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【発明の名称】 データ処理装置及びデータ処理方法
【発明者】 【氏名】大嶋 靖久

【要約】 【課題】カードに記録されたデータ等の秘匿性を有するデータのセキュリティを向上させる。

【解決手段】CPU1は乱数値に応じたスクランブルパターン値をライト回路2内のスクランブルパターン設定部22に送出してスクランブル回路23に設定させる。スクランブル回路23はデータレジスタ21のカードデータを入力するとこのパターン値に応じた変換処理を行ってスクランブルデータとして前記パターン値とともに磁気ヘッド4へ出力し磁気ヘッドにより磁気カード5に記録させる。リード回路3は磁気カードのスクランブルデータ及びパターン値を入力すると、デスクランブル回路36においてそのスクランブルデータが前記パターン値によりデスクランブル処理され元のデータとして再生される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 可変なパターンに基づきデータをスクランブル処理してスクランブルデータとして生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記スクランブルデータを伝達する伝達手段と、前記伝達手段からのスクランブルデータを前記パターンに基づきデスクランブル処理して再生する再生手段とを備えたことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項2】 請求項1において、前記伝達手段は、データを記憶する記憶媒体に前記パターン及びこのパターンに基づき生成されたスクランブルデータを読み書きする読み書き手段であることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項3】 請求項1において、前記伝達手段は、前記パターン及びこのパターンに基づき生成されたスクランブルデータを送受信するデータ通信手段であることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項4】 請求項1において、前記パターンは、前記データのスクランブル処理に用いられる第1のパターンと、前記データのスクランブル処理範囲を示す第2のパターンとから構成されることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項5】 請求項4において、前記第1及び第2のパターンは複数設けられるとともに、前記複数の第2のパターンは前記複数の第1のパターンに対応してそれぞれ設けられることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項6】 請求項1において、前記パターンは、前記データに対してそれぞれ異なるスクランブル処理を行う複数の第1のパターンと、前記複数の第1のパターンの何れか1つを選択する第3のパターンとから構成されることを特徴とするデータ処理装置。
【請求項7】 請求項4または請求項5において、少なくとも前記第1のパターンは複数設けられ、かつ前記複数の第1のパターンの何れか1つを選択する第3のパターンを設けたことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項8】 可変なパターンに基づきデータをスクランブル処理してスクランブルデータとして生成する第1のステップと、前記第1のステップの処理に基づき生成された前記スクランブルデータを伝達する第2のステップと、前記第2のステップの処理に基づき伝達されたスクランブルデータを前記パターンに基づきデスクランブル処理して再生する第3のステップとを有することを特徴とするデータ処理方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力したデータのスクランブル処理を行うとともに、スクランブル処理されたデータをデスクランブル処理して再生するデータ処理装置及びデータ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気カードに対してデータを記録する場合、従来は予め定められたカードのデータフォーマットにしたがい、スタートビット、価値情報等のデータ、及びCRCデータ等の誤りチェック用のデータを順次、磁気カードのトラックに記録するようにしている。また、磁気カードのデータを再生する場合も予め定められたカードのデータフォーマットにしたがい、スタートビット、価値情報等のデータ、及びCRCデータの順に読み出すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、カードへデータを記録する場合及びカードのデータを再生する場合は、予め定められたカードのデータフォーマットにしたがってデータの記録及び再生を行っているため、一旦カードのデータフォーマットが解読されると、カードの記録データが把握され、これによりカードが容易に偽造されてしまうという問題が発生する。このため、入力したデータをスクランブル処理してカードに記録するとともに、カードの記録データを再生する場合はカードから読み取ったデータをデスクランブル処理して再生するようにしている。
【0004】しかしながら、こうしたスクランブル処理のパターンは一定のパターンであるため、同様に第三者により解読し易く、カードに記録されたデータのセキュリティが確保できないという問題がある。したがって、本発明は、記憶媒体に記録されたデータ等の秘匿性を有するデータのセキュリティを向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決するために本発明は、可変なパターンに基づき入力データをスクランブル処理してスクランブルデータとして生成する生成手段と、生成手段により生成されたスクランブルデータを前記パターンとともに伝達する伝達手段と、伝達手段からのスクランブルデータをこのスクランブルデータとともに伝達されたパターンに基づきデスクランブル処理して再生する再生手段とを有するものである。また、伝達手段を、データを記憶する記憶媒体に前記パターン及びこのパターンに基づき生成されたスクランブルデータを読み書きする読み書き手段としたものである。また、伝達手段を、前記パターン及びこのパターンに基づき生成されたスクランブルデータを送受信するデータ通信手段としたものである。
【0006】また、前記パターンを、入力データのスクランブル処理に用いられる第1のパターンと、入力データのスクランブル処理範囲を示す第2のパターンとから構成したものである。また、第1及び第2のパターンを複数設けるとともに、複数の第2のパターンを複数の第1のパターンに対応してそれぞれ設けるようにしたものである。また、前記パターンを、前記入力データに対してそれぞれ異なるスクランブル処理を行う複数の第1のパターンと、複数の第1のパターンの何れか1つを選択する第3のパターンとから構成したものである。また、少なくとも第1のパターンを複数設け、かつ複数の第1のパターンの何れか1つを選択する第3のパターンを設けるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したデータ処理装置の構成を示すブロック図であり、データ処理装置の出力に磁気ヘッドが接続された場合の一例を示すものである。図1において、データ処理装置は、CPU1と、CPU1からのデータを入力するとスクランブル処理を施して磁気ヘッド4へ出力し、磁気カード5に記録させるライト回路2とから構成される。
【0008】ライト回路2は、CPU1から磁気カード5へのデータをラッチするデータレジスタ21と、CPU1からのスクランブルパターンを入力すると後述のスクランブル回路23に設定するスクランブルパターン設定部22と、データレジスタ21のカードデータを入力すると前記スクランブルパターンにしたがってスクランブル処理を行う前記スクランブル回路23と、スクランブル回路23から出力されたパラレルデータをシリアルデータに変換するP/S変換回路24と、P/S変換回路24からの出力データについてCRC(cyclic redundancy check:冗長度符号チェック方式))演算を行うCRC演算部25と、CPU1からのライト許可信号a及びライトクロック信号bに基づきライト回路2内の各部へのタイミング信号を生成するタイミング生成部26と、P/S変換回路24の出力とCRC演算部25の出力との論理和をとってその出力信号OUTを磁気ヘッド4に出力し磁気ヘッド4から磁気カード5に記録させるオア回路27とから構成される。
【0009】図2は、磁気カード5に記録されるデータのフォーマットを示す図である。磁気カード5には、図2に示すように、スタートビットX1,スクランブルパターン値X2,スクランブルデータX3,CRCデータX4の順にデータが記録される。
【0010】図1及び図2を用いてライト回路2の動作を説明する。CPU1は磁気カード5にデータを記録する場合、図2に示すフォーマットにしたがってまず乱数値に基づいて生成されたスクランブルパターン値をスクランブルパターン設定部22に予め設定する。その後、カードにデータを記録する際にはスタートビットX1をデータレジスタ21に書き込み、乱数値に基づいて生成されたスクランブルパターン値X2をデータレジスタ21に書き込む。
【0011】すると、スクランブル回路23は、データレジスタ21に書き込まれたスタートビットX1及びスクランブルパターン値X2を入力してP/S変換回路24へ出力するとともに、引き続いてデータレジスタ21に書き込まれたカードデータを読み出し、このカードデータについてスクランブルパターン設定部22により設定されたスクランブルパターンに基づくスクランブル処理を行いスクランブルデータX3としてP/S変換回路24へ出力する。
【0012】P/S変換回路24はスクランブル回路23から出力されたスタートビットX1,スクランブルパターン値X2及びスクランブルデータX3を入力すると、ライト許可信号aのオン後にライトクロック信号bに同期してこれらのパラレルデータX1,X2,X3を順次シリアル信号に変換し出力端子Qから出力する。P/S変換回路24から出力されたシリアル信号はオア回路27の一方の入力端子へ出力されるとともに、CRC演算部25に出力される。CRC演算部25では、これらのシリアルデータX1,X2,X3をライトクロック信号bに同期して順次入力するが、これら各入力データのうち、タイミング生成部26の出力端子OUTからのタイミング出力以降に入力したスクランブルデータX3についてCRC演算を行い、その演算結果のCRCデータX4をライトクロック信号bに同期して順次シリアル信号としてオア回路27の他方の入力端子に出力する。
【0013】この結果、オア回路27から磁気ヘッド4へ図2のフォーマットで示されるスタートビットX1,スクランブルパターン値X2,スクランブルデータX3,CRCデータX4が順次出力され、磁気ヘッド4により磁気カード5の磁気トラックに書き込まれる。
【0014】図3は、磁気カード5に記録されるデータのスクランブル処理の際に用いられる変換テーブル(第1の変換テーブル)の一例を示す図である。ここで、図1のスクランブルパターン設定部22により設定されるスクランブルパターン値は16進(HEX)で「00」〜「FF」の256通りがある。このスクランブルパターン値は、前述したようにCPU1が乱数値に応じて生成してスクランブルパターン設定部22に送り、スクランブルパターン設定部22によりスクランブル回路23に設定させるものである。いま、スクランブルパターン値として「00」が設定されたとすると、スクランブル回路23は図3の変換テーブルに示すようにデータレジスタ21のカードデータのスクランブル処理を行わない。
【0015】ところが、スクランブルパターン値として「01」が設定されると、スクランブル回路23は、図3の変換テーブルに示すように、データレジスタ21から入力した8ビットのカードデータのうち、D0,D1,D2,D3の各ビットデータがそれぞれD3,D2,D1,D0ビットデータとなるように変換処理し、かつデータレジスタ21から入力した8ビットのカードデータのうち、D4,D5,D6,D7の各ビットデータがそれぞれD7,D6,D5,D4ビットデータとなるように変換処理して出力する。なお、スクランブルパターン値として、「00」、「01」以外の値が設定された場合には上記とは異なる変換処理を行って出力する。
【0016】ここで、図4に示すように、スクランブルパターン値として「01」が設定され、かつ前記カードデータのうち第1バイトデータ(8ビットデータ)が2進値で「01110111」であれば、スクランブル処理後のデータは2進値で「11101110」となる。また、前記カードデータのうち第2バイトデータ(8ビットデータ)が図4のように2進値で「01011010」であれば、スクランブル処理後のデータは2進値で「10100101」となる。また、第3バイトデータ以降のカードデータについても図3の変換テーブルにしたがって同様に変換される。
【0017】図5は、磁気カード5に記録されたデータの再生を行う前述のデータ処理装置のリード回路の構成を示すブロック図である。リード回路3は、磁気ヘッド4により磁気カード5から読み取られたデータのうちスタートビットX1を検出するスタートビット検出回路31と、磁気カード5から読み取られたカードデータ(スクランブルデータX3)を入力してCRC演算を行い磁気カード5から同様に読み取られたCRCデータX4との一致を検出して正否を示すOK/NG信号gを出力するCRC演算部32と、磁気カード5から読み取られたシリアルのスクランブルデータX3をパラレルデータに変換するS/P変換回路33と、CPU1からのリード許可信号d及びリードクロック信号eに基づきリード回路3内の各部へのタイミング信号を生成するタイミング生成部34と、CPU1からのデスクランブルパターンを入力すると後述のスクランブル回路36に設定するデスクランブルパターン設定部35と、S/P変換回路33からのスクランブルデータX3を入力すると前記デスクランブルパターンにしたがってデスクランブル処理を行う前記デスクランブル回路36と、デスクランブル回路36からデスクランブル処理された結果のカードデータを蓄積するとともにCPU1側へ出力するデータレジスタ37とから構成される。
【0018】以上のように構成されたリード回路3の動作を説明する。磁気ヘッド4により磁気カード5から読み取られたデータが入力データ(DATAIN)としてリード回路3に入力されると、リードクロック信号eに同期して動作するスタートビット検出回路31によりその入力データからスタートビットX1が検出される。この検出出力により、タイミング生成部34が起動され、このときリード許可信号dがオンしていればタイミング生成部34は次のリードクロック信号eにより出力端子OUTからタイミング信号を出力する。このタイミング信号によりCRC演算部32及びS/P変換回路33が起動される。
【0019】S/P変換回路33は起動されると、このスタートビットX1に続く磁気カード5のスクランブルパターン値X2を順次パラレルデータに変換し、出力端子Qからデスクランブル回路36へ出力する。デスクランブル回路36は入力したスクランブルパターン値X2及びスクランブルデータX3のうち、スクランブルパターン値X2をデータレジスタ37へ送出する。CPU1はデータレジスタ37からスクランブルパターン値X2を入力すると、このスクランブルパターン値X2をデスクランブルパターン値としてデスクランブルパターン設定部35に送出し、デスクランブル回路36に設定させる。
【0020】デスクランブル回路36は、設定されたデスクランブルパターン値に基づき磁気カード5からのスクランブルデータX3のデスクランブル処理を行い、その処理結果のデータをデータレジスタ37へ送出する。CPU1はデータレジスタ37内のデスクランブル処理されたデータをカードデータとして入力する。
【0021】一方、CRC演算部32は、前述したようにタイミング生成部34からのタイミング信号により起動されると、リードクロック信号eに同期して磁気カード5からの入力データDATA INのうち、スクランブルパターン値X2に続くスクランブルデータX3についてCRC演算を行い、その演算結果のCRCデータと入力データDATA INに含まれる磁気カード5からのCRCデータX4との一致を比較し、比較結果を示すOK/NG信号gを出力する。CPU1は、OK/NG信号gを入力してこれがOKを示す場合は、磁気カード5から入力したカードデータを正常と判断する一方、OK/NG信号gがNGを示す場合は磁気カード5から入力したカードデータを異常と判断して、再度磁気ヘッド4に指示して磁気カード5のデータの読み取りを行わせる。
【0022】図6は、磁気カード5から読み取ったデータのデスクランブル処理の際に用いられる変換テーブル(第2の変換テーブル)の一例を示す図である。ここで、図5のデスクランブルパターン設定部35により設定されるデスクランブルパターン値も16進(HEX)で「00」〜「FF」の256通りがある。いま、デスクランブルパターン値として「00」が設定されると、デスクランブル回路36は図6の変換テーブルに示すように磁気カード5から読み取ったデータについてはスクランブル処理を行わない。
【0023】ところが、デスクランブルパターン値として「01」が設定されると、デスクランブル回路36は、図6の変換テーブルに示すように、磁気カード5から読み取った8ビットデータのうち、D0,D1,D2,D3の各ビットデータがそれぞれD3,D2,D1,D0ビットデータとなるように変換処理し、磁気カード5からの8ビットデータのうち、D4,D5,D6,D7の各ビットデータがそれぞれD7,D6,D5,D4ビットデータとなるように変換処理してデータレジスタ37へ出力する。なお、デスクランブルパターン値として「00」、「01」以外の値が設定された場合には上記とは異なる変換処理を行って出力する。
【0024】ここで、図7に示すように、デスクランブルパターン値として「01」が設定され、かつ磁気カード5から入力したデータのうち第1バイトデータ(8ビットデータ)が2進値で「11101110」であれば、デスクランブル処理後のデータは2進値で「01110111」となる。また、磁気カード5から入力したデータのうち第2バイトデータ(8ビットデータ)が図7のように2進値で「10100101」であれば、デスクランブル処理後のデータは2進値で「01011010」となる。また、第3バイトデータ以降のデータについても図6の変換テーブルにしたがって同様に変換される。
【0025】このように、磁気カード5に対して価値情報などのカードデータを記録する場合は、CPU1が乱数値に応じて設定したスクランブルパターン値X2と、前記カードデータがこのスクランブルパターン値X2に基づいてスクランブル処理されたスクランブルデータX3とを記録するとともに、磁気カード5のデータを再生する場合は、磁気カード5から読み取ったスクランブルデータX3を同様に磁気カード5から読み取った前記スクランブルパターン値X2に基づきデスクランブル処理して再生するようにしたので、磁気カード5には規則性のないデータが記録されることになり、したがって、磁気カード5の記録データの第三者による解読が困難になることから、データのセキュリティが向上する。
【0026】なお、本実施の形態では、8ビットデータのうち上位4ビットと下位4ビットについてそれぞれスクランブル及びデスクランブル処理を行うようにしたが、8ビットデータの全てのビットを組み合わせるパターンでスクランブル及びデスクランブル処理を行うようにすれば、データに対しより複雑なスクランブルをかけることができデータのセキュリティ性がさらに向上する。さらに16ビット単位、或いは32ビット単位で全てのビットデータの組み合わせを行うパターンを用いればデータのセキュリティが一層向上する。
【0027】また、複数のスクランブルパターン値を本来のデータが記録される磁気トラック以外の専用トラックに記録し、その専用トラック領域をカードと同一色で塗装したうえ、複数のスクランブルパターン値の1つを選択するようなアルゴリズムをデータ処理装置に持たせるようにすれば、磁気カードのデータのセキュリティがさらに向上する。また、磁気カードの磁気トラックにスクランブルパターン値を記憶せずに、磁気カード上のエンボス文字を読み取り、読み取ったエンボス文字データから一定のアルゴリズムにしたがってスクランブルパターン値を生成し、生成したスクランブルパターン値によってスクランブル処理を行うようにすれば、磁気カードのデータのセキュリティがさらに向上する。なお、本実施の形態では、磁気カード5に記録するデータの例について説明したが、ICカードに適用しても同等の効果を奏する。さらに、有線及び無線通信の際に送受されるデータについても同様に適用できる。
【0028】図8は、データのセキュリティをさらに向上させるためのデータフォーマットの例を示す図である。図8(a)の例は、スクランブルパターン値X2とともにスクランブル処理範囲X5を設定する。この場合、図1のライト回路2では、磁気カードに記録されるデータのうちスクランブル処理範囲X5で示されるデータをスクランブルパターン値X2でスクランブル処理してスクランブルデータX3−Aとして、スクランブル処理範囲X5及びスクランブルパターン値X2とともに記録し、それ以外のデータについてはスクランブル処理を行わずにそのままデータX3−Bとして記録する。一方、図5のリード回路3では、磁気カード5に記録されたスクランブル処理範囲X5で示されるデータ(即ち、スクランブルデータX3−A)について、スクランブルパターン値X2によりデスクランブル処理して再生する。
【0029】次に図8(b)の例は、複数のスクランブル処理範囲X5−1,X5−2を設定するとともに、図1のライト回路2は各スクランブル処理範囲で示されるデータについて、それぞれ異なるスクランブルパターン値X2−1,X2−2でスクランブル処理してスクランブルデータX3−1A,X3−2Aとして磁気カード5に記録する。この場合、スクランブル処理範囲X5−1,X5−2及びスクランブルパターン値X2−1,X2−2についても磁気カード5に記録する。
【0030】図5のリード回路3は、磁気カード5に記録されたスクランブル処理範囲X5−1で示されるデータ(即ち、スクランブルデータX3−1A)について、スクランブルパターン値X2−1によりデスクランブル処理して再生するとともに、スクランブル処理範囲X5−2で示されるデータ(即ち、スクランブルデータX3−2A)について、スクランブルパターン値X2−2によりデスクランブル処理して再生する。
【0031】図8(a)及び図8(b)の例は磁気カード5(記憶媒体)に記録されるデータのフォーマットの例について説明したがICカード(記憶媒体)に記録されるデータについても同様に適用できる。さらに、有線及び無線通信の際に有線または無線機器の伝送回路(データ通信手段)を介して通信されるデータについても同様に適用できる。即ち、送信側では、スクランブル処理範囲で示される送信データについて、スクランブルパターン値でスクランブル処理してスクランブルデータとして、スクランブル処理範囲及びスクランブルパターン値とともに受信側へ送信し、受信側では送信側から受信したスクランブル処理範囲で示されるデータ(スクランブルデータ)について、同様に送信側から受信したスクランブルパターン値によりデスクランブル処理して再生する。
【0032】次に図8(c)の例は、複数のスクランブルパターン値X2−1,X2−2,・・・を磁気カード5に記録するとともに、これら複数のスクランブルパターン値の何れか1つを選択するスクランブルパターン選択データX6を磁気カード5に記録する。ここで、図1のライト回路2はスクランブルパターン選択データX6により選択されたスクランブルパターン値でデータをスクランブル処理してスクランブルデータX3及びCRCデータX5として磁気カード5に記録する。図5のリード回路3は、磁気カード5に記録されたスクランブルデータX3について、同様に磁気カード5に記録されているスクランブルパターン選択データX6によって選択したスクランブルパターン値によりデスクランブル処理して再生する。
【0033】次に図8(d)の例は、複数のスクランブルパターン値X2−1,X2−2,・・・を磁気カード5に記録するとともに、これら複数のスクランブルパターン値の何れか1つを選択するスクランブルパターン選択データX6を磁気カード5に記録する。さらに、スクランブル処理範囲X5も磁気カード5に記録する(スクランブル処理範囲は、前述の図8(b)のように各スクランブルパターン値X2−1,X2−2,・・・に対応してそれぞれ設けるようにしても良い)。
【0034】ここで、図1のライト回路2は、入力したデータの中のスクランブル処理範囲X5で示されるデータについて、スクランブルパターン選択データX6により選択されたスクランブルパターン値でスクランブル処理してスクランブルデータX3−Aとして磁気カード5に記録するとともに、スクランブル処理範囲外のデータについてはスクランブル処理を行わずにそのまま、データX3−B及びCRCデータX4として磁気カード5に記録する。図5のリード回路3は、磁気カード5に記録されたスクランブル処理範囲X5で示されるスクランブルデータX3−Aについてデスクランブル処理を行ってデータを再生する。即ち、受信側では同様に磁気カード5に記録されている各スクランブルパターン値X2−1,X2−2,・・・スクランブルパターンのうち、選択データX6によって選択したスクランブルパターン値でスクランブルデータX3−Aをデスクランブル処理してデータの再生を行う。
【0035】図8(c),図8(d)に示すデータフォーマットは、磁気カード5やICカードに記録されるデータの他に、有線及び無線通信の際に送受されるデータに適用することも可能である。即ち、送信側では、入力したデータのうち、予め設定されたスクランブル処理範囲X5で示されるデータについて、同様に予め設定されたスクランブルパターン選択データX6によって選択されたスクランブルパターン値でスクランブル処理しスクランブルデータX3−Aとして、スクランブル処理範囲X5,スクランブルパターン選択データX6及びスクランブルパターン値X2−1,X2−2,・・・とともに受信側へ送信する。
【0036】受信側では、送信側から受信した各データのうち、送信側から送信されたスクランブル処理範囲X5で示されるスクランブルデータX3−Aについてデスクランブル処理を行う。この場合、受信側では同様に送信側から送信された各スクランブルパターン値のうちスクランブルパターン選択データX6によって選択したスクランブルパターン値で前記スクランブルデータX3−Aをデスクランブル処理して再生する。
【0037】ここで、図8(c),図8(d)に示すスクランブルパターン選択データX5のデータ領域を、データの送信毎にカウントアップする送信カウンタとして構成し、各スクランブルパターン値X2−1,X2−2,・・・のうち、送信側から受信側へ送信するデータの送信回数に応じたスクランブルパターン値を選択してこのスクランブルパターン値で送信データをスクランブル処理するように構成することもできる。即ち、1回目のデータの送信時にはその送信データはスクランブルパターン値X2−1によりスクランブル処理され、2回目のデータの送信時にはその送信データはスクランブルパターン値X2−2によりスクランブル処理されるとともに、3回目のデータの送信時にはその送信データはスクランブルパターン値X2−3によりスクランブル処理される。
【0038】また、スクランブルパターン値がX2−1,X2−2の2つしかない場合は、データの送信回数の奇数回及び偶数回に応じたスクランブルパターン値を選択してこのスクランブルパターン値で送信データをスクランブル処理するようにする。即ち、1回目のデータの送信時にはその送信データをスクランブルパターン値X2−1によりスクランブル処理したとすると、2回目のデータの送信時にはその送信データはスクランブルパターン値X2−2によりスクランブル処理されるとともに、3回目のデータの送信時にはその送信データはスクランブルパターン値X2−1によりスクランブル処理される。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例えば乱数により生成された可変なパターンに基づき入力データをスクランブル処理してスクランブルデータとして生成し、伝達手段はこのスクランブルデータを前記パターンとともに伝達する一方、伝達手段からのスクランブルデータを伝達手段からの前記パターンに基づきデスクランブル処理して再生するようにしたので、記憶媒体に記録されたデータや送受信されるデータ等の秘匿性を有するデータは、可変なパターンに基づきスクランブル処理されていることから、第三者による解読が困難となり、したがってカードに記録されるこの種のデータのセキュリティを向上させることができる。
【0040】また、伝達手段を、データを記憶する記憶媒体に前記パターン及びこのパターンに基づき生成されたスクランブルデータを読み書きする読み書き手段としたので、同様に記憶媒体に記録されたデータ等の秘匿性を有するデータの第三者による解読が阻止でき、データのセキュリティが向上する。また、伝達手段を、前記パターン及びこのパターンに基づき生成されたスクランブルデータを送受信するデータ通信手段としたので、例えば送信側から受信側へ送信されるデータのセキュリティが向上する。また、前記パターンを、入力データのスクランブル処理に用いられる第1のパターンと、入力データのスクランブル処理範囲を示す第2のパターンとから構成したので、カードの記録データや送信データのセキュリティが一層向上する。また、第1及び第2のパターンを複数設けるとともに、複数の第2のパターンを複数の第1のパターンに対応してそれぞれ設けるようにしたので、カードの記録データや送信データのセキュリティをさらに向上させることができる。また、パターンを、入力データに対してそれぞれ異なるスクランブル処理を行う複数の第1のパターンと、複数の第1のパターンの何れか1つを選択する第3のパターンとから構成したので、データのセキュリティが一層向上する。また、第1のパターンを少なくも複数設け、かつ複数の第1のパターンの何れか1つを選択する第3のパターンを設けるようにしたので、同様にデータのセキュリティが一層向上する。
【出願人】 【識別番号】000003632
【氏名又は名称】株式会社田村電機製作所
【出願日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【代理人】 【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
【公開番号】 特開2002−108711(P2002−108711A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−300717(P2000−300717)