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【発明の名称】 半導体装置
【発明者】 【氏名】白木 広幸

【氏名】塩崎 裕介

【要約】 【課題】アドレス及びデータを時分割で転送するマルチプレクスバスの中途にバッファリング動作を行うリピータを有する半導体装置に関し、アドレスがリピータより先のデータ転送先を指定していない時における消費電力の低減化を図る。

【解決手段】リピータ5は、CPU1からマルチプレクスバス部分2−2に接続されているデータ転送先4−2を指定するADDRESS2及びDATA2を出力した時は、アドレスADDRESS2のみをマルチプレクスバス部分2−1に転送し、リピータ5より先のマルチプレクスバス部分2−1上の論理値をアドレス値ADDRESS2からデータ値DATA2に変化させないようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】アドレス及びデータを時分割で転送するマルチプレクスバスの中途にバッファリング動作を行うリピータを有する半導体装置であって、前記リピータは、前記アドレスが前記リピータより先のデータ転送先を指定していない時は、前記アドレスのみを転送するように構成されていることを特徴とする半導体装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アドレス及びデータを時分割で転送するマルチプレクスバスの中途にバッファリング動作を行うリピータを有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の半導体装置の一例の一部分を示す回路図である。図5中、1はアドレス及びデータを時分割で出力するCPU、2はCPU1から時分割で出力されるアドレス及びデータを転送するマルチプレクスバス、3はマルチプレクスバス2の中途に設けられたバッファ回路のみからなるリピータ、4−1はマルチプレクスバス2のうち、リピータ3より先の部分2−1に接続されている複数のデータ転送先の中の1個のデータ転送先、4−2はマルチプレクスバス2のうち、リピータ3の手前の部分2−2に接続されている複数のデータ転送先の中の1個のデータ転送先である。
【0003】図6は図5に示す従来の半導体装置の動作を説明するための回路図であり、CPU1からデータ転送先4−1を指定するアドレスADDRESS1とデータ転送先4−1に転送すべきデータDATA1とが時分割で出力された場合、これらアドレスADDRESS1とデータDATA1は、図6Aに示すように、マルチプレクスバス部分2−2、リピータ3及びマルチプレクスバス部分2−1を介してデータ転送先4−1に転送される。
【0004】また、CPU1からデータ転送先4−2を指定するアドレスADDRESS2とデータ転送先4−2に転送すべきデータDATA2とが時分割で出力された場合には、これらアドレスADDRESS2とデータDATA2は、マルチプレクスバス部分2−2を介してデータ転送先4−2に転送される。そして、この場合には、リピータ3がバッファ回路のみから構成されているため、アドレスADDRESS2とデータDATA2は、図6Bに示すように、マルチプレクスバス部分2−1にも転送されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、図5に示す従来の半導体装置においては、CPU1からリピータ3の手前のマルチプレクスバス部分2−2に接続されているデータ転送先を指定したアドレスとデータが出力された場合であっても、リピータ3は、これらアドレスとデータをマルチプレクスバス部分2−1に時分割で転送し、マルチプレクスバス部分2−1上の論理値をアドレス値からデータ値に変化させるという不要な動作を行い、余分な消費電力が生じてしまうという問題点があった。
【0006】本発明は、かかる点に鑑み、データ転送先を指定するアドレスがリピータより先のデータ転送先を指定していない時における消費電力の低減化を図ることができるようにした半導体装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、アドレス及びデータを時分割で転送するマルチプレクスバスの中途にバッファリング動作を行うリピータを有する半導体装置であって、リピータは、アドレスがリピータより先のデータ転送先を指定していない時は、アドレスのみを転送するように構成されているというものである。
【0008】本発明によれば、リピータは、アドレスがリピータより先のデータ転送先を指定していない時は、アドレスのみを転送するので、リピータより先のマルチプレクスバス上の論理値をアドレス値からデータ値に変化させるという動作を行うことがない。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態の一部分を示す回路図であり、本発明の一実施形態は、図5に示す従来の半導体装置が備えるバッファ回路のみからなるリピータ3と回路構成の異なるリピータ5を設けると共に、CPU1はリピータ5に対してアドレス/データ切り替え信号を供給するようにし、その他については、図5に示す従来の半導体装置と同様に構成したものである。
【0010】図2はリピータ5の構成を示す回路図である。図2中、6はマルチプレクスバス部分2−2上を時分割で転送されてくるアドレス及びデータのバッファリングを行うバッファ回路、7はクロックCLKとアドレス/データ切り替え信号とをAND処理するAND回路、8はバッファ回路6から時分割で出力されるアドレス及びデータのうち、アドレスをラッチするためのDフリップフロップ回路であり、Dフリップフロップ回路8は、データ入力端子群Dにバッファ回路6の出力が印加され、クロック入力端子CKにAND回路7の出力が印加されるように構成されている。
【0011】また、9はDフリップフロップ回路8の正相出力端子群Qに出力されるアドレスを入力し、入力したアドレスを出力端子群OUTに出力すると共に、入力したアドレスをデコードして、セレクト信号SELを出力するものである。セレクト信号SELは、入力したアドレスがリピータ5より先のマルチプレクスバス部分2−1に接続されているデータ転送先(例えば、データ転送先4−1)を指定している時はHレベルとされ、入力したアドレスがリピータ5の手前のマルチプレクスバス部分2−2に接続されているデータ転送先(例えば、データ転送先4−2)を指定している時はLレベルとされる。
【0012】また、10はバッファ回路6の出力が一方の被選択信号入力端子群IN−Aに印加されると共に、アドレスデコーダ9から出力されるアドレスが他方の被選択信号入力端子群IN−Bに印加されるセレクタであり、セレクト信号SELがHレベルの場合には、被選択信号入力端子群IN−Aに印加されるバッファ回路6の出力を選択し、セレクト信号SELがLレベルの場合には、被選択信号入力端子群IN−Bに印加されるアドレスデコーダ9の出力を選択するように動作するものである。
【0013】図3は本発明の一実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートであり、図3Aに示すように、CPU1からマルチプレクスバス部分2−2に、ADDRESS1(データ転送先4−1を指定するアドレス)、DATA1(データ転送先4−1に転送すべきデータ)、ADDRESS1、DATA1、ADDRESS2(データ転送先4−2を指定するアドレス)、DATA2(データ転送先4−2に転送すべきデータ)、ADDRESS2及びDATA2が順に出力された場合を例にしており、この場合、バッファ回路6の出力は図3Fに示すようになる。なお、ADDRESS(i)は第iアドレスサイクル、DATA(i)は第iデータサイクルを示している。
【0014】ここで、アドレス/データ切り替え信号は、図3Bに示すように、CPU1からアドレスが出力されるアドレスサイクル時はHレベル、CPU1からデータが出力されるデータサイクル時はLレベルとされ、クロックCLKは、図3Cに示すように、アドレスサイクル時の前半及びデータサイクル時の前半はHレベル、アドレスサイクル時の後半及びデータサイクル時の後半はLレベルとされる。
【0015】この結果、AND回路7の出力は、図3Dに示すように、アドレスサイクル時の前半はHレベル、アドレスサイクル時の後半及びデータサイクル時はLレベルとなり、Dフリップフロップ回路8の正相出力端子群Qに出力されるアドレス、すなわち、アドレスデコーダ9の出力端子群OUTに出力されるアドレスは、図3Gに示すように、第1アドレスサイクル時、第1データサイクル時、第2アドレスサイクル時及び第2データサイクル時はADDRESS1、第3アドレスサイクル時、第3データサイクル時、第4アドレスサイクル時及び第4データサイクル時はADDRESS2となる。
【0016】また、セレクト信号SELは、図3Eに示すように、アドレスデコーダ9からADDRESS1が出力されている期間はHレベル、アドレスデコーダ9からADDRESS2が出力されている期間はLレベルとなる。したがって、セレクタ10の出力、すなわち、マルチプレクスバス部分2−1上の信号は、第1アドレスサイクル時はADDRESS1、第1データサイクル時はDATA1、第2アドレスサイクル時はADDRESS1、第2データサイクル時はDATA1となり、第3アドレスサイクル時、第3データサイクル時、第4アドレスサイクル時及び第4データサイクル時はADDRESS2となる。
【0017】このように、本発明の一実施形態においては、CPU1からデータ転送先4−1を指定するアドレスADDRESS1とデータ転送先4−1に転送すべきデータDATA1とが時分割で出力された時は、アドレスADDRESS1とデータDATA1は、図4Aに示すように、マルチプレクスバス部分2−2、リピータ5及びマルチプレクスバス部分2−1を介してデータ転送先4−1に転送されることになる。
【0018】また、CPU1からデータ転送先4−2を指定するアドレスADDRESS2とデータ転送先4−2に転送すべきデータDATA2が時分割で出力された時は、アドレスADDRESS2とデータDATA2は、マルチプレクスバス部分2−2を介してデータ転送先4−2に転送されることになる。そして、この場合、図4Bに示すように、マルチプレクスバス部分2−1には、アドレスADDRESS2は転送されるが、データDATA2が転送されることはない。
【0019】すなわち、本発明の一実施形態においては、CPU1からリピータ5より先のマルチプレクスバス部分2−1に接続されているデータ転送先を指定するアドレスとデータとが時分割で出力された時は、これらアドレスとデータは、マルチプレクスバス部分2−2、リピータ5及びマルチプレクスバス部分2−1を介して指定されたデータ転送先に転送される。
【0020】また、CPU1からリピータ5の手前のマルチプレクスバス部分2−2に接続されているデータ転送先を指定するアドレスとデータが時分割で出力された時は、これらアドレスとデータは、マルチプレクスバス部分2−2を介して指定されたデータ転送先に転送される。そして、この場合、マルチプレクスバス部分2−1には、アドレスは転送されるが、データが転送されることはない。
【0021】このように、本発明の一実施形態によれば、リピータ5は、CPU1から出力されるアドレスがリピータ5より先のマルチプレクスバス部分2−1に接続されているデータ転送先を指定していない時は、アドレスのみを転送し、リピータ5より先のマルチプレクスバス部分2−1上の論理値をアドレス値からデータ値に変化させるという動作を行うことがないので、消費電力の低減化を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、リピータは、アドレスがリピータより先のデータ転送先を指定していない時は、アドレスのみを転送し、リピータより先のマルチプレクスバス上の論理値をアドレス値からデータ値に変化させるという動作を行うことがないので、消費電力の低減化を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
【出願日】 平成12年9月28日(2000.9.28)
【代理人】 【識別番号】100092174
【弁理士】
【氏名又は名称】平戸 哲夫
【公開番号】 特開2002−108806(P2002−108806A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−295381(P2000−295381)