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【発明の名称】 コンピュータ用表示装置
【発明者】 【氏名】村岡 浩二

【要約】 【課題】この発明は、1つのコンピュータ操作用入力機器によって、コンピュータ用表示装置とコンピュータとの両方を操作できるようになるコンピュータ用表示装置を提供することを目的とする。

【解決手段】コンピュータ操作モードとモニタ操作モードとを切り替えるためのモード切り替えスイッチ、コンピュータ操作用入力機器を接続するための接続端子、および接続端子に入力されたコンピュータ操作用入力機器からの信号が入力され、モード切り替えスイッチからの信号に基づいて、入力信号の出力先をコンピュータ側またはコンピュータ用表示装置内の制御装置側に切り替える切り替え回路を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンピュータ操作モードとモニタ操作モードとを切り替えるためのモード切り替えスイッチ、コンピュータ操作用入力機器を接続するための接続端子、および接続端子に入力されたコンピュータ操作用入力機器からの信号が入力され、モード切り替えスイッチからの信号に基づいて、入力信号の出力先をコンピュータ側またはコンピュータ用表示装置内の制御装置側に切り替える切り替え回路、を備えているコンピュータ用表示装置。
【請求項2】 コンピュータから送られてくる映像から、予め定められた特定パターンを検出するための検出回路、コンピュータ操作用入力機器を接続するための接続端子、および接続端子に入力されたコンピュータ操作用入力機器からの信号が入力され、常時は入力信号をコンピュータ側に送り、検出回路によって特定パターンが検出されている間は入力信号をコンピュータ用表示装置内の制御装置側に送るように、入力信号の出力先を切り替える切り替え回路、を備えているコンピュータ用表示装置。
【請求項3】 接続端子に入力されたコンピュータ操作用入力機器からの信号がコンピュータ用表示装置内の制御装置側に送られるように、切り替え回路が切り替えられたときに、コンピュータ用表示装置内の表示パネルに、モニタの調整メニューおよび/または設定メニューを表示させる手段を備えている請求項1および2のいずれかに記載のコンピュータ用表示装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータ用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション(WS)に使用されるコンピュータ用表示装置(以下、モニタという)の調整、設定は、そのモニタ本体に設けられたボタンを操作することによって行なうものが一般的である。
【0003】オペレータは、まず、ボタン操作によって画面上の設定または調整メニューを表示させた後、ボタン操作によって調整項目を選択する。そして、レベルの調整や設定の変更を行なう。
【0004】このような調整方法は、PC、WSの操作がマウスやキーボードで行なわれる場合に比べると、操作性が極めて悪い。一方、モニタにマウスを接続し、マウスによってモニタ調整を行なおうとすると、オペレータはPC(またはWS)用と、モニタ用との2種類のマウスを用意しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、1つのコンピュータ操作用入力機器によって、コンピュータ用表示装置とコンピュータとの両方を操作できるようになるコンピュータ用表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による第1のコンピュータ用表示装置は、コンピュータ操作モードとモニタ操作モードとを切り替えるためのモード切り替えスイッチ、コンピュータ操作用入力機器を接続するための接続端子、および接続端子に入力されたコンピュータ操作用入力機器からの信号が入力され、モード切り替えスイッチからの信号に基づいて、入力信号の出力先をコンピュータ側またはコンピュータ用表示装置内の制御装置側に切り替える切り替え回路を備えていることを特徴とする。
【0007】この発明による第2のコンピュータ用表示装置は、コンピュータから送られてくる映像から、予め定められた特定パターンを検出するための検出回路、コンピュータ操作用入力機器を接続するための接続端子、および接続端子に入力されたコンピュータ操作用入力機器からの信号が入力され、常時は入力信号をコンピュータ側に送り、検出回路によって特定パターンが検出されている間は入力信号をコンピュータ用表示装置内の制御装置側に送るように、入力信号の出力先を切り替える切り替え回路を備えていることを特徴とする。
【0008】上記第1または第2のコンピュータ用表示装置において、接続端子に入力されたコンピュータ操作用入力機器からの信号がコンピュータ用表示装置内の制御装置側に送られるように、切り替え回路が切り替えられたときに、コンピュータ用表示装置内の表示パネルに、モニタの調整メニューおよび/または設定メニューを表示させる手段を備えていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
【0010】〔1〕第1の実施の形態の説明【0011】図1は、コンピュータシステムの構成を示している。
【0012】コンピュータシステムは、PC1と、モニタ(コンピュータ用表示装置)2と、PS/2方式のマウス3と、図示しないキーボードとを備えている。
【0013】マウス3は、PS/2ケーブル4およびモニタ2に設けられたPS/2ケーブル4の接続端子(図示略)を介してモニタ2に接続されている。モニタ2は、マウス3からの信号をPC1に送るためのPS/2ケーブル5を介してPC1に接続されている。また、モニタ2は、PC1からの映像信号をモニタ2に送るためのケーブル6を介してPC1に接続されている。
【0014】モニタ2には、マウス3をモニタ2を操作するために用いる場合と、マウス3をPC1を操作するために用いる場合とを切り替えるための切り替えスイッチ(モード切り替えスイッチ)7が設けられている。
【0015】図2は、モニタの内部構成を示している。
【0016】入力回路11は、入力の切り替え、増幅等を行なう。入力回路11から送られてきた映像信号に対して、ビデオプロセッサ12は、画質調整を行なう。調整項目としては、色バランス、コントラスト、ブライト等がある。
【0017】OSD信号発生回路16は、CPU10の制御によってオンスクリーン信号を発生する。OSD信号混合部13は、OSD信号発生回路16で発生したオンスクリーン信号をビデオプロセッサ12から出力される映像信号に重畳する。増幅器14は、OSD信号混合部13から出力される映像信号を増幅して、ディスプレイデバイス15を駆動する。
【0018】PS/2コントローラ17は、切り替えスイッチ7からの信号に基づいて、モニタ2に設けられたPS/2ケーブル4の接続端子(図示略)に入力されたマウス3からの信号を、PC側またはモニタ側(モニタ内のCPU側)に切り替える。
【0019】CPU10は、IICバス20を介して、入力回路11、ビデオプロセッサ12、OSD信号混合部13および増幅器14を制御する。また、CPU10は、OSD信号発生回路16およびPS/2コントローラ17の制御も行なう。
【0020】以上のような構成において、通常は、マウス3の制御線(PS/2ケーブル)4は、マウス3の信号をPC1に送るためのPS/2ケーブル5に接続されている。この状態をPC操作モードということにする。したがって、PC操作モード時において、オペレータは、マウス3によって、PC1を操作することができる。
【0021】モニタ2の調整または設定を行なう際には、オペレータは、切り替えスイッチ7をモニタ側に切り替えることにより、動作モードをモニタ操作モードに切り替える。動作モードがモニタ操作モードに切り替えられると、CPU10は、マウス3の制御線(PS/2ケーブル)4がCPU10側に接続されるように、PS/2コントローラ17を制御する。この際、マウス3の信号をPC1に送るためのPS/2ケーブル5に対しては、誤動作を避けるために、CLOCK ラインをLに固定するなど、適当な擬似信号を送出する。
【0022】モニタ操作モードにおいては、マウス3からの信号は、CPU10に送られる。図3にPS/2のコネクタ信号の一例を示し、図4にマウス3の仕様の一例を示しておく。
【0023】図4において、X7〜X0はマウスの水平方向の移動量を、Y7〜Y0はマウスの垂直方向の移動量を、それぞれ表している。また、第1バイトのbit5はマウスの左ボタンのオンオフ状態を、第1バイトのbit4はマウスの右ボタンのオンオフ状態を、それぞれ表している。
【0024】モニタ操作モードにおいては、モニタ2の画面調整やモニタ2の設定(省電力設定等)を、マウス3によって行なうことができるようになる。
【0025】なお、モニタ操作モードに移行した際、つまり、切り替えスイッチ7がモニタ側に切り替えられた際に、モニタ2に画面調整メニューまたは設定メニューを自動的に表示させるようにすることが好ましい。このようにすると、モニタ操作モードに移行した際に、モニタ2に、たとえば、画面調整メニューが表示されるので、マウス3操作によって調整項目を選択した後、マウス操作によって調整レベルを変更すればよい。
【0026】モニタ2の調整または設定が終了した後においては、オペレータは、切り替えスイッチ7をPC側に切り替えて、動作モードをPC操作モードに戻す。
【0027】〔2〕第2の実施の形態の説明【0028】第2の実施の形態においても、コンピュータシステムの構成は、第1の実施の形態と同じである。ただし、モニタ2は、図1に現れている切り替えスイッチ7を備えていない。第2の実施の形態では、モニタの内部構成が、第1の実施の形態と異なっている。
【0029】図5は、第2の実施の形態によるモニタの内部構成を示している。図5において、図2と同じものには、同じ符号を付して、その説明を省略する。
【0030】このモニタ2では、切り替えスイッチ7は設けられておらず、パターン検出回路21が設けられている。入力回路11の出力は、ビデオプロセッサ12に送られるとともに、パターン検出回路21にも送られる。パターン検出回路21は、入力回路11から送られてくる映像信号(PC1からモニタ2に送られてきた映像信号)から、予め定められたパターン(以下、モード切り替え用パターンという)を検出した場合には、その旨をCPU10に通知する。
【0031】CPU10は、モード切り替え用パターンがパターン検出回路21によって検出されている間、動作モードをモニタ操作モードに切り替える。つまり、CPU10は、マウス3の制御線(PS/2ケーブル)4がCPU10側に接続されるように、PS/2コントローラ17を制御する。この際、マウス3の信号をPC1に送るためのPS/2ケーブル5に対しては、誤動作を避けるために、CLOCKラインをLに固定するなど、適当な擬似信号を送出する。なお、通常時は、動作モードはPC操作モードに設定されている。
【0032】モード切り替え用パターンを含む特定の映像を、PC1で発生させる場合の動作について説明する。オペレータは、モニタ2の画質調整を行いたい場合には、PC1において、モード切り替え用パターンを含む特定の映像を発生させるためのアプリケーションを起動させる。これにより、PC1側で、モード切り替え用パターンを含む特定の映像が発生し、この特定の映像が、モニタ2に送られる。モニタ2では、PC1から送られてきたモード切り替え用パターンを含む特定の映像が表示されるとともに、パターン検出回路21によってモード切り替え用パターンが検出されるので、動作モードがモニタ調整モードに切り替えられる。
【0033】モニタ操作モードにおいては、モニタ2の画面調整やモニタ2の設定を、マウス3によって行なうことができるようになる。
【0034】なお、モニタ操作モードに移行した際、モニタ2に画面調整メニューまたは設定メニューを自動的に表示させるようにすることが好ましい。このようにすると、モニタ操作モードに移行した際に、モニタ2に、たとえば、画面調整メニューが表示されるので、マウス3操作によって調整項目を選択した後、マウス操作によって調整レベルを変更すればよい。
【0035】モニタ2の調整または設定が終了した後においては、オペレータは、PC1側において、モード切り替え用パターンを含む特定の映像を発生させるためのアプリケーションを終了させる。これにより、動作モードがPC操作モードに戻る。
【0036】上記モード切り替え用パターンを含む特定の映像には、モード切り替え用パターンの他、画面調整を行いやすくするために、カラーバーや、グレースケール等を含んでいることが好ましい。
【0037】モード切り替え用パターンは、パターン検出回路21によって検出されやすいことに加え、誤検出を防止するために、通常ありえないようなパターンであることが好ましい。このような理由から、モード切り替え用パターンとしては、たとえば、バーコードのように、白黒2階調で、水平方向にデータを持ち、垂直方向に適当な幅を持つようなものが好ましい。
【0038】上記実施の形態では、モニタ操作モード時においてマウスによってモニタ調整または設定を行なう場合の例について説明したが、モニタ調整モード時においてトラックボール、タッチパッド、キーボード等の他のコンピュータ操作用入力機器によってモニタ調整または設定を行なう場合にも、この発明を適用することができる。
【0039】また、上記実施の形態では、マウス(コンピュータ操作用入力機器)、モニタおよびPCとの接続が、PS/2の場合について説明したが、コンピュータ操作用入力機器、モニタおよびPCとの接続が、USB、RS232の場合にも、この発明を適用することができる。
【0040】さらに、コンピュータ操作用入力機器とモニタとがUSB、モニタとPCとがPS/2というように、それぞれの接続方式が異なる場合にも、この発明を適用することができる。
【0041】さらに、この発明は、CRT(陰極線管)、LCD(液晶表示装置)等、モニタの種類のかわらず、適用可能である。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、1つのコンピュータ操作用入力機器によって、コンピュータ用表示装置とコンピュータとの両方を操作できるようになるようになる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【代理人】 【識別番号】100086391
【弁理士】
【氏名又は名称】香山 秀幸
【公開番号】 特開2002−108796(P2002−108796A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−299083(P2000−299083)