| 【発明の名称】 |
集積回路の接続情報蓄積方法、接続情報データベース及び接続情報抽出方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】大川 和伸
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| 【要約】 |
【課題】集積回路の回路接続情報を動作条件、集積回路の性質、実現する機能等に対して必要十分かつ最適な接続情報として抽出し設計の効率と集積回路の性能を向上させる集積回路接続情報の蓄積装置とその利用方法を提供する。
【解決手段】所望の仕様を実現する回路接続情報を動作条件、集積回路の性質、実現する機能等で接続情報階層101、121、130のように階層化、基本セル160を格納する基本セル格納階層150とともに蓄積してデータベース100を構成する。データベース100から必要な接続情報階層を選択し、選択された接続情報階層を基本セル格納階層150と透過的に重ね合わせて必要なセルを抽出、さらに選択された接続情報階層同士で透過的に重ね合わせて不要な接続情報を削除する工程を経て設計作業に必要十分かつ最適な回路接続情報を抽出する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも1つの基本セルで構成され、機能単位で分割された論理機能を有する機能セルを接続して集積回路の仕様を設計するための接続情報を蓄積する集積回路の接続情報蓄積方法において、前記機能セルの接続情報を少なくとも前記機能に基づいて階層化し、前記基本セルの情報及び前記機能セルの接続情報を蓄積することを特徴とする集積回路の接続情報蓄積方法。 【請求項2】 さらに、前記機能セルの接続情報を、集積回路の動作条件及び集積回路の性質に基づいて階層化することを特徴とする請求項1記載の集積回路の接続情報蓄積方法。 【請求項3】 少なくとも1つの基本セルで構成され、機能単位で分割された論理機能を有する機能セルを接続して集積回路の仕様を設計するための接続情報を蓄積する接続情報データベースにおいて、前記機能セルの接続情報が少なくとも前記機能に基づいて階層化され、前記基本セルの情報及び前記機能セルの接続情報が蓄積されることを特徴とする接続情報データベース。 【請求項4】 さらに、前記機能セルの接続情報が、集積回路の動作条件及び集積回路の性質に基づいて階層化されることを特徴とする請求項3記載の接続情報データベース。 【請求項5】 前記基本セルの情報を格納する基本セル格納階層と、少なくとも1つの前記機能セルを有する機能ブロックの接続情報を格納する上位階層と、前記上位階層の下位構造であり、前記機能セルの接続情報を格納する下位階層と、を具備したことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の接続情報データベース。 【請求項6】 少なくとも1つの基本セルで構成され、機能単位で分割された論理機能を有する機能セルを接続して集積回路の仕様を設計するための接続情報を抽出する接続情報蓄積方法において、請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の接続情報データベースから、機能セルの接続情報を格納する少なくとも1つの階層を選択する接続階層選択工程と、前記接続階層選択工程で選択された階層と、前記基本セルの情報を格納する階層とを透過的に重ね合わせ、前記機能セルの接続情報に対応する基本セルの情報を抽出するセル抽出工程と、前記セル抽出工程で抽出された前記基本セルの情報を格納する階層が複数ある場合は、各階層を透過的に重ね合わせ、基本セルに対応しない不要な接続情報を削除する不要接続情報削除工程と、を有することを特徴とする接続情報抽出方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、機能単位で分割された論理機能を有する機能セルを接続して集積回路の仕様を設計するための接続情報を蓄積する集積回路の接続情報蓄積方法、接続情報データベース及び該接続情報を抽出するための接続情報抽出方法に関する。 【0002】 【従来の技術】集積回路の大規模に伴い、設計段階において、集積回路に要求される仕様を機能単位で複数のブロックに分割し、各ブロック毎に個別に設計した後、最終工程で統合することが行われている。 【0003】図5は集積回路の仕様を機能単位で分割した構成を示しており、図6は図5に示した構成の集積回路の仕様を設計するための工程を示している。先ず、集積回路に要求する仕様601を設計し、仕様601を機能単位で分割する機能分割工程602で整理・分割して複数の機能ブロック301,321を得る。機能ブロック301、321は、それぞれ機能ブロック設計工程603で別個に設計され、機能ブロックデータ604として蓄積される。その後、最終的に機能ブロックデータ604を統合する機能ブロック統合工程605を経て、集積回路の仕様を設計するための接続情報データ606を得る。 【0004】図5に示した構成の集積回路について説明すると、仕様を設計するための接続情報300は、機能単位で機能ブロック301,321に分割される。各機能ブロックは互いに異なる機能を実現するための機能本体303,323を有する。さらに各機能ブロックは、それぞれ機能本体を作動させるための同期信号制御機能302,322を有する。同期信号制御機能302,322は、接続機能380を介して機能本体間のデータ交換を行うという共通目的である同期信号制御を行う。各同期信号制御機能は、互いに接続機能381を介して接続されるとともに、一方が接続機能382を介して機能本体303に接続され、他方が接続機能383を介して機能本体323に接続される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上述のように設計した機能ブロックを検証する場合、機能ブロックに内包される機能本体及び同期信号制御機能を検証する必要がある。この場合、機能本体は独立して作動するためそれ自体で検証することができる。一方、同期信号制御機能は、他方の機能ブロックに内包された同期信号制御機能とともに作動するため、双方の機能ブロックが完成し、互いに接続機能で接続した後でなければ検証することができない。このため、同期信号制御機能のように双方の機能ブロックに内包された共通目的の機能を検証する場合は、図6に示した機能ブロック統合工程605を経た後でないと検証することができないという問題がある。 【0006】また、例えば、同期信号制御機能を検証するために論理シミュレータ等に入力する場合、同期信号制御機能に接続された機能本体303,323の接続情報は本来不要である。このため、機能本体の接続情報が論理シミュレータへの無駄な入力になるため、検証が複雑になり、また検証時間が増大するという問題がある。 【0007】さらに、機能ブロックを最適設計する場合は、温度や電圧等の動作条件及びデータパス構造を有する等の回路性質等、種々の情報を考慮する必要がある。しかし、従来、機能別に蓄積された接続情報のみを参照しているため、最適設計が困難であるという問題もある。 【0008】そこで、本発明はこのような問題を解決する為になされたもので、検証作業の効率化を図ることができる集積回路の接続情報蓄積方法、接続情報データベース及び接続情報抽出方法を提供することを目的とする。また、機能ブロックの最適設計を可能にする集積回路の接続情報蓄積方法、接続情報データベース及び接続情報抽出方法を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明に係わる集積回路の接続情報蓄積方法は、少なくとも1つの基本セルで構成され、機能単位で分割された論理機能を有する機能セルを接続して集積回路の仕様を設計するための接続情報を蓄積する集積回路の接続情報蓄積方法において、前記機能セルの接続情報を少なくとも前記機能に基づいて階層化し、前記基本セルの情報及び前記機能セルの接続情報を蓄積することを特徴とする。 【0010】本発明に係わる接続情報データベースは、少なくとも1つの基本セル(基本セル160)で構成され、機能単位で分割された論理機能を有する機能セル(機能ブロック301,321)を接続して集積回路の仕様を設計するための接続情報を蓄積する接続情報データベース(データベース100)において、前記機能セルの接続情報が少なくとも前記機能に基づいて階層化され(階層101,121,130)、前記基本セルの情報及び前記機能セルの接続情報が蓄積されことを特徴とする。 【0011】本発明に係わる接続情報抽出方法は、少なくとも1つの基本セルで構成され、機能単位で分割された論理機能を有する機能セルを接続して集積回路の仕様を設計するための接続情報を抽出する接続情報蓄積方法において、請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の接続情報データベースから、機能セルの接続情報を格納する少なくとも1つの階層を選択する接続階層選択工程と、前記接続階層選択工程で選択された階層と、前記基本セルの情報を格納する階層とを透過的に重ね合わせ、前記機能セルの接続情報に対応する基本セルの情報を抽出するセル抽出工程と、前記セル抽出工程で抽出された前記基本セルの情報を格納する階層が複数ある場合は、各階層を透過的に重ね合わせ、基本セルに対応しない不要な接続情報を削除するの不要接続情報削除工程と、を有することを特徴とする。 【0012】本発明によれば、機能セルの接続情報が少なくとも機能に基づいて階層化されるため、必要な機能の接続情報のみを抽出して一機能を設計することができる。従って、基本セルを接続して機能セルとする機能ブロックを構成した場合でも、機能ブロックが完成する前に、必要な機能の接続情報のみを抽出して検証を行うことができ、検証の効率化を図ることができる。 【0013】さらに、機能の他にも、回路の動作条件及び回路の性質等、種々の条件を考慮して接続情報を得ることにより、機能ブロックの最適設計が可能になる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態に係わる集積回路の接続情報を蓄積するデータベースの構造を示している。なお、先の図5に示した部分と同一部分には同一符号を付して説明する。データベース100は、集積回路の仕様を設計するための接続情報の全てを蓄積する。また、データベース100を構成する階層101、121は、集積回路の仕様を機能単位で分割した機能ブロック301,321の接続情報をブロック毎に格納する。さらに、データベース100を構成する階層130は、機能ブロック間を接続する接続機能380,381の接続情報を格納する。 【0015】さらに、データベース100を構成する階層101は、それ自体データベース100と同様の階層構造を有し、図2に示すデータベース400として実現される。データベース400は、接続機能382の接続情報を格納する階層401、同期信号制御機能302の接続情報を格納する階層402及び機能本体303の接続情報を格納する階層403を有する。このように、データベースを構成する階層101は、機能ブロック301の接続情報を格納し、また、階層101の下位の階層401,402,403は、機能ブロック301に内包される各機能の接続情報を格納する。この結果、機能ブロック301の接続情報は、機能ブロックに内包される機能毎の接続情報に分散されて格納される。 【0016】また、データベース100を構成する階層121は、それ自体データベース100と同様の階層構造を有し、図3に示すデータベース500として実現される。データベース500は、接続機能383の接続情報を格納する階層501、同期信号制御機能322の接続情報を格納する階層502及び機能本体323の接続情報を格納する階層503を有する。このように、データベースを構成する階層121は、機能ブロック321の接続情報を格納し、また、階層121の下位の階層501,502,503は、機能ブロック321に内包される各機能の接続情報を格納する。この結果、機能ブロック321の接続情報は、機能ブロックに内包される機能毎の接続情報に分散されて格納される。 【0017】さらに、データベース100は基本セル格納階層150を有し、基本セル格納階層150は接続される全ての基本セル160の情報(セル名、インスタンス名)を格納する。 【0018】以下、図4を参照して集積回路の仕様を設計する際の接続情報抽出について説明する。以下に示す接続情報は機能ブロックを構成する機能本体単位、若しくは同期信号制御機能単位の情報である。先ず、設計対象となる接続情報が格納されている階層を選択する接続情報階層選択工程201で、データベース220から必要な階層を選択する。 【0019】次に、接続セル抽出工程202で、階層221とセル格納階層250とを透過的に重ね合わせ、階層221に格納されている各接続情報とそれぞれ接続する基本セルをセル格納階層150から抽出する。この結果、必要な基本セルのみを格納する階層222が得られる。 【0020】その後、不要接続情報削除工程203で、基本セル222を透過的に重ね合わせ、各基本セルに格納されている接続情報のうち、接続するべき基本セルがない接続情報を削除する。この結果、機能ブロック間などで不要となる接続情報が削除される。 【0021】以上の工程により得られる接続情報223は、本体機能単位、若しくは同期信号制御機能単位であり、これら機能を設計する上で必要にして十分であり、必要最小限の情報である。機能ブロックを完成させる場合、上記工程を繰り返し、最終的に機能ブロックが内包する全ての機能設計を完了する。 【0022】図4に示したように、接続情報を蓄積するデータベースは、機能ブロック毎の接続情報を格納する複数の階層を備え、さらに、各階層は、機能ブロックに内包される機能毎の接続情報を格納する複数の下位階層を備える。そして、集積回路の仕様を設計する場合は、機能ブロックに内包される機能毎の接続情報を格納する下位階層を1つ又は複数選択し、これら階層を透過的に重ね合わせて機能ブロックに内包される機能の接続情報を抽出する。この結果、一方の機能ブロックに内包され、それ自体で作動可能な機能の接続情報のみを抽出する他に、双方の機能ブロックに内包され、双方一体で作動する共通目的の機能の接続情報のみを抽出することができる。従って、集積回路の仕様を設計するための一機能が複数の機能ブロックにそれぞれ内包されている場合でも、この機能のみを抽出して接続情報を得、検証することができる。 【0023】さらに、接続情報は機能を設計する上で必要最小限の情報で構成されるため、例えば、論理シミュレータに接続して検証する場合でも無駄な情報がないため、検証の効率化を図ることができる。さらに、必要最小限の情報で接続情報を構成することができるため、データサイズが小さくなり、データベースを縮小することができる。 【0024】以上説明した実施の形態では、機能毎の接続情報をデータベースに蓄積する場合について説明したが、温度や電圧等の動作条件及びデータパス構造を有する等の回路性質等、種々の情報を階層に蓄積し、種々の情報が格納された複数の階層を透過的に重ね合わせて接続情報を抽出するようにしてもよい。種々の情報を考慮することにより、機能ブロックの設計をより最適化することができる。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、機能単位で分割された論理機能を有する機能セルを接続する方式の集積回路の設計において、動作条件、さらに集積回路の性質及び実現する機能等によって階層化して接続情報を蓄積することによって、機能の検証や設計に、必要十分な接続情報を抽出することが可能となる。よって、その回路性質や動作条件に最適な設計手法を選択的に適用することが可能となり、設計の効率と集積回路の性能を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月29日(2000.9.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105647 【弁理士】 【氏名又は名称】小栗 昌平 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−108957(P2002−108957A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−298708(P2000−298708) |
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