| 【発明の名称】 |
文書承認システム用サーバ、文書承認方法および記録媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 正
【氏名】遠藤 省吾
【氏名】加藤 幸二
【氏名】金谷 亮吾
【氏名】松内 良介
【氏名】三輪 宜子
【氏名】小林 浩美
【氏名】森 泰彦
|
| 【要約】 |
【課題】承認のための文書の流れを停止させない文書承認システム用サーバ、文書承認方法を提供する。
【解決手段】文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントと接続し、文書作成者のクライアントで作成された文書を予め設定された承認経路に沿って前記文書に対する承認を前記複数のクライアントで行う文書承認システム用サーバにおいて、前記承認経路中の、文書の飛び越し分岐のための経路の指定および飛び越し分岐のための条件を前記文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントのいずれかから受け付ける手段と、前記文書の承認状況が当該受け付けた飛び越し分岐の条件に合致するかを否かを判定する判定手段と、肯定判定が得られた場合には受け付けた経路指定に沿って、文書の転送先を飛び越し分岐させる転送制御手段とを具える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントと接続し、文書作成者のクライアントで作成された文書を予め設定された承認経路に沿って前記文書に対する承認を前記複数のクライアントで行う文書承認システム用サーバにおいて、前記承認経路中の、文書の飛び越し分岐のための経路の指定および飛び越し分岐のための条件を前記文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントのいずれかから受け付ける手段と、前記文書の承認状況が当該受け付けた飛び越し分岐の条件に合致するかを否かを判定する判定手段と、肯定判定が得られた場合には受け付けた経路指定に沿って、文書の転送先を飛び越し分岐させる転送制御手段とを具えたことを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項2】 請求項1に記載の文書承認システム用サーバにおいて、飛び越されたクライアントに対して、その旨を通知する手段をさらに具えたことを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項3】 請求項2に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記条件は、予め定めた期間を超えても文書の承認が行われないことであることを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項4】 請求項2に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記条件は、予め定めた期間を超えてもクライアントの電源が断していることであることを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項5】 請求項2に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記条件は、予め定めた期間を超えてもクライアントの操作が行われないことであることを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項6】 請求項1に記載の文書承認システム用サーバにおいて、飛び越されたクライアントに対して前記通信制御手段により事後承認のために特定タイミングで文書を送信することを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項7】 請求項6に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記特定タイミングは前記承認経路の最終ステージの承認者のクライアントで文書の承認が終了した時点であることを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項8】 請求項6に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記特定タイミングは、前記飛び越された承認者のクライアントから在席通知が前記文書承認サーバに対して送られた時点であることを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項9】 請求項6に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記特定タイミングは、前記飛び越された承認者のクライアントが前記条件を満足しない状況に変化した時点であることを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の文書承認システム用サーバにおいて、複数の前記クライアント間では、文書の承認の委任および/または相談が可能であり、当該文書の承認の委任および/または相談の相手先のクライアントの動作環境に応じて文書の承認の委任および/または相談の他の相手先のクライアントに対して文書の飛びし越し転送が可能であることを特徴とする文書承認システム用サーバ。 【請求項11】 文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントと文書承認システム用サーバとが接続しており、文書作成者のクライアントで作成された文書を予め設定された承認経路に沿って前記文書に対する承認を前記複数のクライアントで行う文書承認方法において、前記文書承認システム用サーバは、前記承認経路中の、文書の飛び越し分岐のための経路の指定および飛び越し分岐のための条件を前記文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントのいずれかから受け付けるステップと、前記文書の承認状況が当該受け付けた飛び越し分岐の条件に合致するかを否かを判定する判定ステップと、肯定判定が得られた場合には受け付けた経路指定に沿って、文書の転送先を飛び越し分岐させる転送制御ステップとを具えたことを特徴とする文書承認方法。 【請求項12】 請求項11に記載の文書承認方法において、前記文書承認システム用サーバは、飛び越されたクライアントに対して、その旨を通知するステップをさらに具えたことを特徴とする文書承認方法。 【請求項13】 請求項11に記載の文書承認方法において、前記条件は、予め定めた期間を超えても文書の承認が行われないことであることを特徴とする文書承認方法。 【請求項14】 請求項11に記載の文書承認方法において、前記条件は、予め定めた期間を超えてもクライアントの電源が断していることであることを特徴とする文書承認方法。 【請求項15】 請求項11に記載の文書承認方法において、前記条件は、予め定めた期間を超えてもクライアントの操作が行われないことであることを特徴とする文書承認方法。 【請求項16】 請求項11に記載の文書承認方法において、飛び越されたクライアントに対して前記通信制御手段により事後承認のために特定タイミングで文書を送信することを特徴とする文書承認方法。 【請求項17】 請求項16に記載の文書承認方法において、前記特定タイミングは前記承認経路の最終ステージの承認者のクライアントで文書の承認が終了した時点であることを特徴とする文書承認方法。 【請求項18】 請求項16に記載の文書承認方法において、前記特定タイミングは、前記飛び越された承認者のクライアントから在席通知が前記文書承認サーバに対して送られた時点であることを特徴とする文書承認方法。 【請求項19】 請求項16に記載の文書承認方法において、前記特定タイミングは、前記飛び越された承認者のクライアントが前記条件を満足しない状況に変化した時点であることを特徴とする文書承認方法。 【請求項20】 請求項11〜請求項19のいずれかに記載の文書承認方法において、複数の前記クライアント間では、文書の承認の委任および/または相談が可能であり、当該文書の承認の委任および/または相談の相手先のクライアントの動作環境に応じて文書の承認の委任および/または相談の他の相手先のクライアントに対して文書の飛びし越し転送が可能であることを特徴とする文書承認方法。 【請求項21】 請求項11〜請求項20のいずれかに記載のステップを文書承認システム用サーバで実行するためのプログラムを記録した記録媒体。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワークを使用して、複数のユーザが作成文書の承認を行う文書承認システム用サーバ、文書承認方法および記録媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、サーバを介して複数のクライアント間で書類の転送を行い、作成された書類の承認を行う文書承認システムが提案されている。 【0003】従来のこの種の文書承認システムでは、ある担当者がクライアント上で書類を作成すると、その担当者の上司に対して電子メールで作成書類を送付する。上司は電子メールを受信すると上司のクライアント上で書類を修正した上で、書類に対して署名を行う。必要があれば、上司はさらに上の上司に対して承認を受けるために書類を転送する。 【0004】また、予め書類の転送順をサーバに登録しておいて、登録された転送順に書類を配信するシステムも提案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の転送順をサーバに予め登録しておく文書承認システムでは、転送順が固定的であるので、承認経路の途中に位置するクライアントユーザが離籍してしまうと、文書の承認が得られず、文書の流れが停止してしまうという問題がある。 【0006】そこで、本発明の目的は、承認のための文書の流れを停止させない文書承認システム用サーバ、文書承認方法および記録媒体を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、請求項1の発明は、文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントと接続し、文書作成者のクライアントで作成された文書を予め設定された承認経路に沿って前記文書に対する承認を前記複数のクライアントで行う文書承認システム用サーバにおいて、前記承認経路中の、文書の飛び越し分岐のための経路の指定および飛び越し分岐のための条件を前記文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントのいずれかから受け付ける手段と、前記文書の承認状況が当該受け付けた飛び越し分岐の条件に合致するかを否かを判定する判定手段と、肯定判定が得られた場合には受け付けた経路指定に沿って、文書の転送先を飛び越し分岐させる転送制御手段とを具えたことを特徴とする。 【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載の文書承認システム用サーバにおいて、飛び越されたクライアントに対して、その旨を通知する手段をさらに具えたことを特徴とする。 【0009】請求項3の発明は、請求項2に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記条件は、予め定めた期間を超えても文書の承認が行われないことであることを特徴とするバ。 【0010】請求項4の発明は、請求項2に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記条件は、予め定めた期間を超えてもクライアントの電源が断していることであることを特徴とする。 【0011】請求項5の発明は、請求項2に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記条件は、予め定めた期間を超えてもクライアントの操作が行われないことであることを特徴とする。 【0012】請求項6の発明は、請求項1に記載の文書承認システム用サーバにおいて、飛び越されたクライアントに対して前記通信制御手段により事後承認のために特定タイミングで文書を送信することを特徴とする。 【0013】請求項7の発明は、請求項6に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記特定タイミングは前記承認経路の最終ステージの承認者のクライアントで文書の承認が終了した時点であることを特徴とする。 【0014】請求項8の発明は、請求項6に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記特定タイミングは、前記飛び越された承認者のクライアントから在席通知が前記文書承認サーバに対して送られた時点であることを特徴とする。 【0015】請求項9の発明は、請求項6に記載の文書承認システム用サーバにおいて、前記特定タイミングは、前記飛び越された承認者のクライアントが前記条件を満足しない状況に変化した時点であることを特徴とする。 【0016】請求項10の発明は、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の文書承認システム用サーバにおいて、複数の前記クライアント間では、文書の承認の委任および/または相談が可能であり、当該文書の承認の委任および/または相談の相手先のクライアントの動作環境に応じて文書の承認の委任および/または相談の他の相手先のクライアントに対して文書の飛びし越し転送が可能であることを特徴とする。 【0017】請求項11の発明は、文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントと文書承認システム用サーバとが接続しており、文書作成者のクライアントで作成された文書を予め設定された承認経路に沿って前記文書に対する承認を前記複数のクライアントで行う文書承認方法において、前記文書承認システム用サーバは、前記承認経路中の、文書の飛び越し分岐のための経路の指定および飛び越し分岐のための条件を前記文書作成者のクライアントおよび複数の文書承認者のクライアントのいずれかから受け付けるステップと、前記文書の承認状況が当該受け付けた飛び越し分岐の条件に合致するかを否かを判定する判定ステップと、肯定判定が得られた場合には受け付けた経路指定に沿って、文書の転送先を飛び越し分岐させる転送制御ステップとを具えたことを特徴とする。 【0018】請求項12の発明は、請求項11に記載の文書承認方法において、前記文書承認システム用サーバは、飛び越されたクライアントに対して、その旨を通知するステップをさらに具えたことを特徴とする。 【0019】請求項13の発明は、請求項11に記載の文書承認方法において、前記条件は、予め定めた期間を超えても文書の承認が行われないことであることを特徴とする。 【0020】請求項14の発明は、請求項11に記載の文書承認方法において、前記条件は、予め定めた期間を超えてもクライアントの電源が断していることであることを特徴とする。 【0021】請求項15の発明は、請求項11に記載の文書承認方法において、前記条件は、予め定めた期間を超えてもクライアントの操作が行われないことであることを特徴とする。 【0022】請求項16の発明は、請求項11に記載の文書承認方法において、飛び越されたクライアントに対して前記通信制御手段により事後承認のために特定タイミングで文書を送信することを特徴とする。 【0023】請求項17の発明は、請求項16に記載の文書承認方法において、前記特定タイミングは前記承認経路の最終ステージの承認者のクライアントで文書の承認が終了した時点であることを特徴とする。 【0024】請求項18の発明は、請求項16に記載の文書承認方法において、前記特定タイミングは、前記飛び越された承認者のクライアントから在席通知が前記文書承認サーバに対して送られた時点であることを特徴とする。 【0025】請求項19の発明は、請求項16に記載の文書承認方法において、前記特定タイミングは、前記飛び越された承認者のクライアントが前記条件を満足しない状況に変化した時点であることを特徴とする。 【0026】請求項20の発明は、請求項11〜請求項19のいずれかに記載の文書承認方法において、複数の前記クライアント間では、文書の承認の委任および/または相談が可能であり、当該文書の承認の委任および/または相談の相手先のクライアントの動作環境に応じて文書の承認の委任および/または相談の他の相手先のクライアントに対して文書の飛びし越し転送が可能であることを特徴とする。 【0027】請求項21の発明は、請求項11〜請求項20のいずれかに記載のステップを文書承認システム用サーバで実行するためのプログラムを記録したことを特徴とする。 【0028】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。 【0029】図1は本発明を適用した全体コンピュータシステムをを示す。図1において、サーバ10および複数のクライアント20がLANなどの通信ネットワークに接続されている。サーバ10は作成された書類をその書類に関連付けられた承認者のクライアントに配信する。サーバ10はその他、新規機能を有する。本願明細書では、サーバ10が本発明の文書承認システムとして機能する。クライアント20は書類作成者および書類承認者側に設置される。 【0030】サーバ10には図2に示すような、以下のソフトウェアプログラムやその他オブジェクトが搭載されている。 【0031】メールサーバは、書類の作成者が作成した書類を書類の承認者に電子メール(以下、メールと略記する)の形態で配信する。本実施形態では、セキュリティのために、クライアント20は配信された書類を保存しておくことはできず、配信後は、サーバ10内に書類を保存し、その書類を読み出す。 【0032】WEBサーバは、サーバ10内に保存されているマークアップランゲージ文書、たとえば、HTML文書やXML文書(以下、MLDと略記する場合がある)などの文書をクライアント20に提供するためのソフトウェアプログラムであり、本実施形態ではさらに、クライアント20からの指示で、マークアップランゲージ文書の記載内容を書き換える機能およびクライアント20から指示される情報処理を実行するゲートウェイプログラムの機能を有するものを使用する。 【0033】ドキュメント(文書)データベースは、承認前の作成文書、承認後の文書、文書作成に使用する雛型文書を格納する。 【0034】オペレーティングシステム(OS)は、サーバのシステム動作を実行し、OS上で上述のソフトウェアプログラムが実行可能となる。 【0035】マークアップランゲージ文書(MLD)はクライアント20側にインストールされたブラウザにより読み出されて、MLDに記載されたタグ命令がブラウザに実行される。すでによく知られているタグには以下のようなものがある。 ・MLD中に記載された文字列を表示するためのタグ・MLD中で記憶場所が規定されたイメージまたは他のMLDをその記憶場所から読み出して表示するためのタグ後述するが、本実施形態では、文書作成および承認手続きの条件設定のための画面を表示させるためのMLDおよび承認を受けるべき文書そのもののMLDが用意される。また、文書作成に使用する雛型文書もMLDである。 ・MLD中で定義された文字列あるいはサーバ10上に保管されたイメージをクライアント20の表示画面に表示させ、その文字列またはイメージがユーザのマウス操作で指定されると、その指定に応じて情報処理を行なうタグ。このような文字列またはイメージは一般的にボタンと呼ばれる。また、ボタン操作に応じてクライアント20側のブラウザが実行する情報処理は四則演算、他のMLDの呼び出し、表の作成等がよく知られている。 ・サーバ10のゲートウェイプログラム(本実施形態ではWEBサーバ)に対して、実行すべき情報処理内容を指示するタグ。一般的によく知られている情報処理は、パスワードの照合処理、データベースの検索処理、ゲートウェイプログラム側で定義されている情報処理に対して、入力情報を引渡す処理がある。 ・自己のMLDまたは他のMLDの記載内容の書き換えを指示するタグ。 【0036】クライアント20にはブラウザが搭載される。ブラウザはMLDに記載されたタグを解析し、MLDのタグが指示する情報処理を実行する。 【0037】このような構成において実行される文書承認方法を次に説明する。 【0038】図3は文書作成および文書承認のために表示されるクライアント20側の表示画面の一例を示す。図3の表示画面は、クライアント20のブラウザによりMLDに基づき表示される。 【0039】図3において、50は文書の承認を指示するためのボタン、51は文書の拒絶および差し戻しを指示するためのボタンである。52は承認を委任するかまたは文書作成の相談のために書類の転送を指示するボタンである。 【0040】100は承認者による承認の有無、承認者の名前、承認経路などを示す承認手続き情報を表示する欄である。この欄については図4を参照して後で説明する。 【0041】53は承認手続き設定用の表示画面を呼び出すためのボタン、54はその他の条件、たとえば、詳細設定用の表示画面を呼び出すためのボタンである。本実施形態では、不図示の承認手続き設定画面で、下記の承認手続きを設定する。 【0042】(1)1人の承認者の名前、または複数の承認者が属するグループ名本実施形態では、承認者を個人名で指定することができるとともに、たとえば、経理課というようなグループ名を指定できる。 【0043】(2)承認経路、承認経路は0,1,2、というように番号でユーザにより指示され、0(第1ステージ)は文書作成者が初期設定される。1は最初に承認を受けるステージで、1の番号に対応させてユーザはキーボードから承認者名またはグループ名を入力する。 【0044】54は承認手続き以外の条件設定画面を呼び出すためのボタンである。このボタンの操作に応じて文書承認に関わる種々の条件設定画面が現れる。 【0045】一例を紹介すると、ステージの飛び越しの要否および飛び越し条件を設定することができる。ここで、飛び越しとは、あるステージで所定期間の間に承認処理が行われないと、承認すべき文書を次のステージの承認者のクライアント20に自動配信する処理を意味する。承認者が出張や休暇でいなくなる場合には、承認手続き設定者は飛びし越し要を設定することができる。 【0046】55は文書記載欄で、“Author”の欄に文書作成者が名前をキーボードから入力すると、上記承認経路の第1ステージの文書作成者として、入力された名前が自動設定される。 【0047】図3の署名表示欄100の詳細を図4に示す。本実施形態では、日本語モードおよび英語モードの2種類が用意されており、上記2つのモードは署名(承認が行われたことを示す情報)の表示形態が異なる。符号(A)は日本語モードの表示形態を示す。101はステージ番号を示す。文書作成ステージだけは“Subitter”の表記が使用される。 【0048】同一の番号(この場合“1”)が複数あるステージはそのステージがグループの形態で設定されていることを表す。103は設定された承認者の名前を示す。なお、グループ名が設定された場合には、サーバ10内に搭載された、グループ名とそのグループ名に属する名前の対応表に基づいて、設定されたグループ名に対応する名前および名前数が得られるので、名前数に対応する署名表示欄が自動的に作成されて表示さされる。署名表示欄の作成および表示はMLDに記載されたタグに基づきブラウザで実行される。 【0049】102は承認が行われたか否かを色で表示する部分(円形図形)である。承認前は円形図形102内は灰色であり、図3のApproveボタン50が操作されると、円形図形102の輪郭線が赤に変更される。104は承認者の欄を強調するための枠の表示である。本実施形態では、承認が行われるごとに、カウンタ(初期値0)をインクリメントすることにより、承認がどこのステージで行われているかをカウンタの値で表す。このカウンタの値は承認のための文書にパラメータとして帯同される。 【0050】ブラウザは文書(MLD)中に記載されているカウンタ値およびタグにしたがって、承認すべき承認者の署名表示欄の枠を強調表示する。この強調表示により、承認者は、自分がこの書類を承認したか否かを知ることができる。また、承認者はこれまでの承認者の名前や承認経過を知ることができる。 【0051】図4において、符号(B)は英語モードでの署名表示欄の一例を示す。 【0052】201はステージ番号の表記である。202はステージ番号に対応させたイメージである。なお、ステージ番号に対応させる代わりにイメージとして承認者の写真などを使用してもよい。イメージはサーバ10内に保存され、MLD内に記載されたタグによりクライアント20側で表示される。203は承認、拒絶を示す図形であり、レ印は承認、×印は拒絶を表す。承認および拒絶の指示は図3のボタン50および51の操作により行われる。204は承認者の名前である。 【0053】日本語モードおよび英語モードのどちらを使用するかは、図3のボタン54を操作した後に表示される条件設定画面で設定される。この設定のためにはボタンのオン/オフを使用すればよい。 【0054】本実施形態で使用するHTML文書について図11を参照して説明する。本実施形態では、表示画面に図3に示すような文書を表示するためのタグ記載欄6000と、そのHTML文書中で設定されたパラメータ、あるいは入力された情報を記載しておくパラメータ記憶領域6001を有する。また、1つの文書に関わる複数のMLD、たとえば、承認文書表示用、条件設定用、承認経路設定用のMLDは1つのデータファイルにまとめられてサーバ10内で管理される。雛型文書も、承認文書、条件設定用、承認経路設定用のMLDが1組にまとめられてサーバ10内に保存される。 【0055】したがって、本実施形態では、作成文書を管理するための、専用的なテーブルやデータベースはほとんど必要ない点に留意されたい。 【0056】本実施形態の書類の承認手続きを図5〜図10を参照して説明する。 【0057】(通常手続き)文書作成者は自己のクライアント20からサーバ10に対してブラウザによりアクセスし、雛型文書を読み出し、図3に示すように表示させる。文書作成者は文書記載欄55に必要事項を記載する。また、ボタン53を操作して、承認経路設定用の表示画面をクライアント20の表示画面上に表示させ、承認者および承認順序を設定する。本実施形態では図4の符号(A)に示すようにステージ1についてはグループ名、ステージ2については個人名が設定されたものとする。 【0058】設定された承認者またはグループ名および承認順序を示す情報はパラメータとして、現在表示されているMLDのパラメータ記憶領域に対してサーバ10側で書き込まれる。 【0059】また、図4の符号(A)に示すような署名表示欄がタグの指示により作成されて、クライアント20の表示画面に表示される。ここで、承認者数には制限がない点に留意されたい。文書の書式に関する設定はデフォルト値が使用されるが、文書作成者が書式を変えたい場合には、文書作成者は図3のボタン54を操作して条件設定画面を表示させる。この表示画面上で、上述した飛び越し承認に関する設定や、署名表示欄のモード設定を行う。設定された情報により、サーバ10文書データベースのMLD中の対応情報が書き換えられる。 【0060】文書作成および承認手続き関係の条件設定を終了すると、文書作成者は、図3のApproveボタン50をマウスで操作する。 【0061】これにより文書作成が終了する。作成された文書は、サーバ10内の文書データベースに登録される(図5のステップ1000→ステップ1001)。このとき、サーバ10側で、作成された文書の中の署名欄の文書作成者の欄の表示色を示すパラメータが承認済みを示す赤に変更される。 【0062】サーバ10は作成文書を文書データベースに登録すると、作成文書中に記載されている設定経路情報の中のグループ名に基づきグループ名に属する承認者、この場合、“Tom”および“Bill”をグループ名とその承認者名およびメールアドレスを記載したテーブルから取得する。取得したメールアドレスに対して、作成文書をメールする。 【0063】本実施形態では“Tom”と“Bill”のクライアント20に承認のための文書が配信される(ステップ1001→1002)。 【0064】本実施形態では。承認手続きの設定において、グループを指定すると、さらに次のような承認手続きの条件を設定することができる。 (a)グループ内の承認者すべての承認が得られた場合に次のステージに承認文書を配布する。 (b)グループ内の所定人数(人間が人数を設定)の承認が得られた場合には次のステージに承認文書を配布する。 【0065】上記(a)のモードを使用するか(b)のモードを使用するかは、承認手続きの条件設定により定まる。たとえば、(b)モードが設定され、1つのグループに属する承認者の中の1人が承認すればよいという条件設定がなされたものとする。図5において、“Bill”が届いたメールを開くと図3の100内の署名表示欄には、“Bill”が署名すべきことを示す枠が図4の符号104に示すように表示される。 【0066】“Bill”は図3のRejectボタン51を操作すると、サーバ10の文書データベースに保存されているMLDには、“Bill”が拒絶したことを示すパラメータが書き込まれる。また、“Tom”がApproveボタン50を操作した場合、サーバ10内の文書データベースに保存されているMLDには“Tom”が承認のパラメータが書き込まれる。MLD内で規定される条件、すなわち、承認者が1人あるという条件が満たされたので、サーバ10は文書データベースの承認された文書を次の承認者“Boss”のクライアント20にメールする(ステップ1003→1004)。 【0067】“Boss”は自己のクライアント20で承認を求められた文書を開き、承認または拒絶を上述と同様にして行うと、その承認または拒絶を示す情報がサーバ10内の文書データベース内の同じ文書内に書き込まれる。 【0068】このように本実施形態では、マークアップランゲージ文書を承認を受ける文書として取り扱うので、その文書の中に、承認内容の記述、承認内容を表示したり、承認手続きを規定するコマンドやその他情報処理のためのグラフィカルユーザインターフェースをも含ませることができる。このため、従来のようにC言語やC++言語で作成した専用のプログラムを用意する必要がない。一般にC言語やC++言語のプログラムはCPUが実行可能なマシン語のプログラムに変換する必要があるが、マークアップランゲージはよく知られているように、ブラウザがインタープリターするので、ソフトウェア製造メーカーはプログラム変換処理がなくなる分、プログラム作成労力が低減される。 【0069】なお上述の説明ではステージ1の承認者の内の1人が承認、他の1人が否定を行ったが、承認条件が満足された時点、この場合、1人の承認者が承認を行った時点で、他の承認者の承認、否定、あるいは応答なしに関係なく書類は次のステージの承認者に配信される。 【0070】(拒絶処理)文書が拒絶された場合の文書の流れを図6に示す。ステップ2000からステップ2003までのプロセスは図5のステップ1000から1003と同じである。“Boss”が文書の拒絶を行うと、サーバ10は、文書中で規定された承認経路情報に基づき、1つ前のステージの承認者、この場合、“Tom”および“Bill”に文書を差し戻す(ステップS2004→ステップ2005→ステップ2002)。“Tom”または“Bill”のどちらかが、文書記載欄55(図3参照)を修正して、approveボタン50を操作すると、修正された文書が、サーバ10を介して次の承認者(拒絶を行った“Boss”)のクライアント20に転送される(ステップ200〜ステップ2004)。 【0071】拒絶者が文書記載欄55の内容を修正して、拒絶(Rejectボタンの操作)を行ってもよい。 【0072】(委任処理)承認者が承認作業を他の人間に委任する場合の文書の流れを図7に示す。ステップ3000〜ステップ3002までのプロセスは図5のステップ1000〜1002と同じである。委任を行う“Boss”は、予め自己のクライアント20からサーバ10に対して承認の委任を行うこと、および委任者を通知しておく。より具体的には、委任者は図3の画面の“Forward”ボタン52を操作する。この操作に応じて委任者名を入力する画面がクライアント20の表示画面に現れるので、委任者はキーボードから委任者名を入力する。この入力に応じてクライアント20から委任の指示と委任先の名前がサーバ10に送られる。サーバ10は委任の指示および委任先名を内部メモリまたはハードディスクに記憶しておく(ステップ2004)。委任者の前の承認者、この場合、“Tom”が文書の承認を行うと、サーバ10は内部記憶した委任者と同じ名前が、承認文書に記載された承認経路情報中に委任者と同じ名前があるか否かをチェックする。 【0073】この場合、委任者“Boss”の名前が承認経路情報中に含まれているので、サーバ10は、委任先の“Secretary”のクライアントに承認または拒絶すべき文書を転送する(ステップ3003→ステップS3005)。 【0074】承認または拒絶を委任された者は、自己のクライアント20で、図3の画面を表示させて、承認または拒絶を行う(ステップ3005)。承認された文書はサーバ10に転送される(ステップ3005→ステップ3006)。 【0075】この形態では、承認または拒絶された者がさらに他の者に承認または拒絶を委任することができる。ただし、サーバ10は最初に委任をした者に委任が戻るような巡回を阻止する機能を有する。サーバ10では委任の指示を受けると委任先の名前がハードディスク等に内部記憶されるが、さらに委任を受け付けた場合には、記憶されている1以上の名前と、指定された名前とを比較して、重複する名前があるか否かをかを判定する。重複する場合には、委任の巡回(ループ)が発生するので、サーバ10は委任の指示を出したクライアント20に対して委任の指示を受け付けることができない旨を示すメッセージまたは委任先の名前を変更するように案内するメッセージを通知する。 【0076】これに応じて、委任の指示を出した者は、自己が承認/拒絶を行うか、別の者に委任を依頼する。 【0077】(相談)本実施形態では、承認のために文書の配信を受けたもの(承認者)が、他の者に相談するために、上記文書を相談者に送付することができる。このためのプロセスを図8に示す。図8のステップ4000〜ステップ4002のプロセスは図5のステップ1002〜ステップ1003と同じである。承認者、図8の例では“Boss”は、承認または拒絶すべき文書を受け取ると、図3の画面で、“Forward”ボタン52を操作して、上記委任や相談先を指定するための画面をサーバ10から読み出す。この画面上で、相談を行う旨の指示とその相談先“Secretary”の名前を入力する。この入力に応じて、サーバ10では相談先の指示と、相談先の名前を内部に記憶する。また、この指示に関する文書を指定された相談先の名前のクライアント20に転送する(ステップ4003→ステップ4004)。 【0078】本実施形態では、相談を受けたものが文書を承認/拒絶しないように、相談を受けた者が文書を開くと、図3の“Approve”ボタン50および“Reject”ボタン51の代わりに“Reply”ボタン(不図示)が表示される。相談を受けた者は、回答を文書記載欄に回答を記載して“Reply”ボタンを操作する(ステップ4004)。これに応じて、回答文書が相談を受けた者“Secretary”のクライアント20からサーバ10を経由して相談者“Boss”のクライアント20に回答文書が送られる。 【0079】承認者“Boss”は回答文書を参照して、先に受信した文書、すなわち、承認または拒絶すべき文書に対して、図3のボタン50または51により承認または拒絶を行う(ステップ4005)。承認された文書は承認者のクライアント20からサーバ10に送られる(ステップ4005→ステップ4006)。 【0080】相談プロセスにおいても、相談を受けた者が他の者を相談先として指定することができる。この場合も、図3の“Forward”ボタン52により文書送付先指定要の画面を呼び出し、呼び出した画面で送付先の名前を指定する。送付の指定を受けたサーバ10は指定された名前のクライアント20に文書を送付するが、その際、委任と同様にして、相談をした者が同一の文書について相談を受けるようなループを阻止する。 【0081】(文書の取り戻し)本実施形態では文書作成者が作成し、承認経路に沿って、移動中の文書を取り戻すことができる。このプロセスを図9に示す。なお、図9において、図5と同一の個所には同一の符号を付している。 【0082】ステップ1000で承認のために作成され、承認経路が設定された文書は、承認経路に沿って、承認者により承認される。ステップ1002において“Tom”により承認を待つ間に、文書作成者“Andrew”が取り戻し指示を自己のクライアント20からサーバ10に対して行う(ステップ1000→ステップ1003)。指示を受けたサーバ10では、内部の文書データベースに保存されている文書を読み出して、文書作成者に送信する(ステップ1003→ステップ1000)。また、文書データベース内の対応の文書は無効化される。これにより後の時点で“Tom”から承認文書がサーバ10に送られてきても“Tom”のクライアント20からの文書は文書データベース上の文書と置換できず、(より具体的には、“Tom”のクライアント20からの修正の指示が文書データベース上の文書に対して施されず)、サーバ10の文書データベースの文書は無効化状態を続ける。 【0083】この形態では、次のような変形が可能である。 a)取り戻しの指示を行うためには、文書名を入力して、操作ボタンで取戻しを指示するようなMLDを用意してもよいし、他のグラフィカルユーザインターフェースを使用してもよい。また、文書作成者が作成した文書名の一覧をサーバ10内に格納しておき、この一覧を文書作成者のクライアントで表示させ、一覧の中の作成者が取り戻したい文書名をマウスにより指示することで取り戻しの指示およびその文書名を入力することができる。 b)文書を取り戻す時期としては文書作成者が取り戻しの指示を行った時点と、指示された文書がサーバ10に届いた時点のいずれかシステムユーザが望む時点とすればよい。 【0084】(承認経路の分岐設定)本実施形態では、文書作成者や承認者の設定で分岐を含む承認経路を設定することができる。分岐の一例として、特定のステージの飛び越し分岐を説明する。図10においても、図5のプロセスと同じ個所には同じ符号を付している。 【0085】分岐プロセスを図10に示す。図10のステージ1(“Tom”および“Bill”)を飛び越し可能とする例を説明する。 【0086】文書作成者は、図3のボタン53を操作して承認経路設定用の表示画面をサーバ10から呼び出して、クライアント20の表示画面に表示させる。ここで、文書作成者は、マクロ命令の形態で、飛び越し命令、より具体的には、ステージ1上のクライアントの文書保留機関が、たとえば、3日を越えると、サーバ10は、現在、文書データベースに記憶されていて、ステージ1に配信した文書と同じ文書を第2ステージに送信させるようなマクロ命令を設定する。設定されたマクロ命令は承認経路設定用のMLD中にサーバ10により書き込まれる。 【0087】サーバ10は文書データベースに保存されている全MLDを一定周期、たとえば、1時間毎にモニターし、マクロ命令で定義されている処理を実行する。このマクロ命令に基づき、サーバ10は承認文書に記載されている通信ログ、すなわち、誰にいつ文書を送信したかを示す情報を使用して最新の承認者に送った文書の経過時間を調べる。マクロ命令で規定されている期間、この場合、3日を経過してもステージ1の“Tom”および“Bill”のいずれかからも承認文書が届かない場合、サーバ10は、その時点で文書データベースに保存されている文書をステージ2の承認者“Boss”に送信する。この例の場合は文書作成者“Andrew”の作成マークを有し、“Tom”および“Bill”の承認マークがない文書が“Boss”に送られる(ステップ1002→ステップ1003)。 【0088】分岐設定では上述のような飛び越し、あるいは分岐で始まる新たな承認経路の追加を設定することができる。 【0089】分岐の設定のためには、上述のマクロ命令の他に、複数種類の分岐の内容を示すガイドを表示画面に表示してボタンにより所望の分岐を選択する方法を使用してもよい。 【0090】さらに分岐条件は、上記のように文書の保留期間が一定期間経過した後、分岐するという条件の以外にも、特定のステージの承認が経過したら、分岐を許容するような条件設定を行うようにしてもよい。 【0091】(その他の機能)複数のユーザが、承認システムを使用することを考慮して、文書作成者や承認者の名前が承認経路上に登録されている文書名の一覧をサーバ10が管理する。 【0092】管理されている文書名一覧は、クライアント20からの閲覧の指示で、一覧の中から、クライアントユーザの名前を有する文書名を抽出してサーバ10からクライアント20に送る。クライアント20では送られた文書名を一覧の形態で、表示する。この表示のためにMLDを使用することが可能である。さらに、文書名一覧をサーバ10に保存せず、クライアントから指示があるごとに文書データベースに登録されている文書を検索し、文書の中に記載されている承認経路中の名前に基づき該当する文書名をサーバ10により抽出してもよい。 【0093】上述の機能を実現するためのクライアント20側の処理手順を図12に示す。図12に示す処理手順を専用のプログラム、たとえば、C言語やC++言語で作成し、マシン語に変換されたプログラムで実現してもよいのであるが、本実施形態では、サーバ10側で用意したMLDをクライアント20側のブラウザが読み出し、MLDに記載されたタグ命令を実行することにより上述の機能が実現される点に留意されたい。また、MLD上に、文書承認処理関わる種々のパラメータ,情報処理内容の定義(タグ命令)、情報の入力や表示のためのグラフィカルユーザインターフェース(タグ命令により実現)を記載して、サーバ10上にはパラメータを記憶したテーブルや処理プログラム可能な限り持たないようにしていることにも留意されたい。 【0094】(雛型文書の読み出し)クライアントユーザが、ブラウザ上でサーバ上のURLを指定して雛型文書の呼び出しをクライアント20に指示すると、クライアント20上のブラウザは指定されたURLおよび読み出し命令をサーバ10に送信する。読み出し命令に応じて、サーバ10が該当する雛型文書を送信するので、クライアント20のブラウザは雛型文書を表示する。表示された雛型文書はクライアントユーザにより修正されて、承認を受けるための文書が作成される(ステップS10→S15)。 【0095】承認文書の種々の条件設定がクライアントユーザにより指示された場合には、ブラウザは、現在、表示しているMLDの情報入力用のタグ命令にしたがって、クライアントユーザが設定する条件を受け付ける。これにより文書データベース上の条件設定が書き換えられる。(ステップS20→S25)。承認経路の設定や修正は条件設定の代表的な例である。 【0096】後述のメール受信により承認書類をクライアント20で受信し、表示した場合には、クライアントユーザにより承認または拒絶の指示がなされる。承認/拒絶の指示は、ステップS30→S35の手順でクライアント20に入力され、クライアント20からサーバ10に送られる。この指示に応じて、サーバ10側で、署名記載の表示用パラメータ(図4の図形102の色を示すパラメータ)が変更される。 【0097】クライアント20ではブラウザのメール受信機能によりメールを受信することができる。サーバ10から承認すべき文書がメール形態で送られてきた場合ブラウザがメール形態の文書を表示する(ステップS40→S45)。文書の転送の形態に対する他の形態して、メールに文書を添付してもよいし、クライアント側で文書データベース上の文書を読み出す形態としてもよい。 【0098】委任または相談の指示をクライアントユーザが行った場合、手順はステップS50→S55と進み、クライアント20ではMLDのタグにしたがって、相談または委任の種別を示す情報とともに、文書の転送命令をサーバ10に送信する。 【0099】この転送命令に応じてサーバ10側で、承認/拒絶の委任あるいは相談のための文書転送が実行される。 【0100】本実施形態では、以上述べた機能以外の機能を有しているがそれらの処理はステップS65で実行される。また、ブラウザに対する終了の指示で、図12の処理手順が終了する。 【0101】図13はサーバ10側の処理手順を示す。サーバ10側で図13の処理手順を1つのプログラムで実行してもよいのであるが、本実施形態では、既存のソフトウェアプログラムをサーバ10が使用できるようにとの配慮から、上述した処理の中でMLD(マークアップランゲージ文書)に関する文書データベースに対する読み出し、書き込み、MLD自身に対するパラメータの記載をWEBサーバが実行し、文書の配信または転送をメールサーバが実行する。また、文書作成者名、承認者名、委任された者の名前、相談された者の名前からメールアドレスを検出する処理、文書の転送時刻、転送先などの通信ログ(通信記録)の管理、グループに属するものの名前の検出処理などはLAN用のOSが実行する。 【0102】MLD中でタグにより規定され、MLDを処理するためにクライアントから指示される命令はWEBサーバ内のゲートウェイプログラム機能により実行される。 【0103】以上の点を踏まえて、図13の処理手順を説明する。図13において、クライアント20から雛型文書の読み出し命令を受けると、WEBサーバ(以下、単にWEBサーバと略記する)はURLで指定されたサーバ10内の格納場所から雛型文書を読み出してクライアント20に送信する(ステップS110→115)。 【0104】文書作成の際に設定される文書承認のための、上述の承認経路の設定、署名表示モード、分岐設定などの各種の条件設定の指示がクライアント20からサーバ10に送られてくると、WEBサーバは指示された設定内容を文書データベース内の対応のMLDに書き込む。なお、たとえば、設定内容に応じては、サーバ10内に設けたテーブル等に設定内容を書き込む場合もある(ステップS120→S125)。 【0105】文書作成者や承認者(承認・拒否を委任された者を含む)の承認/拒絶の指示がクライアント20からサーバ10に送られるとWEBサーバは文書データベース内の対応するMLD内のパラメータ、本実施形態では承認フラグや拒絶フラグをオン/オフする。また、メールサーバによりパラメータが書き換えられた文書データベース中のMLDを承認/拒絶済みの文書として、次の承認者に転送する。これにより見かけ上は、文書作成者のクライアント20で作成された文書または承認された文書は次のステージの承認者のクライアント20に転送される(ステップS130→S135)。なお本実施形態では、承認ステージに対して識別番号を割り当てているので、1つのステージで承認が行われると、現在の承認ステージを示すカウンタの値が1だけインクリメントされる。 【0106】デフォルト設定での拒絶の場合、カウンタの値が1つデクリメントされる。カウンタの値は、MLD内に記載される。カウンタの値の更新処理はWEBサーバ内のゲートウェイプログラム機能により実行される。 【0107】本実施形態では拒絶の場合に差し戻すクライアント、すなわち、文書承認者を文書作成者や文書承認者が指定することができるが、このようなモードが設定された場合には、現在のカウンタ値は、差し戻し先のステージに対応したステージ番号にカウンタの値がリセットされる。 【0108】委任、相談、取り戻し等の文書転送処理が指示されると、WEBプログラムとメールプログラムにより、指示された送信先に文書が送信される。本実施形態では、委任または相談を受けたものが、さらに委任または相談を行うことができるので、委任および相談の順番に番号をカウンタにより割り当てる。したがって、どのステージで何回連続的に行われたかは、ステージ用のカウンタおよび委任/相談用のカウンタの値をチェックすることによりサーバ10が把握することができる。このためにクライアント20から委任または相談の指示が行われると対応のカウンタの値がインクリメントされて、対応のMLD内にWEBサーバにより書き込まれる。 【0109】委任および相談が行われていることを示すために,対応のフラグがオン/オフされる。取り戻しの場合には、ステージカウンタ等の値がゼロにリセットされる。また、同一の者が複数回指定されないようにするためのチェックも行われる(ステップS140→S145)。 【0110】その他の処理はステップS155で実行されるが本発明と関連のない処理については説明を省略する。電源断等により図13の処理手順が終了する。 【0111】以上述べた処理はMLDに記載されたタグの定義にしたがって実行されるが、分岐処理だけはマクロ命令にしたがって専用のプログラムにより実行されるので簡単にこの処理を説明しておく。マクロ命令は、たとえば、ウィンドウズ95、98、2000、あるいはミレニアム(マイクロソフト社の商標)などのOSではそのOS内にマクロ命令を実行するためのプログラム(APIと呼ばれる)が格納されており、そのプログラムにより後述の飛び越し分岐処理が実行される。飛び越し分岐処理の処理手順を図14に示す。 【0112】サーバ10が文書をクライアント20に送信すると、OS等によりそのクライアントの識別情報と、送信時刻がサーバ10内の管理テーブル(タイムテーブル)に記載される。サーバ10は図13の処理手順を一定周期で実行し、タイムテーブルに記載された各文書ごとに送信時刻と現在時刻の差を計算する。その差が予め定めた時間より大きくなっているか否かを判定することにより、タイムアップの文書を検出する(ステップS210→S220)。 【0113】タイムアップとなった文書については文書データベースに記憶されている文書の条件設定を参照して飛び越し設定の有無を確認する。飛び越し設定ありの場合には、タイムアップとなった文書を飛び越し先に送信し、タイムテーブルを更新する。また、サーバ10内に設けられ、タイムアップとなった文書が格納されているメールボックス中の対応文書を消去して、代わりに承認文書を飛び越し先に送信した旨を示すメッセージをメールボックスに送信する(ステップS220→S230→S250→S260)。 【0114】メールボックスはクライアント20に対応させてサーバ10内に設けられており、クライアント20が受け取る文書を保存しておくためのファイルである。本実施形態では、クライアント20内のブラウザがメールボックス内の新しいメール、この場合文書を一定周期で確認することで、新しい文書を受け取る。また、クライアント20が受信する文書も実際にはメールボックス中に保存されている文書をブラウザが読み出しているだけである。 【0115】ステップS230で飛び越し分岐の設定なしと判定された場合には、タイムアップした文書を受信したクライアント20のメールボックスにタイムアップした旨の警告メッセージが送られる。また、重複的な警告メッセージの送付を避けるために、タイムテーブルからは関連データが消去される(ステップS230→240)。 【0116】タイムアップしていない文書については手順はステップS220→エンドの経路を進み、次回にタイムアップのチェックを受ける。 【0117】(飛び越し処理に関する他の実施形態) 1)サーバ10には、飛び越されたクライアント20に対して、その旨を通知するステップを設けるとよい。これにより飛び越されたクライアント20はその旨を知ることができる。飛び越しのための条件は、クライアント20の操作者が、不在であることを検出する従来技術を使用することができる。たとえば、・予め定めた期間を超えてもクライアントの電源が断していること。 ・予め定めた期間を超えてもクライアントの操作が行われないこと。 2)飛び越されたクライアント20に対してサーバ10(メールサーバ)により事後承認のために特定タイミングで文書を送信することもできる。特定タイミングは、・承認経路の最終ステージの承認者のクライアントで文書の承認が終了した時点。 ・飛び越された承認者のクライアントから在席通知がサーバ10に対して送られた時点。 ・飛び越された承認者のクライアントが前記条件を満足しない状況に変化した時点とすることができる。このような時点の検出はサーバ10のWEBサーバで行うことができる。 3)さらに複数のクライアント間では、上述したように文書の承認の委任および/または相談が可能であるので、承認手続きと同様にして当文書の承認の委任および/または相談についても複数のクライアント20について転送経路を設定することができる。また、サーバ10のWEBサーバは委任、相談に関しても上記のような条件で飛び越し転送の制御を行う。 【0118】さらに上述の実施液体の他にも次の形態が実施可能である。 1)本実施形態の文書の概念の中には、表、伝票、メモ書き、図面、イラストなど、印刷可能な書類がすべて含まれる。 2)本実施形態で説明した承認文書、すなわち、文書内容と、文書表示のためのタグ、または他の情報処理のためのタグまたはパラメータを記載した文書は1つのデータファイルとして各種の記録媒体に記録される。記録媒体は、ハードディスク、CDROM.ICメモリ、その他情報を書き込むことが可能な記録媒体を使用することができる。 【0119】上述の実施形態に限定されず、上述の実施形態に対して種々の変形が可能であるが、その変形が特許請求の範囲に示す技術思想である限りその技術範囲は本発明の権利範囲内となる。 【0120】 【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば、クライアントユーザが離席する場合の条件設定を行って、この条件に合致した場合に文書承認システム用サーバが文書の飛び越し転送を行うので、文書が停滞することはない。また、飛び越されたクライアントに対して事後承認を取得するので業務上発生する問題を回避することができる。また、承認の委任や相談に関しても転送文書の停滞を阻止できるので、業務を効率よく、迅速に達成することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】391055933 【氏名又は名称】マイクロソフト コーポレイション 【氏名又は名称原語表記】MICROSOFT CORPORATION
|
| 【出願日】 |
平成12年9月22日(2000.9.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077481 【弁理士】 【氏名又は名称】谷 義一 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−108790(P2002−108790A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−289332(P2000−289332) |
|