トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 電子データ配信システム、データベース・タグ書式データ変換インターフェース、タグ名・セル名変換インターフェース、セルデータ書込みインターフェース及び電子データ配信方法
【発明者】 【氏名】野原 由記

【氏名】重信 宏治

【要約】 【課題】センターのサーバー装置2側からはデータベースの中から必要なデータを一定の変換方式に則って各クライアント装置に共通のタグ書式データファイルにして配信すれば、各クライアント装置側で独自の形式の伝票、帳票に対応したデータに変換して書込むことができるようにする。

【解決手段】サーバー装置2に対して複数のクライアント装置4がデータ伝送回線3を通じて接続されているシステムにあって、サーバー装置側から各クライアント装置にはデータベース内のデータを共通のタグ書式データファイルにして配信しながらも、タグ書式データファイルからドラッグアンドドロップ方式でクライアント装置ごとに作成している独自の形式の帳票の該当するセル番地に必要なデータを書込めるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 データベースの名称とレコード番号とフィールド番号を指定してデータを登録しているデータベースと、前記データベース内の各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたデータに変換するデータベース・タグ書式データ変換インターフェースと、ユニークなセル名とセル番地とをリンクさせることができる機能を備え、所定の形式の帳票を作成する表計算アプリケーションと、前記データベース・タグ書式データ変換インターフェースにより生成された、データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに前記表計算アプリケーションのユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換するタグ名・セル名変換インターフェースと、前記タグ名・セル名変換インターフェースにより生成された、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、前記表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込む機能を備えたセルデータ書込みインターフェースとを備えて成る電子データ配信システム。
【請求項2】 データベース装置と、これに接続されたサーバー装置と、このサーバー装置にデータ伝送回線を介して接続されたクライアント装置とから成り、前記データベース装置は、データベースの名称とレコード番号とフィールド番号を指定してデータを登録しているデータベースを備え、前記サーバー装置は、前記データベース装置内のデータベースにアクセスし、データベース内の各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたデータに変換し、前記クライアント装置に伝送するデータベース・タグ書式データ変換インターフェースを備え、前記クライアント装置は、ユニークなセル名と帳票上のセル番地とをリンクさせる機能を備え、かつ所定の形式の帳票を作成する表計算アプリケーションと、前記データベース・タグ書式データ変換インターフェースによってダウンロードされてきた、前記データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに前記表計算アプリケーションのユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換するタグ名・セル名変換インターフェースと、前記タグ名・セル名変換インターフェースにより生成された、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、前記表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込むセルデータ書込みインターフェースとを備えて成る電子データ配信システム。
【請求項3】 前記インターフェースそれぞれは、双方向の変換を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子データ配信システム。
【請求項4】 データベース内の各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたデータに変換する機能を備えたデータベース・タグ書式データ変換インターフェース。
【請求項5】 データベース内の各フィールドに登録されているデータごとに、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに表計算アプリケーションのユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換する機能を備えたタグ名・セル名変換インターフェース。
【請求項6】 データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込む機能を備えたセルデータ書込みインターフェース。
【請求項7】 データベースの名称とレコード番号とフィールド番号を指定してデータを登録しているデータベース内の各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたデータに変換するステップと、前記ステップで生成された、データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに表計算アプリケーションで取り扱うユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換するステップと、前記ステップで生成された、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、前記表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込むステップとから成る電子データ配信方法。
【請求項8】 前記表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の所定のセル番地それぞれに書込まれたデータを、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルに変換するステップと、前記ステップで変換されたデータファイルを、データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルに変換するステップと、前記ステップで変換されたデータファイルを、データごとにデータベースの名称とレコード番号とフィールド番号を指定してデータを登録しているデータベース内の各フィールドに登録されているデータファイルに変換するステップと、前記ステップで変換されたデータファイルを、データごとに該当するデータベース及び該当するレコードの中の該当するフィールドに再登録するステップとを備えたことを特徴とする請求項7に記載の電子データ配信方法。
【請求項9】 前記データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルをデータ伝送回線を通じて送受信するステップを備えたことを特徴とする請求項7又は8に記載の電子データ配信方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子データ配信システム、データベース・タグ書式データ変換インターフェース、タグ名・セル名変換インターフェース、セルデータ書込みインターフェース及び電子データ配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、データセンターのデータベース装置に保存されている顧客情報、商品情報、会社組織情報等をサーバー装置において所定の形式のデータファイルに変換して専用回線又は公衆回線を利用して各支店のクライアント装置に伝送し、クライアント装置では受信したデータファイルから必要なデータをピックアップし、所定の形式の伝票、帳票の所定のセル内に自動的に書込み、伝票、帳票を作成する電子伝票作成システムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような従来の電子伝票作成システムの場合、サーバー装置側で変換したデータファイルは、表計算アプリケーションですでに作成されている所定の形式の伝票、帳票の決められたセル番地に書込むように予め書込み先のセル番地をも指定するデータであるため、支店ごとに異なった形式の伝票、帳票を作成することはできないものであった。また逆に、支社ごとに異なった形式の伝票、帳票を作成した場合、それに書込まれたデータをデータセンターのデータベース装置に簡単に収集することができないものであった。
【0004】しかしながら、伝票、帳票類は支社ごとに地域性に即した独自の形式に変更したいという要望が多く、また多くの関連企業が共通のデータベースを利用している場合には、各社ごとに独自の伝票、帳票を使用したいという要望も多いが、従来の電子伝票作成システムでは、このような要望に対して柔軟に対応することができなかった。したがって、独自の形式の伝票、帳票を作成したいという要望があればその要望を反映した形式の伝票、帳票をセンター側で作成し、要望元に渡すと共に、その形式に対応したデータ変換ができるようにサーバー装置側で異なった形式ごとにデータ変換のインターフェースを作成しなければならず、システム管理者に過大な負担がかかる問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、各クライアント側で独自の形式の伝票、帳票を作成しても、センターのサーバー装置側からは必要なデータを一定の変換方式に則って各クライアント装置に配信すれば、各クライアント装置側で独自の形式の伝票、帳票に対応したデータに変換して自動的に書込むことができ、また逆に、各クライアント装置側で独自の形式の伝票、帳票を用いてデータを書込んでも、センターのサーバー装置側では各クライアント装置からのデータを統一したフォーマットで収集してデータベース装置に自動的に登録することができる電子データ配信システム、データベース・タグ書式データ変換インターフェース、タグ名・セル名変換インターフェース、セルデータ書込みインターフェース及び電子データ配信方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電子データ配信システムは、データベースの名称とレコード番号とフィールド番号を指定してデータを登録しているデータベースと、前記データベース内の各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたデータに変換するデータベース・タグ書式データ変換インターフェースと、ユニークなセル名とセル番地とをリンクさせることができる機能を備え、所定の形式の帳票を作成する表計算アプリケーションと、前記データベース・タグ書式データ変換インターフェースにより生成された、データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに前記表計算アプリケーションのユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換するタグ名・セル名変換インターフェースと、前記タグ名・セル名変換インターフェースにより生成された、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、前記表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込む機能を備えたセルデータ書込みインターフェースとを備えたものである。
【0007】請求項1の発明の電子データ配信システムでは、データベース・タグ書式データ変換インターフェースにより、データベース内の各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたデータに変換する。そしてタグ名・セル名変換インターフェースにより、データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに表計算アプリケーションのユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換する。そしてセルデータ書込みインターフェースにより、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して入力することにより、帳票を予め定められた形式通りに作成する。
【0008】これにより、ユーザーにはアプリケーションとしてセルデータ書込みインターフェースを入手させ、それを用いて独自の形式の帳票を作成させるようにするだけで、データベース・タグ書式データ変換インターフェースとタグ名・セル名変換インターフェースの部分は全ユーザー共通のものを利用して共通したデータを配信しながらも、ユーザーごとに異なる独自の形式の帳票に対してそのデータを利用することができる。
【0009】請求項2の発明の電子データ配信システムは、データベース装置と、これに接続されたサーバー装置と、このサーバー装置にデータ伝送回線を介して接続されたクライアント装置とから成り、前記データベース装置は、データベースの名称とレコード番号とフィールド番号を指定してデータを登録しているデータベースを備え、前記サーバー装置は、前記データベース装置内のデータベースにアクセスし、データベース内の各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたデータに変換し、前記クライアント装置に伝送するデータベース・タグ書式データ変換インターフェースを備え、前記クライアント装置は、ユニークなセル名と帳票上のセル番地とをリンクさせる機能を備え、かつ所定の様式の帳票を作成する表計算アプリケーションと、前記データベース・タグ書式データ変換インターフェースによってダウンロードされてきた、前記データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに前記表計算アプリケーションのユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換するタグ名・セル名変換インターフェースと、前記タグ名・セル名変換インターフェースにより生成された、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、前記表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込むセルデータ書込みインターフェースとを備えたものである。
【0010】請求項2の発明の電子データ配信システムでは、サーバー装置に対して複数のクライアント装置がデータ伝送回線を通じて接続されているシステムにあって、サーバー装置側から各クライアント装置には共通のデータを配信しながらも、クライアント装置ごとに作成している独自の形式の帳票に対してデータの書込みができる。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2の電子データ配信システムにおいて、前記インターフェースそれぞれが、双方向の変換を行うことを特徴とするものであり、ユーザーごとに独自の異なる形式の帳票を用いてデータ入力しても、データベース装置側では全ユーザーから共通のフォーマットのデータを受信してデータベースの該当するフィールドに登録することができる。
【0012】請求項4の発明のデータベース・タグ書式データ変換インターフェースは、データベース内の各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたデータに変換する機能を備えたものである。
【0013】請求項4の発明のデータベース・タグ書式データ変換インターフェースでは、任意のデータベースの任意のフィールドのデータに対してユニークなタグ名と対応させたタグ書式データに変換することができる。
【0014】請求項5の発明のタグ名・セル名変換インターフェースは、データベース内の各フィールドに登録されているデータごとに、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに表計算アプリケーションのユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換する機能を備えたものである。
【0015】請求項5の発明のタグ名・セル名変換インターフェースでは、データごとに、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに表計算アプリケーションのユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換することができる。
【0016】請求項6の発明のセルデータ書込みインターフェースは、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込む機能を備えたものである。
【0017】請求項6の発明のセルデータ書込みインターフェースでは、作成された帳票の形式が一定でなくても、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込むことができる。
【0018】請求項7の発明の電子データ配信方法は、データベースの名称とレコード番号とフィールド番号を指定してデータを登録しているデータベース内の各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたデータに変換するステップと、前記ステップで生成された、データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに表計算アプリケーションで取り扱うユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換するステップと、前記ステップで生成された、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、前記表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込むステップとから成るものである。
【0019】請求項7の発明の電子データ配信方法では、ユーザーにはセルデータ書込みインターフェースを用いて独自の形式の帳票を作成させるようにするだけで、データベース・タグ書式データ変換インターフェースとタグ名・セル名変換インターフェースの部分は全ユーザー共通のものを利用して共通のデータファイルを配信しながらも、ユーザーごとに異なる独自の形式の帳票に対して正確にデータの書込みができる。
【0020】請求項8の発明は、請求項7の電子データ配信方法において、前記表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の所定のセル番地それぞれに書込まれたデータを、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータ群に変換するステップと、前記ステップで変換されたデータ群を、データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータ群に変換するステップと、前記ステップで変換されたデータ群を、データごとにデータベースの名称とレコード番号とフィールド番号を指定してデータを登録しているデータベース内の各フィールドに登録されているデータ群に変換するステップと、前記ステップで変換されたデータ群を、データごとに該当するデータベース及び該当するレコードの中の該当するフィールドに再登録するステップとを備えたものである。
【0021】請求項8の発明の電子データ配信方法では、ユーザーごとに独自の形式の帳票を用いてデータ入力しても、データベース装置側では全ユーザーから共通のフォーマットのデータを受信してデータベースの該当するフィールドに登録することができる。
【0022】請求項9の発明は、請求項7又は8の電子データ配信方法において、前記データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルをデータ伝送回線を通じて送受信するステップを備えたものであり、インターネット、専用回線、公衆回線等のデータ伝送回線を利用したデータ配信が可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態のシステム構成を示している。この実施の形態の電子データ配信システムは、データセンターに設置されているデータベース装置1、このデータベース装置1からデータを読み出して所定のデータ変換を行い、逆に外部から受信したデータをデータベース装置1の一般的なデータベースのフォーマットのデータに変換し、また後述するクライアント装置とのデータの送受信処理を行うサーバー装置2、インターネット、専用回線あるいは公衆回線のようなデータ伝送のためデータ伝送回線3、複数のクライアント装置4A,4B,4C,…から構成されている。
【0024】図2に示すように、データベース装置1は、個々にデータベース名称が付けられたデータベース100を登録し、管理している。このデータベース100の内容は、例えば、図8に示すようなものである。
【0025】すなわち、図8(a)の一般的なフォーマットのように、データベース各々を識別するためのデータベース(DB)名称、各レコードを識別するためのレコード名称(通常、レコードの識別のためには行番号を使用している)、そして各レコードごとにデータを登録するフィールド1〜フィールドn(nは、データベースのサイズ、ユーザーの指定、記憶装置の容量等によって規定される任意の整数)それぞれを識別するためのフィールド名称が設定されている。
【0026】より具体的には、同図(b)及び(c)に示したように、販売社データベースには、データベース名称として「販売社データベース」(販売社DB)、レコード名称には各レコードごとに「販売社1行目」、「販売社2行目」、…が付けられている。またフィールド1の名称として「会社コード」、フィールド2の名称として「会社名」、フィールド3の名称として「郵便番号」、…が付けられている。
【0027】同様に購買社データベースには、データベース名称として「購買社データベース」(購買社DB)、レコード名称には各レコードごとに「購買社1行目」、「購買社2行目」、…が付けられ、さらにフィールドの名称としてフィールド1から順に、「会社コード」、「郵便番号」、「所在地」、…が付けられている。
【0028】図9(a),(b)はデータベース装置1内の納入先データベース及び商品データベースのデータ構造を示したものである。同図(a)に示したように、納入先データベースのデータ構造は図8(b),(c)に示した販売社データベース、購買社データベースと同様であり、データベース名称には「納入先データベース」(納入先DB)、レコード名称には「納入先1行目」、「納入先2行目」、…が付けられ、フィールド名称として「会社コード」、「会社名」、…が用いられている。
【0029】また図9(b)に示すように、商品データベースの場合には、データベースの名称として「商品データベース」(商品DB)、レコード名称としてはレコード番号順に「商品1行目」、「商品2行目」、…が付けられ、各レコードのフィールド1〜フィールドnの名称としては、順に「商品コード」、「商品名」、「型番」、…が付けられている。
【0030】サーバー装置2は、データベース装置1内の種々のデータベース100にアクセスし、各フィールドに登録されているデータを、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けたタグ書式データに変換し、その集合で成るタグ書式データファイル200Aをクライアント装置4A,4B,…に伝送し、また逆にクライアント装置から送られてきたタグ書式データファイル200Aをデータベースフォーマットのデータファイルに逆変換するデータベース・タグ書式データ変換インターフェース201を備えている。ただし、このインターフェース機能は、ソフトウェアによって実現されるものである。また用いるタグ書式は、XMLフォーマットが好ましい。
【0031】各クライアント装置4A,4B,…は、データ伝送回線3によってサーバー装置2と接続されていて、所定の形式の帳票、例えば帳票401A,401B,401C,401Dを作成する表計算アプリケーションソフト402を備えている。
【0032】このクライアント装置4A,4B,…の表計算アプリケーションソフト402は、データ伝送回線3を通じてサーバー装置2からダウンロードされてきたタグ書式データファイル200Aを、データごとに帳票のユニークなセル名と対応付けた図13及び図14に示すようなセル名付きデータに変換することによってセル名付きデータファイル403を得るタグ名・セル名変換インターフェース404(マクロプログラムによって実現されている)と、このデータごとにユニークなセル名と対応付けられたセル名付きデータの集合で成るセル名付きデータファイル403の中から、表計算アプリケーション402により予め作成されている帳票401の指定されたセル番地400それぞれに該当するデータを選択して書込むセルデータ書込みインターフェース405(マクロプログラムによって実現されている。このセル名とセル番地の対応関係を示すセル名・セル番地対応データファイル406は図15及び図16に示すようなものである)と、それらの機能の逆変換機能を備えている。
【0033】次に、上記の電子データ配信システムの動作について、説明する。図1及び図2に示すデータベース装置1には、図8及び図9に示すように販売社情報、購買社情報、納入先情報、取扱い商品情報がそれぞれ、販売社データベース、購買社データベース、納入先データベース、商品データベースとして登録されている。
【0034】サーバー装置2のデータベース・タグ書式データ変換インターフェース201は、データベース装置1内の各データベース100にアクセスし、必要なデータベース(ここでは、図8及び図9に示した販売社データベース、購買社データベース、納入先データベース及び商品データベースのすべて)から必要な範囲のデータを指定して読み出し、データベースフォーマットのデータファイルから図11に示すようなタグ書式データファイル200Aに変換する。
【0035】そしてサーバー装置2はデータベース・タグ書式データ変換インターフェース201により得られたタグ書式データファイル200Aをデータ伝送回線3を通じてクライアント装置4(ここでは、クライアント装置4Aに特定して説明する)に図12に示すシリアルデータ列200Bにして伝送する。
【0036】クライアント装置4Aでは、サーバー装置2から送られてきたシリアルデータ列200Bを元のタグ書式データファイル200Aに再変換して保持する。そしてユーザーが表計算ソフト402を用いて所定の形式の帳票の所定の欄に必要なデータを選択して入力する。
【0037】この表計算ソフト402を用いたデータ入力処理は、次の通りである。表計算ソフト402におけるタグ名・セル名変換インターフェース(I/F)404は、タグ書式データファイル200Aを図14に示すようにタグ名・セル名変換を行い、元のデータベース100におけるあるレコード番号に属する各フィールドに登録されているデータそれぞれを、セル名それぞれと1対1に対応するフォーマットのセル名付きデータに変換してセル名付きデータファイル403に登録する。
【0038】そしてユーザーが表計算ソフト402を用いて、図4に示すような形式の帳票である注文書401Aに対してその所定の欄、例えば、注文書の宛先欄、発注者欄、納入場所欄、発注商品欄にデータを入力する。
【0039】この場合、ユーザーは、図2に示すように表示装置40に表示されているタグ書式データファイル200Aに対して、伝票形式401Aに対応させ、該当する欄に該当するタグ名のデータをドラッグアンドドロップすれば(このタグ名は、表計算ソフト402内では実際にはタグ名・セル名変換インターフェース404により図13及び図14に示すセル名付きデータファイル403内の各データのようにセル名付きデータとして扱っている)、そのデータが指定されたセル番地にコピーされる。
【0040】例えば、タグ名Aに登録されているデータ「値1」を帳票401Aのセル番地A1にドラッグアンドドロップすれば、セル名A−$A$1($は絶対番地であることを示している)−値1のリンクデータを図13に示すセル名・セル番地対応データファイル406に登録すると共に、帳票401Aのセル番地A1に書込む。また、タグ名Bのデータ「値2」をセル番地B3にドラッグアンドドロップすれば、セル名B−$B$3−値2のリンクデータをセル名・セル番地対応データファイル406に登録すると共に、帳票401Aのセル番地B3に書込む。
【0041】逆に、セル番地C1にユーザーが「値4」のデータを書込んだ場合、表計算ソフト402のセルデータ書込みインターフェース405は、所定の規則に従ってこのセル番地C1にセル名を付け、セル名・セル番地対応データファイル406にセル名D−$C$1−値4のリンクデータを登録し、またタグ名・セル名変換インターフェース404は、セル名D−値4をセル名付きデータファイル403に登録し、さらにこのセル名D−値4をタグ名D−値4のタグ書式データに逆変換してタグ書式データファイル200Aに登録する。
【0042】これにより、表示形式1の帳票401Aに対して、タグ書式データファイル200Aから必要な項目のデータを該当するセルにドラッグアンドドロップすることにより、データベース100からのデータを入力して帳票401Aの形式を整えることができ、またユーザー側でこの帳票401Aを対して新規にデータを入力すれば、それも表計算ソフト402側でセル名付きデータファイル403に登録し、サーバー装置2側へのアップロードする準備ができる。
【0043】他方、クライアント装置4Aのユーザー又は別のクライアント装置(例えば、4B)のユーザーがサーバー装置2から受信した同じタグ書式データファイル200Aを用いて、別の表示形式2の帳票401Bに対してデータを書込む場合は、次のようにする。
【0044】表示形式2の帳票401Bでも、タグ名Aのデータ「値1」をセル番地A1に書込む形式になっているので、帳票401Aの場合と同じく、ドラッグアンドドロップによりタグ名Aのデータ「値1」を帳票401Bのセル番地A1に書込む。
【0045】しかしながら、帳票401Bでは、タグ名Bのデータ「値2」をセル番地B1に書込む形式となっているので、ここでは、タグ名Bのデータ「値2」をドラッグアンドドロップにより帳票401Bのセル番地B1に書込む。これにより、帳票401Bに対するセル名・セル番地対応データファイル406には、セル名B−$B$1−値2のリンクデータが登録される。
【0046】またこの帳票401Bでは、セル番地A3にユーザーが独自に入力した「値5」をサーバー装置1側に伝送する必要がある場合、表計算ソフト402のセルデータ書込みインターフェース405は、所定の規則に従ってこのセル番地A3にセル名を付け、セル名・セル番地対応データファイル406にセル名E−$A$3−値5のリンクデータを登録し、またタグ名・セル名変換インターフェース404は、セル名E−値5をタグ名E−値5のタグ書式データに逆変換して登録する。
【0047】これにより、表示形式2の帳票401Bに対しても、サーバー装置2側から送られてきた共通のタグ書式データファイル200Aから、必要な項目のデータを選択して該当するセルに書込んで形式を整えることができ、またユーザー側でこの帳票401Bを対して独自にデータを入力すれば、それもサーバー装置2側へのアップロードする準備ができる。
【0048】ユーザーがクライアント装置4A上で帳票401Aを用いて入力したデータをサーバー装置2に対してアップロードし、さらにサーバー装置2がデータベース装置1に新規なデータを登録する場合の手順は次のようになる。
【0049】クライアント装置4A上でユーザーが表計算ソフト402を用いて帳票401Aにデータを入力し、新たに必要なデータをこの帳票401Aの所定番地のセルに書込み、アップロード操作をすれば、セルデータ書込みインターフェース405によって新たなデータがセル名・セル番地対応データファイル406に所定の規則に従って登録され、タグ名・セル名変換インターフェース404によりセル名−タグ名変換され、セル名‐データの対応関係をタグ名‐データの対応関係に変換し、タグ書式データファイル200Aに追加する。そしてデータが追加されたタグ書式データファイル200Aをデータ伝送回線3を通じてサーバー装置2にアップロードする。
【0050】サーバー装置2では、受信したタグ書式データファイル200Aを、ダウンロードする前のタグ書式データファイル200Aと比較し、新規なデータの追加や変更が発見された場合、データベース・タグ書式データ変換インターフェース201を用いてデータベースフォーマットのファイルに変換してデータベース装置1に伝送し、データベース装置1内の該当するデータベース100のデータを更新する。
【0051】これにより、データベース装置1の各データベース100には一般的なデータフォーマットでデータを登録しておき、サーバー装置2においてデータベース・タグ書式データ変換インターフェース201を用いてタグ書式データファイル200Aを作成し、これをクライアント装置4A,4B,4C,…に共通にダウンロードし、またそれらクライアント装置からアップロードされる共通のフォーマットのタグ書式データファイル200Aを受信し、データベース100のデータを更新することができることになる。
【0052】したがって、特にクライアント装置ごと、またユーザーが用いる帳票ごとに異なる形式のデータファイルをデータベースから作成して各ユーザーにダウンロードし、また各ユーザー専用のデータファイルを用いてアップロードされてくるデータを取り扱う必要がなくてデータベースの管理がきわめて単純化される。逆に、帳票の形式の多様化を避けるためにセンター側で帳票の形式まで厳密に指定し、それに対応したデータファイルを送信するようにするならば、単純化は図れる反面、中央集権的になって地域性、業種の多様性を損なうことになるが、本実施の形態のシステムによれば、地域性、業種による多様な要望に柔軟に対応しながらも、センターで取り扱うデータフォーマットは共通化できる利点がある。
【0053】図3は、上記の実施の形態の処理フローを示すものであり、データベース装置1に登録されているデータベース名「販売社データベース」のデータベース100におけるレコード名「販売社1行目」に属するフィールド名「所在地」に登録されている「東京都千代田区丸の内xxx」というデータDT1の流れを示してある。
【0054】このデータベースのデータDT1は、サーバー装置2において、「<タグ名称=販売社データベース.販売社1行目.所在地>東京都千代田区丸の内xxx</販売社データベース.販売社1行目.所在地>」というタグ書式データ200Aに変換され、データ伝送回線3を通じてクライアント装置4に伝送される。
【0055】クライアント装置4では、表計算ソフト402のタグ名・セル名変換インターフェース404により、タグ名‐セル名変換を行い、「(セル名称=販売社データベース.販売社1行目.所在地)東京都千代田区丸の内xxx」というセル名付きデータ403に変換される。ただし、このセル名付きデータ403は表計算ソフト402によって隠されており、クライアント装置4の表示装置40に表示されるデータは、タグ書式データ200Aのままである。
【0056】ユーザーはクライアント装置4によって自分がデータ入力しようとする帳票401を選択して、このタグ書式データ200Aと同時に表示させる。そしてセル番地A18にデータDT1を入力したい場合には、タグ書式データ200Aのデータ「東京都千代田区丸の内xxx」をクリックし、帳票401のセル番地D18にドラッグアンドドロップするのである。
【0057】同様に、図4のような形式の注文書401A、図6に示す形式が異なる注文書401Bを作成する場合、図14に示すような同じセル名付きデータファイル403を用いながら、それぞれ図5、図7に示すように、注文書401A,401Bにおいて異なるセル番地に同じデータが入力されることになる。例えば、同じ販売社(発注先)に同じ商品「電気洗濯機」を発注する場合でも、注文書401Aではセル番地C25に発注商品の「電気洗濯機」を入力するが、注文書401Bにおいてはセル番地D20に入力することになる。しかしながら、これら異なる形式の注文書401A,401Bにおいて入力された同じ商品名「洗濯機」に関するデータは、セル名付きデータファイル403では共通したものであり、またこれに対応するタグ書式データファイル200Aも共通したものであって、サーバー装置2とクライアント装置4A,4B,…各々との間も共通したタグ書式データファイル200Aがシリアルデータ列200Bにして伝送されるのである。
【0058】なお、図17、図18はそれぞれ図4又は図6の注文書と関連する商品手配票401C、購買申請書401Dとセル名付きデータファイル403との対応関係を示している。これらに対しても、形式の異なる注文書401A,401Bについて述べたのと同様の共通するセル名付きデータファイル403により異なる形式の帳票を作成することができるのである。
【0059】なお、上記の実施の形態では、データベース100に販売社データベース、購買社データベース、商品データベース、納入先データベースを使用して説明したが、データベースの種類が問われるわけではない。基本的に、クライアント装置が使用する表計算アプリケーションソフトウェアにおいて、データごとにセル名称を付け、このデータごとのセル名称をタグ名称と対応させ、かつ、タグ名称が大本のデータベース装置1内のどのデータベースのどのレコードの何番目のフィールドのデータであるかを特定できるものであればよいのである。
【0060】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の電子データ配信システムによれば、ユーザーにはアプリケーションとしてセルデータ書込みインターフェースを入手させ、それを用いて独自の形式の帳票を作成させるようにするだけで、データベース・タグ書式データ変換インターフェースとタグ名・セル名変換インターフェースの部分は全ユーザー共通のものを利用して共通したデータを配信しながらも、ユーザーごとに異なる独自の形式の帳票に対してそのデータを利用することができる。
【0061】請求項2の発明の電子データ配信システムによれば、サーバー装置に対して複数のクライアント装置がデータ伝送回線を通じて接続されているシステムにあって、サーバー装置側から各クライアント装置には共通のデータを配信しながらも、クライアント装置ごとに作成している独自の形式の帳票に対してデータの書込みができる。
【0062】請求項3の発明の発明の電子データ配信システムによれば、請求項1又は2の発明の効果に加えて、インターフェースそれぞれが、双方向の変換を行うので、ユーザーごとに独自の異なる形式の帳票を用いてデータ入力しても、データベース装置側では全ユーザーから共通のフォーマットのデータを受信してデータベースの該当するフィールドに登録することができる。
【0063】請求項4の発明のデータベース・タグ書式データ変換インターフェースによれば、任意のデータベースの任意のフィールドのデータに対してもユニークなタグ名と対応させたタグ書式データに変換することができる。
【0064】請求項5の発明のタグ名・セル名変換インターフェースによれば、データごとに、そのフィールドが属するレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを、データごとに表計算アプリケーションのユニークなセル名と対応付けたデータファイルに変換することができる。
【0065】請求項6の発明のセルデータ書込みインターフェースによれば、作成された帳票の形式が一定でなくても、データごとにユニークなセル名と対応付けられたデータファイルから、表計算アプリケーションにより予め作成されている帳票の指定されたセル番地それぞれに該当するデータを選択して書込むことができる。
【0066】請求項7の発明の電子データ配信方法によれば、ユーザーにはセルデータ書込みインターフェースを用いて独自の形式の帳票を作成させるようにするだけで、データベース・タグ書式データ変換インターフェースとタグ名・セル名変換インターフェースの部分は全ユーザー共通のものを利用して共通のデータファイルを配信しながらも、ユーザーごとに異なる独自の形式の帳票に対して正確にデータの書込みができる。
【0067】請求項8の発明の電子データ配信方法によれば、請求項7の発明の効果に加えて、ユーザーごとに独自の形式の帳票を用いてデータ入力しても、データベース装置側では全ユーザーから共通のフォーマットのデータファイルを受信してデータベースの該当するフィールドに登録することができる。
【0068】請求項9の発明の電子データ配信方法によれば、請求項7又は8の発明の効果に加えて、データごとにレコード番号とデータベースの名称をも識別できるユニークなタグ名と対応付けられたデータファイルを送受信するステップを備えたものであり、インターネット、専用回線、公衆回線等のデータ伝送回線を利用したデータ配信が可能である。
【出願人】 【識別番号】391016358
【氏名又は名称】東芝情報システム株式会社
【出願日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外7名)
【公開番号】 特開2002−108665(P2002−108665A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−301041(P2000−301041)