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【発明の名称】 植物栽培補助システムおよび記録媒体
【発明者】 【氏名】鈴木 秀夫

【要約】 【課題】植物の栽培環境や栽培処理を行う時間等が無くても植物栽培を楽しむことのできる植物栽培補助システム、さらには、予め特別な知識がなくても難しい園芸植物の栽培を行うことのできる植物栽培補助システムを提供する。

【解決手段】利用者に貸し付けられた栽培区画で行われる植物栽培の補助をネットワークを介して行う植物栽培補助システムであって、植物栽培を行う栽培区画の貸付けと栽培補助との契約をネットワークを介して行う契約手段と、栽培補助の契約がなされた栽培区画における植物の栽培状況の調査結果を各栽培区画毎に管理する調査結果管理手段と、栽培補助の契約がなされた利用者側からの要求により該契約がなされた栽培区画における上記調査結果をネットワークを介して送信する調査結果送信手段とを備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 利用者に貸し付けられた栽培区画で行われる植物栽培の補助を行う植物栽培補助システムであって、植物栽培を行う栽培区画の貸付けと栽培補助との契約を行う契約手段と、栽培補助の契約がなされた栽培区画における植物の栽培状況の調査結果を各栽培区画毎に管理する調査結果管理手段と、栽培補助の契約がなされた利用者側からの要求により該契約がなされた栽培区画における上記調査結果を提供する調査結果提供手段と、を備えたことを特徴とする植物栽培補助システム。
【請求項2】 上記契約手段はネットワークを介して契約を行い、上記調査結果提供手段はネットワークを介して調査結果を送信するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の植物栽培補助システム。
【請求項3】 上記植物の栽培状況の調査結果には該植物の栽培区画における撮影画像が含まれていることを特徴とする請求項1又は2記載の植物栽培補助システム。
【請求項4】 栽培補助の契約がなされた栽培区画における植物の生育度合いの調査、および、同じ植物種の標準的な生育度合いとの比較調査を行う栽培状況調査手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の植物栽培補助システム。
【請求項5】 上記生育度合いの調査結果に基づき該生育度合いに応じた植物への適切な処理内容を示す栽培アドバイス情報を提供するアドバイス情報提供手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の植物栽培補助システム。
【請求項6】 植物が正常に生育されてないことを検出する異常検出手段を備え、該異常検出手段により異常検出がなされた場合に利用者の要求を待たずに異常情報を利用者側に提供する異常情報提供手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の植物栽培補助システム。
【請求項7】 栽培補助の契約がなされた栽培区画の植物の生育度合い或いは生育日数を示す生育情報と、その時点での季節を示す季節情報とに基づき、予め記憶された複数のアドバイス情報の中から植物の生育状況とその季節とに合った植物への処理内容を示す第2栽培アドバイス情報を取得するアドバイス情報取得手段と、この取得された第2栽培アドバイス情報を利用者側に提供する第2アドバイス情報提供手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の植物栽培補助システム。
【請求項8】 ユーザに貸し付けられた栽培区画で行われるユーザによる植物栽培の補助を行う植物栽培補助システムにおいて、植物栽培を行う栽培区画の貸付けと栽培補助との契約を行う契約手段と、栽培補助の契約がなされた利用者の上記栽培区画への訪問の有無を判別する訪問判別手段と、上記訪問が無かった場合に当該利用者の栽培区画において植物の成長を助ける栽培処理が代行されるように手配する栽培代行手配手段と、を備えたことを特徴とする植物栽培補助システム。
【請求項9】 上記契約手段はネットワークを介して契約を行うように構成されていることを特徴とする請求項8記載の植物栽培補助システム。
【請求項10】 上記栽培区画を有する農園場の入り口に設けられ利用者の訪問を識別する識別手段を備え、上記訪問判別手段は、上記識別手段の識別結果に基づき1日のうちに利用者の訪問が有ったか否かの判別を行うことを特徴とする請求項8又は9に記載の植物栽培補助システム。
【請求項11】 電気的な制御により各栽培区画を巡回して植物の成長を助ける栽培処理を行う巡回栽培装置を備え、上記栽培代行手配手段は、上記栽培装置により栽培処理の代行が行われるように手配することを特徴とする請求項8又は9記載の植物栽培補助システム。
【請求項12】 コンピュータにより読取可能な命令コードからなるプログラムが格納された記録媒体であって、植物栽培を行う栽培区画の貸付けと該栽培区画で行われる植物栽培の補助を行う栽培補助との契約をネットワークを介して行う契約ルーチンと、栽培補助の契約がなされた栽培区画における植物の栽培状況の調査結果を各栽培区画毎に管理する調査結果管理ルーチンと、栽培補助の契約がなされた利用者側からの要求により該契約がなされた栽培区画における上記調査結果をネットワークを介して送信する調査結果送信ルーチンとを含むプログラムが格納されていることを特徴とする記録媒体。
【請求項13】 コンピュータにより読取可能な命令コードからなるプログラムが格納された記録媒体であって、植物栽培を行う栽培区画の貸付けと該栽培区画で行われる植物栽培の補助を行う栽培補助との契約をネットワークを介して行う契約ルーチンと、栽培補助の契約がなされた利用者の上記栽培区画への訪問の有無を判別する訪問判別ルーチンと、上記訪問が無かった場合に当該利用者の栽培区画において植物の成長を助ける栽培処理が代行されるように手配する栽培代行手配ルーチンと、を含むプログラムが格納されていることを特徴とする記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、利用者に貸し付けられた栽培区画で行われる植物栽培の補助を行う植物栽培補助システムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】植物を栽培し、植物の成長過程を見るのを楽しみとしたり、その植物が開花するのを楽しみとする植物の愛好家は多くいる。
【0003】このような植物愛好家であっても、例えば自宅のベランダが狭かったり日当りが悪いなどの住宅環境により、植物を栽培する環境が得られず、植物の栽培を諦めてしまうと云ったケースが少なくないのが現状である。
【0004】一方、愛好者の一部には自宅から離れた所に植物の栽培場を借りて栽培を行っている熱心な愛好家もいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、植物の栽培は、毎日の灌水を欠かさずに行い、更に適宜な時期に肥料を与えたり害虫駆除を行わなければならないなど、かなり面倒なものである。したがって、栽培場の近くに住んでいる人や比較的自由な時間を多く有する人であれば別であるが、一般の愛好家にとっては自宅から離れた栽培場に毎日出かけて灌水等を行うのはかなり難しいことである。
【0006】そのため、栽培するという楽しみや植物の生育状況を観察するといった楽しみを多くの人が得ることができない状況にある。
【0007】また、園芸用の特別な植物の栽培などには、その生育レベルや季節に応じて灌水を行う理想的な時間やその量、必要な肥料、行わなければならない病気予防などがあり、これらを行わないと植物が上手く育たずに植物を枯らしてしまうこともある。
【0008】それゆえ、園芸の初心者や園芸の知識を習得する暇のない人たちは、園芸に興味があったとしても特別な園芸植物の栽培は難しいということで諦めてしまったり、何も知識のないまま栽培を行って植物を枯らしてしまうなど、その要求が満たされない状況にある。
【0009】この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、植物の栽培環境や栽培処理を行う時間等が無くても植物栽培を楽しむことのできる植物栽培補助システム、さらには、予め特別な知識がなくても難しい園芸植物の栽培を行うことのできる植物栽培補助システムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するため、利用者に貸し付けられた栽培区画で行われる植物栽培の補助を行う植物栽培補助システムであって、植物栽培を行う栽培区画の貸付けと栽培補助との契約を行う契約手段(例えばステップS3〜S13)と、栽培補助の契約がなされた栽培区画における植物の栽培状況の調査結果(装置により自動的に行われた調査の結果でも、人為的に行われた調査の結果でもよい)を各栽培区画毎に管理する調査結果管理手段(例えば図8(b)の区画画像データベースなど)と、栽培補助の契約がなされた利用者側からの要求により該契約がなされた栽培区画における上記調査結果を提供する調査結果提供手段(例えばステップS20やステップS26)とを備えている。
【0011】なお、契約手段や調査結果提供手段はネットワークを介して契約や調査結果の提供(送信)を行うように構成しても良いし、例えば、郵送、電話、FAX送信などを利用してネットワークを介した方法以外の形態で契約や調査結果の提供を行うように構成しても良い。
【0012】上記のような手段によれば、利用者は自己の植物栽培を行う栽培区画を借りて、そこで自己の植物栽培を行うことが出来る。さらに、そこでの植物の栽培状況が調査・管理され、その調査結果が利用者側に提供されるので、例えば栽培場へ行けない日があっても、利用者はその情報を頼りに栽培状況が把握でき安心して植物栽培を楽しむことが出来る。
【0013】望ましくは、上記植物の栽培状況の調査結果には該植物の栽培区画における撮影画像を含むようにすると良い。撮影画像により栽培状況が一目瞭然である。
【0014】また、栽培補助の契約がなされた栽培区画における植物の生育度合いの調査、および、該植物の生育度合いと同じ植物種の標準的な生育度合いとの比較調査を行う栽培状況調査手段(例えばステップS35,S38,S39)を備えると良い。さらに、上記生育度合いの調査結果に基づき、該生育度合いに応じた適切な植物への処理内容を示す栽培アドバイス情報を提供(例えばネットワークを介して送信)するアドバイス情報提供手段(ステップS26)を備えると良い。
【0015】それにより利用者は植物が順調に生育しているのか否かを確認することが出来るし、さらに栽培アドバイス情報により生育状況に応じた適切な処置も可能である。
【0016】さらに望ましくは、植物が正常に生育されてないことを検出する異常検出手段(例えばステップS36,S39)を備え、該異常検出手段により異常検出がなされた場合に利用者の要求を待たずに異常情報を利用者側に提供(例えばネットワークを介して送信)する異常情報提供手段(例えばステップS40)を備えると良い。
【0017】このような手段により、異常が生じたときにただちに利用者にその情報が伝わり、利用者は異常に対する速やかな処置を行うことが出来る。
【0018】また、栽培補助の契約がなされた栽培区画の植物の生育度合い或いは生育日数を示す生育情報と、その時点での季節を示す季節情報とに基づき、予め記憶された複数のアドバイス情報の中から植物の生育状況とその季節とに合った植物への処理内容を示す第2栽培アドバイス情報を取得するアドバイス情報取得手段(ステップS22,S24)と、この取得された第2栽培アドバイス情報をネットワークを介して利用者側に提供(例えばネットワークを介して送信)する第2アドバイス情報提供手段(ステップS26)とを備えると良い。
【0019】この第2アドバイス情報により、例えば園芸用の特別な植物など、難しい植物の栽培を行う場合であっても、よりきめ細かいアドバイスをすることが出来る。
【0020】また、本発明のもう1つの栽培補助システムは、ユーザに貸し付けられた栽培区画で行われるユーザによる植物栽培の補助を行う植物栽培補助システムにおいて、植物栽培を行う栽培区画の貸付けと栽培補助との契約をネットワークを介して行う契約手段(例えばステップS3〜S13)と、栽培補助の契約がなされた利用者の上記栽培区画への訪問の有無を判別する訪問判別手段(図8(g)の入退場ゲートデータベース、およびステップS41)と、上記訪問が無かった場合に当該利用者の栽培区画において植物の成長を助ける栽培処理(例えば灌水や雑草の除去など)が代行されるように手配する栽培代行手配手段(例えばステップS43)とを備える構成とした。
【0021】なお、契約手段はネットワークを介して契約を行うように構成しても良いし、例えば、郵送、電話、FAX送信などを利用してネットワークを介した方法以外の形態で契約を行うように構成しても良い。
【0022】上記のような手段によれば、利用者が栽培区画のある農園場に行けなかったときには、自動的に必要な栽培処理が例えば園内巡回ロボットにより代行されるので、利用者は所望のときだけ農園場に行き、それ以外は農園場に足を運ばなくても、植物を順調に育成していくことが出来る。そのため不意な用事で農園場に行けなくなった場合でも、連絡等を入れることなく、安心して栽培処理の代行をシステムに任せることが出来る。
【0023】具体的には、上記栽培区画が設けられた農園場の入り口に利用者の訪問を識別する識別手段(入退場ゲート装置30)が設けられ、上記訪問判別手段は、上記識別手段の識別結果に基づき1日のうちに利用者の訪問が有ったか否かの判別を行うように構成すると良い。
【0024】望ましくは、電気的な制御により各栽培区画を巡回して植物の成長を助ける栽培処理を行う巡回栽培装置(例えば園内巡回ロボット40)を備え、上記栽培代行手配手段は、上記栽培装置により栽培処理の代行が行われるように手配すると良い。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0026】図1は、本発明の実施の形態である植物栽培補助システムの全体構成を示すブロック図である。
【0027】この実施の形態の植物栽培補助システムは、菜園センタ20にある栽培地を複数の区画に分け、各区画を希望者に貸し付けるとともに、この区画で行われる植物栽培の補助を行う植物栽培補助サービスの提供に使用されるもので、サービス業者により運営される菜園サーバ10や、ネットワークNETを介して菜園サーバ102接続可能な利用者が自宅等に保有するパソコンなどからなるユーザ端末50、並びに、菜園センタ20の入り口に設けられ利用者の訪問を識別する識別手段としての入退場ゲート装置30や、菜園センタ20の区画エリア21内をくまなく巡回する園内巡回ロボット40などから構成される。
【0028】菜園センタ20には、希望者に貸し出される複数の栽培区画からなる栽培地としての区画エリア21や、上記入退場ゲート装置30、および、園内巡回ロボット40が備わっている。
【0029】菜園サーバ10は、インターネットなどのネットワークNETに常時接続されたサーバコンピュータであり、サービスを利用したい利用者や、サービスを受けている利用者は、それぞれパーソナルコンピュータなどのユーザ端末50を使用しネットワークNETを介して自由に菜園サーバ10に接続することが可能になっている。また、菜園サーバ10と菜園センタ20の入退場ゲート装置30および園内巡回ロボット40とは有線又は無線の通信回線を介して接続されており、相互にデータの送受信が可能にされている。
【0030】図2には、菜園サーバ10の全体構成のブロック図を示す。
【0031】菜園サーバ10は、装置全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)11や、CPU11にプログラムやデータを展開するメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)12、並びに、CPU11が実行するプログラムやデータを記憶したり植物栽培補助サービスで使用されるデータベースが構築される記憶装置13、マウスなどのポインティングデバイスやキーボードなどの外部からデータ入力可能な入力装置からなる入力部15、ディスプレーなど外部への表示出力が可能な表示装置からなる表示部16、プリンターなど外部への印字出力が可能な印字部17、インターネットを介したデータ通信のプロトコル制御を行う伝送制御部18等から構成される。
【0032】上記の記憶装置13は、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリなどCPUで読取可能な記録媒体14を含んだ構成である。この記録媒体14はCD−ROM等の可搬型の媒体やハードディスク等の固定的な媒体を含む。また、この記録媒体14に格納するプログラムやデータ等は、その一部若しくは全部を他のサーバやクライアントからネットワーク回線などの伝送媒体を介して伝送制御部18から受信する構成にしてもよく、更に、前記記録媒体14はネットワーク上に構築された他のサーバの記録媒体であってもよい。更に、前記プログラムをネットワーク回線などの伝送媒体を介して他のサーバやクライアントへ伝送してこれらの機器にインストールするように構成しても良い。
【0033】ユーザ端末50は、ネットワークNETを介してデータの送受信が可能なように構成されたパーソナルコンピュータ等であり、その構成要素は図2の菜園サーバと同様であるのでその構成説明は省略する。ユーザ端末50の記憶装置には例えば所謂ブラウザソフトなど、ネットワークNET上のサーバコンピュータで公開されているデータファイルを所定の形式で展開して閲覧するソフトウェアが格納されており、該ソフトウェアにより菜園サーバ10で公開されているデータファイルを自己のユーザ端末50に受信して閲覧したり、また、ユーザ端末50から菜園サーバ10側に所定の項目のデータを送信したりすることが可能になっている。また、ネットワークNETを介して送信された電子メールを受信してその内容を画面上に表示させる所謂メーラーソフトなども格納されている。
【0034】図3は、園内巡回ロボットの概略構成を示すブロック図である。
【0035】園内巡回ロボット40は、菜園センタ20の区画エリア21内をくまなく巡回し、各栽培区画で栽培される植物を撮影したり、灌水や雑草除去並びに肥料や害虫駆除用の薬剤の注入等の栽培処理を行ったりするロボット装置である。
【0036】園内巡回ロボット40は、制御プログラムや制御データが格納されたフラッシュメモリなどの記憶手段を内部に備えこれらの制御プログラムや制御データに従って装置全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)41や、所定の散水口から設定量の散水を行う灌水装置42、並びに、区画エリア21内をくまなく回れるように装置全体を移動させる移動装置45、区画エリア21の各栽培区画に設けられた識別ラベルを検出して各栽培区画を識別する区画センサ46、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像手段を有し植物の成育状態を撮影する撮影カメラ47、データ通信のプロトコル制御等を行う通信部49などを備えている。
【0037】入退場ゲート装置30は、利用者に渡されるIDタグから記録情報を読み込むリード装置や、計時手段、菜園サーバ10と信号の送受信を行う通信部等を有する装置で、菜園センタ20の入退場門に設置される。菜園センタ20に訪れた利用者は入場時と退場時にこの入退場ゲート装置30に自己のIDタグが搭載された会員カードを挿入して入退場を知らせる。入退場ゲート装置30は会員カードが挿入されてIDタグからID情報を読み取った場合に、このID情報とその時点の時刻情報とを菜園サーバ10に送信する。
【0038】次に、上記のように構成された植物栽培補助システムの動作内容について、菜園サーバ10や園内巡回ロボット40により実行されるフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0039】図4と図5には、菜園サーバ10により実行されるアクセス処理のフローチャートを、図7には、このフローチャートで利用者側に送信される表示ページの画像図を、図8には、菜園サーバの記憶装置に構築される複数のデータベースのチャートを、それぞれ示す。図4,図5のフローチャートで示す各機能を実現するプログラムはCPU11が読取可能な命令コードで記述され、前記記録媒体14に格納されている。また、このプログラムはプログラムコードの形態でネットワーク回線などの伝送媒体を介して菜園サーバ10へ伝送することもできる。
【0040】図4のアクセス処理は、ネットワークNETを介したユーザ端末50側から菜園サーバ10へのアクセスにより開始される処理である。ユーザ端末50からのアクセスがあると、先ず、ステップS1にて図6(a)のトップページのデータをユーザ端末50に送信する処理を行いステップS2に移行する。
【0041】ユーザ端末50に送られる各ページのデータには、ユーザ端末50の表示装置に文字や画像を所定の形式で表示させる表示データや、これら表示データにリンクされ他のページへ移行させるためのリンクデータ、並びに、利用者により入力される文字等のデータを菜園サーバ10側に送信させるコマンドデータ等が含まれている。そして、利用者が入力部15により表示文字や表示画像を選択して指示操作することで、該表示文字や表示画像にリンクされた他のページへ選択的に移行できたり、入力欄に文字を入力して送信コマンドを実行することで、該文字データを菜園サーバ10に送信できるようになっている。
【0042】図7(a)のトップページでは、栽培区画での植物栽培とその補助の契約を行う育成申込ページ、栽培区画での植物栽培の契約を結んでいる利用者に栽培補助の情報提供や写真画像の提供を行う育成会員ページ、植物栽培に関する相談ができる相談ページの何れかへの移行が、利用者により選択できるようになっている。
【0043】トップページのデータを送信してステップS2に移行すると、該ステップで、トップページで利用者が選択した次ページを要求するデータが受信されたか否か確認し、要求がなければこのステップS2の処理を繰り返し行い、要求があればその選択に従った分岐処理を行う。すなわち、育成申込ページが選択されたならステップS3に、育成会員ページが選択されたなら図5のステップS15に、相談コーナーのページが選択されたなら図5のステップS27に、それぞれ移行する。
【0044】その結果、育成申込ページが選択されてステップS3に移行したら、該ステップで季節毎にその季節に適した植物のリストが記載されたページのデータが登録されているデータベースの中から現在の季節に適した植物リストのページデータを抽出し、次のステップS4でこの図7(b)の植物メニューのページデータを送信する。この植物メニューのページには、その季節(例えば9月)にあった育成対象の植物の名称とその番号とがリスト表示されるとともに、利用者が栽培契約する植物(その番号)を選択入力する入力欄61とが表示される。
【0045】次に、ステップS5に移行して、該ステップでユーザ端末50からの希望植物の番号データの受信を待って、受信したらステップS6に移行する。その後、順に、菜園サーバ10の記憶装置13に構築されている後述の契約データベースを参照して契約されてない栽培区画を抽出し(ステップS6)、これら抽出した栽培区画を契約可能な空区画として例えばハッチング表示により識別可能にした図7(c)に示す区画選択ページを作成し(ステップS7)、その後、この作成された区画選択ページを利用者に送信する(ステップS8)。
【0046】この区画選択ページは利用者に貸し出される栽培地の区画を利用者が選択して入力するためのページであり、区画で仕切られた栽培地の平面図を表示し、貸しだし済みの区画と貸しだし可能な区画とがハッチング模様などにより区別されて表示される。また、各区画には識別番号が付与されており、利用者は希望区画番号の入力欄に希望の区画の識別番号を入力して送信するようになっている。
【0047】そして、次のステップS9で上記区画ページで入力された希望区画のデータをユーザ端末機50から受信して次のステップS10に移行する。
【0048】ステップS10では、利用者が個人情報(例えば、名前、メールアドレス、クレジットカード番号、住所など)を入力するためのユーザ登録ページを送信し、次のステップS11で該ページで入力されたユーザ情報である登録内容のデータを受信して、次のステップS12に移行する。ステップS12では、ステップS11で受信した利用者の情報(例えば名前)や乱数などから会員を識別する会員ID情報を生成する。
【0049】次いで、ステップS13において、ステップS5,S9,S11で受信した植物の選択番号、区画選択情報、およびユーザ情報、並びに、ステップS12で生成した会員ID情報に基づいて、植物栽培補助サービスの会員情報を会員契約データベースに登録する処理を行う。
【0050】会員契約データベースは、図9(a)に示すデータレコードが登録されるデータベースであり、菜園サーバ10の記憶装置13に構築される。登録されるデータレコードの各フィールドの内容は、会員識別用の「会員ID」、氏名、住所、メールアドレスなどのユーザ情報、栽培する植物の種類を示す「植物」、貸し付けられる栽培区画を示す「区画番号」などである。この会員契約データベースに登録されたデータレコードにより、利用者とその会員ID、栽培する植物の種類、栽培区画が確認できるようになっている。
【0051】つまり、上記のステップS3〜S13の処理が、利用者に栽培区画を貸付けと栽培補助との契約を行う契約手段として機能している。
【0052】会員契約データベースへの登録が済んだら、次のステップS14で先に作成したID情報がリード装置により読取可能に記録された会員IDタグが付加された会員カードの発送手配を行う。この発送手配は、例えば、発送処理の管理を行っている管理コンピュータに発送依頼と発送処理の内容(会員IDや配送先など)とを送信する処理である。管理コンピュータに発送手配の情報が受信されると、作業員がそれを見て実際の発送処理を行う。なお、管理コンピュータを使用せずに、菜園サーバ10の表示部16に表示出力したり、その他、印字出力やファックス送信により作業員に発送指示を出すようにすることも出来る。
【0053】そして、発送手配が済んだら、再びステップS1に戻ってトップページの送信処理から繰り返す。
【0054】次に、図4のステップS2の分岐処理で育成会員ページが選択されて図5のステップS15に移行した場合の説明を行う。
【0055】ステップS15に移行すると、先ず、該ステップで会員IDの入力を求める会員IDページのデータを送信し、次のステップS16で利用者が入力して送信した会員ID情報を受信する。
【0056】会員ID情報を受信したら、次のステップS17で会員契約データベースの中から、このID情報が含まれる全レコードから区画番号のデータを全て抽出する。 さらに、次のステップS18で、区画画像データベースの中からステップS17で抽出した区画番号に対応する画像データを所定期間分読み出す。
【0057】区画画像データベースは、各栽培区画の植物の栽培状況の調査結果が管理される調査結果管理手段として機能するデータベースであり、園内巡回ロボット40による栽培区画の植物の撮影毎に1つのレコードが作成され菜園サーバ10の記憶装置13に登録される。そのデータレコードの各フィールドの内容は、栽培区画を示す「区画番号」、植物種を示す「植物」、「撮影日時」、栽培区画に種や苗を植えた「生育開始日」、植物の生育度合いを示す「生育レベル」、撮影した「画像データ」である。これらのうち、「生育開始日」のデータは例えばその開始日に会員契約データベース(図8(a))に登録され、そのデータが撮影毎に参照されて区画画像データベースのデータレコードに加えられる。また「生育レベル」のデータは後述の定時処理の中で撮影毎に画像データを元に菜園サーバ10により判断されて取得されるものである。
【0058】次いでステップS19で上記の画像データに基づき図7(d)の画像ページのデータを作成し、ステップS20でこの画像ページのデータをユーザ端末50に送信する。
【0059】この図7(d)の画像ページは、利用者が借りている栽培区画で過去数日に撮影された植物のデジタル画像が日付とともに並べて表示されるページである。また、画像ページの下部には、この栽培区画の植物栽培の栽培アドバイス情報であるアドバイスを要求するアドバイスボタン62の表示が設けられている。利用者はポインティングデバイス等を用いてこのアドバイスボタンを指示操作することでアドバイスの要求信号が菜園サーバ10側に送信される。また、利用者が複数の栽培区画で栽培補助の契約をしている場合には、栽培区画毎に上記の画像ページが作成され各ページが少しずつずれて重なった状態に表示され、各ページの表れている部分をポインティングデバイス等を使用して指示操作することで該当するページが1番上に表示されるようになっている。
【0060】そして、次のステップS21で、利用者からのアドバイス要求の信号の受信の有無を判別し、無かったならステップS1のトップページに戻る一方、有れば次のステップS22に移行する。
【0061】その結果、アドバイス要求があってステップS22に移行すると、該ステップにおいてこの栽培区画の植物、生育レベル、現在の季節に基づきこれらの条件に合った栽培アドバイスをアドバイスデータベース■の中から取得する。次いで、ステップS23でこの栽培区画の生育日数を算出し(区画画像データベースにある生育開始日データから現在の日までの日数を算出する)、続くステップS24でこの栽培区画の植物、生育日数、現在の季節に基づきこれらの条件にあった栽培アドバイスをアドバイスデータベース■の中から取得する。これら、ステップS22,S24の処理がアドバイス情報取得手段として機能している。
【0062】ここで、アドバイスデータベース■は、図8(c)に示すように、予め様々な植物種、様々な生育レベル、様々な季節に対応した栽培上のアドバイス内容をデータベース化し蓄えたもので、菜園サーバ10の記憶装置13に構築されている。そのレコードの各フィールドの内容は、「植物」、「生育レベル」、「季節」、「アドバイス内容」などである。一方のアドバイスデータベース■は、図8(d)に示すように、「生育レベル」のフィールドを「生育日数」に変えたものである。
【0063】栽培アドバイスの内容を取得したら、次いで、ステップS25で取得したアドバイス内容と、ステップS18で読み出した画像データの最新のものとを付加したアドバイスページのデータを作成する。また、画像データの傍らには、区画画像データベースから該画像データに対応する生育レベルの情報、生育日数と標準的な生育レベルとの比較データなども付加される。そして、次のステップS26でこのページデータをユーザ端末50に送信する。
【0064】アドバイスページは、図7(e)に示すように、「アドバイスページ」のタイトルと、最新の写真撮影画像71と、生育レベルや生育日数ならびに季節に応じた栽培上のアドバイス内容72とが記されたページである。
【0065】すなわち、上記のステップS26における生育レベルの情報や標準的な生育レベルとの比較データの送信、および、上記ステップS20の画像データの送信が、調査結果提供手段として機能する。また、ステップS26における栽培アドバイスの送信がアドバイス情報提供手段および第2アドバイス情報提供手段として機能する。
【0066】その後、ステップS1に戻ってトップページの送信からの処理を繰り返す。
【0067】次に、ステップS2の判別処理で利用者が相談コーナーを選択してステップS27に移行した場合について説明する。
【0068】ステップS27に移行すると、先ず、利用者がユーザ端末50を用いて相談内容を書き込むことのできるテキスト入力枠を有する相談申込ページのデータを送信し、次いで、ステップS28で利用者から送られてくる相談内容を受信する。
【0069】相談内容を受信したら続くステップS29で、この相談内容に相談者の氏名や電子メールアドレスを付加したデータを電子メールとして菜園センタ20の相談担当者宛に送信して、ステップS1のトップページの送信処理に戻る。
【0070】つまり、上記した図4,図5のアクセス処理によって、利用者はネットワークを介して栽培区画の貸し付けと栽培補助の契約を結ぶことができ、さらに、ネットワークを介してこの栽培区画で栽培している植物の画像や栽培上の適切なアドバイスを取得することが出来るし、栽培上の相談も行うことが出来るようになっている。
【0071】図6には、菜園サーバにより実行される定時処理のフローチャートを示す。このフローチャートで示す各機能を実現するプログラムはCPU11が読取可能な命令コードで記述され、記憶装置13の記録媒体14に格納されている。また、このプログラムはプログラムコードの形態でネットワーク回線などの伝送媒体を介して菜園サーバ10へ伝送することもできる。
【0072】この定時処理は、例えば1日ごと予め設定された時間(例えば午後7時など)に菜園サーバ10にて実行されるバッチ処理であり、マルチタスク処理などにより上記のアクセス処理の実行中でもそれと並行して行われるものである。設定時間が来ると、この定時処理が開始され、先ず、ステップS31において、園内巡回ロボット40に対して駆動指令信号を送信してステップS32に移行する。
【0073】ステップS32では、図8(a)の契約データベースの全データレコードを参照して該データベースに登録されている栽培区画を表す全ての区画番号を抽出し、続くステップS33では、これら複数の区画番号データの中から1つの区画番号データを対象として、その区画への移動指令信号を園内巡回ロボット40に送信する。
【0074】その後、園内巡回ロボット40が該当区画まで移動し写真撮影を行いその画像データを送ってくるまで待って、ステップS34にてその画像データを受信する。
【0075】画像データを受信したら、ステップS35において、該画像データと植物の種類の情報とに基づきその植物の生育レベルと該生育レベルに至る標準的な生育日数とを判定する。このステップS35の処理が植物の生育度合いを調査する栽培状況調査手段として機能する。
【0076】具体的には、図8(e)の生育レベルデータベースを使用して生育レベルの判定を行う。生育レベルデータベースは、予め様々な植物種、様々な生育レベルに対応した植物の画像データが多数登録されたデータベースであり、菜園サーバ10の記憶装置13に構築される。そのデータレコードの各フィールドの内容は、植物種を示す「植物」、この植物の「画像データ」、この画像データに対応した「生育レベル」、この生育レベルに到達する標準的な生育日数を表す「標準生育日数」などである。
【0077】生育レベルの判定は、先ず、生育レベルデータベースの中から同じ植物種のデータレコードを抽出し、これらデータレコード中の画像データとステップS34で受信した画像データとを公知の人口知能モジュールなどを用いて1つずつ比較し、その中で植物の画像が一番似通っている画像データを検索する。そして、該当する画像データが検索されたらこの画像データを含んだデータレコードを抽出し、この抽出したデータレコード中の生育レベルの情報が生育レベルの判定結果として得られる。このとき、同様にして標準生育日数の情報も得る。
【0078】また、画像データを受信して生育レベルを判定したら、この画像データと生育レベルの情報、に区画番号データ、植物種データ、撮影日時データ、生育開始日のデータを付加して1つのデータレコードを作成し、このデータレコードを上述の区画画像データベースに登録する。
【0079】次に、ステップS36において対象となっている栽培区画の植物に異常が生じていないか異常検出の処理を行う。このステップS36の処理が異常検出手段として機能する。
【0080】具体的には、図8(f)の異変検出データベースとステップS34で受信した画像データを使用して検出を行う。異変検出データベースは、予め様々な植物種で生じている様々な異変(例えば病気や枯れかけなど)の画像が多数登録されているデータベースであり、菜園サーバ10の記憶装置13に構築される。そのデータレコードの各フィールドの内容は、植物種を示す「植物」、異変画像のサンプルを示す「異変画像サンプル」、その異変の内容を示す「異変内容」などである。
【0081】異常検出は、先ず、異変検出データベースの中から同じ植物種のデータレコードを抽出し、これらデータレコード中の異変画像サンプルデータとステップS34で受信した画像データとを公知の人口知能モジュールなどを用いて1つずつ比較し、その中で似通った異変画像サンプルが有るか無いかを判別する。そして、該当する異変画像サンプルが検出されたら、この異変画像サンプルデータを含んだデータレコードを抽出し、この抽出したデータレコード中の異変内容のデータを検出結果として得る。
【0082】異常検出が済んだらステップS37で異常の有無を判別して、あればステップS40に無ければステップS38に移行する。ステップS38では区画画像データベースの生育開始日と現在の日の情報とから該当の栽培区画の植物の生育日数を算出し、ステップS39に移行する。ステップS39では、算出した生育日数がステップS35で取得した標準生育日数より大幅にオーバーしているか否か、例えば、算出した生育日数が標準生育日数の2倍以上か否かを判別し、2倍以上であれば異常としてステップS40に移行し、2倍未満であれば次のステップS41に移行する。
【0083】上記ステップS37,S39の分岐処理の結果、異常でステップS40に移行した場合には、該ステップで生育状態の異常を知らせるメールを作成し、利用者のメールアドレス宛に送信して、次のステップS41に移行する。ここで送信されるメールの内容には、異変検出データベースから取得した異変内容の情報を含めたり、或いは、生育日数のオーバーで異常とされた場合には生育の遅れを表す情報を含めたりする。このステップS40の処理が異常情報提供手段として機能している。
【0084】次のステップS41では、記憶装置13に構築される入退場ゲートデータベース(図8(g))を参照して、今対象としている栽培区画の契約者が本日入場したか否か調査し、続くステップS42で入場の有無を判別する。このステップS42の判別処理が訪問判別手段として機能している。その結果、入場なしなら栽培代行手配手段として機能するステップS43で園内巡回ロボット40に灌水指令の信号を送信してステップS44に移行するが、入場ありならそのままステップS44に移行する。
【0085】上記入退場ゲートデータベースは、利用者が菜園センタ20から退場して会員ID情報と日時情報とが入退場ゲート装置30から菜園サーバ10に送信される毎に、1つのデータレコードが登録されるデータベースであり、どの栽培区画を契約しているどの利用者が何時に入場し何時に退場したかの情報が認識できるようになっている。そのデータレコードの各フィールドの内容は、図8(g)に示すように、会員のIDである「ID情報」、「入場日時」、「退場日時」、会員が契約している栽培区画の「区画番号」などである。この入退場ゲートデータベースにデータレコードを登録する処理は、マルチタスク処理などにより上記の定時処理やアクセス処理と並行して行われるものである。
【0086】ステップS44では、ステップS32で抽出した区画番号データの全てについてステップS33からの処理を完了したか否か判別し、まだ完了してなければステップS33に移行して次の区画番号データを対象としてステップS33からの処理を繰り返し、完了していればステップS45で園内巡回ロボット40に終了指令信号を送信してこの定時処理を終了する。
【0087】つまり、図6の定時処理により、栽培補助の契約がされている栽培区画毎に写真撮影と植物の生育レベルの調査と標準的な生育レベルとの比較、植物の異常発生の検出が行われる他、さらに契約者の訪問が無い場合に灌水の代行手配が行われようになっている。
【0088】図9には、園内巡回ロボットにより実行されるロボット実働処理のフローチャートを示す。このフローチャートで示す各機能を実現するプログラムはCPU41が読取可能な命令コードで記述され、CPU41内の記録媒体に格納されている。また、このプログラムはプログラムコードの形態でネットワーク回線などの伝送媒体を介して園内巡回ロボット40へ伝送することもできる。
【0089】このロボット実働処理は、図6のステップS31で菜園サーバ10から送信される駆動指令を受信して開始される処理である。このロボット実働処理が開始されると、先ず、ステップS51において、図6のステップS33で菜園サーバ10から送信される区画への移動指令信号を受信し、続くステップS52で移動装置45を駆動させて該当の栽培区画へ移動する。
【0090】次いで、その栽培区画内の植物の写真撮影を撮影カメラ47を用いて行い(ステップS53)、その撮影画像データを菜園サーバ10に送信する(ステップS54)。
【0091】その後、菜園サーバ10から灌水指令が送信されるか一定時間待機して、灌水指令が送信されたらステップS56で灌水装置42を駆動させてこの栽培区画に必要な灌水を行ってからステップS57に移行するが、送信されなければそのままステップS57に移行する。
【0092】ステップS57では、菜園サーバ10から終了指令が受信されるか一定時間待ってなければステップS51に戻ってステップS51からの処理を繰り返すが、終了指令があったらステップS5はで移動装置45を駆動させて格納室に移動すてこのロボット実働処理を終了する。
【0093】つまり、このロボット実働処理によって栽培補助の契約がされた栽培区画の植物の栽培状況の調査のために写真撮影が行われるとともに、利用者が菜園センタ20に来れなかった場合に、灌水の代行を行うようになっている。
【0094】以上のように、この実施の形態の植物栽培補助システムによれば、利用者はネットワークNETを介して自己の植物栽培を行う栽培区画を借り、そこで自己の植物栽培を行うことが出来る。さらに、そこでの植物の栽培状況(例えば写真画像によるその日の状況など)が調査され、その調査結果がネットワークNETを介して利用者側に送られるので、例えば栽培場へ行けない日があっても、利用者はその情報を頼りに栽培状況が把握でき安心して植物栽培を楽しむことが出来る。
【0095】また、植物の生育レベルや標準的な生育レベルからの遅れなどが調査され、その調査結果に基づき、植物の生育度合いに応じた適切な栽培アドバイスが送られるので、利用者は植物が順調に生育しているのか否かを確認することが出来るし、さらに栽培アドバイスにより利用者は植物栽培に関する知識を深めると共に生育状況に応じた適切な処置が可能である。また、栽培アドバイスはその季節に応じたアドバイスであるので、例えば園芸用の特別な植物など、難しい植物の栽培を行う場合であっても、よりきめ細かいアドバイスをすることが出来る。
【0096】また、異常の検出を行い異常があった時に異常を電子メールで利用者に知らせるようにしたので、利用者は異常に対する速やかな処置を行うことが出来る。
【0097】また、利用者が菜園センタ20にに行けなかったときには、自動的に灌水などの必要な栽培処理か代行されるので、利用者は行きたいときだけ菜園センタ20にいき、それ以外は菜園サンタ20に足を運ばなくても、植物を順調に育成していくことが出来る。また、不意な用事で菜園センタ20に行けなくなった場合でも、連絡等を入れることなく、安心して栽培処理の代行をシステムに任せることが出来る。
【0098】なお、本発明はこの実施の形態の栽培補助システムに限られるものではない。例えば、各栽培区画における植物の栽培状況の調査や異常の検出、灌水等の栽培処理の代行は、菜園サーバや園内巡回ロボットに行わせるのでなく、作業員により行わせ、その調査結果や異常検出結果を菜園サーバにキー操作により入力させたり、また、代行処理の通知をキー操作等で菜園サーバに入力させるようにしても良い。また、入退場ゲート装置30は、IDタグを所持した利用者がゲートを通過する際に、電磁波等を利用してIDタグからID情報を読み出してゲート通過者を識別するような構成にすることも出来る。
【0099】また、調査結果管理手段として区画画像データや育成レベルデータが登録される区画画像データベースを例示したが、その他、栽培区画の利用者に送信したアドバイス内容や、その栽培区画での異変内容などをデータベース化して管理するような構成としても良い。
【0100】
【発明の効果】以上のように、この発明の植物栽培補助システムによれば、利用者は自己の植物栽培を行う栽培区画を借り、そこで自己の植物栽培を行うことが出来る。さらに、そこでの植物の栽培状況が調査・管理され、その調査結果が栽培区画から離れた所にいる利用者側に提供されるので、例えば栽培場へ行けない日があっても、利用者はその情報を頼りに栽培状況が把握でき安心して植物栽培を楽しむことが出来るという効果がある。
【0101】また、植物の生育レベルの調査や標準的な生育レベルとの比較調査などが行われ、その調査結果に基づき、植物の生育度合いに応じた適切な栽培アドバイスが送られるので、利用者は植物が順調に生育しているのか否かを確認することが出来るし、さらに栽培アドバイスにより利用者は植物栽培に関する知識を深めると共に生育状況に応じた適切な処置が可能である。また、季節に応じた栽培アドバイスが送られることで、例えば園芸用の特別な植物など、難しい植物の栽培を行う場合であっても、よりきめ細かいアドバイスをすることが出来るという効果がある。
【0102】また、異常の検出を行い異常があった時には利用者の要求を待たずに異常の情報を利用者側に送信するので、利用者は異常をいち早く知って該異常に対する速やかな処置を行うことが出来るという効果がある。
【0103】また、利用者が栽培区画に行けなかったときには、自動的に灌水などの必要な栽培処理か代行されるので、利用者は行きたいときだけ栽培区画に足を運べば、植物を順調に育成していくことが出来る。また、不意な用事で栽培区画に行けなくなった場合でも、連絡等を入れることなく、安心して栽培処理の代行をシステムに任せることが出来るという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
【出願日】 平成12年9月27日(2000.9.27)
【代理人】 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司 (外1名)
【公開番号】 特開2002−108971(P2002−108971A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−294759(P2000−294759)