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【発明の名称】 ドメイン別の電子メール自動配信システム
【発明者】 【氏名】長谷川 武

【要約】 【課題】顧客の利用端末の機能又は環境に対応した資料を自動的に選択して電子メールで配信する。

【解決手段】種々の顧客のメール・アドレスがデータベースに格納されており(B1)、これらの端末に資料を同報配信する場合、顧客のメール・アドレスが電話サービス会社のドメイン名を含んでいるか否かを自動的に判定して(B2)、顧客の端末が携帯電話端末であるか(B3)、PC端末等のその他の端末(B4)であるかを識別する。携帯電話端末であるかその他の端末であるかに応じて、資料データベースから適切な資料が読み出され、該資料を顧客の端末にメール配信する(B5及びB6)。携帯電話端末の場合、夜間を避けて配信するよう設定することにより夜間の呼出音発生を防止する。団体用端末と家庭用端末とにグループ分けしてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 顧客に対して種々の資料を電子メールで配信するための電子メール自動配信システムにおいて、顧客の電子メール・アドレスのドメイン名から、該電子メール・アドレスの端末が少なくとも第1種類の端末であるか第2種類の端末であるかを判定する端末区分手段と、第1種類の端末に配信すべき第1資料と、第2種類に配信すべき第2資料とを区分して記憶した資料データベースと、端末区分手段が電子メール・アドレスの端末が第1種類の端末であると判定した場合に、資料データベースから第1資料を読み出し、第2種類の端末であると判定した場合に、資料データベースから第2資料を読み出し、読み出した資料を当該電子メール・アドレスに配信するメール送受信管理部とを含んでいることを特徴とする電子メール自動配信システム。
【請求項2】 請求項1記載の電子メール自動配信システムにおいて、該システムはさらに、顧客の電子メール・アドレスを格納する顧客データベースを備え、端末区分手段は、顧客データベースに格納されている電子メール・アドレスを、第1種類の端末のグループ及び第2種類の端末のグループにグループ化する手段を備え、メール送受信手段は、端末区分手段によってグループ化されたグループ毎に、同一内容の資料を同報配信するよう構成されていることを特徴とする電子メール自動配信システム。
【請求項3】 請求項1記載の電子メール自動配信システムにおいて、第1種類の端末は携帯電話端末を含んだインターネット可能な電話端末であり、第2種類の端末はそれ以外の端末であることを特徴とする電子メール自動配信システム。
【請求項4】 請求項2記載の電子メール自動配信システムにおいて、第1種類の端末は携帯電話端末を含んだインターネット接続可能な電話端末であり、第2種類の端末はそれ以外の端末であり、メール送受信管理部は、携帯電話端末のグループに対する電子メールの同報配信を、夜間以外の時間に行うよう時間設定する手段を備えていることを特徴とする電子メール自動配信システム。
【請求項5】 請求項3又は4記載の電子メール自動配信システムにおいて、端末区分手段は、第2種類の端末をさらに細かく種類分けするよう構成されており、資料データベースは、これら細分類に対応して区分された資料を格納していることを特徴とする電子メール自動配信システム。
【請求項6】 請求項1記載の電子メール自動配信システムにおいて、第1種類の端末は企業及び政府等の団体の端末であり、第2種類の端末は家庭内の端末であることを特徴とする電子メール自動配信システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の利用分野】本発明は、顧客に対して種々の情報を電子メールで配信するための電子メール自動配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットの普及により、銀行及び商店等の企業では、郵便によるダイレクト・メールの代わりに、電子メールにより、複数の顧客に対して一斉に広告宣伝等の一律的な資料を配信したり、また、顧客が資料請求してきたときに、該顧客に資料を配信することが一般に行われるようになってきている。
【0003】しかしながら、インターネットに接続された顧客の利用端末が携帯電話端末である場合、以下のような問題を生じる。電子メールとして受信可能な文字数が250程度に限定されているものもあり(最大でも3000文字)、利用端末がPC端末である場合と対比して、受信可能な情報量が極めて少なくなっているため、利用端末がPC端末である場合と同一の資料を送っても、該資料のすべてを配信することができない。また、250〜3000文字程度の電子メールを受信可能であるとしても、携帯電話端末の表示スペースが限られているため、200文字の資料を電子メールで配信した場合、顧客が該資料を全て読むためには、スクロールを繰り返す必要があり、よって、資料が電子メールで配信されてきても、読まないで削除してしまう恐れがある。
【0004】さらに、資料の電子メールによる一斉配信は、通常、インターネットのトラフィックが比較的少ない時間帯である夜間に行われるが、携帯電話端末にメール配信すると呼出音が鳴ってしまう。このような夜間の呼出音が鳴ることは顧客にうるさがられ、結局、銀行、商店等の企業に自分の電子メール・アドレスを登録することを望まない顧客が増えることになる。
【0005】また、従来、インターネットに接続された顧客の利用端末がどのような環境であるかに拘わらず、同一内容の資料を一斉に同報配信している。しかしながら、例えば、利用端末が家庭に置かれている場合に、会社等の団体に有効な情報を含んだ資料を送っても、該資料を配信した効果は殆ど期待することができない。同様に、団体に有効な情報を含んだ資料を家庭に配信しても、これもまた無意味である。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インターネットに接続された顧客の利用端末がどのような機能の端末であるかに対応して、広告宣伝等の任意の資料をメール配信できるようにすることである。本発明の他の目的は、インターネットに接続された顧客の利用端末がどのような環境にあるのかに対応して、広告宣伝等の任意の資料をメール配信できるようにすることである。
【0007】上記した目的を達成するために、本発明に係る、顧客に対して種々の資料を電子メールで配信するための電子メール自動配信システムにおいては、顧客の電子メール・アドレスのドメイン名から、該電子メール・アドレスの端末が少なくとも第1種類の端末であるか第2種類の端末であるかを判定する端末区分手段と、第1種類の端末に配信すべき第1資料と、第2種類に配信すべき第2資料とを区分して記憶した資料データベースと、端末区分手段が電子メール・アドレスの端末が第1種類の端末であると判定した場合に、資料データベースから第1資料を読み出し、第2種類の端末であると判定した場合に、資料データベースから第2資料を読み出し、読み出した資料を当該電子メール・アドレスに配信するメール送受信管理部とを含んでいることを特徴としている。
【0008】上記した電子メール自動配信システムにおいて、好適には、該システムはさらに、顧客の電子メール・アドレスを格納する顧客データベースを備え、端末区分手段は、顧客データベースに格納されている電子メール・アドレスを、第1種類の端末のグループ及び第2種類の端末のグループにグループ化する手段を備え、メール送受信手段は、端末区分手段によってグループ化されたグループ毎に、同一内容の資料を同報配信するよう構成されている。
【0009】また、上記した電子メール自動配信システムにおいて、第1種類の端末は携帯電話端末であり、第2種類の端末はそれ以外の端末であり、 メール送受信管理部は、携帯電話端末のグループに対する電子メールの同報配信を、夜間以外の時間に行うよう時間設定する手段を備えていることが好ましい。さらに、端末区分手段は、第2種類の端末をさらに細かく種類分けし、資料データベースは、これら細分類に対応して区分された資料を格納するようにしてもよい。さらにまた、第1種類の端末は企業及び政府等の団体の端末であり、第2種類の端末は家庭内の端末であってもよい。
【0010】図1は、本発明に係る電子メール自動配信システムのブロック図を示している。図1において、1は顧客データベース、2は端末区分装置、3は配信資料作成装置、4は資料データベース、5はメール送受信管理装置である。
【0011】顧客データベース1は、顧客の氏名、電子メール・アドレス、その他の顧客情報を格納している。端末区分装置2は、顧客データベース1から読み出された電子メール・アドレスが、携帯電話端末のものであるか、又はそれ以外の端末(PC端末)であるかの種類を判定し、電子メール・アドレスを少なくとも2つの種類又はグループに区分けする。なお、顧客データベース1には、システムのオペレータにより顧客情報が入力される他、顧客がインターネットを介してシステムのURLにアクセスして資料請求をしてきたときに、顧客の利用端末の電子メール・アドレス等の顧客情報も格納される。また、端末区分装置2は、顧客がURLへアクセスして資料請求したときに、メール送受信管理装置5から該顧客の電子メール・アドレスを直接受け取り、かつその利用端末の種類を識別して、その識別情報をメール送受信管理装置5に返信する。
【0012】端末区分装置2による種類分けは、図2に示すように、電子メール・アドレスのドメイン名が、携帯電話のサービス会社が提供するドメイン名、例えば“@docomo.ne.jp”、“@jp-t.ne.jp”、“t2.ezweb.ne.jp”、“@eza.ido.ne.jp”となっているか否かによって、判定する。そして、電話サービス会社のドメイン名である場合(すなわち利用端末が携帯電話端末である場合)とその他の端末である場合とを識別するために、識別コード(説明の都合上、G1及びG2)を電子メール・アドレスに付加する。なお、携帯電話端末に限らず、任意の形態の電話端末であっても、インターネットに接続可能な電話端末であれば、そのサービス会社が提供するドメイン名を識別して、識別コードG1を付ければよい。
【0013】配信資料作成装置3は、顧客に配信すべき広告宣伝等の資料を作成するためのものであり、携帯電話端末に配信すべき資料とその他の端末に配信すべき資料とを別々に作成する。作成された資料は、資料データベース4に格納されるが、携帯電話端末用の資料とその他端末用の資料は、それを識別するための識別コード(説明の都合上、g1及びg2とする)がファイル番号に付与されて格納される。なお、携帯電話端末の受信可能な文字数及び表示スペースが限られているため、携帯電話端末用の資料は、その他の端末用の資料に比べて、文字数が少ない状態で作製されている。
【0014】メール送受信管理装置5は、インターネットに接続されており、端末区分装置2から各顧客の電子メール・アドレスが送られてくると、該電子メール・アドレスに付与された識別コードG1又はG2を読み取る。識別コードG1が付されている場合には、電子メール・アドレスが携帯電話端末用のものであり、メール配信管理装置5は、資料データベース4から識別コードg1を含んだファイル番号の資料を読み出し、当該電子メール・アドレスの携帯電話端末に対して該資料を配信する。一方、電子メール・アドレスにG2が付与されている場合には、メール配信管理装置5は、識別コードg2を含んだファイル番号の資料を読み出し、当該電子メール・アドレスの端末(PC端末等)に該資料を配信する。したがって、携帯電話端末及びその他の端末それぞれに適する文字数の資料が自動的に選択されて配信される。
【0015】本発明に係るシステムは、顧客がシステムのURLにアクセスしてきて資料請求をした場合に、顧客の利用機器に見合った返信資料をメール配信するために使用できる。すなわち、顧客が資料請求してきた場合、メール送受信管理部5は、該顧客の電子メール・アドレスを顧客データベース1に格納するとともに、上記したように、端末区分装置2に送る。端末区分装置2は、該電子メール・アドレスが携帯電話端末のものであるかその他の端末であるかに応じて識別コードG1又はG2を付加して、該電子メール・アドレスをメール送受信管理装置5に返送する。すると、メール送受信管理装置5は、付加された識別コードがG1であるかG2であるかに応じて、資料データベース4から、携帯電話端末である場合は、例えば図3の(A)に示すような資料を自動的に読み出し、一方、その他の端末である場合には、例えば図3の(B)に示すような資料を自動的に読み出す。これにより、利用者端末の機能にあった形態の資料を自動的に選択して、メール配信することができる。
【0016】また、本発明に係るシステムは、顧客の利用者端末に対して資料を自動的に同報配信する場合にも、利用者端末にあった資料を配信することができる。例えば、顧客データベース1に図4のブロックB1に示すような電子メール・アドレスが格納されており、これら電子メール・アドレスの端末に、商品申込に対するお礼のメールを同報配信する場合、端末区分装置2は、ブロックB2において、顧客データベース1から読み出された電子メール・アドレスのドメイン名から、利用者端末が携帯電話端末であるか(ブロックB3)、PC端末等のその他の端末(ブロックB4)であるかを判定し、前者のグループには識別コードG1を、後者のグループには識別コードG2を付加して、メール送受信管理部5に送る。
【0017】メール送受信管理部5は、電子メール・アドレスに付加されている識別コードがG1である場合には、資料データベース4から、識別コードg1がファイル番号に付加されている、例えば図5の(A)に示すようなお礼レターを読み出して、識別コードG1が付与されているグループ中の電子メール・アドレスに同報配信する(ブロックB5)。一方、電子メール・アドレスに付加されている識別コードがG2である場合には、資料データベース4から、識別コードg2がファイル番号に付加されている、例えば図5の(B)に示すようなお礼レターを読み出して、該当する電子メール・アドレスに配信する(ブロックB6)。
【0018】このとき、メール送受信管理部5は、ブロックB3の電子メール・アドレス及びブロックB4の電子メール・アドレスに対して、時間をそれぞれ設定して同報配信することもできる。すなわち、ブロックB3中の電子メール・アドレスに対しては、携帯電話端末であるため、夜間を避けて例えば13時から16時の間に配信するよう設定し、ブロックB4中の電子メール・アドレスに対しては、夜間の例えば1時〜5時の間に配信されるよう設定する。これにより、夜間に携帯電話端末から呼出音が発生されて顧客の睡眠を妨げてしまうことを防止することができ、しかも、PC端末に対しては、トラフィックの少ない夜間に自動的に同報配信することができる。
【0019】本発明に係るシステムにおいては、種々の変形が可能である。例えば、携帯電話端末以外の端末において、電子メール・アドレスのドメイン名に“co.”、“go”、“or”を含んでいる場合には、利用者端末が会社、政府、機構内にあると考えられ、一方、“ne.”を含んでいる場合(例えば、“@nifty.ne.jp”、“@mb.infoweb.ne.jp”、“@jp-t.ne.jp”、“@docomo.ne.jp”)には、一般に募集しているプロバイダのドメイン名であるので、利用端末が家庭内にあると考えられる。従って、端末区分装置2において、電子メール・アドレスに基づいて、その端末が携帯電話端末かその他の端末かを区分けするだけでなく、その他の端末をさらに細分化して、会社、政府、機構等の団体内にある端末か、家庭内にある端末かを区分けすることが可能である。この場合、資料データベース4には、端末の分類に対応して区分された資料を格納する必要がある。
【0020】そして、端末区分装置2は、企業内にある端末の電子メール・アドレスには識別コードG21を付加し、家庭内にある端末の電子メール・アドレスには識別コードG22を付加して、メール送受信管理装置5に送ればよい。団体内の端末に対して配信する資料及び家庭内の端末に対して配信する資料の一例を、図6の(A)及び(B)に示す。なお、必要に応じて、団体内にある端末を、会社、政府、機構、…等にさらに区分し、それぞれに対応する識別コードG211、G212、G213、…を付与して、メール送受信部5に送るよう構成してもよい。
【0021】また、端末区分装置2において区分する高位レベルの種類を、携帯電話端末(及びインターネット接続可能な他の任意の電話端末)とそれ以外の端末とに設定する代わりに、必要に応じて、団体内の端末と家庭内の端末(団体以外の端末)とに区分してもよい。さらに、メール送受信装置5は、端末区分装置2から、電子メール・アドレスに識別コードを付加したものを受け取る代わりに、端末区分装置2から識別コードのみを受け取り、電子メール・アドレスは顧客データベース1から読み出してもよい。さらにまた、メール送受信管理部5において、資料データベース4に格納されている資料を読み出して配信するだけでなく、配信資料作成装置3において作成された資料を、該装置3から直接受け取って配信するようにしてもよい。
【0022】本発明は、以上のように構成されているので、顧客の利用端末の機能及び/又は使用環境等に適応した形態の資料を自動的に選択して配信することができ、システムのプロバイダにとって極めて有用である。また、顧客にとっても、自身の端末及び環境に見合った資料が配信されてくるので、配信された資料の利用効率が向上する。さらに、携帯電話端末の場合には、夜間等に配信されないように時間設定することにより、夜間に呼出音を鳴らすことがない。
【出願人】 【識別番号】592259978
【氏名又は名称】株式会社第一勧業銀行
【出願日】 平成12年10月4日(2000.10.4)
【代理人】 【識別番号】100089705
【弁理士】
【氏名又は名称】社本 一夫 (外5名)
【公開番号】 特開2002−108769(P2002−108769A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−304353(P2000−304353)