トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法
【発明者】 【氏名】濱 崎 拓 也

【要約】 【課題】特に暗号化処理を行う構成と組み合わせることにより、記憶されたデータをほぼ完全に保護することが可能な構成を有する不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法を提供する。

【解決手段】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法は、各アドレスのメモリセルに記憶されたデータの読出回数を、予め設定される所定の読出回数に制限し、上記所定の読出回数のデータ読出が終了したアドレスのメモリセルのデータを消去するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】各アドレスのメモリセルに記憶されたデータの読出回数を、予め設定される所定の読出回数に制限し、前記所定の読出回数のデータ読出が終了したアドレスのメモリセルのデータを消去することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
【請求項2】メモリセルのアドレスに対応した個数だけ設けられて、それぞれ、前記各メモリセルのアドレスを指定するアドレス信号がデコードされたデコードアドレス信号、前記メモリセルへのアクセスの可否を制御するチップイネーブル信号、及び、前記メモリセルから読み出されたデータの外部への出力の可否を制御するアウトプットイネーブル信号が入力され、前記デコードアドレス信号の入力により活性化されて、前記チップイネーブル信号及び前記アウトプットイネーブル信号に応じた出力信号を出力するOR論理ゲートと、前記メモリセルからのデータ読出が終了して、前記アウトプットイネーブル信号が第1の論理レベルから第2の論理レベルに変化することにより前記OR論理ゲートの出力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルに変化するパルスエッジのトリガーとしての入力に応じて、前記アドレスの前記メモリセルのデータ消去のための昇圧電圧発生指令信号を出力する論理回路と、前記昇圧電圧発生指令信号に応じて、前記アドレスの前記メモリセルのデータ消去のための昇圧電圧を発生する昇圧電圧発生回路と、1回のデータ読出終了後の前記メモリセルに対し前記昇圧電圧によるデータ消去が行われるメモリセルアレイと、前記アウトプットイネーブル信号に応じて、前記メモリセルから読み出されたデータをデータ出力ノードに出力するトランスファゲートと、を備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
【請求項3】メモリセルのアドレスに対応した個数だけ設けられて、それぞれ、前記各メモリセルのアドレスを指定するアドレス信号がデコードされたデコードアドレス信号、前記メモリセルへのアクセスの可否を制御するチップイネーブル信号、及び、前記メモリセルから読み出されたデータの外部への出力の可否を制御するアウトプットイネーブル信号が入力され、前記デコードアドレス信号の入力により活性化されて、前記チップイネーブル信号及び前記アウトプットイネーブル信号に応じた出力信号を出力するOR論理ゲートと、前記メモリセルのアドレスに対応した個数だけ設けられて、それぞれ、前記各メモリセルからのデータ読出が終了して、前記アウトプットイネーブル信号が第1の論理レベルから第2の論理レベルに変化することにより前記OR論理ゲートの出力信号が前記第1の論理レベルから前記第2の論理レベルに変化するパルスエッジのトリガーとしての入力に応じて、カウント値をカウントアップして出力するカウンタと、前記各メモリセルからのデータ読出が可能な読出回数が設定される読出回数設定レジスタと、前記カウンタから出力される前記カウント値と前記読出回数設定レジスタに設定された前記読出回数とを比較し、一致又は不一致の比較結果信号を出力するコンパレータと、前記一致の比較結果信号の入力に応じて、前記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧発生指令信号を出力する論理回路と、前記昇圧電圧発生指令信号に応じて、前記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧を発生する昇圧電圧発生回路と、前記読出回数のデータ読出終了後のメモリセルに対し前記昇圧電圧によるデータ消去が行われるメモリセルアレイと、前記アウトプットイネーブル信号に応じて、前記メモリセルから読み出されたデータをデータ出力ノードに出力するトランスファゲートと、を備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
【請求項4】各アドレスのメモリセルに記憶されたデータの読出回数を、予め設定される所定の読出回数に制限し、前記所定の読出回数のデータ読出が終了したアドレスのメモリセルのデータを消去することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
【請求項5】デコードアドレス信号により指定されたアドレスのメモリセルからのデータ読出を行うステップと、前記メモリセルからのデータ読出の終了後、前記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧を発生させるステップと、前記アドレスのメモリセルに前記昇圧電圧に基づくデータ消去電圧パルスを印加してデータ消去を行うステップと、を備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
【請求項6】デコードアドレス信号により指定されたアドレスのメモリセルからのデータ読出を行うステップと、メモリセルからのデータ読出の終了後、前記アドレスのメモリセルからのデータ読出回数のカウント値を1だけカウントアップするステップと、予め設定された所定の読出回数と前記カウント値とを比較し、比較の結果が一致であるときは、前記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧を発生させるステップと、前記アドレスのメモリセルに前記昇圧電圧に基づくデータ消去電圧パルスを印加してデータ消去を行うステップと、を備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電源を切っても記憶されたデータが保持されている不揮発性半導体記憶装置は、従来より、様々な用途に広く使用されている。
【0003】また、装置内にセキュリティ領域を設けてパスワード照合を行うことにより、装置内のメモリセルへの不正なアクセスを禁止する暗号化処理を行う構成を有する不揮発性半導体記憶装置は、種々のものが用途に応じて使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、どのような暗号化処理を行ったとしても、記憶されたデータが保持されている限り、不正なアクセスによってデータが読み出されたり複製されたりする可能性は、依然として存在する。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、特に暗号化処理を行う構成と組み合わせることにより、記憶されたデータをほぼ完全に保護することが可能な構成を有する不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置によれば、各アドレスのメモリセルに記憶されたデータの読出回数を、予め設定される所定の読出回数に制限し、上記所定の読出回数のデータ読出が終了したアドレスのメモリセルのデータを消去することを特徴とする。
【0007】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の具体的な第1の構成によれば、メモリセルのアドレスに対応した個数だけ設けられて、それぞれ、上記各メモリセルのアドレスを指定するアドレス信号がデコードされたデコードアドレス信号、上記メモリセルへのアクセスの可否を制御するチップイネーブル信号、及び、上記メモリセルから読み出されたデータの外部への出力の可否を制御するアウトプットイネーブル信号が入力され、上記デコードアドレス信号の入力により活性化されて、上記チップイネーブル信号及び上記アウトプットイネーブル信号に応じた出力信号を出力するOR論理ゲートと、上記メモリセルからのデータ読出が終了して、上記アウトプットイネーブル信号が第1の論理レベルから第2の論理レベルに変化することにより上記OR論理ゲートの出力信号が上記第1の論理レベルから上記第2の論理レベルに変化するパルスエッジのトリガーとしての入力に応じて、上記アドレスの上記メモリセルのデータ消去のための昇圧電圧発生指令信号を出力する論理回路と、上記昇圧電圧発生指令信号に応じて、上記アドレスの上記メモリセルのデータ消去のための昇圧電圧を発生する昇圧電圧発生回路と、1回のデータ読出終了後の上記メモリセルに対し上記昇圧電圧によるデータ消去が行われるメモリセルアレイと、上記アウトプットイネーブル信号に応じて、上記メモリセルから読み出されたデータをデータ出力ノードに出力するトランスファゲートとを備えていることを特徴とする。
【0008】この構成は、特に暗号化処理を行う構成と組み合わせることにより、記憶されたデータをほぼ完全に保護することができる。
【0009】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の具体的な第2の構成によれば、メモリセルのアドレスに対応した個数だけ設けられて、それぞれ、上記各メモリセルのアドレスを指定するアドレス信号がデコードされたデコードアドレス信号、上記メモリセルへのアクセスの可否を制御するチップイネーブル信号、及び、上記メモリセルから読み出されたデータの外部への出力の可否を制御するアウトプットイネーブル信号が入力され、上記デコードアドレス信号の入力により活性化されて、上記チップイネーブル信号及び上記アウトプットイネーブル信号に応じた出力信号を出力するOR論理ゲートと、上記メモリセルのアドレスに対応した個数だけ設けられて、それぞれ、上記各メモリセルからのデータ読出が終了して、上記アウトプットイネーブル信号が第1の論理レベルから第2の論理レベルに変化することにより上記OR論理ゲートの出力信号が上記第1の論理レベルから上記第2の論理レベルに変化するパルスエッジのトリガーとしての入力に応じて、カウント値をカウントアップして出力するカウンタと、上記各メモリセルからのデータ読出が可能な読出回数が設定される読出回数設定レジスタと、上記カウンタから出力される上記カウント値と上記読出回数設定レジスタに設定された上記読出回数とを比較し、一致又は不一致の比較結果信号を出力するコンパレータと、上記一致の比較結果信号の入力に応じて、上記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧発生指令信号を出力する論理回路と、上記昇圧電圧発生指令信号に応じて、上記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧を発生する昇圧電圧発生回路と、上記読出回数のデータ読出終了後のメモリセルに対し上記昇圧電圧によるデータ消去が行われるメモリセルアレイと、上記アウトプットイネーブル信号に応じて、上記メモリセルから読み出されたデータをデータ出力ノードに出力するトランスファゲートとを備えていることを特徴とする。
【0010】この構成は、用途に応じた適当な読出回数を設定可能にするとともに、特に暗号化処理を行う構成と組み合わせることにより、記憶されたデータをほぼ完全に保護することができる。
【0011】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の制御方法によれば、各アドレスのメモリセルに記憶されたデータの読出回数を、予め設定される所定の読出回数に制限し、上記所定の読出回数のデータ読出が終了したアドレスのメモリセルのデータを消去することを特徴とする。
【0012】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の制御方法の具体的な第1の構成によれば、デコードアドレス信号により指定されたアドレスのメモリセルからのデータ読出を行うステップと、上記メモリセルからのデータ読出の終了後、上記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧を発生させるステップと、上記アドレスのメモリセルに上記昇圧電圧に基づくデータ消去電圧パルスを印加してデータ消去を行うステップとを備えていることを特徴とする。
【0013】この構成は、特に暗号化処理を行う構成と組み合わせることにより、記憶されたデータをほぼ完全に保護することができる。
【0014】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の制御方法の具体的な第2の構成によれば、デコードアドレス信号により指定されたアドレスのメモリセルからのデータ読出を行うステップと、メモリセルからのデータ読出の終了後、上記アドレスのメモリセルからのデータ読出回数のカウント値を1だけカウントアップするステップと、予め設定された所定の読出回数と上記カウント値とを比較し、比較の結果が一致であるときは、上記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧を発生させるステップと、上記アドレスのメモリセルに上記昇圧電圧に基づくデータ消去電圧パルスを印加してデータ消去を行うステップとを備えていることを特徴とする。
【0015】この構成は、用途に応じた適当な読出回数を設定可能にするとともに、特に暗号化処理を行う構成と組み合わせることにより、記憶されたデータをほぼ完全に保護することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法は、メモリセルに記憶されたデータの読出回数を所定回数に制限し、読出回数がその所定回数に達したときにそのメモリセルのデータを消去する点に特徴があるものである。
【0018】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の要部(図1(a))及び全体(図1(b))の構成を示すブロック図である。
【0019】本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の要部が含まれる全体の構成は、図1(b)に示すように、入力されたアドレス信号ADDRESSをデコードしてデコードアドレス信号として出力するアドレスデコーダ11と、メモリセルのアドレスを指定するアドレス信号がデコードされたデコードアドレス信号、メモリセルへのアクセスの可否を制御するチップイネーブル信号CE,メモリセルから読み出されたデータの外部への出力の可否を制御するアウトプットイネーブル信号OE,各メモリセルのデータ書込及びデータ消去の可否を制御するライトイネーブル信号WE,全メモリセルの一括データ書込及び一括データ消去の可否を制御するバルクイネーブル信号BE、及び、各動作タイミングを制御するクロック信号CLKの入力に応じて、装置全体の動作を制御する制御信号を出力するコントロール回路12と、制御信号の入力に応じて、データ書込及びデータ消去のための昇圧電圧VPPを発生する昇圧電圧VPP発生回路13と、デコードアドレス信号、制御信号及び昇圧電圧VPPの入力に応じて、データ書込、データ読出及びデータ消去が行われるメモリセルアレイ14とから構成されている。
【0020】この図1(b)に示されている不揮発性半導体記憶装置の全体の概略構成は、通常の不揮発性半導体記憶装置と同様のものである。本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成上の特徴は、図1(a)の要部の構成に示されている。
【0021】図1(a)に示す本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の要部は、メモリセルのアドレスに対応した個数だけ設けられて、それぞれ、各メモリセルのアドレスを指定するアドレス信号がデコードされたデコードアドレス信号、メモリセルへのアクセスの可否を制御するチップイネーブル信号CE、及び、メモリセルから読み出されたデータの外部への出力の可否を制御するアウトプットイネーブル信号OEが入力され、デコードアドレス信号の入力により活性化されて、チップイネーブル信号CE及びアウトプットイネーブル信号OEに応じた出力信号を出力するOR論理ゲート1と、メモリセルからのデータ読出が終了したとき、即ち、アウトプットイネーブル信号OEが第1の論理レベル(ここではL(Low)レベル)から第2の論理レベル(ここではH(High)レベル)に変化することによりOR論理ゲート1の出力信号が第1の論理レベルから第2の論理レベルに変化するパルスエッジのトリガーとしての入力に応じて、デコードアドレス信号により指定されるアドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧VPP発生指令信号を出力するフリップフロップ2と、昇圧電圧VPP発生指令信号に応じて、上記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧VPPを発生する昇圧電圧VPP発生回路13と、1回のデータ読出終了後のメモリセルに対し昇圧電圧VPPによるデータ消去が行われるメモリセルアレイ14と、アウトプットイネーブル信号OEに応じて、メモリセルから読み出されたデータをデータ出力ノードOUTに出力するトランスファゲート3とを備えている。
【0022】OR論理ゲート1及びフリップフロップ2は、例えば、図1(b)におけるコントロール回路12に含まれるものとして構成することができる。
【0023】本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法は、メモリセルに記憶されたデータの読出回数を1回に制限し、1回のデータ読出終了後にそのメモリセルのデータを消去する点に特徴があるものである。
【0024】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の制御方法の手順、即ち、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作を示したフローチャートであり、図3は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法におけるデータ読出及びデータ読出後のデータ消去の際の主要信号波形を示したタイミングチャートである。
【0025】以下、図1,図2及び図3を参照しながら、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の制御方法の手順、即ち、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作について説明する。
【0026】タイミングAにおいて、アドレスデコーダ11によりデコードされたデコードアドレス信号がコントロール回路12に入力され、かつ、チップイネーブル信号CE及びアウトプットイネーブル信号OEがLレベルになると(ステップS1)、そのデコードアドレス信号により指定されたアドレスのメモリセルからのデータ読出が行われる(ステップS2)。アウトプットイネーブル信号OEがLレベルになることによりトランスファゲート3は導通状態となっており、メモリセルから読み出されたデータは、トランスファゲート3を介してデータ出力ノードOUTに出力される。データ読出動作は、上記アドレスのメモリセルからのデータ読出が完全に終了するまで行われる(ステップS3)。
【0027】このときデコードアドレス信号に対応するOR論理ゲート1は活性化されており、チップイネーブル信号CE及びアウトプットイネーブル信号OEがLレベルになっているので、そのOR論理ゲート1の出力信号はLレベルになっている。また、フリップフロップ2の出力信号もLレベルになっているので、昇圧電圧VPP発生回路13の出力は非昇圧電圧(ここでは、例えば5V)となっている。
【0028】メモリセルからのデータ読出が終了した後、タイミングBにおいて、アウトプットイネーブル信号OEがLレベルからHレベルになると、デコードアドレス信号により活性化されているOR論理ゲート1の出力信号がLレベルからHレベルになり、その立ち上がりエッジがフリップフロップ2のクロックノードCLKFにトリガーとして入力されると、フリップフロップ2は、デコードアドレス信号により指定されるアドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧VPP発生指令信号を、昇圧電圧VPP発生回路13に対し出力する。昇圧電圧VPP発生指令信号に応じて、昇圧電圧VPP発生回路13は昇圧電圧VPP(ここでは、例えば12V)を発生し、デコードアドレス信号により指定されるアドレスのメモリセルに昇圧電圧VPPに基づくデータ消去電圧パルスを印加してデータ消去を行うと(ステップS4)、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の制御方法の手順、即ち、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作が終了する。
【0029】以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法は、メモリセルに記憶されたデータの読出回数を1回に制限し、1回のデータ読出終了後にそのメモリセルのデータを消去するので、特に暗号化処理を行う構成と組み合わせることにより、記憶されたデータをほぼ完全に保護することができる。
【0030】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の要部の構成を示すブロック図である。尚、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体の構成は、図1(b)に示したものと同様の構成となる。
【0031】図4に示す本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の要部は、メモリセルのアドレスに対応した個数だけ設けられて、それぞれ、各メモリセルのアドレスを指定するアドレス信号がデコードされたデコードアドレス信号、メモリセルへのアクセスの可否を制御するチップイネーブル信号CE、及び、メモリセルから読み出されたデータの外部への出力の可否を制御するアウトプットイネーブル信号OEが入力され、デコードアドレス信号の入力により活性化されて、チップイネーブル信号CE及びアウトプットイネーブル信号OEに応じた出力信号を出力するOR論理ゲート1と、メモリセルのアドレスに対応した個数だけ設けられて、それぞれ、メモリセルからのデータ読出が終了したとき、即ち、アウトプットイネーブル信号OEが第1の論理レベル(ここではL(Low)レベル)から第2の論理レベル(ここではH(High)レベル)に変化することによりOR論理ゲート1の出力信号が第1の論理レベルから第2の論理レベルに変化するパルスエッジのトリガーとしての入力に応じて、カウント値をカウントアップして出力するカウンタ4と、各メモリセルからのデータ読出が可能な読出回数が設定される読出回数設定レジスタ5と、カウンタ4から出力されるカウント値と読出回数設定レジスタ5に設定された読出回数とを比較し、一致又は不一致の比較結果信号を出力するコンパレータ6と、一致の比較結果信号の入力に応じて、デコードアドレス信号により指定されるアドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧VPP発生指令信号を出力するフリップフロップ2と、昇圧電圧VPP発生指令信号に応じて、上記アドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧VPPを発生する昇圧電圧VPP発生回路13と、上記読出回数のデータ読出終了後のメモリセルに対し昇圧電圧VPPによるデータ消去が行われるメモリセルアレイ14と、アウトプットイネーブル信号OEに応じて、メモリセルから読み出されたデータをデータ出力ノードOUTに出力するトランスファゲート3とを備えている。
【0032】OR論理ゲート1,カウンタ4,読出回数設定レジスタ5,コンパレータ6及びフリップフロップ2は、例えば、図1(b)におけるコントロール回路12に含まれるものとして構成することができる。
【0033】本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法は、メモリセルに記憶されたデータの読出回数を、予め読出回数設定レジスタ5に設定される読出回数に制限し、その読出回数のデータ読出終了後にそのメモリセルのデータを消去する点に特徴があるものである。
【0034】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の制御方法の手順、即ち、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作を示したフローチャートである。
【0035】尚、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法において設定された読出回数の最後の回のデータ読出及びデータ読出後のデータ消去の際の主要信号波形を示したタイミングチャートは、図3のタイミングチャートと同様のものとなる。後述するように、設定された読出回数の最後の回以外の回のデータ読出終了の際には、図3のタイミングBに示されるように昇圧電圧VPPが非昇圧電圧から昇圧電圧に昇圧されることはない。
【0036】以下、図4,図5及び図3を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の制御方法の手順、即ち、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作について説明する。
【0037】タイミングAにおいて、アドレスデコーダ11によりデコードされたデコードアドレス信号がコントロール回路12に入力され、かつ、チップイネーブル信号CE及びアウトプットイネーブル信号OEがLレベルになると(ステップS11)、そのデコードアドレス信号により指定されたアドレスのメモリセルからのデータ読出が行われる(ステップS12)。アウトプットイネーブル信号OEがLレベルになることによりトランスファゲート3は導通状態となっており、メモリセルから読み出されたデータは、トランスファゲート3を介してデータ出力ノードOUTに出力される。データ読出動作は、上記アドレスのメモリセルからのデータ読出が完全に終了するまで行われる(ステップS13)。
【0038】このときデコードアドレス信号に対応するOR論理ゲート1は活性化されており、チップイネーブル信号CE及びアウトプットイネーブル信号OEがLレベルになっているので、そのOR論理ゲート1の出力信号はLレベルになっている。また、後述するようにコンパレータから一致の比較結果信号が入力されない限り、フリップフロップ2の出力信号もLレベルになっているので、昇圧電圧VPP発生回路13の出力は非昇圧電圧(ここでは、例えば5V)となっている。
【0039】メモリセルからのデータ読出が終了した後、タイミングBにおいて、アウトプットイネーブル信号OEがLレベルからHレベルになると、デコードアドレス信号により活性化されているOR論理ゲート1の出力信号がLレベルからHレベルになり、その立ち上がりエッジがカウンタ4のクロックノードCLKCにトリガーとして入力されると、カウンタ4は、そのカウント値を1だけカウントアップしてコンパレータ6に対し出力する(ステップS14)。
【0040】コンパレータ6は、予め読出回数設定レジスタ5に設定された読出回数とカウンタ4から出力されたカウント値とを比較し(ステップS15)、比較の結果が不一致であるときは、不一致の比較結果信号であるLレベルの出力信号をフリップフロップ2に対し継続して出力する。従って、フリップフロップ2の出力信号もLレベルのままであるので、昇圧電圧VPP発生回路13の出力は非昇圧電圧(ここでは、例えば5V)となっている。比較の結果が不一致であるということは、既に読み出した回数が、設定された読出回数に達しておらす、上記アドレスのメモリセルからのデータ読出がまだ可能であることを意味するので、装置の制御方法の手順、即ち、装置の動作は、最初に戻って、上記ステップ11からステップ15までを繰り返す(ステップS16)。
【0041】一方、比較の結果が一致であるときは、コンパレータ6は、不一致の比較結果信号であるLレベルの出力信号を一致の比較結果信号であるHレベルの出力信号に切り替えて、フリップフロップ2に対し出力する(ステップS16)。コンパレータ6の出力信号がLレベルの不一致の比較結果信号からHレベルの一致の比較結果信号に切り替わり、その立ち上がりエッジがフリップフロップ2のクロックノードCLKFにトリガーとして入力されると、フリップフロップ2は、デコードアドレス信号により指定されるアドレスのメモリセルのデータ消去のための昇圧電圧VPP発生指令信号を、昇圧電圧VPP発生回路13に対し出力する。昇圧電圧VPP発生指令信号に応じて、昇圧電圧VPP発生回路13は昇圧電圧VPP(ここでは、例えば12V)を発生し、デコードアドレス信号により指定されるアドレスのメモリセルに昇圧電圧VPPに基づくデータ消去電圧パルスを印加してデータ消去を行うと(ステップS17)、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の制御方法の手順、即ち、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作が終了する。
【0042】以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法は、メモリセルに記憶されたデータの読出回数を、予め読出回数設定レジスタ5に設定される読出回数に制限し、その読出回数のデータ読出終了後にそのメモリセルのデータを消去するので、用途に応じた適当な読出回数を設定可能にするとともに、特に暗号化処理を行う構成と組み合わせることにより、記憶されたデータをほぼ完全に保護することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法によれば、各アドレスのメモリセルに記憶されたデータの読出回数を、予め設定される所定の読出回数に制限し、上記所定の読出回数のデータ読出が終了したアドレスのメモリセルのデータを消去することとしたので、特に暗号化処理を行う構成と組み合わせることにより、記憶されたデータをほぼ完全に保護することができる。
【出願人】 【識別番号】000221199
【氏名又は名称】東芝マイクロエレクトロニクス株式会社
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成12年9月27日(2000.9.27)
【代理人】 【識別番号】100064285
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
【公開番号】 特開2002−108716(P2002−108716A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−293555(P2000−293555)