| 【発明の名称】 |
機械要素性能指標情報提供方法及びシステム並びに機械要素選択支援方法及びシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】棗田 伸一
【氏名】荒牧 宏敏
【氏名】正田 義雄
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| 【要約】 |
【課題】機械要素の性能を表す複数の指標値を同時に得ることができる機械要素性能指標情報提供方法及びシステムを提供する。
【解決手段】情報提供プログラムを実行すると、表示部に入力画面が表示される(ステップ101)。表示部に特定の名番を入力し(ステップ103)、1又は複数の軸受性能指標を選択する(ステップ107)。軸受性能指標が選択されると、軸受の性能指標に応じて必要となる軸受の使用条件を入力する。次いで、選択された軸受性能に対応する性能計算プログラムを起動し(ステップ110−1、110−2、…)、得られた計算結果を同時に表示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンピュータを用いて機械要素の性能指標値を計算し、出力する機械要素性能指標情報提供方法であって、機械要素名番の選定入力があったとき、入力された機械要素について計算可能な複数の性能指標候補を提示して、計算すべき1又は複数の性能指標の選択を促し、前記選択された性能指標の計算に必要な前記機械要素の使用条件を提示して、使用条件データの入力を促し、機械要素の寸法諸元データベースから、前記選定された機械要素の寸法諸元データを抽出し、前記入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用いて前記選択された性能指標について性能指標値を計算し、前記選択された性能指標の計算結果を同時に表示する機械要素性能指標情報提供方法。 【請求項2】 コンピュータを用いて機械要素の選択を支援する機械要素選択支援方法であって、機械要素の品種、使用条件及び性能指標の許容値の入力があったとき、機械要素の寸法諸元データベースから、前記選定された品種の機械要素の複数の名番について寸法諸元データを抽出し、前記入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用い、前記許容値が入力された性能指標について性能指標値を計算し、前記計算された性能指標値と前記許容値とを比較して、前記許容値を満たす名番を候補として表示する機械要素選択支援方法。 【請求項3】 請求項2記載の機械要素選択支援方法であって、さらに、前記候補のCADデータを含む電子データを出力する機械要素選択支援方法。 【請求項4】 機械要素の性能指標値を計算し、出力する機械要素性能指標情報提供システムであって、入力部と、表示部と、機械要素の寸法諸元データベースと、演算制御部とを有し、前記演算制御部は、前記入力部から機械要素名番の選定入力があったとき、入力された機械要素について計算可能な複数の性能指標候補を前記表示部に提示して、計算すべき1又は複数の性能指標の選択を促し、前記入力部からの入力によって選択された性能指標の計算に必要な前記機械要素の使用条件を前記表示部に提示して、使用条件データの入力を促し、前記寸法諸元データベースから、前記選定された機械要素の寸法諸元データを抽出し、前記入力部から入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用いて前記選択された性能指標について性能指標値を計算し、前記選択された性能指標の計算結果を同時に前記表示部に表示するものである機械要素性能指標情報提供システム。 【請求項5】 機械要素の選択を支援する機械要素選択支援システムであって、入力部と、表示部と、機械要素の寸法諸元データベースと、演算制御部とを有し、前記演算制御部は、前記入力部から機械要素の品種、使用条件及び性能指標の許容値の入力があったとき、前記寸法諸元データベースから、入力された品種の機械要素の複数の名番について寸法諸元データを抽出し、前記入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用い、前記許容値が入力された性能指標について性能指標値を計算し、前記計算された性能指標値と前記許容値とを比較して、前記許容値を満たす名番を候補として前記表示部に表示するものである機械要素選択支援システム。 【請求項6】 ネットワークに接続され、機械要素の性能指標値を計算し、出力する機械要素性能指標情報提供サーバであって、演算制御部を有すると共に、機械要素の寸法諸元データベースにアクセス可能であり、前記演算制御部は、前記ネットワークに接続された端末から機械要素名番の選定入力があったとき、入力された機械要素について計算可能な複数の性能指標候補を前記端末に提示して、計算すべき1又は複数の性能指標の選択を促し、前記端末からの入力によって選択された性能指標の計算に必要な前記機械要素の使用条件を前記端末に提示して、使用条件データの入力を促し、前記寸法諸元データベースから、前記選定された機械要素の寸法諸元データを抽出し、前記端末から入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用いて前記選択された性能指標について性能指標値を計算し、前記選択されたすべての性能指標の計算結果表示データを前記端末に同時に送信するものである機械要素性能指標情報提供サーバ。 【請求項7】 ネットワークに接続され、機械要素の選択を支援する機械要素選択支援サーバであって、演算制御部を有すると共に、機械要素の寸法諸元データベースにアクセス可能であり、前記演算制御部は、前記ネットワークに接続された端末から機械要素の品種、使用条件及び性能指標の許容値の入力があったとき、前記寸法諸元データベースから、入力された品種の機械要素の複数の名番について寸法諸元データを抽出し、前記入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用い、前記許容値が入力された性能指標について性能指標値を計算し、前記計算された性能指標値と前記許容値とを比較して、前記許容値を満たす名番を候補として前記端末に出力するものである機械要素選択支援サーバ。 【請求項8】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載された手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを用いて機械要素、特に転がり軸受(以下、単に軸受と記す。)の性能指標値を予測し、出力する機械要素性能指標情報提供方法及びシステム並びに機械要素選択支援方法及びシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】機械装置の限界設計や最適設計のためには、機械装置に使用する機械要素の性能を知ることが必要である。例えば軸受の性能を表す指標として、疲れ寿命、グリース寿命、トルク、軸受温度、許容アキシアル荷重等があるが、機械装置の設計には、通常複数の性能指標を考慮する必要がある。これらの性能指標は、軸受の寸法その他の諸元データ及び使用条件データに基づき、それぞれ所定の計算式により予測計算することが知られており、そのためのコンピュータソフトウェアも提供されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、設計者は、機械装置の設計条件に応じた機械要素の性能指標値を得るためには、個別に必要な予測計算ソフトウェアを起動する必要があり、複数の性能指標を同時に得ることができなかった。 【0004】また、複数の性能指標の許容値を満たす機械要素を選択する場合には、まず、機械要素の名番を選定し、個別に性能指標値を計算して、許容値を満たすかどうかを判断する必要があった。 【0005】本発明は、機械要素の性能を表す複数の指標値を同時に得ることができる機械要素性能指標情報提供方法及びシステムを提供することを目的とする。 【0006】また、複数の性能指標の許容値を満たす機械要素を迅速に選択することができる機械要素選択支援方法及びシステムを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のコンピュータを用いて機械要素の性能指標値を計算し、出力する機械要素性能指標情報提供方法は、機械要素名番の選定入力があったとき、入力された機械要素について計算可能な複数の性能指標候補を提示して、計算すべき1又は複数の性能指標の選択を促し、前記選択された性能指標の計算に必要な前記機械要素の使用条件を提示して、使用条件データの入力を促し、機械要素の寸法諸元データベースから、前記選定された機械要素の寸法諸元データを抽出し、前記入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用いて前記選択された性能指標について性能指標値を計算し、前記選択された性能指標の計算結果を同時に表示するものである。 【0008】前記機械要素名番の選定入力は、機械要素名番データを直接入力、機械要素カタログからの選択、寸法情報に基づく候補名番の選択のいずれを用いてもよい。 【0009】また、前記コンピュータは、ネットワークに接続されたサーバを含んでおり、前記ネットワークに接続された端末に対して必要な入力を促し、性能指標の計算結果を出力するものである。 【0010】本発明のコンピュータを用いて機械要素の選択を支援する機械要素選択支援方法は、機械要素の品種、使用条件及び性能指標の許容値の入力があったとき、機械要素の寸法諸元データベースから、前記選定された品種の機械要素の複数の名番について寸法諸元データを抽出し、前記入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用い、前記許容値が入力された性能指標について性能指標値を計算し、前記計算された性能指標値と前記許容値とを比較して、前記許容値を満たす名番を候補として表示するものである。さらに、前記候補のCADデータを含む電子データを出力するものである。 【0011】また、前記候補の表示に際して、前記計算した性能指標値を合わせて表示するものである。 【0012】さらに、前記表示された候補の内の選択された名番の機械要素について、前記寸法諸元データベースから主要寸法を抽出して表示するものである。 【0013】また、前記コンピュータは、ネットワークに接続されたサーバを含んでおり、前記ネットワークに接続された端末に対して必要な入力を促し、選択支援情報を出力するものである。 【0014】また、本発明の機械要素の性能指標値を計算し、出力する機械要素性能指標情報提供システムは、入力部と、表示部と、機械要素の寸法諸元データベースと、演算制御部とを有し、前記演算制御部は、前記入力部から機械要素名番の選定入力があったとき、入力された機械要素について計算可能な複数の性能指標候補を前記表示部に提示して、計算すべき1又は複数の性能指標の選択を促し、 前記入力部からの入力によって選択された性能指標の計算に必要な前記機械要素の使用条件を前記表示部に提示して、使用条件データの入力を促し、前記寸法諸元データベースから、前記選定された機械要素の寸法諸元データを抽出し、前記入力部から入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用いて前記選択された性能指標について性能指標値を計算し、前記選択された性能指標の計算結果を同時に前記表示部に表示するものである。 【0015】前記機械要素名番の選定入力は、機械要素名番データを直接入力、機械要素カタログからの選択、寸法情報に基づく候補名番の選択のいずれを用いてもよい。 【0016】また、前記演算制御部は、ネットワークに接続されたサーバに設けられ、前記入力部及び前記表示部は、前記ネットワークに接続された端末に設けられるものである。 【0017】本発明の機械要素の選択を支援する機械要素選択支援システムは、入力部と、表示部と、機械要素の寸法諸元データベースと、演算制御部とを有し、前記演算制御部は、前記入力部から機械要素の品種、使用条件及び性能指標の許容値の入力があったとき、前記寸法諸元データベースから、入力された品種の機械要素の複数の名番について寸法諸元データを抽出し、前記入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用い、前記許容値が入力された性能指標について性能指標値を計算し、前記計算された性能指標値と前記許容値とを比較して、前記許容値を満たす名番を候補として前記表示部に表示するものである。 【0018】また、前記候補の前記表示部への表示に際して、前記計算した性能指標値を合わせて表示するものである。 【0019】さらに、前記演算制御部は、前記表示された候補の内から前記入力部によって選択された名番の機械要素について、前記寸法諸元データベースから主要寸法を抽出して前記表示部に表示するものである。 【0020】また、前記演算制御部は、ネットワークに接続されたサーバに設けられ、前記入力部及び前記表示部は、前記ネットワークに接続された端末に設けられるものである。 【0021】本発明のネットワークに接続され、機械要素の性能指標値を計算し、出力する機械要素性能指標情報提供サーバは、演算制御部を有すると共に、機械要素の寸法諸元データベースにアクセス可能であり、前記演算制御部は、前記ネットワークに接続された端末から機械要素名番の選定入力があったとき、入力された機械要素について計算可能な複数の性能指標候補を前記端末に提示して、計算すべき1又は複数の性能指標の選択を促し、前記端末からの入力によって選択された性能指標の計算に必要な前記機械要素の使用条件を前記端末に提示して、使用条件データの入力を促し、前記寸法諸元データベースから、前記選定された機械要素の寸法諸元データを抽出し、前記端末から入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用いて前記選択された性能指標について性能指標値を計算し、前記選択されたすべての性能指標の計算結果表示データを前記端末に同時に送信するものである。 【0022】前記機械要素名番の選定入力は、機械要素名番データを直接入力、機械要素カタログからの選択、寸法情報に基づく候補名番の選択のいずれを用いてもよい。 【0023】本発明のネットワークに接続され、機械要素の選択を支援する機械要素選択支援サーバは、演算制御部を有すると共に、機械要素の寸法諸元データベースにアクセス可能であり、前記演算制御部は、前記ネットワークに接続された端末から機械要素の品種、使用条件及び性能指標の許容値の入力があったとき、前記寸法諸元データベースから、入力された品種の機械要素の複数の名番について寸法諸元データを抽出し、前記入力された使用条件データ及び前記抽出した寸法諸元データを用い、前記許容値が入力された性能指標について性能指標値を計算し、前記計算された性能指標値と前記許容値とを比較して、前記許容値を満たす名番を候補として前記端末に出力するものである。 【0024】また、前記候補の前記表示部への表示に際して、前記計算した性能指標値を合わせて表示するものである。 【0025】さらに、前記演算制御部は、前記表示された候補の内から前記入力部によって選択された名番の機械要素について、前記寸法諸元データベースから主要寸法を抽出して前記表示部に表示するものである。 【0026】 【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発明の実施の形態について、図1から図10を用いて説明する。第1の実施の形態は、特定の名番の機械要素の指定された1又は複数の性能指標について、指定された使用条件における性能指標値を計算出力するものである。 【0027】図1は、本発明システムの概略機能ブロック図である。図1のシステムは、演算制御部1、入力部2、表示部3、データベース4を有する。入力部2は、本システムを動作させるのに必要な情報を入力するものであり、キーボード、マウス等を利用することができる。表示部2は、入力部2からの各種データ入力を支援する情報を表示すると共に、本システムによって取得される機械要素の性能指標値を表示する。演算制御部1は、本システム全体の動作を制御すると共に、指定された機械要素の指定された性能指標値を計算するものであり、記憶部6と、記憶部6に記憶されたプログラムを実行するプロセッサ5を主体に構成される。記憶部6には、性能指標情報提供処理全体を制御する情報提供プログラム及び情報提供プログラム実行に必要な各種データと、機械要素の複数の性能指標を計算する複数の性能計算プログラムが、少なくとも記憶される。データベース4は、少なくとも、性能指標の計算することが可能な機械要素の寸法データ及び諸元データを保持している。寸法-データと諸元データは、同一のデータベースとして構成しても別のデータベースとして構成してもよい。諸元データは、機械要素のカタログ等に記載されない各種データであり、例えば円筒ころ軸受では、ピッチ円径、ころ径、ころ数、有効接触長等のデータである。 【0028】本システムをスタンドアローンコンピュータを用いて構成する場合、データベース4と、記憶部6に記憶される情報提供プログラム、各種データ及び性能計算プログラムを、CD−ROM等の記録媒体によって提供し、情報提供プログラム、各種データ及び性能計算プログラムを記憶部6に記憶させる構成とするのが好適である。 【0029】ネットワークを利用して性能情報提供システムを構成する場合は、ネットワークに接続されたサーバに、演算制御部1の機能を持たせると共に、サーバ内又はサーバからアクセス可能な他のコンピュータ内にデータベースを設け、入力部2及び表示部3は、ネットワークに接続された端末の入力手段及び表示手段を利用する。 【0030】図2は、図1のシステムを利用して機械要素の性能指標値を計算するときの動作フローを示したものである。この例では、機械要素を軸受とし、スタンドアローンコンピュータを用いるものとして説明する。 【0031】機械要素性能指標情報提供システムを起動し、情報提供プログラムを実行すると、表示部3に入力画面が表示される(ステップ101)。入力画面は、図3に示されるように、軸受名番入力領域11、計算実行指示ボタン12、キャンセルボタン13、性能計算メニュー領域14、使用条件入力領域15を有するが、システム起動時は、軸受名番入力領域11、キャンセルボタン13のみが入力可能となっている。 【0032】特定の軸受の性能指標の計算を実行させる場合は、軸受名番入力領域11にその軸受の名番を入力する。名番入力は、キーボードにより直接入力してもよいし、カタログ選択ボタン16が押されたかどうかを判断し(ステップ102)、押された場合には、電子カタログを起動してカタログを表示させ、特定の名番を選択して入力してもよい(ステップ103)。電子カタログは、データベース4に記憶しておいてもよいし、寸法データベースとデータを共有してもよい。名番が入力されると、寸法諸元データベース4を検索して(ステップ105)、入力された名番の軸受の寸法、諸元を得る(ステップ106)。 【0033】このとき、入力画面は、性能計算メニュー領域14に入力可能となっており、1又は複数の軸受性能指標を選択することができる(ステップ107)。選択可能な性能指標が、軸受の名番によって異なる場合は、選択可能な指標のみが入力できるような表示画面となる。また、図の指標「疲れ寿命」のように、複数の計算方法が選択できる場合は、「疲れ寿命」を選択したときのみ下位の「ISO」等を選択することができる。 【0034】1又は複数の軸受性能指標が選択されると、選択した軸受の使用条件入力領域15が入力可能となる。必要となる使用条件は、軸受の性能指標及び指定された軸受の名番に応じて異なるので、指定された名番において選択した性能指標の計算に必要な使用条件のみが入力可能となる。どの使用条件領域を入力可能とするかは、図5に示すようなテーブルを参照して判断する。図5に示したテーブルは円筒ころ軸受の場合の例であり、例えば新寿命計算式「疲れ寿命」の計算には、ラジアル荷重、回転数、潤滑油又はグリース粘度、運転温度、潤滑材の汚染度が必要なことを示している。 【0035】必要な使用条件を入力(ステップ108)後、計算実行ボタン12を押すと、必要な性能計算プログラムを起動する。起動に際しては、必要な寸法諸元データ及び使用条件データを各性能計算プログラムに対して与える。必要な寸法諸元データは、ステップ106で取得したものの中から必要なものを用いるが、ステップ109の前に必要な寸法諸元データをデータベース4から取得する手順としてもよい。軸受が円筒ころ軸受の場合、各性能計算プログラムは、例えば、図6に示されるような計算式で性能指標を計算したり、図7に示されるような手順で性能指標としての軸受温度を計算する。あるいは、図6の計算式に代え、軸受メーカーで開発された内製プログラム(NSKテクニカルジャーナル,No.663,1997,P1−11、又はSAE Technical Paper 970586)を用いて、動トルクを求めてもよい。 【0036】性能計算プログラム110−1、110−2、110−3、110−4、…の内の選択されたものは、順不同で実行され、すべての計算が終了すると、情報提供プログラムに戻り、計算結果を図4に示すような画面で表示する(ステップ111)。図4の表示画面は、軸受名番表示領域21、性能計算結果表示領域22、再計算ボタン23、終了ボタン24を有する。軸受名番表示領域21には、ステップ103で入力した名番が表示され、性能計算結果表示領域22には、ステップ107で選択した性能指標のみの計算結果が表示される。 【0037】さらに性能指標計算を継続するときは、再計算ボタン23を押して(ステップ112で押下判別)ステップ101に戻り、同様の処理を行う。性能計算処理を終了する場合には、終了ボタン24を押して(ステップ113で押下判別)、終了する。 【0038】以上、説明したように第1の実施の形態では、選択した特定の軸受の性能指標を、複数個同時に表示させることができるため、軸受の選択が容易になり、機械設計の迅速化が図れる。 【0039】(第2の実施の形態)第2の実施の形態は、軸受の名番の選択が異なる、すなわち情報提供プログラムの名番選択手順が異なるのみで、他の構成は実質的に同一である。図8に性能指標値を計算するときの動作フローを示す。 【0040】機械要素性能指標情報提供システムを起動し、情報提供プログラムを実行すると、表示部3に入力画面が表示される(ステップ201)。入力画面は、図3に示されるものとほぼ同様であるが、軸受の概略寸法を入力する寸法入力領域(図示せず)がさらに設けられる。 【0041】寸法入力領域に概略寸法が入力されると、寸法諸元データベース4を検索して(ステップ203)、入力寸法に近い寸法の軸受名番を選択し(ステップ204)、主要寸法情報データベース4から取得して表示部3に表示する(ステップ205)。表示された寸法が希望にかなっている場合(ステップ206で判断)は、所定のボタンを押すことにより軸受名番を選択する(ステップ207)。希望にかなっていないときは、ステップ201に戻り、同様の処理を繰り返す。 【0042】名番が選択されると、寸法諸元データベース4を検索して(ステップ208)、選択された名番の軸受の寸法、諸元を得る(ステップ209)。そして、性能指標計算処理を継続するとき(ステップ210で判断)は、図2のステップ107に移り、第1の実施の形態と同様の処理を行う。 【0043】以上、説明したように第2の実施の形態では、特定の軸受の選択を概略寸法によって簡単に行なうことができる【0044】(第3の実施の形態)第3の実施の形態は、軸受の種類及び寸法データ、使用条件、及び許容性能指標値を入力することにより、自動的に入力条件を満足する軸受を抽出するものであり、図1の演算制御部1の記憶部6には、性能指標情報提供処理全体を制御する情報提供プログラムに換えて機械要素選択支援プログラム及び機械要素選択支援プログラム実行に必要な各種データが記憶される。 【0045】図9に軸受選択を支援する際の動作フローを示す。機械要素選択支援システムを起動し、機械要素選択支援プログラムを実行すると、表示部3に入力画面が表示される(ステップ301)。入力画面は、図10に示されるように、軸受品種入力領域31、寸法データ入力領域32、使用条件入力領域33、許容性能指標入力領域34を有する。この入力画面を利用して軸受品種、寸法を入力し(ステップ302)、軸受の使用条件、許容性能指標値を入力する(ステップ303)と、候補軸受選択処理が実行される(304)。 【0046】候補軸受選択処理は、寸法データに基づいて寸法データベースを検索して1又は複数の候補軸受名番を選択し(図8のステップ202、203と同様の処理による。)、軸受それぞれについて、寸法諸元データを取得し、許容性能指標値が入力された1又は複数の性能指標を計算する。この計算は。図2のステップ109、110−1、…等の処理と同様の処理を行うプログラムによって実現できる。そして、得られた性能指標の組み合わせと許容性能指標入力領域35に入力されたデータとを照合し、許容性能指標入力領域35に入力されたデータを満足する性能指標の軸受を抽出するものである。なお、データベース内の軸受の代表的性能指標を予め求めておいて、データベース4に記憶しておき、候補選択処理304を、データベースの検索によって実現することもできる。 【0047】そして、抽出した軸受の名番とその性能指標を、選択候補軸受として表示部3に表示する(ステップ305)。表示された軸受の中に選択可能なものがある場合(判断はステップ306)、一名番を選択する(ステップ307)。表示された候補の中に選択可能なものがない場合、再度、同様の処理を繰り返す。 【0048】候補軸受から選択された場合、データベース4を検索して、主要寸法を表示し、表示された寸法が、選択可能でない場合、ステップ305に戻り、再度候補軸受を表示する。表示された寸法データが選択可能であれば、CADデータのダウンロード処理に移る。CADデータは、2次元あるいは3次元であって、種々のCADソフトに対応したCADデータを選択できる。 【0049】ステップ311で図面データの必要性を検討し、必要ならば図面データベースを検索して(ステップ312)CADデータを得る。そして、ステップ314で再検討の必要性を検討し(314)、終了処理を行う(ステップ315)。 【0050】なお、ネットワークを利用して性能情報提供システム又は機械要素選択支援システムを構成する場合は、端末からサーバにアクセスし、サーバから端末に送られる入力画面情報を、端末の表示装置に表示し、入力したデータをネットワークを介してサーバに送る点を除くと、基本的にスタンドアローンコンピュータによるフローと変わらない。 【0051】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、機械要素の性能を表す複数の指標値を同時に得ることができ、迅速な設計が可能となる。また、複数の性能指標の許容値を満たす機械要素を迅速に選択することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004204 【氏名又は名称】日本精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月4日(2000.10.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105647 【弁理士】 【氏名又は名称】小栗 昌平 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−108950(P2002−108950A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−305216(P2000−305216) |
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