| 【発明の名称】 |
半導体集積回路およびそのテスト方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】中平 博幸
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| 【要約】 |
【課題】出力部よりも高速な内部回路の経路信号を最小時間で過不足なく取り出す。
【解決手段】出力部より高速に動作する内部回路101の複数の経路信号のうち、少なくともひとつを選択し、内部回路の動作クロックN回毎に1回だけラッチする選択回路102と、動作クロックN回のうち、どの回でラッチするかを決定するタイミング制御回路103を有し、入力データをN回連続で繰り返し、その繰り返しごとにラッチイネーブル信号のタイミングを変更することで、内部信号を低速に間断なく取り出す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】入力データに対して処理を行う半導体集積回路であって、動作クロックを使用し、出力部より高速に動作する内部回路と、前記内部回路の複数の経路信号のうち、少なくともひとつを選択し、前記動作クロックN回ごとに1回だけラッチする選択回路と、活性化信号で活性化され前記動作クロックN回のうち、どの回でラッチするかを決定するタイミング制御回路を有することを特徴とする半導体集積回路。 【請求項2】入力データに対して処理を行う半導体集積回路であって、動作クロックを使用し、出力部より高速に動作する内部回路と、前記動作クロックをN分周し、一定期間ごとに位相をシフトする分周クロックを生成するタイミング制御回路と、前記内部回路の複数の経路信号のうち、少なくともひとつを選択し、前記分周クロックでラッチする選択回路を有することを特徴とする半導体集積回路。 【請求項3】前記一定期間ごとにシフトする位相は動作クロック1周期分であることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。 【請求項4】前記一定期間とは入力データの長さと同じ、もしくは、少なくとも入力データの長さよりも大きいNの倍数であることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。 【請求項5】記録媒体より読取ヘッドで読み出したアナログ信号を入力とする半導体集積回路であって、少なくとも、前記入力されたアナログ信号のゲインを調整する可変ゲインアンプと、前記可変ゲインアンプの出力をフィルタリングするアナログフィルタと、前記アナログフィルタを入力とし、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器(Analog to Digital Converter)と、前記デジタル信号をフィルタリングするFIR(Finite Impulse Response)と、前記FIRの出力データを復号するビタビ復号器と、前記アナログ・デジタル変換器、前記FIR、前記ビタビ復号器内部の経路信号のうち、少なくとも1つを選択し、クロックによってラッチする選択回路と、前記PLLの出力クロックをN分周にした分周クロックと、前記同期パターン信号と前記動作クロックとによって前記選択回路へ供給する前記クロックを発生するタイミング制御回路とを有することを特徴とする半導体集積回路。 【請求項6】前記タイミング制御回路の選択回路へ供給するクロックは一定期間ごとに位相がシフトすることを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路。 【請求項7】前記一定期間とは同期パターン信号間の長さの整数倍であることを特徴とする請求項6記載の半導体集積回路。 【請求項8】入力データに対して処理を行う半導体集積回路であって、動作クロックを使用し、出力部より高速に動作する内部回路と、前記内部回路の経路信号のうち、少なくとも一つを選択し、クロックによってラッチする選択回路と、前記動作クロックをN分周し、一定の期間ごとに位相をシフトするクロックを生成し、前記選択回路に供給するタイミング制御回路と、内部回路よりも低速な記憶装置と、前記選択回路に同期して前記記憶装置の制御信号の生成する記憶装置制御回路とを有することを特徴とする半導体集積回路。 【請求項9】前記内部回路への入力データを生成する入力パターン生成回路と、前記内部回路への入力データとして、前記入力パターン生成回路の出力、あるいは外部からの入力のどちらかを選択する第2の選択回路とを備えた請求項1、2または8のいずれかに記載の半導体集積回路。 【請求項10】テストパターンを使用した半導体集積回路のテスト方法であって、前記テストパターンをN回繰り返し入力し、前記テストパターンを繰り返すごとに動作クロックをN分周した分周クロックの位相をシフトし、前記分周クロックを用いて前記半導体集積回路内の信号を出力することを特徴とする半導体集積回路のテスト方法。 【請求項11】テストパターンを使用した半導体集積回路のテスト方法であって、前記テストパターンをN回繰り返し入力し、動作クロックで動作し、出力部よりも高速で動作する内部回路と、前記テストパターンが繰り返されるごとに前記動作クロックと同じ周期だけ位相がシフトしたN分周クロックを生成するタイミング制御回路と、前記内部回路の複数の信号経路のうち1つを選択し前記N分周クロックでラッチする選択回路とを含み、前記選択回路を介して、前記内部回路の信号を出力することにより、前記出力部よりも高速で動作する前記内部回路の信号を間引くことなく出力可能としたことを特徴とする半導体集積回路のテスト方法。 【請求項12】前記テストパターンは半導体集積回路内部で生成することを特徴とする請求項10または11記載の半導体集積回路のテスト方法。 【請求項13】前記内部回路よりも低速なLSIテスタでの測定が可能にしたことを特徴とする請求項11または12記載の半導体集積回路のテスト方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、出力部よりも高速で動作する内部回路を有する半導体集積回路およびそのテスト方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、半導体集積回路はマイクロプロセッサ(MPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)に代表されるように、その内部回路の動作クロックの周波数は高速化の一途をたどっており、現時点では1GHzを越えるものも発表されている。 【0003】一方で、これらの入出力部は内部回路ほどには高速化が進まず、内部の10分の1程度にとどまっている。このように半導体集積回路の内外の動作周波数差は広がるばかりであり、内部回路の信号をリアルタイムでモニタしようとしても入出力部が追従できないため、LSIテスタでの測定やプログラムのデバッグは非常に困難なものとなっている。 【0004】そこで、MPUやDSPでは内部に搭載しているオンチップメモリを利用している。高速な動作クロックで内部回路を動かし、その結果を一時的にオンチップメモリに記憶し、入出力部に適した速度、つまり、内部回路の動作クロックよりも低速な速度で、アクセスすることによって、測定やデバッグを実現している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、すべての半導体集積回路にオンチップメモリが搭載されているわけではない。MPUやDSPは測定やデバッグが主目的でオンチップメモリを搭載しているのではなく、機能上、必要だから搭載しているのである。 【0006】これに反して、HDDやDVDの信号処理系に使用されているデジタルリードチャネルLSIでは、HDDやDVDの転送速度の高速化に比例して、内部回路も高速化しているが、機能上、オンチップメモリは必須ではないし、測定やデバッグのためにオンチップメモリを搭載することは面積、消費電力などコストの点で不利になってしまう。 【0007】高速な内部回路の信号を低速な出力部でも測定できるようにするために、例えば、特開平5−152415号公報には、図13に示したように入力データに対応して複数クロックに1つの割合でサンプリングしたデータを取り出すテスト回路を設ける、という半導体集積回路が提案されている。 【0008】前記公報に開示された半導体集積回路を利用すれば、図14に示すように出力する内部回路の信号の周波数を大幅に低減できるから、簡単な回路でかつ安定に実動作状態で生成されたテストが可能であるが、この半導体集積回路では、出力されるデータ自体は間引いているため、内部回路の信号をすべて出力できるわけではない。 【0009】その上、ある一定の長さを持ったテストベクタによりテストする場合には、連続して入力される入力データに同期して特定のタイミングでサンプリングタイミングを変えることができなければ、最小時間で内部回路の信号を過不足なく取り出すことは不可能である。 【0010】本発明は、かかる点に鑑み、出力部よりも高速で動作する内部回路の信号をモニタできるテスト回路を有する半導体集積回路およびそのテスト方法を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、本発明の第1の半導体集積回路は、動作クロックを使用し、出力部より高速に動作する内部回路と、前記内部回路の複数の経路信号のうち、少なくともひとつを選択し、前記動作クロックN回ごとに1回だけラッチする選択回路と、前記動作クロックN回のうち、どの回でラッチするかを決定するタイミング制御回路を有することを特徴とする。 【0012】本発明の第2の半導体集積回路は、動作クロックを使用し、出力部より高速に動作する内部回路と、前記動作クロックをN分周し、一定期間ごとに位相をシフトする分周クロックを生成するタイミング制御回路と、前記内部回路の複数の経路信号のうち少なくともひとつを選択し、前記分周クロックでラッチする選択回路を有することを特徴とする。 【0013】本発明の第3の半導体集積回路は、少なくとも、前記入力されたアナログ信号のゲインを調整する可変ゲインアンプと、前記可変ゲインアンプの出力をフィルタリングするアナログフィルタと、前記アナログフィルタを入力とし、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器と、前記デジタル信号をフィルタリングするFIRと、前記FIRの出力データを復号するビタビ復号器と、前記AD変換器、前記FIR、前記ビタビ復号器内部の経路信号のうち、少なくとも1つを選択し、クロックによってラッチする選択回路と、前記PLLの出力クロックをN分周にした分周クロックと、前記同期パターン信号と前記動作クロックとによって前記選択回路へ供給する前記クロックを発生するタイミング制御回路を有することを特徴とする。 【0014】本発明の第4の半導体集積回路は、動作クロックを使用し、出力部より高速に動作する内部回路と、前記内部回路の経路信号のうち少なくとも一つを選択し、クロックによってラッチする選択回路と、前記動作クロックをN分周し、一定の期間ごとに位相をシフトするクロックを生成し、前記選択回路に供給するタイミング制御回路と、内部回路よりも低速な記憶装置と、前記選択回路に同期して前記記憶装置の制御信号の生成する記憶装置制御回路を有することを特徴とする。 【0015】本発明の第1の半導体集積回路のテスト方法は、テストパターンをN回繰り返し入力し、前記テストパターンを繰り返すごとに動作クロックをN分周した分周クロックの位相をシフトし、前記分周クロックを用いて前記半導体集積回路内の信号を出力することを特徴とする。 【0016】本発明の第2の半導体集積回路のテスト方法は、テストパターンをN回繰り返し入力し、動作クロックで動作し、出力部よりも高速で動作する内部回路と、前記テストパターンが繰り返されるごとに前記動作クロックと同じ周期だけ位相がシフトしたN分周クロックを生成するタイミング制御回路と、前記内部回路の複数の信号経路のうち1つを選択し前記N分周クロックでラッチする選択回路を含み、前記選択回路を介して、前記内部回路の信号を出力することにより、前記出力部よりも高速で動作する前記内部回路の信号を間引くことなく出力可能としたことを特徴とする。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照にしながら説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。また、以下の各図において同一機能を有する構成部分には同一番号を付して説明を省略する場合がある。 【0018】(実施の形態1)図1は、本発明の第1の実施形態における半導体集積回路の構成を示すものである。 【0019】図1において、100は半導体集積回路、101は周期TのクロックSCLKで動作する順序回路や組み合わせ回路を含む内部回路、102は選択信号TSELによって内部回路101の経路信号iBUSesのうち一つを選択し、その選択した信号を、クロックBCLKおよびラッチイネーブル信号T#ENによりラッチし選択出力TOUTとして出力する選択回路、103はタイミング設定信号により動作内容を設定し、活性化信号ENABLEによって活性化するタイミング制御回路である。 【0020】内部回路101はデータ出力としてデータ出力DOUTを持つが、内部回路101の動作速度は出力部のそれよりも速いので、そのまま内部回路の信号を出力することはできない。ここでは図示していないが、通常はシリアル・パラレル変換を使い、信号を並列化することで、出力周波数を落としている。 【0021】選択回路102において、110は多入力1出力のマルチプレクサ、111はクロックをBCLKとするフリップフロップ回路、112は選択した信号を一方の入力とし、ラッチイネーブル信号T#ENを他方の入力とする論理積回路である。 【0022】タイミング制御回路103において、120はクロックCLK、活性化信号ENABLEおよびタイミング設定信号を用いてクロックSCLKとクロックBCLKを生成するクロックゲート回路、121はタイミング設定信号と活性化信号ENABLEとクロックBCLKとにより選択回路102に供給するラッチイネーブル信号T#ENを生成するタイミングを与えるカウンタ回路、122はラッチイネーブル信号T#ENを生成するラッチイネーブル信号生成回路である。 【0023】次に、図1を参照して、本実施の形態の動作を説明する。説明の容易化のために、入力データDINの長さLは256、クロックラッチ比Nは4とする。 【0024】ここで、入力データDINはクロックCLKに同期して入力されるものとし、クロックラッチ比とはクロックCLK N回ごとに1回だけ選択回路の出力の更新を表すものとする。 【0025】今、N回だけ入力データを繰り返すので、半導体集積回路100に入力する全入力データ長LはL×N=1024となる。また、選択回路102の出力は、テストモード時のみに用いられるとすると、通常は消費電力を抑えるために出力されず、タイミング制御回路103からラッチイネーブル信号T#ENも出力されない。 【0026】そこでテストモード時にはこれらの動作を有効にするためのテストモード切替にタイミング設定信号が使用される。タイミング設定信号はテストモード切替、入力データ長L、クロックラッチ比Nの設定を行うために用いるものである。 【0027】図2にタイミング制御回路103の構成例を示す。クロックゲート回路120はクロックCLK、活性化信号ENABLE、テストモード切替信号を入力とし、クロックBCLKを出力とする論理積回路で構成され、カウンタ回路121は、クロックBCLKで動作する入力データ長LだけカウントするCOUNT-Bとクロックラッチ比NだけカウントするCOUNT-Aとから構成されている。 【0028】図2ではカウンタの出力のみを図示しており、実際の回路例ではない。実回路としては従来より用いられている同期式カウンタであればよい。 【0029】COUNT-Bは0から始め、255までカウントすると0に戻り、再びカウントを始める。このときCOUNT-Aは+1される。 【0030】COUNT-AがN=4より小さい場合はCOUNT-AおよびCOUNT-Bは動作を繰り返す。 【0031】ラッチイネーブル信号生成回路122はCOUNT-Aの2ビットa1,a0とCOUNT-Bの下位2ビットb1,b0とが一致したときのみHIGHとなるラッチイネーブル信号T#ENを出力する論理回路、ここでは排他的論理和回路123が2個とそれらの出力の論理積回路124で構成されている。 【0032】一般的に述べると、COUNT-Bは入力データ長Lだけカウントできるビット数が必要で、COUNT-Aはクロックラッチ比Nだけカウントできるビット数が必要である。ラッチイネーブル信号生成回路は、COUNT-Aと同じビット数だけ、COUNT-Bの下位ビットを必要とする。そしてそれらの値を比較できる回路構成であればよい。 【0033】図3を参照して、各回路、各信号の動作のタイミングを説明する。 【0034】まず、上記で説明したようにタイミング設定信号により各種設定を行う。 【0035】次に活性化信号ENABLEによってタイミング制御回路103を活性化するとともに入力データDINを内部回路101に与える。入力データDINから内部回路101の経路信号iBUSesが出力されるまでのレイテンシが1Tであるとすると、図3のようなタイミングでiBUSesからデータが出力される。 【0036】ここで図3のデータに付与した番号はデータの順番を示したものであり、値そのものではない。また内部回路101の経路信号iBUSesの出力レイテンシは経路信号ごとに異なるものであり、ここではその一例のみを示している。 【0037】ラッチイネーブル信号T#ENはタイミング制御回路103の動作からクロックCLKの4回ごとに1回だけHIGHになるが、それはCOUNT-Bの下位2ビットがCOUNT-Aの値と一致した場合である。つまり、1回目の入力データDINを入力する際には0、4、8…でT#ENはHIGHとなり、2回目には1、5、9…、3回目には2、6、10…、4回目には3、7、11…でT#ENはHIGHとなる。 【0038】その場合、選択出力TOUTは図3のように0、4、8…252、1、5… と4個おきに出力されるので、同じ入力データDINを4回繰り返すことによって、0、4…252、1、5…253、2、6…254、3、7…255という結果が間断なく得られる。 【0039】すべての結果が得られた後、これらを並び替えれば、入力データDINの0〜255に対して処理を行った内部回路101の経路信号iBUSesのうちの1つについてTOUTの0〜255として出力されたことになるのである。 【0040】入力データ長Lが255のようにN=4の倍数でない場合、Lよりも大きく最もN=4の倍数に近い値をカウンタCOUNT-Bに設定する。この場合、256である。つまり、L=255の場合でも上記と同様の設定をすればよい。 【0041】(実施の形態2)図4は、本発明の第2の実施形態における半導体集積回路の構成を示すものである。図4において、200は半導体集積回路、202は選択信号TSELによって内部回路101の経路信号iBUSesのうち一つを選択し、その選択した信号を、選択クロックTCLKによりラッチし選択出力TOUTとして出力する選択回路、203はタイミング設定信号により動作内容を設定し、活性化信号ENABLEによって活性化するタイミング制御回路である。 【0042】選択回路202はマルチプレクサ110およびクロックを選択クロックTCLKとするフリップフロップ回路111とで構成されている。 【0043】タイミング制御回路103において、221はタイミング設定信号と活性化信号ENABLEとクロックBCLKとにより選択回路202に供給する選択クロックTCLKを生成するタイミングを与えるカウンタ回路、222は選択クロックTCLKを生成する選択クロック生成回路である。 【0044】次に、図4を参照して、本実施の形態の動作を説明する。説明の容易化のために、入力データDINの長さLは256、クロック分周比Nは4とする。ここで、入力データDINはクロックCLKに同期して入力されるものとする。 【0045】今、N回だけ入力データを繰り返すので、半導体集積回路200に入力する全入力データ長LはL×N=1024となる。また、選択回路202の出力は、テストモード時のみに用いられるとすると、通常は消費電力を抑えるために出力されず、タイミング制御回路203から選択クロックTCLKも出力されない。 【0046】そこで、テストモード時には、これらの動作を有効にするためのテストモード切替にタイミング設定信号が使用される。タイミング設定信号はテストモード切替、入力データ長L、分周比Nの設定を行うために用いるものである。 【0047】図5にタイミング制御回路203の構成例を示す。カウンタ回路221は、クロックBCLKで動作する入力データ長LだけカウントするCOUNT-Bとクロック分周比NだけカウントするCOUNT-Aとから構成されている。 【0048】図5ではカウンタの出力のみを図示しており、実際の回路例ではない。実回路としては従来より用いられている同期式カウンタであればよい。COUNT-Bは0から始め、255までカウントすると0に戻り、再びカウントを始める。このときCOUNT-Aは+1される。COUNT-AがN=4より小さい場合はCOUNT-AおよびCOUNT-Bは動作を繰り返す。 【0049】選択クロック生成回路222はCOUNT-Aの2ビットによって出力を決定するマルチプレクサ223と、クロックをBCLKとするフリップフロップ回路224とCOUNT-Bの下位2ビット目を反転出力するインバータ225で構成されている。 【0050】図5に示したように[a1,a0]=00のときはインバータ225の出力、[a1,a0]=01のときはインバータ225の出力をフリップフロップ回路224により1Tだけ遅延させたものを出力し、[a1,a0]=10のときはインバータ225の出力をフリップフロップ回路224により2Tだけ遅延させたものを出力し、[a1,a0]=11のときはインバータ225の出力をフリップフロップ回路224により3Tだけ遅延させたものを出力するように構成する。 【0051】一般的に述べると、COUNT-Bは入力データ長Lだけカウントできるビット数が必要であり、COUNT-Aはクロック分周比Nだけカウントできるビット数が必要である。マルチプレクサへの入力としては分周比に相当する信号を割り当てればよい。2の階乗だけではなく、整数の分周比でも実現は可能だが、2の階乗の場合は、COUNT-Bにおいて分周比に相当するビットが容易に割り当てられるという長所がある。N=4ならば下位2ビット目b1、N=16ならば下位4ビット目b3である。 【0052】一方、マルチプレクサ223への入力もCOUNT-Aの値と同じだけのフリップフロップ回路の段数を通すように構成すればよい。その上、様々な分周比に対応するためにCOUNT-Bにおいて割り当てるビットを選択できるようにすることはマルチプレクサなどを使えば非常に容易に実現できる。 【0053】図6を参照して、各回路、各信号の動作のタイミングを説明する。 【0054】まず、上記で説明したようにタイミング設定信号により各種設定を行う。 【0055】次に、活性化信号ENABLEによってタイミング制御回路203を活性化するとともに入力データDINを内部回路101に与える。入力データDINから内部回路101の経路信号iBUSesが出力されるまでのレイテンシが1Tであるとすると、図6のようなタイミングでiBUSesからデータが出力される。 【0056】ここで図6のデータに付与した番号はデータの順番を示したものであり、値そのものではない。また、内部回路101の経路信号iBUSesの出力レイテンシは経路信号ごとに異なるものであり、ここではその一例のみを示している。 【0057】選択クロックTCLKはタイミング制御回路203の動作からクロックCLKを4分周したものであるが、1回目の入力データDINを入力する際にはCOUNT-Bの値が0,1のときHIGHになるように分周され、2回目にはCOUNT-Bの値が1,2のとき、3回目にはCOUNT-Bの値が2,3のとき、4回目にはCOUNT-Bの値が3,0のときにHIGHになるように分周される。 【0058】その場合、選択出力TOUTは図6のように0、4、8…252、1、5… と4個おきに出力されるので、同じ入力データDINを4回繰り返すことによって、0、4…252、1、5…253、2、6…254、3、7…255という結果が間断なく得られる。 【0059】すべての結果が得られた後、これらを並び替えれば、入力データDINの0〜255に対して処理を行った内部回路101の経路信号iBUSesのうちの1つについてTOUTの0〜255として出力されたことになるのである。 【0060】(実施の形態3)図7は、本発明の第3の実施形態における半導体集積回路の構成を示すものである。図7において、300は半導体集積回路、302は選択信号TSELによって、iBUSesの中から選択した信号を選択クロックでラッチし、TOUTとして出力する選択回路、303は選択クロックTCLKを生成するタイミング制御回路、350はDVDでは光ディスク、HDDでは磁気ディスクといった記録媒体、351は記録媒体350からの信号を読み取る読取ヘッド、352は読取ヘッド351からのアナログ入力信号を適応的に増幅する可変ゲインアンプ(VGA)、353は可変ゲインアンプ352の出力をフィルタリングするアナログフィルタ(CTF)、354はアナログフィルタ353の出力を入力とし、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)、355はデジタル信号をフィルタリングするデジタルFIRフィルタ(FIR:Finite Impulse Response)、356はデジタルFIRフィルタの出力データを復号するビタビ復号器、357はAD変換器もしくはデジタルFIRフィルタの少なくとも一方を用いてクロックおよび同期パターン信号を抽出するPLL、358は半導体集積回路300以外、例えばCPUから設定を行うことで選択信号TSELやタイミング設定信号を生成するCPUインタフェース回路(CPUIF)である。 【0061】ビタビ復号器356はデータ出力としてDOUTを持つが、ビタビ復号器356の動作速度は出力部のそれよりも速いので、そのまま内部回路の信号を出力することはできない。ここでは図示していないが、通常はシリアル・パラレル変換を使い、信号を並列化することで、出力周波数を落としている。 【0062】実施の形態1や2に相当する内部回路101は、ここではデジタルFIRフィルタ355やビタビ復号器356であるが、他の高速なデジタル部への変更または追加してもよい。 【0063】次に、図7を参照して、本実施の形態の動作を説明する。説明の容易化のために、クロック分周比Nは4、同期パターン信号は1回の入力データでM=4現れるものとし、同期パターン信号は入力データ1488ごとに1回現れるものとする。 【0064】今、N回だけ入力データを繰り返す。また、選択回路302の出力はテストモード時のみに用いられるとすると、通常は消費電力を抑えるために出力されず、タイミング制御回路303から選択クロックTCLKも出力されない。 【0065】そこでテストモード時にはこれらの動作を有効にするためのテストモード切替にタイミング設定信号が使用される。タイミング設定信号はテストモード切替、同期パターン信号出現回数M、分周比Nの設定を行うために用いるものである。図8にタイミング制御回路303の構成例を示す。カウンタ回路321は、同期パターン信号SYNCLKで動作し、同期パターン出現回数MだけカウントするCOUNT-Bとクロック分周比NだけカウントするCOUNT-Aとから構成されている。 【0066】図8ではカウンタの出力のみを図示しており、実際の回路例ではない。実回路としては従来より用いられている同期式カウンタであればよい。 【0067】COUNT-Bは0から始め、3までカウントすると0に戻り、再びカウントを始める。このときCOUNT-Aは+1される。COUNT-AがN=4より小さい場合はCOUNT-AおよびCOUNT-Bは動作を繰り返す。 【0068】選択クロック発生回路322は、クロックBCLKをN分周する分周器323とマルチプレクサ223と1Tだけ遅延するフリップフロップ回路224とで構成されている。機能は実施の形態2で述べたものとほぼ同じなのでここでは割愛する。 【0069】図9を参照して、各回路、各信号の動作のタイミングを説明する。まず、上記で説明したようにCPUIFを介してタイミング設定信号により各種設定を行う。 【0070】同期パターン信号の一例を示す。アナログ入力信号が図のように14T連続1、4T連続0となったときを同期パターンと呼ぶことにし、そのパターンを検出すると1TだけHIGHになる信号を同期パターン信号SYNCLKとする。なお、これは一例にすぎず、14T/4Tという数字自体に何ら制約を受けるものでないことは明白である。 【0071】次に活性化信号ENABLEによってタイミング制御回路303を活性化するとともにアナログ入力信号AINを半導体集積回路300に与える。AD変換器354の出力ADCOUTからiBUSesまでの出力レイテンシを1とすると、図のようなタイミングでiBUSesからデータが出力される。 【0072】ここで図9のデータに付与した番号はデータの順番を示したものであり、値そのものではない。また経路信号iBUSesの出力レイテンシは経路信号ごとに異なるものであり、ここではその一例のみを示している。 【0073】選択クロックTCLKは分周器323で4分周したものをマルチプレクサ223を通して出力したものであるが、その出力はカウント回路321のCOUNT-Aの出力によって決定される。 【0074】その場合、選択出力TOUTは図9のように0、4、8…5948、1、5… と4個おきに出力されるので、同じアナログ入力信号INを4回繰り返すことによって、0、4…5948、1、5…5949、2、6…5950、3、7…5951という結果が間断なく得られる。すべての結果が得られた後、これらを並び替えれば、入力データDINの0〜5951に対して処理を行った内部回路101の経路信号iBUSesのうちの1つについてTOUTの0〜5951として出力されたことになるのである。 【0075】なお、COUNT-Aの初期値は0として設定しているが、0以外から始まっても機能上はなんら問題はない。もちろん、TOUTから出力される順番は上記説明とは異なるが、結局すべての結果が得られた後に並び替えれば同じ結果になるからである。要するに分周比Nだけをカウントできればよいのである。 【0076】(実施の形態4)図10は本発明の第4の実施形態における半導体集積回路の構成を示すものである。 【0077】図10において、400は複数の半導体集積回路を含む半導体集積回路、401は内部回路101にクロックSCLKおよび選択クロックTCLKを出力するようにしたもので、その他の機能は内部回路101と同一の内部回路である。 【0078】410は内部回路401よりも低速な記憶装置としてのオンチップメモリ、411は内部回路401の出力であるデータ出力DOUTと選択出力TOUTをテストモード切替信号によって選択し、オンチップメモリ410のデータとして出力するマルチプレクサ、412は半導体集積回路401以外、例えばCPUから設定を行うことで選択信号TSELやタイミング設定信号を生成するCPUインターフェイス回路である。なお、このCPUは図示していないが、半導体集積回路400に搭載されていてもよいし、外部にあってもよい。 【0079】413はクロックSCLKか選択クロックTCLKかをテストモード切替信号によって選択するマルチプレクサ、414は入力されるクロックに同期し、オンチップメモリ410を制御するメモリ制御信号を発生するメモリ制御回路である。 【0080】従来例ではMPUやDSPでは搭載しているオンチップメモリを利用して、高速な内部回路の結果を一時的にそのオンチップメモリに記憶すると説明したが、ここでは内部回路よりも低速なオンチップメモリを使用する場合について説明する。実際、第3の実施形態で説明したHDDやDVDといった記憶媒体の信号を扱う場合にはシステムLSIの一部として半導体集積回路300が搭載され、別機能の半導体集積回路のために低速なオンチップメモリが搭載されている。ここでいう別機能の半導体集積回路とは半導体集積回路300よりも低速なMPUやDSPなどである。 【0081】上記のような構成すれば、テストモード時には、前記実施形態で選択出力を外部に出力していたが、外部に出力する代わりにオンチップメモリ410に記憶することで、前記実施形態と同様の結果が得られる。 【0082】(実施の形態5)図11は本発明の第5の実施形態における半導体集積回路のテスト方法を示するものである。 【0083】図中500は半導体集積回路であるが、内部回路101、選択回路102、タイミング制御回路103は第1の実施形態で説明したものと同一のものであり、その他番号が同じものは同一のものである。 【0084】504は入力パターンを半導体集積回路500内で生成する入力パターン生成回路であり、505は内部回路へ入力するデータとして、外部からのDINか、入力パターン生成回路504かを選択するマルチプレクサ、510は内部回路101よりも低速な入出力部を持つLSIテスタ、511はテストパターンを記憶するテストパターンメモリ、512は期待値パターンを記憶する期待値パターンメモリ、513はLSIテスタで測定する半導体集積回路の出力結果と期待値パターンとを比較する比較器、514は比較器513の比較結果、515はLSIテスタ510全体の動作タイミングを生成するタイミング生成器であり、テストパターンメモリ511や期待値パターンメモリの読み出しタイミングや比較器513の比較タイミングを生成している。 【0085】入力データの速度が低速であれば、テストパターンメモリ511から出力されるデータを内部回路101への入力データとして供給することもできる。 【0086】しかし、内部回路101の方が高速に動作する場合には、それが不可能なので、入力パターン生成回路504から出力されるデータを内部回路101への入力データとして供給し、前記実施形態と同様にして出力すれば、低速で安価なLSIテスタを使用しても高速動作する内部回路101の経路信号を間断なく取り出すことができる。 【0087】内部回路101がLSIテスタ510よりも高速に動作する場合のテスト方法として出力データを間引くというのは従来から用いられている。 【0088】本発明は、同一の入力パターンを出力データを取り出す割合と同じだけ繰り返す、例えば、N個に1個取り出す場合は、N回入力パターンを繰り返す、というテスト方法である。この方法について図12を参照しながら説明する。ここでは説明の簡単化のため、出力データを取り出す割合Nを4とし、入力パターンの長さLを256とする。 【0089】入力パターン回数1回目、つまり入力パターンCOUNT=0では、動作クロックSCLKのCOUNT'0’〜‘3’のうち、‘0’でTOUTとして取り出す。次に2回目である入力パターンCOUNT=1では、動作クロックSCLKのCOUNTの‘1’でTOUTとして取り出す。同様にして、入力パターン回数M+1回目、つまり入力パターンCOUNT=Mのときには、動作クロックSCLKのCOUNT'M'でデータをTOUTとして取り出すようにラッチイネーブル信号T#ENを生成してやればよい。この回路の実現手段は前記第1の実施形態で述べた通りである。図11では第1の実施形態の半導体集積回路で記載しているが、これが第2乃至第4の実施形態であっても適用できるのは明らかである。 【0090】この方法を最も簡単に実現するため、入力パターンCOUNT=Mで、動作クロックSCLKのCOUNT'M'としているが、この組み合わせに限定されるものではなく、これらの値が一対一に対応してさえいればよい。例えば入力パターンCOUNT=Mで、動作クロックSCLKのCOUNT'N-M-1'であっても同等の結果が得られることは明白である。 【0091】なお、本発明を上記各実施形態に即して説明したが、本発明は、上記態様にのみ限定されず、本発明の原理に準ずる各種態様を含む。 【0092】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、出力部より高速動作する内部回路の経路信号を間断なく出力することができる。これにより、測定やデバッグに際して、内部回路と同等の速度を持つオンチップメモリは不要となるため、高速なLSIテスタも不要となり、半導体集積回路のテスト費用も含めたコストを低減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月27日(2000.9.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−108642(P2002−108642A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−293816(P2000−293816) |
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