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【発明の名称】 情報処理システムと情報処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
【発明者】 【氏名】岡山 英明

【氏名】牛島 康晴

【氏名】梅田 智博

【氏名】西川 禎英

【氏名】石田 辰彦

【要約】 【課題】コストが低く処理速度の速い情報処理システムと情報処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。

【解決手段】各社管理システム10と業務センター60とを備えた情報処理システムであって、各社管理システム10は入力されたデータを種々のデータベースに保存すると共に、該データベースに保存されたデータに第一の処理を施すことにより得られた第一処理データをリンクデータベース41に保存し、業務センター60はリンクデータベース41から供給された第一処理データに対して第一の処理より処理量が少ない第二の処理を施して、得られた第二処理データを保存することを特徴とする情報処理システムを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 サブシステムと、前記サブシステムを統括する中央システムとを備えた情報処理システムであって、前記サブシステムは、入力されたデータを保存するデータベースと、前記データベースに保存されたデータに第一の処理を施し、前記第一の処理の結果得られた第一処理データを保存する第一情報処理手段とを含み、前記中央システムは、前記第一情報処理手段から供給された前記第一処理データに対して前記第一の処理より処理量が少ない第二の処理を施し、前記第二の処理の結果得られた第二処理データを保存する第二情報処理手段を含むことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】 前記中央システムは、複数の前記サブシステムに接続される請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】 前記サブシステムは、前記第一情報処理手段と前記第二情報処理手段の動作スケジュールを規定するスケジュール手段をさらに含む請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】 前記第一情報処理手段及び前記第二情報処理手段は、前記第二処理データが前記第一処理データと矛盾する場合において、前記矛盾が生じたデータのみを再処理する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】 複数のデータベースを用いて情報の処理を行う情報処理方法であって、第一のデータベースにデータを入力して保存させる第一のステップと、前記第一のデータベースに保存されたデータに第一の処理を施し、前記第一の処理の結果得られた第一処理データを第二のデータベースに保存する第二のステップと、前記第二のデータベースから供給された前記第一処理データに対して前記第一の処理より処理量が少ない第二の処理を施し、前記第二の処理の結果得られた第二処理データを第三のデータベースに保存する第三のステップとを有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】 前記第三のステップでは、複数の前記第二のデータベースから供給された前記第一処理データに対して前記第二の処理を施す請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】 前記第一の処理及び前記第二の処理を実行するスケジュールを予め決定するステップをさらに有し、前記第二のステップにおける前記第一の処理と前記第三のステップにおける前記第二の処理を前記スケジュールに従って実行する請求項5または6に記載の情報処理方法。
【請求項8】 前記第二処理データが前記第一処理データと矛盾する場合には、前記矛盾が生じたデータのみを再処理するステップをさらに有する請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項9】 コンピュータに複数のデータベースを用いた情報処理を行わせるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記プログラムは、前記コンピュータに対し、入力されたデータを第一のデータベースへ保存させ、前記第一のデータベースへ保存されたデータに第一の処理を施させて、前記第一の処理の結果得られた第一処理データを第二のデータベースへ保存させ、前記第二のデータベースから供給された前記第一処理データに対して前記第一の処理より処理量が少ない第二の処理を施させて、前記第二の処理の結果得られた第二処理データを第三のデータベースに保存させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】 前記プログラムは、前記コンピュータに、複数の前記第二のデータベースから供給された前記第一処理データに対して前記第二の処理を施させる請求項9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】 前記プログラムは、前記コンピュータに、予め設定されたスケジュールに応じて前記第一の処理及び前記第二の処理を実行させる請求項9または10に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項12】 前記プログラムは、前記コンピュータに、前記第二処理データが前記第一処理データと矛盾する場合には、前記矛盾が生じたデータのみを再処理させる請求項9に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理システムと情報処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1(a)に示されるように、従来は、各種申請や照会を電子的に行うためのシステムとして、汎用の大型電子計算機(メインフレーム)を基幹専用ソフトで制御し、ノーツ(登録商標)ウェブが表示されたユーザのパーソナルコンピュータ(PC)との間でリレーショナルデータベース(RDB)やノーツデータベース(ノーツDB)を介してデータをやり取りするシステムが開発されていた。
【0003】その後時代の推移と共に、図1(b)に示されるように、UNIX(登録商標)を採用した中型コンピュータ、あるいは大型サーバを基幹汎用RDBと共に用いたシステムが採用されるに至っている。
【0004】しかしながら、上記図1(a)及び図1(b)に示される従来のシステムでは、各ユーザの所有するPCへ入力される情報が上記メインフレーム、あるいは該中型コンピュータや大型サーバーに集中的に供給されて処理されるため、該ユーザの数が多い場合には該メインフレーム等に大きな負荷がかかり、処理速度も低減してしまうという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題を解消するためになされたもので、コストが低く処理速度の速い情報処理システムと情報処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、サブシステムと、サブシステムを統括する中央システムとを備えた情報処理システムであって、サブシステムは、入力されたデータを保存するデータベース(DB)と、データベースに保存されたデータに第一の処理を施し、第一の処理の結果得られた第一処理データを保存する第一情報処理手段とを含み、中央システムは、第一情報処理手段から供給された第一処理データに対して第一の処理より処理量が少ない第二の処理を施し、第二の処理の結果得られた第二処理データを保存する第二情報処理手段を含むことを特徴とする情報処理システムを提供することにより達成される。
【0007】このような手段によれば、情報処理システム全体において必要とされる情報処理を、サブシステムと中央システムとにおいて分散的に実行することができる。
【0008】ここで、中央システムに複数のサブシステムが接続される場合においては、中央システムにおける情報処理量を抑制することができる。
【0009】また、サブシステムは、第一情報処理手段と第二情報処理手段の動作スケジュールを規定するスケジュール手段をさらに含むこととすれば、第一情報処理手段と第二情報処理手段の動作を整合させることができる。
【0010】また、第一情報処理手段及び第二情報処理手段は、第二処理データが第一処理データと矛盾する場合において、矛盾が生じたデータのみを再処理することとすれば、低コストで迅速にデータを修正することができる。
【0011】また、本発明の目的は、複数のデータベースを用いて情報の処理を行う情報処理方法であって、第一のデータベースにデータを入力して保存させる第一のステップと、第一のデータベースに保存されたデータに第一の処理を施し、第一の処理の結果得られた第一処理データを第二のデータベースに保存する第二のステップと、第二のデータベースから供給された第一処理データに対して第一の処理より処理量が少ない第二の処理を施し、第二の処理の結果得られた第二処理データを第三のデータベースに保存する第三のステップとを有することを特徴とする情報処理方法を提供することにより達成される。
【0012】このような手段によれば、必要とされる情報処理を分散的に実行することができる。
【0013】また、第三のステップでは、複数の第二のデータベースから供給された第一処理データに対して第二の処理を施す方法とすることができる。
【0014】また、第一の処理及び第二の処理を実行するスケジュールを予め決定するステップをさらに有し、第二のステップにおける第一の処理と第三のステップにおける第二の処理をスケジュールに従って実行する方法とすることができる。
【0015】また、第二処理データが第一処理データと矛盾する場合には、矛盾が生じたデータのみを再処理するステップをさらに有する方法とすることもできる。
【0016】また、本発明の目的は、コンピュータに複数のデータベースを用いた情報処理を行わせるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、該プログラムは、コンピュータに対し、入力されたデータを第一のデータベースへ保存させ、第一のデータベースへ保存されたデータに第一の処理を施させて、第一の処理の結果得られた第一処理データを第二のデータベースへ保存させ、第二のデータベースから供給された第一処理データに対して第一の処理より処理量が少ない第二の処理を施させて、第二の処理の結果得られた第二処理データを第三のデータベースに保存させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにより達成される。
【0017】このような手段によれば、必要とされる情報処理をコンピュータに分散的に実行させることができる。
【0018】また、上記プログラムは、コンピュータに、複数の第二のデータベースから供給された第一処理データに対して第二の処理を施させるものとすることができ、予め設定されたスケジュールに応じて第一の処理及び第二の処理を実行させるものとすることができる。また、上記プログラムは、コンピュータに、第二処理データが第一処理データと矛盾する場合には、矛盾が生じたデータのみを再処理させるものとすることもできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0020】以下に説明する本実施の形態に係る情報処理システムでは、図1(a)に示されるように、基幹ノーツデータベースを備えたPCサーバー1が基幹システムとして備えられる。一方、ユーザ側における申請・照会システムとしては、上記基幹ノーツデータベースに接続されたノーツデータベースが設けられる。
【0021】ここで、ユーザは該ノーツデータベースに接続された自己のPC3において、モニタ上に表示されるノーツウェブ上で所定の操作をすることにより、上記PCサーバー1により構築された申請・照会システムを利用することができる。
【0022】図2は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。図2に示されるように、本実施の形態に係る情報処理システムはサブシステムとしての各社管理システム10と、中央システムとしての業務センター60とを備える。ここで、各社管理システム10は第一レベルL1として勤務管理データベース9と基本給データベース11、資格手当データベース13、職責手当データベース15、勤務地手当データベース17、入社/退職データベース19、家族手当データベース21及び住所データベース23を含む。
【0023】また、各社管理システム10は第二レベルL2として、有給休暇データベース25と単身赴任手当データベース27、地域住宅手当データベース29、住民税データベース31及び汎用支給データベース33を含む。また、第三レベルL3としてお知らせデータベース35と基準値設定残業代等データベース37を含み、第四レベルL4としてスケジュールデータベース39とリンクデータベース41、年末調整データベース43及び明細データベース57を含む。なお、上記において「基準値」は、残業時の就業単価などを意味する。
【0024】ここで、各社管理システム10を構成する上記各データベースは、少なくとも一つのPCサーバー1により制御される。
【0025】一方、業務センター60は、年末調整データベース44とテーブル46、支給・控除データベース48、年末調整計算データベース50、端数処理データベース52、振込データベース54及び明細データベース56を含む。そして、これらのデータベース等も、少なくとも一つのPCサーバー1により制御することができる。
【0026】上記において、資格手当データベース13と職責手当データベース15が接続され、入社/退職データベース19と家族手当データベース21が接続される。なお、基本給データベース11は、システム外における賞与データベース5及び昇給データベース6に接続される。
【0027】また、有給休暇データベース25は勤務管理データベース9に接続され、単身赴任手当データベース27は基本給データベース11と資格手当データベース13、勤務地手当データベース17及び家族手当データベース21に接続され、地域住宅手当データベース29は家族手当データベース21と住所データベース23に接続される。
【0028】また、住民税データベース31はシステム外における銀行データベース7と住所データベース23に接続される。また、基準値設定残業代等データベース37は、勤務管理データベース9と基本給データベース11、資格手当データベース13、職責手当データベース15、単身赴任手当データベース27、地域住宅手当データベース29に接続される。
【0029】また、リンクデータベース41は、スケジュールデータベース39とお知らせデータベース35、有給休暇データベース25、基本給データベース11、資格手当データベース13、基準値設定残業代等データベース37、職責手当データベース15、単身赴任手当データベース27、勤務地手当データベース17、入社/退職データベース19、地域住宅手当データベース29、家族手当データベース21、住民税データベース31及び汎用支給データベース33に接続される。
【0030】また、年末調整データベース43は、家族手当データベース21に接続される。
【0031】一方、業務センター60内の支給・控除データベース48は、リンクデータベース41とテーブル46に接続され、年末調整計算データベース50は支給・控除データベース48と年末調整データベース44に接続される。また、端数処理データベース52は年末調整計算データベース50に接続され、振込データベース54及び明細データベース56は端数処理データベース52に接続される。ここで、年末調整データベース44は年末調整データベース43に接続され、明細データベース56は明細データベース57に接続される。
【0032】そして、お知らせデータベース35及び汎用支給データベース33には、関連するシステム外のデータベースからデータが供給され、あるいはデータが直接供給される。
【0033】上記において、賞与データベース5には各社員に与えられる賞与を示すデータが格納され、昇給データベース6には各社員の昇給データが格納される。また、勤務管理データベース9には各社員の勤務情報が格納され、基本給データベース11には各社員の基本給データが格納される。同様に、資格手当データベース13等の各データベースには、各社員毎の資格手当などを示すデータがそれぞれ格納される。
【0034】そして、図2に示された第二レベルL2から第四レベルL4までの各データベースは、例えば有給休暇データベース25が勤務管理データベース9に格納されたデータに基づいて算出された有給休暇データを格納するなど、他のデータベースに格納されたデータにより得られたデータをそれぞれ格納する。
【0035】また、リンクデータベース41を制御するPCサーバー1は、第一レベルL1から第三レベルL3までの各データベースから供給されたデータを加減することによって各社員毎の給与や賞与を計算する。また、支給・控除データベース48を制御するPCサーバー1は、テーブル46に格納された税額等を参照しつつ、リンクデータベース41から供給された給与や賞与を示すデータに基づいた総額計算や所得税計算を実行する。
【0036】また、年末調整データベース43には電子的に保険料控除申告書や住宅取得特別控除申告書が格納され、年末調整計算データベース50を制御するPCサーバー1は累計処理や年末調整計算を実行する。そして、端数処理データベース52を制御するPCサーバー1は、振込データや明細データを作成する。
【0037】上記のような構成を有する本実施の形態に係る情報処理システムは、特に企業におけるグループ経営を支援する際などに有用である。すなわち、サブシステムとしての上記各社管理システム10を該グループに含まれた各社に備え、中央システムとしての業務センター60を例えば人事や総務の基幹システムとして該グループで共同利用することにより、情報処理システムの共通化と業務の一括集中化を実現し、該グループ全体での情報管理コストを低減することができる。
【0038】ここで、従来における情報処理システムでは、情報を集中管理するサーバー等へ個人情報を供給し、該サーバー等において該情報を集中的に処理していたため、該個人情報の数が多い場合には要処理時間が増大するという問題があったが、本実施の形態に係る情報処理システムでは、上記グループを構成する各社毎に配設された各社管理システム10により該社員の情報処理を行い、該処理の結果を業務センター60に供給することとするため、上記問題が解決される。すなわち、このような情報処理システムにおいては、情報が集められる業務センター60における情報処理量が軽減されるため、該情報処理システム全体として情報処理の高速化を実現することができる。
【0039】なお以上より、本実施の形態に係る情報処理システムは、従来においてメインフレームや大型サーバーによって集中的になされていた情報処理を、各社管理システム10を構成するPCサーバー1により各社別に分散的に実行するものであるということができる。
【0040】また、上記情報処理システムによれば、上記グループに含まれる各社の社員から直接提供された情報を該グループ全体で一元的に管理できるため、人材情報の収集や管理などの業務効率を該グループ全体で効率化することができる。従って、より具体的には、各社員の申請し忘れなどという手続きの不手際によって生じる支給の過不足等を防止することができると共に、各社員に対してタイムリーな情報提供を行うこともできる。
【0041】そしてさらに、上記情報処理システムでは、該グループに含まれた各社毎に固有の手当金額等についての情報が該各社の管理システムにおいて管理されるため、グループ傘下の各社の事情に応じた情報管理を容易に実行することができる。
【0042】以下において、上記のような本実施の形態に係る情報処理システムの動作を、給与支給を例にとり、図3及び図4に示されたフローチャートを参照しつつ説明する。
【0043】まず、ステップS1では、各社管理システム10の第一レベルL1として設けられた入社/退職データベース19などに、各社員毎のマスターデータが作成される。すなわち、第一レベルL1として設けられたデータベースには各社員毎のファイル(電子台帳)が作成され、該ファイルは順次更新される。
【0044】次に、ステップS2において、各社管理システム10に含まれたリンクデータベース41の動作開始日時と、第一レベルL1から第四レベルL4を構成する他のデータベースに含まれたデータの処理日、さらには業務センター60の各段階におけるデータの処理日がユーザによってスケジュールデータベース39に設定される。
【0045】そして例えば、入社/退職データベース19は、スケジュールデータベース39に設定された給与スケジュールに従って、データ処理を実行する給与締め日の前日にデータ受けつけ動作を一旦終了する。
【0046】次にステップS3では、設定されたデータ処理日において、各社管理システム10を構成するPCサーバー1が各データベースに含まれるデータを処理し、得られたデータに応じてリンクデータベース41へ送信するリンクデータを作成する。そして、ステップS4では、スケジュールデータベース39に設定されたリンク処理日時において、リンクデータベース41に格納されているデータがバックアップされ、新たに取りこまれた上記リンクデータに応じて件数や給与及び賞与の合計金額等が計算され表示される。
【0047】次に、ステップS5では、スケジュールデータベース39に予め設定された支給・控除処理日時において、支給・控除データベース48に格納されているデータがバックアップされると共に、リンクデータベース41から支給・控除データベース48へ各社員の勤務情報が取り込まれる。そして、支給・控除データベース48を制御するPCサーバー1は、テーブル46に予め格納された税額などを参照しつつ所得税や累計あるいは立て替え金等を計算する。
【0048】さらに、年末調整計算データベース50を制御するPCサーバー1は、支給・控除データベース48に格納されたデータを取り込み、年末調整データベース44から読み出したデータを参照しつつ年末調整計算を実行する。そして、端数処理データベース52を制御するPCサーバー1は、年末調整計算データベース50に格納されたデータを取り込み、銀行から社員の口座に振込まれる給与を決定する振込データと給与明細を示す明細データを作成する。
【0049】次に、ステップS6では、上記振込データ及び明細データ等が、各社管理システム10に保持されているデータと一致するか否かが各社の業務担当者によりチェックされ、一致している場合には該業務担当者によってモニタ上の「OKボタン」が選択され、一致しない場合には「再計算ボタン」が選択される。なお、上記チェックについては後に詳しく説明する。
【0050】そして、ステップS7では、業者センター60を構成するPCサーバー1はOKボタンが押されたか否か判断し、OKボタンが押されたものと判断した場合にはステップS8aへ進み、再計算ボタンが押されたものと判断した場合にはステップS8bへ進む。
【0051】このとき、ステップS8aでは、該業務担当者により終了処理を実行する日時が設定され、該日時において上記振込データが端数処理データベース52から振込データベースへ送信され、上記明細データが明細データベース56へ送信される。
【0052】これにより、振込データベース54に格納された振込データに応じて、銀行から各社員の銀行口座へ毎月の給与が振込まれる。また、明細データベース56に格納されたデータは各社管理システム10に含まれた明細データベース57へ格納され、各社での必要に応じて明細データベース57から該明細データが読み出される。
【0053】またステップS8aでは、各社管理システム10及び業務センター60を構成する各PCサーバー1は、翌月の準備をすべく制御対象の各データベースをリセットしステップS3へ戻る。
【0054】一方、ステップS8bでは、部分的な再計算が実行されステップS6bへ戻るが、この再計算についても後述する。
【0055】次に、図4を参照しつつ、図3に示されたチェック動作について説明する。まずステップS1においては、各社における業務担当者が自己のPC3のモニタ上に、業務センター60において生成された各社員毎の振込データ等を表示させる。なお、このとき該振込データ等は、リンクデータベース41を介して上記PC3へ供給される。
【0056】次に、ステップS2においては、該業務担当者は自社の各社管理システム10で処理され保存されている各社員のデータを、自己のPC3のモニタ上に表示させる。そして、ステップS3で該業務担当者はステップS1及びステップS2において表示された両データが一致するか否か判断し、一致すると判断された場合にはモニタ上の「OKボタン」を選択しチェック動作を終了する。
【0057】一方、ステップS3において一致しないと判断された場合には、ステップS4へ進み、該業務担当者は一致しなかった項目または社員を調査する。そして、ステップS5においては、該業務担当者が各社管理システム10に含まれたデータベースのデータを一致しなかった項目または社員について修正し、「リラン・リンク先データ更新」ボタンが選択される。これにより、修正されたデータがリンクデータベース41へ送信され、リンクデータベースの該データが更新される。なお、ステップS5においては、該項目を修正した後において、該業務担当者がスケジュールデータベース39へ、各社管理システム10における再処理日時を設定するようにしてもよい。
【0058】従って、本発明の実施の形態に係る情報処理システムでは、給与などの再計算を該グループ全体では行わず、該グループに含まれた各社又は部や課、あるいは社員個人を単位として実行する。
【0059】次に、本実施の形態に係る情報処理システムの利用例として、図5を参照しつつ派遣社員による派遣申請手続きを説明する。ここでは、図5に示されるように、本実施の形態に係る情報処理システムとして、派遣元ドメイン75と派遣先ドメイン76及び共有ドメイン77が形成され、広域網ネットワーク(WAN)70により相互接続される。
【0060】そして、派遣社員のPC3は派遣元ドメイン75と通信回線74により接続され、派遣先ドメイン76と通信回線72により接続され、さらに共有ドメイン77と通信回線73により接続される。
【0061】また、派遣元ドメイン75には勤務管理データベース9とテーブル61が含まれ、派遣先ドメイン76には勤務管理データベース9とテーブル63が含まれる。また、共有ドメイン77にはリンクデータベース41とテーブル46が含まれる。
【0062】そして、派遣元ドメイン75と派遣先ドメイン76及び共有ドメイン77は、業務センター60に接続される。
【0063】上記のような構成を有する情報処理システムにおいては、前提として、登録された派遣社員の種々の情報が共有ドメイン77のテーブル46に格納される。そして、該システムにおいては、該派遣社員は3つの申請ルートにより派遣を申請することができる。
【0064】すなわち派遣社員は、第一のルートとして、通信回線72を介して派遣先の会社へ派遣を申請することができる。このとき、該派遣先の会社は、予めテーブル63に格納された派遣元の基本手当を参照して、該派遣社員を雇用した場合のコストを算出する。
【0065】この結果、派遣先の会社が該派遣社員の申請を受諾した場合には、派遣先ドメイン76に含まれた勤務管理データベース9から派遣元ドメイン75に含まれた勤務管理データベース9へ派遣契約を締結した旨のメールが送信され、該メールに応じて派遣元ドメイン75に含まれた勤務管理データベース9より業務センター60へ更新データが供給される。
【0066】一方、第二のルートとして、派遣社員は通信回線73を介して派遣を申請することができる。すなわちこの場合には、派遣社員は自己のPC3によって共有ドメイン77へアクセスし、格納されている該派遣社員の情報をWAN70を介して派遣先の会社へ送信して雇用を依頼する。
【0067】また、第三のルートとして、派遣元の会社からIDを取得した派遣社員は、通信回線74を介して該派遣元の会社へ派遣申請を依頼することができる。
【0068】なお、上記3つの申請ルートについては、グループ・オペレーションを前提にすると基本的には第二のルートが最適であるが、十分な通信回線73の構築が必要とされるため、第一のルートをメインとしつつリンクデータベース41等の特性に応じて第二のルートを活用するようにしても良い。
【0069】なお、上記情報処理システムの各動作はコンピュータプログラムにより容易に記述することができる。従って、該プログラムをCD−ROMや磁気ディスクなどの記録媒体に記録し、該記録媒体をコンピュータへ装着して該プログラムを実行させることにより、上記動作を容易に実現することができる。
【0070】以上より、本実施の形態に係る情報処理システムと情報処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、情報処理の負荷が分散されるため、コストが低く処理速度の速い情報処理システムと情報処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る情報処理システムと情報処理方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、全体として必要とされる情報処理を分散的に実行することができるため、低コストで迅速な情報処理を実現することができる。
【0071】また、第二処理データが第一処理データと矛盾する場合において、矛盾が生じたデータのみを再処理することとすれば、低コストで迅速なデータの修正を実現することができる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【代理人】 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
【公開番号】 特開2002−108682(P2002−108682A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−301282(P2000−301282)