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【発明の名称】 ディスクキャッシュ制御システム
【発明者】 【氏名】森川 誠

【要約】 【課題】ファイルのアクセスモードに見合った適切なディスクキャッシュモードが設定されていない場合にはキャッシュの効果がなくなっていた。

【解決手段】本発明は、ディスクキャッシュを効率的に使用するシステムを提供するもので、ディスクキャッシュ制御手段81は、磁気ディスク処理装置4に対して複数のディスクキャッシュモードの設定を行う。ファイル領域確保手段82では、ディスクキャッシュ制御手段81で設定されたキャッシュモードによりファイルに最適なモードが設定されているディスクの領域にファイルを確保する。ファイルアロケーション手段83では、ファイル使用時にファイルアクセスタイプにより最適なキャッシュモードをディスクキャッシュ制御手段81により設定する。このようにして、キャッシュモードを使用するファイルに対応して最適なキャッシュモードが設定されキャッシュの有効利用を可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 磁気ディスク装置と、前記磁気ディスク装置との入出力処理を高速化するためのメモリをもつ磁気ディスクキャッシュと、前記磁気ディスク装置と前記磁気ディスクキャッシュとを制御する磁気ディスク処理装置と、前記磁気ディスク処理装置を本体装置から制御するCPUと、を有するディスクキャッシュ制御システムにおいて、前記本体装置にあって前記磁気ディスクキャッシュの動作モードであるキャッシュモードと該キャッシュモードに割り当てるキャッシュメモリサイズを前記磁気ディスクキャッシュに設定し且つ該キャッシュモードと該キャッシュモードを適用する前記磁気ディスク装置の開始アドレスと終了アドレスを前記磁気ディスク処理装置にエリア情報として設定するディスクキャッシュ制御手段と、前記磁気ディスク装置に新規に領域を確保するファイルに対しその領域のアドレスをそのファイルのアクセスモードを元にそれに適合するキャッシュモードを決定して割り当てするファイル領域確保手段と、ファイルのオープン時にそのファイルのアクセスモードに適合するキャッシュモードを選定し該キャッシュモードを有する前記エリア情報内に当該ファイルが含まれるかを確認し含まれない場合は前記選定したキャッシュモードと当該ファイルの位置情報から前記エリア情報を作成して前記磁気ディスク処理装置に登録を行うファイルアロケーション手段と、を備えることを特徴とするディスクキャッシュ制御システム。
【請求項2】 前記磁気ディスク装置の領域を適用するキャッシュモードに対し割り当てることを特徴とするディスクキャッシュ制御システム。
【請求項3】 ファイルのアクセスモードから該アクセスモードに適合したキャッシュモードが動作することを特徴とするディスクキャッシュ制御システム。
【請求項4】 前記エリア情報は、キャッシュモードと該キャッシュモードに割り当てた前記磁気ディスク装置の開始アドレスと終了アドレスとからなることを特徴とする請求項1または2記載のディスクキャッシュ制御システム。
【請求項5】 入出力の実行時、前記磁気ディスク装置の入出力アドレスを含む前記エリア情報に記載されたキャッシュモードが動作することを特徴とする請求項1または2記載のディスクキャッシュ制御システム。
【請求項6】 キャッシュモードに割り当てされた前記磁気ディスク装置の領域量に従い該キャッシュモードの有するキャッシュメモリサイズを決定することを特徴とする請求項2記載のディスクキャッシュ制御システム。
【請求項7】 前記アクセスモードにはデータのコピー時に適用するデータ複写モードとデータの同報送信時に使用するデータ再使用モードとを有することを特徴とする請求項3記載のディスクキャッシュ制御システム。
【請求項8】 1以上のキャッシュモードが同時に動作することを特徴とする請求項1、2または3記載のディスクキャッシュ制御システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクキャッシュを制御するシステムに関し、特に1台のディスク装置に対して複数のキャッシュモードを設定し上位装置のアプリケーションのファイルアクセスモードに適合するキャッシュモードを選択して処理するディスクキャッシュ制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置6へのアクセスにおけるアクセス時間の短縮を図るため、従来より様々な工夫が行われてきた。磁気ディスク装置6のアクセス時間を左右する要因としては、磁気ヘッドをアクセス対象とする記録領域へ位置付けするシーク処理、位置付けされた記録領域における回転待ち処理、ディスクキャッシュ機構におけるデータヒット率があげられる。
【0003】ディスクキャッシュ機構は、RAMやEEPROM等の半導体メモリを使用し、磁気ディスク装置と主記憶メモリとの間にあって主記憶メモリの情報を磁気ディスク装置に書き込む場合、逆に磁気ディスク装置の情報を主記憶メモリに読み出す場合において、それぞれの情報を一時的に記憶するものである。これにより磁気ディスク装置へのアクセスを行う前にディスクキャッシュにアクセス対象の情報があればその情報を主記憶メモリとの間で転送しあうことで磁気ディスク装置への実際のアクセス回数を削減し性能の向上を図るものである。
【0004】従来の磁気ディスク装置におけるディスクキャッシュシステムのキャッシュのモードとしては、例えば、ライトスルー方式やライトバック方式等があげられるが、キャッシュのモードは、装置1台について1つのモードの設定か、I/O発行時にキャッシュモードを指定していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術には、次のような問題点があった。
【0006】第1の問題点は、装置に対してキャッシュモードを指定しても、磁気ディスク装置上のファイルへの入出力を実行する際に、適切なキャッシュモードを指定していない場合には十分にキャッシュの効果を出すことができない。その理由は、プログラムからのファイルへのアクセスモードによりそのアクセスモードに見合った適切なキャッシュモードがあり、適切なモードが設定、指定されていない場合にはキャッシュの効果がなくなるためである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のディスクキャッシュ制御システムは、磁気ディスク装置と、前記磁気ディスク装置との入出力処理を高速化するためのメモリをもつ磁気ディスクキャッシュと、前記磁気ディスク装置と前記磁気ディスクキャッシュとを制御する磁気ディスク処理装置と、前記磁気ディスク処理装置を本体装置から制御するCPUと、を有するディスクキャッシュ制御システムにおいて、前記本体装置にあって前記磁気ディスクキャッシュの動作モードであるキャッシュモードと該キャッシュモードに割り当てるキャッシュメモリサイズを前記磁気ディスクキャッシュに設定し且つ該キャッシュモードと該キャッシュモードを適用する前記磁気ディスク装置の開始アドレスと終了アドレスを前記磁気ディスク処理装置にエリア情報として設定するディスクキャッシュ制御手段と、前記磁気ディスク装置に新規に領域を確保するファイルに対しその領域のアドレスをそのファイルのアクセスモードを元にそれに適合するキャッシュモードを決定して割り当てするファイル領域確保手段と、ファイルのオープン時にそのファイルのアクセスモードに適合するキャッシュモードを選定し該キャッシュモードを有する前記エリア情報内に当該ファイルが含まれるかを確認し含まれない場合は前記選定したキャッシュモードと当該ファイルの位置情報からエリア情報を作成して前記磁気ディスク処理装置に登録を行うファイルアロケーション手段と、を備える。
【0008】本発明の第2のディスクキャッシュ制御システムは、前記磁気ディスク装置の領域を適用するキャッシュモードに対し割り当てることを備える。
【0009】本発明の第3のディスクキャッシュ制御システムは、ファイルのアクセスモードから該アクセスモードに適合したキャッシュモードが動作することを備える。
【0010】本発明の第4のディスクキャッシュ制御システムは、第1または第2の発明において、前記エリア情報は、キャッシュモードと該キャッシュモードを適用する磁気ディスク装置の開始アドレスと終了アドレスとからなることを備える。
【0011】本発明の第5のディスクキャッシュ制御システムは、第1または第2の発明において、入出力の実行時、磁気ディスク装置の入出力アドレスを含む前記エリア情報に記載されたキャッシュモードが動作することを備える。
【0012】本発明の第6のディスクキャッシュ制御システムは、第2の発明において、キャッシュモードに割り当てされた磁気ディスク装置の領域量に従い該キャッシュモードの有するキャッシュメモリサイズを決定することを備える。
【0013】本発明の第7のディスクキャッシュ制御システムは、第3の発明において、前記アクセスモードにはデータのコピー時に適用するデータ複写モードとデータの同報送信時に使用するデータ再使用モードとを備える。
【0014】本発明の第8のディスクキャッシュ制御システムは、第1、2または第3の発明において、1以上のキャッシュモードが同時に動作することを備える。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1を参照すると、本発明のキャッシュ制御システムの一実施例の構成は、パーソナルコンピュータやワークステーションや汎用計算機等の本体装置でのCPU7による指令に基づいて、磁気ディスク処理装置4と、磁気ディスク処理装置4を通し磁気ディスクキャッシュ5と磁気ディスク装置6と、が制御される。応用プログラム9からのキャッシュモード等の設定要求に基づき、CPU7から発行されたコマンドは、磁気ディスク処理装置4で受け付けられ、磁気ディスクキャッシュ5と磁気ディスク装置6とを制御することができる構成を持つものとする。
【0017】磁気ディスクキャッシュ5は、半導体メモリ等で構成され、磁気ディスク装置6とCPU7との間の入出力の高速化を図るためのメモリである、磁気ディスク処理装置4は、キャッシュモードに対応するプログラムを含み、指定されたキャッシュモードに対応するプログラムが動作して磁気ディスクキャッシュ5のキャッシュメモリを制御する。
【0018】CPU7は、オペレーティングシステム8と、応用プログラム9と、を含む。オペレーティングシステム8は、ファイル領域管理手段80と、ディスクキャッシュ制御手段81と、ファイル領域確保手段82と、ファイルアロケーション手段83と、を含む。
【0019】これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。
【0020】ディスクキャッシュ制御手段81は、磁気ディスク処理装置4に対してそれぞれの磁気ディスク装置6に対して磁気ディスクキャッシュ5のキャッシュモード毎のキャッシュ領域サイズの初期値と最小値と最大値との設定と、各キャッシュモードを適用する磁気ディスク装置6の領域開始アドレスと領域終了アドレスの設定を行う。また、設定されているキャッシュモードやキャッシュサイズと領域開始アドレスと領域終了アドレスについては、設定されている値と実行中における値の確認をすることもできる。
【0021】ファイル領域確保手段82は、新規ファイル領域の磁気ディスク装置6上への確保や確保した領域に対する最適なキャッシュモードの設定やキャッシュサイズの変更を行う。
【0022】ファイルアロケーション手段83は、応用プログラム9が動作する時に使用するファイルのアクセスモードの確認、アクセスモードに対して最適なキャッシュモードの設定、キャッシュサイズの変更を行う。 一般にファイルに対するアクセスモードにはファイルの先頭または途中から順番に書き込んだり読み込んだりするシーケンシャルアクセス、ファイル中のアクセスするレコードの番号を指定して当該レコードを直接にアクセスするダイレクトアクセスや索引によりアクセスする索引アクセスがある。本発明でのアクセスモードはこれに加えデータの入力モードや出力モードも含めたものをアクセスモードと定義する。
【0023】ファイル領域管理手段80は、磁気ディスク装置6上のファイルの領域の確保や解放、空き領域の管理等を行う。
【0024】応用プログラム9は、磁気ディスク装置6上にファイルの領域を確保したり、確保したファイルについて、あるアクセスモードでデータの書き込みや読み込みを行うアプリケーションプログラムであり、システムの責任者による磁気ディスク装置6へのキャッシュモードの初期設定等を行うプログラムも含むものとする。
【0025】次に、本発明の一実施例の動作について図1と、図2から図6のフローチャートを参照して説明する。
【0026】まず、応用プログラム9は、オペレーティングシステム8を通してディスクキャッシュ制御手段81により磁気ディスク処理装置4に対して磁気デスクキャッシュ5に適用するキャッシュモードと各キャッシュモード毎のキャッシュ領域サイズとして初期値と最小値と最大値とを設定する。ここで初期値は、システム立ち上げ直後における各キャッシュモードに割り当てられるディスクキャッシュ5のサイズであり、最小値は、運用中において、他のキャッシュモードで使用するディスクキャッシュ領域が性能を維持する為に不足した際、自キャッシュモードが保有する領域を他のキャッシュモードに与えて、自キャッシュモードのキャッシュサイズを縮小する時のこれ以上は縮小できないという下限値であり、最大値は、最小値の場合とは逆に、自キャッシュモードの保有する領域を拡張する時の上限値である。
【0027】ディスクキャッシュ制御手段81では、一つの磁気ディスク装置6に対して1または複数のキャッシュモードを設定でき、個々のキャッシュモードを適用する磁気ディスク装置6の領域を、開始アドレスと終了アドレスとして1以上設定することが可能である。
【0028】ディスクキャッシュのモードとしては、例えば(1)STDモード(2)TMPモード(3)SEQモード等がある。
【0029】(1)のSTDモードでは、上位装置からのライトI/Oに関して、磁気ディスクキャッシュ5にヒットした場合にはディスクキャッシュ5と磁気ディスク装置6の両方にデータが書かれ、ミスヒット時には磁気ディスク装置6にのみ書かれる。リードI/Oに関しては、キャッシュヒット時にはディスクキャッシュ5よりデータが転送され、ミスヒット時には磁気ディスク装置6データの転送と、ディスクキャッシュ5へのローディングが行われる。
【0030】(2)のTMPモードでは、ライトI/Oに関しては、ディスクキャッシュ5のヒット、ミスヒットに関わらず、ディスクキャッシュ5と磁気ディスク装置6の両方に書き込まれる。リードI/Oに関しては、キャッシュヒット時にはディスクキャッシュ5よりデータが転送され、ミスヒット時には磁気ディスク装置6からデータの転送と、ディスクキャッシュ5への ローディングが行われる。
【0031】(3)のSEQモードでは、ライトI/Oに関しては、キャッシュヒット時には、ヒットしたディスクキャッシュ5の情報をフラッシュ(廃棄)し、磁気ディスク装置6にのみ書き込む。ミスヒット時にも磁気ディスク装置6にのみ書き込む。リードI/Oに関しては、キャッシュヒット時にはディスクキャッシュ5からデータが転送される。ミスヒット時は、I/O要求サイズを超えて磁気ディスク装置6から先読みを行いディスクキャッシュ5にロードを行う。
【0032】例えば、プログラムからのファイルに対するアクセスモードがシーケンシャルな読み込みの場合は(3)のSEQモードが効果的である。それは先読みして磁気ディスクキャッシュ5上に置かれているデータを磁気ディスク装置6にアクセスすることなく取り込むことができるからである。またデータをコピーするような場合には、シーケンシャルな読み込みとシーケンシャルな書き込みが交互に行われる。この場合、書き込み側でも書き込みデータを磁気ディスクキャッシュ5上に何ブロックかを保持し、ある程度まとまった状態で一度に書き込む処理を行うキャッシュモードを用意すれば効果的である。この時、コピー処理がディスク間で実行されるとすると、応用プログラム9からは、入力側のファイルのアクセスモードについてはシーケンシャルの入力モードで(3)のSEQのキャッシュモードと関連付け、出力側のファイルについては、前述した書き込みデータを何ブロックか書き込み前に保持するキャッシュモードを、アクセスモードの指定としてシーケンシャルな書き込みで関連付けることで可能となる。出力時に障害が発生し磁気ディスクキャッシュ5に残ったデータの書き込みが行われなかった場合でも、コピー処理の場合には再実行が可能なことが背景となっている。又、同じデータを複数個所に同報送信するような場合、読み込んだデータを何度も使用することになるため、磁気ディスクキャッシュ5上に一旦読み込んだデータを保持しつづけるキャッシュモードを定義し応用プログラムからはシーケンシャル読み込みで読み込みデータの保持をアクセスモードとして指定する形で当該キャッシュモードとの関連付けを行う。このように上記(1)〜(3)以外のキャッシュモード以外にもコピー処理や同報送信処理に適合したキャッシュモードを準備することが可能である。本発明におけるアクセスモードにはコピー処理に対応するアクセスモードや、同報送信時等における入力データについての再使用モード等の種々のモードの指定が、アクセスモードとして応用プログラム9からできるようになっている。
【0033】以上のようにディスクキャッシュ制御手段81とファイル領域確保手段82とファイルアロケーション手段83は、各応用プログラム9の使用するファイルのアクセスモードから適用するキャッシュモードを決定する。次に、磁気ディスク装置6の領域を、各キャッシュモードに割り当てる。この割り当ての情報は、磁気ディスク処理装置4上に設定され、キャッシュモードと領域開始アドレスと領域終了アドレスから構成されるエリア情報として管理される。
【0034】実際の入出力の実行にあたっては、入出力の対象となる磁気ディスク装置6のアドレスによってこのエリア情報が参照され、当該のアドレスを領域開始アドレスと領域終了アドレスの間に含むキャッシュモードが磁気ディスク処理装置4で動作することになる。尚、キャッシュモードの割り当てが行われていない磁気ディスク6の領域に対しての入出力動作に関しては、どのキャッシュモードも動作しないように制御される。又、応用プログラム9でのファイルのクローズ処理時、当該ファイルの領域の開始と終了アドレスが対応するキャッシュモードに通知され、当該ファイルについてのキャッシュデータは磁気ディスクキャッシュ5から消去される。
【0035】次に、図2から図6のフローチャートを使用して詳細な説明を行う。
【0036】図2は、ディスクキャッシュ制御手段81でのキャッシュモードを初期設定する処理を説明したフローチャートである。この処理は、通常磁気ディスク装置6の初期化処理と連動して行うものである。
【0037】まず、応用プログラム9は、対象とする磁気ディスク装置6に対して、適用するキャッシュモードと、そのキャッシュモードで動作する時の磁気ディスクキャッシュ5に確保するキャッシュサイズ(初期値、最小値、最大値)と、このキャッシュモードを適用する磁気ディスク装置6の領域開始アドレスと領域終了アドレスと、を指定してオペレーティングシステム8に処理を要求する(処理A1)。
【0038】オペレーティングシステム8は、要求を受け付けるとディスクキャッシュ制御手段81に制御を渡す。ディスクキャッシュ制御手段81では、例えば、2つのキャッシュモードが指定され、容量が30ギガある磁気ディスク装置6の0ギガ(領域開始アドレス)から(15ギガ−1バイト)(領域終了アドレス)までの範囲は、第1のキャッシュモードで、15ギガ(領域開始アドレス)から(30ギガ−1バイト)(領域終了アドレス)までの範囲は、第2のキャッシュモードで使用ような設定をすることができる。上記の例では磁気ディスク6のすべての領域を各キャッシュモードに割り当てたが、割り当てを行わない部分があっても構わない。
【0039】又、キャッシュモードに割り当てた磁気ディスク装置6の領域量に連動して磁気ディスクキャッシュ5上の当該するキャッシュモードの初期値を決めるようにすることもできる。もしキャッシュ情報の設定をする応用プログラム9からキャッシュモードに関するキャッシュサイズの指定がない場合、ディスクキャッシュ制御手段81は、磁気ディスク装置6上に設定される各キャッシュモードの持つ領域量に比例して磁気ディスクキャッシュ5上のキャッシュサイズを決定する。この時、最大値と最小値は、例えば初期値の50%を初期値に対し加算、減算して決めるようにしてもよい。
【0040】以上のようにして適用するキャッシュモードすべてについて定義を行う。定義を終えるとディスクキャッシュ制御手段81は、指定された定義データをパラメータとして、磁気ディスク処理装置4に対して新規設定モードのキャッシュ設定コマンドを発行する(処理A2)。これによりディスクキャッシュ5が持つそれまで設定されていた情報は消去され、新たなキャッシュモードと、キャッシュサイズと、が設定される。また磁気ディスク処理装置4にも同様にキャッシュモードとそのキャッシュモードに対応する領域開始アドレスと領域終了アドレスとがエリア情報として新たに設定される。磁気ディスク処理装置4は、このように設定されたエリア情報を使用して動作するキャッシュモードの切り分けを行う。同じキャッシュモードで連続しない複数の領域情報を設定することも可能である。
【0041】さらに、この時、キャッシュモードに対応するキャッシュモードプログラムをCPU7から磁気ディスク処理装置に対し設定するようにすることも可能である。
【0042】図3は、ディスクキャッシュ制御手段81でのキャッシュ設定情報チェック処理を説明したフローチャートである。まず、応用プログラム9は、キャッシュモードと、当該キャッシュモードを使用してこれから作成しようとするファイルの領域サイズを指定(処理B1)し、これをオペレーティングシステム8に渡す。オペレーティングシステム8では、この要求を受け付けるとディスクキャッシュ制御手段81に制御を移す。ディスクキャッシュ制御手段81では、この要求が満足されるかチェックを行う。ディスクキャッシュ制御手段81は、磁気ディスク処理装置4に設定されたキャッシュモードが持つ領域開始アドレスと領域終了アドレスとによるエリア情報を取得し(処理B2)、当該エリア内のディスクの空き領域で要求を満たすものがあるかをファイル領域管理手段80に問い合わせてチェックする(処理B3)。条件を満たす領域があった場合には、要求元に指定されたキャッシュモードに対応する領域開始アドレスと領域終了アドレスの間に含まれ確保要求されたサイズを満たす空き領域の領域アドレスをリターンする(処理B4)。条件が満たす領域がない場合には、要求元にエラーステータスをリターンする(処理B5)。 条件を満たす領域があった場合、要求元の応用プログラム9ではファイル領域確保手段82によって通知された空き領域の領域アドレスからファイルの領域確保を行うことができる。
【0043】図4は、ファイル領域確保手段82での処理の流れを説明したフローチャートである。まず、応用プログラム9は、確保しようとするファイルのアクセスモードと領域サイズを指定する(処理C1)。次にこの指定を受け取ったオペレーティングシステム8は、これをファイル領域確保手段82に渡す。ファイル領域確保手段82は、指定されたファイルのアクセスモードからディスクキャッシュモードを決定し、決定したディスクキャッシュモードを引数としてディスクキャッシュ制御手段81を起動する(処理C2)。
【0044】ディスクキャッシュ制御手段81は、引数として渡されたディスクキャッシュモードが磁気ディスク処理装置4上に定義済みかをチェックする。
【0045】ディスクキャッシュモードが定義されていた場合、そのエリア情報を取得し指定された領域サイズを満たす領域の当該エリア内での確保要求をファイル領域管理手段80に対して発行する。ファイル領域管理手段80からのリターンステータスを確認し(処理C3)、正常終了時には通知された領域をファイルとして確保する(処理C4)。(処理C3)のチェックで当該エリア内に空き領域が無かった場合及びディスクキャッシュモードの定義がされていない場合には、任意のディスクの空き領域をファイル領域管理手段80に要求して確保し(処理C5)、次にディスクキャッシュ制御手段81を起動する(処理C6)。ディスクキャッシュ制御手段81は、確保した領域の領域開始アドレスと領域終了アドレス及びそのエリアに対するキャッシュモードを新規に磁気ディスク処理装置4に設定する。
【0046】図5は、ファイルアロケーション手段83での処理の流れを説明したフローチャートである。まず、ファイルアロケート手段3は、応用プログラム9のファイルオープン要求に基づき、オペレーティングシステム8のファイルのオープン処理から呼び出される。ファイルアロケーション手段83は、ファイルオープン処理から当該ファイルのアクセスモードと当該ファイルのファイル名とを入手する(処理D1)。ファイル名をもとにファイル領域管理手段80をコールし、当該ファイルの領域の開始と終了アドレスを求める。アクセスモードからそれに適合するキャッシュモードを決定し、磁気ディスク処理装置4上に決定したキャッシュモードが設定されていて且つそのキャッシュモードのエリア内に当該ファイルの領域の開始と終了アドレスが含まれているかをチェックする(処理D2)。該キャッシュモードが設定されておりキャッシュモードが持つエリア内に当該ファイルが含まれていれば、正常終了する。(処理D2)のチェックでアクセスモードに対応するキャッシュモードが設定されていない場合や設定されてはいてもエリア内に含まれていない場合には、ファイルアロケート手段3は、新たに設定するキャッシュモードと当該ファイルの持つ開始と終了アドレスの領域情報とを引数としてディスクキャッシュ制御手段81を呼び出す。ディスクキャッシュ制御手段81は、受け取った情報で新たなエリア情報を磁気ディスク処理装置4上に設定する(処理D3)。これによりオープンするファイルのファイル領域に対して新たなキャッシュモードのエリア情報の設定や適用中のキャッシュモードの別のエリアへの設定が行われる。
【0047】尚、図4の(処理C6)と図5の(処理D3)において、ディスクキャッシュ制御手段81は、磁気ディスク装置6に対する新たなキャッシュモードの設定や別の領域へのキャッシュモードの設定に伴い、変更後の全エリア情報を磁気ディスク処理装置4から取り出し、各キャッシュモードについてエリアのサイズを合計し、その結果を元に例えば、比例配分する形で磁気ディスクキャッシュ5のキャッシュサイズの補正を実施する。例えば2つのキャッシュモードが適用されていて第1のキャッシュモードの磁気ディスク6の領域量が20メガ、第2の領域量が10メガの場合、第1と第2のキャッシュモードに割り当てる磁気ディスクキャッシュ5のキャッシュサイズの配分を2対1となるように補正をする等である。
【0048】図6は、磁気ディスク処理装置4でのファイルのオープン処理が終了しディスクアクセス時のディスクキャッシュ制御処理の流れを説明したフローチャートである。要求アクセスモードに適合するキャッシュモードが持つキャッシュに空きがあるかをチェックする(処理E1)。空きがある場合にはその空きキャッシュを使用して処理を行う(処理E3)。空きがない場合には、キャッシュサイズが拡張可能かをチェックする(処理E2)。拡張不可の場合には、要求アクセスモードのキャッシュで アクセスが古いものを廃棄し再使用する(処理E4)。サイズ拡張可能の場合には、他のキャッシュモードのキャッシュに空きがあるかをチェックする(処理E5)。空きがある場合には他のキャッシュモードのキャッシュを使用し要求キャッシュモードのキャッシュサイズを拡大する(処理E6)。他のキャッシュモードのキャッシュに空きがない場合には、アクセスが一番古いキャッシュのモードをチェックする(処理E7)。要求キャッシュモードと同じ場合には、古いキャッシュを廃棄し再使用する(処理E8)。他のキャッシュモードのキャッシュが古い場合には、古い他のキャッシュモードのキャッシュを廃棄し、要求キャッシュモードで再使用し、要求キャッシュモードのキャッシュサイズを拡大する(処理E9)。
【0049】
【発明の効果】第1の効果は、ディスクキャッシュの効果が有効にできることにある。その理由は、キャッシュモードをアクセスするファイルへの処理方式について最適なものを設定でき、また、システムにより応用プログラムにおけるファイルのアクセスモードに適合するキャッシュモードを自動的に設定するからである。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成12年10月2日(2000.10.2)
【代理人】 【識別番号】100082935
【弁理士】
【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
【公開番号】 特開2002−108704(P2002−108704A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−302317(P2000−302317)