トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 チャット方法
【発明者】 【氏名】桝澤 義弘

【要約】 【課題】過去の発言内容を参照でき、チャットに参加していなかった者でも後から発言内容を参照でき、後からチャットルームに入ったユーザがそれまでの発言内容を参照できるようにするとともに、無関係なユーザには発言内容を参照させないようにする。

【解決手段】ユーザ認証部104は、格納してある発言内容を参照できるアクセス権を所有しているかどうかを調べる。発言内容格納領域105は、チャットルーム103にて発言された内容をリアルタイムで保存する。検索部106は、発言内容格納領域105からクライアントからの条件に合った発言を検索する。通知手段107は、過去の発言内容が参照されたことを、チャットルーム103にいる全員へ通知する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のクライアントがネットワークを介してサーバに接続して、サーバの中のチャットルームで発言し合い、その発言内容を前記サーバ内の発言内容格納領域に格納するチャット方法において、チャットルームに入室する全部のクライアントにアクセス権を設定するとともに、チャットルームに入室する一部又は全部のクライアントの了承に基づいてチャットルーム外のクライアントにもアクセス権を設定するステップと、前記チャットルーム内のクライアントの発言内容をチャットルーム内に表示しつつ発言し合うステップと、前記アクセス権を保有する者のみが、前記発言内容格納領域に格納された過去の発言内容にアクセスするステップとを含むことを特徴とするチャット方法。
【請求項2】 発言者、及び発言内容を指定して前記アクセスを行うことを特徴とする請求項1記載のチャット方法。
【請求項3】 チャットルーム外のクライアントからチャット参加要求がある場合には、アクセス権を確認するか又は新たに設定して、アクセス権を保有するクライアントにのみ参加を認めることを特徴とする請求項1記載のチャット方法。
【請求項4】 チャットルーム内のクライアントが退出を希望する場合には、その者のアクセス権を維持するか又は取り消すかをチャットルームに残留するクライアントの一部又は全部で決定することを特徴とする請求項1記載のチャット方法。
【請求項5】 チャットルーム外のクライアントが前記過去の発言内容を参照する要求を行う場合には、その要求を行う者がアクセス権を保有する場合のみ前記過去の発言内容を参照させることを特徴とする請求項1記載のチャット方法。
【請求項6】 前記過去の発言内容を参照させた場合には、参照させた事実を前記チャットルーム内のクライアント全員に通知するステップを含むことを特徴とする請求項1記載のチャット方法。
【請求項7】 前記通知に基づいて、前記チャットルーム内のクライアントの一部又は全部は、前記過去の発言内容を参照したチャットルーム外のクライアントのアクセス権を取り消すことを特徴とする請求項6記載のチャット方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、通信ネットワークに接続されたクライアントと、そのクライアントと接続するサーバとから構成されるチャットシステムにおいて、過去のチャットの発言内容を容易に参照できるチャット内容参照システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来のチャットシステムの一例のブロック図である。チャットにおける各クライアントの発言内容は、各クライアント401、403、405の中に設けられた保存領域402、404、406にそれぞれ格納される。
【0003】図4は、特開平11−249990号公報に記載された「チャットシステムにおける発言履歴管理システム」のブロック図である。このシステムは、ユーザが接続しなかったチャットチャンネルの発言履歴をチャットシステム外部の端末で出力するシステムである。具体的には、チャットシステム外部の電話機310からの要求に応じて、発言履歴情報をFAX330に送信するようにしている。
【0004】図5は、特開平11−272577号公報に記載された「チャットシステムにおけるコミュニケーション管理システム」のブロック図である。このシステムは、ユーザが予め各種条件を設定しておくことにより、ユーザが所望する発言履歴をリアルタイムで取得し、必要に応じてチャットに参加することができるシステムである。具体的には、条件登録部112に登録された条件に適合する発言を検索部113で検出し、発言取得部111に保存しておく。そして、発言取得部111に保存された発言はユーザ1のコミュニケーション機器222に送信されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示した従来のチャットシステムでは、クライアント側で発言内容を保存していない場合、後から参照できない。その理由はクライアント側で発言内容を保存していない場合どこにも発言内容は格納されないためである。又、クライアント401,クライアント403でチャットした場合、クライアント405は、クライアント401又はクライアント403から発言内容を入手しなければならない。その理由は、チャット内容はチャット参加者しか保存しないためである。又、後からチャットルーム303に入ったクライアントがそれまでの他クライアントの発言内容を知ることができないため会話に入りにくい。その理由はそれまでのクライアントの発言はチャットルームには保存されないためである。
【0006】又、図4に示した特開平11−249990号公報記載の発明では、ユーザはチャットシステム外にいるので、発言履歴を取得して参加したいと考えても参加することは不可能である。
【0007】又、図5に示した特開平11−272577号公報に記載の発明では、ユーザは発言履歴を取得した後に希望すればチャットルームに入ることはできるが、チャットルームでの発言内容が第3者であるユーザに無制限に知られることになり、セキュリティが保てない。また、第3者であるユーザが無制限にチャットルームに入ってくるため、秩序が保てない。
【0008】そこで、本発明は、ネットワークを介して行うチャットにおいて、過去の発言内容を参照でき、チャットに参加していなかった者でも後から発言内容を参照でき、後からチャットルームに入ったユーザがそれまでの発言内容を参照できるようにするとともに、無関係なユーザには発言内容を参照させないようにすることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するための本発明は、複数のクライアントがネットワークを介してサーバに接続して、サーバの中のチャットルームで発言し合い、その発言内容を前記サーバ内の発言内容格納領域に格納するチャット方法であって、チャットルームに入室する全部のクライアントにアクセス権を設定するとともに、チャットルームに入室する一部又は全部のクライアントの了承に基づいてチャットルーム外のクライアントにもアクセス権を設定するステップと、前記チャットルーム内のクライアントの発言内容をチャットルーム内に表示しつつ発言し合うステップと、前記アクセス権を保有する者のみが、前記発言内容格納領域に格納された過去の発言内容にアクセスするステップとを含むようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0011】図1は、本発明のチャット内容参照システムのブロック図である。このシステムにおいては、サーバ101に複数のクライアント201乃至204がネットワークによって接続されている。
【0012】サーバ101は、制御部102と、チャットルーム103と、ユーザ認証部104と、発言内容格納領域105と、検索部106と、通知手段107を含んでいる。
【0013】制御部102は、チャットルーム103をクライアント201乃至204に提供し、ユーザ認証部104に対しユーザ認証を求め、チャットにおける発言内容を発言内容格納領域105の中に格納するように指示し、チャット内容を読み込み、クライアント201乃至204から指定された条件を検索部106に指示し、条件に合った発言をクライアント201乃至204に提供する。
【0014】チャットルーム103は、各クライアント201乃至204が同席して発言を行う場であり、各クライアント201乃至204へその発言内容を通知する。その際、発言内容を参照できるアクセス権を通知する。
【0015】ユーザ認証部104は、格納してある発言内容を参照できるアクセス権を所有しているかどうかを調べる。
【0016】発言内容格納領域105は、チャットルーム103にて発言された内容をリアルタイムで保存する。
【0017】検索部106は、発言内容格納領域105からクライアントからの条件に合った発言を検索する。
【0018】通知手段107は、過去の発言内容が参照されたことを、チャットルーム103にいる全員へ通知する。
【0019】クライアント201及び202は、チャットに参加中のユーザである。又、クライアント203は、チャットに参加していないユーザであって、クライアント201及び202とはチャット仲間であるものとする。従って、クライアント203は、アクセス権を持っており、クライアント201及び202の発言内容を知ることができる。又、クライアント204は、チャットに参加していないユーザであって、クライアント201に対してもクライアント202に対してもアクセス権を持っていないものとする。
【0020】チャットルーム103のユーザーである各クライアント201乃至204が過去の発言内容を参照する際は、チャットルーム103にいる全メンバの参照許可の了承を得たクライアントのみ格納領域105に格納された内容を参照できる。
【0021】そして参照が行われたことは通知手段107によりチャットルーム103にいるメンバ全員に通知される。
【0022】図2は、本発明のチャット内容参照システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【0023】まず、ステップS1において、クライアント201とクライアント202がサーバ101に対し、チャットルーム103に入室する要求を行うものとする。
【0024】次に、ステップS2において、アクセス権を設定又は確認する。アクセス権は、チャットにおける過去の発言内容にアクセスすることができる権利すなわち発言履歴を参照することができる権利である。このアクセス権はチャットルーム103に入室する全てのクライアントに与えられる。更に、このアクセス権はチャットルーム103に入室する一部又は全てのクライアントが了承を得るチャット未参加者にも設定される。ここに一部とは、例えば参加者全員の1/3以上、1/2以上、2/3以上等のようにしておけばよい。
【0025】次に、ステップ3において、サーバ101の制御部102はチャットルーム103をクライアント201及びクライアント202に提供する。又、アクセス権をユーザ認証部104に格納する。
【0026】次に、ステップS3において、クライアント201とクライアント202はチャットルーム103上でチャットを行う。制御部102は、発言内容をチャットルーム103の画面にリアルタイムで表示するように制御し、更に発言内容格納領域105にその発言内容、発言者及び発言日時を保存する。
【0027】次に、ステップS4において、未参加者からの参加要求すなわち入室要求があるものとすると、ステップS2に戻ってこの者のアクセス権を確認するか、新たに参加者の一部又は全員の了承の元でアクセス権を設定する。こうして、新たに参加者を迎え入れる場合がある。たとえば、クライアント203からの入室要求があった場合は、ユーザ認証部104は、クライアント203のアクセス権を調べる。クライアント203はアクセス権があるため、入室を許可するとともに、それまでの発言内容をクライアント203に提供する。一方、たとえば、クライアント204からの入室要求があった場合は、ユーザ認証部104は、クライアント204のアクセス権を調べる。クライアント204にはアクセス権がないため、新たにアクセス権を設定しない限り入室は許可されない。
【0028】次に、ステップS5において、クライアント201がチャットルーム103から退出することを希望するものとする。
【0029】その際、ステップS6において、残る参加者はクライアント201のアクセス権を維持するか取り消すかを決定する。この決定は、チャットルームに残る者の一部又は全員によって行われる。更には、退出する者の意思に依らしめてもよい。
【0030】次に、アクセス権を維持して退出したクライアント201やアクセス権を持つ未参加者は、その後もチャットルームの外から発言内容を参照しつづけることができる。すなわち、これらの者は、サーバ101に対してチャット参照要求を出すことができる。チャット参照要求は、たとえば、発言者及び発言日時を指定して、サーバ101に送られる。
【0031】次に、ステップS8においては、ユーザ認証部104がアクセス権を確認した上で、アクセス権を保有するクライアントにのみ発言履歴の参照を認め、検索部106は該当する発言内容を検索する。
【0032】更に、通知手段107は、発言履歴が参照されたことをチャット参加者全員に通知する。この場合、チャット参加者は、この通知に基づいて、必要があればこれ以降の発言履歴の参照を認めないようにするため、特定の未参加者のアクセス権を取り消して、情報のセキュリティを確保してもよい。
【0033】最後に、ステップS9において、チャット参加者全員から退出要求があった場合は、制御部102はチャットルーム103を解放する制御を行う。
【0034】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、第1の効果は、必ず過去の発言内容を参照できることである。その理由は、サーバに発言内容を保存しており、いつでも参照できるためである。
【0035】第2の効果は、チャットに参加していなかった者でも後から発言内容を参照できることである。その理由は、サーバに発言内容を保存しているためである。
【0036】第3の効果は、後からチャットルームに入ったユーザがそれまでの発言内容を参照でき、チャットに入りやすいことである。その理由は、リアルタイムに発言内容が保存されるためである。
【0037】第4の効果は、アクセス権が設定されていない第3者からは発言内容を参照することはできないし、アクセス権を保有する第3者が参照したとしても参照したことが参加している者に通知されるというセキュリティがかかっていることである。その理由は、ユーザ認証により、アクセス権を持っていないユーザは発言内容を参照できないためであり、又、チャット内容を参照されたことが他の参加者全員に通知されるためである。
【出願人】 【識別番号】000241979
【氏名又は名称】北海道日本電気ソフトウェア株式会社
【出願日】 平成12年9月26日(2000.9.26)
【代理人】 【識別番号】100065385
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 穣平
【公開番号】 特開2002−108792(P2002−108792A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−292617(P2000−292617)