| 【発明の名称】 |
ファイル処理方法、記憶媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】細野 聡一
|
| 【要約】 |
【課題】処理中に発生するファイルオーバーフローをできる限りなくす。
【解決手段】このファイル処理方法の場合、先頭ジョブ1の先頭ステップ1でデータが処理されたときの出力ファイル件数をカウントし、カウントされた出力ファイル件数と予めファイル情報テーブル2に設定されている初期ファイル件数とを比較し、この比較結果、カウントされた出力ファイル件数が初期ファイル件数を超える場合、ファイル情報テーブル2に設定されているパラメータ(比率)を基にこのジョブ1で使用する全ファイル11〜14に対してファイル拡張を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のジョブを実行してファイルを処理するファイル処理方法において、先頭のジョブが実行されたときの出力ファイル件数をカウントする段階と、カウントされた出力ファイル件数と予め設定されている初期ファイル件数とを比較する段階と、この比較結果、カウントされた出力ファイル件数が初期ファイル件数を超える場合、予め設定されているパラメータを基に全てのジョブで使用する全ファイルに対してファイル拡張を行う段階とを有することを特徴とするファイル処理方法。 【請求項2】 ジョブを実行してファイルを処理するファイル処理方法において、前記ジョブの先頭ステップが実行されたときの出力ファイル件数をカウントする段階と、カウントされた出力ファイル件数と予め設定されている初期ファイル件数とを比較する段階と、この比較結果、カウントされた出力ファイル件数が初期ファイル件数を超える場合、予め設定されているパラメータを基に前記ジョブで使用する全ファイルに対してファイル拡張を行う段階とを有することを特徴とするファイル処理方法。 【請求項3】 複数のジョブを実行するコンピュータに処理を行わせるプログラムを記憶した記憶媒体において、前記コンピュータに、先頭のジョブが実行されたときの出力ファイル件数をカウントさせ、カウントされた出力ファイル件数と予め設定されている初期ファイル件数とを比較させ、この比較結果、カウントされた出力ファイル件数が初期ファイル件数を超える場合、予め設定されているパラメータを基に全てのジョブで使用する全ファイルに対してファイル拡張を行わせるプログラムを前記コンピュータが読み取り可能に記憶したことを特徴とする記憶媒体。 【請求項4】 ジョブを実行するコンピュータに処理を行わせるプログラムを記憶した記憶媒体において、前記コンピュータに、前記ジョブの先頭ステップが実行されたときの出力ファイル件数をカウントさせ、カウントされた出力ファイル件数と予め設定されている初期ファイル件数とを比較させ、この比較結果、カウントされた出力ファイル件数が初期ファイル件数を超える場合、予め設定されているパラメータ(比率)を基に前記ジョブで使用する全ファイルに対してファイル拡張を行わせるプログラムを前記コンピュータが読み取り可能に記憶したことを特徴とする記憶媒体。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュータ上で事務処理を行うためのファイル処理方法、記憶媒体に関する。 【0002】 【従来の技術】例えばCOBOLなどの事務処理言語で開発されたソフトウェアを所定のオペレーテイングシステム(以下OSと称す)の環境下で動作させる上で、ファイル拡張の仕組みとしてはOSに依存するところが大きい。 【0003】例えばTPというOSの環境下では、COBOLのソフトウェアでファイルを作成する際に、ファイル拡張件数を大きく指定してもOSがディスクの空き領域を自動的に最少のものから1回づつ増分させて最大で32回までしか取得しない。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このようなファイル拡張方式の場合、要求したファイル件数を十分確保できず、各ジョブあるいは各ステップで出力されるファイル件数が予め設定していたファイル件数よりも大きい場合、ファイルオーバーフローを起こすという問題があった。 【0005】ファイルオーバーフローが発生した場合、オペレータがリカバリ作業を行うことになるが、このリカバリ作業に作業ミスが伴うことが多い。 【0006】本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、処理中に発生するファイルオーバーフローをできる限りなくすことのできるファイル処理装置を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために、請求項1記載の発明のファイル処理方法は、複数のジョブを実行してファイルを処理するファイル処理方法において、先頭のジョブが実行されたときの出力ファイル件数をカウントする段階と、カウントされた出力ファイル件数と予め設定されている初期ファイル件数とを比較する段階と、この比較結果、カウントされた出力ファイル件数が初期ファイル件数を超える場合、予め設定されているパラメータを基に全てのジョブで使用する全ファイルに対してファイル拡張を行う段階とを有することを特徴としている。 【0008】請求項2記載の発明のファイル処理方法は、ジョブを実行してファイルを処理するファイル処理方法において、前記ジョブの先頭ステップが実行されたときの出力ファイル件数をカウントする段階と、カウントされた出力ファイル件数と予め設定されている初期ファイル件数とを比較する段階と、この比較結果、カウントされた出力ファイル件数が初期ファイル件数を超える場合、予め設定されているパラメータを基にジョブで使用する全ファイルに対してファイル拡張を行う段階とを有することを特徴としている。 【0009】請求項3記載の発明の記憶媒体は、複数のジョブを実行するコンピュータに処理を行わせるプログラムを記憶した記憶媒体において、前記コンピュータに、先頭のジョブが実行されたときの出力ファイル件数をカウントさせ、カウントされた出力ファイル件数と予め設定されている初期ファイル件数とを比較させ、この比較結果、カウントされた出力ファイル件数が初期ファイル件数を超える場合、予め設定されているパラメータを基に全てのジョブで使用する全ファイルに対してファイル拡張を行わせるプログラムを前記コンピュータが読み取り可能に記憶したことを特徴としている。 【0010】請求項4記載の発明の記憶媒体は、ジョブを実行するコンピュータに処理を行わせるプログラムを記憶した記憶媒体において、前記コンピュータに、前記ジョブの先頭ステップが実行されたときの出力ファイル件数をカウントさせ、カウントされた出力ファイル件数と予め設定されている初期ファイル件数とを比較させ、この比較結果、カウントされた出力ファイル件数が初期ファイル件数を超える場合、予め設定されているパラメータを基に前記ジョブで使用する全ファイルに対してファイル拡張を行わせるプログラムを前記コンピュータが読み取り可能に記憶したことを特徴としている。 【0011】本発明では、初めのジョブあるいは初めのステップの処理で出力されるファイル件数をカウントし、この出力ファイル件数とファイルの初期件数とを比較することにより、オーバーフローすることが予測される場合、予め設定されているパラメータ(比率)を基に全てのファイル件数をオーバーフローしない程度の件数に自動的に拡張するので、予想を遥かに超えるような出力ファイルが発生しない限り、ファイルオーバーフローを起こさなくすることができる。 【0012】この結果、処理中に発生するファイルオーバーフローをできる限りなくすことができる。また、従来、ファイルオーバーフローが発生した際に行っていたオペレータによるリカバリ作業およびその作業に伴う作業ミスをなくすことができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る一つの実施形態のファイル処理装置の構成を示す図である。 【0014】同図に示すように、このファイル処理装置は、処理対象のデータが格納されたディスク装置1a、1b、ファイル情報テーブル2、ファイル自動拡張処理部3、拡張対象のファイル11,12,13,14などから構成されている。 【0015】拡張対象のファイル11,12,13,14は、ジョブやステップ毎の処理にワーク的に利用される準編成ファイルであり、マスターファイルではない。 【0016】ここで、図2,図3を参照しファイル情報テーブル2について説明する。図2に示すように、ファイル情報テーブル2は、先頭ジョブ名、ステップ名、ファイル名、ファイル編成、レコード長、ブロック長、ファイル初期件数、アロケーション件数、比率、拡張フラグ、予備などのレコードレイアウトをとるものである。 【0017】具体的に、ファイル情報テーブル2には、図3に示すように、例えば先頭ジョブ名のジョブ1に対して、ジョブ名としてジョブ1、ステップ名としてステップ1、ファイル名としてA、ファイル初期件数として1000などが初期値として設定されている。 【0018】以下、図4,図5を参照してこのファイル処理装置の動作を説明する。このファイル処理装置の場合、ジョブ1のステップ1の処理、つまり起動ジョブの処理において、ディスク装置1aあるいはディスク装置1bからデータを読み込み、データの処理を実行し、ファイルを出力するときに、起動ジョブは、データ件数をカウントし(S101)、ファイル自動拡張処理部3に自ジョブ名、自ステップ名、出力ファイル名および出力データ件数を渡す。 【0019】ファイル自動拡張処理部3は、起動ジョブより出力データが受け渡されると、起動ジョブを認識し(S102)、出力データ件数、先頭ジョブ名、ステップ名、ファイル名よりファイル情報テーブル2を参照し、該当ファイル名の実際の出力データ件数と、予め設定されているファイル初期件数とを比較し、出力ファイルが満杯か否かを判定する(S103)。 【0020】例えば実際の出力ファイル件数が2000件であれば、ファイル初期件数が1000件なので、ファイル初期件数よりも出力ファイル件数が大きくなり、この場合、ファイルのオーバーフローが発生する。 【0021】そこで、このような場合、ジョブネット上の全ファイルについて拡張する必要があるため、ファイル自動拡張処理部3は、先頭ジョブをキーにファイル情報テーブル2より、該当ファイル名を抽出し、拡張対象のファイルを選定し(S104)、図5に示すように、各ファイル名のアロケーション件数に出力データ件数×比率の値を設定する。つまり、先頭ジョブが「ジョブ1」のファイルを抽出し、ファイル情報テーブル2のそれぞれのファイルA〜Mのアロケーション件数に出力データ件数×比率の値を設定する。 【0022】この例のようにファイルAの出力ファイル件数が2000の場合、このファイルAの比率を1とし、2000に他のファイルB〜Mの比率を掛けてアロケーション件数に設定する。 【0023】そして、ファイル自動拡張処理部3は、全ファイルについてファイル拡張を行うためにファイルを削除し(S105)、ファイル情報テーブル2のファイル編成、レコード長、ブロック長、アロケーション件数を基にアロケーションを行った後、新たに対象ファイルを作成する(S106)。 【0024】そして、正常に処理を終了した後、ファイル自動拡張処理部3は、ファイル情報テーブル2上のフラグを“1”に設定し(S107)、ファイル拡張処理を終了する(S108)。 【0025】そして、業務終了後、夜間、日替わり処理が起動されると、起動した日替わり処理は、拡張フラグが“1”のファイルについてファイルを削除し、ファイル情報テーブル2上のファイル件数を基にアロケーションを行い、拡張済みのファイルをファイル初期件数に戻す(S109)。 【0026】このようにこの実施形態のファイル処理装置によれば、ファイル情報テーブル2を参照し、データ出力件数からファイルをアロケーションすることによりファイル容量を固定(最大値)でアロケーションすることなく、ディスクの未使用領域をなくし、資源の有効利用を図ることができる。 【0027】また、従来、ファイルオーバーフローが発生したことで行っていたオペレータによるリカバリ作業およびその作業に伴う作業ミスをなくすことができる。 【0028】さらに、ファイル情報テーブル2を使用することにより、システムの環境作成時にファイルのアロケーションを容易に行うことができる。 【0029】なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。上記実施形態では、1つのジョブにファイル自動拡張処理部3を設け、その各ステップ単位にファイルを自動拡張する方法について説明したが、例えば図6に示すように、データのインプットからアウトプットまで複数のジョブ1〜4がつながるような場合(ジョブネットと称す)、全てのジョブ1〜4を監視してファイル13〜16を自動拡張するファイル自動拡張処理部63を設け、起動ジョブ1の出力から、他の全てのファイル13〜16を自動拡張するようにしても良い。 【0030】また、上記実施形態におけるファイル自動拡張処理部3,63は、ソフトウェアでもハードウェアでも実現可能である。ファイル自動拡張処理部3,63をソフトウェアで実現する場合、フロッピー(登録商標)ディスクなどのコンピュータが読み出し可能な記憶媒体に記憶されていても良く、この場合、記憶媒体に記憶されたソフトウェアをコンピュータが読み出すことにより、各実施形態における処理が可能になる。ソフトウェアで実現したファイル自動拡張処理部3は、1つのジョブを実行するソフトウェアの一部のモジュールとして組み込んでも良く、またファイル自動拡張処理部63は、ジョブネットを実行するソフトウェアとは別のソフトウェアとしても良い。 【0031】なお、記憶媒体としては、磁気ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVDなど)、光磁気ディスク(MOなど)、半導体メモリなど、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式はいずれの形態であっても良い。 【0032】また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフトなどのMW(ミドルウェア)などが本実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。 【0033】さらに、記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネットなどにより伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。 【0034】また、記憶媒体は一つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記録媒体に含まれ、媒体構成はいずれの構成であっても良い。 【0035】なお、コンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコンなどの一つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステムなどのいずれの構成であっても良い。 【0036】また、コンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコンなども含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。 【0037】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、初めのジョブあるいは初めのステップの処理で出力されるファイル件数をカウントし、この出力ファイル件数とファイルの初期件数とを比較することにより、オーバーフローすることが予測される場合、予め設定されているパラメータ(比率)を基に全てのファイル件数をオーバーフローしない程度の件数に自動的に拡張するので、処理中に発生するファイルオーバーフローをできる限りなくすことができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
|
| 【出願日】 |
平成12年10月4日(2000.10.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077849 【弁理士】 【氏名又は名称】須山 佐一
|
| 【公開番号】 |
特開2002−108660(P2002−108660A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−305260(P2000−305260) |
|