の記録手段12に記録されている。さらに、各ユーザへの原稿料の支払い先も第2の記録手段に記録しておくとよい。
【0024】各ユーザーの作成した原稿が第2の記録手段12に記録、蓄積され、出版に充分な分量となったと判断されたとき、編集者4は編集手段10を使用し、第2の記録手段12に記録された各ユーザ2の原稿を読み出し、出版物に使用可能と思われるものだけを選択するとともに、必要があれば推敲を行なう。さらに編集者4は、選択(および推敲)後の原稿を編集し、表紙や目次、前書きや広告などユーザによらない部分の追加を行なう。編集を終えた原稿は、編集出版サーバ1に設けた第3の記録手段13に記録される。
【0025】第3の記録手段13に記録された原稿をもとにして、版下を作成し印刷を行なって出版物を作成する。第3の記録手段13に記録された原稿をDTP(Desk Top Publishing)データとし、版下を作成せずに印刷を行なうことも可能である。
【0026】本発明では、不特定多数のユーザから原稿を募集しているため、第2の記録手段12には多種多様な原稿が記録されることになる。そこで、さまざまな観点から原稿の選択と編集を行うことが可能である。たとえば、前記のテーマ「○×島を観光した高齢者」での原稿募集と並行して、別のテーマ「○×島の住民のおすすめスポット」でも原稿募集を行ない、両テーマに対して作成された原稿を1つの出版物に編集することにより、観光客側と受け入れ側との同時表現による対比が可能となる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、不特定多数のユーザに対しテーマを提示して原稿を募集するため、短時間に多数の原稿を集めることができ、効率的に出版を行うことが可能である。
【0028】また、不特定多数のユーザを対象にして原稿を募集するため、一人当たりの原稿の分量を少なくすることができ、多くのユーザが無理なく高品質な原稿を作成することができる。同時に、自己表現の1つとして負担感なく原稿を作成することができるため、無償あるいは安価な原稿料で原稿を集めることが可能である。
【0029】さらに、多数の人々に自己表現の場所を提供することができ、能力ある著者の発掘を行なうことも可能である。
【0030】また、多数のユーザによる多種多様な原稿を素材とし、選択と編集とを加えて出版物とするため、事前に出版物の内容を確定させる必要がなく、編集の直前まで、常に自由な観点から出版物の内容を検討することが可能になる。
【0031】さらに、ユーザに対し、書式を指定して原稿を募集するため、編集の手間を削減することが可能になり、効率よく出版を行うことが可能である。
【出願人】 【識別番号】500456383
【氏名又は名称】酒元 謙二
【出願日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【代理人】 【識別番号】100065226
【弁理士】
【氏名又は名称】朝日奈 宗太 (外1名)
【公開番号】 特開2002−108980(P2002−108980A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−298971(P2000−298971)