| 【発明の名称】 |
ディスクアレイ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川村 和也
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| 【要約】 |
【課題】コントローラおよび各ディスク装置が保持する、アレイを管理するためのアレイ構成情報についてその信頼性を向上することが可能なディスクアレイ装置を提供すること。
【解決手段】制御部および複数のディスク装置に存在するアレイ構成情報の格納領域を第1の格納領域とし、これとは別に制御部および複数のディスク装置に同一のアレイ構成情報の格納領域を第2の格納領域として有する。また、第1の格納領域の情報を比較して正しい情報を推定し、正しいとされなかった情報については第2の格納領域の情報に替えて比較をやり直す。これにより一致が得られれば、正しいとされなかった情報を対応する第2の格納領域の情報により書き換える。これにより、第1の格納領域の情報に破壊が生じても第2の格納領域の情報により復元することが可能になる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ディスクアレイを構成する複数のディスク装置と、前記ディスクアレイを制御する制御部とを有し、前記複数のディスク装置は、前記ディスクアレイを管理するための情報を格納する第1および第2の領域をそれぞれ有し、前記制御部は、前記ディスクアレイを管理するための前記情報を格納する第1および第2の格納部と、前記複数のディスク装置それぞれについて前記第1の領域の情報を前記第2の領域の情報に書き換える手段と、前記第1の格納部の情報を前記第2の領域の情報に書き換える手段とを有することを特徴とするディスクアレイ装置。 【請求項2】 ディスクアレイを構成する複数のディスク装置と、前記ディスクアレイを制御する制御部とを有し、前記複数のディスク装置は、前記ディスクアレイを管理するための情報を格納する第1および第2の領域をそれぞれ有し、前記制御部は、前記ディスクアレイを管理するための前記情報を格納する第1および第2の格納部と、前記第1の領域に格納された情報それぞれおよび前記第1の格納部に格納された情報をおのおの比較する第1の比較手段と、前記比較された結果が一致しない場合に多数決により正しい情報を推定する手段と、前記第1の領域あるいは第1の格納部のうち前記推定された正しい情報を有しないものの情報に代えて、対応する第2の領域あるいは第2の格納部の情報を用いて前記比較を行う第2の比較手段と、前記第2の比較手段の比較結果が一致する場合に、前記第1の領域あるいは第1の格納部のうち前記推定された正しい情報を有しないものの情報を、対応する第2の領域あるいは第2の格納部の情報に書き換える手段とを有することを特徴とするディスクアレイ装置。 【請求項3】 前記制御部は、前記第1および第2の領域ならびに前記第1および第2の格納部をすべて書き換えかつその書き換えの手順を制御する制御手段をさらに有し、前記制御手段は、前記第1の格納部、前記第1の領域それぞれ、前記第2の格納部、前記第2の領域それぞれの手順で内容を書き換えることを特徴とする請求項1または2記載のディスクアレイ装置。 【請求項4】 前記第1および第2の領域ならびに前記第1および第2の格納部は、第1および第2の記憶領域をそれぞれ有し、かつ、前記第1、第2の記憶領域のいずれかを指し示すポインタを格納する記憶領域をそれぞれ付帯し、前記第1、第2の領域それぞれ、あるいは前記第1、第2の格納部の内容を書き換える場合には、その付帯するポインタが指し示す記憶領域とは異なる側の記憶領域の内容を書き換え、その書き換えの後に前記付帯するポインタを書き換え、これにより前記制御手段は、前記第1の格納部の書き換え、前記第1の領域それぞれの書き換え、前記第1の格納部に付帯するポインタの書き換え、前記第1の領域それぞれに付帯するポインタの書き換えの順に書き換えを行い、さらに、前記第2の格納部の書き換え、前記第2の領域それぞれの書き換え、前記第2の格納部に付帯するポインタの書き換え、前記第2の領域それぞれに付帯するポインタの書き換えの順に書き換えを行うことを特徴とする請求項3記載のディスクアレイ装置。 【請求項5】 ディスクアレイを構成する複数のディスク装置と、前記ディスクアレイを制御する制御部とを有し、前記複数のディスク装置は、前記ディスクアレイを管理するための情報を格納する領域をそれぞれ有し、前記制御部は、前記ディスクアレイを管理するための前記情報を格納する格納部と、前記領域それぞれおよび格納部をすべて書き換えかつその書き換え手順を制御する制御手段とを有し、前記領域それぞれおよび格納部は、第1および第2の記憶領域をそれぞれ有し、かつ、前記第1、第2の記憶領域のいずれかを指し示すポインタを格納する記憶領域をそれぞれ付帯し、前記制御手段は、前記領域それぞれあるいは前記格納部を書き換える場合に、その付帯するポインタが指し示す記憶領域とは異なる側の記憶領域の内容を書き換え、かつ、この書き換えを適用して、前記格納部の書き換え、前記領域それぞれの書き換え、前記格納部に付帯するポインタの書き換え、前記領域それぞれに付帯するポインタの書き換えの順に書き換えを行うことを特徴とするディスクアレイ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数のディスク装置をアレイ化して所定の数の論理ディスクを構成するディスクアレイ装置に係り、特に、アレイを管理するための情報の信頼性を向上するのに好適なディスクアレイ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】複数のディスク装置をアレイ化したディスクアレイ装置は、例えば、RAID(redundant arrays of inexpensive disks)用のディスクとしてRAIDコントローラとともに使用される。 【0003】RAIDコントローラは、アレイを管理するため、アレイのID、RAIDレベル、アレイに属する磁気ディスク装置のID、アレイとしての記憶容量などをアレイ構成情報として保持する。なお、アレイ構成情報には、これら以外にもストライプサイズやライトキャッシュの方式、リードキャッシュの方式などが含まれる場合がある。 【0004】これらのアレイ構成情報はコントローラ上にのみあれば、アレイとしてのディスク装置を管理することが一応は可能である。しかしながら、コントローラの交換などの場合を考慮して、アレイ構成情報は、通常、コントローラ上および各ディスク装置上に格納されている。これにより、コントローラを交換した場合には、新しいコントローラはディスク装置からアレイ構成情報を取得することができる。また、これに加えていずれのディスク装置上のアレイ構成情報が破壊された場合でも破壊されたアレイ構成情報を他のディクス装置からコピーし復元することができる。 【0005】コントローラは、これらの動作を保証するなどのため、システム起動時にコントローラ上と各ディスク装置上のアレイ構成情報が整合しているかをチェックしている。 【0006】なお、コントローラ下には、アレイ化されたディスク装置がアレイとして複数属する場合もあり、その場合には、各ディスク装置は上記のアレイIDによりいずれのアレイに属するかが識別される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ディスク装置上のアレイ構成情報が破壊されているか否かは、CRC(cyclic redundancy check)などの手法により検出することができる。すなわち、ディスクへの書き込み読み出しを伝送系として捉えてCRCを行えば、伝送途上でのデータ変化つまりは書き込まれたデータの破壊が検出できるものである。 【0008】しかしながら、あるディスク装置のアレイ構成情報が破壊されたと検出された場合、そのディスク装置上のアレイ構成情報の喪失によりそのディスク装置がいずれのアレイに属しているのかを知ることができなくなる場合があり得る。この場合には、上記のような情報の保持方法では、アレイ構成情報が破壊されたディスク装置をもとのアレイに属するようにアレイ構成情報を復元することは必ずしもできないことになる。 【0009】また、CRCによってはデータ破壊が生じたとは検出されないアレイ構成情報の破壊がたまたま発生する場合もあり得る。この場合には、アレイ構成情報の破壊が生じていないにもかかわらずコントローラ上の情報とディスク上の情報とが整合しないという結果がシステム起動時のチェックにおいて生じてしまうことになる。この場合には、整合性がとれない原因を、別途、調べ対処しなければならない事態となる。 【0010】本発明は、上記したような事情を考慮してなされたもので、コントローラおよび各ディスク装置が保持する、アレイを管理するためのアレイ構成情報についてその信頼性を向上することが可能なディスクアレイ装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明に係るディスク制御装置は、ディスクアレイを構成する複数のディスク装置と、前記ディスクアレイを制御する制御部とを有し、前記複数のディスク装置は、前記ディスクアレイを管理するための情報を格納する第1および第2の領域をそれぞれ有し、前記制御部は、前記ディスクアレイを管理するための前記情報を格納する第1および第2の格納部と、前記複数のディスク装置それぞれについて前記第1の領域の情報を前記第2の領域の情報に書き換える手段と、前記第1の格納部の情報を前記第2の領域の情報に書き換える手段とを有することを特徴とする(請求項1)。 【0012】制御部および複数のディスク装置に存在するアレイ構成情報の格納領域を第1の格納領域とし、これとは別に制御部および複数のディスク装置に同一のアレイ構成情報の格納領域を第2の格納領域として有する。 【0013】これにより、第1の格納領域の情報に破壊が生じても第2の格納領域の情報により復元することが可能になる。したがって、アレイを管理するためのアレイ構成情報についてその信頼性を向上することができる。 【0014】また、本発明は、ディスクアレイを構成する複数のディスク装置と、前記ディスクアレイを制御する制御部とを有し、前記複数のディスク装置は、前記ディスクアレイを管理するための情報を格納する第1および第2の領域をそれぞれ有し、前記制御部は、前記ディスクアレイを管理するための前記情報を格納する第1および第2の格納部と、前記第1の領域に格納された情報それぞれおよび前記第1の格納部に格納された情報をおのおの比較する第1の比較手段と、前記比較された結果が一致しない場合に多数決により正しい情報を推定する手段と、前記第1の領域あるいは第1の格納部のうち前記推定された正しい情報を有しないものの情報に代えて、対応する第2の領域あるいは第2の格納部の情報を用いて前記比較を行う第2の比較手段と、前記第2の比較手段の比較結果が一致する場合に、前記第1の領域あるいは第1の格納部のうち前記推定された正しい情報を有しないものの情報を、対応する第2の領域あるいは第2の格納部の情報に書き換える手段とを有することを特徴とする(請求項2)。 【0015】この場合も、制御部および複数のディスク装置に存在するアレイ構成情報の格納領域を第1の格納領域とし、これとは別に制御部および複数のディスク装置に同一のアレイ構成情報の格納領域を第2の格納領域として有する。 【0016】また、第1の格納領域の情報を比較して正しい情報を推定し、正しいとされなかった情報については第2の格納領域の情報に替えて比較をやり直す。これにより一致が得られれば、正しいとされなかった情報を対応する第2の格納領域の情報により書き換える。すなわち、第1の格納領域の情報に破壊が生じても第2の格納領域の情報により復元することが可能になる。したがって、アレイを管理するためのアレイ構成情報についてその信頼性を向上することができる。 【0017】また、前記制御部は、前記第1および第2の領域ならびに前記第1および第2の格納部をすべて書き換えかつその書き換えの手順を制御する制御手段をさらに有し、前記制御手段は、前記第1の格納部、前記第1の領域それぞれ、前記第2の格納部、前記第2の領域それぞれの手順で内容を書き換えることを特徴とする(請求項3)。 【0018】これは、上記のような第1の格納領域と第2の格納領域とを有する場合において、格納領域の内容を書き換える場合の対応を考慮したものである。このように書き換える手順を決めておけば、例えば書き換え途上で電源断のような事態により書き換えが完了しなかった場合においても、アレイを管理するための情報を失うことなく、電源復活後に書き換えを完了させるか、書き換え前の状態に戻すことができる。したがって、電源断のような事態をも考慮してアレイを管理するためのアレイ構成情報についてその信頼性を向上することができる。 【0019】また、本発明は、前記第1および第2の領域ならびに前記第1および第2の格納部は、第1および第2の記憶領域をそれぞれ有し、かつ、前記第1、第2の記憶領域のいずれかを指し示すポインタを格納する記憶領域をそれぞれ付帯し、前記第1、第2の領域それぞれ、あるいは前記第1、第2の格納部の内容を書き換える場合には、その付帯するポインタが指し示す記憶領域とは異なる側の記憶領域の内容を書き換え、その書き換えの後に前記付帯するポインタを書き換え、これにより前記制御手段は、前記第1の格納部の書き換え、前記第1の領域それぞれの書き換え、前記第1の格納部に付帯するポインタの書き換え、前記第1の領域それぞれに付帯するポインタの書き換えの順に書き換えを行い、さらに、前記第2の格納部の書き換え、前記第2の領域それぞれの書き換え、前記第2の格納部に付帯するポインタの書き換え、前記第2の領域それぞれに付帯するポインタの書き換えの順に書き換えを行うことを特徴とする(請求項4)。 【0020】これによれば、アレイを管理するための情報の書き換え途上で電源断のような事態により書き換えが完了しなかった場合においても、ポインタが書き換わっていない場合であれば現在の情報については影響が生じない。したがって、改めて書き換えを行えばよい。また、ポインタを書き換えている途上での電源断においては、制御部と各ディスク装置とでポインタが一致しないことから、これを検出しさらに多数決でポインタを正しく書き換えることができる。書き直されたポインタにより書き換えが完了する。したがって、電源断のような事態をも考慮してアレイを管理するためのアレイ構成情報についてその信頼性を向上することができる。 【0021】なお、この場合、上記の第2の格納領域(第2の領域、第2の格納部)が存在しないとしても同様に電源断のような事態においてアレイを管理するためのアレイ構成情報についてその信頼性を向上することができる(請求項5)。 【0022】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。 【0023】図1は、本発明の一実施形態に係るディスクアレイ装置の構成を示す図である。同図に示すように、このディスクアレイ装置は、ディスクアレイ12とこれを制御するコントローラ11とを有する。ここで、ディスクアレイは、コントローラ11下に複数有するとしてもよい。 【0024】コントローラ11には、アレイ構成情報格納メモリ13が存在し、アレイ構成情報格納メモリ13には、ディスクアレイ12に対応してマスター情報14と、マスター情報14と同一内容であるスレーブ情報15とが格納される。マスター情報14は、ディスクアレイ12のアレイ構成情報であり、コントローラ11は、通常、この内容をアレイ構成情報と認識するので、ここでは、これをマスター情報と呼ぶことにする。一方、スレーブ情報15は、通常は用いられず、マスター情報14にデータ破壊など不都合が生じた場合に用いられるので、ここではスレーブ情報と呼ぶことにする。 【0025】マスター情報14、スレーブ情報15の内容には、例えば、ディスクアレイ12のID、RAIDレベル、ディスクアレイ12に属するディスク装置の数、ディスクアレイ12の記憶容量、ストライプサイズ、ライトキャッシュの方式、リードキャッシュの方式などの情報が含まれる。なお、アレイ構成情報格納メモリ13には、不揮発性半導体リードライトメモリを用いることができ、必要に応じて内容が書き換えられる。 【0026】コントローラ11下にディスクアレイ12の他にもディスクアレイが存在する場合には、そのディスクアレイに対応しておのおのマスター情報およびスレーブ情報がアレイ構成情報格納メモリ13に格納される。 【0027】ディスクアレイ12は、ここでは例えば3台のディスク装置16、17、18から構成されるとしているが、3台以外の台数であってもよい。ディスク装置16、17、18には、それぞれ、ディスクアレイ12のアレイ構成情報がマスター情報19、21、23として格納され、かつ、マスター情報19、21、23とそれぞれ同一内容のスレーブ情報20、22、24が格納される。したがって、マスター情報19、21、23は、マスター情報14と内容が同一であり、スレーブ情報20、22、24は、スレーブ情報15と内容が同一である。 【0028】また、それぞれのディスク装置16、17、18のマスター情報19、21、23は、ディスクアレイ12のアレイ構成情報であることから全く同一内容であるが、この同一内容に加えて、各ディスク装置16、17、18ごとのIDなど独自の内容を有するとしてもよい。これは、各スレーブ情報20、22、24についても同様である。 【0029】コントローラ11は、ディスクアレイ12に対するデータの書き込みと読み出しを常時制御するが、必要時において、上記で述べたコントローラ11側のマスター情報14、スレーブ情報15、およびディスク装置16、17、18側のマスター情報19、21、23、スレーブ情報20、22、24の書き換えをも制御する。また、後述するように、これらの書き換えに必要となる事前の処理も担当する。このような書き換えおよび処理は、例えばROM(read onlymemory)(図示省略)上にファームウエア化したソフトウエアを用意しこれを実行することにより実現できる。 【0030】なお、ここで構成を示したディスクアレイ装置は、通常、ホストシステム(図示省略)に接続されて使用される。このため、上記のマスター情報14、19、21、23、スレーブ情報15、20、22、24の必要時の書き換えおよびこの書き換えに必要な事前の処理をホストシステム側で行うようにすることもできる。 【0031】ここで示したディスクアレイ装置によれば、コントローラ11および各ディスク装置16、17、18には、マスター情報に加えて同一内容のスレーブ情報が格納されている。したがって、マスター情報にデータ破壊が生じた場合においてもこれを対応するスレーブ情報により修復することが可能になる。したがって、マスター情報にデータ破壊が発生したディスク装置を必ずもとのディスクアレイに属するように復元することが可能である。 【0032】なお、このような修復機能はマスター情報と対応するスレーブ情報とがともに破壊されてしまうような極めてまれな場合は達成されないが、このような両者ともの破壊の可能性を少しでも減少するためには、各ディスク装置16、17、18におけるマスター情報19、21、23と、スレーブ情報20、22、24との物理的な格納位置を、十分に隔離して設定するなどの方法を採ることができる。 【0033】次に、この実施形態におけるマスター情報14、19、21、23のひとつ以上にデータ破壊が発生した場合の動作例について図2を参照して説明する。同図は、マスター情報14、19、17、18のひとつ以上にデータ破壊が生じた場合に対処するデータ修復動作を示す流れ図である。 【0034】まず、システム起動時おいて、コントローラ11は、マスター情報14、19、21、23を読み出しこれらがすべて一致するか否かが調べられる(ステップ31)。すべて一致する場合はデータ破壊発生ではなく、データ修復動作を行わずにこの処理を終える。 【0035】すべて一致ではない場合は、一致するごとにグループ分けを行う(ステップ32)。グループ分けの結果がすべて一台ごとのグループになるような場合については、いずれが正しいのかを決めるに根拠が見出せないなど以降の処理をなすことに意味がないので、ステップ34でこれを検出し、マスター情報14、19、21、23を対応するスレーブ情報15、20、22、24にそれぞれ入れ換えスレーブ情報を新たなマスター情報として(ステップ33)、ステップ32のグループ分けを行う。 【0036】ステップ32のグループ分けの結果を用いて、多数決により正しい情報を仮定する(ステップ35)。ここで、多数決に採用されなかった情報を有するものについては、マスター情報とスレーブ情報とを入れ換えておく(同)。 【0037】正しいと仮定された情報と、マスタースレーブが入れ換えられた情報とで改めてすべて一致するかが調べられる(ステップ36)。この検査によりすべて一致であれば、仮定された情報を正しいものとして、それ以外の情報を、対応するスレーブ情報に書き換える(ステップ39)。これにより、データ破壊が発生したマスター情報は、対応するスレーブ情報により修復がなされる。 【0038】なお、ステップ35においては、多数決の結果が同数の複数の候補を生じる可能性がある。その場合には、候補のいずれかが正しいであろうと考えられるもののそのどれなのかはその時点ではわからない。そこで、特定の候補を正しいと仮定して、それ以外のものの情報についてはマスタースレーブを入れ換えて一致を調べる(ステップ35)。一致が得られればその候補を正しいとしてステップ39の書き換えによりデータ破壊を修復する。 【0039】ステップ36で一致が得られなければ、この候補は正しくないと考えられるので、ステップ37で別の候補を取り上げステップ35に戻り、その別の候補以外のものの情報についてマスタースレーブを入れ換えて一致を調べる。このようなループを実行することにより、複数の候補が生じた場合について正しいものを選び出し、データ破壊が生じたと考えられるマスター情報を、対応するスレーブ情報により修復することができる。 【0040】ステップ36で一致が得られず、かつ、ステップ37で正しいと仮定できる候補もなくなった場合には、上記のような自動的なマスター情報の修復はできないので、ユーザにディスクアレイの再構成を促すメッセージを発し(ステップ38)、この処理を終了する。 【0041】次に、図1に示した実施形態において、コントローラ11上のマスター情報14、スレーブ情報15、各ディスク装置上のマスター情報19、21、23、スレーブ情報20、22、24をすべて書き換える場合の動作について図3を参照して説明する。図3は、このような書き換えの動作を示す流れ図である。なお、このような書き換えは、ディスクアレイの構成を全く作り直す場合に必要であるが、これ以外にも、ディスクアレイの設定(例えばリードキャッシュの方式の設定など)を直すのみの場合にも必要となる。 【0042】図3に示すように、まずコントローラ11上のマスター情報14を書き換える。次に、各ディスク装置16、17、18上のマスター情報19、21、23を書き換える。ここで、その順番は、ある特定の順によりなせばよい。例えば、各ディスク装置16、17、18にID番号が振られている場合にはID番号が小さい順に書き換える。 【0043】次に、コントローラ11上のスレーブ情報15を書き換える。さらに、各ディスク装置16、17、18上のスレーブ情報20、22、24を書き換える。この順序についてもマスター情報19、21、23と同様である。 【0044】以上のような順序により書き換えを行うことにより、以下のような効果が得られる。 【0045】すなわち、このように書き換える手順を決めておけば、例えば書き換え途上で電源断のような事態により書き換えが完了しなかった場合においても、アレイ構成情報を喪失することがない。つまり、電源復活後に、この所定の順に書き換えの結果を調べ、その調べた結果に基づき書き換えを完了させるか、書き換え前の状態に戻すことができる。したがって、電源断のような事態をも考慮してアレイを管理するためのアレイ構成情報についてその信頼性を向上することができる。 【0046】次に、図1に示した実施形態において適用することができるマスター情報14、19、21、23、スレーブ情報15、20、22、24のデータ構造の例、およびこのデータ構造を有する場合に適するこれらの情報の書き換え動作について図4、図5を参照して説明する。 【0047】図4は、マスター情報14、19、21、23、スレーブ情報15、20、22、24のデータ構造の例を示す図である。このデータ構造は、書き換え途上で電源断のような事態が生じた場合に対する耐性をさらに強化し信頼性を向上するためのものである。 【0048】図4において、マスター情報51、スレーブ情報52は、それぞれ、マスター情報14、19、21、23、スレーブ情報15、20、22、24に対応する。マスター情報51、スレーブ情報52ともに、構造としてポインタ53、56、第1のアレイ構成情報54、57、第2のアレイ構成情報55、58を有する。 【0049】ポインタ53、56は、第1、第2のアレイ構成情報のうちいずれを実際に用いるのかを指示する内容である。したがって、マスター情報51、スレーブ情報52においては、ポインタ53、56の内容が指し示すアレイ構成情報が、これまで説明したマスター情報14、19、21、23、またはスレーブ情報15、20、22、24として機能する。 【0050】マスター情報51、スレーブ情報52について、実際に機能(使用)するアレイ構成情報を書き換える場合には、ポインタが指し示すアレイ構成情報とは別のアレイ構成情報を書き換えるようにし、その書き換えのあとにポインタの内容を新たに書き換えられたアレイ構成情報を指し示すように書き換える。 【0051】すなわち、この書き換えによれば、常に、書き換えられて使用される前のアレイ構成情報を、そのマスター情報またはスレーブ情報の内部に他方のアレイ構成情報として保持することになる。 【0052】図5は、このようなマスター情報およびスレーブ情報のデータ構造を有する場合に適するアレイ構成情報の書き換え動作を示す流れ図である。 【0053】同図において、ステップ61からステップ64は、図3におけるステップ41および42に代えてなされるものであり、ステップ65からステップ68は、図3におけるステップ43および44に代えてなされるものである。 【0054】図5に示すように、まず、コントローラ11上のマスター情報であって使用していない方を書き換える(ステップ61)。次に、各ディスク装置16、17、18上のマスター情報であって使用していない方を書き換える(ステップ62)。ここで、各ディスク装置16、17、18の順序は、あらかじめ決められた所定の順、例えば、そのID番号の小さい順に行うことができる。 【0055】次に、コントローラ11上のマスター情報内のポインタを新たな方を指し示すように書き換える(ステップ63)。さらに、各ディスク装置16、17、18のマスター情報内のポインタを新たな方を指し示すように書き換える(ステップ64)。ここでも、各ディスク装置16、17、18の順序は、あらかじめ決められた所定の順、例えば、そのID番号の小さい順に行うことができる。以上によりマスター情報についての書き換えが完了する。 【0056】スレーブ情報についても、同様に、ステップ65からステップ68を実行する。すなわち、まず、コントローラ11上のスレーブ情報であって使用していない方を書き換える(ステップ65)。次に、各ディスク装置16、17、18上のスレーブ情報であって使用していない方を書き換える(ステップ66)。ここで、各ディスク装置16、17、18の順序は、あらかじめ決められた所定の順、例えば、そのID番号の小さい順に行うことができる。 【0057】次に、コントローラ11上のスレーブ情報内のポインタを新たな方を指し示すように書き換える(ステップ67)。さらに、各ディスク装置16、17、18のスレーブ情報内のポインタを新たな方を指し示すように書き換える(ステップ68)。ここでも、各ディスク装置16、17、18の順序は、あらかじめ決められた所定の順、例えば、そのID番号の小さい順に行うことができる。以上によりスレーブ情報についての書き換えが完了する。 【0058】以上述べた、データ構造とその書き換え動作によれば以下の効果を発揮する。すなわち、アレイ構成情報の書き換え途上で電源断のような事態により書き換えが完了しなかった場合において、ポインタが書き換わっていない場合であれば現在使用している情報については影響が生じない。したがって、書き換えを行うには改めて書き換え動作を行えばよい。 【0059】また、ポインタを書き換えている途上での電源断においては、コントローラ11と各ディスク装置16、17、18とでポインタが一致しないことから、これを検出することができ、これにより多数決でポインタを正しく書き換えることが可能である。このように書き換えられたポインタにより書き換えが完了する。 【0060】多数決により正しいと考えられるものを決定できない場合には、コントローラ11上のポインタが最初に書き換えられていることからこれを正しいものとして各ディスク装置16、17、18のポインタを書き換えることができる。 【0061】したがって、電源断のような事態をも考慮してアレイ構成情報についてその信頼性を向上することができる。 【0062】なお、この場合、スレーブ情報が存在しない従来の場合においても、マスター情報の構造をポインタおよびふたつのアレイ構成情報としかつその書き換えをステップ61から64に示すように実行することにより、同様に電源断のような事態においてアレイ構成情報についてその信頼性を向上することができる。 【0063】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、制御部および複数のディスク装置に存在するアレイ構成情報の格納領域を第1の格納領域とし、これとは別に制御部および複数のディスク装置に同一のアレイ構成情報の格納領域を第2の格納領域として有するので、第1の格納領域の情報に破壊が生じても第2の格納領域の情報により復元することが可能になる。したがって、アレイを管理するためのアレイ構成情報についてその信頼性を向上することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成12年9月28日(2000.9.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077849 【弁理士】 【氏名又は名称】須山 佐一
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| 【公開番号】 |
特開2002−108721(P2002−108721A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−297543(P2000−297543) |
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