| 【発明の名称】 |
電子メールシステム、電子メール分解方法および記録媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 光宏
【氏名】稲富 正一
【氏名】岩本 浩司
【氏名】西尾 英昭
【氏名】河田 悦生
【氏名】関野 公彦
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| 【要約】 |
【課題】ユーザ設定や受信端末等に応じて、電子メールを異なる態様に分解可能な電子メールシステム、電子メール分解方法および記録媒体を提供すること。
【解決手段】送信側電子メール151をヘッダ部とMIMEデータ部に分離するメール分離部101、ユーザ設定や端末情報を含む設定情報を電子メールアドレス毎に記憶したユーザ/端末情報管理部103、送信側電子メール151の宛先情報と設定情報を参照してMIMEデータ部の分解態様を指示する分解指示部105、指示された態様でMIMEデータ部を送信MIMEパートと蓄積MIMEデータ部に分解するMIMEデータ分解部107、送信側電子メールのリンク情報をURLに変換するリンク情報変換部111、蓄積MIMEパートの参照情報を生成する参照情報生成部109、受信側電子メール153を構築するメール再構築部113、および受信側電子メール153を記憶するメール格納部を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 受信した電子メールを、前記電子メールが示す宛先に送信するための送信部と、データ蓄積手段に蓄積しておくための蓄積部とに分解する電子メールシステムであって、宛先毎に電子メールの分解の態様が設定された設定情報を記憶する設定情報記憶手段と、前記電子メールが有する宛先情報および前記設定情報を参照して、前記電子メールのどの部分を送信部とし、どの部分を蓄積部とするかを指示する分解指示手段と、前記分解指示手段からの指示に基づいて、前記電子メールを送信部と蓄積部とに分解する電子メール分解手段と、前記蓄積部の前記データ蓄積手段における記憶領域を示す参照情報を生成する参照情報生成手段と、前記電子メール分解手段で分解された前記送信部と前記参照情報とを併合して、前記宛先に実際に送信するための電子メールを構築する電子メール構築手段と、を備えたことを特徴とする電子メールシステム。 【請求項2】 前記設定情報は、当該電子メールシステムを利用するユーザによって設定可能であることを特徴とする請求項1記載の電子メールシステム。 【請求項3】 前記受信した電子メールが該電子メール内だけで通用するリンク情報を有する場合、前記電子メールのリンク情報を汎用的かつ一意的な位置情報に変換するリンク情報変換手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の電子メールシステム。 【請求項4】 前記設定情報は、前記電子メール分解手段で分解された蓄積部のデータ形式変換するための設定を宛先毎に有し、前記電子メール分解手段で分解された蓄積部のデータ形式を前記設定情報が示す他のデータ形式に変換するデータ形式変換手段を備えたことを特徴とする請求項1、2または3記載の電子メールシステム。 【請求項5】 受信した電子メールを、前記電子メールが示す宛先に送信するための送信部と、送信せずに蓄積しておくための蓄積部とに分解する電子メール分解方法であって、前記電子メールが有する宛先情報および宛先毎に電子メールの分解の態様が設定された設定情報を参照して、前記電子メールのどの部分を蓄積部とし、どの部分を送信部とするかを指示する分解指示ステップと、前記分解指示ステップにおける指示に基づいて、前記電子メールを蓄積部と送信部とに分解する電子メール分解ステップと、前記蓄積部が記録される記憶領域を示す参照情報を生成する参照情報生成ステップと、前記電子メール分解ステップで分解された前記送信部と前記参照情報とを併合して、前記宛先に実際に送信するための電子メールを構築する電子メール構築ステップと、を有したことを特徴とする電子メール分解方法。 【請求項6】 前記設定情報は、当該電子メール分解方法を利用するユーザによって設定可能であることを特徴とする請求項5記載の電子メール分解方法。 【請求項7】 前記受信した電子メールが該電子メール内だけで通用するリンク情報を有する場合、前記電子メールのリンク情報を汎用的かつ一意的な位置情報に変換するリンク情報変換ステップを有したことを特徴とする請求項5または6記載の電子メール分解方法。 【請求項8】 前記設定情報は、前記電子メール分解ステップで分解された蓄積部のデータ形式を変換するための設定を宛先毎に有し、前記電子メール分解ステップで分解された蓄積部のデータ形式を前記設定情報が示す他のデータ形式に変換するデータ形式変換ステップを有したことを特徴とする請求項5、6または7記載の電子メール分解方法。 【請求項9】 請求項5、6、7または8に記載の電子メール分解方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして記録したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電子メールシステム、電子メール分解方法および該方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体に係り、特に、ユーザ設定や受信端末に応じて、電子メールを異なる態様に分解する電子メールシステム、電子メール分解方法および記録媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の電子メールシステムとしては、例えば、特開平10−240643号公報に記載の電子メールシステムが挙げられる。当該公報に記載の電子メールシステムは、図4に示すように、メール本文11および添付データ12を含む送信側電子メール1をメール本文11と添付データ12とに分離して、メール本文41および参照用データ(URL)42を含む受信側電子メール4を生成するメールサーバ2と、メールサーバ2によって分離された添付データ12を蓄積しておくためのウェブサーバ3とを備えて構成されている。 【0003】メールサーバ2において、送信側電子メール1をメール本文22と添付データ25とに分離する手段は図4に示す分離部21である。この分離部21は、送信側電子メール1を分離すると共に参照用データ23を作成している。また、メールサーバ2は、メール本文22と分離部21で作成された参照用データ23とを併合して受信側電子メール4を生成し、所定の通信端末に送信する送信部24をも備えている。 【0004】また、ウェブサーバ3は、メールサーバ2の分離部21で分離された添付データ25を格納する添付データ格納領域32と、以下に説明する参照エントリ31を格納する参照エントリ格納領域とを有する記憶部を備えている。参照エントリ31とは、受信側電子メール4の受信者が該受信側電子メール4に含まれている参照用データ23を参照し、必要としている添付データを検索するための識別名のことであり、リンク先のウェブサーバ3内に蓄積されている添付データ25へのショートカット名であるとも言うことができる。図5に、参照エントリ31の一例を示す。なお、同図には、参照用データ23および添付データ25の一例も示されている。 【0005】次に、当該公報に記載の電子メールシステムを用いた送信側電子メール1の分解方法(電子メール分解方法)について、図6を参照して説明する。まず、ステップS31およびステップS32では、送信者が送信側電子メール1をメールサーバ2に送信する。次に、ステップS33では、送信側電子メール1を受け取ったメールサーバ2の分離部21が、送信側電子メール1をメール本文22(元のメール本文11に相当)と添付データ25(元の添付データ12に相当)とに分離する。 【0006】次に、ステップS34では、分離された添付データ25が、ウェブサーバ3の添付データ格納領域32の任意のディレクトリにファイル名が付された形で格納される。また、ステップS35では、添付データ25に対する参照エントリ31が作成され、ウェブサーバ3の参照エントリ格納領域に格納される。次に、ステップS36では、メールサーバ2が、添付データ25を参照するための参照用データ23を作成する。さらに、ステップS37では、送信部24でメール本文22と参照用データ23を併合して受信側電子メール4を作成し、ステップS38で受信者にこの受信側電子メール4を配送する。 【0007】次に、当該公報に記載の電子メールシステムから配送された受信側電子メール4を利用して、添付データ25を参照する方法について、図7を用いて説明する。まず、ステップS41では、受信者がメール本文41(元のメール本文11,22に相当)および参照用データ42(元の参照用データ23に相当)を含む受信側電子メール4をメールサーバ2から受信する。次に、ステップS42では受信側電子メール4を開いて、ステップS43で参照用データ42の内容を確認する。 【0008】次に、ステップS44ではブラウザを起動し、ステップS45で参照用データ42が指定するウェブページを表示させる。次に、ステップS46では、ウェブページに表示されている参照エントリが示すリストから、参照用データ42に記述されている参照エントリ31を検索する。次に、ステップS47では、検索された参照エントリ31をクリックして、ステップS48で参照エントリ31とリンクした添付データ25を添付データ格納領域32からダウンロードする。最後に、ステップS49では、ダウンロードした添付データ25を参照する。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来の電子メールシステムおよび電子メール分解方法にあっては、メールサーバ2に送られてきた添付データ12付きの送信側電子メール1は、必ずメール本文11と添付データ12とに分離されてしまう。しかしながら、電子メールに添付データが含まれていても、ユーザによっては、メール本文と共に添付データも同時に受信する形態を好む者もいるであろう。また、一般的なパーソナルコンピュータと比較して処理能力および蓄積能力の面で劣る携帯電話やPDAを用いて電子メールを受信するユーザの中には、添付データが含まれていようといまいと、メール本文のデータでさえも従来の添付データ25のように後からダウンロードする形態を好む者もいるであろう。しかしながら、従来の電子メールシステムおよび電子メール分解方法では、分離態様に自由度がないために、ユーザからの要望やユーザが使用している受信端末の性能に応じた分離態様とすることができないという問題点があった。 【0010】また、上述した添付データ25の参照方法にあっては、ユーザが所望する添付データ25を参照するためには、ブラウザを起動してウェブページを表示し、参照エントリを検索して所望の添付データ2をダウンロードするといった多くのステップが必要であるため、実際に参照するまでに手間も時間もかかるという問題点があった。 【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、ユーザ設定や受信端末等に応じて、電子メールを異なる態様に分解可能な電子メールシステム、電子メール分解方法および記録媒体を提供することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る電子メールシステムは、受信した電子メールを、前記電子メールが示す宛先に送信するための送信部と、データ蓄積手段に蓄積しておくための蓄積部とに分解する電子メールシステムであって、宛先毎に電子メールの分解の態様が設定された設定情報を記憶する設定情報記憶手段と、前記電子メールが有する宛先情報および前記設定情報を参照して、前記電子メールのどの部分を送信部とし、どの部分を蓄積部とするかを指示する分解指示手段と、前記分解指示手段からの指示に基づいて、前記電子メールを送信部と蓄積部とに分解する電子メール分解手段と、前記蓄積部の前記データ蓄積手段における記憶領域を示す参照情報を生成する参照情報生成手段と、前記電子メール分解手段で分解された前記送信部と前記参照情報とを併合して、前記宛先に実際に送信するための電子メールを構築する電子メール構築手段とを備えたものである。 【0013】また、請求項2に係る電子メールシステムは、請求項1に記載の電子メールシステムにおいて、前記設定情報は当該電子メールシステムを利用するユーザによって設定可能である。 【0014】また、請求項3に係る電子メールシステムは、請求項1または2に記載の電子メールシステムにおいて、前記受信した電子メールが該電子メール内だけで通用するリンク情報を有する場合、前記電子メールのリンク情報を汎用的かつ一意的な位置情報に変換するリンク情報変換手段を備えたものである。 【0015】また、請求項4に係る電子メールシステムは、請求項1、2または3に記載の電子メールシステムにおいて、前記設定情報は、前記電子メール分解手段で分解された蓄積部のデータ形式変換するための設定を宛先毎に有し、前記電子メール分解手段で分解された蓄積部のデータ形式を前記設定情報が示す他のデータ形式に変換するデータ形式変換手段を備えものである。 【0016】また、請求項5に係る電子メール分解方法は、受信した電子メールを、前記電子メールが示す宛先に送信するための送信部と、送信せずに蓄積しておくための蓄積部とに分解する電子メール分解方法であって、前記電子メールが有する宛先情報および宛先毎に電子メールの分解の態様が設定された設定情報を参照して、前記電子メールのどの部分を蓄積部とし、どの部分を送信部とするかを指示する分解指示ステップと、前記分解指示ステップにおける指示に基づいて、前記電子メールを蓄積部と送信部とに分解する電子メール分解ステップと、前記蓄積部が記録される記憶領域を示す参照情報を生成する参照情報生成ステップと、前記電子メール分解ステップで分解された前記送信部と前記参照情報とを併合して、前記宛先に実際に送信するための電子メールを構築する電子メール構築ステップとを有したものである。 【0017】また、請求項6に係る電子メール分解方法は、請求項5に記載の電子メール分解方法において、前記設定情報は当該電子メール分解方法を利用するユーザによって設定可能である。 【0018】また、請求項7に係る電子メール分解方法は、請求項5または6に記載の電子メール分解方法において、前記受信した電子メールが該電子メール内だけで通用するリンク情報を有する場合、あ前記電子メールのリンク情報を汎用的かつ一意的な位置情報に変換するリンク情報変換ステップを有したものである。 【0019】また、請求項8に係る電子メール分解方法は、請求項5、6または7に記載の電子メール分解方法において、前記設定情報は、前記電子メール分解ステップで分解された蓄積部のデータ形式を変換するための設定を宛先毎に有し、前記電子メール分解ステップで分解された蓄積部のデータ形式を前記設定情報が示す他のデータ形式に変換するデータ形式変換ステップを有したものである。 【0020】さらに、請求項9に係るコンピュータにより読み取り可能な記録媒体は、請求項5、6、7または8に記載の電子メール分解方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして記録したものである。 【0021】本発明に係る電子メールシステム、電子メール分解方法および記録媒体では、分解指示手段(分解指示ステップ)において、電子メールが有する宛先情報および宛先毎に電子メールの分解の態様が設定された設定情報を参照して、電子メールのどの部分を送信部とし、どの部分を蓄積部とするかを指示し、電子メール分解手段(電子メール分解ステップ)において、分解指示手段(分解指示ステップ)からの指示に基づいて電子メールを送信部と蓄積部とに分解し、参照情報生成手段(参照情報生成ステップ)において、蓄積部が記録される記憶領域を示す参照情報を生成し、電子メール構築手段(電子メール構築ステップ)において、送信部と参照情報とを併合して宛先に実際に送信するための電子メールを構築している。特に、請求項2に係る電子メールシステム、請求項6に係る電子メール分解方法および請求項9に係る記録媒体では、設定情報は当該電子メールシステムまたは電子メール分解方法を利用するユーザによって設定可能である。 【0022】したがって、当該電子メールシステムまたは電子メール分解方法を利用するユーザからの要望や、ユーザが使用する受信端末の性能や機能に応じて、電子メールを送信部と蓄積部とに分解することができる。このため、ある宛先に送信される電子メールに対しては、発信者(From)や題名(Subject)が記述されたヘッダのみを送信部として前記宛先に送信し、メール本文は蓄積部として蓄積しておいたり、通常のように、ヘッダもメール本文も送信部として送信するよう設定することができる。また、ファイルが添付された電子メールに対しては、ファイルのみまたはファイルとメール本文を送信部として前記宛先に送信したり、どちらも送信部とはせずに蓄積部として蓄積しておくようユーザ毎に設定することができる。 【0023】例えば、ユーザが処理能力や蓄積能力がパーソナルコンピュータと比較して一般に低い携帯電話やPDA等の受信端末を利用して電子メールを受信するときは、ヘッダのみを送信するよう設定情報に設定しておく。また、パーソナルコンピュータを利用して受信するときは、メール本文および添付ファイルを送信する、またはメール本文のみを送信して、添付ファイルは蓄積しておくよう設定情報に設定しておく。こうすることによって、その宛先のユーザは不要な電子メールまたは添付ファイルを受信せずに、その分の通信費を抑えることができる。 【0024】また、請求項3に係る電子メールシステム、請求項7に係る電子メール分解方法および請求項9に係る記録媒体では、受信した電子メールが該電子メール内だけで通用するリンク情報を有する場合、リンク情報変換手段(リンク情報変換ステップ)において、電子メールのリンク情報を汎用的かつ一意的な位置情報に変換している。 【0025】したがって、ファイルが添付されたある電子メールにおいて、添付ファイルを蓄積部とし、メール本文を送信部とすることによって、この電子メール内でのみ通用する添付ファイルとメール本文との間のリンク情報が意味をなさなくなるような場合においても、リンク情報は汎用的かつ一意的な位置情報に変換されるために添付ファイルとメール本文とのリンク関係を有効に保つことができる。 【0026】さらに、請求項4に係る電子メールシステム、請求項8に係る電子メール分解方法および請求項9に係る記録媒体では、設定情報が、電子メール分解手段で分解された蓄積部のデータ形式変換するための設定を宛先毎に有し、データ形式変換手段(データ形式変換ステップ)において、電子メール分解手段で分解された蓄積部のデータ形式を設定情報が示す他のデータ形式に変換している。 【0027】したがって、当該電子メールシステムまたは電子メール分解方法を利用するユーザが利用する受信端末が、電子メール分解手段で分解された蓄積部を閲覧または編集するためのソフトウェア(アプリケーション)を有していなくても、該受信端末が有しているソフトウェアで閲覧または編集可能なソフトウェアのデータ形式に前記蓄積部を変換するよう設定情報に設定しておくことによって、前記蓄積部を前記ユーザの受信端末で閲覧または編集することができる。 【0028】 【発明の実施の形態】以下、本発明の電子メールシステムの実施の形態について、〔第1の実施形態〕、〔第2の実施形態〕の順に図面を参照して詳細に説明する。なお、それぞれの実施形態の説明では、本発明に係る電子メールシステムおよび電子メール分解方法について詳述するが、本発明に係る記録媒体については、電子メール分解方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であることから、その説明は以下の電子メール分解方法の説明に含まれるものである。 【0029】まず、電子メールシステムについて説明する前に、電子メールの構成について説明する。電子メールは、一般に、「From」や「To」、「Subject」、「Date」等の情報を含むヘッダ部と、メール本文および添付ファイルがパート別に分けられたMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)データ部とから成っている。なお、以下の実施形態では、電子メールシステムによって分離される前の電子メールを送信側電子メールと称し、ヘッダ部とMIMEデータ部とを備えている。また、電子メールシステムによって分離された後の、ユーザに実際に送信する電子メールを受信側電子メールと称する。この受信側電子メールの構成については後述する。 【0030】〔第1の実施形態〕次に、第1の実施形態の電子メールシステムについて説明する。本実施形態の電子メールシステムは、ユーザ設定や受信端末の性能、受信端末が有する機能等に応じて、ユーザが受け取る受信側電子メールの構成を可変とするものである。図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子メールシステムを示すブロック構成図である。同図において、本実施形態の電子メールシステムは、メールサーバ100と、特許請求の範囲のデータ蓄積手段に該当するコンテンツサーバ200とを備えて構成されている。なお、メールサーバ100は、メール分離部101と、設定情報記憶手段に該当するユーザ/端末情報管理部103と、分解指示手段に該当する分解指示部105と、電子メール分解手段に該当するMIMEデータ分解部107と、参照情報生成手段に該当する参照情報生成部109を含むリンク情報変換手段に該当するリンク情報変換部111と、電子メール構築手段に該当するメール再構築部113と、メール格納部115とを有して構成されている。 【0031】まず、メールサーバ100のメール分離部101は、メールサーバ100が受信した送信側電子メール151をヘッダ部とMIMEデータ部とに分離して、ヘッダ部をメール再構築部113に送り、MIMEデータ部をMIMEデータ分解部107に送るものである。なお、メール分離部101は、ヘッダ部から宛先情報「To」を抽出して分解指示部105に送る。 【0032】また、ユーザ/端末情報管理部103には、電子メールを利用するユーザからの要望による設定(以下、ユーザ設定という)や、ユーザが使用する受信端末の性能や機能に関する情報(以下、端末情報という)を含む設定情報が電子メールアドレス毎に記憶されている。なお、設定情報はユーザがメールサーバ100にアクセスして登録可能として良い。 【0033】このユーザ/端末情報管理部103に記録されている情報を参照することによって、個々のユーザ、すなわち個々の電子メールアドレスに対して、MIMEデータ部の“メール本文および添付ファイル”、“メール本文のみ”または“なし”のいずれを受信側電子メール153に含ませれば良いかが分かる。 【0034】また、分解指示部105は、メール分離部101から送られた送信側電子メール151の宛先情報「To」と、ユーザ/端末情報管理部103に記録されている設定情報とを参照することによって、メール分離部101から送られたMIMEデータ部をどのような態様に分解するかについて、MIMEデータ分解部107へ指示するものである。 【0035】また、MIMEデータ分解部107は、分解指示部105から指示された態様で、MIMEデータ部を、特許請求の範囲の送信部に該当する、メール再構築部113に送るための送信MIMEパートと、蓄積部に該当する、コンテンツサーバ200に蓄積しておくための蓄積MIMEパートとに分解するものである。 【0036】ここで、送信側電子メール151がHTMLメールである場合を想定する。HTMLメールにはメール内のみで参照関係が成り立つようなコンテントID(content ID)が用いられている。以下に、HTMLメールのMIMEデータ部を示す省略された簡単な一例を示す。 MIME Part 1 (HTML file)<IMG ref = 1000>MIME Part 2 (GIF file)Content ID = 1000【0037】上記例において、MIMEデータ分解部107が、MIMEデータのパート2(MIME Part 2)を蓄積MIMEパートとして分離すると、MIMEデータのパート1(MIME Part 1)の"ref = 1000"(コンテンツIDが1000のMIMEパートを参照)という記述は意味をなさなくなってしまう。したがって、ユーザが通信ネットワークを介して前記蓄積MIMEパートを閲覧可能としておくためには、MIMEデータのパート2をコンテンツサーバ200に格納する前にコンテンツIDをURL等の汎用的かつ一意的なリンク情報に変換しておく必要がある。 【0038】このため、メールサーバ100は、MIMEデータ分解部107で分離された蓄積MIMEパートに記述されているコンテンツIDをURL等の汎用的かつ一意的なリンク情報に変換するリンク情報変換部111を備えている。リンク情報変換部111は、コンテンツサーバ200のディレクトリ構成等を踏まえつつ、蓄積MIMEパートの各パートにファイル名を付した上で、コンテンツIDが変換された蓄積MIMEパートをコンテンツサーバ200に格納する。 【0039】また、リンク情報変換部111は、参照情報生成部109を内部に有している。参照情報とは、蓄積MIMEパートのデータがコンテンツサーバ200のどの記憶領域に記録されているかを示す情報であり、リンク情報変換部111によって生成されたURL等の汎用的かつ一意的なリンク情報によって表される。この参照情報を生成するものが参照情報生成部109であるが、参照情報生成部109は、MIMEデータ分解部107でMIMEデータ部の全てが送信MIMEパートとされる場合には参照情報を生成しない。 【0040】また、メール再構築部113は、メール分離部101で分離されたヘッダ部と、MIMEデータ分解部107で分離された送信MIMEパートと、参照情報生成部109で生成された参照情報とを併合して、ユーザに実際に送信する受信側電子メール153を構築するものである。なお、受信側電子メール153をユーザが受信してメーラ等で開くと本文中に参照情報が表示される。ユーザは参照情報の表示をマウス等で選択することによって、コンテンツサーバ200に蓄積された蓄積MIMEパートの情報を参照することができる。なお、参照情報をファイル形式とし、受信側電子メール153に添付しても良い。 【0041】また、メール格納部115は、メール再構築部113で作成された受信側電子メール153を記憶しておくためのものである。正当なユーザから受信側電子メールの送信要求を受けたとき、メール格納部115からは適当な要求を受けた電子メールが抽出される。さらに、コンテンツサーバ200は、MIMEデータ分解部107で分離された蓄積MIMEパートを蓄積しておくためのものであり、ユーザが受信側電子メールの参照情報を用いて蓄積MIMEパートのデータを閲覧するときにアクセスされる。 【0042】次に、本実施形態に係る電子メールシステムの動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS201では、メールサーバ100が送信側電子メールが受信すると、メール分離部101が送信側電子メールをヘッダ部とMIMEデータ部とに分離する。また、このとき、メール分離部101は、ヘッダ部から宛先情報「To」を抽出して分解指示部105に送る。 【0043】次に、ステップS203では、分解指示部105が、宛先情報「To」とユーザ/端末情報管理部103とを参照して、メール分離部101で分離されたMIMEデータ部をどのような態様で分解するかをMIMEデータ分解部107に指示する。次に、ステップS205では、MIMEデータ分解部107が、指示された態様でMIMEデータ部を分解して、送信MIMEパートと蓄積MIMEパートとに分ける。 【0044】次に、ステップS207では、送信側電子メールがHTMLメールであるかを判断し、HTMLメールであればステップS209に進み、通常の電子メールであればステップS211に進む。ステップS209では、リンク情報変換部111において蓄積MIMEパート内のコンテンツIDをURLに変換した後、ステップS211に進む。ステップS211では、参照情報生成部109が参照情報を生成する。なお、ステップS205で、MIMEデータ部の全てが送信側電子メールとされたとき、ステップS211で参照情報は生成されない。 【0045】次に、ステップS213では、蓄積MIMEパートをコンテンツサーバ200に格納する。次に、ステップS215では、ステップS201で分離されたヘッダ部と、ステップS205で分解された送信MIMEパートと、ステップS211で生成された参照情報とを併合して、受信側電子メール153を構築する。さらに、ステップS217では、受信側電子メール153をメール格納部115に格納して、処理を終了する。なお、ステップ217では、受信側電子メール153をメール格納部115に格納する代わりに、送信部(図示せず)に送って他のメールサーバに送信しても良い。 【0046】以上説明したように、本実施形態の電子メールシステムおよび電子メール分解方法によれば、送信側電子メールを、ユーザに実際に送信するための送信MIMEパートとコンテンツサーバ200に蓄積しておくための蓄積MIMEパートとに分解する際、ユーザ/端末情報管理部103に記録されたユーザ設定や端末情報を含む設定情報に応じた態様に分解している。したがって、ユーザからの要望(ユーザ設定)やユーザが使用する受信端末の性能や機能(端末情報)に応じて、MIMEパートを単位とした送信側電子メールの分解を実現することができる。 【0047】また、送信側電子メールがHTMLメールである場合、リンク情報変換部111によってコンテンツIDがURL等の汎用的かつ一意的なリンク情報に変換されているため、リンクされたMIMEパートの内、一方が送信MIMEパートとなり、他方が蓄積MIMEパートとなり、互いに蓄積場所が離れてしまってもリンクを保つことができる。 【0048】なお、ユーザ/端末情報管理部103に記憶されている設定情報は、ユーザがメールサーバ100にアクセスして登録可能としても良い。また、メール格納部115の代わりに送信部(図示せず)を設け、受信側電子メール153を他のメールサーバに送信しても良い。 【0049】〔第2の実施形態〕図3は、本発明の第2の実施形態に係る電子メールシステムを示すブロック構成図である。同図において、図1(第1の実施形態)と重複する部分には同一の符号を附して説明を省略する。本実施形態の電子メールシステムは、第1の実施形態の電子メールシステムが有する構成要素に加えて、コンテンツ変換部301をさらに有して構成されている。 【0050】コンテンツ変換部301は、MIMEデータ分解部107で分離された蓄積MIMEパートのデータ形式を他のデータ形式に変換するものである。例えば、ワープロソフトや表計算ソフトのファイルを、ブラウザで表示可能なHTML形式のファイルに変換する。また、コンテンツ変換部301は、データ形式変換機能の他に、蓄積MIMEパートにある日本語テキスト部分を英訳する機能を有していても良い。 【0051】なお、コンテンツ変換部301は、分解指示部105からの指示によって動作する。例えば、分解指示部105が受け取った宛先情報「To」が示す電子メールアドレス宛ての送信側電子メールに表計算ソフトで作成されたファイルが添付されており、このファイルを蓄積MIMEパートとするよう分解指示部105によって指示されているとする。また、ユーザ/端末情報管理部103には、表計算ソフトで作成されたファイルをHTML形式のファイルに変換するといったユーザ毎の変換設定が記録されているとする。このとき、分解指示部105は、ユーザ/端末情報管理部103を参照して、表計算ソフトで作成されたファイルをHTML形式のファイルに変換するようMIMEデータ分解部107に指示する。 【0052】以上説明したように、本実施形態の電子メールシステムおよび電子メール分解方法は、コンテンツ変換部301が、蓄積MIMEパートのデータ形式をHTML形式等の他のデータ形式に変換している。このため、ユーザが使用する受信端末に蓄積MIMEパートのデータ形式に基づくソフト(アプリケーション)がインストールされていない場合でも、例えばHTML形式に変換されたときは、ブラウザがインストールされていれば蓄積MIMEパートの内容を参照することができる。 【0053】したがって、受信端末にインストールされているソフトで参照可能なデータ形式に変換するよう予めユーザ/端末情報管理部103に設定しておくことによって、携帯電話やPDA等のインストール可能なソフトが制限されている端末でも参照することができる。なお、コンテンツ変換に関する変換設定は、ユーザがメールサーバ400にアクセスして登録可能として良い。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子メールシステム、電子メール分解方法および記録媒体によれば、分解指示手段(分解指示ステップ)において、電子メールが有する宛先情報および宛先毎に電子メールの分解の態様が設定された設定情報を参照して、電子メールのどの部分を送信部とし、どの部分を蓄積部とするかを指示し、電子メール分解手段(電子メール分解ステップ)において、分解指示手段(分解指示ステップ)からの指示に基づいて電子メールを送信部と蓄積部とに分解し、参照情報生成手段(参照情報生成ステップ)において、蓄積部が記録される記憶領域を示す参照情報を生成し、電子メール構築手段(電子メール構築ステップ)において、送信部と参照情報とを併合して宛先に実際に送信するための電子メールを構築している。特に、設定情報は当該電子メールシステムまたは電子メール分解方法を利用するユーザによって設定可能である。 【0055】したがって、当該電子メールシステムまたは電子メール分解方法を利用するユーザからの要望や、ユーザが使用する受信端末の性能や機能に応じて、電子メールを送信部と蓄積部とに分解することができる。このため、ある宛先に送信される電子メールに対しては、発信者(From)や題名(Subject)が記述されたヘッダのみを送信部として前記宛先に送信し、メール本文は蓄積部として蓄積しておいたり、通常のように、ヘッダもメール本文も送信部として送信するよう設定することができる。また、ファイルが添付された電子メールに対しては、ファイルのみまたはファイルとメール本文を送信部として前記宛先に送信したり、どちらも送信部とはせずに蓄積部として蓄積しておくようユーザ毎に設定することができる。 【0056】例えば、ユーザが処理能力や蓄積能力がパーソナルコンピュータと比較して一般に低い携帯電話やPDA等の受信端末を利用して電子メールを受信するときは、ヘッダのみを送信するよう設定情報に設定しておく。また、パーソナルコンピュータを利用して受信するときは、メール本文および添付ファイルを送信する、またはメール本文のみを送信して、添付ファイルは蓄積しておくよう設定情報に設定しておく。こうすることによって、その宛先のユーザは不要な電子メールまたは添付ファイルを受信せずに、その分の通信費を抑えることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000187725 【氏名又は名称】松下通信工業株式会社 【識別番号】392026693 【氏名又は名称】株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
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| 【出願日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105647 【弁理士】 【氏名又は名称】小栗 昌平 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−108788(P2002−108788A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−303916(P2000−303916) |
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