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【発明の名称】 データ転送方法、変換基板、デバイス、データ転送装置及びデータベリファイ装置
【発明者】 【氏名】加瀬 忠明

【氏名】野本 明敬

【要約】 【課題】データ転送作業の全体の処理時間を短縮する。

【解決手段】本発明は、ホスト装置に対してデイジーチェーン接続された各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタに対し、所定のコマンドを書き込む工程と、前記工程により、データ転送のライトコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程とを具備する。従って、マルチモード状態の変換基板に対応する全てのデバイスのデータレジスタに対し、当該デバイスに装填される記録媒体に書き込むべきデータを同時に転送することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のデバイスを、それぞれ変換基板を介して伝送路によりデイジーチェーン接続し、各デバイスに対してホスト装置からデータを転送する方法であって、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタに対し、所定のコマンドを書き込む工程と、前記工程により、データ転送のライトコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対応する全てのデバイスのデータレジスタに対し、当該デバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを同時に転送する工程とを具備することを特徴とするデータ転送方法。
【請求項2】 複数のデバイスを、それぞれ変換基板を介して伝送路によりデイジーチェーン接続し、各デバイスに対してホスト装置からデータを転送する方法であって、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタを選択する工程と、前記工程により、各デバイスにおける選択されたレジスタに対し、所定のコマンドを書き込む工程と、前記工程により、データ転送のライトコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対応する全てのデバイスのデータレジスタに対し、当該デバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを同時に転送する工程とを具備することを特徴とするデータ転送方法。
【請求項3】 前記データレジスタにデータを転送する工程後、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各デバイスにおける一のレジスタに対し、データ読み込みのリードコマンドを書き込む工程と、前記工程により、リードコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、ベリファイモードをONに制御すると共に、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対し、前記各デバイスのデータレジスタに書き込んだデータと同じデータを転送すると共に、前記各デバイスのデータレジスタからデータを読み込み、変換基板に設けたベリファイ用コンペア回路において両者を衝突させてベリファイさせる工程とを具備することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ転送方法。
【請求項4】 前記データレジスタにデータを転送する工程後、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタを選択する工程と、前記工程により、各デバイスにおける選択された一のレジスタに対し、データ読み込みのリードコマンドを書き込む工程と、前記工程により、リードコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、ベリファイモードをONに制御すると共に、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対し、前記各デバイスのデータレジスタに書き込んだデータと同じデータを転送すると共に、前記各デバイスのデータレジスタからデータを読み込み、変換基板に設けたベリファイ用コンペア回路において両者を衝突させてベリファイさせる工程とを具備することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ転送方法。
【請求項5】 複数のデバイスを、伝送路を介してデイジーチェーン接続し、各デバイスに対してホスト装置からデータを転送するに当たり、前記各デバイスと伝送路との間に介在される変換基板であって、所定のコマンドを、各デバイスの所定のレジスタに書き込む際には、自己の選択信号を識別可能な状態に制御され、前記コマンドが書き込まれた2以上のデバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを転送する際には、自己の選択信号を無視するマルチモード状態に制御されるモード制御部を具備することを特徴とする変換基板。
【請求項6】 対応するデバイスに対し、デバイス制御のためのコマンドを書き込む当該デバイスのレジスタを特定するデータ内容が書き込まれるアドレスレジスタを備え、ホスト装置から該アドレスレジスタに対して前記データ内容が書き込まれた後、このアドレスレジスタにより特定されたデバイスのレジスタに対して、前記デバイス制御のためのコマンドを書き込むことを可能とするものであることを特徴とする請求項5記載の変換基板。
【請求項7】 さらに、ベリファイ用コンペア回路を備えていることを特徴とする請求項5又は6記載の変換基板。
【請求項8】 請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板が接続されていることを特徴とするデバイス。
【請求項9】 CPU、メモリ及び外部バスコントロール回路を備えたホスト装置と、請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板と、前記ホスト装置の外部バスコントロール回路と前記変換基板とをデイジーチェーン接続する伝送路と、前記変換基板に接続されるデバイスとを具備して構成され、前記ホスト装置からの指令に基づき、前記変換基板及びデバイスを制御し、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタに対し、所定のコマンドを書き込む工程と、前記工程により、データ転送のライトコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対応する全てのデバイスのデータレジスタに対し、当該デバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを同時に転送する工程とを実行可能であることを特徴とするデータ転送装置。
【請求項10】 CPU、メモリ及び外部バスコントロール回路を備えたホスト装置と、請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板と、前記ホスト装置の外部バスコントロール回路と前記変換基板とをデイジーチェーン接続する伝送路と、前記変換基板に接続されるデバイスとを具備して構成され、前記ホスト装置からの指令に基づき、前記変換基板及びデバイスを制御し、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタを選択する工程と、前記工程により、各デバイスにおける選択されたレジスタに対し、所定のコマンドを書き込む工程と、前記工程により、データ転送のライトコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対応する全てのデバイスのデータレジスタに対し、当該デバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを同時に転送する工程とを実行可能であることを特徴とするデータ転送装置。
【請求項11】 CPU、メモリ及び外部バスコントロール回路を備えたホスト装置と、請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板と、前記ホスト装置の外部バスコントロール回路と前記変換基板とをデイジーチェーン接続する伝送路と、前記変換基板に接続されるデバイスとを具備して構成され、前記ホスト装置からの指令に基づき、前記変換基板及びデバイスを制御し、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスにおける一のレジスタに対し、データ読み込みのリードコマンドを書き込む工程と、前記工程により、リードコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、ベリファイモードをONに制御すると共に、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対し、前記ホスト装置からデータを転送すると共に、前記各デバイスのデータレジスタからデータを読み込み、変換基板に設けたベリファイ用コンペア回路において両者を衝突させてベリファイさせる工程とを実行可能であることを特徴とするデータベリファイ装置。
【請求項12】 CPU、メモリ及び外部バスコントロール回路を備えたホスト装置と、請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板と、前記ホスト装置の外部バスコントロール回路と前記変換基板とをデイジーチェーン接続する伝送路と、前記変換基板に接続されるデバイスとを具備して構成され、前記ホスト装置からの指令に基づき、前記変換基板及びデバイスを制御し、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタを選択する工程と、前記工程により、各デバイスにおける選択された一のレジスタに対し、データ読み込みのリードコマンドを書き込む工程と、前記工程により、リードコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、ベリファイモードをONに制御すると共に、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対し、前記ホスト装置からデータを転送すると共に、前記各デバイスのデータレジスタからデータを読み込み、変換基板に設けたベリファイ用コンペア回路において両者を衝突させてベリファイさせる工程とを実行可能であることを特徴とするデータベリファイ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路を介して結ばれたホスト装置とデバイスとの間でデータを転送する技術に関し、より詳しくは、複数のデバイスに対して、データを同時に転送することを可能とするデータ転送方法、変換基板、デバイス、データ転送装置及びデータベリファイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ATA仕様又はATAPI仕様のインターフェースでは、ホスト装置からデバイスに対してデータを転送する場合、図5に示したように、例えば、データを書き込むに当たって、まず、デバイスを特定した後、当該デバイスの所定のレジスタにライトコマンドを送り、その後、デバイスからの「転送準備OK」の割り込みが発生したならば、当該デバイスに対して書き込むべきデータをホスト装置から転送している。そして、1台目(マスタ側:デバイス0)のデバイスに対して、データ転送が完了したならば、2台目(スレーブ側:デバイス1)に対して、1台目と同様の制御をしてデータを転送する。すなわち、デバイスごとに個別に同じデータを転送する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような転送方式では、ホスト装置から異なるデバイスに対して同じデータを複数回転送しなければならなず、データ記録済み記録媒体の製作枚数が増えるに従い、さらに同じ作業を繰り返さなければならない。このため、データ記録済みの記録媒体を複数枚製作する際の製造時間を短縮できるデータ転送方法の開発が望まれていた。
【0004】一方、ATA仕様又はATAPI仕様のインターフェースによりホスト装置と接続されるIDEデバイス(ATAデバイス、ATAPIデバイス)は、通常、1台のホスト装置に対し、マスタ側とスレーブ側とで最大2台である。ホスト装置においてプライマリとセカンダリの2系統のIDEポートを装備している場合でも、それぞれにマスタとスレーブを対応させて接続可能なIDEデバイスは最大4台である。すなわち、ATA仕様又はATAPI仕様のインターフェースでは、接続可能なIDEデバイスは、1系統のIDEポートに対し、最大2台と、その台数が限られている。
【0005】これは、IDEデバイスの有する16個のレジスタに対する読み込みと書き込みの32通りのホスト装置からの制御(レジスタの特定と、データ内容の読み込み又は書き込み)を1回の工程で実行させるため、ATA仕様又はATAPI仕様のバス(フラットケーブル)では、アドレス線を3本、CS(チップセレクト)線を2本装備した複雑な構成を有しており、ノイズの影響を回避すべくケーブル長が規格上0.46m以内と限られていることによるものである。
【0006】このため、同じデータを記録させた記録媒体(CD−ROM、CD−RW、DVD−ROMなど)を複数製造(複写)する場合等においては、従来、CD−ROMドライブなどのデバイスを1系統のIDEポートに2台しか接続できないことから、所定のデータを記録させた記録媒体は、一度に2枚ずつしか製作(複写)することができなかった。しかも上記のデータ転送方式の問題も相俟って、かかる記録媒体を所定枚数製作(複写)するのに、非常に時間がかかるという問題があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、複数枚のデータ記録済みの記録媒体を製作(複写)する場合等における全体の処理時間を従来よりも短縮することができ、また、ホスト装置に装備された1系統のポートに対し、3台以上のデバイスを接続可能とするデータ転送方法、変換基板、デバイス、データ転送装置及びデータベリファイ装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】複数台のデバイスに対して処理を行う場合、最も時間がかかるのは、記録媒体に記録すべきデータを転送する時間である。これに対し、デバイスの特定やコマンドの書き込み等に要する処理時間はそれほどかからない。上記した課題を解決するに当たって、本発明者は、かかる事項にまず着目した。すなわち、コマンドの書き込みを予め複数台のデバイスに対して全て行っておくことで、その後、記録媒体に記録させるデータを一斉に転送可能とすれば、処理時間の短縮化が図れることに着目した。
【0009】また同時に、デバイスにおけるレジスタの特定と、コマンドや記録媒体に記録させるデータなどのデータ内容の読み込み又は書き込みとを1回の工程ではなく、2回の工程に分けることにより、データ伝送路であるバスの構造を簡素化することができ、すなわち制御線の配線数を減らすことができ、これにより、ノイズ問題を解消してケーブル長を長くし、ホスト装置に装備された1系統のポート当たりに3台以上のデバイスを接続可能とすることができることに着目した。
【0010】すなわち、請求項1記載の本発明では、複数のデバイスを、それぞれ変換基板を介して伝送路によりデイジーチェーン接続し、各デバイスに対してホスト装置からデータを転送する方法であって、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタに対し、所定のコマンドを書き込む工程と、前記工程により、データ転送のライトコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対応する全てのデバイスのデータレジスタに対し、当該デバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを同時に転送する工程とを具備することを特徴とするデータ転送方法を提供する。
【0011】請求項2記載の本発明では、複数のデバイスを、それぞれ変換基板を介して伝送路によりデイジーチェーン接続し、各デバイスに対してホスト装置からデータを転送する方法であって、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタを選択する工程と、前記工程により、各デバイスにおける選択されたレジスタに対し、所定のコマンドを書き込む工程と、前記工程により、データ転送のライトコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対応する全てのデバイスのデータレジスタに対し、当該デバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを同時に転送する工程とを具備することを特徴とするデータ転送方法を提供する。
【0012】請求項3記載の本発明では、前記データレジスタにデータを転送する工程後、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各デバイスにおける一のレジスタに対し、データ読み込みのリードコマンドを書き込む工程と、前記工程により、リードコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、ベリファイモードをONに制御すると共に、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対し、前記各デバイスのデータレジスタに書き込んだデータと同じデータを転送すると共に、前記各デバイスのデータレジスタからデータを読み込み、変換基板に設けたベリファイ用コンペア回路において両者を衝突させてベリファイさせる工程とを具備することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ転送方法を提供する。
【0013】請求項4記載の本発明では、前記データレジスタにデータを転送する工程後、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタを選択する工程と、前記工程により、各デバイスにおける選択された一のレジスタに対し、データ読み込みのリードコマンドを書き込む工程と、前記工程により、リードコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、ベリファイモードをONに制御すると共に、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対し、前記各デバイスのデータレジスタに書き込んだデータと同じデータを転送すると共に、前記各デバイスのデータレジスタからデータを読み込み、変換基板に設けたベリファイ用コンペア回路において両者を衝突させてベリファイさせる工程とを具備することを特徴とする請求項1又は2記載のデータ転送方法を提供する。
【0014】請求項5記載の本発明では、複数のデバイスを、伝送路を介してデイジーチェーン接続し、各デバイスに対してホスト装置からデータを転送するに当たり、前記各デバイスと伝送路との間に介在される変換基板であって、所定のコマンドを、各デバイスの所定のレジスタに書き込む際には、自己の選択信号を識別可能な状態に制御され、前記コマンドが書き込まれた2以上のデバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを転送する際には、自己の選択信号を無視するマルチモード状態に制御されるモード制御部を具備することを特徴とする変換基板を提供する。
【0015】請求項6記載の本発明では、対応するデバイスに対し、デバイス制御のためのコマンドを書き込む当該デバイスのレジスタを特定するデータ内容が書き込まれるアドレスレジスタを備え、ホスト装置から該アドレスレジスタに対して前記データ内容が書き込まれた後、このアドレスレジスタにより特定されたデバイスのレジスタに対して、前記デバイス制御のためのコマンドを書き込むことを可能とするものであることを特徴とする請求項5記載の変換基板を提供する。
【0016】請求項7記載の本発明では、さらに、ベリファイ用コンペア回路を備えていることを特徴とする請求項5又は6記載の変換基板を提供する。
【0017】請求項8記載の本発明では、請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板が接続されていることを特徴とするデバイスを提供する。
【0018】請求項9記載の本発明では、CPU、メモリ及び外部バスコントロール回路を備えたホスト装置と、請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板と、前記ホスト装置の外部バスコントロール回路と前記変換基板とをデイジーチェーン接続する伝送路と、前記変換基板に接続されるデバイスとを具備して構成され、前記ホスト装置からの指令に基づき、前記変換基板及びデバイスを制御し、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタに対し、所定のコマンドを書き込む工程と、前記工程により、データ転送のライトコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対応する全てのデバイスのデータレジスタに対し、当該デバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを同時に転送する工程とを実行可能であることを特徴とするデータ転送装置を提供する。
【0019】請求項10記載の本発明では、CPU、メモリ及び外部バスコントロール回路を備えたホスト装置と、請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板と、前記ホスト装置の外部バスコントロール回路と前記変換基板とをデイジーチェーン接続する伝送路と、前記変換基板に接続されるデバイスとを具備して構成され、前記ホスト装置からの指令に基づき、前記変換基板及びデバイスを制御し、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタを選択する工程と、前記工程により、各デバイスにおける選択されたレジスタに対し、所定のコマンドを書き込む工程と、前記工程により、データ転送のライトコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対応する全てのデバイスのデータレジスタに対し、当該デバイスに装填される記録媒体に記録すべきデータを同時に転送する工程とを実行可能であることを特徴とするデータ転送装置を提供する。
【0020】請求項11記載の本発明では、CPU、メモリ及び外部バスコントロール回路を備えたホスト装置と、請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板と、前記ホスト装置の外部バスコントロール回路と前記変換基板とをデイジーチェーン接続する伝送路と、前記変換基板に接続されるデバイスとを具備して構成され、前記ホスト装置からの指令に基づき、前記変換基板及びデバイスを制御し、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスにおける一のレジスタに対し、データ読み込みのリードコマンドを書き込む工程と、前記工程により、リードコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、ベリファイモードをONに制御すると共に、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対し、前記ホスト装置からデータを転送すると共に、前記各デバイスのデータレジスタからデータを読み込み、変換基板に設けたベリファイ用コンペア回路において両者を衝突させてベリファイさせる工程とを実行可能であることを特徴とするデータベリファイ装置を提供する。
【0021】請求項12記載の本発明では、CPU、メモリ及び外部バスコントロール回路を備えたホスト装置と、請求項5〜7のいずれか1に記載の変換基板と、前記ホスト装置の外部バスコントロール回路と前記変換基板とをデイジーチェーン接続する伝送路と、前記変換基板に接続されるデバイスとを具備して構成され、前記ホスト装置からの指令に基づき、前記変換基板及びデバイスを制御し、各デバイスに対応する変換基板ごとに区別して、各変換基板に対応する各デバイスのレジスタを選択する工程と、前記工程により、各デバイスにおける選択された一のレジスタに対し、データ読み込みのリードコマンドを書き込む工程と、前記工程により、リードコマンドが所定のレジスタに書き込まれた2以上のデバイスに対応する各変換基板について、ベリファイモードをONに制御すると共に、変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御する工程と、マルチモード状態の変換基板に対し、前記ホスト装置からデータを転送すると共に、前記各デバイスのデータレジスタからデータを読み込み、変換基板に設けたベリファイ用コンペア回路において両者を衝突させてベリファイさせる工程とを実行可能であることを特徴とするデータベリファイ装置を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施形態に基づき、更に詳しく説明する。図1は、本実施形態にかかるデータ転送装置を示す概念図であり、ホスト装置1、デバイス2、変換基板3、データ伝送路である外部バス4を有して構成されている。
【0023】ホスト装置1は、図2に示したように、CPU11と、CPUバス12で接続されたRAM13、ROM14などのメモリと、外部バスコントロール回路15とを備えている。外部バスコントロール回路15にはポートが設けられ、外部バス4が接続されている。
【0024】デバイス2は、ATA又はATAPI仕様のインターフェースに接続可能なIDEデバイスであり、例えば、ハードディスク、CD−ROMドライブ、CD−RWドライブ、DVD−ROMドライブなどが用いられる。デバイス2は、次述の変換基板3を介して、外部バス4によりデイジーチェーン接続されており、ホスト装置1の1系統のポートに対して複数台接続される。後述のように、本実施形態では、外部バス4の長さを従来よりも長くでき、かつ複数台のデバイス2に対して記録媒体に書き込むべきデータを一斉に転送可能なデータ転送方式を用いているため、1系統のポートに対して、デイジーチェーンにより、多数接続可能である。従って、従来のATA又はATAPI仕様のように2台に限定されるものではなく、3台以上接続することができる。なお、最後に接続されるデバイス2に対しては、変換基板3を介してターミネーション基板5が接続される。
【0025】変換基板3は、図3に示したように、外部バス4が接続される外部バスインターフェース31と、デバイス2に接続されるIDEインターフェース32とを備えている。外部バスインターフェース31とIDEインターフェース32との間には、データバスによって双方向バス緩衝回路33が接続されており、外部バス4又はデバイス2から送られるデータ内容は、この双方向バス緩衝回路33を経由して外部バスインターフェース31とIDEインターフェース32との間を伝送される。
【0026】外部バスインターフェース31とIDEインターフェース32との間にはまた、ベリファイ時に使用されるベリファイ用コンペア回路34が設けられている。ホスト装置1からベリファイ実行のコマンドが送られた場合には、IDEインターフェース32を介してデバイス2から読み込まれたデータと、ホスト装置1から外部バスインターフェース31を介して転送されるデータとが、このベリファイ用コンペア回路34で衝突し、ベリファイされる。ベリファイの結果、エラー(不一致)が発生した場合には、その値が変換基板3に実装されたベリファイエラーカウンタ35によりカウントされる。例えば、1バッファのデータ転送内に何回のエラーがあったかを最大15回程度カウントできる機構が用いられる。
【0027】外部バスインターフェース31とIDEインターフェース32との間には、さらに、基板コントロール回路36が搭載されている。この基板コントロール回路36は、変換基板3における各部品の制御を行う回路であり、外部バスインターフェース31とは制御線(アドレス線(A0,A1)、WR(書き込み)線、RD(読み込み)線、RES(リセット)線、RDY(レディ)線)とデータバスによって接続され、IDEインターフェース32とはデータバス以外のその他の制御線(アドレス線(A0,A1,A2)、CS1線、CS3線、WR線、RD線、IORDY線、INT線)によって接続されている。
【0028】また、この基板コントロール回路36は、アドレスレジスタとコントロールレジスタの2つのレジスタを装備しており、さらに、双方向バス緩衝回路33とベリファイ用コンペア回路34との制御、ベリファイエラーカウンタ35の制御を行う。また、変換基板3には、自己のID番号を割り当てるための4ビットのスイッチを備えたIDスイッチ37が設けられており、基板コントロール回路36は、該IDスイッチ37の読み取りを行う機能も備えている。
【0029】また、上記のアドレスレジスタには、ホスト装置1から送られてくる変換基板3のID番号が所定のデータ内容と共に書き込まれる。これにより、ホスト装置1からデータ内容を転送する変換基板3が特定される。
【0030】コントロールレジスタは、マルチモードのON/OFFを切り替えるデータ内容(基板制御コマンド)を書き込み可能なモード制御部となっている。変換基板3は、複数のデバイス2に対応して、複数設けられており、マルチモードがOFF状態となっている場合には、特定の変換基板3のID番号の信号がホスト装置1から送られてくると、該ID番号の信号を識別し、選択された変換基板3においてのみ、ホスト装置1に従って制御がなされる。これに対し、マルチモードがON状態(マルチモード状態)となっている場合には、ID番号の選択信号を無視する。この結果、ホスト装置1から外部バス4を介して転送されてくるデータ内容(データ)は、マルチモード状態となっている全ての変換基板3において受け入れられることになる。
【0031】また、コントロールレジスタは、ベリファイモードのON/OFFを切り替えるデータ内容(基板制御コマンド)を書き込み可能となっている。ベリファイモードONのときには、ベリファイを実行し、ベリファイモードOFFのときには、ホスト装置1からのデータ転送など、ベリファイ以外の動作を実行する。なお、ベリファイモードがONになっている場合には、上記のベリファイ用コンペア回路34、ベリファイエラーカウンタ35が動作する。
【0032】次に、上記したデータ転送装置を用いたデータ転送方法の制御例を図4に基づき説明する。図4は、デバイス2として、ATAPI仕様のドライブを用い、これを外部バス4に2台接続し、2048バイト(1024ワード)のデータを転送した場合の制御例を示すものである。
【0033】なお、「レジスタ名」欄における「アドレス」及び「コントロール」は、上記した変換基板3の基板コントロール回路36に設けられたレジスタを指し、「IDE」は、基板コントロール回路36を経由せずに、外部バスインターフェース31から双方向バス緩衝回路33を経て、IDEインターフェース32からデバイス2のレジスタに直接書き込まれる状態を指す。また、「データ内容」欄では、ホスト装置1から「レジスタ名」を特定した上で転送する具体的なデータ内容を示している。より詳しくは、レジスタ名「アドレス」に対しては、変換基板3のID番号(iXT0又はiXT1)と、当該変換基板3に対応するデバイス2においてデータ内容を書き込む対象となるレジスタ名とがセットで転送され、レジスタ名「コントロール」に対しては、マルチモード又はベリファイモードの状態制御のデータ内容が転送される。また、レジスタ名「IDE」では、特定されたデバイス2におけるレジスタに書き込むコマンド又はデータが転送される。
【0034】まず、ホスト装置1では、1台目の変換基板3の基板コントロール回路36におけるアドレスレジスタに対し、当該1台目の変換基板3のID番号(iXT0)と共に、1台目のデバイス2における「ドライブセレクト」レジスタを選択する旨のデータ内容を書き込む(工程100)。この情報は、IDEインターフェース32を通じてデバイス2に伝送される。
【0035】次に、ホスト装置1では、双方向バス緩衝回路33を通じて「デバイス0」という情報を送り、上記により選択された「ドライブセレクト」レジスタに書き込む(工程101)。
【0036】次に、上記と同様に、変換基板3のアドレスレジスタに、デバイス2における「コマンド」レジスタを選択する旨のデータ内容を書き込み(工程102)、続いて、双方向バス緩衝回路33を通じて、デバイス2の「コマンド」レジスタに「ATAPIパケットコマンド」を書き込む(工程103)。この「ATAPIパケットコマンド」は、これから「コマンドパケット」を送るという合図のためのコマンドであり、ATA仕様のものとは異なるATAPI仕様のデバイス特有の手順である。
【0037】そして、「転送準備OK」の割込みがデバイス2から入ったならば(工程105)、ホスト装置1では、変換基板3のアドレスレジスタに、デバイス2における「データ」レジスタを選択する旨のデータ内容を書き込む(工程106)。次に、双方向バス緩衝回路33を通じて、選択された「データ」レジスタに、データ転送のためのライトコマンドを、12バイトで一つのコマンドを形成するコマンドパケットとして、2バイトずつ6回転送する(工程107)。
【0038】なお、デバイス2がATAPI仕様の場合には、上記のように「ATAPIパケットコマンド」をデバイス2の「コマンド」レジスタに転送し、「コマンドパケット」をデバイス2の「データ」レジスタに転送するが、デバイス2がATA仕様のハードディスク等の場合には、当該ATAデバイスの「コマンド」レジスタに、データ転送のライトコマンドを書き込むことになる。
【0039】次に、ホスト装置1では、2台目の変換基板3のアドレスレジスタに対し、当該2台目の変換基板3のID番号(iXT1)と共に、2台目のデバイス2における「ドライブセレクト」レジスタを選択する旨のデータ内容を書き込み(工程108)、続いて、双方向バス緩衝回路33を通じて「デバイス1」という情報を送り、上記により選択された「ドライブセレクト」レジスタに書き込む(工程109)。
【0040】そして、上記1台目の変換基板3及びデバイス2に対する操作と同じことを繰り返し、「転送準備OK」の割込みが2台目のデバイス2から入ったならば(工程113)、ホスト装置1では、2台目の変換基板3のアドレスレジスタに、2台目のデバイス2における「データ」レジスタを選択する旨のデータ内容を書き込み(工程114)、さらに、双方向バス緩衝回路33を通じて、選択された「データ」レジスタに、データ転送のためのライトコマンドを、12バイトで一つのコマンドを形成するコマンドパケットとして、2バイトずつ6回転送する(工程115)。
【0041】なお、本実施形態では、2台のデバイス2に対してデータを転送するだけであるが、3台以上のデバイス2に対してデータを転送する場合には、上記のコマンドパケットの転送工程を、さらに繰り返すことはもちろんである。
【0042】そして、全てのデバイス2に対してコマンドパケットを転送したならば、ホスト装置1は、各変換基板3からの割込発生を待ち、各デバイス2の「転送準備OK」のステータスを読み込む(工程116〜119)。
【0043】次に、各変換基板3のID番号を指定し、各デバイス2の「バイトカウントH」レジスタ、「バイトカウントL」レジスタ、「割込要因」レジスタから所定のデータ内容を読み込む(工程120〜131)。
【0044】次に、1台目の変換基板3のID番号(iXT0)を指定すると共に、1台目のデバイス2における「データ」レジスタを指定する(工程132)。これにより、ホスト装置1からのデータの転送先が指定されることになる。しかしながら、本実施形態では、次に、1台目の変換基板3のコントロールレジスタに対して「マルチモードON」のデータ内容を書き込む(工程133)。この結果、工程132で指定されたID番号(iXT0)の選択が無視される。
【0045】次に、2台目の変換基板3のID番号(iXT1)を指定し、1台目と同様に、2台目のデバイス2における「データ」レジスタを選択する一方で(工程134)、2台目の変換基板3のコントロールレジスタに対して「マルチモードON」のデータ内容を書き込む(工程135)。これにより、工程134で指定されたID番号(iXT1)の選択が無視される。
【0046】次に、ホスト装置1から各デバイス2に装填された記録媒体に書き込むデータを転送するが、上記のように、変換基板3の選択が無視されるマルチモードONの状態となっているため、転送されるデータは、このマルチモード状態となっている変換基板3に対応する全てのデバイス2の「データ」レジスタに対して、外部バスインターフェース31、双方向バス緩衝回路33及びIDEインターフェース32を通じて、同時に転送されることになる(工程136)。転送は、本実施形態では2バイトずつ行われるため、合計で1024回「データ」レジスタに対する書き込みがなされる。
【0047】従って、本実施形態によれば、各デバイスにおける転送準備までの工程は、変換基板3及びデバイス2ごとに行わなければならないが、記録媒体に書き込むデータを転送する際は、マルチモードON状態の変換基板3及びデバイス2に対して同時に実行される。このため、トータルの作業時間は、全ての工程をデバイス別に行っていた従来の方式と比較して大幅に短縮される。
【0048】なお、この際のデータ転送モードには、DMAモードとPIOモードがあるが、DMAモードの場合には、デバイスからのREQ信号を見ながら転送を行う。これに対し、PIOモードの場合には、一旦デバイスから転送要求が来たならば、ホスト装置1が自己のタイミングで連続的に転送を行うことが可能である。転送速度の点ではDMAモードの方が優れるものの、複数台に対して同時転送するに当たっては、REQ信号を見ながら行う必要のないPIOモードでの転送が好ましく、DMAモードよりも高い処理能力が得られる。
【0049】ホスト装置1からのデータ転送が終了したならば、各変換基板3におけるコントロールアドレスをマルチモードOFF状態に制御し(工程137〜140)、各変換基板3からの割り込み発生を待ち、各デバイス2の「ステータス」レジスタから正常終了のデータ内容を読み込み(工程141〜144)、一連の作業が終了する。
【0050】本実施形態のデータ転送方法によれば、デバイス2におけるレジスタの特定とデータ内容(コマンドやデータ)の転送を同時に行うのではなく、変換基板3における基板コントロール回路36を通じての、デバイス2におけるレジスタの特定を行った後に、双方向バス緩衝回路33を介して、特定されたデバイス2のレジスタに対し、データ内容(コマンドやデータ)の転送を行っている。すなわち、レジスタの特定とデータ内容の転送とを2工程に分けて行っている。
【0051】この結果、ホスト装置1と各変換基板3における外部バスインターフェース31との間に配設される伝送路である外部バス4としては、2本のアドレス線を装備していれば、これによって特定される変換基板3の基板コントロール回路36におけるレジスタを介して、デバイス2におけるレジスタの特定が可能である。これに対し、従来のATA仕様又はATAPI仕様のバスでは、3本のアドレス線と2本のチップセレクト線を使用してレジスタの特定を行うものであり、本実施形態の転送方法を採用することにより、外部バス4の構造を簡素化できる。このため、従来よりもバス長(ケーブル長)を長くしても、ノイズの影響を受けにくく、複数台のデバイスを接続するのに適する。
【0052】なお、ベリファイを行う場合には、次のような手順で行う。すなわち、上記したデータ転送時と同様に、まず、各変換基板3を特定して、各変換基板3及びデバイス2ごとにコマンドパケットを転送する。この際には、各デバイス2の「データ」レジスタのデータを読み込むリードコマンドを書き込む。次に、「転送準備OK」の割り込みが発生したならば、各変換基板3におけるコントロールレジスタに対し、マルチモード及びベリファイモードを共にON状態にするよう、ホスト装置1から指令を転送する。そして、ベリファイを実行する。
【0053】ベリファイが実行されると、各デバイス2の「データ」レジスタのデータがIDEインターフェース32を通じて読み込まれると共に、ホスト装置1からは、この読み込んだデータと同じデータが外部バスインターフェース31を通じて転送される。読み込んだデータと転送されたデータとは、ベリファイ用コンペア回路34において衝突し、ベリファイされる。その結果、不一致のデータ、すなわちエラーが発生した場合には、ベリファイエラーカウンタ35によってカウントされる。カウントされたエラー数は、基板コントロール回路36におけるコントロールレジスタに書き込まれる。この結果、ホスト装置1は、このコントロールレジスタにアクセスすることにより、エラーの発生状況を把握することができる。
【0054】本実施形態によれば、このようなベリファイ時にも、マルチモードをON状態にすることにより、ホスト装置1からのデータ転送が複数のデバイス2(変換基板3)に対して同時に行われる。従って、ベリファイに要する作業時間も従来と比較して短縮することができる。
【0055】なお、ここでいうベリファイとは、まず、ホスト装置1からデバイス2に対して記録媒体に記録させるデータを転送する作業を行い、その後、引き続き、ベリファイする場合はもちろんのこと、データ転送作業とは切り離した状態で、例えば、データ転送作業を行う装置とは異なるホスト装置に接続されたベリファイ専用のデバイスに対してベリファイ対象となる記録媒体を装填してベリファイ作業を行う場合も含むものである。すなわち、本発明は、後者のようなデータベリファイ装置に応用することも可能である。
【0056】また、上記した説明では、デバイスごとに変換基板を一つずつ設けているが、変換基板のベース板を一つとする一方で、基板コントロール回路36、外部インターフェース31及びIDEインターフェース32等を複数搭載し、見かけ上、一つの変換基板として複数のデバイスを制御する構成とすることも可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明は、コマンドの書き込みを予め複数台のデバイスに対して全て行っておくと共に、デバイスに対応する変換基板の選択コマンドを無視するマルチモード状態に制御できる機能を備えている。従って、記録媒体に記録させるデータをホスト装置から一斉に転送することが可能であり、処理時間の短縮化を図ることができる。
【0058】また同時に、デバイスにおけるレジスタの特定と、コマンドや記録媒体に記録させるデータなどのデータ内容の読み込み又は書き込みとを1回の工程ではなく、2回の工程に分けることにより、データ伝送路であるバスの構造を簡素化することができ、すなわち制御線の配線数を減らすことができ、これにより、ノイズ問題を解消してケーブル長を長くし、ホスト装置に装備された1系統のポート当たりに3台以上のデバイスを接続可能とすることができる。しかも、このように3台以上のデバイスを接続した場合でも、上記したように各変換基板のマルチモード状態に制御してデータを転送できることから、1回のデータ転送で製造可能なデータ記録済みの記録媒体の製造量を従来よりも大幅に向上することができる。
【出願人】 【識別番号】594056052
【氏名又は名称】報映産業株式会社
【出願日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【代理人】 【識別番号】100073139
【弁理士】
【氏名又は名称】千田 稔 (外1名)
【公開番号】 特開2002−108798(P2002−108798A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−300241(P2000−300241)