| 【発明の名称】 |
嗜好学習装置、嗜好学習システム、嗜好学習方法および記録媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊東 紀子
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| 【要約】 |
【課題】携帯情報端末を利用するユーザの嗜好情報を、ユーザが行動を行う時間帯や場所に応じて学習でき、また、変化するユーザの嗜好情報を抽出し管理できるようにする。
【解決手段】嗜好学習装置4のユーザ行動検出部11では、ユーザの携帯する携帯情報端末8から得られた情報に基づいてユーザの行動を検出し、そのユーザを示すユーザID、行動を示す行動名、その行動の対象に関係するコンテンツを示すコンテンツID、行動が検出された測定時刻および位置情報を含む検出データを取得し、嗜好情報管理部12では、ユーザ行動検出部11で得られた検出データに基づいてユーザの嗜好を分析した嗜好分析データを生成し、その嗜好分析データに基づいてユーザ嗜好情報データベース13を更新する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無線通信回線を介して各種コンテンツが提供される携帯情報端末から利用者の行動を検出し、その行動履歴に基づきその利用者の嗜好を学習する嗜好学習装置において、各種コンテンツに含まれる利用者の嗜好に関する属性およびその属性値を各コンテンツごとに格納するコンテンツ属性情報データベースと、利用者の行動から推定される利用者の嗜好に関する属性およびその属性に対する重みを各行動ごとに格納する行動情報データベースと、時間帯の名前とその時刻範囲とを対応付けて格納する時間情報対応表と、利用者の位置情報を分類するために設けられた複数のエリアごとに、それぞれのエリア名とその地域範囲とを対応付けて格納するエリア情報対応表と、利用者の嗜好に関する属性と属性値との組、その属性の重み、その重みが有効である時間帯、およびその重みが有効となる場所から構成される利用者の嗜好情報を、各利用者ごとに格納するユーザ嗜好情報データベースと、利用者の携帯する携帯情報端末から得られた情報に基づいて利用者の行動を検出し、その利用者を示すユーザID、行動を示す行動名、その行動の対象に関係するコンテンツを示すコンテンツID、前記行動が検出された測定時刻および位置情報を含む検出データを取得するユーザ行動検出部と、このユーザ行動検出部で得られた検出データに基づいて利用者の嗜好を分析した嗜好分析データを生成し、その嗜好分析データに基づいて前記ユーザ嗜好情報データベースを更新する嗜好情報管理部とを備え、この嗜好情報管理部は、前記検出データに含まれる測定時刻を元にして前記時間情報対応表から取得した時間帯情報と、前記検出データに含まれる位置情報を元にして前記エリア情報対応表から取得したエリア名と、前記検出データに含まれる行動名を元にして前記行動情報データベースから取得した前記行動に含まれる嗜好に関する属性および重みと、この嗜好に関する属性と前記検出データに含まれるコンテンツIDとを元にして前記コンテンツ属性情報データベースから取得した嗜好に関する属性値とを用いて嗜好分析データを生成し、この嗜好分析データに含まれる時間帯情報、エリア名、嗜好に関する属性および属性値と、前記検出データに含まれるユーザIDとで特定される前記ユーザ嗜好情報データベース内の嗜好情報について、その嗜好情報に含まれる前記重みを前記嗜好分析データに含まれる前記重みで更新することを特徴とする嗜好学習装置。 【請求項2】 請求項1記載の嗜好学習装置において、前記ユーザ嗜好情報データベースに格納されている嗜好情報の重みの値を、最後の更新日時から所定時間経過時に減算して再更新する嗜好情報更新部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の嗜好学習装置。 【請求項3】 利用者へ提供する各種コンテンツを管理するセンターと、無線通信回線を介して前記センターと接続され利用者の操作に応じて前記センターへアクセスし所望のコンテンツを取得して表示する携帯情報端末とを備え、前記センターは、前記携帯情報端末から得られた情報に基づき、前記利用者が行う行動の時間帯および位置に応じて前記利用者の嗜好を学習する請求項1または2記載の嗜好学習装置を有することを特徴とする嗜好学習システム。 【請求項4】 利用者へ提供する各種コンテンツを管理するセンターと、無線通信回線を介して前記センターと接続され利用者の操作に応じて前記センターへアクセスし所望のコンテンツを取得して表示する携帯情報端末とを備え、前記携帯情報端末は、前記携帯情報端末から得られた情報に基づいて、前記利用者が行う行動の時間帯および位置に応じて前記利用者の嗜好を学習する請求項1または2記載の嗜好学習装置を有することを特徴とする嗜好学習システム。 【請求項5】 利用者へ提供する各種コンテンツを管理するセンターと、無線通信回線を介して前記センターと接続され利用者の操作に応じて前記センターへアクセスし所望のコンテンツを取得して表示する携帯情報端末とを備え、前記携帯情報端末は、請求項1または2記載の嗜好学習装置のうち、前記ユーザ行動検出部を有し、このユーザ行動検出部で得られた前記検出データを前記センターへ送信し、前記センターは、請求項1または2記載の嗜好学習装置のうち、前記コンテンツ属性情報データベースと、前記行動情報データベースと、前記時間情報対応表と、前記エリア情報対応表と、前記ユーザ嗜好情報データベースと、前記嗜好情報管理部とを備え、この嗜好情報管理部により、前記携帯情報端末から受信した前記検出データに基づいて、前記利用者が行う行動の時間帯および位置に応じて前記利用者の嗜好を学習することを特徴とする嗜好学習システム。 【請求項6】 無線通信回線を介して各種コンテンツが提供される携帯情報端末から利用者の行動を検出し、その行動履歴に基づきその利用者の嗜好を学習する嗜好学習方法において、各種コンテンツに含まれる利用者の嗜好に関する属性およびその属性値を各コンテンツごとに格納するコンテンツ属性情報データベースと、利用者の行動から推定される利用者の嗜好に関する属性、およびその属性に対する重みを各行動ごとに格納する行動情報データベースと、時間帯の名前とその時刻範囲とを対応付けて格納する時間情報対応表と、利用者の位置情報を分類するために設けられた複数のエリアごとに、それぞれのエリア名とその地域範囲とを対応付けて格納するエリア情報対応表と、利用者の嗜好に関する属性と属性値との組、その属性の重み、その重みが有効である時間帯、およびその重みが有効となる場所から構成される利用者の嗜好情報を、各利用者ごとに格納するユーザ嗜好情報データベースとを用い、利用者の携帯する携帯情報端末から得られた情報に基づいて利用者の行動を検出し、その利用者を示すユーザID、行動を示す行動名、その行動の対象に関係するコンテンツを示すコンテンツID、前記行動が検出された測定時刻および位置情報を含む検出データを取得する第1のステップと、この第1のステップで得られた前記検出データに含まれる測定時刻を元にして前記時間情報対応表から取得した時間帯情報と、前記検出データに含まれる位置情報を元にして前記エリア情報対応表から取得したエリア名と、前記検出データに含まれる行動名を元にして前記行動情報データベースから取得した前記行動に含まれる嗜好に関する属性および重みと、この嗜好に関する属性と前記検出データに含まれるコンテンツIDとを元にして前記コンテンツ属性情報データベースから取得した嗜好に関する属性値とを用いて嗜好分析データを生成する第2のステップと、この第2のステップで得られた前記嗜好分析データに含まれる時間帯情報、エリア名、嗜好に関する属性および属性値と、前記検出データに含まれるユーザIDとで特定される前記ユーザ嗜好情報データベース内の嗜好情報について、その嗜好情報に含まれる前記重みを前記嗜好分析データに含まれる前記重みで更新する第3のステップとを含むことを特徴とする嗜好学習方法。 【請求項7】 請求項6記載の嗜好学習方法において、前記ユーザ嗜好情報データベースに格納されている嗜好情報の重みの値を、最後の更新日時から所定時間経過時に減算して再更新する第4のステップをさらに含むことを特徴とする嗜好学習方法。 【請求項8】 無線通信回線を介して各種コンテンツが提供される携帯情報端末から利用者の行動を検出し、その行動履歴に基づきその利用者の嗜好を学習する場合に、各種コンテンツに含まれる利用者の嗜好に関する属性およびその属性値を各コンテンツごとに格納するコンテンツ属性情報データベースと、利用者の行動から推定される利用者の嗜好に関する属性、およびその属性に対する重みを各行動ごとに格納する行動情報データベースと、時間帯の名前とその時刻範囲とを対応付けて格納する時間情報対応表と、利用者の位置情報を分類するために設けられた複数のエリアごとに、それぞれのエリア名とその地域範囲とを対応付けて格納するエリア情報対応表と、利用者の嗜好に関する属性と属性値との組、その属性の重み、その重みが有効である時間帯、およびその重みが有効となる場所から構成される利用者の嗜好情報を、各利用者ごとに格納するユーザ嗜好情報データベースとを用い、利用者の携帯する携帯情報端末から得られた情報に基づいて利用者の行動を検出し、その利用者を示すユーザID、行動を示す行動名、その行動の対象に関係するコンテンツを示すコンテンツID、前記行動が検出された測定時刻および位置情報を含む検出データを取得する第1のステップと、この第1のステップで得られた前記検出データに含まれる測定時刻を元にして前記時間情報対応表から取得した時間帯情報と、前記検出データに含まれる位置情報を元にして前記エリア情報対応表から取得したエリア名と、前記検出データに含まれる行動名を元にして前記行動情報データベースから取得した前記行動に含まれる嗜好に関する属性および重みと、この嗜好に関する属性と前記検出データに含まれるコンテンツIDとを元にして前記コンテンツ属性情報データベースから取得した嗜好に関する属性値とを用いて嗜好分析データを生成する第2のステップと、この第2のステップで得られた前記嗜好分析データに含まれる時間帯情報、エリア名、嗜好に関する属性および属性値と、前記検出データに含まれるユーザIDとで特定される前記ユーザ嗜好情報データベース内の嗜好情報について、その嗜好情報に含まれる前記重みを前記嗜好分析データに含まれる前記重みで更新する第3のステップとをコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。 【請求項9】 請求項8記載の記録媒体において、さらに、前記ユーザ嗜好情報データベースに格納されている嗜好情報の重みの値を、最後の更新日時から所定時間経過時に減算して再更新する第4のステップをコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、嗜好学習装置、嗜好学習システム、嗜好学習方法および記録媒体に関し、特に利用者が携帯する携帯情報端末から、時間や場所を考慮した嗜好情報を収集し学習する嗜好学習装置、嗜好学習システム、嗜好学習方法および記録媒体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、インターネット上で公開されている大量の電子化情報すなわちコンテンツから、ユーザ(利用者)の嗜好に応じたものを選別する情報フィルタリング技術や、その情報フィルタリングを用いた情報ナビゲーション技術に関する検討がなされている。情報フィルタリング技術では、ユーザの関心度合いを定量化してコンピュータで処理するため、その関心度合いとして、ユーザがどのようなコンテンツに関心を有しているかを表現するベクトルが用いられることが多い。 【0003】このような技術では、ユーザの嗜好を的確に学習しておく必要がある。ユーザの嗜好を学習する方法としては、ユーザがコンテンツへアクセスした履歴から推定する方法がある。その1つとして、ユーザ自身からの明示的な設定や評価を要さずに、自動的に時間の経過と共に変化するユーザの嗜好に追従した情報選別を行う手法が開示されている(例えば、特開平11−15840号公報など参照)。また、携帯情報端末を利用するユーザの移動パターンをモニタし、ユーザが滞在した場所に関連する情報を元にして、ユーザの嗜好情報を自動的に学習する手法が提案されている(例えば、特願平11−290379号公報など参照)。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の嗜好学習方法では、学習するユーザ嗜好情報について、時間帯や場所が考慮されておらず、モバイル環境に特有の、ユーザの状況に応じて嗜好も変化するような場合には、利用者からの閲覧要求に応じて、ユーザが存在する場所およびその時間帯における最適なコンテンツを提供できないという問題点があった。モバイル環境において、ユーザが携帯情報端末や情報検索機能付きのカーナビゲーションシステムを利用し、レストラン情報や観光スポット情報等のPOI(Point of Interest)情報を検索する場合、ユーザの嗜好情報は、時間帯や場所によって変わる。 【0005】例えば、昼食時間にファーストフードレストランに頻繁に行くユーザは、夕食時間帯にはファーストフードレストランではなく高級料理店に行くケースがある。また、東京でイタリアンレストランによく行くユーザでも、観光地ではイタリア料理よりもその土地の料理を好むことがある。本発明は、このような課題を解決するためのものであり、携帯情報端末を利用するユーザの嗜好情報を、ユーザが行動を行う時間帯や場所に応じて学習でき、また、変化するユーザの嗜好情報を抽出し管理できる嗜好学習装置、嗜好学習システム、嗜好学習方法および記録媒体を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明にかかる嗜好学習装置は、各種コンテンツに含まれる利用者の嗜好に関する属性およびその属性値を各コンテンツごとに格納するコンテンツ属性情報データベースと、利用者の行動から推定される利用者の嗜好に関する属性およびその属性に対する重みを各行動ごとに格納する行動情報データベースと、時間帯の名前とその時刻範囲とを対応付けて格納する時間情報対応表と、利用者の位置情報を分類するために設けられた複数のエリアごとに、それぞれのエリア名とその地域範囲とを対応付けて格納するエリア情報対応表と、利用者の嗜好に関する属性と属性値との組、その属性の重み、その重みが有効である時間帯、およびその重みが有効となる場所から構成される利用者の嗜好情報を、各利用者ごとに格納するユーザ嗜好情報データベースと、利用者の携帯する携帯情報端末から得られた情報に基づいて利用者の行動を検出し、その利用者を示すユーザID、行動を示す行動名、その行動の対象に関係するコンテンツを示すコンテンツID、行動が検出された測定時刻および位置情報を含む検出データを取得するユーザ行動検出部と、このユーザ行動検出部で得られた検出データに基づいて利用者の嗜好を分析した嗜好分析データを生成し、その嗜好分析データに基づいてユーザ嗜好情報データベースを更新する嗜好情報管理部とを備えるものである。 【0007】そして、嗜好情報管理部により、検出データに含まれる測定時刻を元にして時間情報対応表から取得した時間帯情報と、検出データに含まれる位置情報を元にしてエリア情報対応表から取得したエリア名と、検出データに含まれる行動名を元にして行動情報データベースから取得した行動に含まれる嗜好に関する属性および重みと、この嗜好に関する属性と検出データに含まれるコンテンツIDとを元にしてコンテンツ属性情報データベースから取得した嗜好に関する属性値とを用いて嗜好分析データを生成し、この嗜好分析データに含まれる時間帯情報、エリア名、嗜好に関する属性および属性値と、検出データに含まれるユーザIDとで特定されるユーザ嗜好情報データベース内の嗜好情報について、その嗜好情報に含まれる重みを嗜好分析データに含まれる重みで更新するようにしたものである。さらに、ユーザ嗜好情報データベースに格納されている嗜好情報の重みの値を、最後の更新日時から所定時間経過時に減算して再更新する嗜好情報更新部を備えるものである。 【0008】また、本発明にかかる嗜好学習システムは、利用者へ提供する各種コンテンツを管理するセンターと、無線通信回線を介してセンターと接続され利用者の操作に応じてセンターへアクセスし所望のコンテンツを取得して表示する携帯情報端末とを備え、センターに上記の嗜好学習装置を設け、この嗜好学習装置により、携帯情報端末から得られた情報に基づき、利用者が行う行動の時間帯および位置に応じて利用者の嗜好を学習するようにしたものである。 【0009】本発明にかかる他の嗜好学習システムは、利用者へ提供する各種コンテンツを管理するセンターと、無線通信回線を介してセンターと接続され利用者の操作に応じてセンターへアクセスし所望のコンテンツを取得して表示する携帯情報端末とを備え、携帯情報端末に上記の嗜好学習装置を設け、この嗜好学習装置により、携帯情報端末から得られた情報に基づいて、利用者が行う行動の時間帯および位置に応じて利用者の嗜好を学習するようにしたものである。 【0010】本発明にかかる他の嗜好学習システムは、利用者へ提供する各種コンテンツを管理するセンターと、無線通信回線を介してセンターと接続され利用者の操作に応じてセンターへアクセスし所望のコンテンツを取得して表示する携帯情報端末とを備え、携帯情報端末に上記の嗜好学習装置のうちのユーザ行動検出部を設けて、このユーザ行動検出部で得られた検出データをセンターへ送信し、センターに、上記の嗜好学習装置のうち、コンテンツ属性情報データベースと、行動情報データベースと、時間情報対応表と、エリア情報対応表と、ユーザ嗜好情報データベースと、嗜好情報管理部とを設け、この嗜好情報管理部により、携帯情報端末から受信した検出データに基づいて、利用者が行う行動の時間帯および位置に応じて利用者の嗜好を学習するようにしたものである。 【0011】本発明にかかる嗜好学習方法は、各種コンテンツに含まれる利用者の嗜好に関する属性およびその属性値を各コンテンツごとに格納するコンテンツ属性情報データベースと、利用者の行動から推定される利用者の嗜好に関する属性、およびその属性に対する重みを各行動ごとに格納する行動情報データベースと、時間帯の名前とその時刻範囲とを対応付けて格納する時間情報対応表と、利用者の位置情報を分類するために設けられた複数のエリアごとに、それぞれのエリア名とその地域範囲とを対応付けて格納するエリア情報対応表と、利用者の嗜好に関する属性と属性値との組、その属性の重み、その重みが有効である時間帯、およびその重みが有効となる場所から構成される利用者の嗜好情報を、各利用者ごとに格納するユーザ嗜好情報データベースとを用いるものである。 【0012】そして、第1のステップとして、利用者の携帯する携帯情報端末から得られた情報に基づいて利用者の行動を検出し、その利用者を示すユーザID、行動を示す行動名、その行動の対象に関係するコンテンツを示すコンテンツID、行動が検出された測定時刻および位置情報を含む検出データを取得し、第2のステップとして、第1のステップで得られた検出データに含まれる測定時刻を元にして時間情報対応表から取得した時間帯情報と、検出データに含まれる位置情報を元にしてエリア情報対応表から取得したエリア名と、検出データに含まれる行動名を元にして行動情報データベースから取得した行動に含まれる嗜好に関する属性および重みと、この嗜好に関する属性と検出データに含まれるコンテンツIDとを元にしてコンテンツ属性情報データベースから取得した嗜好に関する属性値とを用いて嗜好分析データを生成し、第3のステップとして、第2のステップで得られた嗜好分析データに含まれる時間帯情報、エリア名、嗜好に関する属性および属性値と、検出データに含まれるユーザIDとで特定されるユーザ嗜好情報データベース内の嗜好情報について、その嗜好情報に含まれる重みを嗜好分析データに含まれる重みで更新するようにしたものである。 【0013】さらに、第4のステップとして、ユーザ嗜好情報データベースに格納されている嗜好情報の重みの値を、最後の更新日時から所定時間経過時に減算して再更新するようにしたものである。また、本発明にかかる記憶媒体は、上記の嗜好学習方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したものである。 【0014】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかる嗜好学習システムおよび嗜好学習装置を示すブロック図である。この嗜好学習システムは、ユーザ(利用者)へ提供する各種の電子化情報すなわちコンテンツを管理するセンター1と、無線通信回線9を介してセンター1と接続されユーザの操作に応じてセンター1へアクセスし所望のコンテンツを取得して表示する携帯情報端末8とから構成されている。 【0015】センター1には、無線通信回線9を介してユーザの携帯情報端末8と通信する通信手段2、ユーザの携帯情報端末8へ配信するコンテンツを蓄積するコンテンツ情報データベース3、携帯情報端末8から得られた情報に基づき、ユーザが行う行動の時間帯および位置に応じてユーザの嗜好を学習する嗜好学習装置4、および嗜好学習装置4の学習内容に基づきユーザの携帯情報端末8へ配信するコンテンツを選択するコンテンツ選択手段5が設けられている。 【0016】嗜好学習装置4には、ユーザ嗜好情報データベース13、行動情報データベース14、時間情報対応表15、エリア情報対応表16、コンテンツ属性情報データベース18、これらを制御するCPU10とが設けられている。CPU10は、メモリ19や記憶媒体6に格納されているプログラムを読み込んで動作し、ユーザ行動検出部11、嗜好情報管理部12、および嗜好情報更新部17の各機能ブロックを実現する。ユーザ行動検出部11では、ユーザの行動、行動の対象に関係するコンテンツ、行動が実行された時刻および位置情報を検出する。嗜好情報管理部12では、ユーザ行動検出部11で検出された各種情報からユーザの嗜好情報を抽出し、その学習を行う。 【0017】ユーザ嗜好情報データベース13には、時間帯やユーザの位置に応じたユーザの嗜好情報が格納されている。行動情報データベース14には、ユーザの行動、その行動から推定されるユーザの嗜好に関する属性、およびその属性に対する重み(加減値)を示すデータが格納されている。時間情報対応表15には、行動を検出した時刻に対応する時間帯を示すデータが格納されている。エリア情報対応表16には、ユーザの存在位置をエリアごとに分類するためのデータが格納されている。嗜好情報更新部17では、ユーザ嗜好情報データベース13の各嗜好情報に含まれる重みを所定時間ごとに更新する。コンテンツ属性情報データベース18には、各種コンテンツに含まれるユーザの嗜好に関する属性およびその属性値を示すデータが格納されている。 【0018】嗜好学習システムでは、センター1の嗜好学習装置4で学習した嗜好情報に基づいて、コンテンツ選択手段5によりコンテンツ情報データベース3から、ユーザの状況(時間、場所、嗜好)に応じたコンテンツが選択され、通信手段2および無線通信回線9を介して携帯情報端末8へ提供される。ユーザの嗜好は、ユーザの行動履歴(ユーザの移動パターンや、提供された情報に対する携帯情報端末での操作)を元にして、嗜好学習装置4で学習される。なお、本実施の形態にかかる嗜好学習装置4の配置位置については限定されるものではなく、後述するように、無線通信回線を介して相互に通信を行うセンターおよびユーザの携帯情報端末のいずれに配置してもよい。 【0019】ユーザ嗜好情報データベース13は、図2に示すように、ユーザごとに管理された嗜好情報の集合である。ユーザID200は、個々のユーザを識別するための識別情報すなわちIDを表す。属性と属性値の組201は、ユーザの嗜好に関する属性とその属性値であり、ユーザの嗜好の1つを表現するたの指標とその値と捉えることができる。例えば、属性401としては「キーワード」や「営業時間」などが用いられ、属性値402としては属性401に対応する値が用いられる。時間帯202は、属性と属性値の組201が嗜好として有効な時間帯を示す。エリア203は、属性と属性値の組201が有効なエリアを示す。また重み204は、属性と属性値の組201に対する嗜好の強さを示す重み情報である。記録日時205は、属性と属性値の組201の重み204の値が最後に記録または更新された日時を表す。 【0020】行動情報データベース14は、図3で表す行動情報の集合である。行動名300は、ユーザの実行する行動の名称(「訪問」、「閲覧」、「購入」など)を示す。属性301は、行動名300の行動から推定される属性(キーワードやカテゴリなど)を示す。また重み302は、行動名300の行動を実行するごとに加減される重みの値である。行動がネガティブな意味を持つ場合、重みは負の値となる。例えば、コンテンツに対して、二度と見たくないといった行動(ボタンを押す等の行動)が、ネガティブな行動である。このとき、行動名が「訪問」で、属性は「キーワード」、重みは「−1ポイント」となる。 【0021】コンテンツ属性情報データベース18は、図4で示すコンテンツ属性情報の集合である。コンテンツID400は、ユーザが行動を実行した対象に関係するコンテンツを識別する識別情報(ID)である。属性401は、コンテンツに含まれるユーザの嗜好に関する属性を表し、「キーワード」や「営業時間」などが考えられる。属性値402は、属性401に対応する値である。例えば、属性401が「キーワード」の場合、属性値402は「ファーストフード」となる。また属性401が「営業時間」である場合は、属性値402は「10:00〜22:30」となる。 【0022】次に、本発明の実施の形態の動作について説明する。各種情報を管理するセンター1から無線通信回線9を介してユーザの携帯情報端末8へ、ユーザの状況(時間、場所、嗜好)に応じたコンテンツを提供する場合を考える。センター1のコンテンツ選択手段5が、ユーザの状況に応じたコンテンツを選択する際、嗜好学習装置4のユーザ嗜好情報データベース13に格納されているユーザの嗜好情報を用いて情報フィルタリングを行う。センター1では、ユーザの行動をモニタリングし、変化する可能性のあるユーザの嗜好情報を学習し、ユーザ嗜好情報データベース13へ記録/更新する。 【0023】まず、図5を参照して、ユーザ行動検出部11および嗜好情報管理部12の動作について説明する。図5は嗜好情報管理処理を示すフローチャートである。なお、図5のステップ50,51が請求項6,8に記載した第1のステップに相当し、ステップ52〜55が同じく第2のステップに相当し、ステップ56〜58が同じく第3のステップに相当する。 【0024】ユーザ行動検出部11は、ユーザの行動に関する情報とその行動の対象に関係するコンテンツのコンテンツIDとを検出する(ステップ50)。図6にユーザ行動検出部11で検出する検出データを示す。ユーザ行動検出部11では、ユーザが携帯する携帯情報端末8からの情報を元にして、ユーザの行動を検出し(ステップ50:YES)、そのユーザのユーザID600、行動の実行が測定された測定時刻601、行動が実行されたユーザ位置602、そのときの行動を示す行動名603、およびその行動の対象に関係するコンテンツを示すコンテンツID604を検出データとして、嗜好情報管理部12へ渡す(ステップ51)。 【0025】ユーザの行動やコンテンツIDについては、ユーザが携帯情報端末8からセンター1へアクセスしてコンテンツを閲覧したという行動、あるいはコンテンツを長時間閲覧したという行動と、そのとき閲覧したコンテンツのコンテンツIDとから検出してもよい。この他、携帯情報端末8の位置情報に基づきユーザがあるスポットに滞在したことを認知し、そのとき立ち寄ったという行動と、立ち寄った場所に関連するコンテンツのコンテンツIDを検出してもよい。携帯情報端末8の位置情報については、無線通信網を利用した公知の位置検出技術により自己の位置情報を検出できる。したがって、携帯情報端末8からセンター1へ位置情報を通知するようにしてもよい。このときユーザIDも入手できる。また、無線通信事業者が提供する位置情報サービスを利用して携帯情報端末8の位置情報をセンター1で収集してもよい。位置情報からコンテンツあるいはコンテンツIDを得る方法については、地図データベースなどを利用すればよい。 【0026】嗜好情報管理部12は、ユーザ行動検出部11から渡された検出データ60を分析して嗜好分析データ30を生成し、ユーザ嗜好情報データベース13を更新する。図9に嗜好情報管理部12におけるデータ処理を示す。まず、嗜好情報管理部12は、検出データ60に含まれる行動名603に基づいて行動情報データベース14(図3参照)を検索し、その行動の属性301および重み302を得る(ステップ52)。例えば、行動が「訪問」で、属性が「キーワード」などとなる。 【0027】続いて、嗜好情報管理部12は、検出データ60に含まれるコンテンツID604と、ステップ51で得られた行動の属性301とに基づいて、コンテンツ属性情報データベース18(図4参照)を検索し、属性値402を得る(ステップ53)。例えば、コンテンツIDが「バーガーショップ宮崎台店」で、属性が「キーワード」の場合、その属性値は「ファーストフード」や「ハンバーガー」のリストとなる。 【0028】また、嗜好情報管理部12は、検出データ60に含まれる測定時刻601に基づいて時間情報対応表15を参照し、その行動が実行された時間帯を求める(ステップ54)。図7に時間情報対応表を示す。ここでは、各時刻の範囲701に対して、「朝」,「昼」,「夕方」および「夜」の各時間帯700が割り当てられている。さらに、嗜好情報管理部12は、検出データ60に含まれるユーザ位置602に基づいてエリア情報対応表16を参照し、その行動が実行された各エリア名800を調査して取得する(ステップ55)。図8にエリア情報対応表を示す。 【0029】エリアの調査方法としては、エリア情報対応表16において、緯度・経度の中心点801とその半径802とを指定し、その中心点から半径Xkmの円をエリア名800に対応させて設定しておく。そして、嗜好情報管理部12により、ユーザ位置602に基づいて、対象となる行動がどのエリアに含まれているかどうかを調査する。エリア情報対応表16に、ユーザ位置602を含むエリアがない場合は、ユーザ位置602を中心とし、半径Xkmの円を新たなエリアとして登録する。但し、半径の値(Xkm)は、デフォルト値として与えられているものとする。なお、エリア情報対応表16に、住所で記述されている地域名をエリアとして記述しておき、ユーザ位置602に基づき、対象となる行動がどのエリアに含まれているかどうかを調査してもよい。 【0030】このようにして、嗜好情報管理部12は、ユーザ行動検出部11から渡された検出データ60に基づいて、ユーザの行動に含まれる嗜好を分析し、その分析結果を示すデータとして、ユーザの嗜好を示す属性301、属性値402、重み302、時間帯700およびエリア名800からなる嗜好分析データを生成する。続いて、嗜好情報管理部12は、検出データ60に含まれるユーザID600に基づいてユーザ嗜好情報データベース13(図2参照)を検索し、そのユーザの嗜好情報20を抽出する(ステップ56)。 【0031】そして、嗜好情報管理部12は、ユーザ行動検出部11から渡された検出データ60から生成した嗜好分析データ30に基づき、ユーザ嗜好情報データベース13を更新する(ステップ57)。ここでは、ユーザ嗜好情報データベース13から抽出した嗜好情報のうち、嗜好分析データ30と一致するユーザ嗜好情報が存在する場合、例えば属性・属性値の組201、時間帯202、エリア203が嗜好分析データ30のものと同一の嗜好情報20が存在する場合、その嗜好情報20の重み204を、嗜好分析データ30の重み302で加減する。行動がネガティブな意味を持つ場合は重みが負の値となり、実質的には属性の重み204を減ずることになる。 【0032】例えば、行動の対象に関係するコンテンツID604が「バーガーショップ宮崎台店」で、嗜好分析データ30の行動名603が「訪問」、属性301が「キーワード」、属性値402が「ファーストフード」、重み302が「+1ポイント」の場合を考える。この際には、ユーザ嗜好情報データベース13から抽出された当該ユーザの嗜好情報のうち、属性・属性値の組201が「キーワード:ファーストフード」のものを検索し、その嗜好情報の時間帯202とエリア203とが同じであったら、重み204を「+1ポイント」加減し、記録日時205へ更新した時刻を格納する。 【0033】一方、属性・属性値の組201が「キーワード:ファーストフード」のものが見つからない場合や、あったとしてもその時間帯やエリアが違う場合を考える。この際には、ユーザID200に属する新規の嗜好情報として、嗜好分析データ30の属性301および属性値402を属性・属性値の組201へ、時間帯700を時間帯302へ、エリア名800をエリア203へ、「+1ポイント」を重み204へ、そして更新した時刻を記録日時205へそれぞれ格納し、新規の嗜好情報を作成する。 【0034】嗜好情報管理部12では、上記のようにして、嗜好分析データ30に基づき対応する嗜好情報20を更新または作成して、その嗜好情報をユーザ嗜好情報データベース13に格納し(ステップ58)、一連の嗜好情報管理処理を終了する。このように、携帯情報端末8からの情報を元にしてユーザが行動を行った時間帯および位置情報を検出するようにしたので、その時間帯および位置情報(場所)に応じて、ユーザの嗜好を学習することができる。これによりモバイル環境に特有の、ユーザの状況に応じて嗜好も変化するような場合でも、ユーザからの閲覧要求に応じて、ユーザが存在する場所およびその時間帯における最適なコンテンツを提供できる。 【0035】次に、図10を参照して、嗜好情報更新部17の動作について説明する。図10は嗜好情報更新処理を示すフローチャートである。なお、図10の嗜好情報更新処理全体が請求項7,9に記載した第4のステップに相当する。嗜好情報更新部17は、指定時刻になると(ステップ80:YES)、以下に説明する嗜好情報更新処理を起動する。例えば、嗜好情報更新部17には、更新時刻が記憶されており、その時刻になると自動的に起動する。嗜好情報更新部17は、嗜好情報更新処理として、まずユーザ嗜好情報データベース13をアクセスし、未処理の嗜好情報を一つずつ取り出す(ステップ81,82)。 【0036】そして、取り出した嗜好情報のうち、その記録日時205と現在時刻とを用いて、それぞれの嗜好情報を最後に更新記録した時点から所定の時間T以上経過しているかどうか調べる(ステップ83)。例えば、嗜好情報更新部17には、重みを更新するタイミングを示す時間Tが予め設定されており、記録日時205と現在時刻との差を、この時間Tと比較する。ここで、時間T以上の時間が経過していない場合は(ステップ83:NO)、ステップ81へ戻って次の嗜好情報を選択して同様の処理を実行する。 【0037】一方、時間T以上の時間が経過している場合は(ステップ83:YES)、その嗜好情報の重み204を減らし、更新した日時を記録日時205へ格納する(ステップ84)。なお、重み204を減らす割合、重み204の最小値(最低のポイント)は、嗜好情報更新部17に予め設定されている。また、重み204を減らして最小値になった場合は、その嗜好情報をユーザ嗜好情報データベース13から削除するようにしてもよい。続いて、嗜好情報更新部17は、更新された嗜好情報をユーザ嗜好情報データベース13へ格納し(ステップ85)、ステップ81へ戻って次の嗜好情報を選択して同様の処理を実行する。 【0038】嗜好情報更新部17では、このようにして、ユーザ嗜好情報データベース13内の嗜好情報について、一つずつ検査して更新し、未処理の嗜好情報がなくなった場合は(ステップ81:NO)、一連の嗜好情報更新処理を終了する。これにより、過去の嗜好情報に関する重みが徐々に削減されて、最近の嗜好情報が重視されるものとなり、ユーザの嗜好の時間的変化を的確に学習し管理することができる。 【0039】次に、各種コンテンツを配信するセンター1のコンテンツ選択手段5において、嗜好学習装置4での嗜好学習動作により得られたユーザ嗜好情報データベース13を利用し、ユーザにあったコンテンツを選択する例を説明する。ここでは、図11に示すように、ユーザ(ID=“ABC0123”)について、3つの嗜好情報911〜913がユーザ嗜好情報データベース13に記録されているケースを考える。例えば、嗜好情報911では、属性が「キーワード」、属性値が「ファーストフード」の組901、時間帯902が「11:00〜14:00」、エリア903が「(E139.42.14.151,N35.39.24.236)(バーガーショップ渋谷店)を中心に半径10kmの円」、重み904が「8.2」、および記録日時905が「2000/07/30」で構成されている。 【0040】この嗜好情報911は、ユーザ(ID=“ABC0123”)が、対象「バーガーショップ渋谷店」に対して、昼の時間帯に、行動「訪問」を複数回実行したという履歴に基づいて学習し得られたものである。記録日時905は、最後の「バーガーショップ渋谷店」に訪問した日時を表している。ここで、ユーザの状況(時間、場所、嗜好)を考慮したコンテンツをユーザの携帯情報端末に対してプッシュ型配信するサービスを考える。例えば、外出したユーザが携帯情報端末8からセンター1へコンテンツ配信を要求した場合、携帯情報端末8では、現在位置を示す位置情報とユーザIDもを合わせて通知する。センター1のコンテンツ選択手段5では、これに応じてコンテンツを選択する。この際に、各コンテンツのスコアを、ユーザ嗜好情報データベース13の重みを利用して計算し、そのスコアの高いコンテンツをユーザに対して配信する。 【0041】例えば、ユーザ(ID=“ABC0123”)が、12時頃渋谷界隈にいる場合を考える。現在時間(12時)が時間帯902の範囲内、ユーザ(ID=“ABC0123”)の位置がエリア903のエリア内ということから、その嗜好情報911をスコア計算に利用する。キーワードとして「ファーストフード」を持つ各コンテンツのスコアに、重み「8.2」がそれぞれ加算される。そのため、キーワードとして「ファーストフード」を持つコンテンツのスコア合計点が上がる。この結果、ファーストフード店のスコアが高くなり、ユーザに配信するコンテンツとして選択されることになる。 【0042】一方、ユーザ(ID=“ABC0123”)が、18時に表参道の駅周辺にいる場合を考える。この場合、イタリアンレストランのコンテンツのスコアが高くなる。表参道の駅周辺は嗜好情報911のエリア903にも属する。しかし、18時は、嗜好情報911の時間帯902の範囲外であるため、この嗜好情報911は利用されない。この場合は、時間帯902、エリア903が合致する(キーワード:イタリア料理)の嗜好情報912がスコア計算に用いられる。そのため、「イタリア料理」というキーワードを持つコンテンツが選択されるやすくなる。また、ユーザ(ID=“ABC0123”)が、昼の時間帯に箱根湯本駅周辺にいる場合を考える。この場合も上記と同様の理由により、嗜好情報913がスコア計算に用いられ、箱根湯本駅周辺ではそば屋のコンテンツが選択されやすくなる。 【0043】以上では、嗜好学習装置4をセンター1へ配置した嗜好学習システムを例として説明したが、図12に示すように、この嗜好学習装置4を携帯情報端末8へ配置してもよい。この場合は、携帯情報端末8の嗜好学習装置4で学習した嗜好情報を必要に応じてセンター1へ通知し、センター1で携帯情報端末8からの嗜好情報に基づき情報フィルタリングを行うことにより、時間帯および位置情報に応じたコンテンツをユーザへ提供できる。 【0044】また、他の嗜好学習システムとして、図13に示すように、嗜好学習装置4のうち、ユーザ行動検出部11のみを携帯情報端末8へ配置してもよい。この場合は、携帯情報端末8のユーザ行動検出部11で検出した検出データをセンター1へ通知し、センター1で携帯情報端末8からの検出データに基づき、コンテンツ属性情報データベース18、行動情報データベース14、時間情報対応表15およびエリア情報対応表16を用いて、嗜好情報管理部12により、嗜好分析データ30が生成されユーザ嗜好情報データベース13の嗜好情報20が更新される。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、嗜好学習装置のユーザ行動検出部により、ユーザの携帯する携帯情報端末から得られた情報に基づいて利用者の行動を検出し、そのユーザを示すユーザID、行動を示す行動名、その行動の対象に関係するコンテンツを示すコンテンツID、行動が検出された測定時刻および位置情報を含む検出データを取得し、嗜好情報管理部により、ユーザ行動検出部で得られた検出データに基づいてユーザの嗜好を分析した嗜好分析データを生成し、その嗜好分析データに基づいてユーザ嗜好情報データベースを更新するようにしたので、時間帯および位置情報(場所)に応じて、ユーザの嗜好を学習することができる。これによりモバイル環境に特有の、ユーザの状況に応じて嗜好も変化するような場合でも、ユーザからの閲覧要求に応じて、ユーザが存在する場所およびその時間帯における最適なコンテンツを提供できる。 【0046】また、ユーザ嗜好情報データベースに格納されている嗜好情報の重みの値を、最後の更新日時から所定時間経過時に減算して再更新するようにしたので、過去の嗜好情報に関する重みが徐々に削減されて、最近の嗜好情報が重視されるものとなり、ユーザの嗜好の時間的変化を的確に学習し管理することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月27日(2000.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064621 【弁理士】 【氏名又は名称】山川 政樹
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| 【公開番号】 |
特開2002−108918(P2002−108918A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−293489(P2000−293489) |
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