| 【発明の名称】 |
デュープレックスシステム、シングルプロセッサシステム、及びサブボード |
| 【発明者】 |
【氏名】新庄 敏男
【氏名】坂巻 岳人
【氏名】唐津 靖司
【氏名】木下 政利
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| 【要約】 |
【課題】例えばデュープレックスシステムにおいて、システムとしてのスループットを低下させることなく、障害が発生する直前の状態で復旧できるようにする。
【解決手段】コントロールモジュール15、25を、それぞれPCサーバ1、2に接続すると共に、ローカルバス4により相互に接続する。稼働系のPCサーバ1で発生したログ情報は、コントロールモジュール15内に一時的に格納すると共に、ローカルバス4を介して、待機系のPCサーバ2側のコントロールモジュール25に転送する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 稼働系、待機系の情報処理装置が通信線を介して接続されて成るデュープレックスシステムであって、稼働系の情報処理装置の内部バスに接続すると共にローカルバスに接続し、該稼働系の情報処理装置で生じるログ情報を一時的に格納すると共に、該ローカルバスを介して該ログ情報を待機系側に転送する稼働系側のサブボードと、待機系の情報処理装置の内部バスに接続すると共に前記ローカルバスに接続し、前記ローカルバスを介して稼働系側のサブボードから転送されてくるログ情報を受信して、該ログ情報を該待機系の情報処理装置に渡す待機系側のサブボードとを有し、障害発生後において、障害発生直前の状態で障害復旧することを特徴とするデュープレックスシステム。 【請求項2】 前記ローカルバスは、待機系側から稼働系側のサブボードへの電力供給線を有し、稼働系の情報処理装置の内部バスが停止した場合あるいは稼働系の電源が落ちた場合でも、稼働系側のサブボード内に格納されているログ情報を読み出して、障害発生直前の状態で障害復旧することを特徴とする請求項1記載のデュープレックスシステム。 【請求項3】 前記情報処理装置は、デュープレックスシステムを構成するデータベースシステムであり、前記待機系の情報処理装置は、前記サブボードにより受信したログ情報に基づいて、稼働系とは非同期に、待機系のデータベースを更新することを特徴とする請求項1または2記載のデュープレックスシステム。 【請求項4】 シングルプロセッサシステムにおいて、該シングルプロセッサシステムの内部バスに接続し、該シングルプロセッサシステムで生じるログ情報を一時的に格納する電源バックアップ付きメモリを有するサブボードを備え、障害発生した場合、該電源バックアップ付きメモリまたはサブボードを取り外した後、障害要因を取り除いたシングルプロセッサシステムに接続し、該電源バックアップ付きメモリに格納されているログ情報に基づいて障害発生直前の状態に復旧させることを特徴とするシングルプロセッサシステム。 【請求項5】 少なくとも電源バックアップ付きメモリ、CPU、及び情報処理装置の内部バスに接続するインタフェースを備え、該情報処理装置で生じるログ情報を該インタフェースを介して前記電源バックアップ付きメモリに格納することを特徴とするサブボード。 【請求項6】 前記サブボードは前記情報処理装置に着脱自在であり、前記電源バックアップ付きメモリは前記サブボードに着脱自在であることを特徴とする請求項5記載のサブボード。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特に障害発生後に、障害発生直前の状態に復旧させることができるデュープレックスシステム、シングルプロセッサシステム、及びサブボードに関する。 【0002】 【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】例えばデータベースシステムでは、データを保証することは非常に重要な事項であり、一般的にデータを保証するために、データベースへの操作を全てログ情報としてメモリおよびHDDに記憶する。そして、万が一システムに障害が発生したような場合には、そのログ情報(データベースの更新履歴)を元にしてデータを復旧することが一般的である。 【0003】ログ情報は、メモリに書込まれ、その後あるタイミングでHDDに書き込まれる。HDDに書込む前にシステムで障害が発生したような場合には、その前にHDDに書込まれてから障害が発生するまでの間にメモリに書き込まれたログ情報は、消えてしまい、その間のデータアクセス処理は消滅してしまう。消えてしまうデータ量を少なくするためには、HDDに書込むタイミング(周期)を早くする方法がある。しかし、HDDへの書込み周期を上げることは、CPUやシステムバス(内部バス)などの負荷を増加させることであり、高トラフィックなシステムでは、書込み時間がネックとなってくる。このため、書込み周期を上げることにも限界がある。 【0004】これを解決するための方法として、従来はデュアルシステムなどの冗長化システムを用いることが考えられる。デュアルシステムは、同一のデータベースサーバを二つ用意し、常に2台とも動作させ、マスタ側で障害が発生した場合には、サブ側に切換えて処理を続行するシステムである。このため、2台のサーバの間で同期制御が必要となり、複雑なシステムとなる。また、場合によりサーバ間で同期を取るためにお互いに待ち状態などが発生し、パフォーマンスの低下する可能性がある。 【0005】本発明の課題は、例えばデータベースシステム等で障害が発生した場合に、その直前までのデータを保証するために、デュアルシステムのような複雑なシステムを構築するのではなく、比較的単純なデュープレックスシステムで構築し、しかも待機系システムへの切換えを短時間で行うようにでき、あるいはシングルプロセッサシステムにも応用できるサブボードを提供し、このサブボードを用いるデュープレックスシステム、シングルプロセッサシステムを提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明によるデュープレックスシステムは、稼働系、待機系の情報処理装置が通信線を介して接続されて成るデュープレックスシステムであって、稼働系の情報処理装置の内部バスに接続すると共にローカルバスに接続し、該稼働系の情報処理装置で生じるログ情報を一時的に格納すると共に、該ローカルバスを介して該ログ情報を待機系側に転送する稼働系側のサブボードと、待機系の情報処理装置の内部バスに接続すると共に前記ローカルバスに接続し、前記ローカルバスを介して稼働系側のサブボードから転送されてくるログ情報を受信して、該ログ情報を該待機系の情報処理装置に渡す待機系側のサブボードとを有し、障害発生後において、障害発生直前の状態で障害復旧することができる。 【0007】上記構成のデュープレックスシステムでは、ログ情報の保持、及び待機側への転送は、専用のサブボード及びローカルバスによる行われるので、情報処理装置本体側に処理負荷を掛けることなく、最新のログ情報を保持し続けることができる。よって、障害発生後において、この最新のログ情報を用いて障害発生直前の状態で障害復旧することができる。 【0008】また、例えば、前記ローカルバスは、待機系側から稼働系側のサブボードへの電力供給線を有し、稼働系の情報処理装置の内部バスが停止した場合あるいは稼働系の電源が落ちた場合でも、稼働系側のサブボード内に格納されているログ情報を読み出して、障害発生直前の状態で障害復旧することができる。 【0009】また、例えば、前記情報処理装置は、デュープレックスシステムを構成するデータベースシステムであり、前記待機系の情報処理装置は、前記サブボードにより受信したログ情報に基づいて、稼働系とは非同期に、待機系のデータベースを更新する。 【0010】デュアルシステムでは、上記の通り、2台のサーバの間で同期制御が必要となり、複雑なシステムとなっていたが、本発明では、デュープレックスシステムにおいて、稼働系とは非同期に、待機系のデータベースを更新することができる。待機系のデータベースの更新状況は、稼働系より若干遅れて追随することになる。 【0011】また、本発明によれば、例えば、シングルプロセッサシステムにおいて、該シングルプロセッサシステムの内部バスに接続し、該シングルプロセッサシステムで生じるログ情報を一時的に格納する電源バックアップ付きメモリを有するサブボードを備え、障害発生した場合、該電源バックアップ付きメモリまたはサブボードを取り外した後、障害要因を取り除いたシングルプロセッサシステムに接続し、該電源バックアップ付きメモリに格納されているログ情報に基づいて障害発生直前の状態に復旧させることができる。 【0012】本発明には、上記デュープレックスシステム、またはシングルプロセッサシステムに適用するサブボード自体も含まれる。このサブボードは、少なくとも電源バックアップ付きメモリ、CPU、及び情報処理装置の内部バスに接続するインタフェースを備え、該情報処理装置で生じるログ情報を該インタフェースを介して前記電源バックアップ付きメモリに格納するように構成される。 【0013】また、このサブボードは、前記情報処理装置に着脱自在であり、前記電源バックアップ付きメモリは前記サブボードに着脱自在である。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態の一例であるデュープレックスシステムのシステム構成図であり、稼動系のPCサーバ1と待機系のPCサーバ2とがLAN3を介して接続されている。 【0015】PCサーバ1は、CPU11、メモリ12、HDD13、LANコントローラ14、コントロールモジュール15(サブボード)等で構成され、これらがシステムバス16(内部バス)で接続されている。 【0016】PCサーバ2も同様であり、CPU21、メモリ22、HDD23、LANコントローラ24、コントロールモジュール25(サブボード)等で構成され、これらがシステムバス26(内部バス)で接続されている。 【0017】そして、コントロールモジュール15とコントロールモジュール25とが、ローカルバス4を介して接続されており、本例では、ログ情報は、このローカルバス4を介して待機系側に転送される。更に、場合によっては、電力が供給される。詳しくは後述する。 【0018】尚、PCサーバ1、2とも、本発明に直接関係のない構成は、特に図示していない。尚、一般的に、UNIX(登録商標)サーバに対してパソコンベースのサーバを“PCサーバ”と呼んでおり、例えばWindows(登録商標)−NTやLinux 等が搭載されたパソコンがそうである。但し、本発明の適用範囲は、このような一般的なOSを使用するものに限定されない。また、尚、システムバス16、26は、例えばPCIバス(PCI:Peripheral Component Interface)であり、コントロールモジュール15、25は、例えばPCIボード(PCIバスに接続する拡張ボード)である。 【0019】図2は、稼働系側のコントロールモジュール15の構成を示すブロック図である。コントロールモジュール15は、マイクロプロセッサ31、ROM32、RAM33、システムバスインタフェース34、メモリモジュール35、ローカルバスインタフェース36からなる。 【0020】マイクロプロセッサ31は、当該コントロールモジュール15全体を制御する中央処理装置である。ROM32は、当該マイクロプロセッサ31の各種処理/機能(後述する)を実現させるプログラムを格納する。 【0021】システムバスインタフェース34は、PC1本体側(図1においてコントロールモジュールを除いた構成を、PC本体と呼ぶものとする)に接続して、PC1本体側とコマンド/データ送受信する為のインタフェースである。 【0022】メモリモジュール35は、SRAM35aとこれをバックアップするための電池35bからなる。メモリモジュール35は、コントロールモジュール15に着脱自在な構成であり、SRAM35aの内容を保持したままコントロールモジュール15から取外しが可能となっている。勿論、コントロールモジュール15自体も、PC1本体に着脱可能である。 【0023】ローカルバスインタフェース36は、ローカルバス4に接続して、このローカルバス4を介して待機系側にログ情報を転送する為のインタフェースである。更に、ローカルバス4には電源供給線(不図示)を用意してある。これにより、稼働系のPC1側の電源が何等かの原因でOFFになりコントロールモジュール15に電力が供給されない状態になっても(その他、例えばシステムバス16(内部バス)が停止した場合でも)、待機系のコントロールモジュール25側の電源から電力が供給されて動作可能となる。このときにローカルバス4を介しての電力供給により動作する範囲を、図2の一点鎖線で示す。すなわち、一点鎖線内のメモリモジュール35とローカルバスインタフェース36は、自コントロールモジュール15の電源がONであればその電源で動作し、OFFの場合にはローカルバスを介して待機系側から供給される電力で動作する。 【0024】図3は、待機系側のコントロールモジュール25の構成を示すブロック図である。コントロールモジュール25は、その構成自体はコントロールモジュール15と同じである。すなわち、マイクロプロセッサ41、ROM42、RAM43、システムバスインタフェース44、メモリモジュール45、ローカルバスインタフェース46からなる。メモリモジュール45は、SRAM45aとそれをバックアップするための電池45bからなる。コントロールモジュール15との相違は、その動作であるが、これについては後に詳述する。 【0025】次に稼働系のPCサーバ1側の動作について説明する。一般的に、障害が発生した場合にデータベース(これは、HDD13、23上に構築してもよいし、他の(不図示の)記憶部を用意してもよい)を復元するために、データベースに対して操作した内容を、ログ情報として保存する。通常、ログ情報は、メモリ12上に格納され、ある周期でHDD13に書込まれる。この周期は、上述してあるように、短いほうが望ましいが、特に高トラフィックなシステムでは限界がある。 【0026】これに対して、本例においては、ログ情報は、メモリ12上に格納すると共に、コントロールモジュール15のメモリモジュール35にも格納させる。メモリモジュール35は、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリではなく、前述のようにSRAM35aとバックアップ用電池35bとで構成したほうが望ましい。そのほうが、高速に書込むことが可能であり、データベースの処理時間には大きな影響を与えずにログ情報を格納することが可能となるからである。ただ、これに限定するという意味ではない。例えばSRAMに限らず、DRAM等であってもよい。いずれにしても、障害等でメモリ12上のログ情報が失われたとしても、メモリモジュール35に格納されているログ情報は失われないようにし、障害発生直前までのログ情報を用いて、復旧させたり、待機系への切換えが行えるような構成であればよい。 【0027】そして、コントロールモジュール15のマイクロプロセッサ31は、メモリモジュール35に格納されたログ情報を、ある周期で(あるいは任意に、または格納するデータ量が所定の閾値を越えた場合に)、ローカルバスインタフェース36およびローカルバス4を介して、待機系のコントロールモジュール25のメモリモジュール45に転送する。稼働系から待機系へのログ情報の転送は、頻繁に行ってもよい。それによって本体側のCPU11の負荷が増大するわけではないからである。 【0028】マイクロプロセッサ41は、メモリモジュール45への書込みを確認すると、CPU21に通知する。CPU21は、メモリモジュール25からログ情報を読出し、HDD23に書き込み、またこのログ情報に基づいて自身のデータベースを更新する。このようにして、待機系のデータベースは、若干の時間の遅れを伴いながら、稼動系のデータベースのデータ更新に追随することができる。これより、稼働系側で障害発生した際の待機系への切換えが、短時間で行えるようになる。 【0029】上述した稼働系のPCサーバ1側の動作について、以下に更に詳しく説明する。まず、PCサーバ1本体側で発生したログ情報を、コントロールモジュール15側に転送する動作について、図4を参照して説明する。 【0030】図4に示すように、通常、メモリ12上にはログ情報格納領域が用意されており、データベースに操作が加えられる等して新たなログ情報が発生すると、このログ情報はログ情報格納領域内の空き領域に格納される。更に、この新たに発生したログ情報は、コントロールモジュール用のデバイスドライバ17を介して、コントロールモジュール15内のSRAM35aにも格納させる。 【0031】また、HDDへの書込み周期で、メモリ12のログ情報格納領域内に格納されているログ情報を、HDDに書き込む処理を行う。これは、一般的な書き込み処理であり、特に特別な処理は行っていないのであるが、一応、以下に図5を参照しながら説明する。 【0032】図5は、HDDへの書込み処理を説明する為の図である。まず、上記メモリ12のログ情報格納領域は、2つ用意する。例えば、図示のログ情報格納領域A、ログ情報格納領域Bを用意し、各々閾値を設置し、どちらか一方の格納領域にログ情報を書き込んでいき、閾値を越えた場合には、他方に切換え、これを繰り返す。同図では、ログ情報格納領域Aにログ情報を書き込んでいき、新たに発生したログ情報を書き込む際に、ログ情報格納領域Aが閾値を越えていたので、書き込み先をログ情報格納領域Bに切換える様子を示してある。 【0033】そして、その後は、新たに発生したログ情報はログ情報格納領域Bに格納していくと共に、ログ情報格納領域Aに格納されたログ情報を、HDD用のデバイスドライバ18を介してHDD13に書き込む処理を行う。HDD13への書き込み処理が完了したら、ログ情報格納領域Aは空き状態にして、次の切換えに備える。このように2つの格納領域を設けて交互に切換えるようにするのは、一般的に、HDDへの書き込み処理には比較的時間が掛かるからである。 【0034】次に、上記新たに発生したログ情報を、コントロールモジュール用のデバイスドライバ17を介して、コントロールモジュール15内のSRAM35aにも格納させる処理について、以下に、具体例を挙げて詳細に説明する。 【0035】例えば、PCサーバ1本体側は、コントロールモジュール15に対して、上記新たに発生したログ情報のメモリ12上の格納アドレス及びそのバイト数を設定したログ情報ライトコマンドを発行する。コントロールモジュール15は、このコマンドを受信すると、上記設定されたアドレスから設定されたバイト数だけの情報をメモリ12上から読み出して、自身のメモリモジュール35(SRAM35a)に転送する。 【0036】更に詳しくは、コントロールモジュール15のシステムバスインタフェース34は、例えば図6に示すようなレジスタ領域50を保有している。このレジスタ領域50は、PCサーバ1本体とコントロールモジュール15との間でコマンド/レスポンスをやり取りする為に利用される。 【0037】図6に示す例では、レジスタ領域50は、コマンドレジスタ51、アドレス設定レジスタ52、転送バイト数レジスタ53、ステータスレジスタ54より成る。 【0038】例えば上記ログ情報ライトコマンドはコマンドレジスタ51に、ログ情報のメモリ12上の格納アドレスはアドレス設定レジスタ52に、そのバイト数は転送バイト数レジスタ53に、それぞれ一時的に保持される。マイクロプロセッサ31は、各レジスタに保持されるコマンド/データを読み出して、指示内容を認識して、指示に応じた処理を実行する。 【0039】そして、マイクロプロセッサ31は、上記コマンドを正常終了したか否かを示すステータス情報を、ステータスレジスタ54に格納することにより、PCサーバ1本体側にレスポンスを返す。 【0040】コマンドは、基本的に、上記ログ情報ライトコマンド以外に、ログ情報リードコマンドがある。ログ情報リードコマンドには、稼働系側でのログ情報リードコマンドと、待機系側でのログ情報リードコマンドとがある。 【0041】稼働系側でのログ情報リードコマンドが発信された場合には、コントロールモジュール15は、SRAM35a内の後述するログ情報格納領域60に格納されているログ情報を、PCサーバ1本体側のメモリ12に転送する。その際、後述するライトポインタ61の情報も併せて転送する。このコマンドは、後述するようにシングルプロセッサシステムにおいて使用される。 【0042】図7には、コントロールモジュール15のSRAM35a内のログ情報格納領域60の一例を示す。コントロールモジュール15は、ログ情報ライトコマンドに応じてメモリ12から読み出したログ情報を、ログ情報格納領域60のライトポインタ61で指定された領域に格納する。そして、ライトポインタ61を更新する。ログ情報格納領域60は、リングバッファを形成しており、ライトポインタ61の更新が一巡すると、ライトポインタ61はログ情報格納領域60の先頭位置に戻る。 【0043】コントロールモジュール15は、その後、デバイスドライバに対して、コマンド終了を通知する。すなわち、上記のように、コマンドを正常終了したか否かを示すステータス情報を、ステータスレジスタ54に格納する。 【0044】また、コントロールモジュール15は、上記ログ情報を、ローカルバス4を介して、待機系側のコントロールモジュール25に転送する。転送周期については、特に制限はないが、転送周期を短くしても(頻繁に転送を行っても)、CPU11やシステムバス16(内部バス)などの負荷を増加させることはない。 【0045】ところで、ここで、同図に示すログ情報格納領域60のサイズは、特に制限はないが、望ましくは上記「ログ情報格納領域A+ログ情報格納領域B」と同じ程度以上であったほうがよい。なぜなら、例えば上記図5の様にメモリ12のログ情報格納領域AからHDD13へ書き込みを行っている途中で障害発生し、ログ情報格納領域Aのログ情報が失われた場合、ログ情報格納領域Aのログ情報が完全に待機系側に転送完了している場合はよいが、そうではない場合、あるいは後述するシングルプロセッサシステムにおいては、SRAM35a内のログ情報格納領域60内にログ情報格納領域Aのログ情報が格納されている必要がある。そして、上記HDD13への書き込み中にも、ログ情報格納領域B及びSRAM35aに新たなログ情報が格納されていくので、余裕を見て考えると、「ログ情報格納領域A+ログ情報格納領域B」と同じ程度以上が望ましい。尚、このことより、ログ情報は、待機系側に転送したからといって直ちにSRAM35aから消去するわけではない。 【0046】上述したことは、一例であり、これに限定されるわけではない。尚、図2には、デバイスドライバを図示していないが、これは、デバイスドライバが特に特別な機能を有するわけではないので、省略しただけである。上述した通り、一般的なドライバの機能を備えている。 【0047】次に、待機系側の動作について説明する。待機系側のコマンドは、1つであり、それは上記待機系側のログ情報リードコマンド(稼働系側のログ情報リードコマンドとは異なる)である。 【0048】待機系側のPCサーバ2のCPU21は、システムが立ち上がると、コントロールモジュール25に対して、上記待機系側のログ情報リードコマンドを発信しておく。その際、ログ情報を転送すべきメモリ22上のアドレス及びバイト数を指定する。アドレスは、システム立ち上げ時には、メモリ22のログ情報格納領域の先頭アドレスになる。バイト数は、この時点では分からないので、例えば任意の大きめのバイト数を指定しておく。待機系側のコントロールモジュール25のシステムバスインタフェース44にも、上記システムバスインタフェース34と略同様のレジスタ領域が備られており、上記コマンド、アドレス、バイト数がこのレジスタ領域に格納される。 【0049】コントロールモジュール25は、上記のようにローカルバス4を介して稼働系側から転送されてくるログ情報を、メモリモジュール45(SRAM45a)内のログ情報格納領域に格納し、ライトポインタを更新する。SRAM45aのログ情報格納領域及びライトポインタは、上記SRAM35aと同一構成とする。 【0050】そして、コントロールモジュール25は、上記待機系側のログ情報リードコマンドに対する応答として、メモリ22の上記指定されたアドレスに、ログ情報を転送する。その際、このログ情報のバイト数を、システムバスインタフェース44のレジスタ領域(転送バイト数レジスタ53に相当)に格納することにより、PCサーバ2本体側は、転送されるログ情報のバイト数を知ることができるので、次にログ情報を格納すべきメモリ22のアドレスを算出して、このアドレス情報と共に、次のログ情報リードコマンドを発信する。 【0051】メモリ22は、稼働系側のメモリ12と同様に、ログ情報格納領域を2つ持ち、一方が閾値を越えると他方に切換えると共に、HDD23への書き込み処理を実行する。 【0052】尚、待機系側は、上記稼働系側から送られてくるログ情報に基づいて、自身のデータベースの更新も行う。次に、稼動系のPCサーバ1で故障が発生した場合の動作について説明する。 【0053】この場合、メモリモジュール35に格納されている最新のログ情報が待機系のメモリモジュール45に転送できれば、待機系は最新のデータベースに更新できるため、待機系が稼動系に切替わって処理を継続することが可能である。 【0054】最悪の場合を考えると、最新のログ情報を待機系に転送できずに稼動系がシステムダウンに陥ったり、あるいは電源系などの故障で最新のログ情報を転送する前に稼動系の電源が落ちることなどが考えられる。これらの場合、いずれも最新のログ情報が稼動系のメモリモジュール35に残ったままとなり、待機系は最新のデータベースに更新することができない。 【0055】このような場合は、通常、待機系のコントロールモジュール25のCPU21は、LAN3などを介して、稼動系がダウンしたことを認識できるので、コントロールモジュール25のマイクロプロセッサ41にその旨を通知する。マイクロプロセッサ41は、ローカルバスインタフェース46を介して、稼動系のメモリモジュール35に格納されているログ情報を読出し、自己のメモリモジュール45に転送する。この時、待機系の電源が落ちているような場合でも、メモリモジュール35とローカルバスインタフェース36は、ローカルバス4を介して電源が供給されているため、動作可能である。 【0056】このように、比較的単純なデュープレックスシステムにおいて専用のコントロールモジュールを付加した構成により、システムとしてのスループットを低下させることなく、例えばデータベースシステム等で障害が発生した場合に、障害発生直前の最新のログ情報を用いて障害復旧することができ、しかも待機系システムへの切換えを短時間で行うようにできる。 【0057】本発明の適用範囲は、上述したマルチプロセッサシステム(デュープレックスシステム)に限るものではなく、例えばシングルプロセッサシステムでデータベースを構築する構成にも適用できる。この場合、安価なシステムを構築できる。 【0058】シングルプロセッサシステムで障害が発生した場合、従来ではデータベースの更新内容がHDDに反映されていない部分は当然消滅することになる。HDDへの書き込み周期を早くすると消滅する部分の割合が減ることになるが、消滅する可能性がなくなるわけではない。また、書き込み周期を早くすることはHDDへの書込み処理によるCPUの負荷を増加させることになり、システムとしてのスループットを低下させることになる。 【0059】本例では、上記の通り、サブボード(コントロールモジュール)自体がシステムに対して着脱自在であり、またはサブボードからメモリモジュール(ログ情報が格納されているバッテリバックアップ付きメモリ(SRAM))を取り外すことができるので、システムで障害が発生した場合、一旦、サブボードまたはメモリモジュールを取り外しておき(メモリ内には最新のログ情報が格納されている)、障害要因を取り除いたシステムを用意し、HDDをログ情報を取り始める前の状態まで復元させる。ログ情報を取り始める前まで復元できれば、ログ情報を元にして障害が発生するほぼ直前の状態までデータベースを復旧することが可能となる。このログ情報は、上記稼働系側でのログ情報リードコマンドを発信して、サブボードのメモリモジュールから読み出す。 【0060】このように、シングルプロセッサシステムにおいても、本例のサブボードを用いることにより、HDDへの書き込み周期を特に早くしなくても(すなわち、CPUの負荷を増加させることなく)、ログ情報が消滅する可能性がなくなるか、あるいはその割合を非常に小さくすることができ、障害発生のほぼ直前の状態までデータベースを復旧することができるようになる。 【0061】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明のデュープレックスシステム、シングルプロセッサシステム、及びサブボードによれば、ログ情報をサブボードのメモリ(バッテリバックアップ付き)に格納するようにし、サブボードのローカルバスを介して、稼働系のサブボード自身が待機系側のサブボードにログ情報を転送することにより、稼動系のCPUはログ情報を転送する負荷がなくなるので(HDDへの書き込み周期を特に短くする必要はなくなるので)、システムとしてのスループットを低下させることなく、最新のログ情報を用いて、待機系のデータベースを障害が発生する直前の状態まで復旧することが可能となる。 【0062】また、サブボード内のログ情報を格納するメモリは、バッテリバックアップ付きとすることで、稼動系からログ情報を転送できない状態や電源がOFFになる状態となっても、最新のログ情報はメモリに保持される。ローカルバスから電源を供給することにより、前記状態であっても待機系のサブボードからローカルバスを介して、最新のログ情報を読出すことが可能となり、待機系のデータベースを障害が発生する直前の状態まで復旧することが可能となる。 【0063】サブボードのメモリは、バッテリバックアップが有効なまま取外しが可能とすることにより、デュープレックスシステムではなく単なるシングルプロセッサシステムに適用した場合でも、稼動中に障害が発生した場合、ログ情報が格納されたメモリを取外し、障害要因を取り除いたシステムに戻すことにより、そのログ情報で障害発生直前の状態まで復旧することが可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595046953 【氏名又は名称】株式会社新庄経営研究所 【識別番号】000005234 【氏名又は名称】富士電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月3日(2000.10.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074099 【弁理士】 【氏名又は名称】大菅 義之
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| 【公開番号】 |
特開2002−108640(P2002−108640A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−303223(P2000−303223) |
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