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【発明の名称】 情報サービス方法
【発明者】 【氏名】福澤 寧子

【氏名】瀬戸 洋一

【氏名】飯野 隆之

【要約】 【課題】音楽等の大容量の情報を移動体に対して効果的に配信可能な情報サービス方法を提供すること。

【解決手段】サービスのリクエスト手続きを行なう移動体通信インタフェースとは別の、大容量の通信が可能な通信インタフェースを介してサービス情報を送付する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移動体に置かれた第1の端末は、第1の端末と第1の通信インタフェースによって接続された第2の端末に情報の提供を要求し、第2の端末は、第1の端末の要求に応じて第1の端末に認証情報を送付すると共に第2の端末と第2の通信インタフェースによって接続された第3の端末に上記情報と上記認証情報を送付し、第3の端末は、第3の端末と第3の通信インタフェースによって接続された第4の端末に上記情報と上記認証情報を送付し、第4の端末は、上記認証情報と引き換えに、上記情報を第1の端末の所有者に提供し、第2及び第3の通信インタフェースの通信容量が第1の通信インタフェースよりも大きいことを特徴とする情報サービス方法。
【請求項2】 第1の端末に送付された上記認証情報を、第1の端末に接続された着脱可能な外部出力装置に格納し、該外部出力装置に格納された上記認証情報と引き換えに、第4の端末に送付された前記情報を第1の端末の所有者に提供することを特徴とする請求項1に記載の情報サービス方法。
【請求項3】 第4の端末から第1の端末の所有者への上記情報の提供は、第4の端末の有する記憶媒体装置が上記情報を格納した記憶媒体の提供によって行なわれることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報サービス方法。
【請求項4】 移動体に置かれた第1の端末は、第1の端末と第1の通信インタフェースによって接続された第2の端末に情報の提供を要求し、第2の端末は、第1の端末の要求に応じて第1の端末に認証情報を送付すると共に第2の端末と第2の通信インタフェースによって接続された第3の端末に上記情報と上記認証情報を送付し、第3の端末は、上記認証情報と引き換えに、上記情報を第1の端末の所有者に提供し、第2の通信インタフェースの通信容量が第1の通信インタフェースよりも大きいことを特徴とする情報サービス方法。
【請求項5】 第1の端末に送付された上記認証情報を、第1の端末に接続された着脱可能な外部出力装置に格納し、該外部出力装置に格納された上記認証情報と引き換えに、第3の端末に送付された前記情報を第1の端末の所有者に提供することを特徴とする請求項4に記載の情報サービス方法。
【請求項6】 第3の端末から第1の端末の所有者への上記情報の提供は、第3の端末の有する記憶媒体装置が上記情報を格納した記憶媒体の提供によって行なわれることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の情報サービス方法。
【請求項7】 第1の端末が第2の端末に情報の提供を要求する処理が第1の端末に着脱可能な回路装置によって行なわれることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の情報サービス方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信に適用して好適な情報提供の技術に係り、特に比較的容量の大きい情報のサービス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】国家プロジェクトとして関係各省及び関連企業が協力して構築を進めている高度道路交通システム(以下「ITS」(Intelligent Transport Systems)という)では、交通事故の減少、渋滞の解消や交通効率の向上、燃費の軽減、環境保全などを目的に、車や道路の高度化、多機能化が図られている。
【0003】一方、いつでも、どこでも、誰とでもコミュニケーションを可能とする移動通信の社会基盤とサービスが整備されてきた。移動通信は、代表的には携帯電話であるが、ITSにおいても専用狭域通信(以下「DSRC」という)が用意されている。
【0004】さて、各国で方式が様々である現在の携帯電話を世界共通方式の移動体通信システムにすることを目的としてIMT−2000(Internatinal Mobile Communication-2000)が提案され、その国際標準化が進められている。IMT−2000では、現在の携帯電話よりも通信能力が高められ、静止時で2Mbps、歩行時で384kbps、高速移動時で144kbpsの大容量のデータ転送が可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通信機能を備えた車は、移動するオフィスと位置付けられ、各種の情報サービスを受けられることが望まれる。特に、ITSのもとでそのような要望が強い。情報サービスでは、音楽等の大量のデータの配信となるのが一般的であるが、そのようなデータを受信するにはIMT−2000をもってしても多大な時間を要する。
【0006】本発明の目的は、音楽等の大容量の情報を移動体に対して効果的に配信可能な情報サービス方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の情報サービス方法は、サービスのリクエスト手続きを行なう移動体通信インタフェースとは別の、大容量の通信が可能な通信インタフェースを介してサービス情報を送付することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る情報サービス方法を図面に示した幾つかの発明の実施の形態を参照して更に詳細に説明する。
【0009】<発明の実施の形態1>本発明の情報サービス方法を実施するための通信システムの構成例を図1に示す。本システムにおいて、情報サービスの受益者である移動体中のユーザ(所有者)のユーザ端末101(第1の端末)とサービス情報の提供者であるプロバイダのプロバイダ端末103(第2の端末)が、第1の通信インタフェースによるネットワーク102を介して接続されている。また、プロバイダ端末103は、プロバイダ端末103に代行してサービス情報を配布するプロバイダ代行端末113(第3の端末)と第2の通信インタフェースによるネットワーク122によって接続されており、更にプロバイダ代行端末113は、該装置が配布する情報を受ける代理受信端末111(第4の端末)と第3の通信インタフェースによるネットワーク112を介して接続されている。
【0010】プロバイダ端末103からユーザ端末101の所有者への情報サービスは、大量のサービス情報を効率的に受信可能な第2及び第3の通信インタフェースを有するプロバイダ代行端末113を介して第3の通信インタフェースを有する代理受信端末111に送付し、代理受信端末111から、例えばサービス情報を格納した記録媒体をユーザ端末101のユーザが車を停止して受け取ることによってなされる。
【0011】上記のユーザ端末101、プロバイダ端末103、代理受信端末111及びプロバイダ代行端末113は、いずれも図2に示すように、CPU201(Central Processing Unit)と、メモリ202と、ハードディスク装置などの外部記憶装置203と、FD(Floppy Disc)、CD(Compact Disc)、DVD(DigitalVersatile Disc)等の記憶媒体204へデータを読み書きする記憶媒体R/W装置(記憶媒体装置)205と、キーボード、マウスなどの入力装置206と、モニタなどの出力装置207と、ネットワークを介して他の装置と通信を行なうための通信装置208と、これら装置間のデータ送受を司る端末インタフェース209を備えた一般的な構成を有する電子計算機システム上に構築することができる。
【0012】本発明の実施の形態を実現するユーザ端末101、プロバイダ端末103、代理受信端末111及びプロバイダ代行端末113の各処理は、CPU201がメモリ202上に記憶されたプログラムを実行することで、図1に示した通信システム上に具現化されるプロセスとして実現される。該プログラムは、予め外部記憶装置203に記憶され、必要に応じてメモリ202上に転送され、CPU201により実行される。プログラムは、その他に、記憶媒体R/W装置205を介して記憶媒体204からメモリ202上に転送され、CPU201により実行されてもよい。または、一旦、記憶媒体R/W装置205を介して記憶媒体204から外部記憶装置203に移された後、必要に応じて、外部記憶装置203からメモリ202上に転送され、CPU201により実行されるようにしてもよい。更には、通信装置208を介して、一旦ネットワークから外部記憶装置203にダウンロードされ、それからメモリ202上に転送され、或いは、直接ネットワークからメモリ202上に転送されて、CPU201により実行されるようにしてもよい。
【0013】ここで、前記各処理は、ユーザ端末101とプロバイダ端末103との間で動作するユーザ端末101側のサービス受信手続き処理300とプロバイダ端末103側のサービス提供手続き処理310(図3)、プロバイダ端末103とプロバイダ代行端末113との間で動作するプロバイダ端末103側のサービス情報配信処理410とプロバイダ代行端末113側のサービス配信受付処理400(図6)、及びプロバイダ代行端末113と代理受信端末111との間で動作するプロバイダ代行端末113側のサービス情報配信処理510と代理受信端末111側のサービス情報受信/提供処理500(図8)である。
【0014】以下、各処理のプログラムの動作の詳細を説明する。
【0015】ユーザ端末101で動作するサービス受信手続き処理300とサービスのプロバイダ端末103で動作するサービス提供手続き処理310の間の動作シーケンスを図3に示す。
【0016】ステップ301:ユーザ端末101及びプロバイダ端末103の間で、相互認証を行ない、通信相手の装置が正規の相手であることを確認し、共通鍵を共有する。相互認証の方法としては、例えば、国際標準規格であるISO/IEC 9798(文献1)で開示されている方法が採用可能であり、共通鍵の共有方法としては、例えば平成12年1月産業図書発行 岡本龍明他著「現代暗号」(文献2)の第161頁に開示されている個人識別情報(ID)を用いた共通鍵の共有方法が採用可能である。以下の処理(ステップ302〜ステップ308)において、データは、共有された共通鍵(一時鍵)を用いて暗号化されており、通信路上で秘匿される。通信路上の暗号化方法については、例えばDES(Data Encription Standard)(文献2の第80頁参照)がある。
【0017】ステップ302:ユーザ端末101はサービスの提供をプロバイダ端末103に要求する。
【0018】ステップ303:プロバイダ端末103は、提供可能なサービスの一覧をユーザ端末101に送付する。ここで、サービスの一覧だけでなく、サービスの一部を付加して送付することもある。また、移動体の位置情報から、サービス情報の送付先である代理受信端末111の候補を送付する。
【0019】ステップ304:プロバイダ端末103から提供されるサービスの一覧から、ユーザが希望するサービスを、図4に示すサービス要求情報で指定する。
【0020】ステップ305:プロバイダ端末103は、サービス申込みの受諾と、課金要求をユーザ端末101に送付する。
【0021】ステップ306:ユーザ端末101は課金処理に対し、受諾を送付する。
【0022】ステップ307:プロバイダ端末103は、課金受諾を得ると、ユーザ端末101に図5a及び図5bに示す引き換え用コードを送付する。引き換え用コードはプロバイダ端末103内にも格納し、サービス記録として2保管する。
【0023】ステップ308:ユーザ端末101は引き換え用コード受領確認を送付する。
【0024】図4に示したデータは、ユーザによるサービス要求情報を示すデータの一例であり、ユーザID(識別子)601、ユーザ端末101によって管理される情報である時刻やシーケンシャル番号を含むカウンタ602、サービスを指定するサービスID603、サービス情報の提供形態の媒体や形態を示す指定媒体種604、媒体の受け取り場所を示す受け取り場所605、及びこれらの情報601〜605の正当性を示す署名606から成る。
【0025】図5aに引き換え用コード700の一例を示ている。この例では、引き換え用コード700は、サービスプロバイダが指定する認証情報701となっている。認証情報701は具体的にはパスワードや電子署名である。図5bに認証情報701が電子署名であった場合の署名元データ720の一例を示す。署名元データ720は、サービス要求情報600、プロバイダID722、サービスID723、プロバイダから提供されたサービス情報の一部や圧縮値であるサービス情報724、プロバイダによって管理されるサービスを一意に識別するシーケンシャル番号725から成る。署名および署名検証処理は、RSA暗号(文献2の第110頁参照)や楕円曲線暗号(文献2の第119頁参照)の非対称暗号技術を用いて行なわれる。
【0026】プロバイダ端末103は、ユーザ端末101から得た課金承諾データを元に、プロバイダ業者とユーザ間の決済処理を行なう。決済処理としては、クレジット等を用いる方法が採用されるが、プリペイド方式やデビット方式等の採用も可能である。また、課金は配信するコンテンツ代金とキャリア利用代金(通信費)からなり、決済完了後、プロバイダ業者からキャリア業者に対し、キャリア利用代金が支払われる。或いは、課金したコンテンツ代金とキャリア利用代金(通信費)をキャリア業者がユーザから徴収し、コンテンツ代金をキャリア業者からプロバイダ業者に支払う形態とすることが可能である。
【0027】サービスのプロバイダ端末103で動作するサービス情報配信処理410とプロバイダ代行端末113で動作するサービス配信受付処理400の間の動作シーケンスを図6に示す。
【0028】ステップ401:ステップ301と同様に、プロバイダ端末103とプロバイダ代行端末113の間で、相互認証を行ない、通信相手の装置が正規の相手であることを確認すると共に、二者間で共通鍵を共有し、以下の処理(ステップ402及びステップ403)において、データは、共有された共通鍵(一時鍵)を用いて暗号化されており、通信路上で秘匿されている。
【0029】ステップ402:プロバイダ端末103は、プロバイダ代行端末113に対し図7に示す配布データ800を送付する。
【0030】ステップ403:プロバイダ代行端末113は、プロバイダ端末103に対し配布データ受信完了を送付する。
【0031】図7に示したデータは、プロバイダ端末103から提供される配布データ800の一例であり、引き換え用コード検証情報801及びサービス情報802から成る。
【0032】プロバイダ代行端末113で動作するサービス情報配信処理510と代理受信端末111で動作するサービス情報受信/提供処理500の間の動作シーケンスを図8に示す。
【0033】ステップ501:ステップ301と同様に、プロバイダ端末103とプロバイダ代行端末113の間で、相互認証を行ない、通信相手の装置が正規の相手であることを確認すると共に、二者間で共通鍵を共有する。以下の処理(ステップ502及びステップ503)において、データは、共有された共通鍵(一時鍵)を用いて暗号化され、通信路上で秘匿される。
【0034】ステップ502:プロバイダ代行端末113は、代理受信端末111に対し図7の配布データを送付する。代理受信端末111は受信データを記憶媒体204に格納する。
【0035】ステップ503:代理受信端末111は、プロバイダ代行端末113に対し配布データ受信完了を送付する。
【0036】ステップ511:サービスの受益者であり、ユーザ端末101の所有者である受益者520は、代理受信端末111が備えられたところに立寄り、まずプロバイダ端末103からステップ307で受信した引き換え用コード700を代理受信端末111に提示する。代理受信端末111は、プロバイダ代行端末113からステップ402で受信した引き換え用コード検証情報801を用いて検証し、正しいと検証できた場合に、ステップ512に進む。
【0037】ステップ512:受益者520に記憶媒体204に格納したサービス情報を渡す。
【0038】ここで、引き換え用コード700がパスワードの場合には、引き換え用コード検証情報801もパスワードである。引き換え用コード700が電子署名である場合には、引き換え用コード検証情報801は、署名元データ720であり、代理受信端末111は、署名元データ720を用いて、電子署名の正当性を確認する。電子署名の検証処理のための検証用の鍵は、予め代理受信端末111に配布しておく、或いは、署名元データ720に付加して送付する等がなされる。
【0039】また、引き換え用コード700は、この他にユーザ端末101とプロバイダ装値103の間で共有される共通鍵とすることが可能であり、共通鍵でサービス情報を暗号化して送付することも有効である。
【0040】要は、プロバイダ装値103からプロバイダ代行端末113及び代理受信端末111を介してユーザ端末101に配布された情報を代理受信端末111に受け取りの来た人がユーザ置101の正しい利用者であることを認証できればよい。
【0041】以上において、ユーザ端末101とプロバイダ端末103の間の移動通信用のネットワーク102には、例えばDSRCが用いられ、プロバイダ端末103からプロバイダ代行端末113までのネットワーク122には固定通信網が用いられ、プロバイダ代行端末113から代理受信端末111の間のネットワーク112には、代理受信端末111が高速移動体でないためIMT2000が用いられる。その他に、ユーザ端末101とプロバイダ端末103の間の移動通信にIMT2000を用い、プロバイダ代行端末113から代理受信端末111の間に衛星移動通信を用いることが可能である。
【0042】いずれにせよ、ユーザ端末101とプロバイダ端末103の間の通信が大容量の通信サービスには適さない高速移動体通信となるので、プロバイダ端末103からユーザ端末101のユーザへの情報サービスには、大容量の通信が可能な他の通信網を用意することとなる。なお、プロバイダ端末103がプロバイダ代理端末113の機能を含むことも可能である。また、ユーザ端末101を代理受信端末111と一体化した端末とし、大容量の情報のサービスを移動体の静止時又は低速走行時に受けるようにしてもよい。
【0043】<発明の実施の形態2>ユーザ端末101は、プロバイダ端末103から送付された引き換え用コード700を着脱可能な外部メモリ、例えばIC(Integrated Circuit)カードに格納し、ステップ511で代理受信端末111から情報サービスを受け取る際に、ICカードに格納された情報を代理受信端末111が検証する。これにより、引き換え用コード700の安全な持ち運びが可能となる。
【0044】<発明の実施の形態3>ユーザ端末101のサービス受信手続き処理300が例えばICカードのように着脱可能な回路によって実行される。これにより、ユーザ端末単位の課金が個人単位となり、セキュリティを確保することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、高速移動体からの音楽等の大容量の情報のサービスリクエストに対し、リクエスト処理を行なうネットワークよりも通信容量の大きい別のネットワークを介して高速移動体の異動先経路上の受信端末にサービス情報を送付することにより、大容量の情報サービスを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【出願日】 平成12年9月28日(2000.9.28)
【代理人】 【識別番号】100068504
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男 (外2名)
【公開番号】 特開2002−108826(P2002−108826A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−300571(P2000−300571)