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【発明の名称】 リモートコントローラ装置
【発明者】 【氏名】田原 良則

【要約】 【課題】文字データ等の入力操作をキーボード装置を用いること無く音声により入力を可能とし操作性の向上を図る。

【解決手段】多数個の入力キー5や機能キー6或いはトラックボール7等のキー入力手段と、音声入力手段9と、キー入力手段の操作によって生成された入力信号や制御信号或いは音声入力手段9に入力された音声信号を本体機器2に対して無線搬送手段によって送信する無線信号送信部11とを備える。本体機器2において無線送信された音声信号が文字データに変換されて処理される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 多数個の入力キーや機能キー或いはトラックボール等のキー入力手段と、音声入力手段と、前記キー入力手段の操作によって生成された入力信号や制御信号或いは前記音声入力手段に入力された音声信号を本体機器に対して無線搬送手段によって送信する無線信号送信部とを備え、前記本体機器において無線送信された前記音声信号が文字データに変換されて処理されることを特徴とするリモートコントローラ装置。
【請求項2】 多数個の入力キーや機能キー或いはトラックボール等のキー入力手段と、音声入力手段と、この音声入力手段に入力された音声信号を認識して文字データに変換する音声認識部と、前記キー入力手段の操作によって生成された入力信号や制御信号或いは入力された音声信号に基づいて前記音声認識部によって生成された文字データとを本体機器に対して無線によって送信する無線信号送信部とを備えることを特徴とするリモートコントローラ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像機やパーソナルコンピュータに付属され、種々の制御信号等を無線で送信するリモートコントローラ装置に関し、さらに詳しくは音声入力手段を備えて入力した音声信号に基づく文字データを本体機器に対して入力可能とするリモートコントローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リモートコントローラ装置は、例えばテレビジョン受像機やオーディオ機器等に備えられ、本体機器から離れた手元での操作によって制御信号を無線出力し、例えば電源のオン・オフ操作やチャンネルの切替操作或いはモード切替操作やボリューム調整操作等を行う機能を有している。リモートコントローラ装置は、もっぱら本体機器の遠隔制御用の装置として機能することで、各制御単位に対応した多数個の押しボタンが備えられるとともに比較的簡易な構成の赤外線接続方式による制御信号無線送出手段を有して小型軽量に構成される。
【0003】ところで、パーソナルコンピュータ等においては、文字情報や制御信号情報等の入力に、入力手段として一般にキーボード装置が用いられている。また、パーソナルコンピュータにおいては、例えばパソコン本体やモニタに内蔵されたマイクロホンや据置き型マイクロホン或いはヘッドセット型のマイクロホンによって音声入力も行われている。さらに、携帯電話機等においては、ダイヤルキーとジョグダイヤル等によって文字パレットから文字選択して文字列を作成することによって、電子メールや電話帳等が作成されている。
【0004】パーソナルコンピュータにおいては、コンピュータ本体に対してキーボード装置やモニタ或いは外部記憶装置やプリンタ等の各種周辺機器が接続されてシステム構成が図られる。パーソナルコンピュータにおいては、IrDA(Infra-redData Association)規格に基づく赤外線によるデータ信号等の送受信方式を採用することによって、コンピュータ本体と周辺機器との間を多数の接続用ケーブルを不要として接続することも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大容量のデジタル通信網の整備は、従来の既存の通信形態を大きく変化させ一般家庭等に対しても種々の形態での様々なコンテンツを提供する、いわゆるブロードバンド・ネットワーク構想の検討が図られている。ブロードバンド・ネットワーク構想は、家庭内に設置される各種の機器、例えばテレビジョン受像機やオーディオ機器等も電話機やパーソナルコンピュータ、ホームサーバ等と同様にネットワーク網に接続された通信端末機器を構成するようになる。そして、ブロードバンド・ネットワークの構成機器は、例えば放送局から送信される番組放送を受信して画面に表示する片方向通信機能のテレビジョン受像機が、インターネット網に接続されて双方向通信機能のパーソナルコンピュータと同様の機能を有するようになる。
【0006】かかる双方向通信機能を備える機器においては、パーソナルコンピュータと同様に文字情報や制御信号情報等の入力処理が必要となるために、上述したようにキーボード装置が利用されることになる。しかしながら、キーボード装置は、多数個の入力キーが備えられており、キーの選択操作や変換操作が円滑に行われるためには相当の習熟が必要であって家庭内の誰もが自由に使用できるものでも無くいわゆるキーボードアレルギーをもつものが多い。キーボード装置は、例えばモニタに表示された画面にしたがってアンケートの回答や購入の申込み等を行う場合に、操作者が不慣れなために必要な情報の入力に手間取ってそのチャンスを失わせたりアクセス時間を長くさせるといった問題があった。
【0007】キーボード装置は、多数個の入力キーや機能キー或いは10キー等を備えるとともに操作性を保持する必要があることから大型となる。キーボード装置は、例えばテレビジョン受像機やその他の機器に付属されるようになり、邪魔になるためにリモートコントローラのように手元に置いておくことが到底困難であって適宜の場所に保管されることになる。したがって、上述したブロードバンド・ネットワークシステムは、入力手段であるキーボード装置に起因する問題点によってその普及が遅れる大きな原因にもなる。
【0008】なお、上述した各マイクロホンも、パソコン本体やモニタに内蔵されたり近接設置されることから、とっさの場合に手軽に使用することが困難である。各マイクロホンは、操作が面倒であったために従来ではあまり使用されることも無く、また例えばテレビジョン受像機やオーディオ機器には備えられていなかった。
【0009】したがって、本発明は、文字データ等の入力操作をキーボード装置を用いること無く音声により入力を可能とすることによって操作性の向上を図ったリモートコントローラ装置を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発明にかかるリモートコントローラ装置は、多数個の入力キーや機能キー或いはトラックボール等のキー入力手段と、音声入力手段と、キー入力手段の操作によって生成された入力信号や制御信号或いは音声入力手段に入力された音声信号を本体機器に対して無線搬送手段によって送信する無線信号送信部とを備えて構成される。
【0011】また、本発明にかかるリモートコントローラ装置は、多数個の入力キーや機能キー或いはトラックボール等のキー入力手段と、音声入力手段と、音声入力手段に入力された音声信号を解析して文字データに変換する音声・文字変換部と、キー入力手段の操作によって生成された入力信号や制御信号或いは入力された音声信号に基づいて音声認識部によって生成された文字データとを本体機器に対して無線によって送信する無線信号送信部とを備えて構成される。
【0012】以上のように構成された本発明にかかるリモートコントローラ装置によれば、キーボード操作等によることなく本体機器から離れた手元において音声によって文字データ等の入力が可能となる。したがって、リモートコントローラ装置によれば、キーボード操作に慣れていなくとも画面表示に対応して必要な文字情報等の素早い入力処理が可能となり、使い勝手の向上が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として図面に示したリモートコントローラ装置1は、図1に示すようにパソコン本体2やキーボード装置3或いは図示しない外部記憶装置やプリンタ等とともにパソコンシステムを構成する。パソコンシステムは、周辺機器としてパソコン本体2に対して例えばデジタルビデオレコーダやDVD再生機或いはオーディオ装置も接続可能であり、これらの動作制御を行う制御信号等を出力する。
【0014】パソコンシステムは、例えば電話回線やインターネット網或いは適宜のデータ通信網等と接続されてデータ通信を行う通信機能を有しており、アクセス先からのデータを受信してモニタ17に表示したりプリンタやその他の周辺機器に出力する。また、パソコンシステムは、双方向通信機能を有しており、アクセス先に対して適宜のデータを送信する。
【0015】パソコンシステムは、パソコン本体2に対してリモートコントローラ装置1を除く他の周辺機器が接続ケーブルによって接続されるが、必要に応じてUSBバスシステム等の接続仕様によって接続するようにしてもよい。また、パソコンシステムは、パソコン本体2と周辺機器との間をIrDA規格の赤外線接続方式やブルートゥース通信システム(Bluetooh System)等の近距離無線通信システムによって接続するようにしてもよい。
【0016】リモートコントローラ装置1は、赤外線接続方式によってパソコン本体2に対してリモート信号を送信する。赤外線接続方式は、発光モジュールとして赤外線発光素子が用いられるとともに、受光素子として例えばPINフォトダイオードが用いられる。各構成機器は、発光素子と受光素子とが内蔵された赤外線信号送受信部が備えられ、それぞれの赤外線信号送受信部が相対向して設置される。相互の赤外線信号送受信部は、受光素子によって電気信号が赤外線信号に変換して出力するとともに、送信部(通信コントローラUART)から送信されるデータ信号を電気信号に変換する変調部や発光素子を駆動する送受信回路等を備えている。赤外線信号送受信部には、受光素子によって受光した赤外線信号を増幅、整形する受信回路等を備えている。
【0017】なお、電波接続方式は、各構成機器に、アンテナと、このアンテナによって受信した受信信号等を受信処理するとともに送信信号等をアンテナから送信する送受信回路や、送受信信号の変復調を行う通信制御回路等が備えられる。電波接続方式としては、微弱電波に限定されるものではなく、適宜の帯域の電波を用いてもよいことは勿論である。
【0018】パソコンシステムは、キーボード装置3によってパソコン本体2の制御を行ったり適宜の入力が行われるとともに、リモートコントローラ装置1によっても電源のオンオフ切替、機能モードの切替等が行われる。リモートコントローラ装置1は、詳細を後述するようにキーボード装置3と同様に文字データの入力機能も有している。リモートコントローラ装置1は、テレビジョン受像機等に用いられるリモートコントローラ装置と同様に小型軽量であり、操作者によって手軽に持ち運びされて手元からパソコン本体2に対して制御信号や文字データ用の音声信号を送信する。
【0019】リモートコントローラ装置1には、図1に示すように、筐体4にキー入力を行う複数の数字キー5及び機能キー6と、トラックボール7とが設けられている。リモートコントローラ装置1には、筐体4に音声入力部8が設けられ、この音声入力部8に対応してマイクロホン9が内蔵されいる。リモートコントローラ装置1は、これら各キー入力部5〜7及びマイクロホン9とによって信号入力部が構成される。なお、リモートコントローラ装置1は、これら数字キー5や機能キー6或いはトラックボール7の全てを備える必要は無いことは勿論である。
【0020】数字キー5は、パソコンシステムの使用態様によって適宜の数字信号を送出するキーであり、例えばデジタルテレビ放送の受信モードで受信チャンネルの切替信号を送出したり、電話回線との接続モードで電話番号を送出する。機能キー6は、例えばパソコン本体2の電源オンオフ、モードの切替、ボリューム調整等の制御信号を出力する。トラックボール7は、例えばモニタ17の画面に表示されたカーソルの移動信号を出力する。
【0021】リモートコントローラ装置1は、各キー入力部5〜7を操作することによってそれぞれに割り当てられた所定の機能を奏する制御信号を出力してパソコン本体2に送信する。リモートコントローラ装置1は、機能キー6を操作して音声入力モードに切り替えた状態で操作者がマイクロホン9に所定の言葉を話しかけることによって音声信号の入力が行われ、この音声信号をパソコン本体2に対して送信する。
【0022】リモートコントローラ装置1は、図2に示すように、リモート信号生成部10と、赤外線信号を送出する上述した構成の赤外線送信部11とを備えている。リモートコントローラ装置1は、リモート信号生成部10に各キー入力部5〜7から出力される制御信号やマイクロホン9から出力される音声信号を入力してリモート信号を生成する。リモートコントローラ装置1は、リモート信号生成部10から出力されるリモート信号を赤外線に重畳して赤外線送信部11を介してパソコン本体2に送信する。
【0023】なお、リモートコントローラ装置1は、パソコン本体2に対して赤外線接続方式に代えて電波接続方式を採用した場合には、上述したようにアンテナと送受信回路等が設けられる。
【0024】パソコン本体2は、図3に示すように、リモートコントローラ装置1から送信されるリモート信号を受信する上述した構成のリモート信号受信部12と、受信したリモート信号を音声信号と制御信号とに分離処理する受信信号処理部13を備えている。パソコン本体2は、音声・文字変換部14を備え、この音声・文字変換部14において受信信号処理部13から供給された音声信号を認識処理して文字データに変換して出力する。
【0025】パソコン本体2は、制御信号出力部15を備え、この制御信号出力部15において受信信号処理部13から供給された制御信号を処理して制御データに変換して出力する。パソコン本体2は、これら文字データや制御データが装置全体を制御する制御部16等に供給されて所定の処理が行われるようにする。パソコン本体2は、制御部16の制御動作に基づいて例えばモニタ17に所定の表示が行われ、或いは所定の送信データが送信部18を介して通信網19へと送信される。
【0026】パソコン本体2は、例えばインターネット網等の通信網を介して双方向通信が行われる適宜のガイド情報やアンケート情報等を入手して受信部20により受信する。パソコン本体2は、受信情報を制御部16の制御動作に基づいて例えばモニタ17によって表示する。パソコン本体2には、モニタ17の表示画面にしたがって視聴者が手元でリモートコントローラ装置1の各キー入力部5〜7を操作することにより、制御信号が入力されて所定の動作が行われる。パソコン本体2には、視聴者がリモートコントローラ装置1に向かってしゃべった言葉がマイクロホン9に収録され、音声信号として入力される。パソコン本体2は、リモートコントローラ装置1から送信された制御信号や音声信号をリモート信号受信部12−受信信号処理部13−音声・文字変換部14及び/又は制御信号出力部15−制御部16のルートを介してモニタ17或いは送信部18に供給する。
【0027】パソコンシステムにおいては、例えばパソコン本体2の受信部20によって受信した商品申込情報に基づいてモニタ17に申込画面が表示され、この申込画面の所定欄に書き込まれる申込商品名や数量、金額がリモートコントローラ装置1から入力される。リモートコントローラ装置1は、入力モード機能キー6を操作してパソコン本体2を入力モードに切り替えた状態で、上述したようにトラックボール7を操作することによって入力位置を指定する。リモートコントローラ装置1は、数字キー5を操作して数字入力を行うとともに、音声モード機能キー6を操作してパソコン本体2を音声入力モードに切り替えた状態で、上述したようにマイクロホン9からの音声入力を行う。
【0028】リモートコントローラ装置1は、持ち運び自在であり手元において使用されることから、とっさの場合においてもキーボード装置3をセットする手間を不要としてモニタ17に表示された画像情報に基づく所定の情報を素早く入力することを可能とする。リモートコントローラ装置1は、キーボード装置3による入力操作を不要とすることで、このキーボード装置3に慣れない者であっても所定の情報を簡易に入力することを可能とする。リモートコントローラ装置1は、例えば双方向通信機能を有する機器に対してキーボード装置3に代わって簡易な入力器を構成する。
【0029】上述したパソコンシステムにおいては、パソコン本体2側に受信信号処理部13や音声・文字変換部14を備えて、リモートコントローラ装置1側から送信されるリモート信号の処理を行うようにしたが、かかる構成に限定されるものでは無いことは勿論である。図4に示したリモートコントローラ装置21は、音声・文字変換部22が内蔵された構成に特徴を有している。リモートコントローラ装置21は、その他の構成については上述したリモートコントローラ装置1と同様とすることから対応する部位については同一符号を付すことによってその説明を省略する。
【0030】リモートコントローラ装置21は、マイクロホン9から入力された音声を、音声・文字変換部22において認識して文字データ信号に変換する。リモートコントローラ装置21は、変換された文字データ信号が音声・文字変換部22からリモート信号生成部10へと供給され、各キー入力部5〜7から出力される制御信号とともにリモート信号として生成される。リモートコントローラ装置21は、リモート信号生成部10から出力されるリモート信号を赤外線に重畳して赤外線送信部11を介してパソコン本体2に送信する。
【0031】上述した実施の形態においては、リモートコントローラ装置1は、パソコン本体2に対して制御信号や音声信号を送信するようにしたが、例えばテレビジョン受像機やその他の機器に用いられてもよいことは勿論である。また、リモートコントローラ装置1は、文字データの入力用としてマイクロホン9を内蔵したが、音声信号によって本体機器を制御する制御データの入力手段を構成するようにしてもよいことは勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にかかるリモートコントローラ装置によれば、キー入力手段と、音声入力手段と、無線信号送信部とを備え、キーボード操作等によることなく本体機器から離れた手元において音声の入力によってこれに基づく文字データ等の入力を可能とする。したがって、リモートコントローラ装置によれば、キーボード操作に慣れていなくとも画面表示に対応して必要な文字情報等の素早い入力処理が可能となり、使い勝手が大幅に向上される。
【出願人】 【識別番号】000006220
【氏名又は名称】ミツミ電機株式会社
【出願日】 平成12年9月27日(2000.9.27)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−108603(P2002−108603A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−293312(P2000−293312)