トップ :: G 物理学 :: G06 計算;計数




【発明の名称】 電子機器の設定方法
【発明者】 【氏名】足立 隆文

【要約】 【課題】電子機器用設定装置に大きな容量のメモリが不要であり、電子機器のメモリに設定データを瞬時に記録させるようにする。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 メモリ上の設定データを参照しつつ制御用プログラムに従って各部を制御する制御用マイコンを有した電子機器と、前記電子機器を外部制御する電子機器用設定装置との間を双方向通信ラインを介して接続し、この状態で前記電子機器用設定装置により前記電子機器のメモリ上の設定データを必要な部分のみ書き換えるようにしたことを特徴とする電子機器の設定方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は電子機器のメモリに設定データを記憶させて初期設定を行う電子機器の設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のテレビジョン受像機、エアコン、ビデオ装置等の電子機器には制御用としてマイコンが搭載されていることが多い。マイコンを動作させるためのプログラムはそのメモリに予め記憶されている。ただ、いわゆるロムコレデータや初期値データ等の設定データについては、電子機器の組立完了後にメモリに書き込んむことが必要になる場合がある。電子機器が同一機種であっても、現実に使用される部品等に変更があったときには、これに応じて設定データを変更しなければ、所期の動作が得られないからである。
【0003】電子機器のメモリに設定データを記憶させるに当たっては、電子機器にパソコンである電子機器用設定装置を接続し、同装置を用いてメモリの内容を全て書き換えるという方法が採用されていた(特開平5-73800 号及び特開平9-6625号公報参照) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例による場合、電子機器用設定装置により電子機器のメモリの内容を全て書き換える方法である以上、同装置において全種類の電子機器の設定データを用意することが必要となり、メモリ容量の点で大きな問題となっている。また、同装置と電子機器との間の通信がシリアルであるときには、設定データの通信に要する時間が長く、この点で製造/検査工程のラインピッチを上げることが困難となり、電子機器の低コスト化を図る上でも問題となる。
【0005】本発明は上記した事情の下で創作されたものであり、その目的とするところは、電子機器用設定装置に大きな容量のメモリが不要であり、電子機器のメモリに設定データを瞬時に記録させることが可能となる電子機器の設定方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子機器の設定方法は、メモリ上の設定データを参照しつつ制御用プログラムに従って各部を制御する制御用マイコンを有した電子機器と、前記電子機器を外部制御する電子機器用設定装置との間を双方向通信ラインを介して接続し、この状態で前記電子機器用設定装置により前記電子機器のメモリ上の設定データを必要な部分のみ書き換えるようにしたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は電子機器用設定装置及び電子機器の構成図である。
【0008】図中1はテレビジョン受像機等である電子機器、2はパソコン等である電子機器用設定装置である。電子機器用設定装置2を使用する際には、図中示すように通信ケーブル3により同装置2と電子機器1との間が接続される。ここでは通信上のバス形式としてシリアルI2 CバスラインLを用いている。即ち、電子機器1と電子機器用設定装置2とが通信ケーブル3を用いて互いに接続されると、I2 CバスラインLが共有化され、双方向通信が可能になっている。
【0009】電子機器1は、メモリ11上の設定データを参照しつつ制御用プログラムに従って各部を制御する制御用マイコン10を内蔵している。図中12,13はチューナ等のテレビジョン受像機として必要な回路ブロックであるデバイスを示している。デバイス12、13は、メモリ11と同じく、I2 CバスラインLを通じて制御用マイコン10により制御されている。
【0010】ここではメモリ11としてはシリアルI2 Cバス用E2 PROMを用いている。メモリ11にはチップ選択アドレスを設定するための端子を有している。メモリ11のチップ選択アドレスは固定ではなく、制御用マイコン10から出力されたビット信号αが同端子に入力されることにより変更可能になっている。
【0011】制御用マイコン10には制御用ポート(I2 COOPEN)が新たに追加されている。制御用ポートには、電子機器用設定装置2から送信された信号βが入力されている。信号βがアクティブになると、制御用マイコン10はI2 CバスラインLに含められたSCL、SDAの各信号ラインを電子機器用設定装置2に明け渡すようになっている。
【0012】一方、電子機器用設定装置2は、I2 CバスラインLを通じて電子機器1を制御用マイコン11を制御したり電子機器1のメモリ11に設定データを記録させたりするマイコン21と、I2 CバスラインL上に接続されたメモリ22等を有した構成となっている。メモリ22についてはメモリ11と同様にE2 PROMを用いている。
【0013】メモリ22には、電子機器1のメモリ11に記憶された設定データの中で当該種類毎に書き換えることが必要な一部のデータが予め記録されている。
【0014】上記のような電子機器用設定装置2を用いて電子機器1のメモリ11に設定データを記憶させる方法について説明する。
【0015】まず、通信ケーブル3を用いて電子機器用設定装置2と電子機器1との間を接続する。この状態で電子機器用設定装置2を作動させると、マイコン11はアクティブの信号βを出力し、メモリ22の記憶内容の中から、図外の入力部を通じて入力された電子機器1の種類に対応したデータを読み出して、電子機器1のメモリ11上の設定データを部分的に書き換える。
【0016】従来例による場合とは異なり、電子機器1のメモリ11に記憶された設定データの中で必要な部分のみを書き換える方法であることから、電子機器用設定装置2のメモリ22において全種類の電子機器1の設定データを用意することが不要となり、小さなメモリ容量のものを用いることが可能となる。また、電子機器用設定装置2と電子機器1との間の通信形式がシリアルであるにもかかわらず、送信データが少ないことから、通信に要する時間が短くなり、この点で製造/検査工程のラインピッチを上げることが可能となり、電子機器の低コスト化を図る上でも意義がある。
【0017】なお、本願発明は上記実施形態に限定されず、複数台の電子機器を双方向通信ラインを介して電子機器用設定装置に接続し、電子機器用設定装置により複数台の電子機器の各メモリ上の設定データを必要な部分のみ同時に書き換えるような形態をとってもかまわない。また、電子機器、電子機器用設定装置、双方向通信ラインの種類等についても上記実施形態に限定されないことは当然である。
【0018】
【発明の効果】以上、本発明に係る電子機器の設定方法による場合、電子機器用設定装置により電子機器のメモリ上の設定データを必要な部分のみ書き換えるような構成となっているので、電子機器用設定装置において全種類の電子機器の設定データを用意することが不要となり、小さい容量のメモリを用いることが可能となる。また、送信データ数が少なくなることから、設定データを瞬時に電子機器のメモリに記憶させることが可能になり、この点で製造/検査工程のラインピッチを上げることが可能となり、電子機器の低コスト化を図る上でも意義がある。
【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【出願日】 平成12年10月3日(2000.10.3)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−108637(P2002−108637A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−303545(P2000−303545)