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【発明の名称】 携帯電話端末
【発明者】 【氏名】田埜 真稔

【要約】 【課題】画像通信を行う場合、周囲にある複数の携帯電話端末とローカルな通信網を確立することによって、各々の携帯電話端末が有する表示装置にて1画面表示する。

【解決手段】無線回線網を介して、自端末の表示解像度以上の画像情報を受信したときには最寄りの他端末にローカル通信を確立して画像情報を送信する。そして、自端末と他端末とはローカル通信を介して互いにクロックに同期してこれらの画像データがそれぞれの携帯電話端末に分割して表示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無線回線網を介して受信された画像データを表示する表示手段を備えた携帯電話端末において、自端末の表示解像度以上の画像情報を受信したときには他端末にローカル通信手段を介して前記画像情報を送信するようにしたことを特徴とする携帯電話端末。
【請求項2】 前記自端末および他端末にそれぞれ受信された画像データが表示出力同期にもとづいて表示されるためにこれらの端末の画面を組み合わせることによって一画面分として表示されることを特徴とする請求項1記載の携帯電話端末。
【請求項3】 一画面分の画像データの内、どの領域の分割表示データであるかをユーザに通知するようにしたことを特徴とする請求項2記載の携帯電話端末。
【請求項4】 前記表示出力同期は時刻情報を用いて行われることを特徴とする請求項2記載の携帯電話端末。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話端末にて表示解像度以上の画像情報を受信したときにはローカル通信を介して他端末に画像情報を転送するようにした携帯電話端末に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯電話端末では、データ通信レートの向上から、携帯電話端末間や、インターネット上サーバー端末との通信において、多大な情報量を有する画像情報の送受信が可能となっている。併せて電子メールサービスの対応から、多くの文字情報を送受信することも可能となっている。その場合、LCD等の携帯電話における表示装置の解像度では、受信した情報を一度に表示できないため、ジョイスティック等におけるスクロール操作によって受信画像または、文字情報を閲覧する方法や、全体を縮小表示する方法が用いられている。また、受信する携帯電話端末の表示能力以上の解像度を必要とする情報においては、表示不可とする場合や、サーバー端末上にある情報において、幾つかの解像度にあわせた情報を用意する場合などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような事は、第3世代携帯電話などの実現化により、更なる多大な画像、文字情報を送受信するケースが考えられる。特に、第3世代携帯電話では、世界中にて周波数が標準化されているために、様々なメーカーが製品化を行い、それに伴い、様々な仕様の携帯電話の実現が図られ、その結果、今以上に、画像情報通信が活発になることが考えられる。その場合、画像情報における解像度の標準化や、インターネット上サーバー端末に、規定された解像度の画像情報を数種類用意する事は極めて困難であり、また、高い解像度の画像情報を処理可能な携帯電話にとっては、製品優位性を見出す事が困難になる。また、携帯電話において、どのような解像度の画像情報を受信可能であったとしても、ユーザーによるスクロール操作などで全画像情報をみる場合、全体の画像情報イメージが掴み難い事が想定される。特に、画像情報自体が静止画像などのコンテンツを受信する場合であれば、このようなスクロール操作によって、全画面のイメージを把握する事に不都合は生じないが、動画像などのコンテンツの場合であれば、画像復号化処理能力が高い端末であれば、1秒間に約30Frameの表示を行う事が考えられ、その度毎にスクロール操作等を行って閲覧する事は非現実的と思われる。その他、携帯電話端末において表示能力を向上することは可能であるが、内部の画像情報をバッファリングするメモリの増加や、表示素子のコスト増が考えられ、携帯電話端末自体の単価に影響を及ぼし兼ねない事になる。更に、コスト上の問題は回避でき、解像度の高い動画像及び、文字情報を一度に表示可能となった場合においても、携帯する事を目的とした携帯電話端末に実装可能な表示パネルサイズを考えた場合、ユーザーにとって非常に見辛い表示方法と成り得る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を解決するためのものであり、無線回線網を介して受信された画像データを表示する表示手段を備えた携帯電話端末において、自端末の表示解像度以上の画像情報を受信したときには他端末にローカル通信手段を介して前記画像情報を送信するようにした携帯電話端末を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図を用いて説明する。図1は、本発明における基本的な構成図である。図1において、(1)は画像通信を可能とする携帯電話親端末である。今、携帯電話親端末(1)が無線回線網(2)を介してインターネット上サーバー端末(3)にある動画像情報を閲覧(以下、ストリーミング)するケースを想定する。ユーザー(100)が、サーバー端末(3)にあるストリーミングしたい動画像情報(31)の解像度が、ITU-Tで定められている「CIFフォーマット352ドットx 288ドット」であったとする。また、ユーザー(100)が有する携帯電話親端末(1)の表示解像度能力は、ITU-Tで定められている「QCIFフォーマット:176ドットx 144ドット」であったとする。ユーザー(100)が、動画像情報(31)のストリーミング操作を行ったとき(ST1)、携帯電話親端末(1)にある表示装置(11)は、「動画像情報解像度:352x288、携帯電話表示解像度:176x144」なるメッセージを表示する(ST2)。次に、表示装置(11)には、「0:自端末表示、1:ローカル通信表示?」の選択メニューが表示され、ユーザー(100)によって「0」または、「1」を選択する。ここで、「0」を選択した場合は、前記、従来技術にて行われているような方法にて、携帯電話親端末(1)単体での、スクロール操作などによって全画面の表示を可能とする。以下では、この選択メニュー表示にて「1:ローカル通信表示」を選択された場合を示す(ST3)。
【0006】ユーザー(100)によって「ローカル通信表示」が選択された場合、携帯電話親端末(1)にある表示装置(11)は「他端末ネゴシエーション開始?」表示がされる(ST4)。ここでユーザー(100)は、携帯電話子端末(4〜6)の用意を行う。ユーザー(100)による準備が整った後、「EnterKey」等にて、携帯電話端末(1)にネゴシエーション開始を通知する。
【0007】本実施例においては、近年話題の無線通信方式「Bluetooth」によるローカル通信網(21)を想定して説明を行うが、以外にも無線LAN方式、有線であれば「USB」、「IEEE1394」などデータ通信レートが高い通信方式を用いて、ローカル通信網を確立する事は可能である。
【0008】ここで、図2を用いて、本実施例で用いる「Bluetooth」の概要を説明する。「Bluetooth」による通信方式では、1つのマスタに対し、最大7台のスレーブ機器にてネットワークを形成することが可能である。マスタとなる機器と数台のスレーブ機器で構成するネットワークを「ピコネット」と呼ぶ。本実施例では図2に示すように、携帯電話親端末(1)をマスタとして、携帯電話子端末(4〜6)をスレーブとするピコネットが構成される。またこのマスタは、同時に他のマスタ、スレーブにて構成されるピコネットに対し、スレーブになる事が出来るため、数珠つなぎにしたネットワーク形態を構築する事が可能であり、これを「スカッターネット200」と呼ぶ。
【0009】ユーザー(100)から、「他端末とのネゴシエーション開始?」に対する「EnterKey」が入力され、携帯電話親端末(1)はマスタとなり、携帯電話子端末(4〜6)に対してリンク確立要求を行い、認証作業終了後、携帯電話子端末(4〜6)は、携帯電話親端末(1)のマスタに対し、スレーブの関係となる。結果、4台の携帯電話端末(1,4〜6)がローカル通信網(21)を介して接続され、互いの情報を送受信する事が可能となる。
【0010】ここで、マスタとなる携帯電話親端末(1)は、ローカル通信網が確立された後、スレーブである携帯電話子端末(4〜6)の表示解像度能力情報を受信する(ST5)。それにより携帯電話親端末(1)は自端末及び、携帯電話子端末(4〜6)の表示解像度情報に基づいて、最適化された表示配置を導き出す。また、その結果得られた表示配置情報を、携帯電話子端末(4〜6)へ送信する(ST6)。携帯電話親端末(1)は、受信した画像情報(31)から、表示配置情報に基づいて、各携帯電話子端末(4〜6)の表示装置(12〜14)に相当する画像情報(33〜35)を、適した携帯電話子端末(4〜6)へ送信を行う。その際、携帯電話親端末(1)は、送信する画像情報(33〜35)に対し、表示時刻情報(40)を付加した形にて画像情報(33〜35)を送信する。
【0011】これにより各携帯電話子端末(4〜6)は、マスタ端末である携帯電話親端末(1)から受信した動画像情報(33〜35)に基づいて画像復号化処理を行う。この時、ローカル通信網(21)内にある携帯電話子端末(4〜6)において、画像復号化処理能力がない場合、マスタ端末である携帯電話親端末(1)にて画像復号化処理を行い、圧縮されていない動画像情報を送信する。
【0012】これら、携帯電話子端末(4〜6)に対して送信する動画像情報(33〜35)について圧縮された情報または、圧縮されていない情報の判別は、ローカル通信網(21)確立後の、能力交換ネゴシエーションにて得られた情報に基づいて、携帯電話親端末(1)が行う。
【0013】更に、マスタである携帯電話親端末(1)から各携帯電話子端末(4〜6)へ圧縮された動画像情報、圧縮されていない画像情報(33〜35)を送信し(ST7)、各携帯電話端末(1,4〜6)が表示装置に出力をする場合、携帯電話親端末(1)から受信した表示配置情報をユーザーに対して通知する(SC1)。その後、表示時刻情報に基づいて、すべての携帯電話端末(1,4〜6)が有する表示装置(11〜14)に画像データを出力することにより1画面構成を可能とする(ST8、SC2)。
【0014】本実施例では、ローカル通信網(21)を確立し、その中でマスタとなる携帯電話親端末(1)のみが無線回線網(2)と接続した状態にて、携帯電話子端末(4〜6)へ動画像情報(33〜35)を送信し、各々、表示装置(11〜14)へ出力する場合を記載したが、このような携帯電話連携表示装置を用いる事によって、各々の携帯電話端末(1,4〜6)が、マスタとなる携帯電話端末(1)からの信号をトリガーとして、同じサーバー端末(3)へアクセスを行い、各々のデータ通信網を介して、各々の表示領域における動画像情報のみを受信することによって、全体の表示パフォーマンスを向上する事や、各端末における通信コストを均等化することも考えられる。しかしその場合においても、ローカル通信網(21)内にある端末間では、表示画面情報のズレをなくすための表示時刻情報送受信は必要となる。
【0015】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は携帯電話端末を用いて自端末における表示解像度以上の動画像情報を受信し、表示する場合、周囲にある携帯電話端末とローカル通信網を確立し、複数の携帯電話端末が有する表示装置を用いて1画面を構成することにより、ユーザーによるスクロールなどの面倒な操作を行う必要もなく全画面表示が可能となる。
【出願人】 【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
【出願日】 平成12年9月27日(2000.9.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−108736(P2002−108736A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−294725(P2000−294725)