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【発明の名称】 ネットワークファイル共有型システム
【発明者】 【氏名】▲高▼野 剛

【要約】 【課題】データの書き込み(更新)読み出し(参照)時の待ち時間が低減し、効率よく作業できるネットワークファイル共有型システムを提供する。

【解決手段】ネットワークファイル共有型システム1において、サーバ2に各クライアントがどのファイルにアクセスしたかを管理するための管理テーブル4を設ける。アプリケーション12gからファイルaのデータ書き込み要求が発生した場合、クライアント12は、キャッシュ12aを更新するとともに、サーバ2に書き込み要求を行い、この書き込み要求を受けたサーバ2は、ハードディスク3のファイル更新と、管理テーブル4の管理データの更新と、を行う。また、管理テーブル4の管理データに基づいて、クライアント12及びファイルaに更新前にアクセスした各クライアントに対して、データ要求が発生した際ではなくデータ更新が有った際に、ファイルaのデータを更新する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワークを介して接続されたサーバ装置と複数のクライアント装置とによって構成され、該クライアント装置は該サーバ装置が管理する共有ファイルを参照・更新するネットワークファイル共有型システムにおいて、該サーバ装置は、共有ファイルのデータを記憶する第1の記憶手段と、該クライアント装置と情報のやり取りを行う第1の通信手段と、各手段の制御及び共有ファイルの管理を行う第1の制御手段と、共有ファイルを参照・更新したクライアント装置名及び共有ファイル名を管理する第1の管理テーブルと、を備え、該クライアント装置は、参照・更新した共有ファイルのデータを記憶する第2の記憶手段と、該サーバ装置と情報のやり取りを行う第2の通信手段と、各手段の制御及び共有ファイルの参照・更新を行う第2の制御手段と、を備え、該第1の制御手段は、該クライアント装置の第2の制御手段が共有ファイルを更新すると、該第1の管理テーブルの情報に基づいて更新前に該共有ファイルを参照・更新した該クライアント装置へ該共有ファイルの更新データを第1の通信手段で送信することを特徴とするネットワークファイル共有型システム。
【請求項2】 前記第2の記憶手段は、キャッシュを含むことを特徴とする請求項1に記載のネットワークファイル共有型システム。
【請求項3】 前記クライアント装置は、時刻及び所定時間を計時する第1の計時手段と、共有ファイルの参照・更新を自ら行った最終時刻及び該共有ファイル名を管理する第2の管理テーブルと、を備え、前記第2の制御手段は、該第2の管理テーブルの情報に基づいて、参照・更新を自ら所定時間行わなかった共有ファイルの管理データを該第2の管理テーブルから消去し、該共有ファイルのデータを前記第2の記憶手段から消去することを特徴とする請求項1または2に記載の記載のネットワークファイル共有型システム。
【請求項4】 前記第2の制御手段は、前記第2の記憶手段から前記共有ファイルの管理データを消去する際に、前記第2の通信手段で前記サーバ装置に消去信号を送信し、前記第1の制御手段は、前記第1の通信手段で該消去信号を受信すると、前記第1の管理テーブルにおける前記共有ファイルの管理データからクライアント装置名を消去すること特徴とする請求項3に記載のネットワークファイル共有型システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーバ装置に管理された共有データをクライアント装置から参照または更新するネットワークファイル共有型システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路監視制御システムや水処理監視制御システムなどのような中央監視制御システムでは、監視データに基づいて制御を行うために、ネットワークを介して複数のクライアント装置とサーバ装置とが接続されて、ネットワークファイル共有型システムが構築されている。このようなネットワークファイル共有型システムでは、以下のようにデータの管理を行っている。図3は、従来のネットワークファイル共有型システムの構成を示した接続図である。図3に示したように、従来のネットワークファイル共有型システム51では、ネットワーク55を介してサーバ52とクライアント61,62,63が接続されている。サーバ52は、各部を制御する制御部52a、ネットワーク55を介して各クライアントと情報のやり取りを行うための通信部52b、情報を入力するための入力部61d及び情報を表示するための表示部61eを備え、さらに、ファイルなどのデータを格納するためのハードディスク(HDD)53を外部に備えている。ハードディスク53に格納されたファイルなどのデータは、クライアント61,62,63に共有されている。
【0003】クライアント61は、各部を制御する制御部61a、ネットワーク55を介してサーバ52と情報のやり取りを行うための通信部61b、情報を入力するための入力部61d、情報を表示するための表示部61e及び参照・更新したファイルのデータを記憶するためのハードディスク(HDD)61fを備えている。また、クライアント62,63も、クライアント61と同様の構成である。
【0004】次に、従来のネットワークファイル共有型システムでデータの読み出し(参照)を行う場合を例に挙げて説明する。図4は、データの読み出しを行う場合の処理手順を示した図である。上記構成のネットワークファイル共有型システム51では、例えばクライアント61で動作しているアプリケーション61gが、サーバ52に接続されたハードディスク53に格納されたデータの読み出しを行う場合は、図4に示した手順のようになる。なお、図4において、クライアント61のアプリケーション61gからのファイル読み出し及び書き込み要求は、OS(オペレーティングシステム)によって共有プロトコルに変換される。また、サーバ52とクライアント61とのネットワーク55を介したデータのやり取りは、共有プロトコルにより行われる。さらに、クライアント61が受け取ったデータは、共有プロトコルからOSを介してアプリケーション61gに渡される。
【0005】クライアント61のアプリケーション61gからファイルaの読み出し要求が発生した場合、クライアント61は、ハードディスク61fに要求されたデータが格納されているか否かを確認する。要求されたデータが格納されていない場合、クライアント61は、ネットワーク55を介してサーバ52にファイル読み出し要求を送る。サーバ52は、ファイル読み出し要求を受け取ると、ハードディスク53を検索する。そして、該当するファイルを取得すると、サーバ52は、ネットワーク55を介して、クライアント61に読み出し要求のあったファイルaを送信する。
【0006】ファイルaを受け取ったクライアント61は、アプリケーション61gにファイルaを渡し、ファイルaはハードディスク61aに格納されて、アプリケーション61gにより所定の処理が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のネットワークファイル共有型システム51において、上記のようにクライアント61からサーバ52へデータの読み出しまたは書き込みを行う場合と、クラインアント61に接続されたハードディスク61aに格納されたデータを読み出しまたは書き込みを行う場合と、を比較すると、ネットワークファイル共有型システム51では、次のような待ち時間がある。すなわち、(1) クライアント61の共有プロトコルの処理時間(2) ネットワークの伝送遅延時間(3) サーバ52の共有プロトコルの処理時間などである。また、図4に示した処理手順例では、サーバ52にクライアント61の他に複数台のクライアントがアクセスすると、ネットワークの伝送遅延やサーバ51の絶対時間が大きくなり、結果としてデータ読み出し要求発生から処理完了までの時間がさらに長くなる。
【0008】このように、ネットワーク上で複数のデータを共有し、且つ、1つのデータの参照回数が多いシステムでは、従来技術を用いた場合、各クライアントのデータ書き込み・読み出し時の待ち時間が増加し、作業効率は悪化する。
【0009】そこで、本発明は、上記の問題を解決するために成されたものであり、その目的は、データの書き込み(更新)読み出し(参照)時の待ち時間が低減し、効率よく作業できるネットワークファイル共有型システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、ネットワークを介して接続されたサーバ装置と複数のクライアント装置とによって構成され、該クライアント装置は該サーバ装置が管理する共有ファイルを参照・更新するネットワークファイル共有型システムにおいて、該サーバ装置は、共有ファイルのデータを記憶する第1の記憶手段と、該クライアント装置と情報のやり取りを行う第1の通信手段と、各手段の制御及び共有ファイルの管理を行う第1の制御手段と、共有ファイルを参照・更新したクライアント装置名及び共有ファイル名を管理する第1の管理テーブルと、を備え、該クライアント装置は、参照・更新した共有ファイルのデータを記憶する第2の記憶手段と、該サーバ装置と情報のやり取りを行う第2の通信手段と、各手段の制御及び共有ファイルの参照・更新を行う第2の制御手段と、を備え、該第1の制御手段は、該クライアント装置の第2の制御手段が共有ファイルを更新すると、該第1の管理テーブルの情報に基づいて更新前に該共有ファイルを参照・更新した該クライアント装置へ該共有ファイルの更新データを第1の通信手段で送信することを特徴とする。
【0011】この構成においては、共有ファイルのデータを記憶する第1の記憶手段と、クライアント装置と情報のやり取りを行う第1の通信手段と、各手段の制御及び共有ファイルの管理を行う第1の制御手段と、共有ファイルを参照・更新したクライアント装置名及び共有ファイル名を管理する第1の管理テーブルと、を備えたサーバ装置と、参照・更新した共有ファイルのデータを記憶する第2の記憶手段と、サーバ装置と情報のやり取りを行う第2の通信手段と、各手段の制御及び共有ファイルの参照・更新を行う第2の制御手段と、を備えたクライアント装置と、がネットワークを介して接続されてネットワークファイル共有型システムを構成し、クライアント装置がサーバ装置の管理する共有ファイルを参照・更新し、サーバ装置の第1の制御手段は、クライアント装置の第2の制御手段が共有ファイルを更新すると、第1の管理テーブルの情報に基づいて更新前に共有ファイルを参照・更新したクライアント装置へ共有ファイルの更新データを第1の通信手段で送信する。これにより、クライアント装置からファイルを参照する際には、常に最新のファイルデータがクライアント装置の記憶手段に格納されるので、ファイルをサーバ装置から読み出す時間無しに、効率よく各種の処理を行うことが可能となる。
【0012】また、この発明において、前記第2の記憶手段は、キャッシュを含むことを特徴とする。
【0013】この構成においては、クライアント装置の第2の記憶手段は、キャッシュを含む。したがって、キャッシュを用いることでハードディスクなどより高速にファイルデータにアクセスして、さらに効率よくファイルを参照・更新することが可能となる。
【0014】さらに、この発明において、前記クライアント装置は、時刻及び所定時間を計時する第1の計時手段と、共有ファイルの参照・更新を自ら行った最終時刻及び該共有ファイル名を管理する第2の管理テーブルと、を備え、前記第2の制御手段は、該第2の管理テーブルの情報に基づいて、参照・更新を自ら所定時間行わなかった共有ファイルの管理データを該第2の管理テーブルから消去し、該共有ファイルのデータを前記第2の記憶手段から消去することを特徴とする。
【0015】この構成においては、クライアント装置の第2の制御手段は、更新・参照を自ら行ったファイル名及び最終時刻を管理する第2の管理テーブルの情報に基づいて、第1の計時手段で計時した所定の時間、参照・更新を自ら行わなかったファイルの管理データを第2の記憶手段から消去する。これにより、第2の記憶手段は、常に更新されるので、ファイルのデータで一杯になるのを防止することが可能となる。
【0016】加えて、この発明において、前記第2の制御手段は、前記第2の記憶手段から前記共有ファイルの管理データを消去する際に、前記第2の通信手段で前記サーバ装置に消去信号を送信し、前記第1の制御手段は、前記第1の通信手段で該消去信号を受信すると、前記第1の管理テーブルにおける前記共有ファイルの管理データからクライアント装置名を消去すること特徴とする。
【0017】この構成において、サーバ装置の第1の制御手段は、クライアント装置の第2の制御手段がファイルの管理データを第2の記憶手段から消去する際に、第2の通信手段で送信した消去信号を第1の通信手段で受信すると、クライアント装置が参照・更新を自ら所定時間行わなかったファイルの管理データを第1の管理テーブルから消去する。これにより、第1の管理テーブルは常に更新されるので、データ量が膨大になることがない。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係るネットワークファイル共有型システムの詳細について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るネットワークファイル共有型システムの構成を示したネットワーク接続図である。本発明のネットワークファイル共有型システム1は、従来の構成と同様にネットワーク5を介して、サーバ装置であるサーバ2、クライアント装置であるクライアント11、クライアント12、クライアント13、クライアント14及び図外の複数のクライアントが接続されて構成される。サーバ2は、第1の制御手段である制御部2a、第1の通信手段である通信部2b、入力部2d及び表示部2eを備えている。また、第1の記憶手段であるハードディスク(HDD)3を外部に備えている。制御部2aは、サーバ2の各部を制御するためのものである。通信部2bは、ネットワーク5を介して各クライアントと情報のやり取りを行うために通信するためのものである。入力部2dは、各種情報を入力するためのものである。表示部2eは、各種情報を表示するためのものである。ハードディスク3は、ファイルのデータを格納するためのものであり、ハードディスク3に格納された複数の共有ファイルは、ネットワーク5に接続された各クライアントによって共有されている。
【0019】さらに、本発明において、サーバ2は、各クライアントがどのファイルにアクセス(参照・更新)したかを管理するための第1の管理テーブルである管理テーブル4を備えている。この管理テーブル4はハードディスク3に格納され、通常は図外のキャッシュに読み出されている。表1は、サーバ2が備えた管理テーブルの一例を示した表である。
【0020】
【表1】

【0021】表1に示したように、管理テーブル4によって、各共有ファイルにアクセスしたクライアント名及びその共有ファイル名が管理される。なお、サーバが時刻を計時する図外の計時部を備えている場合は、管理テーブル4で共有ファイルにクライアントがアクセスした時刻を管理するようにしてもよい。
【0022】クライアント11は、第2の制御手段である制御部11a、第2の通信手段である通信部11b、計時手段である計時部11c、入力部11d、表示部11e、第2の記憶手段であるキャッシュ11fを備えている。制御部11aは、クライアント11の各部を制御するためのものである。通信部11bは、ネットワーク5を介してサーバ2と情報のやり取りを行うために通信するためのものである。計時部11cは、時刻や予め設定された所定の時間を計時するためのものである。入力部11dは、各種情報を入力するためのものである。表示部11eは、各種情報を表示するためのものである。キャッシュ11fは、ハードディスク3に格納された共有ファイルのデータを参照・更新した際に、この共有ファイルのデータを一時的に格納するためのものである。キャッシュ11fは、従来備えていたハードディスクなどよりも高速にデータを参照可能である。
【0023】また、クライアント11では、所定の処理を行うアプリケーション11gを実行可能であり、アプリケーション11gから処理要求のあったファイル名と、処理要求が発生した最終時刻と、を管理するための第2の管理テーブルである管理テーブル21を備えている。表2は、各クライアントが備えた管理テーブルの一例を示した表である。
【0024】
【表2】

【0025】各クライアント12,13,14は、クラインアント11と同様の構成であり、それぞれ制御部12a,13a,14a、通信部12b,13b,14b、計時部12c,13c,14c、入力部12d,13d,14d、表示部12e,13e,14e、キャッシュ12f,13f,14f、図外のアプリケーション12g,13g,14g及び管理テーブル22,23,24を備えている。
【0026】ネットワークファイル共有型システム1において、データ処理は以下のように行われる。図2は、データの読み出し及び書き込みを行う場合の処理手順を示した図である。
【0027】(1) 例えば、クライアント11のアプリケーション11gから共有ファイルであるファイルaの読み出し要求が発生した場合、クライアント11の制御部11aは自身が管理するキャッシュ11fに、該当するファイルaのデータが存在するか否かを調べる。制御部11aは,キャッシュ11fにファイルaのデータが存在すれば、アプリケーション11gに対してキャッシュデータを返す。一方、キャッシュ11fにファイルaのデータが存在しなければ、従来と同様に通信部11bからネットワーク5を介してサーバ2へ読み出し要求を行う。
【0028】(2) クライアント11から読み出し要求を通信部2bで受け取ったサーバ2の制御部2aは、ハードディスク3からファイルaのデータを検索して、読み出しを行う。そして、通信部2bからネットワーク5を介してクライアント11へファイルaのデータを送信する。これと同時に、サーバ2はクライアント11がファイルaのデータにアクセスしたことを、前記の表1のように管理テーブルに記録する。
【0029】(3) 次に、クライアント12のアプリケーション12gからファイルaのデータ書き込み要求が発生した場合、クライアント12の制御部12aは、自身の備えたキャッシュ12fを更新するとともに、サーバ2に書き込み要求を行う。
【0030】(4) この書き込み要求を受けたサーバ2は、自身に接続されたハードディスク3のファイル更新と、管理テーブル4の管理データの更新と、を行う。また、管理テーブル4を参照してファイルaのデータにアクセスしたクライアントを列挙する。そして、これらのクライアントに対して、ファイルaが更新されたため、各キャッシュに保持されているデータaの内容が古くなったことを通知する。この通知を受け取った各クライアントは、キャッシュデータの中からファイルaのデータを破棄する。
【0031】(5) 更新要求を行ったクライアント以外の各クライアントにおける古くなったファイルaのキャッシュデータの更新は、各クライアントからのファイルaのデータの読み出し、または書き込み要求時に行うのではない。つまり、データ要求が発生した際ではなく、いずれかのクライアントからファイルaのデータの更新が有った際に、ファイルaのキャッシュデータの更新を行う。よって、サーバ2は、データの更新要求を行ったクライアント12及びデータの更新前にファイルaにアクセスしたクライアント11,14に対して、マルチキャスト通信を用いて、ファイルaのデータを非同期に送信する。
【0032】(6) また、データの更新が行われた各クライアントは、各々が保持するキャッシュデータの内容とそのデータがアプリケーションによって必要とされた最終時刻を管理する管理テーブル21を更新する。
【0033】(7) 管理テーブル21のファイルaのデータが更新されると、計時部11cによって予め設定された所定期間が計時され、所定時間以上アクセス(参照または更新)されなかったファイルaに関するキャッシュデータは、クライアントによって不要データとして消去される。この時、クライアントの通信部からクライアントによって不要データとして消去されたファイルaについての消去信号が、ネットワーク5を介してサーバ2に送られる。この消去信号を通信部2aで受信したサーバ2は、所定期間以上アクセス(参照または更新)されなかったファイルaに関する情報を、サーバの管理テーブル4から消去する。
【0034】上記のように処理を行うことで、クライアントがデータの読み出し要求を行ってから、要求が処理されるまでの時間は、キャッシュにアクセスする時間のみとなる。なお、上記の説明では、ファイルaの場合について述べたが、他のファイルの場合も同様である。
【0035】また、上記の構成で処理を行うことにより、サーバが1台、クライアントがN台の構成であるネットワークファイル共有型システムの場合、1つのデータにアクセスする際の効率は、以下のようになる。
【0036】サーバの共有プロトコル処理時間 1/N程度(データ要求が1/N程度になるため)
ネットワークの伝送遅延時間 1/N程度(データ要求時におけるデータ転送数が1/N程度になるため)
このように、1つのデータにアクセスする際の効率は、大幅に改善される。
【0037】なお、図1に示したクライアント11から14は、第2の記憶手段としてキャッシュ11f〜14fのみを備える構成としたが、ハードディスクなどの記憶手段を備えた構成でもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0039】この発明は、共有ファイルのデータを記憶する第1の記憶手段と、クライアント装置と情報のやり取りを行う第1の通信手段と、各手段の制御及び共有ファイルの管理を行う第1の制御手段と、共有ファイルを参照・更新したクライアント装置名及び共有ファイル名を管理する第1の管理テーブルと、を備えたサーバ装置と、参照・更新した共有ファイルのデータを記憶する第2の記憶手段と、サーバ装置と情報のやり取りを行う第2の通信手段と、各手段の制御及び共有ファイルの参照・更新を行う第2の制御手段と、を備えたクライアント装置と、がネットワークを介して接続されてネットワークファイル共有型システムを構成し、クライアント装置がサーバ装置の管理する共有ファイルを参照・更新し、サーバ装置の第1の制御手段は、クライアント装置の第2の制御手段が共有ファイルを更新すると、第1の管理テーブルの情報に基づいて更新前に共有ファイルを参照・更新したクライアント装置へ共有ファイルの更新データを第1の通信手段で送信するため、クライアント装置からファイルを参照する際には、常に最新のファイルデータがクライアント装置の記憶手段に格納されるので、ファイルをサーバ装置から読み出す時間無しに、効率よく各種の処理を行うことができる。
【0040】また、クライアント装置の第2の記憶手段としてキャッシュを用いることでハードディスクなどより高速にファイルデータにアクセスして、さらに効率よくファイルを参照・更新することができる。
【0041】さらに、クライアント装置の第2の制御手段は、更新・参照を自ら行ったファイル名及び最終時刻を管理する第2の管理テーブルの情報に基づいて、第1の計時手段で計時した所定の時間、参照・更新を自ら行わなかったファイルの管理データを第2の記憶手段から消去するため、第2の記憶手段は、常に更新されるので、ファイルのデータで一杯になるのを防止することができる。
【0042】加えて、サーバ装置の第1の制御手段は、クライアント装置の第2の制御手段がファイルの管理データを第2の記憶手段から消去する際に、第2の通信手段で送信した消去信号を第1の通信手段で受信すると、クライアント装置が参照・更新を自ら所定時間行わなかったファイルの管理データを第1の管理テーブルから消去するため、第1の管理テーブルは常に更新されて、データ量が膨大になるのを防止できる。
【出願人】 【識別番号】000003942
【氏名又は名称】日新電機株式会社
【出願日】 平成12年9月28日(2000.9.28)
【代理人】 【識別番号】100084548
【弁理士】
【氏名又は名称】小森 久夫
【公開番号】 特開2002−108686(P2002−108686A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−297329(P2000−297329)