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【発明の名称】 電子掲示板システム及びその掲示情報の掲示方法
【発明者】 【氏名】酒向 謙太朗

【氏名】河野 禎市郎

【氏名】山口 富男

【要約】 【課題】電子掲示板に掲示する各々の掲示情報について前記掲示情報を受信できる利用者を掲示者に特定せしめ、電子掲示板による多数の利用者間の情報伝達機能を有しながら特定の利用者間の秘話機能をもつ通信システムを実現する。

【解決手段】サーバー103と掲示者端末104と受信者端末105とがネットワーク102に接続されたシステムが動作することにより、サーバー103が掲示者端末104に対して掲示者が掲示する各々の掲示情報について前記掲示情報を受信できる受信者の識別IDを特定することを促し、さらに前記掲示情報を前記する特定された受信者の識別IDに紐付けて掲示情報データベースに登録する一方で、サーバー103が受信者端末105に対して受信者の識別IDの入力を促し、さらに入力された受信者の識別IDに紐付けられた掲示情報のみを受信者端末105に送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 掲示者端末、受信者端末、サーバーが接続されたネットワークを利用した電子掲示板により掲示情報を受供給するシステムであって、前記サーバーが、前記掲示者端末に対して掲示情報を入力せしめると共に、前記掲示情報を受信する受信者識別IDを特定せしめ、前記サーバーが、前記受信者端末に対して受信者識別IDを入力せしめ、入力された受信者識別IDが一致した前記掲示情報を前記受信者端末に送信することを特徴とする電子掲示板システム。
【請求項2】 掲示者端末に、ネットワークを介して接続されるサーバにおける、電子掲示板の掲示情報の掲示方法であって、前記掲示者端末に対して、掲示情報の入力を促す一方で、前記掲示情報を受信する受信者識別IDの特定を促し、前記掲示者端末から前記掲示情報および前記特定された受信者識別IDを受信すると、前記掲示情報を前記受信者識別IDに紐付けて掲示情報データベースに登録することを特徴とする電子掲示板の掲示情報の掲示方法。
【請求項3】 受信者端末に、ネットワークを介して接続されるサーバにおける、電子掲示板の掲示情報の供給方法であって、前記受信者端末に対して受信者識別IDの入力を促し、前記受信者端末から前記受信者識別IDを受信すると、予め掲示情報データベースに格納された掲示情報から前記受信者識別IDに紐付けられた掲示情報を検索し、前記受信者端末に、前記検索された掲示情報を送信することを特徴とする電子掲示板の掲示情報の供給方法。
【請求項4】 掲示者端末に、ネットワークを介して接続されるサーバにおける、電子掲示板の掲示情報の特定受信者の変更方法であって、前記掲示者端末に対して予め掲示された掲示情報の受信者として特定される受信者識別IDの変更を促し、前記掲示者端末から前記新たに特定された受信者識別IDを受信すると、予め掲示情報データベースに格納された前記掲示情報に紐付けられた受信者識別IDを前記新たに特定された受信者識別IDに変更することを特徴とする電子掲示板の掲示情報の特定受信者の変更方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子掲示板システム及びそのシステムを実現する掲示情報の掲示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子掲示板技術は、掲示情報を入力する掲示者に対して前記掲示情報を受信できる利用者を特定せしめる機能を有せず、電子掲示板にアクセスできる利用者に対して全ての掲示情報を公開するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術は、電子掲示板により多数の利用者が相互に情報伝達を行えるという利点を持つ。しかし、電子掲示板に一旦掲示された掲示情報はその電子掲示板にアクセスできる全ての利用者に公開されてしまい、掲示者と特定の受信者との間の秘話通信の機能を提供しないという欠点がある。
【0004】一方、所謂、電子メールや電子チャットを用いることで特定の利用者間の秘密通信を行うことが可能である。しかし、前者では受信したメールを個別に開封しなければならず、後者では更新された情報は時系列的に表示されるのみであり、更新された情報を一覧表示し、さらには任意の順序で並べ替えて表示するという電子掲示板の持つ簡便性を提供しない。
【0005】本発明は、電子掲示板システムにおいて、電子掲示板の有する利点を生かしながら、従来技術にはない掲示者と特定の受信者との間の秘密通信を実現することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。第1の本発明は、掲示者端末、受信者端末、サーバーが接続されたネットワークを利用した電子掲示板により掲示情報を受供給するシステムであって、前記サーバーが、前記掲示者端末に対して掲示情報を入力せしめると共に、前記掲示情報を受信する受信者識別IDを特定せしめ、前記サーバーが、前記受信者端末に対して受信者識別IDを入力せしめ、入力された受信者IDが一致した前記掲示情報を前記受信者端末に送信する。
【0007】本発明によれば、利用者が簡易に情報を交信し、さらに交信された情報を時系列、交信者、交信内容によって利用者の端末に容易に並べ替えて表示できるという電子掲示板の持つ利点を生かすことができる。さらに、或る掲示者の掲示情報は前記掲示者が指定した受信者しか受信できないという秘話機能を実現する。従って、各々の通信者の端末には自己が掲示者として掲示した掲示情報と、自己が受信者として特定された掲示情報のみが送信されるのであり、掲示情報の全てが掲示板利用者にあまねく公開されることを防ぐものである。
【0008】第2の本発明は、掲示者端末に、ネットワークを介して接続されるサーバにおける、電子掲示板の掲示情報の掲示方法であって、前記掲示者端末に対して、掲示情報の入力を促す一方で、前記掲示情報を受信する受信者識別IDの特定を促し、前記掲示者端末から前記掲示情報および前記特定された受信者識別IDを受信すると、前記掲示情報を前記受信者識別IDに紐付けて掲示情報データベースに登録する。
【0009】本発明によれば、サーバーが掲示者に対して掲示情報の入力を促すと共に前記掲示者に前記掲示情報を受信できる受信者識別IDの特定をせしめるので、掲示者が掲示情報を入力する都度に、それぞれの掲示情報に対して別個に、掲示情報を受信できる受信者を容易に特定することができる。さらに前記サーバーが入力された掲示情報を前記掲示情報について特定された受信者識別IDに紐付けて掲示情報データベースに登録をするので、それぞれの掲示情報の各々を掲示者が特定した受信者の情報に対応させて掲示情報データベースに容易に格納することができる。
【0010】第3の本発明は、受信者端末に、ネットワークを介して接続されるサーバにおける、電子掲示板の掲示情報の供給方法であって、前記受信者端末に対して受信者識別IDの入力を促し、前記受信者端末から前記受信者識別IDを受信すると、予め掲示情報データベースに格納された掲示情報から前記受信者識別IDに紐付けられた掲示情報を検索し、前記受信者端末に前記検索された掲示情報を送信する。
【0011】本発明によれば、サーバーが受信者の受信者識別IDを受信すると共に、予め掲示情報データベースに格納された前記受信者識別IDに紐付けられた掲示情報を検索して、さらに前記受信者の端末に送信するので、受信者には自己が受信者として特定された掲示情報のみが送信されてその端末に出力されるが、それ以外の掲示情報は配信されることなく秘匿される。
【0012】第4の本発明は、掲示者端末に、ネットワークを介して接続されるサーバにおける、電子掲示板の掲示情報の特定受信者の変更方法であって、前記掲示者端末に対して予め掲示された掲示情報の受信者として特定される受信者識別IDの変更を促し、前記掲示者端末から前記新たに特定された受信者識別IDを受信すると、予め掲示情報データベースに格納された前記掲示情報に紐付けられた受信者識別IDを前記新たに特定された受信者識別IDに変更する。
【0013】本発明によれば、サーバーが予め掲示された掲示情報の受信者として特定された受信者識別IDを前記掲示情報を掲示した掲示者に変更せしめ、さらに掲示情報データベースに格納された前記掲示情報に紐付けられた受信者識別IDを新たに特定された受信者識別IDに変更するので、掲示者は自己が予め掲示した掲示情報のそれぞれについて特定をした受信者識別IDを簡便に変更することができる。また、場合によっては掲示情報を受信した受信者が前記掲示情報の特定受信者を変更することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(システムの構成)図1は本発明の実施の形態である電子掲示板システム101の構成図である。この電子掲示板システム101は、ネットワーク102に接続されたサーバー103と、ネットワーク102に接続された掲示者端末104と、ネットワーク102に接続された受信者端末105とを有し、サーバー103と掲示者端末104と受信者端末105が相互に通信可能な状態を以って構成されている。なお、図1には掲示者端末および受信者端末を各々1台ずつしか示していないが、掲示者もしくは受信者の数が複数である場合にはそれぞれが利用する端末とサーバー103が相互に通信可能な状態でネットワーク102に接続された構成となる。
【0015】図1において、ネットワーク102としてはLAN、WAN、インターネットなどを利用する例が挙げられる。サーバー103、掲示者端末104、受信者端末105がネットワーク102に接続して相互通信を確立するにあたり、光通信回線やイーサネット(登録商標)などを用いた直接接続でも、アクセスプロバイダーを経由する接続であっても構わない。
【0016】アクセスプロバイダーを経由する場合には、一般電話回線、ISDN回線、携帯電話回線、PHS回線、CATV回線、衛星回線などを用いて接続する。また、本発明におけるネットワーク102は、サーバー103と掲示者端末104の間、もしくはサーバー103と受信者端末105の間に一般電話回線、ISDN回線、携帯電話回線、PHS回線などを利用するポイント・ツー・ポイントによる通信回線等を含む。
【0017】(サーバー103の構成)図2はサーバー103のブロック構成図である。このサーバーは、処理装置202、入力装置203、出力装置204、通信装置205、掲示情報データベース207を有すると共に、オペレーティングシステム209、入出力装置用デバイスドライバー210、通信装置用デバイスドライバー211、データベース制御ソフト212、および本発明に係る処理を実行するためのアプリケーションプログラム213を記憶した内部記憶装置208を有する。また、前記各要素は相互に通信が可能であるように接続されており、さらに、通信装置205が通信媒体206によってネットワーク102に接続された構成である。
【0018】処理装置202は、多くの場合に、オペレーティングシステム209によって制御されるものであり、サーバーの持つ諸機能の実行を処理するものである。入力装置203および出力装置204は、入出力装置用デバイスドライバー210によって制御される。入力装置203および出力装置204の機能は、サーバー103のおよびサーバー103の諸要素のインスツール、更新、保守などのサーバーの管理、またはシステムの有するデータベースの作成、登録、更新、削除などのデータベースの管理、さらにはシステムに係る処理を実行するアプリケーションプログラムの更新、保守などの管理を行う際に用いられる。
【0019】通信装置205は、通信装置用デバイスドライバー211によって制御され、サーバー103をネットワーク102に接続するためのものである。通信媒体206はサーバー103をネットワーク102に接続して通信状態を確立するためのものであり、一般的には光通信回線、イーサネット、一般電話回線、ISDN回線、携帯電話回線、PHS回線、CATV回線、衛星回線などを利用する。
【0020】掲示情報データベース207は、データベース制御ソフト212によって制御されるが、場合によっては、アプリケーションプログラム213が同様の機能を併せ持つ形態もある。掲示情報データベース207には、掲示者が掲示した掲示情報および掲示情報を受信できる受信者識別IDなどが格納される。掲示情報データベース207に格納された情報は、サーバー103が受信者に掲示情報を送信する場合や、掲示情報もしくは受信者識別IDを登録あるいは変更する場合に用いられる。掲示情報データベース207に格納されるファイルおよびファイルに記載されるテーブルについて、出力装置204を用いてその内容を表示し、もしくは入力装置203を用いて作成、登録、更新、削除などの管理をする。
【0021】オペレーティングシステム209は、デバイスドライバー210および211、データベース制御ソフト212、アプリケーションプログラム213の制御もしくは処理の管理を行う。また、これらが処理を実行する際に発生する情報やコマンドをシステムの動作に係わる諸情報と併せて管理もしくは制御を行う。さらに、オペレーティングシステム209は、サーバー103のデバイスドライバー、ソフトウエア、アプリケーションプログラム、諸装置の管理およびこれらの間のインターフェースとしての機能、またサーバー103とサーバー103を操作する者との間のインターフェースとしての機能を持つ。
【0022】入出力装置用デバイスドライバー210は、入力装置203および出力装置204を、通信装置用デバイスドライバー211は、通信装置205を制御および管理する。データベース制御ソフト212は掲示情報データベース207を制御する機能を持つ。場合によっては、アプリケーションプログラム213が同様の機能を有する形態もある。
【0023】アプリケーションプログラム213は、本システムの動作を実行するためのプログラムもしくはプログラム群である。アプリケーションプログラム213は、本システムの動作に係る情報を生成、演算、検索、策定、整理、もしくは格納する機能、および掲示者端末104と受信者端末105に情報を配信し、これらの端末に情報の入力を促し、これらの端末から情報を受信する機能などを有する。
【0024】アプリケーションプログラム213の動作の方式として、(1)本システムの動作の処理を全て掲示者端末104もしくは受信者端末105において実行する方式、(2)掲示者端末104もしくは受信者端末105に本システムの動作に必要なアプリケーションプログラムを別途に搭載することなく入出力などの簡単な処理をこれらの端末にて実行する一方で、その他の処理をサーバー103にて実行する方式、(3)掲示者端末104もしくは受信者端末105の上に本システムの動作の一部を処理するアプリケーションプログラムを別途に搭載して実行する一方で、サーバー103の持つアプリケーションプログラム213が協同して本システムの処理を行う方式、(4)本システムの動作の処理を全てサーバー103において実行する方式がある。
【0025】上記(1)の方式は掲示者端末104もしくは受信者端末105をサーバー103の仮想端末として機能せしめることにより実現できる。(2)の方式は、例えば掲示者端末104もしくは受信者端末105が持つ、所謂、ブラウザーの機能を利用することで実現できる。最近ではブラウザーの機能が充実しており、この方式による本システムの動作には障害は見られない。
【0026】(3)および(4)の方式は、例えば本システムを利用の都度にアプリケーションプログラムを適宜に掲示者端末104もしくは受信者端末105に配信する、所謂、ブラウザーアプレットやASP(アプリケーションサービスプロバイダー)などの利用により実現できる。また、ネットワークを経由してファイルとしてダウンロードすることや、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、MOなどの外部記憶媒体を経由することによってアプリケーションプログラムを掲示者端末104もしくは受信者端末105に配布する方法によっても実現できる。
【0027】ワークエリア214は、サーバー103のオペレーティングシステム209、デバイスドライバー210および211、データベース制御ソフト212、アプリケーションプログラム213、もしくは本システムの動作の過程で利用される諸情報を一時的に格納するための記憶領域である。処理装置202は、CPUなどの電子デバイスなどで、入力装置203は、キーボード、マウス、トラックボール、タッチバッド、タッチパネル、ペン入力バッドなどの入力デバイスで、出力装置204は、CRT、LCD、プリンターなどの出力デバイスで、掲示情報データベース207は、ハードディスクなどのストレージデバイスで、内部記憶装置208はハードディスクやメモリなどの記憶装置を利用することで実現できる。
【0028】(掲示者端末104および受信者端末105の構成)図1に示す掲示者端末104および受信者端末105は、処理装置、入力装置、出力装置、通信装置に加えて、オペレーションシステム、諸装置を制御するドライバー、ワークエリアを有する記憶装置を備え、さらに前記する要素が相互に通信可能な状態であり、さらに前記通信装置が通信媒体を介してネットワーク102に接続された状態である構成である。
【0029】また、サーバー103の持つアプリケーションプログラム213と相補的に本システムの処理の一部を実行するアプリケーションプログラムを掲示者端末104および受信者端末105に予め搭載しておくか、もしくは本システムを利用する都度に搭載する形態もあるが、その場合には前記アプリケーションプログラムを格納するための記憶装置も構成要素となる。
【0030】掲示者端末104および受信者端末105は、例えば、処理装置としてCPUなどの電子デバイスなどを、入力装置としてキーボード、マウス、トラックボール、タッチバッド、タッチパネル、ペン入力バッドなどを、出力装置としてCRT、LCD、プリンターなどを、通信装置としてネットワークカード、TA、DSU 、モデムなどを用いることで実現できる。
【0031】掲示者端末104および受信者端末105の持つ入力装置および出力装置の表現方法としてGUI方式(グラフィカルユーザーインターフェース)を用いることが望ましい。掲示者端末104および受信者端末105の形態は、例えばネットワークに接続されたPC、メインフレームやワークステーションの仮想端末、PHSや携帯電話などの移動体通信機能を伴う情報端末によって実現できる。
【0032】(掲示情報データベース207の構成)図3は、掲示情報データベース207の構成図である。例えば、掲示情報データベース207は、テーブル302から構成される。テーブル302は、掲示登録番号303、掲示者識別ID304、掲示日時305、受信者識別ID306、掲示情報307の各項目を対応させた表である。掲示者識別ID304および受信者識別ID306の項目には、本例のように連番名称を登録して別途に掲示者もしくは受信者の名称と対応するようなテーブルを用いる方法でも、実際の掲示者もしくは受信者の名称を用いる方法であっても構わない。
【0033】各々の掲示登録番号303の或る行には、その行の掲示者識別ID304が掲示をした掲示日時305と掲示情報307に加えて、掲示者識別ID304がその掲示情報307の受信を許可した受信者識別ID306が登録されている。掲示者識別ID304もしくは受信者識別ID306に登録する内容として、単一のユーザーだけではなく複数のユーザーからなるグループである場合もある。また、もしも或る掲示者が掲示情報を不特定の受信者に公開する場合には、受信者識別ID306の内容を「公開」などとして登録することにより、これを実現する。
【0034】また、掲示情報307にはテキスト形式の文書だけではなく、図面、音声、動画、アプリケーション用ドキュメントなどのバイナリ−形式ファイル、実行形式ファイル、ショートカットファイル、HTMLファイルなどの様々な形式のファイルを登録する。本例に示す図3のテーブル302は掲示登録番号303、掲示日時305を有するが、これらは本システムの動作には必ずしも必須の項目ではない。図3は掲示情報データベース207の構成の一例であり、本例以外の単一のテーブルから構成されるデータベース、もしくは複数のテーブルから構成されるリレーショナルデータベースであっても掲示情報データベース207を実現できる。
【0035】(システムの動作の例)次に本システムの動作の例を図4から図6のフローチャートおよび図7に示す画面を用いて説明する。また、フローチャートに示す本システムの処理ステップの番号を以下に述べる動作の説明の括弧内に記す。
(掲示情報の掲示の動作)始めに、本システムが実行する掲示情報の掲示の動作を説明する。先ず、サーバー103と掲示者端末104との間の通信を確立する。次に、掲示者端末104からサーバー103に電子掲示板サービスの実行を開始するためのコマンドを入力すると(401)、サーバー103がアプリケーションプログラム213の実行によって電子掲示板サービスの実行を開始し(402)、続いて掲示者端末104に対して、利用者の識別IDの入力を促し、掲示情報を表示し、掲示情報の入力と受信者の識別IDの特定を促すための入出力画面フォーマット情報を送信する(403)。
【0036】次に、掲示者端末104が前記入出力画面フォーマット情報を受信すると、図7に示す入出力画面701を表示する。次に、入出力画面701に表示される項目702に前記掲示者の識別IDを入力すると、サーバー103が後述する掲示情報の供給の動作を実行し、掲示者端末104にはこれまでに前記掲示者が受信者として特定された掲示情報が選択されて項目703に表示される。
【0037】次に、前記掲示者が新たに掲示をする掲示情報を入力窓704に入力する(404)。さらにチェックボックス705を選択してONにすることで前記掲示者が新たに掲示する掲示情報の受信を許可する受信者の識別IDの特定をする(405)。ステップ404において、入力窓704にはテキスト形式の文書だけではなく、図面、音声、動画、アプリケーション用ドキュメントなどのバイナリ−形式ファイル、実行形式ファイル、ショートカットファイル、HTMLファイルなどの様々な形式のファイルをマウスのドラックアンドドロップによって簡便に入力できる。
【0038】また、ステップ405において、チェックボックス705には単一の受信者の識別IDだけではなく複数の識別IDをチェックできる。また、デフォルト状態では前記掲示者自身の識別IDのチェックボックスはONになって表示されているが、自己を受信者として指定しない場合にはこれをOFFにする。次に、「掲示する」と表示されたボタン706をクリックすると、ステップ403からステップ405の間で入力された前記掲示者の識別ID、新たに掲示する掲示情報、新たに掲示する掲示情報の受信を許可された受信者の識別IDの諸情報を掲示者端末104がネットワーク102を介してサーバー103に送信し(408)、さらにサーバー103が前記する送信された諸情報を受信する(409)と共に前記掲示者が掲示情報の掲示の意思を表明したものと認識する。もしも、「キャンセル」と表示されたボタン708をクリックすると(406)、前記掲示者端末がサーバー103に対して電子掲示板サービスを中止するためのコマンドを送信し、続いてサーバー103が前記コマンドを受信すると電子掲示板サービスを中止する(407)。
【0039】ステップ409に続いて、ステップ409で受信した前記掲示者の識別ID、新たに掲示する掲示情報、新たに掲示する掲示情報の受信を許可する受信者の識別IDの諸情報を、サーバー103が掲示情報データ−ベース207に格納されたテーブル302に予め定められた様式で以って登録をする(410)。次に、サーバー103はステップ403以下の実行を継続する。
【0040】この様にして、サーバー103が掲示情報の掲示の動作を実行し、掲示者に対して掲示情報の入力とその掲示情報を受信できる受信者の識別IDの特定をせしめ、さらに入力された掲示情報を前記する特定された受信者の識別IDに紐付けて掲示情報データベースに格納をする。また、もしも、前記掲示情報を受信できる受信者を特に限定せずに、全ての受信者に公開する場合には、ステップ405において「公開」と記されたチェックボックス705をONにすることで、テーブル306の項目302にその旨が登録される。
【0041】(掲示情報の供給の動作)次に、図5を用いて、本システムが実行する掲示情報の供給の動作を説明する。先ず、サーバー103と受信者端末105との間の通信を確立する。次に、受信者端末105からサーバー103に電子掲示板サービスの実行を開始するためのコマンドを入力すると(501)、サーバー103がアプリケーションプログラム213の実行によって電子掲示板サービスの実行を開始し(502)、続いて受信者端末105に対して利用者の識別IDの入力を促し、掲示情報を表示し、掲示情報の入力と受信者の識別IDの特定を促すための入出力画面フォーマット情報を送信する(503)。
【0042】次に、受信者端末105が前記入出力画面フォーマット情報を受信すると、図7に示す入出力画面701を表示する。次に、入出力画面701に表示される項目702に前記受信者の識別IDを入力すると(504)、受信者端末105が入力された識別IDをネットワーク102を介してサーバー103に送信し(505)、さらにサーバー103が送信された識別IDを受信する(506)。
【0043】次に、サーバー103が掲示情報データベース207に格納されたテーブル302の項目306に登録された受信者の識別IDの検索を行い(507)、検索の都度、前記テーブル302の項目306の検索が終了したか否かを判定する(508)。もしも検索が終了していないならば、ステップ510に進んで前記テーブル302の項目306から検索した受信者識別IDがステップ506で受信した前記受信者の識別IDに一致するか否かを判定する。
【0044】もしも一致しないならば、ステップ507以下を継続する。もしも一致するならば、この時点で検索をした項目306の行に格納されている掲示登録番号303、掲示者の識別ID304、掲示日時305、受信者の識別ID306、掲示情報307の諸情報をサーバー103がネットワークを介して受信者端末105に送信し(511)、さらにサーバー103はステップ507以下を継続する。もしも検索が終了しているならば、ステップ509に進んで掲示情報の供給の動作を終了する。
【0045】ステップ511でサーバー103が前記する諸情報を送信すると、受信者端末105が前記する送信された諸情報を受信し(512)、続いて掲示情報およびその掲示者の識別IDを入出力画面701の項目703に整理された様式で以って表示をする。このようにして、サーバー103が掲示情報の供給の動作を実行し、受信者端末105にはこれまでに前記受信者が受信者として特定された掲示情報のみが選択されて項目703に表示され、他の掲示情報は前記受信者の端末には送信されずに秘匿される。尚、前記受信者以外に特定された受信者の識別IDを前記受信者に秘匿する場合には、ステップ511において前記受信者以外の識別IDを送信しないことによって、秘匿することもできる。
【0046】(特定受信者の変更の動作)次に、図6を用いて、本システムが実行する特定受信者の変更の動作を説明する。先ず、サーバー103と掲示者端末104との間の通信を確立し、次に、掲示者端末104からサーバー103に電子掲示板サービスの実行を開始するためのコマンドを入力する(601)と、掲示情報の掲示の動作あるいは掲示情報の供給の動作と同様にして、掲示者端末104に入出力画面701が表示され、これまでに前記掲示者が受信者として特定された掲示情報が選択されて項目703に表示される(602、603、604、605)。
【0047】次に、マウスによるクリックもしくはカーソルの移動によって図7の入出力画面における項目703に表示される掲示情報から或る掲示情報を指定する(606)。すると、掲示者端末104がネットワークを介して指定された掲示情報もしくは前記掲示情報に係る掲示登録番号をサーバー103に送信し、さらにサーバー103が送信された情報を受信する(607)。
【0048】次に、サーバー103が掲示情報データベース207に格納されたテーブル302から前記する指定された掲示情報もしくは掲示登録番号に一致する行を検索し(608)、さらに検索された行における項目306に登録された受信者の識別IDをネットワークを介して掲示者端末104に送信する(609)。掲示者端末104が前記する送信された受信者の識別IDを受信すると(610)、掲示者端末104が前記識別IDに相当するチェックボックス705をONの状態とし、ステップ606で指定された掲示情報の受信を許可された受信者の識別IDを表示する(611)。
【0049】次に、前記掲示情報の受信を許可する受信者の識別IDを新たに変更するために、そのようにチェックボックス705のON−OFF状態の変更を行う(612)。次に、図7の画面における「特定受信者変更」と表示されたボタン707をクリックすると、ステップ612で新たに特定された受信者の識別IDの情報と前記掲示情報に係る諸情報とを掲示者端末104がネットワーク102を介してサーバー103に送信し(615)、さらにサーバー103が前記する送信された情報を受信する(616)と共に前記掲示者が前記掲示情報に係る受信者の識別IDの変更の意思を表明したものと認識する。次に、サーバー103が掲示情報データベース207のテーブル302に予め登録された前記掲示情報に対応する項目306の受信者の識別IDの登録内容を新たに特定された受信者の識別IDに変更する(617)。次に、サーバー103はステップ603以下の実行を継続する。もしも、ステップ613において、「キャンセル」と表示されたボタン708をクリックすると、前記掲示者端末がサーバー103に対して電気掲示板サービスを中止するためのコマンドを送信し、続いてサーバー103が前記コマンドを受信すると電子掲示板サービスを中止する(614)。
【0050】この様にして、サーバー103が掲示者端末104に対して予め掲示された掲示情報の受信の許可を与えた受信者の識別IDを表示し、さらにはその変更をせしめると共に、掲示情報データベース207に既に登録されている項目306の内容を新たに特定された受信者の識別IDに変更する。本例においては、利用者が掲示者端末104から本動作を実行することを説明したが、利用者は受信者端末105からも全く同様の動作を実行できる。
【0051】もしも、掲示情報を掲示した掲示者以外には、特定受信者の識別IDの変更をさせない場合には、ステップ608の次において、前記掲示者がステップ608にて検索された行における項目304に登録された掲示者に一致するか否かを判定し、一致する場合には前述の如くステップ609に進み、一致しない場合にはステップ609において特定受信者の識別IDの変更をさせない旨の情報を送信し、場合によっては変更をさせない旨を画面701に表示した上で、スイッチ707の機能を無効とするか、ステップ615、616、617のいずれかの処理を実行しないことで、変更をさせないこともできる。
【0052】また、もしも、或る掲示情報の特定受信者の識別IDをその掲示者以外に秘匿する場合には、ステップ608の次において前記掲示者がステップ608にて検索された行における項目304に登録された掲示者に一致するか否かを判定し、一致する場合には前述の如くステップ609に進み、一致しない場合にはステップ609において特定受信者の識別IDを送信しないことで、秘匿を行うこともできる。
【0053】(本システムの利用例)次に本システムおよび方法の利用例を説明する。例えば、ネットワークを用いて複数の提供者と顧客が商談を行う場合において本システムおよび方法を用いると、各々の提供者は自己が顧客に提供する内容を他の提供者に公開することなく交信を行うことができ、さらに顧客は単一の掲示板を使って複数の提供者と簡便に商談を進めることができる。
【0054】図8を用いてこの例を説明する。例えば、図8に示すように、顧客が端末803から本システムの電子掲示板サービスを実行し、さらに特定多数もしくは不特定多数の提供者を掲示情報の受信者として特定した上で訴求する商品やサービスに関する要求事項に関する情報、もしくは係る商談に関する情報を前記電子掲示板に掲示する。
【0055】すると、前記顧客の端末803には前記顧客が掲示した情報が表示され、且つ受信者として特定された提供者、例えば提供者a、b、c、dの各々の端末804、805、806、807にも前記顧客の掲示情報が同様に表示される。次に、顧客と交信を希望する提供者a、b、c、dが別個に前記顧客を特定受信者として特定した上で前記顧客に通知をすべき商談に関する情報をそれぞれ自己の端末から前記電子掲示板に掲示する。
【0056】すると掲示を実施した全ての提供者の掲示情報は顧客の端末803に画面808の様に表示され、一方、掲示を実施した提供者の端末804、805、806、807には顧客と自己の掲示情報のみが画面809、810、811、812の様に表示されるが、ここにおいて各々の端末には自己以外の提供者の掲示情報は表示されない。
【0057】さらに、顧客は或る提供者を特定受信者とした上で、その提供者に通達すべき情報を掲示板に掲示する。すると、当該する掲示された掲示情報は、前記特定された提供者の端末および前記顧客の端末808の端末のみにて表示される。これらの手順を適宜に繰り返すことで、顧客と多数の提供者の間において、顧客にとっては全ての提供者との交信情報およびその経緯を一つの電子掲示板上で表示して簡便に比較することができ、一方で各々の提供者にとっては自己の商談情報を他の提供者に秘匿したままで前記顧客との商談を電子掲示板形式で進めることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、掲示者は掲示情報の各々についてその掲示情報を受信できる受信者を特定でき、さらに各々の利用者の端末には自己が受信者として特定された掲示情報のみが配信されて表示されるという機能を持った電子掲示板システムを実現できる。従って、交信された掲示情報を全ての掲示板利用者に公開することなく、従来の電子掲示板のもつ様々な利点を生かしたままで、特定の利用者との秘匿通信を行うことを実現する。
【出願人】 【識別番号】000000033
【氏名又は名称】旭化成株式会社
【出願日】 平成12年10月4日(2000.10.4)
【代理人】 【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
【公開番号】 特開2002−108766(P2002−108766A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−305255(P2000−305255)