| 【発明の名称】 |
回覧承認システム、回覧承認方法および回覧承認プログラムを記録した媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】辻 勝啓
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| 【要約】 |
【課題】承認に当たり電子メール文書の作成者が電子メールの転送先を正しく把握していることが必要であった。また、承認中の文書は転送されていくため、文書の作成者等が当該承認中にその進捗状況を把握することができなかった。
【解決手段】回覧案件データと承認者登録データと承認順序データとを蓄積し、回覧案件データに対する承認依頼を行って当該承認依頼に対する返答を承認者から受け取るという処理を同承認順序データに基づいて所定の承認順序で行う。ここで、承認順序は予め登録されており、回覧案件を作成するに当たり少なくとも承認内容を知っていれば回覧案件を作成可能である。また、承認依頼と返答を集中的に管理することから、承認中に進捗状況を容易に把握することが可能である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回覧案件を表す回覧案件データを蓄積する回覧案件データ蓄積手段と、承認者を特定可能な承認者登録データと回覧案件の承認順序を表す承認順序データとを蓄積する承認データ蓄積手段と、上記承認順序に基づいて決定される承認者に対して上記回覧案件に対する承認依頼を双方向通信を介して出力する承認依頼出力手段と、双方向通信を介して外部からのアクセスを受け付け、同アクセスが上記承認者登録データに登録された登録承認者からのものであるか否かを判別する登録承認者判別手段と、同登録承認者判別手段によって登録承認者であると判別された承認者から双方向通信を介して上記承認依頼に対する返答を受け付ける承認返答受付手段とを具備することを特徴とする回覧承認システム。 【請求項2】 上記請求項1に記載の回覧承認システムにおいて、上記回覧案件データは、予め用意された入力項目に対して入力を行うことによって作成されたデータであることを特徴とする回覧承認システム。 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認データ蓄積手段は、上記回覧案件データ蓄積手段に蓄積される回覧案件データの案件種類毎に承認順序データを蓄積していることを特徴とする回覧承認システム。 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認依頼出力手段は、承認依頼毎に個別の識別IDを付与しつつ承認依頼を行うことを特徴とする回覧承認システム。 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認データ蓄積手段が蓄積する承認者登録データは承認者のメールアドレスであることを特徴とする回覧承認システム。 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は上記承認依頼に対する返答とともに回覧案件の修正を受け付けることが可能であり、上記回覧案件データ蓄積手段は受け付けた修正済回覧案件の回覧案件データを蓄積することを特徴とする回覧承認システム。 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は上記承認依頼に対する返答とともに回覧案件に対するコメントを受け付けることが可能であり、上記回覧案件データ蓄積手段は受け付けたコメントのデータを回覧案件データに対応づけて蓄積することを特徴とする回覧承認システム。 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認依頼出力手段は、承認依頼を行う回覧案件の回覧案件データを出力することを特徴とする回覧承認システム。 【請求項9】 上記請求項8に記載の回覧承認システムにおいて、上記承認依頼出力手段は、承認依頼に当たり修正済回覧案件の回覧案件データのうち最新のものを出力することを特徴とする回覧承認システム。 【請求項10】 上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は、回覧案件に対する承認の是非を入力させることを特徴とする回覧承認システム。 【請求項11】 上記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は、承認依頼に対して否認の返答を受け取ったときに、当該否認の返答を必要とする者に否認された旨を通知することを特徴とする回覧承認システム。 【請求項12】 上記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は、上記承認順序の最後の承認者から承認依頼に対して是認の返答を受け取ったときに、当該回覧案件に対する承認を必要とする者に回覧が終了した旨を通知することを特徴とする回覧承認システム。 【請求項13】 上記請求項1〜請求項12のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、回覧の進捗状況を確認する進捗状況確認者からのアクセスを双方向通信を介して受け付けるアクセス受付手段と、同アクセス受付手段を介してアクセスした進捗状況確認者に、当該アクセス時点において承認返答待ちの承認者と蓄積されている回覧案件データとを通知する進捗状況通知手段とを具備することを特徴とする回覧承認システム。 【請求項14】 回覧案件を表す回覧案件データと承認者を特定可能な承認者登録データと回覧案件の承認順序を表す承認順序データとを蓄積し、回覧案件の承認依頼に対する返答を集中的に管理する回覧承認方法であって、上記承認順序に基づいて決定される承認者に対して上記回覧案件に対する承認依頼を双方向通信を介して出力する承認依頼出力工程と、双方向通信を介して外部からのアクセスを受け付け、同アクセスが上記承認者登録データに登録された登録承認者からのものであるか否かを判別する登録承認者判別工程と、同登録承認者判別工程によって登録承認者であると判別された承認者から双方向通信を介して上記承認依頼に対する返答を受け付ける承認返答受付工程とを具備することを特徴とする回覧承認方法。 【請求項15】 回覧案件の承認依頼に対する返答を集中的に管理する回覧承認プログラムを記録した媒体であって、回覧案件を表す回覧案件データを蓄積する回覧案件データ蓄積機能と、承認者を特定可能な承認者登録データと回覧案件の承認順序を表す承認順序データとを蓄積する承認データ蓄積機能と、上記承認順序に基づいて決定される承認者に対して上記回覧案件に対する承認依頼を双方向通信を介して出力する承認依頼出力機能と、双方向通信を介して外部からのアクセスを受け付け、同アクセスが上記承認者登録データに登録された登録承認者からのものであるか否かを判別する登録承認者判別機能と、同登録承認者判別機能によって登録承認者であると判別された承認者から双方向通信を介して上記承認依頼に対する返答を受け付ける承認返答受付機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする回覧承認プログラムを記録した媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、回覧承認システム、回覧承認方法および回覧承認プログラムを記録した媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の回覧承認システムとして、特開平9−81477号公報に開示されたものが知られている。同公報に開示された発明においては、承認を求める文書を電子メールで送信するようになっており、承認後の電子メールをメール中の電子承認欄に記載された上位の承認者に対して転送することによって複数人での承認を行うものである。また、この電子承認欄には承認印が表示されており、承認者は自己の承認印をクリックすることにより印鑑を押印する感覚で承認を与えることができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の回覧承認システムには以下の問題があった。すなわち、承認に当たり電子メールの転送対象となる者は予め電子承認欄に記載されている必要があり、当該電子メール文書の作成者が電子メールの転送先を正しく把握していることが必要になる。また、承認中の文書は転送されていくため、文書の作成者等が当該承認中にその進捗状況を把握することができなかった。本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、回覧案件を作成するに当たり少なくとも承認内容を知っていれば回覧案件を作成可能にし、また、承認中に進捗状況を容易に把握することが可能な回覧承認システム、回覧承認方法および回覧承認プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、回覧案件を表す回覧案件データを蓄積する回覧案件データ蓄積手段と、承認者を特定可能な承認者登録データと回覧案件の承認順序を表す承認順序データとを蓄積する承認データ蓄積手段と、上記承認順序に基づいて決定される承認者に対して上記回覧案件に対する承認依頼を双方向通信を介して出力する承認依頼出力手段と、双方向通信を介して外部からのアクセスを受け付け、同アクセスが上記承認者登録データに登録された登録承認者からのものであるか否かを判別する登録承認者判別手段と、同登録承認者判別手段によって登録承認者であると判別された承認者から双方向通信を介して上記承認依頼に対する返答を受け付ける承認返答受付手段とを具備する構成としてある。 【0005】上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、回覧案件データ蓄積手段と承認データ蓄積手段とを具備しており、回覧案件データ蓄積手段にて回覧案件を表す回覧案件データを蓄積し、承認データ蓄積手段にて承認者を特定可能な承認者登録データと回覧案件の承認順序を表す承認順序データとを蓄積する。承認依頼出力手段は上記回覧案件に対する承認依頼を双方向通信を介して出力するようになっており、この出力先は上記回覧案件の承認順序に基づいて決定される。本システムはこの承認依頼に対して返答を受け取るが、返答の受け取りに当たり正規の承認者であるかを確認するようになっており、登録承認者判別手段が双方向通信を介して外部からのアクセスを受け付け、同アクセスが上記承認者登録データに登録された登録承認者からのものであるか否かを判別する。そして、承認返答受付手段は、同登録承認者判別手段によって登録承認者であると判別された承認者から、双方向通信を介して上記承認依頼に対する返答を受け付ける。 【0006】すなわち、承認依頼の出力は予め登録されている承認者および承認順序によって管理されているので、回覧案件の作成者等が案件を作成するたびに承認順序を指定したり承認者の連絡先等を確認したりする必要がない。従って、回覧案件を作成するに当たり少なくとも承認内容を知っていれば回覧案件を作成できる。また、各承認者からの承認依頼に対する返答は本システムによって集中的に管理されており、全承認者の承認を待たなくても各承認者の承認返答が逐次受け付けられるので、承認中に進捗状況を容易に把握することができる。 【0007】ここで、回覧案件データは承認者の承認を得るために回覧する案件のデータであって承認者が承認内容を認識可能に蓄積できればよく、そのデータ態様は様々である。すなわち、文書によって承認内容を示すときにはテキスト形式のデータや所定のアプリケーションで文書表示可能なファイル、例えば、「Microsoft Word」で扱うファイルである「doc」ファイル(Microsoftは米国マイクロソフト社の登録商標)や「Acrobat Reader」で扱うファイルである「pdf」ファイル(Acrobatは米国アドビシステムズ社の登録商標)等を蓄積することも可能である。また、承認依頼出力手段は承認依頼を行うことができればよく、承認内容を承認者に対して提示するに当たり、承認者が双方向通信を介して本システムにアクセスしたときに上記回覧案件を表示可能に構成したり、回覧案件データ自体を承認者に対して送信したりすることが可能であり、種々の態様が採用可能である。 【0008】さらに、上記承認者登録データは承認依頼出力に際してその出力先を特定し、また登録承認者であることが判別可能なデータであればよく、例えば所定のIDや承認者のメールアドレス、あるいはこれらの組み合わせ等種々の態様を採用することができる。承認順序データは承認を行う順序を規定できればよく、承認順序としてある承認者が承認を行わないと次の承認者に回覧がなされないように規定することもでき、この場合にはある承認者が承認を行わなければ次の承認者に回覧されないようになる。承認返答受付手段においては承認依頼に対する返答を受け付けることができればよく、承認依頼に対する是認/否認の他、承認内容の修正や種々の提案等を受け付けるように構成することもできる。 【0009】また、回覧案件データは承認者が承認内容を認識可能に蓄積できればよく、上述のように種々のデータ態様が採用可能であるが、かかる回覧案件データを作成するに当たり作成者の作業負担を低減するのに好適な構成の一例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の回覧承認システムにおいて、上記回覧案件データは、予め用意された入力項目に対して入力を行うことによって作成されたデータである構成としてある。 【0010】上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、予め用意された入力項目に対して入力を行うことによって回覧案件データが作成される。すなわち、各案件毎に承認内容が異なるとしても、その文体や文書の必須記載項目など全ての回覧案件に共通に記載される事項も多い。この場合には、共通記載事項を定型文書化し、案件毎に異なる事項のみを入力させるように構成すれば、非常に簡単であり、かつ少ない労力で回覧案件を作成することができる。かかる構成は、大量の回覧案件を作成する場合、種々の人員が回覧案件作成に関与する場合、不慣れな人員が回覧案件を作成する場合等に特に好適である。 【0011】さらに、複数の回覧案件が存在する場合に好適な構成の一例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認データ蓄積手段は、上記回覧案件データ蓄積手段に蓄積される回覧案件データの案件種類毎に承認順序データを蓄積している構成としてある。上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、回覧案件の種類毎に承認順序が対応づけられている。すなわち、本システムにおいては上述のように承認内容の異なる複数の回覧案件を取り扱うことができるが、承認内容が異なれば当然に承認を必要とする承認者が異なってくることが想定される。 【0012】そこで、回覧案件の種類が同一の場合は同一の承認順序データを使用することにすれば、全ての回覧案件に対して承認順序を決定するような作業をしないでも承認内容毎に承認者が異なる場合に対応することができる。ここで、回覧案件の種類としては種々のものが採用可能であり、回覧案件の標題や回覧案件を保存するフォルダ、データ形式、案件が回覧される部署等種々の指針によって種類を分分類することができる。 【0013】さらに、本システムにおいては登録承認者判別手段によって登録承認者であるか否かを判別するが、この判別を行う際に好適な構成の一例として請求項4にかかる発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認依頼出力手段は、承認依頼毎に個別の識別IDを付与しつつ承認依頼を行う構成としてある。上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、承認依頼毎に個別の識別IDを付与しつつ承認依頼を行うので、登録承認者が本システムにアクセスする際に同識別IDを使用するように構成すれば、かかる識別IDで登録承認者を判別することができる。 【0014】さらに、この識別IDは承認依頼毎に個別の識別IDであることから、この識別IDは登録承認者の確認のみならず、いずれの承認依頼に対する返答であるかを判別することに使用することもできる。このため、正規に登録した承認者が承認依頼を受けていない段階でアクセスしようとした場合にこれを拒絶することもできるし、正規の承認者がアクセスしたときにどの回覧案件に対する返答であるかを明示的に入力させるまでもなくいずれの承認依頼に対する返答であるかを特定することができる。 【0015】さらに、承認者登録データの態様として好適な一例として請求項5にかかる発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認データ蓄積手段が蓄積する承認者登録データは承認者のメールアドレスである構成としてある。上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、承認者のメールアドレスを承認者登録データとしている。すなわち、承認依頼をメールで出力する場合には、承認者登録データである承認者のメールアドレスがそのまま承認依頼の出力先を特定するデータになる。さらに、メールアドレスは通常プライベートなデータの送受信にも使用され、第三者に使用させることは少ないのでメールアドレスを明示してアクセスした者は正規の登録承認者であると期待される。 【0016】承認者登録データをメールアドレスにする態様は、上記識別IDと組み合わせると特に好適である。すなわち、上記識別IDと承認者登録データとの組を判別することによっていずれの回覧案件に対していずれの登録承認者からアクセスされたかを判別することができる。ここで、上記識別IDは承認依頼と同時に個別の依頼毎に与えられるので、依頼先となる承認者のメールアドレスとの組をチェックすることによって、より確実に承認者本人からのアクセスであることを確認できる。 【0017】さらに、請求項6にかかる発明は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は上記承認依頼に対する返答とともに回覧案件の修正を受け付けることが可能であり、上記回覧案件データ蓄積手段は受け付けた修正済回覧案件の回覧案件データを蓄積する構成としてある。上記のように構成した請求項6にかかる発明においては、回覧案件の修正を受け付け、修正を受け付けたときには修正済回覧案件の回覧案件データを蓄積する。 【0018】すなわち、承認者は、承認案件の回覧にあたり承認の是非のみならず回覧案件に対して修正を加えることもあり得る。このような場合に対応するために修正済の回覧案件を蓄積可能に構成すれば、回覧案件に対して種々の態様で返答を行うことが可能である。また、回覧案件中の誤字脱字等によって回覧が妨げられるのを防ぐことができる。さらに、元の回覧案件データを含め修正された回覧案件データを全て蓄積しておくことによって、承認中の回覧案件のログとすることもでき、改竄等がなされた場合であっても容易に経緯を調査することができる。ここで、修正済回覧案件データを入手する方法は様々であり、承認者に対して修正可能な項目を提示し修正を入力させることによって修正済データを生成したり、修正済回覧案件データ自体を承認者が送信することが考えられ、種々の構成を採用可能である。 【0019】さらに、請求項7にかかる発明は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は上記承認依頼に対する返答とともに回覧案件に対するコメントを受け付けることが可能であり、上記回覧案件データ蓄積手段は受け付けたコメントのデータを回覧案件データに対応づけて蓄積する構成としてある。上記のように構成した請求項7にかかる発明においては、回覧案件に対するコメントを受け付け、コメントを受け付けたときには回覧案件データに対応づけてコメントデータを蓄積し、いずれの回覧案件に対するコメントであるかを認識できるようにしている。 【0020】すなわち、承認者は、承認案件の回覧に当たり承認の是非や修正のみならず回覧案件に対して何らかのコメントを行いたい場合がある。このような場合に対応するためにコメントのデータを蓄積可能に構成すれば、回覧案件に対してコメントを付加することが可能になる。コメントの付加が可能になると、条件付きの承認や否認の理由の通知等を容易に行うことができ、種々の態様の承認返答に対応することが可能になる。 【0021】さらに、請求項8にかかる発明は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認依頼出力手段は、承認依頼を行う回覧案件の回覧案件データを出力する構成としてある。すなわち、承認者は承認依頼を受けた回覧案件を自己のコンピュータ等によって受信し、承認内容を確認することができる。従って、承認内容を確認するに当たり本システムに積極的にアクセスする必要はなく、承認依頼に対する返答を行う場合にのみアクセスすればよい。また、承認依頼と同時に承認内容を通知することができる。 【0022】さらに、請求項9にかかる発明は、上記請求項8に記載の回覧承認システムにおいて、上記承認依頼出力手段は、承認依頼に当たり修正済回覧案件の回覧案件データのうち最新のものを出力する構成としてある。すなわち、回覧案件データ蓄積手段に蓄積される回覧案件に対して承認者が修正を加えた場合に、それ以後の承認者に対しては修正後の回覧案件を提示することができる。 【0023】さらに、請求項10にかかる発明は、上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は、回覧案件に対する承認の是非を入力させる構成としてある。すなわち、承認者は本システムにアクセスした際に承認の是非を入力するのみでよいことから、回覧した回覧案件データを返信するなどの作業を行う必要が無い。 【0024】さらに、承認内容によっては承認者の全てから承認を受けられない場合も想定され、そのような場合に好適な構成の一例として請求項11にかかる発明は、上記請求項1〜請求項10のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は、承認依頼に対して否認の返答を受け取ったときに、当該否認の返答を必要とする者に否認された旨を通知する構成としてある。上記のように構成した請求項11にかかる発明においては、承認依頼に対して否認の返答を受け取ったときに、当該否認の返答を必要とする者に否認された旨を通知するので、否認された旨を遅滞なく知ることができる。ここで否認の返答を必要とする者は種々の者が想定される。例えば、回覧案件を作成した者や所定の承認を得た後に当該承認にかかる作業や仕事を実施する者や承認依頼を行う承認管理者等が想定される。 【0025】さらに、請求項12にかかる発明は、上記請求項1〜請求項11のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、上記承認返答受付手段は、上記承認順序の最後の承認者から承認依頼に対して是認の返答を受け取ったときに、当該回覧案件に対する承認を必要とする者に回覧が終了した旨を通知する構成としてある。すなわち、全ての承認者が承認依頼に対して是認の返答を行ったときに、その旨が遅滞なく通知される。ここで、回覧案件に対する承認を必要とする者は種々の者が想定される。例えば、回覧案件を作成した者や所定の承認を得た後に当該承認にかかる作業や仕事を実施する者や承認依頼を行う承認管理者等が想定される。 【0026】さらに、請求項13にかかる発明は、上記請求項1〜請求項12のいずれかに記載の回覧承認システムにおいて、回覧の進捗状況を確認する進捗状況確認者からのアクセスを双方向通信を介して受け付けるアクセス受付手段と、同アクセス受付手段を介してアクセスした進捗状況確認者に、当該アクセス時点において承認返答待ちの承認者と蓄積されている回覧案件データとを通知する進捗状況通知手段とを具備する構成としてある。 【0027】上記のように構成した請求項13にかかる発明においては、アクセス受付手段によって回覧の進捗状況を確認する進捗状況確認者からのアクセスを双方向通信を介して受け付け、進捗状況確認者は進捗状況通知手段にて当該アクセス時点において承認返答待ちの承認者と蓄積されている回覧案件データとの通知を受ける。すなわち、本システムによって回覧されている案件の承認進捗状況を外部からのアクセスによって確認することができる。ここで、進捗状況確認者は種々の者が想定される。例えば、回覧案件を作成した者や所定の承認を得た後に当該承認にかかる作業や仕事を実施する者や承認依頼を行う承認管理者等が想定される。また、このような回覧案件の承認依頼に対する返答を集中的に管理するシステムにおいてはシステムを構成するコンピュータで所定のプログラムが実行され、同プログラムは上述の手段に対応した所定の制御手順に従って処理を進めていく上で、その根底にはその手順に発明が存在するということは当然である。従って、本発明は方法としても適用可能であり、請求項14にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。すなわち、必ずしも実体のあるシステムに限らず、その方法としても有効である。むろん、請求項2〜請求項13に記載された装置構成を当該方法に対応させることが可能であることは言うまでもない。 【0028】さらに、上述のように本システムを構成するコンピュータにおいては上記所定のプログラムが実行されるので、これらのプログラムが記録された媒体として発明を捉えることもできる。従って、請求項15にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。むろん、請求項2〜請求項13に記載された装置構成を当該プログラムが記録された媒体に対応させることが可能であることは言うまでもない。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。さらに、上記媒体とは異なるが、供給方法として通信回線を利用して行なう場合であれば通信回線が伝送媒体となって本発明が利用されることになる。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回覧案件を作成するに当たり少なくとも承認内容を知っていれば回覧案件を作成でき、承認依頼に対する返答の集中的管理によって承認中に進捗状況を容易に把握することが可能な回覧承認システムを提供することができる。また、請求項2にかかる発明によれば、非常に簡単かつ少ない労力で回覧案件を作成することができる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、全ての回覧案件に対して承認順序を決定するような作業をしないでも承認内容毎に承認者が異なる場合に対応することができる。 【0030】さらに、請求項4にかかる発明によれば、登録承認者の確認といずれの承認依頼に対する返答であるかの判別が容易になる。さらに、請求項5にかかる発明によれば、正規の登録承認者であるか否かを容易に判別することができる。さらに、請求項6にかかる発明によれば、回覧案件に対して種々の態様で返答を行うことが可能であり、回覧案件中の誤字脱字等によって回覧が妨げられるのを防ぐことができ、容易に承認中の回覧案件のログを作成することができる。 【0031】さらに、請求項7にかかる発明によれば、条件付きの承認や否認の理由の通知等を容易に行うことができ、種々の態様の承認返答に対応することが可能になる。さらに、請求項8にかかる発明によれば、承認者に対して簡単に承認内容を認知させることができる。さらに、請求項9にかかる発明によれば、修正があったとしても容易に最新の回覧案件を提示することができる。 【0032】さらに、請求項10にかかる発明によれば、本システムに対してアクセスすることによって容易に承認依頼に対する返答を行うことが可能になる。さらに、請求項11にかかる発明によれば、回覧案件の作成者は否認された旨を遅滞なく知ることができる。さらに、請求項12にかかる発明によれば、全ての承認者が承認依頼に対して是認の返答を行ったときに、その旨が遅滞なく通知される。さらに、請求項13にかかる発明によれば、回覧されている案件の承認進捗状況を外部からのアクセスによって確認することができる。 【0033】さらに、請求項14にかかる発明によれば、回覧案件を作成するに当たり少なくとも承認内容を知っていれば回覧案件を作成でき、承認依頼に対する返答の集中的管理によって承認中に進捗状況を容易に把握することが可能な回覧承認方法を提供することができる。さらに、請求項15にかかる発明によれば、回覧案件を作成するに当たり少なくとも承認内容を知っていれば回覧案件を作成でき、承認依頼に対する返答の集中的管理によって承認中に進捗状況を容易に把握することが可能な回覧承認プログラムを記録した媒体を提供することができる。 【0034】 【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる回覧承認システムを含むネットワークを概略図により示している。本実施形態においては回覧案件の承認依頼やその返答がサーバ40にて集中的に管理されており、回覧案件の作成者あるいは承認者はインターネット網10を介して回覧案件の作成や承認依頼に対する返答を行うことができる。すなわち、図1において、インターネット網10には種々のコンピュータが接続可能であり、それらの一つとして作成者クライアント20a,20bや承認者クライアント30a,30bやサーバ40が接続されている。むろん、サーバ40がインターネット網10に接続されていることから、作成者と承認者とは種々のネットワークからサーバ40にアクセスすることが可能である。すなわち、本実施形態においては作成者クライアント20a,20bや承認者クライアント30a,30bはPCを想定しているが、他の端末、例えば、携帯電話やゲーム機などであってもよい。 【0035】図2は作成者クライアントの概略構成を示している。同図は作成者クライアント20aの構成の一例であり、作成者がインターネット網10に接続することができる任意のコンピュータが作成者クライアント20aとなり得る。同図において、作成者クライアント20aは通信インタフェース(I/F)21とハードディスク23とディスプレイ22aと入力装置22bとを備えている。かかる構成および図示しないCPU等によってオペレーティングシステム(OS)22が実行され、作成者がディスプレイ22aを視認しつつ入力装置22bで所定の入力操作を行い、ハードディスク23に格納された種々のアプリケーション(APL)を実行することが可能である。本実施形態においては当該APLとして、確認用IDをメールにて受信するためのメーラー24と所定のウェブページにアクセスしつつ必要項目を入力することによって回覧案件を作成するブラウザ25が格納されている。 【0036】また、通信I/F21はTCP/IPによって上記インターネット網10にアクセスして双方向通信を行うことが可能であり、インターネット網10を介して種々のデータやファイル等の授受がなされる。すなわち、作成者は入力装置22bにて所定の操作を行いメーラー24を起動することによってメールの送受信を行うことが可能であり、メーラー24は作成者の操作に応じてSMTPとPOPとによってインターネット網10を介してメールの送受信を行う。さらに、作成者は入力装置22bにて所定の操作を行うことによってブラウザ25を起動することが可能であり、ブラウザ25を利用してサーバ40にアクセスし、同サーバ40が出力する案件作成画面をウェブページの一つとして閲覧することができる。 【0037】図3は承認者クライアント30aの概略構成を示している。同図は承認者クライアント30aの構成の一例であり、承認者がインターネット網10に接続することができる任意のコンピュータが承認者クライアント30aとなり得る。同図において、承認者クライアント30aは通信I/F31とハードディスク33とディスプレイ32aと入力装置32bとを備えている。かかる構成および図示しないCPU等によってOS32が実行され、承認者がディスプレイ32aを視認しつつ入力装置32bで所定の入力操作を行い、ハードディスク33に格納された種々のAPLを実行することが可能である。本実施形態においては当該APLとして、承認依頼および識別IDをメールにて受信するためのメーラー34と所定のウェブページにアクセスしつつ承認依頼に対する返答等を行うブラウザ35が格納されている。また、承認依頼の際に添付される種々のファイルを開くために所定のワープロソフト等種々のAPLを搭載可能である。 【0038】また、通信I/F31はTCP/IPによって上記インターネット網10にアクセスして双方向通信を行うことが可能であり、インターネット網10を介して種々のデータやファイル等の授受がなされる。すなわち、承認者は入力装置32bにて所定の操作を行いメーラー34を起動することによってメールの送受信を行うことが可能であり、メーラー34は承認者の操作に応じてSMTPとPOPとによってインターネット網10を介してメールの送受信を行う。さらに、承認者は入力装置32bにて所定の操作を行うことによってブラウザ35を起動することが可能であり、ブラウザ35を利用してサーバ40にアクセスし、同サーバ40が出力する返答入力画面をウェブページの一つとして閲覧することができる。 【0039】図4はサーバ40の概略構成を示している。同図において、サーバ40は通信I/F41とハードディスク43とを備えており、図示しないCPU等によって実行されるOS42の制御下において承認順序の認識や承認依頼の出力、回覧案件の作成/蓄積等を実行可能に構成される。通信I/F41はTCP/IPによって上記インターネット網10にアクセスし、双方向通信を行うことが可能であり、作成者クライアント20aや承認者クライアント30aにメールを送信したり、所定のウェブページを表示させるためのhtmlファイル50aを出力可能であり、作成者がウェブブラウザによって進捗状況を確認したり承認者が承認返答を行うことを可能にしている。 【0040】ハードディスク43には回覧承認APL50とhtmlファイル50aと承認データ44と回覧案件データ45と作成者データ46と案件フォームデータ47とが格納されており、回覧案件データ45や作成者データ46等は後から追加することもできる。承認データ44としては案件種別リスト44aと承認者データ44bと承認者リスト44cとが備えられており、これらのデータによって承認者を特定し、また、各回覧案件に対する承認順序を認識することが可能である。図5は案件種別リスト44aの構成の一例を示している。同案件種別リスト44aは回覧案件の種類と承認者リストとを対応づけるテーブルであり、後述する回覧案件の種類毎に、いずれの種類がいずれの承認者リストに従うべきかが規定されている。 【0041】図6は、承認者データ44bの構成の一例を示している。同承認者データ44bは承認者を特定するためのデータを蓄積しているものであり、本実施形態においては各承認者のメールアドレスが登録される。すなわち、本システムにおいては承認者を特定し、メールを使用して承認依頼を行うので、当該メールアドレスが承認者を特定するとともに承認依頼の送信先をも明らかにしている。むろん、メールアドレスを蓄積する他、承認者の住所や会社における部署,地位等を同時に登録しておくこともできる。 【0042】図7は、承認者リスト44cの構成の一例を示している。同承認者リスト44cは各承認者の承認順序が登録されており、複数のリストが存在するとともにそれぞれにおいて承認者が承認順に記載されたテーブルが構成されている。これらの承認データ44は承認依頼の実行時にて上記回覧承認APL50に参照される。例えば、回覧案件の種類が図5に示す「新規取引承認の件」であれば、承認者リスト1に基づいて承認者を決定する旨が規定されている。承認者リスト1においては図7に示すように「承認者1,承認者2,承認者3,承認者4...」として承認順序が規定されているので、まず承認者1に承認依頼がなされる。このとき、承認者データ44bを参照すれば「承認者1」のメールアドレスが判明するのでかかるメールアドレスに承認依頼を送信する。この後、承認者1から承認依頼に対する返答があれば、さらに「承認者2」のメールアドレスを参照して承認依頼を送信することとなる。 【0043】本実施形態においては、このような承認データ44の構造によって承認者等の追加/変更時に行う作業が低減されている。すなわち、本システムの運営に当たり回覧案件種類,承認者,承認順序の変更は当然に予測される。ここで、例えば、案件種類を新たに追加する場合は案件種別リストに当該案件を追加し、承認者リストを対応づけるのみでよい。むろん、当該追加案件の承認順序が今までにないものであるときには承認者リストも作成して追加する必要があるが、すでに存在する承認者リストと同一の承認順序であれば当該承認者リストを対応づければよく、実質的な作業は案件種別の追加のみである。また、既存の案件種類に対して承認順序を変更するときでも、承認者リストの一つを変更するのみでよい。このように、承認データ44が案件種別リスト44a,承認者データ44b,承認者リスト44cからなる構造であることから、追加/変更時に全ての回覧案件について全ての承認順序および承認者のメール送信先を指定する必要が無くなっている。 【0044】案件フォームデータ47は回覧案件を作成するに当たり、回覧案件の作成者に対して必要入力項目を提示するためのデータであり、上記回覧承認APL50は同案件フォームデータ47を参照して必要入力項目を示す案件作成画面を表示するためのhtmlファイル50aを生成する。作成者は上記ブラウザ25にて当該htmlファイル50aによって案件作成画面を表示させ、必要入力項目に対するデータ入力を行い、回覧承認APL50はこのデータ入力に基づいて回覧案件データ45を作成する。また、作成者はブラウザ25を介して所定のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスし、図示しない画面上で当該作成した回覧案件についての承認依頼を行うことが可能になっており、この承認依頼によって回覧案件データ45は承認者に対して送信され、承認者が回覧案件の承認内容を視認することができる。 【0045】図8は、上記htmlファイル50aによってブラウザ25実行下で表示される案件作成画面の一例を示している。同図において、案件作成画面25aには最初に案件種別選択エリア25bが表示されるようになっており、同案件種別選択エリア25bにて作成者所望の案件種別を選択すると、各案件種別の必要項目入力エリア25cが表示される。同図に示す例においては、案件種別選択エリア25bにて回覧案件種類として「新規取引承認の件」が選択されており、必要項目入力エリア25cにて必要入力項目「取引先,取引種類,支払条件,登録先,作成者」が表示されている。また、必要項目入力エリア25cにおいては必要項目の入力完了を指示する「OK」ボタンも表示されている。 【0046】本例のように必要項目入力エリア25cにデータを入力し「OK」ボタンをクリックすると、これらのデータは作成者クライアント20aからサーバ40に送信され、サーバ40の回覧承認APL50は受信データに基づいて図9に示すような回覧案件データ45を作成する。同図においては回覧案件データ45は「新規承認.doc」という名前のファイル名であり、「Microsoft Word」で開くことのできるファイルである。このファイル生成に当たっては、docファイルに記載する文言の一部は定型化されており、上記受信したデータ内容を所定位置に追加することによって回覧案件データを生成する。 【0047】例えば、上記図8では案件種別選択エリア25bにて「新規取引承認の件」が選択されており、この選択に基づいて図9の回覧案件文書45aの標題に「新規取引承認の件」と記載する。さらに、当該回覧案件文書45aにて「今般、aと新規に取引を開始するに当たり、下記のとおり承認を求めます。」という定型文が用意されており、上記必要項目入力エリア25cの「取引先」項目の「名称」に入力された「××株式会社」というデータに基づいて当該定型文の「a」部分に「××株式会社」という文言を挿入する。以下、同様にして上記必要項目入力エリア25cに入力されたデータに基づいて回覧案件文書の文言を作成し、上記回覧案件データ45として「新規承認.doc」というファイルを作成、蓄積することとなる。 【0048】尚、本実施形態において、上記回覧案件の作成者のメールアドレスは予め作成者データ46としてハードディスク43に格納されており、同メールアドレスによって適正な作成者であるか否かが確認されるようになっている。また、同作成者は自己が作成した回覧案件の承認依頼中にその進捗状況を確認することが可能になっており、確認に当たり当該作成者であるか否かを識別するための確認用IDが各案件毎に付与されるようになっており、上記メールアドレスに対して送信して同確認用IDが通知される。 【0049】回覧承認APL50はさらに、このようにしてハードディスク43に格納された承認データ44や回覧案件データ45等に基づいて回覧承認に対する承認依頼を行ったり、承認依頼に対する返答を受け付けたり、進捗状況の確認を受け付けたりする。図10は同回覧承認APL50の構成を示すブロック図である。同図において、回覧承認APL50は上述のようにして回覧案件の作成を司る回覧案件作成部と承認依頼を司る承認依頼処理部と進捗状況の確認を司る進捗状況確認部とから構成されている。承認依頼出力部51は上記承認データ44を参照して承認順序を判断するとともに、該当する順序の承認者のメールアドレスを送信先として上記回覧案件データ45を添付したメールを送信する。また、このメールには承認依頼毎の識別IDが記載されるとともに、承認者の便宜を図るために承認依頼に対する返答を行う際のアクセス先を示すURLが記載される。このURLは承認者の便宜を図るために念のため記載されるものであり、むろん単一のURLを使用する実施形態であってURLが自明な場合にまでURLの記載を必要とするわけではない。 【0050】図11はかかるメールの一例を示しており、承認者クライアント30aを利用する承認者はメーラー34を介して受信メッセージ34aに示すようなメールを受信する。本例においては識別IDが「12345」であり、URLが「http://server...」である。同図において受信メッセージ34aのサブジェクトは「承認依頼の件」となっており、承認者はこのサブジェクトによって自己に対して承認依頼がなされていることを認識する。そして、承認者は添付ファイルである「新規承認.doc」を開き、承認内容を確認した上で承認依頼に対する返答を行う。承認依頼に対する返答を行う時にはブラウザ35を起動し、上記URLにアクセスする。 【0051】このような承認者からのアクセスは上記回覧承認APL50の登録承認者判別部52が受け付けるようになっており、承認者データ44bに基づいてアクセスした者が登録承認者であるか否かを判別する。すなわち、上記識別IDは承認依頼毎に付与されるため各回覧案件毎および承認者毎にユニークである。そこで、当該識別ID「12345」と承認者のメールアドレスの組が適正であるか否かによって登録承認者であるか否かを判別する。さらに、識別ID「12345」のみによっていずれの回覧案件に対する返答であるか否かも判別される。 【0052】登録承認者であることが判別されると、承認返答受付部53は返答入力画面用のhtmlファイル50aを作成し、上記ブラウザ35にて図12に示すような返答入力画面35aを表示させる。ここで、上述のように識別IDによっていずれかの回覧案件であるかが判別しているので対象となっている案件の標題も併せて表示される。この返答入力画面35aにおいては、「是認」,「否認」,「修正」を選択するためのチェックボックスが用意されており、いずれかにチェックを入れて「実行」ボタンをクリックすると選択内容が承認返答受付部53にて受け付けられる。 【0053】また、「承認」チェックボックスの下には「コメント入力」を行うためのチェックボックスが設けられており、上記「是認」,「否認」,「修正」のいずれかをチェックした状態で「コメント入力」にチェックを入れると、コメント入力ボックス35bにコメントを入力することができる。かかる場合には当該コメント内容も併せて上記承認返答受付部53にて受け付けられる。同承認返答受付部53は「是認」を受け付けると次の承認順序の承認者に対する承認依頼を実行し、「否認」受け付けるとその旨を作成者に通知し、「修正」を受け付けると修正にかかる回覧案件データを蓄積して次の承認順序の承認者に対する承認依頼を実行する。また、「コメント入力」を受け付けている場合には、コメントが付された回覧案件データにコメントデータを付加して蓄積する。従って、「是認」を行うにしても「条件付きでの是認」を行うことができるし、「否認」あるいは「修正」を行うにしてもその理由を明確にできる。また、内容を大幅に変更したい場合に変更内容をコメントにすることもできる。 【0054】一方、図10の進捗状況確認部は作成者からのアクセスに応じて承認依頼の進捗状況を通知する。同図においてアクセス受付部54は、上記作成者が作成者クライアント20aのブラウザ25を起動しつつ行うアクセスを受け付ける。ここで、上記承認者の確認と同様に作成者データ46に基づいて作成者のメールアドレスと上記確認用IDとの組によって登録作成者であるか否かを判別する。かかる判別によって登録作成者であると認められると、進捗状況通知部55は確認用IDに基づいて当該確認依頼のあった回覧案件はいずれであるかを判別し、当該回覧案件の進捗状況確認画面用のhtmlファイル50aを作成し、上記ブラウザ35にて図13に示すような進捗状況確認画面25dを表示させる。尚、確認用IDは各案件毎に付与されるので同IDにて案件をも判別することができる。 【0055】同進捗状況確認画面25dにおいては、当該回覧案件の承認者が承認順序に従って上から記載されており、承認者ステータス表示エリア25eにおいては各承認者についてのステータスが「是認」,「検討中」,「未検討」などと記載されている。ここで、「検討中」は現在承認依頼に対する返答待ち、すなわち、サーバ40が承認依頼をメールで送信したが、まだ承認返答のアクセスを受け取っていない承認者である。また、承認者ステータス表示エリア25eの下部は、回覧案件表示エリア25fであり、現在の回覧案件、すなわち、回覧案件データ45として蓄積されたもののうち、最新のものの内容を表示するようになっている。さらに、当該回覧案件について上記コメントデータが付加されているときには、同回覧案件表示エリア25fに当該コメント内容が表示される。尚、本実施形態においては上述の回覧承認APL50の各部が上記クレームの各手段に対応しており、また、承認データ44と回覧案件データ45とが蓄積されるハードディスク43が上記クレームの回覧案件データ蓄積手段と承認データ蓄積手段を構成している。 【0056】以下、上記構成における本システムの処理フローを説明する。図14はサーバ40にて常時起動される回覧承認APL50のフローチャートである。同図ステップS100においてサーバ40は外部コンピュータがブラウザを利用してインターネット網10を介してアクセスすることを待機しており、これらのアクセスは各外部コンピュータが所定のURLを指定したり、予め張られたリンクを使用するなどして行うものである。ステップS110,S130においては、このアクセス時に指定されたURLによって対応する処理を行うようになっており、回覧案件の作成である場合にはステップS110の判別を経てステップS120の回覧案件作成処理を実行する。この回覧案件作成処理は上記回覧承認APLの回覧案件作成部によって実行される処理であり、作成者クライアント20aを介して作成者が行う処理に応じて回覧案件を作成する。 【0057】さらに、アクセス時に指定されたURLが承認依頼のものである場合であって、回覧案件の承認依頼が実行されたと判別されたときには、ステップS140にて上記承認依頼出力部51が承認者リストの最初の者から順に承認依頼出力処理を行う。ステップS150においては、登録承認者判別部52とアクセス受付部54が承認依頼に対する返答と進捗状況の受付を行うために外部コンピュータからのアクセスを待ち受けており、アクセス内容に応じて承認返答受付部53と進捗状況通知部55とが対応する処理を行い、ステップS160にて上記承認者リストの全員が返答を終了したと判別されるまで上記ステップS140以降の処理を繰り返す。ステップS160にて承認者リストの全員が返答を終了したと判別されると、承認返答受付部53がステップS170にて当該回覧案件の作成者に対して回覧が完了した旨のメールを送信する。尚、上記コメントが付加されているときには当該メールに同コメント内容が記載され、条件付き承認がなされた場合であっても作成者はその旨を知ることができる。また、本実施形態においては上記ステップS100や後述するステップS400にて各処理毎のURLに対するアクセスを受け付けているが、むろん、外部からのアクセスを単一のURLにて受け付け、同単一のURLにて表示する画面にて適宜承認返答や進捗状況確認等の処理に移行するように構成することもできる。 【0058】図15は上記ステップS120の回覧案件作成処理を示している。同回覧案件作成処理においては、ステップS200で上記作成者クライアント20aのブラウザ25において図示しない入力画面を表示し、作成者に自己のメールアドレスを入力させる。当該入力によってメールアドレスのデータをサーバ40が受信すると、ステップS210にて上記作成者データ46を参照して受信したメールアドレスがすでに作成者データ46に登録済であるか否かを判別する。同ステップS210にてメールアドレスが作成者データ46に登録済であると判別されないときには、ステップS220にて上記ブラウザ25にて視認可能にエラーメッセージを表示させる。ステップS210にてメールアドレスが作成者データ46に登録済であると判別されたときには、ステップS230にて上記案件フォームデータ47を参照する。 【0059】ステップS240では、同案件フォームデータ47に基づいて上記図8に示すような案件作成画面25aを表示するとともに、ブラウザ25を介して作成者が必要項目にデータを入力することを受け付ける。このとき、上記案件種別に応じた必要項目を表示させつつステップS250にて必要項目の全てが入力されて「OK」ボタンがクリックされたか否かを判別しており、同ステップS250にて「OK」ボタンがクリックされたと判別されるまでステップS240以降の処理を繰り返す。ステップS250にて「OK」ボタンがクリックされたと判別したときには、ステップS260にて上記案件作成画面25aに入力されているデータに基づいて上記図9に示すような回覧案件データ45を生成し、上記ハードディスク43に蓄積する。また、ステップS270では、作成者が進捗状況を確認する際に使用する確認用IDを当該案件に対して付与し、ステップS280にて確認用IDを明示したメールを上記作成者クライアント20aに対して送信する。ここで、送信先のメールアドレスは上記作成者データ46に登録されており、同データが参照される。また、確認用IDは当該作成者のメールアドレスと組でハードディスク43に蓄積される。 【0060】図16は上記ステップS140の承認依頼出力処理を示している。同図においては、ステップS300にて承認依頼毎の識別IDを付与する。ここで、承認依頼毎というのは上述のように回覧案件毎、承認者毎にということであり、上記ステップS140〜S160のループにおいてステップS300が実行されることによって、同じ回覧案件でも異なる承認者に対しては異なる識別IDが与えられる。また、同ステップS300においては、当該識別IDがどの回覧案件でどの承認者に与えられたかを認識可能にするべく、承認者データと識別IDとを組にして承認データ44として蓄積される。ステップS310では、承認順序を把握するためにまず上記案件種別リスト44aを参照し、当該承認依頼にかかる回覧案件の標題からいずれの承認者リストを参照すべきであるかを認識する。 【0061】承認者リストが判明すると、ステップS320にて当該承認者リストを参照し、ステップS330にて承認者の順序を確認する。このステップS330が始めて実行された時にはむろん承認者リストの先頭の承認者の順番である旨が確認されるし、後述するステップS150の処理によってステップS140〜S160のループが繰り返される毎に、承認者の順番は一人ずつ承認者リスト中の後の承認者へと繰り下がるようになっている。同ステップS330にて順序が確認されるとステップS340にて承認者データ44bを参照し、当該承認者のメールアドレスを確認する。そして、ステップS350にて同確認した承認者のメールアドレスを宛先とし、上記回覧案件データ45のうち最新のものを添付し、上記図11のように上記ステップS300で付与した識別IDとURLを明記してメールを送信する。 【0062】図17は上記ステップS150のアクセス受付処理を示している。同アクセス受付処理においては、ステップS400にて所定のURLに対する外部コンピュータからのアクセスを受け付けており、図示しない入力画面を表示して「進捗状況の確認」と「承認依頼に対する返答」とのいずれかの処理を選択させる。ステップS405では当該アクセス時の選択内容を判別しており、上記作成者クライアント20aのブラウザ25からのアクセスによって同ステップS405にて「進捗状況の確認」が選択されたことを判別したときにはステップS410の進捗状況確認処理を実行する。上記承認者クライアント30aのブラウザ35からのアクセスによってステップS405にて「承認依頼に対する返答」が選択されたことを判別したときにはステップS415にてさらに図示しない入力画面を表示し、上記ステップS300にて付与した識別IDと当該承認者のメールアドレスを入力させる。 【0063】この識別IDとメールアドレスとを受け付けると、ステップS420において上記承認データ44を参照し、上記ステップS300にて蓄積された識別IDと承認者のメールアドレスとの組と、当該ステップS415にて入力された識別IDとメールアドレスとの組が一致するか否かを判別する。同ステップS420にて識別IDとメールアドレスとの組が正しいと判別されないときには、ステップS425にて上記ブラウザ35にて視認可能にエラーメッセージを表示させる。ステップS420にて識別IDとメールアドレスとの組が正しいと判別された時には、ステップS430にて当該識別IDから回覧案件を認識する。そして、ステップS435にて図12に示す返答入力画面35aを表示し、当該回覧案件に対する返答を入力させる。 【0064】ステップS437においては、承認者が同返答入力画面35aにて「コメント入力」をチェックしたか否かを判別しており、同ステップS437にて「コメント入力」がチェックされていたと判別したときには、ステップS438にて上記コメント入力ボックス35bに入力されている内容のコメントデータをこの時点の回覧案件データに対応づけて蓄積する。さらに、ステップS440においては、承認者が上記返答入力画面35aにていずれの返答を入力したか判別しており、同ステップS440にて「是認」が入力されたと判別したときには、ステップS450にて上記承認者リスト44c中の承認者を次の順番の承認者へと繰り下げる。すなわち、この処理の後に上記図14に示すループに戻ってステップS140以降の処理を繰り返すことにより、ある承認者の返答を受信してから次の承認者に対する承認依頼を行うこととなる。上記ステップS440にて「否認」が入力されたと判別したときには、ステップS445にて上記作成者データ46を参照し、当該回覧案件が「否認」された旨を作成者にメールで送信する。作成者は作成者クライアント20aのメーラー24を介して当該メールを開封することによって当該回覧案件が「否認」された旨を遅滞なく知ることができる。尚、この時点で上記コメントデータが蓄積されているときには、当該コメント内容が当該メールに記載されて送信される。 【0065】一方、上記ステップS440にて「修正」が入力されたと判別したときには、承認者が入力する回覧案件の修正を受け付ける。このため、ステップS455においては、案件フォームデータ47を参照し、ステップS460において上記図8と略同内容の修正入力画面を表示する。この画面においては、案件種別選択エリア25bと同様な画面によって案件種別を選択させ、さらに必要項目入力エリア25cと同様な画面によって修正事項を入力させる。ただし、この画面においては修正事項のみの入力で十分であることから、表示項目のうち一つ以上の項目にデータを入力し「OK」ボタンをクリックすればよい。 【0066】ステップS465では「OK」ボタンがクリックされたか否かを判別しており、同ステップS465にて「OK」ボタンがクリックされたと判別されたときには、ステップS470にて上記修正入力画面にて入力されている修正データに基づいて上記図9に示すような「新規承認.doc」というファイルを一部修正し、新たな「新規承認1.doc」というファイルとして上記ハードディスク43に蓄積する。この後、ステップS450以降の処理が実施されることによって、当該承認者は上記修正を行った上で「是認」をしたということとなる。尚、このように「修正」が選択された場合であって上記ステップS438にてコメントデータを蓄積しているときには、当該蓄積したコメントデータを当該修正済の「新規承認1.doc」というファイルに対応づける。 【0067】図18は上記ステップS410の進捗状況確認処理を示している。同進捗状況確認処理においては、上記作成者クライアント20aのブラウザ25からのアクセスによって上記ステップS405にて「進捗状況の確認」が選択されたと判別したことに続いて、ステップS500にてさらに図示しない入力画面を表示し、上記ステップS270にて付与した確認用IDと当該作成者のメールアドレスを入力させる。この確認用IDと作成者のメールアドレスとを受け付けると、ステップS510において上記作成者データ46を参照し、上記ステップS270にて蓄積された確認用IDと作成者のメールアドレスとの組と、当該ステップS500にて入力された確認用IDとメールアドレスとの組が一致するか否かを判別する。 【0068】同ステップS510にて確認用IDとメールアドレスとの組が正しいと判別されないときには、ステップS520にて上記ブラウザ25にて視認可能にエラーメッセージを表示させる。ステップS510にて確認用IDとメールアドレスとの組が正しいと判別された時には、ステップS530にて当該確認用IDから回覧案件を認識し、図13に示す進捗状況確認画面25dを表示し、当該回覧案件にの進捗状況を作成者に認識させる。 【0069】以下、上記構成およびフローチャートにおいて実現される本発明の動作を説明する。本発明において回覧案件の承認依頼を行うには、まず作成者が回覧案件を作成する必要がある。この前提として、作成者はサーバ40の作成者データ46に自己のメールアドレスを予め登録しておく。また、承認者も予め決められており、承認者データ44bにそのメールアドレスが登録される。さらに、承認順序も決められており、案件種別リスト44aと承認者リスト44cとも登録されている。かかる状況において作成者は作成者クライアント20aの入力装置22b等を操作してブラウザ25を起動し、通信I/F21,インターネット網10を介してサーバ40にアクセスする。 【0070】このとき、サーバ40はステップS110の判別を経てステップS120の回覧案件作成処理を行う。ここで、作成者はサーバ40のステップS200の処理においてメールアドレスの入力を促されるので、ブラウザ25の表示画面を視認しつつ入力装置22bにて自己のメールアドレスを入力する。このメールアドレスのデータがブラウザ25の処理によってサーバ40に送信されると、サーバ40はステップS210において当該メールアドレスが上記作成者データ46として登録済であるか否かを判別する。ステップS210においてメールアドレスが登録済であると判別されると、ステップS230,S240の処理によって所定のhtmlファイル50aが生成され、作成者はブラウザ25において図8に示す案件作成画面を視認する。 【0071】作成者が図8に示すように案件種別選択エリア25bにおいて「新規取引承認の件」を選択すると、当該選択を示すデータがサーバ40に送信され、さらに、必要項目入力エリア25cに図8に示すような「新規取引承認の件」を作成する際に必要となる入力項目が表示される。作成者が入力装置22bを使用してブラウザ25の表示画面たる案件作成画面25aにて「取引先」の「名称」に「××株式会社」,住所に「○○県○○市」等と入力していき、「OK」ボタンをクリックすると、各入力項目のデータがサーバ40に対して送信される。この結果、サーバ40は図9に示すような「新規承認.doc」ファイルを作成し、回覧案件データ45としてハードディスク43に蓄積する。この後、サーバ40はステップS270にて確認用IDを付与し、メールにて送信するので、作成者が作成者クライアント20aのメーラー24にて当該メールを受信して開封すると、作成者は確認用IDを認識することができる。 【0072】このようにして回覧案件を作成/蓄積すると、当該回覧案件の承認依頼を行うことができる。ここで、回覧案件に対する承認順序や承認者は予め上記承認データ44として格納されたデータによって案件種別毎に規定されているので、作成者は承認順序や承認者を指定する必要はない。作成者が上記ブラウザ25においてサーバ40にアクセスし、当該回覧案件「新規承認.doc」に対する承認依頼を実行すると、サーバ40においてはステップS130の判別を経てステップS140の承認依頼出力処理を実行する。同承認来出力処理においてはステップS300にて識別IDを付与し、「新規承認.doc」の標題から案件種別を把握するとともにステップS310〜S330の処理にて承認順序を把握する。そして、ステップS340にて送信先を把握するとともにステップS350にて当該承認順序の承認者に対して図11に示すようなメールを送信する。 【0073】承認者は承認者クライアントのメーラー34によってメールを受信した旨を認識し、当該受信メールのサブジェクトによって自己に対して承認依頼がなされた旨を認識する。承認者がメーラー34にて受信メールを開封するとその内容から自己に付与された識別IDと承認返答用のURLを知ることができる。さらに、当該メールには回覧案件を表示するための「新規承認.doc」ファイルが添付されているので、同「新規承認.doc」ファイルを開くことによって当該承認者は承認内容を知ることができる。承認者は同「新規承認.doc」ファイルの承認内容を検討した上で、その承認を行うために入力装置32b等によってブラウザ35を起動し、上記URLにアクセスする。 【0074】サーバ40は当該承認者からのアクセスをステップS150のアクセス受付処理にて受け付けており、ステップS400にて図示しない画面によって「進捗状況の確認」と「承認依頼に対する返答」とのいずれかの処理を選択させる。承認者がブラウザ35を視認しつつ入力装置32bによって「承認依頼に対する返答」を選択すると、当該選択を示すデータがサーバ40に送信され、サーバ40はステップS415にて図示しない入力画面にて識別IDとメールアドレスとを入力させる。図11に示すメールを受け取った承認者は、当該入力画面にて識別ID「12345」とメールアドレス「approval1@****.ne.jp」を入力する。 【0075】これらの入力データはブラウザ35の処理によってサーバ40に送信され、サーバ40はステップS420にてこれらの組が正しいことを判別する。その結果、ステップS430にて識別IDに基づいて当該返答が上記「新規承認.doc」に対するものであると認識し、ステップS430にて図12に示す返答入力画面35aを表示する。承認者がブラウザ35にて当該返答入力画面を視認して「是認」である旨を選択すると、ステップS450にて承認者リストの順序が繰り下げられ、ステップS140以降の処理を繰り返す。このようにしてステップS140〜S160のループを実行し、承認者リストに記載された全ての承認者から「是認」の返答を受けると、ステップS170にて作成者データを参照し、当該「新規承認.doc」に対する回覧が終了した旨のメールを作成者に対して送信する。作成者が作成者クライアント20aのメーラー24にて当該メールを開封すると、同メールに回覧案件の承認が完了した旨が記載されているので、作成者は回覧完了を遅滞なく知ることができる。 【0076】一方、承認者が「新規承認.doc」に対して修正を加えた上で「是認」する場合には、上記ステップS435の処理において承認者は承認者クライアント30aのブラウザ35を視認しつつ「修正」をする旨を選択する。この結果、ステップS455,S460の処理によってブラウザ35の画面が上記図8と略同様の修正入力画面に切り替わる。そこで、承認者が所望の項目に対して例えば、支払条件の支払日を「翌月15日」に修正するなどして「OK」ボタンをクリックする。その結果、図9に示す「新規承認.doc」ファイルの支払日が「翌月15日」に修正された「新規承認1.doc」ファイルが蓄積され、当該修正後に本案件を「是認」したとしてステップS450以降の処理を実行する。 【0077】これ以後は、上記ステップS350においてこの修正された「新規承認1.doc」ファイルを添付して承認依頼を行うようになる。さらに、いずれかの承認者が上記ステップS435の処理においてブラウザ35を視認しつつ「否認」をする旨を選択すると、サーバ40はステップS445にて作成者に対して否認された旨のメールを送信する。従って、作成者は作成者クライアント20aのメーラー24にて当該メールを開封することにより、自己が作成した回覧案件が「否認」された旨を遅滞なく知ることができる。 【0078】作成者はこのようにして承認依頼をし、承認の完了あるいは否認の旨の返答を待ち受けている状態において、いつでもその進捗状況を確認することができる。このためには、作成者は作成者クライアント20aにて入力装置22bを使用してブラウザ25を起動し、サーバ40にアクセスする。サーバ40は当該承認者からのアクセスをステップS150のアクセス受付処理にて受け付けており、ステップS400にて図示しない画面によって「進捗状況の確認」と「承認依頼に対する返答」とのいずれかの処理を選択させる。作成者がブラウザ25を視認しつつ入力装置22bによって「進捗状況の確認」を選択すると、当該選択を示すデータがサーバ40に送信され、サーバ40はステップS410の進捗状況確認処理を行う。 【0079】すなわち、続いてブラウザ25にて図示しない入力画面を表示させ、確認用IDとメールアドレスとを入力させる。作成者が回覧案件の作成後に受け取った確認用IDと自己のメールアドレスを入力すると、これらの入力データはブラウザ25の処理によってサーバ40に送信され、サーバ40はステップS510にてこれらの組が正しいことを判別する。その結果、ステップS530にて確認用IDに基づいて当該確認が上記「新規承認.doc」に対するものであると認識し、ステップS530にて図13に示す進捗状況確認画面25dを表示する。この結果、承認者3が現在検討中であることを知ることができ、さらに、現在の回覧案件を視認することによって回覧案件に修正があった場合にはその修正事項も知ることができる。このステップS530においては、上記ステップS438にて入力されたコメントがある場合に当該コメントも表示する。従って、回覧案件について条件付き承認がなされた場合等にその条件を認識することができる。 【0080】以上説明したように、本発明においては承認データ44にて案件種別リスト44aと承認者データ44bと承認者リスト44cとを蓄積し、これらのデータを参照して各案件別の承認順序とその承認者のメール送信先を判別しているが、承認データにおいては所定の回覧案件に対する承認順序とその承認者とを特定することができればよく、必ずしもかかる構成に限られることはない。例えば、各社員の部署等を明示したテーブルを作成し、当該テーブルにおいて承認資格の有無を明示して、当該承認資格を有するもののうちテーブルに記載された順番に承認依頼を行うことなどが可能である。 【0081】また、上述のように承認に当たり回覧案件を修正する資格も修正資格としてテーブルに記載することによって、承認者の一部のみが修正を行うことができるように構成することもできる。さらに、通常の会社においては各社員は何らかの部署に配属されるとともにそれぞれに役職があり、いずれの社員が承認を与えるのかはその役職によって決定されることも多い。そこで、所定の役職以上の者を承認者あるいは修正資格を有する承認者とすることもできる。この場合、すでに社員名簿をデータ化して蓄積しているような会社は、当該名簿のデータを本システムに流用することができて好適である。 【0082】また、上記実施形態においては作成者が回覧案件を作成するに当たり、必要入力項目を入力するように構成していた。かかる構成においては、回覧案件の作成に当たり必要最低限の項目を入力するのみで足りる点で、回覧案件作成に不慣れな作成者であっても簡単に案件を作成できて好適であるが、他の構成を採用することも可能である。例えば、上記回覧案件の作成に当たり上記図9に示すような回覧案件の雛形を表示し、作成者がブラウザ画面上で所定の位置をクリックすることによって当該クリック位置の文面を修正可能に構成し、かかる修正後の内容を回覧案件データとして蓄積することもできる。 【0083】このような場合、上記雛形の修正に先立ってアクセス時には作成者を特定するために部署名・氏名・メールアドレス等を入力して、サーバヘのアクセスを完了し、順次選択項目を表示して最終的に図9に示す雛形を表示するように構成すると、案件作成を簡単に行うことができて好適である。すなわち、作成すべき回覧案件の案件種類を画面上に一覧表示し、作成者が所望の案件種類をクリックすることにより上記図9に示すような回覧案件の雛形が表示されるようにすると容易に回覧案件を選択できる。 【0084】さらに、案件種類の一覧表示においては選択可能な案件種類の全てを一度に表示する必要があるわけではなく、階層的に表示すればより便利である。すなわち、案件種類の選択においては回覧案件データ45の保存してあるフォルダを視認できるように構成すれば案件種類を階層的に表示することができる。この階層表示においては、例えば、回覧案件をまず「承認文書」,「依頼書」,「稟議書」,「掲示文書」等の大きな分類で分けるとともに対応する「承認文書フォルダ」等のフォルダを作成し、これらのフォルダの中に「新規取引契約の締結に関する承認の件」,「新規設備投資に関する承認の件」等といった個別の承認案件の雛形ファイルを保存する。そして、かかるフォルダをブラウザにて視認可能にすれば、作成者は自己の作成したい回覧案件を素早く見つけることができる。 【0085】また、上述のようにアクセス時に入力した部署名等によってより利便性の高いインタフェースを提供することもできる。すなわち、作成者によっては特定種類の回覧案件しか作成しない場合もあり、かかる場合に案件種類の全てを表示するのは煩雑である。そこで、上記入力された作成者の部署および氏名によって選択可能な案件種別を限定すると好適である。さらに、これらの部署名・氏名等のデータは、入力された雛形の表示に当たり前もって雛形に挿入し、図9の下部に示すような署名等を入力する必要がないように構成すると好適である。 【0086】さらに、上述の実施形態においては承認依頼に対して「否認」がなされた場合および回覧完了時にその旨を回覧案件の作成者に対して通知していたが、この通知相手は必ずしも作成者である必要はない。例えば、ある部署に新規プロジェクト開始の依頼等を行うためにその依頼書を回覧承認した場合、回覧完了時には当該依頼先の部署に回覧案件を転送すると好適であるし、上司の命令によって部下が稟議書を作成した場合であって、その稟議結果を当該上司に伝達する必要がある場合には「否認」と回覧完了時にはその旨を上司に対して通知するように構成すると好適である。さらに、上述の実施形態においては作成者が進捗状況を確認するように構成していたが、かかる確認者も作成者に限られず上司や依頼先等種々の者が実行可能に構成することができる。 【0087】以上説明したように、本発明においては回覧案件データと承認者登録データと承認順序データとを蓄積し、回覧案件データに対する承認依頼を行って当該承認依頼に対する返答を承認者から受け取るという処理を同承認順序データに基づいて所定の承認順序で行う。ここで、承認順序は予め登録されており、回覧案件を作成するに当たり少なくとも承認内容を知っていれば回覧案件を作成可能である。また、承認依頼と返答を集中的に管理することから、承認中に進捗状況を容易に把握することが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390040187 【氏名又は名称】株式会社メルコ
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| 【出願日】 |
平成12年10月4日(2000.10.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100096703 【弁理士】 【氏名又は名称】横井 俊之
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| 【公開番号】 |
特開2002−108789(P2002−108789A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−304862(P2000−304862) |
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