| 【発明の名称】 |
検索可能データ作成方法およびその装置および記憶媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】河合 詔之
【氏名】稲田 良造
|
| 【要約】 |
【課題】検索可能データを作成するための所要時間を大幅に短縮する。
【解決手段】検索データ作成部によって検索データを作成する。そして、映像データ書き出し部によって、元の映像を読み込むとともに、作成された検索データを読み込んで、検索データが埋め込まれてなる検索可能映像データを作成し、書き出すことによって、検索可能映像データを作成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 実データ中に検索データが埋め込まれてなる検索可能データを作成する方法であって、実データの作成前に検索データを作成し、実データの作成処理と並行して、作成した検索データを取り込み、作成した実データに検索データを埋め込んで検索可能データを作成することを特徴とする検索可能データ作成方法。 【請求項2】 前記実データの作成前に検索データを作成する処理は、実データサイズの理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレス間隔を算出し、アドレス間隔を加算してアドレスを算出することにより行われる請求項1に記載の検索可能データ作成方法。 【請求項3】 前記作成した実データに検索データを埋め込む処理は、実データと空データとを書き込みながら検索データを埋め込むことにより行われる請求項1に記載の検索可能データ作成方法。 【請求項4】 実データ中に検索データが埋め込まれてなる検索可能データを作成する装置であって、実データの作成前に検索データを作成する検索データ作成手段(1)と、実データの作成処理と並行して、作成した検索データを取り込み、取り込んだ実データに検索データを埋め込んで検索可能データを作成する検索可能データ作成手段(2)とを含むことを特徴とする検索可能データ作成装置。 【請求項5】 前記検索データ作成手段(1)は、実データサイズの理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレス間隔を算出し、アドレス間隔を加算してアドレスを算出することにより、実データの作成前に検索データを作成するものである請求項4に記載の検索可能データ作成装置。 【請求項6】 前記検索可能データ作成手段(2)は、実データと空データとを書き込みながら検索データを埋め込むことにより、作成した実データに検索データを埋め込んでなる検索可能データを作成するものである請求項4に記載の検索可能データ作成装置。 【請求項7】 実データサイズの理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレス間隔を算出し、アドレス間隔を加算してアドレスを算出することにより実データの作成前に検索データを作成する処理手順と、実データの作成処理と並行して、作成した検索データを取り込み、実データと空データとを書き込みながら検索データを埋め込むことにより、作成した実データに検索データを埋め込んで検索可能データを作成する処理手順とをコンピュータ読み取り可能に格納したことを特徴とする記憶媒体。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は検索可能データ作成方法およびその装置および記憶媒体に関し、さらに詳細にいえば、実データ中に検索データが埋め込まれてなる検索可能データを作成するための方法、その装置、および記憶媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】内部に検索データを持つ映像データを作成する方法として、従来は、事前に全ての元となる映像を読み込み、1枚1枚の各映像のデータサイズなどから検索データを計算しておき、次に、再度元となる映像を読み込みながら、計算された検索データを埋め込んで検索可能映像データを書き込む方法(図10参照)、および元となる映像を読み込んで検索データのための領域を空の状態で確保しながら映像データとして書き込み、書き込みながら検索データを作成し、映像データを全て書き込んだ後に、再度検索データのための領域を作成された検索データで書き換える方法(図11参照)が提案されている。 【0003】そして、何れかの方法を用いて検索可能映像データを作成した場合には、例えば、図12に示すように、映像データに検索データを埋め込んでなる検索可能映像データを得ることができ、検索データによって、矢印で示すように、映像データの任意の位置を指し示すことができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、何れの方法を採用した場合であっても、元となる映像の読み込み、検索データの作成、検索データを埋め込んで検索可能とした映像データの作成、書き込みをそれぞれ別個に行わなければならないので、検索可能映像データを作成するための所要時間が著しく長くなってしまうという不都合がある。 【0005】したがって、映像資料が豊富にあるテレビ局、博物館、劇場などにおいて、これらの映像資料を検索可能な映像データベースとして蓄積しようとすれば、著しく多大な時間がかかってしまう。 【0006】 【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、検索可能データを作成するための所要時間を大幅に短縮することができる検索可能データ作成方法およびその装置および記憶媒体を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の検索可能データ作成方法は、実データ中に検索データが埋め込まれてなる検索可能データを作成する方法であって、実データの作成前に検索データを作成し、実データの作成処理と並行して、作成した検索データを取り込み、作成した実データに検索データを埋め込んで検索可能データを作成する方法である。 【0008】請求項2の検索可能データ作成方法は、実データサイズの理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレス間隔を算出し、アドレス間隔を加算してアドレスを算出することにより、実データの作成前に検索データを作成する方法である。ここで、および以下において、実データサイズとは、映像ファイルのサイズ、または単位映像のサイズを意味する用語として使用される。 【0009】請求項3の検索可能データ作成方法は、実データと空データとを書き込みながら検索データを埋め込むことにより、作成した実データに検索データを埋め込む方法である。 【0010】請求項4の検索可能データ作成装置は、実データ中に検索データが埋め込まれてなる検索可能データを作成する装置であって、実データの作成前に検索データを作成する検索データ作成手段と、実データの作成処理と並行して、作成した検索データを取り込み、取り込んだ実データに検索データを埋め込んで検索可能データを作成する検索可能データ作成手段とを含むものである。 【0011】請求項5の検索可能データ作成装置は、前記検索データ作成手段として、実データサイズの理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレス間隔を算出し、アドレス間隔を加算してアドレスを算出することにより、実データの作成前に検索データを作成するものを採用するものである。 【0012】請求項6の検索可能データ作成装置は、前記検索可能データ作成手段として、実データと空データとを書き込みながら検索データを埋め込むことにより、作成した実データに検索データを埋め込んでなる検索可能データを作成するものを採用するものである。 【0013】請求項7の記憶媒体は、実データサイズの理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレス間隔を算出し、アドレス間隔を加算してアドレスを算出することにより実データの作成前に検索データを作成する処理手順と、実データの作成処理と並行して、作成した検索データを取り込み、実データと空データとを書き込みながら検索データを埋め込むことにより、作成した実データに検索データを埋め込んで検索可能データを作成する処理手順とをコンピュータ読み取り可能に格納したものである。 【0014】 【作用】請求項1の検索可能データ作成方法であれば、実データ中に検索データが埋め込まれてなる検索可能データを作成するに当たって、実データの作成前に検索データを作成し、実データの作成処理と並行して、作成した検索データを取り込み、作成した実データに検索データを埋め込んで検索可能データを作成するのであるから、検索可能データを作成するための所要時間を大幅に短縮することができる。 【0015】請求項2の検索可能データ作成方法であれば、実データサイズの理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレス間隔を算出し、アドレス間隔を加算してアドレスを算出することにより、実データの作成前に検索データを作成するのであるから、従来は不可能であった検索データの事前作成を行うことができ、請求項1と同様の作用を達成することができる。 【0016】請求項3の検索可能データ作成方法は、実データと空データとを書き込みながら検索データを埋め込むことにより、作成した実データに検索データを埋め込むのであるから、請求項1と同様の作用を達成することができる。 【0017】請求項4の検索可能データ作成装置であれば、実データ中に検索データが埋め込まれてなる検索可能データを作成するに当たって、検索データ作成手段によって実データの作成前に検索データを作成し、検索可能データ作成手段によって、実データの作成処理と並行して、作成した検索データを取り込み、取り込んだ実データに検索データを埋め込んで検索可能データを作成することができる。 【0018】したがって、検索可能データを作成するための所要時間を大幅に短縮することができる。 【0019】請求項5の検索可能データ作成装置であれば、前記検索データ作成手段として、実データサイズの理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレス間隔を算出し、アドレス間隔を加算してアドレスを算出することにより、実データの作成前に検索データを作成するものを採用するのであるから、従来は不可能であった検索データの事前作成を行うことができ、請求項4と同様の作用を達成することができる。 【0020】請求項6の検索可能データ作成装置であれば、前記検索可能データ作成手段として、実データと空データとを書き込みながら検索データを埋め込むことにより、作成した実データに検索データを埋め込んでなる検索可能データを作成するものを採用するのであるから、請求項4と同様の作用を達成することができる。 【0021】請求項7の記憶媒体であれば、実データサイズの理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレス間隔を算出し、アドレス間隔を加算してアドレスを算出することにより実データの作成前に検索データを作成する処理手順と、実データの作成処理と並行して、作成した検索データを取り込み、実データと空データとを書き込みながら検索データを埋め込むことにより、作成した実データに検索データを埋め込んで検索可能データを作成する処理手順とをコンピュータ読み取り可能に格納しているので、格納された処理手順をコンピュータによって実行することができ、ひいては、検索可能データを作成するための所要時間を大幅に短縮することができる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この発明の検索可能データ作成方法およびその装置および記憶媒体の実施の態様を詳細に説明する。 【0023】図1はこの発明の検索可能データ作成方法の一実施態様の処理フローを説明する図である。 【0024】この検索可能データ作成方法は、先ず、検索データ作成部1によって検索データ(早送り、巻き戻し、スキップ再生などの特殊再生を行う場合に用いられるデータ)を作成する。そして、映像データ書き出し部2によって、元の映像を読み込むとともに、作成された検索データを読み込んで、検索データが埋め込まれてなる検索可能映像データを作成し、書き出すことによって、検索可能映像データを作成することができる。なお、検索可能データが書き出される媒体としては、DVDなどのディスクなどが採用可能である。 【0025】さらに説明する。 【0026】最終的に検索可能な映像データを作成する場合には、映像データを論理的な単位(例えば、複数のフレームを集めた映像グループやパケットなど)(以下、論理データ単位と称する)に構成し、それをディスクなどの物理的な入れ物(例えば、セクターなど)に詰め込む作業が必要になる{図2中参照}。ここで、物理的な入れ物への詰め込み方には、論理データ単位=物理単位(物理的な入れ物の単位)の場合もあるし、1つの物理単位の中に複数の論理データ単位が入る場合もある。 【0027】次いで、映像の取り込み処理よりも前に検索データを作成する処理を行うためのデータ作成方法を説明する。 【0028】検索データ作成処理で作成される検索データ内の検索情報のためのアドレス間隔は、映像データサイズ論理値とマージン値との和より計算する。 【0029】この和を検索データのためのアドレスの間隔として使用し、アドレスはその総和として求める。 【0030】前記映像データサイズ論理値は、格納される映像データの平均値や、映像データの分布から求めることができる。前記マージン値は、統計的なばらつきより求めたり、経験的に求めたりすることができる。ただし、このマージン値を大きくとると容量が犠牲になるので、格納容量とのトレードオフとなる。 【0031】図3はアドレス間隔とそこに格納されるデータ量との関係を概略的に示す図であり、映像データサイズ論理値とマージン値との和をアドレス間隔とすることにより、映像データをアドレス間隔内に格納することができる。 【0032】さらに説明する。 【0033】検索データはアドレスの集まりである。このアドレスは、ディスク内での記録位置、またはファイルの先頭からのオフセット位置を表すものである。 【0034】そして、複数ファイルの先頭が検索データとして登録される場合には、データファイルのサイズにマージン値を加算した値に基づいて、ディスク内でのファイルの先頭の位置を得ることができる。 【0035】また、ファイルの途中が検索データとして登録される場合には、記録データをデータの単位映像ユニット(例えば、映像グループ)に分け、この映像グループのサイズ(記録データからすれば、単位映像ユニットのサイズ)の理論値にマージン値を加算した値に基づいてアドレスを得ることができる。 【0036】さらに、検索データを同時に埋め込むための映像データ作成処理方法を説明する。 【0037】物理単位に論理データを詰め込む時に、アドレス間隔と実データ(映像データ)のサイズとを比較し、足りない部分(アドレス間隔−実データ)を映像再生時に無視される空データで補う。ここで、空データによる補い方としては、物理単位全てに空データを詰め込む方法(図4、図5参照)と、1つの物理単位に映像データと空データとを詰め込む方法(図6参照)とがある。また、物理単位を空データで補う場合には、空データをデータ全体に平均的になるように補う方法(図4参照)と、空データを局部的にまとめる方法(図5参照)とが採用可能である。 【0038】そして、各物理単位に映像データと空データとを詰め込む場合、および空データを含む物理単位を平均的にばらまく場合には、再生データ(再生のために読み出されるデータ)の転送レートを一定に保つことが可能となり、再生データの偏りを防ぎ、アドレス間隔での映像ギャップを最小限にすることができる。逆に、空データを局部的にまとめる場合には、処理が非常に簡単になるという利点がある。 【0039】以上のように、空データを埋め込むことによって、映像間のデータ量は映像データサイズ論理値とマージン値との和として求めることができ、既に空データを含めた次の映像データのアドレス、それ以降の全ての映像データのアドレスが求まっているため、映像データを書き込むと同時に、以降の映像データへの検索データを埋め込む(挿入する)ことができる。 【0040】これらの処理を行う結果、映像の取り込み処理よりも前に検索データを作成することができるとともに、映像データ作成と同時に検索データを埋め込むことができるので、検索可能映像データを作成するための所要時間を大幅に短縮することができる。 【0041】図7は図1の検索可能映像データ作成方法によって作成された検索可能映像データの一例を概略的に示す図である。 【0042】図7においては、複数の物理単位にわたって映像データが格納されているとともに、映像データどうしの間における物理単位に検索データが格納されている。 【0043】したがって、検索データに基づいて図7中に矢印で示すように、早送り、巻き戻し、スキップ再生などを行うことができる。 【0044】図8は図1の検索可能映像データ作成方法によって作成された検索可能映像データの他の例を概略的に示す図である。なお、図8中(A)は検索データどうしの間隔が異なる場合を、図8中(B)は検索データどうしの間隔が一定の場合を、それぞれ示している。また、何れも各物理単位に映像データと空データとが詰め込まれている。 【0045】したがって、これらの場合にも、検索データに基づいて矢印で示すように、早送り、巻き戻し、スキップ再生などを行うことができる。 【0046】図9はこの発明の検索可能データ作成方法が適用されたDVDビデオオーサリング処理を説明する図である。なお、DVDビデオでは、再生映像データ内に、時間軸に沿って、前方向および後方向の所定時間離れた映像グループへのアドレスが検索データとして埋め込まれている。 【0047】このDVDビデオオーサリング処理においては、先ず、映像データを取り込んでエンコーダ11によりデジタル圧縮処理などを行って映像ストリーム(一連の映像の流れ)を作成する。 【0048】また、エンコーダ11からの出力を入力として検索データ作成部12によって検索データを作成する。そして、作成された映像ストリームと作成された検索データとを入力として、マルチプレクサ13によって、映像と音声の同期を計算し、1つの再生のための映像データ(再生データ)を作成する処理を行う。 【0049】その後、DVD−R書き込み部14によって再生データおよび再生・検索情報をDVD−Rに書き込み、検索可能なデータが書き込まれたDVD−Rを作成することができる。 【0050】この結果、検索可能永続データ作成所要時間を大幅に短縮することができ、かつ作業用のスペースを節約することができる。 【0051】また、図1の検索可能データ作成方法の処理ステップを実行するためのコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体を準備しておき、コンピュータプログラムをコンピュータにより実行させることにより、上記の実施態様と同様の作用を達成することができる。 【0052】 【発明の効果】請求項1の発明は、検索可能データを作成するための所要時間を大幅に短縮することができるという特有の効果を奏する。 【0053】請求項2の発明は、従来は不可能であった検索データの事前作成を行うことができ、請求項1と同様の効果を奏する。 【0054】請求項3の発明は、請求項1と同様の効果を奏する。 【0055】請求項4の発明は、検索可能データを作成するための所要時間を大幅に短縮することができるという特有の効果を奏する。 【0056】請求項5の発明は、従来は不可能であった検索データの事前作成を行うことができ、請求項4と同様の効果を奏する。 【0057】請求項6の発明は、請求項4と同様の効果を奏する。 【0058】請求項7の発明は、格納された処理手順をコンピュータによって実行することができ、ひいては、検索可能データを作成するための所要時間を大幅に短縮することができるという特有の効果を奏する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000002853 【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成12年9月27日(2000.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087804 【弁理士】 【氏名又は名称】津川 友士
|
| 【公開番号】 |
特開2002−108891(P2002−108891A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−295225(P2000−295225) |
|