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【発明の名称】 直列化されたバス・インターフェースにより制御情報を送信する方法および装置
【発明者】 【氏名】ゴードン エル、スタルム

【氏名】ニレイ ミタシ

【氏名】モハマド ジャヒデュル ラハマン

【要約】 【課題】2つのPICバスを直列リンクで結合し、制御信号を相互に通信することを可能にする方法を提供する。

【解決手段】バス・インターフェース装置は、一次PCIバスなどのバス20に結合された並列入力を含む。この装置は、並列データ出力TXDと少なくとも2個の制御出力ノードTX_ER,TX_ENとを含む。制御出力ノードに結合されたデータ制御回路は、あるコーディング方式(例えば、8B/10B方式)を用いて、制御出力ノードに与えられる制御コードの集合(例えば、アイドル,エクステンド,ノーマル・データ,エラー)の1つを生成する。この装置は、制御出力に制御コードの所定のシーケンス(例えば、アイドルおよびエクステンドのシーケンス)を生成するリセット制御回路を含む。このシーケンスを用いて情報を通信できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 インターフェース装置であって、バスに結合されるように構成された並列入力と、並列データ出力と、少なくとも2個の制御出力ノードと、該少なくとも2個の制御出力ノードに結合され、あるコードディング方式を用いて前記少なくとも2個の制御出力ノードに与えられるべき制御コードの集合の1つを生成するデータ制御回路と、前記少なくとも2個の制御出力ノードに結合され、該少なくとも2個の制御出力に制御コードの所定のシーケンスを生成してリセット条件を示すリセット制御回路と、を含む、インターフェース装置。
【請求項2】 プロセッサから周辺装置に通信する方法であって、システムがリセット中であるという表示を前記プロセッサから並列バスの少なくとも1線で送り、前記表示を第1のインターフェース装置で受信し、前記表示を前記インターフェース装置から該インターフェース装置の符号化/復号化方式の制御コードを用いて直列リンクで送り、該直列リンクを介して前記第1のインターフェース装置に結合された第2のインターフェース装置で前記表示を受信する、方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、コンピュータ・システムおよび構成要素に関し、特に、直列化されたバス・インターフェースにより制御情報を伝送する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ・システム・アーキテクチャは、一般に、スロットを含む標準バスで設計される。これらのスロットを介して種々の装置をシステムに結合することができる。標準バスの例として、周辺構成要素インターフェース(PCI)バス,工業標準アーキテクチャ(ISA)バスおよび拡張工業標準アーキテクチャ(EISA)バスなどがある。図1は、従来のコンピュータ・システム10のブロック図を示す。プロセッサ12は、インテル社製のペンティアム(登録商標)(IIまたはIII)などのx86コンパチブル・プロセッサ、または、アドバンスト・マイクロ・デバイセス社製の同等のプロセッサ(例えば、K6またはK7)でよい。
【0003】プロセッサ12は、プロセッサ12に一般に専用の(例えば、標準でない)プロセッサ・バス14に結合される。バス14はメモリ装置16に結合される。メモリ装置16は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)と、関連する制御回路とを含む。プロセッサ・バス14はまた、(ノース・ブリッジとしばしば呼ばれる)ブリッジ回路18を介してPCIバス20に結合される。場合によっては、メモリ装置16のメモリ制御回路とブリッジ回路とは1個のチップにまとめられる。この場合、図示していないが、ノース・ブリッジ18はプロセッサ12とメモリ16との間に結合される。
【0004】PCIバス20は、種々の装置をバスに結合するために使用される多数のスロット22を含む。例えば、スロットは、ハードディスク・ドライブ,モデム,ネットワーク・インターフェース・カード,光学的装置(例えば、CD ROMまたはDVD)または他の装置を結合するのに用いられる。PCIバス20は、(サウス・ブリッジとしばしば呼ばれる)第2のブリッジ回路24を介してレガシイ(legacy)・バス(一般に、ISAまたはEISAバス26)に結合される。(E)ISAバス26は、一般に、キーボード,マウスおよびディスプレイなどの入出力装置や不揮発性メモリなどの他の装置に対して用いられるスロット28を含む。
【0005】PCIバス20は標準化されたバスであるので、限られた数のスロット22しか備えることができない。もっと多くのスロットが必要な場合は、第2のPCIバス32がPCI−PCIブリッジ回路(P2P)30を介して第1のPCIバス20に結合される。この構成では、ノース・ブリッジに結合されたPCIバス20は一次PCIバスと呼ばれ、また、第2のPCIバス32は二次PCIバスと呼ばれる。二次PCIバス32は、スロット22と同様にして用いられるスロット34を含む。実際のところ、プロセッサ12上で実行されるオペレーティング・システムからは、一次PCIバス20と二次PCIバス32とは単一のPCIバスであるように見える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の好ましい実施の形態は、直列リンクを介して第1の並列バスから第2の並列バスに制御信号を送信するのに用いられる方式を提供する。1種類のシステムに限られるものではなく、本発明の好ましい実施の形態は、元来、直列リンクを含むPCI−PCIブリッジの文脈で開発された。この種の構成は、二次PCIバスが一次PCIバスから分離される場合のような多くの場合に利点を提供する。
【0007】直列PCI−PCIブリッジは、2つのPCIインターフェースの間に直列リンクを有する点で、従来のPCI−PCIブリッジと異なる。各PCIインターフェースは、一般に、別個のエンティティすなわち別個のチップである。2個のインターフェース・チップは直列リンクを介して2つの動作モードで互いに通信することができる。好ましい実施の形態によって対処される1つの問題は、二次PCIインターフェース装置をリセットすることであり、また、他の問題は、両方の部分を同じモードに初期化して相互のデータ通信の開始を可能にすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】一態様では、本発明は、一次PCIバスなどのバスに結合されるように構成された並列入力をバス・インターフェース装置が含むことを開示する。この装置はまた、1つの並列データ出力と少なくとも2つの制御出力ノードとを含む。制御出力ノードに結合されたデータ制御回路は、あるコーディング方式(例えば、8B/10B方式)を用いて、制御出力ノードに与えられる制御コードの集合(例えば、アイドル,エクステンド,ノーマル・データおよびエラー)の1つを生成する。この装置はまた、制御出力に制御コードの所定のシーケンス(例えば、アイドルおよびエクステンドのシーケンス)を生成するリセット制御回路を含む。このシーケンスを用いて、信号(例えば、リセット信号)および/またはモード(例えば、CRCモード)などの情報を送ることができる。
【0009】この装置は、例えばプロセッサから周辺装置に送信するコンピュータ・システムに用いることができる。例えば、この装置を用いてプロセッサから遠隔PCIバスにリセット信号を送信することができる。プロセッサは、並列バス(例えば、一次PCIバス)の少なくとも1つの線に通ってシステムがリセットされているという表示を送信する。この表示は、第1のインターフェース装置で受信され、インターフェース装置の符号化/復号化方式の制御コードを用いて直列リンクで送信される。この表示は、二次PCIバスなどの第2の並列バスに結合された第2のインターフェース装置で受信される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、添付の図面を参照して明細書を読めば容易に理解することができる。種々の実施の形態の製造および使用を以下に詳細に説明する。しかし、本発明は種々の特定の文脈で実現することが可能な多くの適用可能な新規な概念を提供することが理解されるべきである。ここに説明する特定の実施の形態は、本発明を製造し使用する特定の方法の単なる例であって、本発明の範囲を制限するものではない。
【0011】本発明について、特定の例(すなわち、PCI−PCIブリッジ)に関して説明する。このように用いられるときには、独特のコンピュータ・システムが得られる。このシステムは、ポータブル・コンピュータ/ドッキング・ステーション,小型の形式因子(small form factor)PC拡張などの多数の特定のアプリケーションと通信環境とに有用である。その他のアプリケーションおよび実施の形態も用いることができる。
【0012】図1の従来の技術に戻ると、PCI−PCIブリッジ30は、一次PCIバス20と二次PCIバス32との間のリンクである。図2に示す従来のPCI−PCIブリッジ30は単一チップ(すなわち、シリコンの単片)で形成される。図に示すように、この装置は、論理的には、一次側36と二次側38とに分割することができる。一次側36は一次PCIバス20へのインターフェースであり、また、P2P 30の二次側38は二次PCIバス32へのインターフェースである。
【0013】PCI−PCIブリッジ30は、PCIブリッジ・プロトコルに従って2つのバス20,32の間でデータを転送する。一次側36は、システムのニーズに従って二次側38を種々の動作状態またはモードに設定することができる。二次側38を初期状態に設定する必要があるときには、一次側36は、RESETと呼ばれる信号を二次側38に送り、それにより、二次側38を初期状態にすることができる。PCIブリッジの二次側38でのRESET信号はある条件の下で表明され得る。
【0014】一次PCIバス20がブリッジ30をその初期状態にしようとし、ブリッジ30の一次側36にRESET信号を送ると、ブリッジ30は二次側38でもRESETを表明しなければならない。この動作を行うと、全てのバス20/32が初期状態に初期化される。別の例を挙げると、ソフトウエアがブリッジのブリッジ制御レジスタ内のSECONDARY BUS RESETビットをセットするといつでも、ブリッジ30は二次側38でRESETを表明する。
【0015】また、ブリッジ30は、ある別の条件で二次側38を初期化してRESETを表明する必要がある。例えば、システム10に電源を入れたとき、システム内の全ての構成要素を初期状態にし、全ての構成要素にグローバル・リセットとしてRESETを出したい。このグローバル・リセットは二次側38に送る必要がある。ブリッジ30の動作中の別の状態では、次の動作段階に移る前に二次側32を初期状態にすることが望ましいことがある。電力状態のモードが変化した場合は、ブリッジ30は二次バス32をリセットする必要もあろう。
【0016】従来のブリッジでは、リセット信号を一次側36から二次側38に送るのは容易である。なぜならば、両側が同じチップ内にあるからである。したがって、上記条件に対して一次側36から信号を発生することができ、また、情報を二次側に容易に転送することができる。例えば、チップ全体で一本の金属線の経路を選択して該当する線を適当にゲートするだけでよく、転送は簡単である。
【0017】しかし、本発明の好ましい実施の形態は分割PCI−PCIブリッジを扱う。この場合は、PCI−PCIブリッジの一次側および二次側は、別の装置(例えば、この場合には直列リンクで結合された別個のシリコンの片)に形成される。その結果、単に基板上で金属線を経路選択して一次側から二次側に制御信号を与えることはできない。本発明の好ましい実施の形態は、ハーフPCIブリッジとして動作することができるPCIインターフェース装置(図3の52または58)を提供する。ブリッジの一次部分または二次部分としてこの装置を用いることができる。一次インターフェース装置として、それは一次PCIバス20に結合され、また、二次インターフェース装置として、それは二次PCIバス32に結合される。
【0018】図3は、本発明のPCI−PCIブリッジ50を示す。この例では、PCI−PCIブリッジ50は4個のチップで形成される。一次インターフェース装置52は、直列リンク60を介して二次インターフェース装置58に結合される。直列リンク60は、トランシーバ(例えば、並直列変換回路装置54および直並列変換回路装置56)によってアクセスされる。本発明は、一次インターフェース52とトランシーバ54とが単一の装置にまとめられかつ二次インターフェース58とトランシーバ56とが別の単一の装置にまとめられた実施の形態を考える。好ましくは、システムは、どちらのPCIバスが一次バスでもよいように、完全に対称である。これを考慮すると、インターフェース装置52,58とトランシーバ54,56とは、実質的に同じ回路を含んでよい。
【0019】好ましい実施の形態では、直列リンク60は、単一チャンネル・双方向・点対点インターフェースである。好ましくは、直列リンク60は、トランシーバ54からトランシーバ56への通信用の差動対ワイヤ(differential pair of wires)と、トランシーバ56からトランシーバ54への通信用の第2の差動対ワイヤとを含む。単端ワイヤ(single-ended wires)を代わりに用いてもよい。データ信号と制御信号とは同じ線を共用する。動作上は、システムのコーディング方式を用いてデータと制御とを区別する。この種の構成は、正規のイーサネット(登録商標)・アプリケーションに用いられるケーブルのような標準カテゴリ5ケーブルを使用できるので、便利である。別の実施の形態では、本発明は、半二重システムの単一差動対または単端ワイヤで実現され得る。
【0020】好ましい実施の形態のシステムでは、インターフェース装置52,58は、超高速双方向・点対点データ伝送に用いられる並直列変換回路装置/直並列変換回路装置54/56の対によって結合される。好ましい実施の形態では、並直列変換回路装置/直並列変換回路装置54/56はテキサス・インスツルメンツ社製のTLK2500トランシーバである。TLK2500は固定数のピンと所定の動作モードとを有する。一次インターフェース装置52から二次インターフェース装置58へのリセット情報は、トランシーバ54,56を介して通信される必要がある。残念ながら、一次側から二次側にリセット信号を直接に送る方法はない。
【0021】いくつかのシステムでは、一次インターフェース装置52と二次インターフェース装置58との間のデータ転送は2つ以上のモードで行うことができる。例えば、好ましい実施の形態では、データ転送はCRC(循環冗長コード)モードまたは非CRCモードで行うことができる。CRCモードでは、データは非CRCモードよりも確実に転送されるが、冗長ビットはデータ転送に利用可能な帯域幅を狭くする。これらの2つの動作モードにより、データ・パケットを正しく認識するには、インターフェース装置52,58は同じデータ転送モードでなければならない。言い換えると、一次インターフェース装置52でモードを変更したときは、正しくデータ通信を行うためには、二次インターフェース装置58も同じモードに変更しなければならない。再び、二次側58は、CRCモードの各変更後、データの正しいトランザクションがなされる前に、初期状態にセットされなければならない。
【0022】一態様では、本発明は、二次インターフェース装置58を初期状態に設定するだけでなく、2つのインターフェース装置52,58の間のトランザクションのモードを設定するという正しい方法でRESET信号を送信する技術を提供する。好ましい実施の形態では、RESETがアクティブになると、あるパターンの信号がトランシーバ54,56の制御線を用いて一次装置52から二次装置58に送られる。このように、システムは、線コーディング・システムによって与えられる制御コードを利用する。一例として、トランシーバ54,56は8B/10B符号化および復号化方式を用いてもよい。IEEE標準802.3,§36.2.4は8B/10Bコードの詳細を規定する。標準で与えられている情報をここで繰り返す代わりに、IEEE標準802.3を引例としてここに組み入れる。
【0023】この符号化/復号化方式は、TLK2500を用いてオンチップで実現され得る。符号化方式は、データ・コードと区別できる所定の制御コードを有する。直列リンク60はこれらのコードで駆動されてRESETを一次インターフェース装置52から二次インターフェース装置58に送ることができる。8B/10B制御空間内の制御コードにアクセスすることにより、リセットおよびモード情報をユーザ・データとは独立に送ることができる。異なる側波帯信号もこの手続で一次側52から二次側58に送ることができる。異なるパターンを挿入して異なる信号を送り、異なるヘッダを用いて異なる信号のグループを作ることができる。したがって、二次側レジスタまたは一次側レジスタ内の任意のビットを反対の側からセットしまたは読み取ることができるし、信号を該当する入力回路や出力回路や内部回路に送ることができる。
【0024】図4は、本発明の諸態様を用いる特定の例を示す。この実施の形態は、インターフェース装置52,58内に、これらの2つの装置間に制御情報を通信するのに用いることができる回路を含む。この回路は、インターフェース装置を同じCRC動作モードに保ち、かつ、図4に示すようにRESET信号を一次インターフェース装置52から二次インターフェース装置58にトランシーバ54,56を介して通信することを助ける。
【0025】図4の実施の形態はTLK2500に基づいている。TLK2500は、物理層インターフェース装置に対してデータの並直列機能,直並列機能およびクロック取出し機能を行う。並列データは、8B/10B符号化書式を用いて内部で符号化される。生成されたワークは、高速基準クロック速度で差動的に送信する。この装置はまた、取り出された基準クロックに受信データを同期させて入力データに直並列変換を行う受信機部を含む。次に、それは、8B/10B符号化フォーマットを用いてデータを決定して、元の並列データを取り出す。
【0026】好ましい実施の形態では、TLK2500へのインターフェース52または58は、16ビット幅であり、125MHzで動作する。このインターフェースは、毎秒250×106バイトの生(raw)処理能力を有する。インターフェース52または58からTLK2500への送信データ速度は、TLK2500からインターフェース52また58への受信データ速度と同じである。PCIバスへのインターフェース52または58は、33MHzで動作し、32ビット幅である。そのPCIインターフェースは、毎秒133×106バイトの生処理能力を有する。TLK2500インターフェース上の超過(excess)処理能力は、パケット・オーバーヘッド,CRCコード,プロトコル遅延などに使い果たされている。シミュレーションによると、リンク全体である長時間に毎秒約120×106バイトを維持することができる。
【0027】PCIバス仕様はまた、より高速(最大66MHz)およびより広い幅(最大64ビット幅)が可能である。これはTLK2500リンクで約4倍の処理能力を必要とする。本発明は、高速の直列データに一層速いクロック速度を用いることおよび/または高速直列チャンネルを並列に走らせることとを組み合わせることにより、この種の高速バスをサポートする一実施の形態を考えている。
【0028】優れていることには、リセット/CRCプロトコルは、PCIクロック速度ではなく高速クロック速度で動作する。その利点は、より高速で動作するので、純粋なPCIベース実施よりも誤差の回復が速くおよび/またはモードの変更が速い。TLK2500は、8ビット幅データを10ビット幅の符号化データ・キャラクタに変換してそれの伝送特性を向上させる8B/10B符号器を含む。TLK2500は16ビット幅インターフェースであるので、符号化のためにデータを2つの8ビット幅バイトに分割する。各バイトは別個の符号器に与えられる。
【0029】TLK2500を介したデータ転送は4個の制御ピンに依存する。これらのピンは、TX_EN(送信可能),TX_ER(誤りコーディングを送信),RX_DV(有効データを受信)およびRX_ER(誤りを受信)と呼ばれる。この装置はまた、32個のデータ・ピン,TXD[0:15](データ送信)およびRXD[0:15](データ受信)を有する。どちらかのインターフェース装置からのデータの送信中は、データはTXDピンに入り、また、TX_ENおよびTX_ERは制御ピンとして用いられる。RXDピンは、制御ピンRX_DV,RX_ERと共に他のインターフェース装置で送信データを受信するのに用いられる。TX_ENピンおよびTX_ERピンの状態は、受信側でRX_DVピンおよびRX_ERピンにコピーされる。制御ピンTX_EN,TX_ERは4つの状態をとることができ、それは表1に示されている。
【表1】

【0030】表1に示すように、4つの状態はアイドル,キャリア・エクステンド,ノーマル・データおよびエラーである。TX_ENとTX_ERをノーマル・データ・モードにすると、TX_ENはハイであり、TX_ERはローである。TXDピンでのデータは、一方のトランシーバ54(56)で受信され、他方のトランシーバ56(54)のRXDピンにデータが生成され、RX_DVおよびRX_ERはノーマル・データ・モードを示す。したがって、ノーマル・データ・モードでは2個のトランシーバ54,56を介したインターフェース装置52,58間のデータ伝送がある。
【0031】TX_ERおよびTX_ENの他の3つのモードについては、トランシーバ54(56)は、TXDピンからデータを受けず、自分の特別なデータを送り、他のトランシーバ56(54)のRXDピンにデータを生成し、RX_DVおよびRX_ERではTX_ENおよびTX_ERと同じ状態である。TX_ENが表明されずかつTX_ERが表明されたときは、符号器は、2つのK23.7コードからなるキャリア・エクステンドを生成する。TX_ENおよびTX_ERが共に表明された場合は、符号器は特殊な事象を生成する。この特殊な事象は、有効なデータの一部でない1つ以上のコード・グループか、送信されているフレームのどこかに設定された区切り記号(delimiter)を含む。好ましい実施の形態では、この特殊な事象はK30.7コードであって、それは8b10b仕様で定義された制御コードの最後である。このコードはコンマ・パターンを与えないので、データ・ストリームのバイト境界を規定しない。
【0032】ペイロード・データが送られるのに利用可能でなくかつTX_EN/TX_ERが表明されないときは、符号器はIDLE文字セットを送る。IDLEは、K28.5コードと、D5.6またはD16.2文字とを含む。データはTLK2500 16ビットに一度にラッチされるので、これは、連続的に送信される2つの10ビット・コードに変換される。このことは、IDLEが2つの10ビット・コードを含みかつ1サイクルの間に送信される20ビット幅であることを意味する。同期が達成されるまで、IDLEは最初の同期または再同期の間にデータを置き換える。
【0033】一次インターフェース装置52からのリセットが二次側58に送られる必要があるときは、一次装置52はこのリセットをインターフェース装置52を用いて通信制御回路ブロックに送る。制御ブロックは、直列リンク60を制御し、一次側のCRCモードに従ってTX_ENおよびTX_ERを介してエクステンドおよびアイドルの特有のパターンを送る。
【0034】図5は、完全なリセット手続を示す。ここで、UUT0は一次インターフェース装置52からの信号を表し、また、UUT1は二次インターフェース装置58からの信号を表す。(UUTはテスト中ユニット(Unit Under Test)の略である。)UUT0:SERIAL_RSTがハイにセットされると、リセット手続が開始される。UUT0:PCI_RST_Lは一次装置52への外部リセット信号であって、その信号はそれがローのときにセットする。この信号はUUT0:SERIAL_RSTをハイにさせる。
【0035】リセット信号があると、UUT0:TX_EN信号はローになり、また、UUT0:TX_ER信号はエクステンドおよびアイドルを送信するように切り換える。TX_ERおよびTX_ENがローである場合はアイドルが送られ、TX_ERがハイでTX_ENがローである場合はエクステンドが送られる。一次装置52から送られたパターンは、二次装置58のUUT1:RX_DVおよびUUT1:RXER_PASSにコピーされる。RXER_PASSは、トランシーバ54(56)のRX_ERピンに接続されるインターフェース装置52(58)の入力ピンである。
【0036】二次装置58がリセット・パターンを受けた後に、二次装置58のUUT1:XMT_EN(送信可能)信号はローになり、RCVD_SEC_DPATH_RSTはローになり、二次インターフェース装置58にリセットを生じる。XMT_ENは、通常の動作を不能にし、RESET手続が開始される。UUT1:RXER_PASSが最後のエクステンドの後でローになると、数クロック・サイクル後に、確認パターンが、RESETの確認としてUUT0:RX_DVおよびUUT0:RXER_PASSに送られるUUT1:TX_ENおよびUUT1:TX_ERに生成される。
【0037】確認が一次装置52で受信されると、リセット手続は完了する。一次装置および二次装置のXMT_ENはハイになる。リンク内の誤り(または、任意の他の理由)のために一次装置52がある時間内に確認を受信しない場合は、一次装置52の制御ブロックはリセットの再送を試みる。このように、システムはよりロバストである。
【0038】この例では、リセット・パターンは、3つの部分(すなわち、ヘッダとモード情報とテール)を含む。ヘッダは、3つのエクステンドと3つのアイドルと再び3つのエクステンドとを含む。モード情報部は、CRCモードでは3つのエクステンドおよびアイドルの3つの集合を、非CRCモードでは3つのアイドルおよびエクステンドの3つの集合を含む(表2参照)。テール部は68のエクステンドからなる。テール部は可変エクステンドを持たせることが可能なので、一次側にリセットがある限りエクステンドを送信する。
【0039】好ましい実施の形態の1つの利点は、リセット・パターン内の全てのエクステンドおよびアイドルが1クロック・サイクル幅より大きいことである。この特徴により、リンク内のまぎらわしいスパイクによる二次側の誤ったリセットを避けることができる。確認パターンはリセット・パターンと同じであるが、異なる点は、モード情報ビットが逆になっており、また、そのテールが3エクステンド幅しかないことである。確認のためにモード情報を反転することにより、リンク60内の2線の間に起こる可能性のある全ての電磁クロストークを確認と混同することがないようにするのが好ましい。この方法を用いると、線内のエコーを確認と誤解することはない。
【0040】別の実施の形態では、リセット確認なしにリセット手続を行うことができる。しかし、この実施の形態は好ましくない。なぜなら、直列リンク内に故障があるとこれが二次リセットと誤解されることがあるからである。また、確認パケット内のビットをリセット・パターンと同じパターンに保ってもよいが、この方法では高速領域で誘導された信号(例えば、クロストーク)を捕らえないことがある。
【0041】図6は、非CRCモード用のタイミング図を示す。この場合は、外部リセットはないが(PCI_RST_Lがハイ)、内部リセット(SERIAL_RST内のパルス)が一次インターフェース装置52に起こり、リセット手続が開始される。この場合、一次側のCRCモード信号CRC_ENはローになり、通信が非CRCモードで行われることを示す。リセット手続は、信号SEC_CRC_ENをハイからローに変えることにより二次インターフェース装置58に同じ変化を生じさせる。非CRC動作モードであることを示すために、このリセット中に異なるパターンを送る。図6に示すように、非CRCモードであることを示すために、パケットのモード情報部はアイドルの後にエクステンドを含む。表2は、CRCモードおよび非CRCモードのリセット・パターンの要約である。
【表2】

【0042】本発明の諸態様は多くのシステムで用いることができる。例えば、図7は、ポータブル(例えば、ノートブックまたはハンドヘルド)コンピュータ102とその関連するドッキング・ステーション104とを示す。本発明を用いることにより、カテゴリ5ケーブル60を用いてポータブル・コンピュータ102をドッキング・ステーション104に結合することができる。この簡単なプラグイン接続は便利であり確実である。コンピュー装置102は、メモリ装置116およびノース・ブリッジ118に結合されるマイクロプロセッサ112を含む。一次PCIバス120は、ハードディスク・ドライブ,モデム,CD ROMドライブ,DVDドライブおよびネットワーク・インターフェース・カードのような構成要素の接続用の多数のスロットを含む。サウス・ブリッジ124は、別の構成要素をそれに結合させる他のバス(例えば、(E)ISAバス)126へのアクセス用に設けられている。図1に関して述べた他の詳細および例もここで適用される。
【0043】図7に示すように、一次PCIバス120は、上述したように、一次インターフェース装置152も含む。一次インターフェース装置152はトランシーバ154に結合され、それは、PCIバス120からの並列データを直列に変換するとともに、それを直列リンク160により送信する。トランシーバ156は、直列データを受信するとともに、二次インターフェース装置158に転送するために並列データに戻す。データおよび制御信号は逆方向に(すなわち、二次側158から一次側152に)送信することができる。
【0044】図7は、第3のPCIバス172をさらに示す。PCIバス172はPCI−PCIブリッジ170を介して二次バス132に結合される。PCI−PCIブリッジ170は、図7に示すような従来の単一チップ装置でもよいし、図3または図4に示すような直列の装置でもよい。後者の場合は、例えばケーブルを介してドッキング・ステーション104を遠隔の拡張ボックスにさらに結合することができる。
【0045】上述したように、リセット信号とモード情報とは、コーディング方式の制御空間を用いて1つのPCIバスから別のPCIバスに送られる。これは他の方式に比べて優れている。例えば、リセット信号は、リセット手続を処理する完全に別個の回路ブロックではなくPCIデータ・パケットに含んでもよかった。しかし、それではモード設定手続が複雑になりがちである。また、ブロックが別個なので、直列リンクを介した同種のリセット手続用の他の設計にこの方法を用いることができる。このシステムは設計の他のブロックとは独立にリセット信号を送ることができるので、モジュラ設計が容易になる。
【0046】図7のブロック図は他のシステムにも用いることが可能である。例えば、小型の形式要因コンピュータは拡張する余裕が小さい。コンピュータの外部とインターフェースするケーブルは、追加のカードを含む拡張ボックスに結合することができる。同様に、遠隔で拡張する必要がある他のコンピュータは本発明の利点を用いることができる。本発明について例示の実施の形態を参照して説明したが、この説明は制限的な意味に解釈してはならない。図示した実施の形態の種々の変更や組合わせや本発明の別の実施の形態は、この説明を参照すれば当業者に明らかである。したがって、特許請求の範囲はかかる変更や実施の形態を全て含むものである。
【0047】以上の説明に関して更に以下の項を開示する。
(1)インターフェース装置であって、バスに結合されるように構成された並列入力と、並列データ出力と、少なくとも2個の制御出力ノードと、該少なくとも2個の制御出力ノードに結合され、あるコードディング方式を用いて前記少なくとも2個の制御出力ノードに与えられるべき制御コードの集合の1つを生成するデータ制御回路と、前記少なくとも2個の制御出力ノードに結合され、該少なくとも2個の制御出力に制御コードの所定のシーケンスを生成してリセット条件を示すリセット制御回路と、を含む、インターフェース装置。
【0048】(2)前記コーディング方式は8B/10B符号化方式を含む、第1項に記載のインターフェース装置。
(3)前記制御コードの所定のシーケンスはアイドルおよびエクステンド制御コードのシーケンスを含む、第2項に記載のインターフェース装置。
(4)前記リセット制御回路は、第1のモードへのリセットを示す制御コードの第1のシーケンスと、第2のモードへのリセットを示す制御コードの第2のシーケンスとを生成する、第1項に記載のインターフェース装置。
(5)前記並列入力は周辺構成要素インターフェース(PCI)バスに結合されるように構成されている、第1項に記載のインターフェース装置。
【0049】(6)プロセッサから周辺装置に通信する方法であって、システムがリセット中であるという表示を前記プロセッサから並列バスの少なくとも1線で送り、前記表示を第1のインターフェース装置で受信し、前記表示を前記インターフェース装置から該インターフェース装置の符号化/復号化方式の制御コードを用いて直列リンクで送り、該直列リンクを介して前記第1のインターフェース装置に結合された第2のインターフェース装置で前記表示を受信する、方法。
【0050】(7)前記並列バスは周辺構成要素インターフェース(PCI)バスを含む、第6項に記載の方法。
(8)前記第1のインターフェース装置は、並直列変換回路/直並列変換回路に結合されたPCI−PCIハーフ・ブリッジ回路を含む、第7項に記載の方法。
(9)前記ハーフ・ブリッジ回路と並直列変換回路/直並列変換回路とは別個の集積回路を含む、第8項に記載の方法。
(10)前記並直列変換回路/直並列変換回路は8B/10B符号器を含み、前記インターフェース装置の前記符号化/復号化方式は8B/10B符号化方式を含む、第8項に記載の方法。
(11)前記インターフェース装置からの表示を送るのに用いられる制御コードはアイドルおよびエクステンド・コードのシーケンスを含む、第10項に記載の方法。
【0051】(12)前記第2のインターフェース装置から前記第1のインターフェース装置に、前記第1のインターフェース装置からの表示を受信したことを示す確認を送ることを更に含む、第6項に記載の方法。
(13)前記確認は前記符号化/復号化方式の制御コードのシーケンスを含み、前記確認シーケンスの少なくとも一部は前記第1のインターフェース装置からの表示を伝える制御コードのシーケンスの反転コピーである、第12項に記載の方法。
(14)前記表示の送信は動作モードに関する情報の送信を含む、第6項に記載の方法。
(15)前記動作モードに関する情報は冗長動作モードに関する情報を含む、第14項に記載の方法。
【0052】(16)コンピュータ・システムであって、プロセッサと、プロセッサ・バスを介して前記プロセッサに結合されたメモリ装置と、前記プロセッサ・バスと第1の拡張バスとの間に結合された第1のブリッジ回路と、前記第1の拡張バスに結合された複数の周辺装置と、前記第1の拡張バスに結合され、複数の並列データ出力ノードと少なくとも2個の制御出力ノードを含む第1のインターフェース装置と、前記データ出力ノードに結合されたデータ入力と、前記第1のインターフェース装置の前記少なくとも2個の制御出力ノードに結合された少なくとも2個の制御入力ノードとを持つ第1のトランシーバ装置と、直列リンクと、該直列リンクにより前記第1のトランシーバ装置に結合された第2のトランシーバ装置と、該第2のトランシーバ装置と第2の拡張バスとの間に結合された第2のインターフェース装置と、前記第2の拡張バスに結合された少なくとも1個の追加の周辺装置と、を備え、前記第1および第2のインターフェース装置はそれぞれ、あるコーディング方式を用いて前記少なくとも2個の制御出力ノードに与える制御コードの集合の1つの生成するデータ制御回路を含み、前記第1のインターフェース装置は、前記少なくとも2個の制御出力に制御コードの所定のシーケンスを生成して前記第2の拡張バスの状態に関する情報を前記第1のインターフェース装置から前記第2のインターフェース装置に送るリセット制御回路を含む、コンピュータ・システム。
【0053】(17)前記第1および第2の拡張バスは共にPCIバスを含む、第16項に記載のシステム。
(18)前記第1および第2のトランシーバは共に8B/10B符号化/復号化方式を用いて前記直列リンクによりデータを送信する、第16項に記載のシステム。
(19)前記制御コードの所定のシーケンスはアイドルおよびエクステンド・コードのシーケンスを含む、第18項に記載のシステム。
(20)前記制御コードの所定のシーケンスを用いて前記第2の拡張バスをリセットすべしという情報を送信する、第19項に記載のシステム。
(21)前記制御コードの所定のシーケンスを用いて前記第2の拡張バスを複数のモードの第1にリセットすべしという情報を送信する、第20項に記載のシステム。
【0054】(22)前記複数のモードは、前記直列リンクによる通信に用いられる冗長方式に関するモードを含む、第21項に記載のシステム。
(23)前記制御コードの所定のシーケンスを用いて前記第2の拡張バスをリセットすべしという情報を送信する、第16項に記載のシステム。
(24)前記制御コードの所定のシーケンスを用いて前記第2の拡張バスを複数のモードの第1にリセットすべしという情報を送信する、第23項に記載のシステム。
(25)前記複数のモードは、前記直列リンクによる通信に用いられる冗長方式に関するモードを含む、第24項に記載のシステム。
(26)前記第1および第2のインターフェース装置は実質的に同じ回路である、第16項に記載のシステム。
【0055】(27)前記第1および第2のトランシーバ装置は実質的に同じ回路である、第26項に記載のシステム。
(28)前記第2のインターフェース装置は、前記直列リンクを介して前記第1のインターフェース装置に送信する制御コードの確認シーケンスを生成する確認回路を含む、第16項に記載のシステム。
(29)前記確認シーケンスの一部は前記所定のシーケンスの反転バージョンを含む、第28項に記載のシステム。
【0056】(30)前記プロセッサは第1のハウジング内に納められ、前記追加の周辺装置は第2のハウジング内に納められる、第16項に記載のシステム。
(31)前記第1のハウジングはポータブル・コンピュータ・ハウジングを含み、前記第2のハウジングはドッキング・ステーション・ハウジングを含む、第30項に記載のシステム。
(32)前記第1の拡張バスは第1のクロック速度で動作し、前記第2の拡張バスの状態に関する情報は、前記第1のクロック速度より速い第2のクロック速度で前記第1のインターフェース装置から前記第2のインターフェース装置に送られる、第16項に記載のシステム。
【0057】(33)バス・インターフェース装置は、一次PCIバスなどのバス(20)に結合された並列入力を含む。また、この装置は並列データ出力(TXD)と少なくとも2個の制御出力ノード(TX_ERとTX_EN)とを含む。制御出力ノードに結合されたデータ制御回路は、あるコーディング方式(例えば、8B/10B方式)を用いて、制御出力ノードに与えられる制御コードの集合(例えば、アイドル,エクステンド,ノーマル・データ,エラー)の1つを生成する。また、この装置は、制御出力に制御コードの所定のシーケンス(例えば、アイドルおよびエクステンドのシーケンス)を生成するリセット制御回路を含む。このシーケンスを用いて情報を通信することができる。
【出願人】 【識別番号】501229528
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
【出願日】 平成13年7月16日(2001.7.16)
【代理人】 【識別番号】100066692
【弁理士】
【氏名又は名称】浅村 皓 (外3名)
【公開番号】 特開2002−108805(P2002−108805A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2001−215775(P2001−215775)