| 【発明の名称】 |
データベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 英之
【氏名】金井 清
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| 【要約】 |
【課題】従来の検索・表示に時間がかかるという問題点を解決し、多次元データベース、特に分散型の多次元データベース群から高速にデータを参照できるデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムを提供する。
【解決手段】端末1が、参照対象となる複数のメンバの値の組み合わせを一括して指定した問合せ要求を作成して通信回線を介して送信し、メインノード2及びサブノード3が、端末1からの一括して指定された問合せ要求に従って多次元データベース20,30を参照し、参照結果を一時記憶して、一括で指定された全メンバの値の組について参照が終了したなら、参照結果を一括して端末1に返送するデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の次元のメンバーで構成され、前記メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを予め記憶している多次元データベースに対するデータベースアクセス方法であって、複数のメンバーの値の組み合わせを一括して指定した問合せ要求に対して、前記多次元データベースにおける問合せの結果を保持し、一括して要求元に返送することを特徴とするデータベースアクセス方法。 【請求項2】 複数の次元のメンバーで構成され、前記メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを予め記憶している多次元データベースを具備し、前記多次元データベースに関する問合せ要求を処理するデータベース管理装置と、前記データベース管理装置に対して、通信回線を介して複数のメンバーの値の組に対するデータを参照する端末装置とを有する多次元データベースアクセスシステムであって、前記端末装置が、参照対象となる複数のメンバーの値の組み合わせを一括して指定した問合せ要求を作成して通信回線を介して送信する端末装置であり、前記データベース管理装置が、前記端末装置からの一括して指定された問合せ要求に従って前記多次元データベースを参照し、参照結果を一時記憶して、一括で指定された全メンバーの値の組について参照が終了したなら、参照結果を一括して前記端末装置に返送するデータベース管理装置であることを特徴とする多次元データベースアクセスシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、営業戦略支援システム等に用いられるOLAPデータベースシステムにおけるデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムに係り、特に高速にデータが参照できるデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、企業では、受注・発注、在庫管理、経理などにおける定型的な日常業務を効率よく行うための基幹系(業務系)データベースから、顧客データや販売データなどの大量の履歴データを収集・蓄積し、商品企画やマーケティングのような意思決定を行う業務で使用するためのデータウェアハウスを構築し、データウェアハウスをさまざまな角度から検索、集計して、多元的に解析し視覚化するシステムとして、オンライン分析処理(On-Line Analytical Processing:OLAP)が用いられている。 【0003】OLAPには、サーバ側のリレーショナルデータベースに格納されたデータを直接検索・集計し、結果をクライアント側で多次元データベースに構成して視覚化するリレーショナルOLAP(Relational On-Line Analytical Processing:ROLAP)と、蓄積したデータから生成した要約情報をサーバ側で多次元データベースに格納し、クライアントからの処理要求に応じてデータを切り出して送出する多次元OLAP(Multi-dimensional On-Line Analytical Processing:MOLAP)の2種類の設計形態があり、各々のタイプに対応して、構築されるデータウェアハウスのタイプも関係データベース(リレーショナルデータベース)と多次元データベースに分けられる。 【0004】本件は、特にこの多次元OLAP及びそれに用いられる多次元データウェアハウス(多次元データベースとも呼ばれる)のデータベースアクセス方法に関する技術である。ここで、多次元データベースの概念について、図4を使って簡単に説明する。図4は、一般的な多次元データベースの概念を説明する説明図である。多次元データベースは、データを次元(dimension)という視点から捉えて構成する。多次元データベースにおける次元は、多次元空間における座標軸に相当する。そして、各次元は、その次元における座標点を表す次元メンバー(単にメンバーとも呼ぶ)の集まりから成り、メンバーの内容をメンバー値と呼ぶ。 【0005】例えば、複数の商品を全国各地で販売し、地域毎にその売上実績を管理しているような場合には、図4(a)に示すような売上実績表が得られる。この売上実績表の各値は、商品、地域、時間(月)いう3つの独立した値から定まり、商品、地域、時間(月)を次元(メンバー)として構成すると、図4(b)に示すような3次元の立方体(キューブ)で視覚的に表すことができる。そして、「商品」メンバーにおけるメンバー値が、「商品1」,「商品2」,「商品3」であり、「地域」メンバーにおけるメンバー値が、「東京」、「大阪」、「札幌」であり、「時間」メンバーにおけるメンバー値が、「4月」、「5月」、「6月」である。 【0006】図4(b)に示すようにデータを多次元(図では3次元)の立方体(キューブ)で表したものをキューブデータと呼ぶ。また、キューブデータにおける各次元のメンバー値で特定される位置を「セル」と呼び、セルに格納されるデータの値を「セルデータ」と呼ぶ。例えば、図4(b)において、セル(東京、商品2,5月)のセルデータが売上実績40ということになる。 【0007】一般的に広域の規模で事業展開しているような企業においては、各地域毎に日常業務のための基幹系(業務系)データベースを構築し、更にオンライン分析処理のためのデータウェアハウスを構築しており、各地域内においても、データウェアハウスを用いて当該地域における経営分析を行うが、更に各地域のデータウェアハウスを通信回線で接続して互いにデータを提供し合うことによって、全社規模での経営分析などに利用することができるようになっている。このように、多次元データベースを各地域で分散して構築・保有し、互いに接続してデータを提供し合い、経営分析などを行うシステムを分散型OLAPデータベースシステムと呼ぶ。 【0008】ここで、従来の多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムの概略構成について、図5を用いて説明する。図5は、従来の分散型OLAPシステムの概略構成図である。従来の分散型OLAPシステムは、検索などのための問合せ要求を行う端末1′と、端末1′からの問合せの窓口となるメインノード2′と、メインノード2′からの問合せ要求に答えてデータを提供するサブノード3′とから構成されており、端末1′−メインノード2′間、及びメインノード2′−サブノード3′間が通信回線で接続されている。尚、サブノードは複数存在する場合もある。 【0009】そして、端末1′は、多次元OLAPシステムを用いた分析システムなどにおける問合せ項目(メンバー及びメンバー値)などを入力する入力手段10と、多次元OLAPシステムの全体制御を行う多次元OLAP制御手段11と、入力手段10からの入力に従ってメインノード2′への問合せ要求を作成して送信し、問合せ結果を受信する問合せ手段12′とから構成されている。 【0010】ここで、従来の端末1′の問合せ手段12′は、1画面に表示する全問合せ項目(各メンバーのメンバー値の組)に対して、各メンバーのメンバー値を1つずつ特定して、1セルずつの問合せ要求を作成して送信し、メインノード2′及びサブノード3′からの検索結果を受け取るようになっていた。つまり、図5では、例えば3次元であるならば、端末1′の問合せ手段12′から1セルを指定した(i,j,k)という形で問合せ要求が為され、メインノード2′からセル(i,j,k)に対する参照データであるセルデータが返送されることになる。具体例は、後述する。 【0011】そして、メインノード2′は、その内部に予め構築された多次元データベース20と、多次元データベール20に関する検索要求に応えて検索を行い、検索結果を表示する制御を行う検索・表示制御手段21′と、外部、特に端末1′から受け入れた問合せ要求に従って、自ノードの検索・表示制御手段21′に検索指示を出力すると共に、分散して配置されているサブノード3′に対して問合せ要求を送信し、自ノードにおける検索結果及びサブノード3′からの検索結果を端末1′に返送する分散制御機能手段22′とから構成されている。 【0012】ここで、従来のメインノード2′の分散制御機能手段22′からサブノード3′に送信される問合せ要求は、端末1′から要求される1セル単位の問合せに準じて1セル毎に行い、そして、1セル毎の検索結果を取得して、端末1′に送信するようになっている。つまり、図5では、端末1′からの1セルを指定した(i,j,k)という形の問合せ要求に従って(i,j,k)という形の問合せ要求がサブノード3′に送信され、セル(i,j,k)に対する参照データであるセルデータが返送されることになる。 【0013】また、サブノード3′も構成的には、メインノード2′と同様で、予め構築された多次元データベース30と、多次元データベール30に関する検索要求に応えて検索を行い、検索結果を表示する制御を行う検索・表示制御手段31′と、特にメインノード2′から受け入れた問合せ要求に従って、自ノードの検索・表示制御手段31′に検索指示を出力すると共に、自ノードにおける検索結果をメインノード2′に返送する分散制御機能手段32′とから構成されている。 【0014】次に、従来の分散型OLAPシステムの動作について図5,図6を用いて説明する。図6は、従来の分散型OLAPシステムの動作を説明する説明図である。従来の分散型OLAPシステムでは、端末1′の多次元OLAP制御手段11が起動されて、例えば、図6に示すような画面イメージが表示手段13及び入力手段10で指示されたなら、問合せ手段12′は表示中の表形式の画面の各セル毎に問合せ要求を作成する。つまり、図6では、まず北海道の1999年11月の問合せ要求(北海道、1999年11月)が作成されて、問合せ手段12′からメインノード2′の分散制御機能手段22′に送信され、メインノード2′の多次元データベース20にそのデータがある場合には、検索・表示制御手段21′に検索要求が出され、検索・表示制御手段21′で多次元データベース20から(北海道、1999年11月)のセルデータが読み出されて、端末1′に返送され、表示部13の(北海道、1999年11月)のセルに表示される。 【0015】次に、東北の1999年11月の問合せ要求(東北、1999年11月)が作成されて、問合せ手段12′からメインノード2′の分散制御機能手段22′に送信され、メインノード2′の多次元データベース20にそのデータが無い場合には、分散制御機能手段22′から(東北、1999年11月)のデータを保有しているサブノード3′の分散制御機能手段32′に問合せ要求が送信され、サブノード3′の分散制御機能手段32′から検索・表示制御手段31′に検索要求が出され、検索・表示制御手段31′で多次元データベース30から(東北、1999年11月)のセルデータが読み出されて、メインノード2′の分散制御機能手段22′を経由して端末1′に返送され、表示部13の(東北、1999年11月)のセルに表示される。 【0016】尚、分散型の多次元OLAPに関連する従来技術としては、平成9年10月7日公開の特開平9−265479号「多次元データ処理方法」(出願人:株式会社日立製作所、発明者:大畑秀雄他)がある。この従来技術は、多次元データ分析向けのデータベース管理システムの基本機能である多次元データの検索機能(スライス機能)と集約機能を高速化する多次元データ処理方法である。 【0017】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の分散型OLAPシステムのデータベースアクセス方法では、端末1−メインノード2′間、及びメインノード2′−サブノード3′間の問合せ制御を1セル毎に行っていたので、検索・表示までに非常に時間がかかり、実用に耐えられなかったという問題点があった。例えば、1画面に表示する項目(セル)が、3次元で(1〜10,1〜10,1〜10)あったとすると、1000回の問合せ要求送信とセルデータの受信を行う必要がある。端末1−メインノード2′間、及びメインノード2′−サブノード3′間が10Mbps、100Mbpsのような高速LAN環境の場合でも、通常サイズのOLAPデータの検索・表示に数分以上の時間がかかるので、64Kbpsというような低速回線の場合には、データの検索・閲覧に数時間以上の時間がかかり実用に耐えられなかった。 【0018】本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、多次元データベース、特に分散型の多次元データベース群から高速にデータを参照できるデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムを提供することを目的とする。 【0019】 【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解決するための本発明は、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを予め記憶している多次元データベースに対するデータベースアクセス方法であって、複数のメンバーの値の組み合わせを一括して指定した問合せ要求に対して、多次元データベースにおける問合せの結果を保持し、一括して要求元に返送するものなので、一括して必要データを取得でき、高速にデータを参照できる。 【0020】上記従来例の問題点を解決するための本発明は、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを予め記憶している多次元データベースを具備し、多次元データベースに関する問合せ要求を処理するデータベース管理装置と、データベース管理装置に対して、通信回線を介して複数のメンバーの値の組に対するデータを参照する端末装置とを有する多次元データベースアクセスシステムであって、端末装置が、参照対象となる複数のメンバーの値の組み合わせを一括して指定した問合せ要求を作成して通信回線を介して送信する端末装置であり、データベース管理装置が、端末装置からの一括して指定された問合せ要求に従って多次元データベースを参照し、参照結果を一時記憶して、一括で指定された全メンバーの値の組について参照が終了したなら、参照結果を一括して端末装置に返送するデータベース管理装置であるものなので、一括して必要データを取得でき、高速にデータを参照できる。 【0021】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのような回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は全部をソフトウェアで実現することも可能である。更に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよく、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよい。 【0022】本発明に係るデータベースアクセス方法は、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを予め記憶している多次元データベースに対するデータベースアクセス方法であって、複数のメンバーの値の組み合わせを一括して指定した問合せ要求に対して、多次元データベースにおける問合せの結果を保持し、一括して要求元に返送するデータベースアクセス方法としているので、一括して必要データを取得でき、高速にデータを参照できるものである。 【0023】本発明に係る多次元データベースアクセスシステムは、端末装置が、参照対象となる複数のメンバーの値の組み合わせを一括して指定した問合せ要求を作成して通信回線を介して送信し、データベース管理装置が、端末装置からの一括して指定された問合せ要求に従って多次元データベースを参照し、参照結果を一時記憶して、一括で指定された全メンバーの値の組について参照が終了したなら、参照結果を一括して端末装置に返送する多次元データベースアクセスシステムとしているので、一括して必要データを取得でき、高速にデータを参照できる。 【0024】尚、本発明の実施の形態における各装置と図1の各部との対応を示すと、端末装置は、端末1に相当し、データベース管理装置は、メインノード2及びサブノード3に相当している。 【0025】まず、本発明に係るデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムを用いた分散型OLAPシステムの概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明のデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムを用いた分散型OLAPシステムの概略構成図である。尚、図5と同様の構成をとる部分については同一の符号を付して説明する。 【0026】本発明に係るデータベースアクセス方法を実現する多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムは、従来の分散型OLAPシステムと基本的な構成は同様で、検索などのための問合せ要求を行う端末1と、端末1からの問合せの窓口となるメインノード2と、メインノード2からの問合せ要求に答えてデータを提供するサブノード3とから構成されており、端末1−メインノード2間、及びメインノード2−サブノード3間が通信回線で接続されている。尚、サブノードは複数存在する場合もある。 【0027】そして、端末1、メインノード2、サブノード3内の構成も、従来の分散型OLAPシステムの場合と同様であるが、但し、端末1における問合せ手段12、及びメインノード2における分散制御機能手段22、検索・表示制御手段21、及びサブノード3における分散制御機能手段32、検索・表示制御手段31の内容が異なっている。 【0028】本発明に係るデータベースアクセス方法を実現する多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムの各部について、従来と同様の部分は説明を省略し、本発明の特徴部分を中心に説明する。本発明のメインノード2及びサブノード3では、予め端末1からの問合せに即した形で設計された次元(メンバー)に基づいて、データキューブが構成されて、多次元データベース20及び多次元データベース30が構築されていることが前提となっている。 【0029】その上で、本発明の端末1における問合せ手段12は、端末1の表示手段13に表示された問合せ画面に表示する全問合せ項目、すなわち複数のメンバーの値の組に対して、一括した問合せ要求を作成してメインノード2に送信し、メインノード2及びサブノード3からの一括した検索結果を受け取るようになっている。つまり、図1では、例えば3次元であるならば、端末1の問合せ手段12から複数セルを一括指定した(1〜X,1〜Y,1〜Z)という形で問合せ要求が為され、メインノード2から一括指定された複数セル(1〜X,1〜Y,1〜Z)に対する参照データであるキューブデータが返送されることになる。 【0030】また、本発明のメインノード2の分散制御機能手段22は、端末1からの一括した問合せ要求を受け取り、一括した問合せ要求内の自ノードに関連する項目の問合せについて、自ノードの検索・表示制御手段21に検索要求を行うと共に、サブノード3に関連する項目についての一括した問合せ要求を行う。そして、自ノードの検索・表示制御手段21からの検索結果と、サブノード3からの一括した検索結果とを一時的に記憶しておいて、端末1からの一括した問合せ要求に対する全ての問合せ結果が揃ったところで、一括して端末1に送信するようになっている。つまり、図1では、端末1からの複数セルを一括指定した(1〜X,1〜Y,1〜Z)という形の問合せ要求に従って、自ノードの関連する複数項目(セル)を指定した検索指示(1〜x,1〜y,1〜z)を検索・表示制御手段21に出力し、一括したキューブデータの形で受け取ることになる。尚、端末1からの問合せ要求(1〜X,1〜Y,1〜Z)と、自ノードの関連する複数項目(セル)を指定した検索指示(1〜x,1〜y,1〜z)とは同一の場合もあり得る。 【0031】同様に、本発明のサブノード3の分散制御機能手段32も、メインノード2から一括した問合せ要求を受け取り、自ノードの検索・表示制御手段31に一括した検索要求を行い、全ての問合せ結果が揃ったところで、一括して検索結果をメインノード2に送信するようになっている。つまり、図1では、端末1からの複数セルを一括指定した(1〜X,1〜Y,1〜Z)という問合せ要求に従って、サブノード3に関連する複数項目(セル)を指定した検索指示(1〜x,1〜y,1〜z)をサブノード3に送信し、一括したキューブデータの形で返信されることになる。尚、メインノードに関連する複数項目(セル)を指定した検索指示(1〜x,1〜y,1〜z)とサブノードへの問合せ要求(1〜x,1〜y,1〜z)とは、必ずしも同一とは限らない。 【0032】尚、本発明のメインノード2の検索・表示制御手段21は、分散制御機能手段22からの一括した検索要求に対して、従来と同様に1セルずつ検索を行っても良いし、特開平9−265479に開示された方法で、複数セルのデータを一括して参照するようにしても構わない。同様に、本発明のサブノード3の検索・表示制御手段31は、分散制御機能手段32からの一括した検索要求に対して、従来と同様に1セルずつ検索を行っても良いし、特開平9−265479に開示された方法で、複数セルのデータを一括して参照するようにしても構わない。本発明では、メインノード2及びサブノード3における多次元データベースへの直接的なアクセス方法を限定するものではなく、よって、検索・表示制御手段21及び検索・表示制御手段31の動作を限定するものではない。 【0033】次に、本発明に係るデータベースアクセス方法を実現する多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムの動作について図1,図2,図3を用いて説明する。図2は、本発明の分散型OLAPシステムにおける端末1の画面例を示す説明図であり、図3は、本発明の分散型OLAPシステムにおけるメインノード2及びサブノード3の多次元データベース20,30の構築例を示す説明図である。 【0034】本発明に係るデータベースアクセス方法を実現する多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムにおいて、端末1の多次元OLAP制御手段11が起動されて、例えば、図2に示すような画面イメージが表示手段13及び入力手段10で指示されたとする。これは、OLAPシステムにおいて、次元のメンバーを「組織」、「商品」、「期間」とし、「販売額」に関する分析を行うための画面である。 【0035】この時、メインノード2及びサブノード3の多次元データベース20,30では、図3に示すように、「組織」、「商品」、「期間」の3次元のメンバーで、販売額が格納されているデータキューブが予め構築されている。ここで、データキューブの様子を配列形式で、(組織、商品、期間)のように表現することにする。尚、図3では、「○○支店」と「△△支店」と「□□支店」の各販売実績の合計値が○○本部として予め格納されているように示しているが、合計値はデータキューブとして保有せず、端末側の表示手段でEXCEL等の表計算ソフトの機能で合計値を出力するようになっていても構わない。 【0036】そして、図2に示すように、「組織」のメンバー値として「○○本部」及びその下の「○○支店」「△△支店」「□□支店」、「△△本部」及びその下の「○○支店」「△△支店」「□□支店」、「□□本部」及びその下の「○○支店」「△△支店」「□□支店」、が指定され、「商品」のメンバー値として「株式投信」の「単位型」と「追加型」、「公社債投信」の「単位型」と「追加型」が指定され、「期間」のメンバー値として、1998年10月、11月が指定されると、各次元の指定されたメンバー値に関する一括した問合せ要求が生成されて、メインノード2に送信される。ここで、一括した問合せ要求を、(組織、商品、期間)に対応付けて、(○○本部〜□□本部、株式投信〜公社債投信、1998.10〜1998.11)のように表現することにする。 【0037】そして、メインノード2の分散制御機能手段22では、端末1からの一括した問合せ要求に対して、要求されたデータが、どのノードの多次元データベースにあるのかを判断する。例えば、分散型OLAPデータベースの場合、地域的に分散しているケースが多いので、図2,図3の例では、「組織」メンバーのメンバー値に応じて保有している多次元データベースが異なっていることが考えられる。 【0038】そして、メインノード2の分散制御機能手段22では、自ノードの多次元データベース20にデータがある範囲(例えば、図2における「○○本部」及びその下の「○○支店」「△△支店」「□□支店」)についての検索要求(○○本部、株式投信〜公社債投信、1998.10〜1998.11)が、検索・表示制御手段21に出力され、検索・表示制御手段21で多次元データベース20から該当する販売額のデータを一括して読み出されて、メインノード2の分散制御機能手段22を経由して端末1に返送され、表示部13の(○○本部、株式投信〜公社債投信、1998.10〜1998.11)のエリアに表示される。 【0039】一方、他ノードの多次元データベース30にデータがある範囲(例えば、図2における「△△本部」及びその下の「○○支店」「△△支店」「□□支店」と「□□本部」及びその下の「○○支店」「△△支店」「□□支店」)については、他ノード(サブノード3)宛の問合せ要求(△△本部〜□□本部、株式投信〜公社債投信、1998.10〜1998.11)が作成されて、サブノード3の分散制御機能手段32に問合せ要求が送信され、サブノード3の分散制御機能手段32から検索・表示制御手段31に検索要求が出され、検索・表示制御手段31で多次元データベース30から該当する販売額のデータが一括して読み出されて、メインノード2の分散制御機能手段22を経由して端末1に返送され、表示部13の(△△本部〜□□本部、株式投信〜公社債投信、1998.10〜1998.11)のエリアに表示される。 【0040】本発明のデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムによれば、端末1の表示手段13で表示されている画面内の全項目について一括した問合せ要求がメインノード2に対して送信され、メインノード2の多次元データベース20で保有しているデータについて、分散制御機能手段22から検索・表示制御手段21を介して多次元データベース20で一括して検索されて、全ての項目(セル)に対する検索結果が揃ってから一括して検索結果が端末1に返送されるので、従来のセル単位の問合せに比べて、高速にデータを参照できる効果がある。特に、端末1とメインノード2間が高速回線で接続されている場合には、回線の高速性を有効に活用することができて、より効果的である。 【0041】また、本発明のデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムによれば、端末1からメインノード2に対して送信された一括した問合せ要求に関して、サブノード3にも関連する場合に、メインノード2の分散制御機能手段22が、一括した問合せ要求をサブノード3に送信し、サブノード3においても、多次元データベース30で保有しているデータについて、分散制御機能手段32から検索・表示制御手段31を介して多次元データベース30で一括して検索されて、サブノードにおける検索結果が全て揃ってから一括して検索結果がメインノード2に返送され、更にメインノード2で一括されて端末1に返送されるので、従来のセル単位の問合せに比べて、高速にデータを参照できる効果がある。特に、メインノード2とサブノード3間が高速回線で接続されている場合には、回線の高速性を有効に活用することができて、分散型の多次元データベースアクセスシステムにおいては、より効果的である。 【0042】具体的には、例えば、400セルのOLAPデータの参照で比較すると、従来のセル単位の参照で2分45秒を要していた検索時間が、本発明の一括した問合せの方法を用いると、3.5秒に短縮できるものである。 【0043】尚、上記説明では、端末1からメインノード2への問合せ、及びメインノード2からサブノード3への問合せを一括して行うように説明したが、端末1からメインノード2への問合せはセル毎に行い、メインノード2において、複数セルに関する問合せ要求をとりまとめ、一括して自ノードのデータベース20への検索及びサブノード3への問合せ要求を行うようにしても構わない。通常、メインノード2とサブノード3間を高速回線で接続することが多いので、少なくともメインノード2からサブノード3への問合せを一括して行うようにすれば、問合せ時間を短縮する効果は、十分発揮できるものである。 【0044】尚、上記説明では、分散型OLAPシステムについて説明したが、分散型に限定せず、端末1とメインノード2のみの構成であっても、端末1からメインノード2に対して一括した問合せ要求が送信され、メインノード2内でも、検索・表示制御手段21によって多次元データベース20から一括してデータが読み出されるので、問合せ時間を短縮する効果は、十分発揮できるものである。 【0045】 【発明の効果】本発明によれば、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを予め記憶している多次元データベースに対するデータベースアクセス方法であって、複数のメンバーの値の組み合わせを一括して指定した問合せ要求に対して、多次元データベースにおける問合せの結果を保持し、一括して要求元に返送するデータベースアクセス方法としているので、一括して必要データを取得でき、高速にデータを参照できる効果がある。 【0046】本発明によれば、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを予め記憶している多次元データベースを具備し、多次元データベースに関する問合せ要求を処理するデータベース管理装置と、データベース管理装置に対して、通信回線を介して複数のメンバーの値の組に対するデータを参照する端末装置とを有する多次元データベースアクセスシステムであって、端末装置が、参照対象となる複数のメンバーの値の組み合わせを一括して指定した問合せ要求を作成して通信回線を介して送信し、データベース管理装置が、端末装置からの一括して指定された問合せ要求に従って多次元データベースを参照し、参照結果を一時記憶して、一括で指定された全メンバーの値の組について参照が終了したなら、参照結果を一括して端末装置に返送する多次元データベースアクセスシステムとしているので、一括して必要データを取得でき、高速にデータを参照できる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001122 【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
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| 【出願日】 |
平成12年9月27日(2000.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093104 【弁理士】 【氏名又は名称】船津 暢宏 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−108899(P2002−108899A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−293364(P2000−293364) |
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