| 【発明の名称】 |
嗜好情報収集装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯島 龍一郎
【氏名】飯島 純
|
| 【要約】 |
【課題】視聴者のメディアへの集中を妨げることなく、視聴者の嗜好性を判断するための情報を効率的に収集することができる嗜好情報収集装置を提供する。
【解決手段】所定のメディアを視聴している視聴者の嗜好に関する情報を収集するための嗜好情報収集装置1であって、視聴者によりワンアクションで操作される操作部を備える操作手段Gと、視聴者が前記操作手段を操作した時に視聴していたメディアに関する情報を記録する嗜好情報記録手段Aとを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定のメディアを視聴している視聴者の嗜好に関する情報を収集するための嗜好情報収集装置であって、視聴者によりワンアクションで操作される操作手段と、視聴者が前記操作手段を操作した時に視聴していたメディアに関する情報を記録する嗜好情報記録手段とを備えることを特徴とする嗜好情報収集装置。 【請求項2】 前記嗜好情報記録手段は、前記操作手段が操作された時に視聴していた場面を特定するための情報を記録する場面特定データ記録部を有することを特徴とする請求項1記載の嗜好情報収集装置。 【請求項3】 前記嗜好情報記録手段は、前記操作手段が操作された時に視聴していた内容を記録する内容記録部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の嗜好情報収集装置。 【請求項4】 前記内容記録部は、視聴者がメディアを視聴するのと並行して視聴内容を連続的に記録する第1の記録手段と、前記操作手段が操作された時点を含む視聴内容を前記第1の記録手段から抽出して記録する第2の記録手段とを有することを特徴とする請求項3記載の嗜好情報収集装置。 【請求項5】 前記第2の記録手段は、前記操作手段が操作された時点よりも所定時間遡った時点からの視聴内容を記録することを特徴とする請求項4記載の嗜好情報収集装置。 【請求項6】 メディア機器に対してなされた操作に基づいて、視聴者の嗜好性を判断するためのデータを作成及び記録することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の嗜好情報収集装置。 【請求項7】 前記操作手段は、所定の場所に定置可能になされていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の嗜好情報収集装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、TV放送、インターネット等の放送メディア、ビデオ、DVD、CD−ROM等の配布メディアを含む各種メディアの視聴者の嗜好情報を収集すための装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、AV機器の操作履歴等に基づいて視聴者の嗜好性を解析し、この嗜好性に基づいて、番組の自動選択や情報提供等の機能・サービスを行なう発明がなされている。例えば、特開平8−180504号公報に開示される放送受信装置は、過去に視聴したチャンネルや時間帯に基づいてチャンネルを自動選択して提示するものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の発明においては、視聴者がどの番組を好んで見ているか等を判断することはできるが、例えば番組に登場する多数の人物のうちどの人物に対して好感を持っているか等を判断することはできない。また、特定の入力装置(リモコンやパソコンのキーボード等)により、自らの嗜好性を入力する方法も考えられるが、視聴中にこのような入力操作を行なうことはメディアへの集中を妨げると共に、自らの嗜好性を認識できていない場合には正確なデータを得ることができない。また、人の嗜好性を把握するということは極めて困難な作業であり、それを実現するためには、大量且つ有用な情報が不可欠である。 【0004】そこで、この発明は、視聴者のメディアへの集中を妨げることなく、視聴者の嗜好性を判断するための情報を効率的に収集することができる嗜好情報収集装置を提供することを目的とする。特に、視聴者が何度も同じ場面を視聴しようとする行為は確度の高い嗜好情報であるという理論の下に、繰り返し再生に適した短時間録画の操作を単純化し、尚且つこの録画及び再生の操作履歴を記録することで、視聴者の嗜好性を判断するための情報を効率的に収集できるようにする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、この発明は、所定のメディアを視聴している視聴者の嗜好に関する情報を収集するための嗜好情報収集装置であって、視聴者によりワンアクションで操作される操作手段と、視聴者が前記操作手段を操作した時に視聴していたメディアに関する情報を記録する嗜好情報記録手段とを備えるものである(請求項1)。 【0006】これによれば、例えば視聴者がテレビ、ビデオ、インターネット等を視聴していて画面上に自分の嗜好にあった映像等が出てきた時に、例えばボタン状のスイッチを有する操作手段にワンアクションの操作を加えることにより、自分の嗜好にあった場面に関する情報が嗜好情報記録手段に記録される。これにより、前記操作手段を操作する度に、視聴者の嗜好を判断するために有用なデータが収集されていく。このデータは、視聴者の嗜好性を判断するために用いることができ、番組の自動選択、情報の提供といった様々な機能、サービス等に応用することができる。また、操作の動作をワンアクションとすることにより、操作を単純化することができるので、視聴者のメディアへの集中を妨げることなく、また視聴中の習慣動作として定着させることができる。 【0007】また、前記嗜好情報記録手段は、前記操作手段が操作された時に視聴していた場面を特定するための情報を記録する場面特定データ記録部を有するとよい(請求項2)。 【0008】視聴していた場面を特定するための情報とは、前記操作手段が操作された日時や、テレビならばチャンネル、インターネットならばアドレス(URL)、DVD等の配布メディアならば操作手段が操作された時点の再生経過時間等が挙げられる。これらの情報は視聴者が興味を示した場面を特定することができるので、視聴者の嗜好性を解析するための有用な資料となる。 【0009】また、前記嗜好情報記録手段は、前記操作手段が操作された時に視聴していた内容を記録する内容記録部を有するとよい(請求項3)。 【0010】これによれば、例えば画面上に嗜好にあった場面や人物が映った時に視聴者が前記操作手段を操作することにより、この映像、音声等を自動的に記録及び蓄積していくことができる。更に、視聴者に前記操作装置の操作を促す動機付けとなる。 【0011】また、前記内容記録部は、視聴者がメディアを視聴するのと並行して視聴内容を連続的に記録する第1の記録手段と、前記操作手段が操作された時点の視聴内容を前記第1の記録手段から抽出して記録する第2の記録手段とを有するとよい(請求項4)。 【0012】これによれば、視聴者が例えばテレビ、ビデオ、インターネット等を視聴していると、同時にその視聴内容がRAM等の第1の記録手段に記録され、視聴者が前記操作手段を操作することにより、この操作がなされた時点を含む映像等が第1の記録手段から抽出され、例えばDVD、MO等のリムーバブルな第2の記録媒体に記録することができる。これにより、好みの映像・音声等を確実に記録していくことができる。 【0013】また、前記第2の記録手段は、前記操作手段が操作された時点よりも所定時間遡った時点からの視聴内容を記録するとよい(請求項5)。 【0014】視聴者による前記操作手段の操作は、例えば画面上に所望の映像が映ってから若干遅れてなされることが予想される。また、機器の反応性等にも起因して、視聴者が所定の映像等を記録したいと思ってから実際に記録が開始されるまでの間には必ず遅延時間が発生する。この遅延時間への対応として、前記操作手段が操作された時点より所定時間、例えば15秒前まで遡って映像等の記録を開始することにより、所望の映像等を確実に記録することができる。また、上記遅延時間は視聴者の気分や体調等の様々な状況により変わることが予想され、それに伴い上記遡る時間を最適値に変更する手段を設けてもよい。 【0015】また、メディア機器に対してなされた操作に基づいて、視聴者の嗜好性を判断するためのデータを作成及び記録してもよい(請求項6)。 【0016】例えば、DVD、ビデオ、インターネット等の鑑賞中に行なわれる「一時停止」や「スロー再生」等の操作は、視聴者がその場面に対して格別の興味を持っているということを示すものである。従って、このような操作が行なわれた場面に対して、特に嗜好性が高いとするデータを作成及び記録することにより、収集したデータをより有用化することができる。 【0017】また、前記操作手段は、所定部分に定置できるようになされているとよい(請求項7)。 【0018】このように、操作手段を視聴者の手、又は足の届く場所に固定又は半固定可能にすることにより、視聴中に該操作手段がどこにあるか探すといった不具合を防ぐことができるので、操作性の向上、ひいてはデータ収集の促進を図るとこができる。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0020】図1に示すブロック図は、この発明の嗜好情報収集装置1の構成を示すものであり、この装置は、嗜好情報記録手段Aと、操作手段Gとを有している。 【0021】前記嗜好情報記録手段Aには、操作手段Gからの信号を受信する受信部Bと、場面特定データ記録部Dと、内容記録部Eと、受信部Bが受信した信号に基づいて場面特定データ記録部D、内容記録部E、及びAV機器やパーソナルコンピュータ等のメディア機器Jに制御信号を出力する第1の制御部Cとが含まれている。前記場面特定データ記録部Dは、第1の制御部C及びメディア機器Jからの信号に基づいて、視聴者が嗜好を示した場面(映像、音声等)を特定するためのデータを記録・蓄積する。前記内容記録部Eは、前記第1の制御部C及びメディア機器Jからの信号に基づいて、視聴者が嗜好を示した映像、音声等を記録(録画)する。 【0022】前記操作手段Gは、視聴者により操作される操作部Hと、操作部Hが操作されたことを示す信号を前記嗜好情報記録手段Aの受信部Bに出力する出力部Iとを有して構成される。 【0023】図2は、この発明の嗜好情報収集装置1を利用し得る環境例を示すイメージ図であり、この環境例には、地上波、衛星放送波、ケーブル回線等の放送回線を介して映像・音声等から構成される番組を放送可能なテレビ2と、DVD、VIDEO−CD、ビデオテープ、LD等のソフトウェア(記録媒体)4の再生又は録画が可能なAV機器3と、インターネット等を介してWebサイト等を閲覧可能であると共にCD−ROM、CD−R、MO等のソフトウェア(記録媒体)6の読み取り又は書き込み(記録)が可能なパーソナルコンピュータ5とが含まれ、またテレビ2やAV機器3の電源ON/OFF、音量調節、チャンネル変更、記録媒体の再生/停止、一時停止、スロー再生等の各種操作を遠隔操作するためのAV操作用リモコン9、及び前記操作手段Gとしての嗜好データ収集用リモコン10が含まれている。 【0024】前記嗜好情報記録手段Aは、独立したケーシングを持ったハードウェアとして構成されてもよいが、前記テレビ2、AV機器3、又はパーソナルコンピュータ5に内蔵されていてもよい。 【0025】図3に示す前記嗜好データ収集用リモコン10は、台部11、ボタン部12、固定部13、接続ワイヤ14を備えて構成される。台部11は、箱状に形成され、上面にボタン部12が配置され、内部にボタン部12と連動する公知のスイッチ機構が配されている。このスイッチ機構は、ボタン部12が視聴者により下方へ押された時に、電気信号を接続ワイヤ14を通じて前記嗜好情報記録手段Aの受信部Bへ出力する。また、前記台部11の下面には、嗜好データ収集用リモコン10全体をテーブル等の所定の場所15に固定、又は半固定するための固定部13が設けられている。この固定部13としては、例えばフック状とパイル状の2枚の布シートからなる着脱自在の保持手段(商標名「マジックテープ」等)や、両面テープ等を用いることができる。 【0026】また、前記嗜好データ収集用リモコン10に所定の重量を持たせ定置性を与えることにより、前記固定部13を設けない構造としてもよい。更に、この嗜好データ収集用リモコン10を視聴者の足元に置き、足で操作できるようにしてもよい。 【0027】図1及び図4に示す前記場面特定データ記録部Dは、上述したように、操作手段G(嗜好データ収集用リモコン10)から信号が出力されると、前記テレビ2、AV機器3、パーソナルコンピュータ5等のメディア機器Jからの信号に基づいて、前記操作手段Gが操作された時点に視聴者が視聴していた場面(映像、音声等)を特定するためのデータが記録される。この場面特定データ記録部Dには、図4に示すように、前記ボタン部12(図3参照)が押された時点に視聴されていたメディアの種類(テレビ、DVD、インターネット、CD−ROM等)を特定するデータ20と、視聴していた場面を特定するための詳細なデータ21、即ちテレビの場合にはチャンネル、インターネットの場合にはWebサイトのアドレス(URL)、DVD等の配布メディアの場合には前記ボタン部12が押された時点に再生されていた場面の再生経過時間等と、前記ボタン部12が押された日時を示すデータ22と、その他有用なデータとが互いに関連付けられて記録・蓄積されている。 【0028】図1及び図5(a)に示す前記内容記録部Eは、上述したように、前記第1の制御部Cからの制御信号により、視聴者の気に入った映像、音声等を録画、録音、記録するものであり、例えばハードディスク等の第1の記録媒体31と、DVD、MO、ビデオテープ等のリムーバブルな記録媒体である第2の記録媒体32と、前記第1の制御部Cからの信号に基づいて第1の記録媒体31から所定の記録データを抽出し第2の記録媒体32に転送する第2の制御部30とを含んで構成されている。 【0029】上記第1の記録媒体31から第2の記録媒体32へのデータの転送は、図5(b)に示すように、第1の記録媒体31に記録された視聴内容全体のデータ35の中から、前記嗜好データ収集用リモコン10のボタン部12が押された時点Pの例えば前後15秒間のデータ36a,36b,36c,36dをそれぞれ抽出し、第2の記録媒体32に転送することにより行なわれる。これにより、メディア上に現れていた視聴者の嗜好にあった映像等がDVD、MO等の第2の記録媒体32に蓄積されていく。 【0030】尚、前記ボタン部12が押された時点Pから前後する15秒は、視聴者が録画したいと思ってから実際に録画が開始されるまでに発生する遅延を考慮したものであるが、この15秒という値は適宜変更すべきものであって、前記第2の制御部30において所定の制御プログラムによって自動的に設定されるようにしてもよい。 【0031】以下に、上記構成の嗜好情報収集装置1において行なわれる制御例を図6のフローチャートを参照して説明する。先ずステップ100において、テレビ2、AV機器3、PC5により番組放送を見たり、DVD等を再生させたり、インターネット上のWebサイトを閲覧し始めると、ステップ101において、前記内容記録部Eの第1の記録媒体31に、視聴者の視聴しているメディアの内容をそっくりそのまま記録し始める。この時、第1の記録媒体31の記憶容量がいっぱいになっても記録を継続できるように、ループメモリを利用するとよい。 【0032】そして、視聴者の嗜好にあった場面がメディア上に現れ、視聴者が前記嗜好情報収集用リモコン10のボタン部12を押すと、ステップ102において、前記受信部Bが信号を受信し、ステップ103において、テレビ画面やコンピュータのディスプレイ上にボタン部12が押されたことを示すマークを表示し、ステップ104において、前記場面特定データ記録部Dに、視聴されているメディアの種類、チャンネル・URL・再生経過時間、前記ボタン部12が押された日時等を関連付けて記録する。更に、ステップ105において、前記ボタン部12が押された時点の前後15秒間の映像等を前記第1の記録媒体31から抽出し前記第2の記録媒体32に転送する。 【0033】上記構成によれば、所定のメディアを視聴している時に嗜好にあった場面が現れたならば、視聴者が前記嗜好データ収集用リモコン10のボタン部12を一回押すことにより、その場面を特定するための情報が前記場面特定データ記録部D(図4参照)に記録されると共に、その時映し出されていた映像等が前記第2の記録媒体32に録画・記録される。そして、この操作を繰り返し行なうことにより、視聴者の嗜好性を判定するのに役立つデータと、自分の嗜好にあった映像等とが自動的に蓄積されていくことになる。また、嗜好データ収集用リモコン10の操作を簡単にすると共にこのリモコン10が手元又は足元に定置されていることにより、視聴者の集中を妨げることなくリモコン10の操作を行なうことができる。これにより、上記操作をメディア視聴中の習慣として定着させることが可能となる。 【0034】また、DVD、ビデオテープ、LD等のメディアに対しては、このメディアを視聴(再生)する際にAV操作用リモコン9等により行なわれた操作に基づいて、更なる嗜好性に関するデータの収集が可能である。以下に、この時行なわれる制御例を図7のフローチャートを参照して説明する。 【0035】先ず、ステップ200において、所定のメディアを再生すると、ステップ201において、前記AV操作用リモコン9等により「一時停止」操作がなされたか否かを判定し、「一時停止」操作がなされた場合には、ステップ203において、嗜好性の度合いを示すポイントを加算する。 【0036】一方、前記ステップ201において、「一時停止」操作がなされなかったと判定された場合には、ステップ202において、「スロー再生」操作がなされたか否かを判定し、「スロー再生」操作がなされた場合には、前記ステップ203において、嗜好性の度合いを示すポイントを加算する。一方、前記ステップ202において、「スロー再生」操作がなされなかったと判定された場合には、この制御ルーチンから出て他のルーチンへリターンする。 【0037】上記のような制御を行なう場合には、前記場面特定データ記録部Dに蓄積されるデータとして、図8に示すように、前記嗜好性の度合いを示すポイント(嗜好ポイント)23を追加するとよい。例えばこの嗜好ポイント23は、嗜好性の度合いが高いと判断される場面には、高いポイントが付されるようにすることができる。 【0038】上記制御によれば、「一時停止」や「スロー再生」等の操作が行なわれた場面に対して、高い嗜好の度合いがあることを示すデータを残すことができる。これにより、視聴者の嗜好性をより正確な形で得ることができる。 【0039】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、視聴者のメディアへの集中を妨げることなく、視聴者の嗜好性を判断するための情報を効率的に収集することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】500460313 【氏名又は名称】飯島 龍一郎 【識別番号】599157952 【氏名又は名称】飯島 純
|
| 【出願日】 |
平成12年10月2日(2000.10.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069073 【弁理士】 【氏名又は名称】大貫 和保 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−108943(P2002−108943A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−302235(P2000−302235) |
|