| 【発明の名称】 |
データベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 英之
【氏名】金井 清
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| 【要約】 |
【課題】従来の検索・表示に時間がかかるという問題点を解決し、多次元データベース、特に分散型の多次元データベース群から高速にデータを参照できるデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムを提供する。
【解決手段】メインノード2が自ノードの多次元データベース20、及びサブノード3の多次元データベース30に対して、一括して構成情報を問い合わせるデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の次元のメンバーで構成され、前記メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを、前記各次元のメンバーの情報から成る構成情報に基づいて予め記憶している多次元データベースに対するデータベースアクセス方法であって、前記多次元データベースへのデータ問合せに先立って、前記多次元データベースに関する構成情報を全ての次元について一括して問合せ、一括して取得することを特徴とするデータベースアクセス方法。 【請求項2】 複数の次元のメンバーで構成され、前記メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを、前記各次元のメンバーの情報から成る構成情報に基づいて予め記憶している多次元データベースを具備し、前記多次元データベースに関する問合せ要求を処理する1つまたは複数のデータベース管理装置と、任意のデータベース管理装置に対して、通信回線を介して複数のメンバーの値の組に対するデータを参照する端末装置とを有する多次元データベースアクセスシステムであって、前記データベース管理装置が、前記端末装置からのデータの問合せ要求を受けると、多次元データベースへのデータ問合せに先立って、前記データベース管理装置内の多次元データベースの構成情報を全ての次元について一括して問合せ、一括して取得すると共に、他のデータベース管理装置に対して、当該データベース管理装置内の多次元データベースの構成情報を全ての次元について一括して問合せ、前記データベース管理装置から一括して取得して出力された構成情報を受け取るデータベース管理装置であることを特徴とする多次元データベースアクセスシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、営業戦略支援システム等に用いられるOLAPデータベースシステムにおけるデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムに係り、特に高速にデータが参照できるデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、企業では、受注・発注、在庫管理、経理などにおける定型的な日常業務を効率よく行うための基幹系(業務系)データベースから、顧客データや販売データなどの大量の履歴データを収集・蓄積し、商品企画やマーケティングのような意思決定を行う業務で使用するためのデータウェアハウスを構築し、データウェアハウスをさまざまな角度から検索、集計して、多元的に解析し視覚化するシステムとして、オンライン分析処理(On-Line Analytical Processing:OLAP)が用いられている。 【0003】OLAPには、サーバ側のリレーショナルデータベースに格納されたデータを直接検索・集計し、結果をクライアント側で多次元データベースに構成して視覚化するリレーショナルOLAP(Relational On-Line Analytical Processing:ROLAP)と、蓄積したデータから生成した要約情報をサーバ側で多次元データベースに格納し、クライアントからの処理要求に応じてデータを切り出して送出する多次元OLAP(Multi-dimensional On-Line Analytical Processing:MOLAP)の2種類の設計形態があり、各々のタイプに対応して、構築されるデータウェアハウスのタイプも関係データベース(リレーショナルデータベース)と多次元データベースに分けられる。 【0004】本件は、特にこの多次元OLAP及びそれに用いられる多次元データウェアハウス(多次元データベースとも呼ばれる)のデータベースアクセス方法に関する技術である。ここで、多次元データベースの概念について、図4を使って簡単に説明する。図4は、一般的な多次元データベースの概念を説明する説明図である。多次元データベースは、データを次元(dimension)という視点から捉えて構成する。多次元データベースにおける次元は、多次元空間における座標軸に相当する。そして、各次元は、その次元における座標点を表す次元メンバー(単にメンバーとも呼ぶ)の集まりから成り、メンバーの内容をメンバー値と呼ぶ。 【0005】例えば、複数の商品を全国各地で販売し、地域毎にその売上実績を管理しているような場合には、図4(a)に示すような売上実績表が得られる。この売上実績表の各値は、商品、地域、時間(月)という3つの独立した値から定まり、商品、地域、時間(月)を次元として構成すると、図4(b)に示すような3次元の立方体(キューブ)で視覚的に表すことができる。そして、「商品」次元におけるメンバーが、「商品1」,「商品2」,「商品3」であり、「地域」次元におけるメンバーが、「東京」、「大阪」、「札幌」であり、「時間」次元におけるメンバーが、「4月」、「5月」、「6月」である。 【0006】ここで、多次元データベースは、通常、如何なる構成のデータベースであるかを示す構成情報を保有し、当該構成情報に基づいてキューブデータが構築されている。構成情報とは、具体的に、次元数がいくつであり、各次元の名前が何であり、各次元のメンバーが何であるかを示している情報である。例えば、図4に示したような多次元データベースであれば、次元数が3であり、次元ID1を「商品」とすると、そのメンバーが「商品1」,「商品2」,「商品3」であり、次元ID2を「地域」とすると、そのメンバーが「東京」、「大阪」、「札幌」であり、次元ID3を「時間」とすると、そのメンバーが、「4月」、「5月」、「6月」であることを構成情報として記憶している。 【0007】図4(b)に示すようにデータを多次元(図では3次元)の立方体(キューブ)で表したものをキューブデータと呼ぶ。また、キューブデータにおける各次元のメンバー値で特定される位置を「セル」と呼び、セルに格納されるデータの値を「セルデータ」と呼ぶ。例えば、図4(b)において、セル(東京、商品2,5月)のセルデータが売上実績40ということになる。 【0008】一般的に広域の規模で事業展開しているような企業においては、各地域毎に日常業務のための基幹系(業務系)データベースを構築し、更にオンライン分析処理のためのデータウェアハウスを構築しており、各地域内においても、データウェアハウスを用いて当該地域における経営分析を行うが、更に各地域のデータウェアハウスを通信回線で接続して互いにデータを提供し合うことによって、全社規模での経営分析などに利用することができるようになっている。このように、多次元データベースを各地域で分散して構築・保有し、互いに接続してデータを提供し合い、経営分析などを行うシステムを分散型OLAPデータベースシステムと呼ぶ。 【0009】ここで、従来の多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムの概略構成について、図5を用いて説明する。図5は、従来の分散型OLAPシステムの概略構成図である。従来の分散型OLAPシステムは、検索などのための問合せ要求を行う端末1と、端末1からの問合せの窓口となるメインノード2′と、メインノード2′からの問合せ要求に答えてデータを提供するサブノード3′とから構成されており、端末1−メインノード2′間、及びメインノード2′−サブノード3′間が通信回線で接続されている。尚、サブノードは複数存在する場合もある。 【0010】そして、端末1は、多次元OLAPシステムを用いた分析システムなどにおける問合せ項目(メンバー及びメンバー値)などを入力する入力手段10と、多次元OLAPシステムの全体制御を行う多次元OLAP制御手段11と、入力手段10からの入力に従ってメインノード2′への問合せ要求を作成して送信し、問合せ結果を受信する問合せ手段12とから構成されている。 【0011】ここで、従来の端末1の問合せ手段12は、1画面に表示する全問合せ項目(各メンバーのメンバー値の組)に対して、各メンバーのメンバー値を1つずつ特定して、1セルずつ問合せるようにしても良いし、画面内の全項目を一括して問い合わせるようにしても良い。尚、図5では、例えば3次元であるならば、端末1の問合せ手段12から1セルを指定した(i,j,k)という形で問合せ要求が為され、メインノード2′からセル(i,j,k)に対する参照データであるセルデータが返送されることを示している。 【0012】そして、メインノード2′は、その内部に予め構築された多次元データベース20と、多次元データベール20に関する検索要求に応えて検索を行い、検索結果を表示する制御を行う検索・表示制御手段21′と、外部、特に端末1から受け入れた問合せ要求に従って、自ノードの検索・表示制御手段21′に検索指示を出力すると共に、分散して配置されているサブノード3′に対して問合せ要求を送信し、自ノードにおける検索結果及びサブノード3′からの検索結果を端末1に返送する分散制御機能手段22′とから構成されている。尚、メインノード2の多次元データベース20構成情報を構成情報Aとする。 【0013】ここで、通常、メインノード2′の分散制御機能手段22′は、端末1から問合せ要求を受け取ると、問い合わされた情報が、メインノード2′及びサブノード3′-1〜3′-nのどこの多次元データベースに記憶されているかを判断するために、各ノードに対して、多次元データベースの構成情報の問合せを行い、取得した構成情報に基づいて、データの問合せを行う。 【0014】そこで、従来のメインノード2′の分散制御機能手段22′は、自ノードの多次元データベース20及びサブノード3′-1〜3′-nに構成情報を問い合わせる際に、各次元毎にそのメンバーの内容を問い合わせていた。 【0015】また、サブノード3′も構成的には、メインノード2′と同様で、予め構築された多次元データベース30と、多次元データベール30に関する検索要求に応えて検索を行い、検索結果を表示する制御を行う検索・表示制御手段31と、特にメインノード2′から受け入れた問合せ要求に従って、自ノードの検索・表示制御手段31に検索指示を出力すると共に、自ノードにおける検索結果をメインノード2′に返送する分散制御機能手段32′とから構成されている。 【0016】そして、例えば、サブノード3′-1の多次元データベース30-1及びサブノード3′-nの多次元データベース30-nは、各々構成情報B、構成情報Cを保持していて、メインノード2′からの次元単位の構成情報の問い合わせに対して、自ノードの構成情報を次元単位で返送していた。 【0017】次に、従来の分散型OLAPシステムの動作について図5,図6を用いて説明する。図6は、従来の分散型OLAPシステムの動作を説明する説明図である。従来の分散型OLAPシステムでは、例えば、図6に示すように、メインノードに北海道地区のデータを記憶していて、構成情報Aとして、次元数2,時間軸メンバーとして1999.1と1999.2、地域軸メンバーとして北海道を保有しているものとする。また、サブノードに東北地区のデータを記憶していて、構成情報Bとして、次元数2,時間軸メンバーとして1999.1と1999.2、地域軸メンバーとして東北を保有しているものとする。 【0018】この時、端末1の多次元OLAP制御手段11が起動されて、例えば、図6に示すような画面イメージが表示手段13及び入力手段10で指示されたなら、問合せ手段12で表示中の表形式の画面の各セル毎に問合せ要求が作成されて、メインノードの分散制御機能手段22′に送信されるものとする。つまり、図6では、まず北海道の1999年11月の問合せ要求(北海道、1999年11月)が作成されて、問合せ手段12からメインノード2′の分散制御機能手段22′に送信され、分散制御機能手段22′では、まず自ノードの次元データベース20に対して、検索・表示制御手段21′を介して構成情報を問合せる。この時、まず時間軸に関するメンバーを問合せ、次に地域軸に関するメンバーを問い合わせる。その結果、端末1からの問合せ要求に対するデータを自ノードで記憶していることがわかるので、検索・表示制御手段21′に検索要求が出され、検索・表示制御手段21′で多次元データベース20から(北海道、1999年11月)のセルデータが読み出されて、端末1に返送され、表示部13の(北海道、1999年11月)のセルに表示される。 【0019】次に、端末1から東北の1999年11月の問合せ要求(東北、1999年11月)がメインノード2′の分散制御機能手段22′に送信されると、前回の自ノードへの構成情報問合せの結果、自ノードにデータがないので、分散制御機能手段22′からサブノードに対して構成情報を問合せる。この時、まず時間軸に関するメンバーを問合せ、次に地域軸に関するメンバーを問い合わせる。その結果、端末1からの問合せ要求に対するデータがサブノードで記憶していることがわかるので、サブノード3′の分散制御機能手段32′に(東北、1999年11月)の問合せ要求が送信され、サブノード3′の分散制御機能手段32′から検索・表示制御手段31′に検索要求が出され、検索・表示制御手段31′で多次元データベース30から(東北、1999年11月)のセルデータが読み出されて、メインノード2′の分散制御機能手段22′を経由して端末1に返送され、表示部13の(東北、1999年11月)のセルに表示される。 【0020】尚、端末1から一括の問合せがあった場合には、自ノード及びサブノードへの構成情報の問合せを行ってから、各ノードでのデータ問合せを行う。 【0021】尚、分散型の多次元OLAPに関連する従来技術としては、平成9年10月7日公開の特開平9−265479号「多次元データ処理方法」(出願人:株式会社日立製作所、発明者:大畑秀雄他)がある。この従来技術は、多次元データ分析向けのデータベース管理システムの基本機能である多次元データの検索機能(スライス機能)と集約機能を高速化する多次元データ処理方法である。 【0022】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の分散型OLAPシステムのデータベースアクセス方法では、メインノード2′内、及びメインノード2′からサブノード3′への構成情報の問合せ制御を次元単位で行っていたので、構成情報の問合せに時間がかかり、その結果端末1における検索・表示までに非常に時間がかかり、実用に耐えられなかったという問題点があった。 【0023】本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、多次元データベース、特に分散型の多次元データベース群から高速にデータを参照できるデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムを提供することを目的とする。 【0024】 【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解決するための本発明は、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを、各次元のメンバーの情報から成る構成情報に基づいて予め記憶している多次元データベースに対するデータベースアクセス方法であって、多次元データベースへのデータ問合せに先立って、多次元データベースに関する構成情報を全ての次元について一括して問合せ、一括して取得するものなので、一括して構成情報を取得でき、高速にデータを参照できる。 【0025】上記従来例の問題点を解決するための本発明は、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを、各次元のメンバーの情報から成る構成情報に基づいて予め記憶している多次元データベースを具備し、多次元データベースに関する問合せ要求を処理する1つまたは複数のデータベース管理装置と、任意のデータベース管理装置に対して、通信回線を介して複数のメンバーの値の組に対するデータを参照する端末装置とを有する多次元データベースアクセスシステムであって、データベース管理装置が、端末装置からのデータの問合せ要求を受けると、多次元データベースへのデータ問合せに先立って、データベース管理装置内の多次元データベースの構成情報を全ての次元について一括して問合せ、一括して取得すると共に、他のデータベース管理装置に対して、当該データベース管理装置内の多次元データベースの構成情報を全ての次元について一括して問合せ、当該データベース管理装置から一括して取得して出力された構成情報を受け取るデータベース管理装置であるものなので、一括して構成情報を取得でき、高速にデータを参照できる。 【0026】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのような回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は全部をソフトウェアで実現することも可能である。更に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよく、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよい。 【0027】本発明に係るデータベースアクセス方法は、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを、各次元のメンバーの情報から成る構成情報に基づいて予め記憶している多次元データベースに対するデータベースアクセス方法であって、多次元データベースへのデータ問合せに先立って、多次元データベースに関する構成情報を全ての次元について一括して問合せ、一括して取得するデータベースアクセス方法としているので、一括して構成情報を取得でき、高速にデータを参照できるものである。 【0028】本発明に係る多次元データベースアクセスシステムは、データベース管理装置が、端末装置からのデータの問合せ要求を受けると、多次元データベースへのデータ問合せに先立って、データベース管理装置内の多次元データベースの構成情報を全ての次元について一括して問合せ、一括して取得すると共に、他のデータベース管理装置に対して、当該データベース管理装置内の多次元データベースの構成情報を全ての次元について一括して問合せ、当該データベース管理装置から一括して取得して出力された構成情報を受け取る多次元データベースアクセスシステムとしているので、一括して構成情報を取得でき、高速にデータを参照できる。 【0029】尚、本発明の実施の形態における各装置と図1の各部との対応を示すと、端末装置は、端末1に相当し、データベース管理装置は、メインノード2及びサブノード3に相当している。 【0030】まず、本発明に係るデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムを用いた分散型OLAPシステムの概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明のデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムを用いた分散型OLAPシステムの概略構成図である。尚、図5と同様の構成をとる部分については同一の符号を付して説明する。 【0031】本発明に係るデータベースアクセス方法を実現する多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムは、従来の分散型OLAPシステムと基本的な構成は同様で、検索などのための問合せ要求を行う端末1と、端末1からの問合せの窓口となるメインノード2と、メインノード2からの問合せ要求に答えてデータを提供するサブノード3とから構成されており、端末1−メインノード2間、及びメインノード2−サブノード3間が通信回線で接続されている。尚、サブノードは複数存在する場合もある。 【0032】そして、端末1、メインノード2、サブノード3内の構成も、従来の分散型OLAPシステムの場合と同様であるが、但し、メインノード2における分散制御機能手段22、検索・表示制御手段21、及びサブノード3における分散制御機能手段32、検索・表示制御手段31の内容が異なっている。 【0033】本発明に係るデータベースアクセス方法を実現する多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムの各部について、従来と同様の部分は説明を省略し、本発明の特徴部分を中心に説明する。本発明のメインノード2及びサブノード3では、予め端末1からの問合せに即した形で設計された次元(メンバー)に基づいて、データキューブが構成されて、多次元データベース20及び多次元データベース30が構築されていることが前提となっている。そして、それぞれの多次元データベースでは、次元数がいくつであり、各次元の名前が何であり、各次元のメンバーが何であるか等を示している構成情報を保有し、当該構成情報に基づいてキューブデータが構築されている。特に分散型のOLAPシステムにおいては、各ノード(多次元データベース)が地域的(組織的)に分散しているケースが多く、地域、組織などの次元において、メンバーが分散しているケースが多い。 【0034】そして、本発明のメインノード2の分散制御機能手段22は、従来と同様に、端末1からのセル単位又は一括した問合せ要求を受け取ると、問い合わされた情報が、メインノード2及びサブノード3-1〜3-nのどこの多次元データベースに記憶されているかを判断するために、各ノードに対して、多次元データベースの構成情報の問合せを行い、取得した構成情報に基づいて、データの問合せを行う。 【0035】ここで、本発明のメインノード2の分散制御機能手段22は、自ノードの多次元データベース20及びサブノード3-1〜3-nに構成情報を問い合わせる際に、全ての次元を一括してメンバーの内容を問い合わせる点が、従来とは異なっている。 【0036】同様に、本発明のサブノード3の分散制御機能手段32も、メインノード2から一括した構成情報の問合せを受け取り、自ノードの検索・表示制御手段31に一括した構成情報の要求を行い、全次元に関するメンバー内容の情報を一括して構成情報としてメインノード2に送信するようになっている。 【0037】尚、本発明では、端末1からの問合せ方法、及びメインノード2及びサブノード3におけるデータの問合せ方法、及び多次元データベースへの直接的なアクセス方法を限定するものではなく、よって、検索・表示制御手段21及び検索・表示制御手段31の動作を限定するものではない。 【0038】次に、本発明に係るデータベースアクセス方法を実現する多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムの動作について図1,図2,図3を用いて説明する。図2は、本発明の分散型OLAPシステムにおける端末1の画面例を示す説明図であり、図3は、本発明の分散型OLAPシステムにおけるメインノード2及びサブノード3の多次元データベース20,30の構成情報例を示す説明図である。 【0039】本発明に係るデータベースアクセス方法を実現する多次元OLAPを用いた分散型OLAPシステムにおいて、端末1の多次元OLAP制御手段11が起動されて、例えば、図2に示すような画面イメージが表示手段13及び入力手段10で指示されたとする。これは、OLAPシステムにおいて、次元のメンバーを「組織」、「商品」、「期間」とし、「販売額」に関する分析を行うための画面である。 【0040】この時、メインノード2及びサブノード3の多次元データベース20,30では、「組織」、「商品」、「期間」の3次元に対する販売額が、特に「組織」次元におけるメンバーが分散されて構築され、図3に示すような構成情報のデータキューブが予め構築されている。ここで、データキューブの様子を配列形式で、(組織、商品、期間)のように表現することにする。尚、図3では、「○○支店」と「△△支店」と「□□支店」の各販売実績の合計値が○○本部として予め格納されているように示しているが、合計値はデータキューブとして保有せず、端末側の表示手段でEXCEL等の表計算ソフトの機能で合計値を出力するようになっていても構わない。 【0041】そして、図2に示すように、「組織」のメンバー値として「○○本部」及びその下の「○○支店」「△△支店」「□□支店」、「△△本部」及びその下の「○○支店」「△△支店」「□□支店」、「□□本部」及びその下の「○○支店」「△△支店」「□□支店」、が指定され、「商品」のメンバー値として「株式投信」の「単位型」と「追加型」、「公社債投信」の「単位型」と「追加型」が指定され、「期間」のメンバー値として、1998年10月、11月が指定されると、例えば、各次元の指定されたメンバー値に関する一括した問合せ要求が端末1で生成されて、メインノード2に送信されるものとする。ここで、一括した問合せ要求を、(組織、商品、期間)に対応付けて、(○○本部〜□□本部、株式投信〜公社債投信、1998.10〜1998.11)のように表現することにする。 【0042】そして、メインノード2の分散制御機能手段22では、端末1からの一括した問合せ要求に対して、要求されたデータが、どのノードの多次元データベースにあるのかを判断するために、自ノードの多次元データベース20及び各サブノード3に対して、(組織、商品、期間)の全次元に関する一括した構成情報(具体的にはメンバーの内容)の問合せを行う。この時、自ノードでは、検索・表示制御手段21が一括した構成情報の問合せに対応して多次元データベース20の構成情報を分散制御機能手段22に返送し、各サブノード3では、メインノード2からの一括した構成情報の問合せに対応して、分散制御機能手段32が検索・表示制御手段31を介して多次元データベース30の構成情報を問合せ、一括した構成情報をメインノード2に返送するようになっている。例えば、分散型OLAPデータベースの場合、地域的に分散しているケースが多いので、図3に示したように、ノード毎に「組織」メンバーのメンバー値が異なる構成情報を取得するケースが多いことが考えられる。 【0043】そして、各ノードの一括した構成情報を取得したメインノード2の分散制御機能手段22では、各ノードの構成情報に応じて、各ノードにデータの問合せを行うようになっている。例えば、図2,図3の例では、自ノードに保有している「○○本部」及びその下の「○○A支店」「△△A支店」「□□A支店」)については、、自ノードの多次元データベース20にデータを問合せ、サブノード3-1に保有している「△△本部」及びその下の「○○B支店」「△△B支店」「□□B支店」)については、サブノード3-1にデータを問合せ、サブノード3-nに保有している「□□本部」及びその下の「○○C支店」「△△C支店」「□□C支店」)については、サブノード3-nにデータを問合せることになる。 【0044】本発明のデータベースアクセス方法及び多次元データベースアクセスシステムによれば、メインノード2の分散制御機能手段22が、自ノードの多次元データベース20及びサブノード3のデータベース30の構成情報を問合せる際に、全ての次元の情報を一括で問合せるので、従来の次元単位で問い合わせるのに比べて構成情報の問合せにかかる時間が短縮され、結果的に端末1における問合せから表示までの時間が短縮されて、多次元データベースに対して高速にデータを参照できる効果がある。特に、メインノード2とサブノード3間が高速回線で接続されている場合には、回線の高速性を有効に活用することができて、分散型の多次元データベースアクセスシステムにおいては、より効果的である。 【0045】具体的には、例えば、400セルのOLAPデータの参照で比較すると、従来の次元単位の構成情報問合せでデータを参照する時に3.5秒要していた検索時間が、本発明の一括した構成情報問合せの方法を用いると、2.0秒に短縮できるものである。 【0046】尚、上記説明では、分散型OLAPシステムについて説明したが、分散型に限定せず、端末1とメインノード2のみの構成であっても、メインノード2内で自ノードの多次元データベース20に対して一括して構成情報の問合せを行えば、構成情報の問合せ時間を短縮する効果は得られるものである。 【0047】 【発明の効果】本発明によれば、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを、各次元のメンバーの情報から成る構成情報に基づいて予め記憶している多次元データベースに対するデータベースアクセス方法であって、多次元データベースへのデータ問合せに先立って、多次元データベースに関する構成情報を全ての次元について一括して問合せ、一括して取得するデータベースアクセス方法としているので、一括して構成情報を取得でき、高速にデータを参照できる効果がある。 【0048】本発明によれば、複数の次元のメンバーで構成され、メンバーの値の組み合わせで識別されるデータを、各次元のメンバーの情報から成る構成情報に基づいて予め記憶している多次元データベースを具備し、多次元データベースに関する問合せ要求を処理する1つまたは複数のデータベース管理装置と、任意のデータベース管理装置に対して、通信回線を介して複数のメンバーの値の組に対するデータを参照する端末装置とを有する多次元データベースアクセスシステムであって、データベース管理装置が、端末装置からのデータの問合せ要求を受けると、多次元データベースへのデータ問合せに先立って、データベース管理装置内の多次元データベースの構成情報を全ての次元について一括して問合せ、一括して取得すると共に、他のデータベース管理装置に対して、当該データベース管理装置内の多次元データベースの構成情報を全ての次元について一括して問合せ、当該データベース管理装置から一括して取得して出力された構成情報を受け取る多次元データベースアクセスシステムとしているので、一括して構成情報を取得でき、高速にデータを参照できる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001122 【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
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| 【出願日】 |
平成12年9月29日(2000.9.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093104 【弁理士】 【氏名又は名称】船津 暢宏 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−108896(P2002−108896A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−297900(P2000−297900) |
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