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【発明の名称】 課金装置、画像形成装置及びサーバーコンピュータ
【発明者】 【氏名】荻野 繁夫

【氏名】酒井 克英

【氏名】辻本 隆浩

【氏名】吉川 博之

【要約】 【課題】ユーザーの処理枠の延命を図ることができる課金装置、および該課金装置を備えた画像形成装置並びにサーバーコンピュータを提供する。

【解決手段】ユーザーが指定する処理に対する課金値の合計が、第1の課金上限値N1を下回る第2の課金上限値N2に達したことが判定手段35で判定された場合には、制約手段35により、ユーザーが指定可能な処理が制約される。このため、例えば許容処理数が増えるように、ユーザーが指定可能な処理を制約することで、ユーザーの処理枠に対する延命を図ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の課金上限値の範囲内で、処理装置にユーザーが指定する処理を実行させる制御手段と、前記処理に対する課金値の合計が、前記第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したか否かを判定する判定手段と、判定手段により、課金値の合計が前記第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理を制約する制約手段と、を備えたことを特徴とする課金装置。
【請求項2】 制約手段は、課金単価の高い処理を禁止する請求項1に記載の課金装置。
【請求項3】 判定手段により、課金値の合計が前記第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、警告表示を行う警告手段を更に備えている請求項1または2に記載の課金装置。
【請求項4】 画像形成手段と、第1の課金上限値の範囲内で、前記画像形成手段にユーザーが指定する画像形成処理を実行させる制御手段と、前記処理に対する課金値の合計が、前記第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したか否かを判定する判定手段と、判定手段により、課金値の合計が前記第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理を制約する制約手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】 第1の課金上限値の範囲内で、処理装置にユーザーが指定する処理をネットワークを介して実行させる制御手段と、前記処理に対する課金値の合計が、前記第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したか否かを判定する判定手段と、判定手段により、課金値の合計が前記第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理を制約する制約手段と、を備えたことを特徴とするサーバーコンピュータ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ユーザーが指定する処理に対して課金を行う課金装置、および該課金装置を備えた画像形成装置並びにサーバーコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ユーザーが指定する印刷処理を実行するととともに、その印刷処理に応じて課金していく課金装置を備えたプリンタが知られている。また、最近では、プリンタとユーザーの端末装置とがネットワークを介して接続され、ユーザーは自己の端末装置からプリンタに対して印刷処理を実行させ、その処理に応じて課金がなされるようにしたものも知られている。
【0003】ところで、上述のように印刷処理に応じて課金を行う場合、ユーザーの投入金額等に基づいて、各ユーザーごとに印刷処理枠として課金可能な最大値である一つの課金上限値が設定されるのが通常であり、各ユーザーは、その課金上限値の範囲内において、プリンタによる印刷処理が可能となされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のように一つの課金上限値のみが設定されている場合、ユーザーが十分に注意していないと、課金値の合計がいつの間にかその課金上限値に到達し、プリンタが急に印刷を中止してしまい不便であるという問題がある。
【0005】そこで、ユーザーの処理枠の残りに応じて許容プリント枚数を表示することによって、ユーザーに注意を促すことも行われているが、許容プリント枚数が増えるわけではなく、ユーザーの印刷処理枠に対する延命を図るものではなかった。
【0006】また、このような問題点は、プリンタによる印刷処理のみならず、翻訳処理や、音楽配信処理、写真処理など、ユーザーが指定する処理に対して課金を行う場合にも同様に生じるものであった。
【0007】この発明は、上述の技術背景に鑑みてなされたものであって、ユーザーの処理枠に対する延命を図ることができる課金装置、および該課金装置を備えた画像形成装置並びにサーバーコンピュータの提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1の課金上限値の範囲内で、処理装置にユーザーが指定する処理を実行させる制御手段と、前記処理に対する課金値の合計が、前記第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したか否かを判定する判定手段と、判定手段により、課金値の合計が前記第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理を制約する制約手段と、を備えたことを特徴とする課金装置によって解決される。
【0009】この課金装置では、ユーザーが指定する処理に対する課金値の合計が、第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理が制約される。このため、例えば許容処理数が増えるように、ユーザーが指定可能な処理を制約することで、ユーザーの処理枠に対する延命を図ることができる。
【0010】特に、制約手段は、課金単価の高い処理を禁止する構成とすることで、課金単価の低い処理のみが可能となり、許容処理枚数が増え、ユーザーの処理枠に対する延命をより効果的に図ることができる。
【0011】また、判定手段により、課金値の合計が前記第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、警告表示を行う警告手段を更に備えている構成としても良い。この場合には、ユーザーは自己の許容処理枠の残りが少なくなっていることを認識することができる。
【0012】また、上記課題は、画像形成手段と、第1の課金上限値の範囲内で、前記画像形成手段にユーザーが指定する画像形成処理を実行させる制御手段と、前記処理に対する課金値の合計が、前記第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したか否かを判定する判定手段と、判定手段により、課金値の合計が前記第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理を制約する制約手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置によっても解決される。
【0013】この画像形成装置では、ユーザーが指定する処理に対する課金値の合計が、第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理が制約される。このため、例えば許容処理枚数が増えるように、カラープリントを禁止してモノクロプリントのみを許容したり、印刷する用紙のサイズに制限を加える等、ユーザーが指定可能な処理を制約することで、ユーザーの処理枠に対する延命を図ることができる。
【0014】また、上記課題は、第1の課金上限値の範囲内で、処理装置にユーザーが指定する処理をネットワークを介して実行させる制御手段と、前記処理に対する課金値の合計が、前記第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したか否かを判定する判定手段と、判定手段により、課金値の合計が前記第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理を制約する制約手段と、を備えたことを特徴とするサーバーコンピュータによっても解決される。
【0015】このサーバーコンピュータでは、ユーザーが指定する処理に対する課金値の合計が、第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ネットワークを介してユーザーが処理装置に対して指定可能な処理が制約される。このため、例えば、課金単価の高い処理を禁止する等、ユーザーが指定可能な処理を制約することで、ユーザーの処理枠に対する延命を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】図1において、201は、ユーザーの汎用コンピュータ(以下、パソコンという)、101、102、103は、ユーザーが指定する印刷処理を実行する複数の画像形成装置(以下、プリンタという)、301は、各プリンタ101、102、103を統括的に制御するとともに、実行された印刷処理に対してユーザーに課金するサーバーコンピュータ(以下、課金サーバーという)であり、それぞれネットワークを介して接続されている。
【0018】前記パソコン201は、CRT(ブラウン管)やLCD(液晶)等の表示部とともにキーボードやマウスなどを有し、ユーザーは必要に応じてプリンタ101、102、103のいずれかを選択し、所定の操作により印字データをネットワークを介して送信する。
【0019】前記プリンタ101、102、103はそれぞれ、図2に示すように、ネットワーク上のデータを送受信する通信部11と、印字データを一時的に記憶する印字データ記憶部12と、該印字データに基づいて印刷を実行する画像形成部13を備えてなり、それぞれ制御部を備えた制御部14により統括的に制御される。
【0020】各プリンタ101、102、103は、前記制御部14の制御に基づき、通信部11においてユーザーのパソコン201からネットワークを介して送信されてきた印字データを通信部11で受信し、該印字データを印字データ記憶部12に一時的に記憶したあと、画像形成部13において該印字データの印刷を実行する。
【0021】また、各プリンタ101、102、103は、前記制御部14の制御に基づいて、画像形成部13において1枚の印刷が終了するごとに、プリント情報を課金サーバー301に送信する。このプリント情報は、印刷された用紙のペーパーサイズに関する情報、印刷を実行したユーザーに関する情報、印刷が実行されたプリンタに関する情報などからなる。
【0022】さらに、各プリンタ101、102、103は、前記制御部14の制御に基づき、前記課金サーバー301からの命令に応じて、画像形成部13における印刷のペーパーサイズを変更したり、あるいは印字データ記憶部12に記憶されている未印字の印字データを、指示された他のプリンタ101、102、103に送信できるようになっている。
【0023】前記課金サーバー301は、図3に示すように、ネットワーク上のデータを送受信する通信部31と、前記ペーパーサイズや印刷モード等に応じて印刷料金が設定されている印刷料金設定テーブル32と、各ユーザーの課金値を記憶する課金値記憶部33と、各ユーザーについて二段階に設定されている課金上限値を記憶する課金上限値記憶部34と、判定部36とを備えてなり、これらはCPUを備えた制御部35により統括的に制御される。
【0024】前記印刷料金設定テーブル32には、各プリンタ101、102、103ごとに、ペーパーサイズやプリントモードに応じた印刷料金(課金単価)が設定されている。この実施形態では、プリンタ101はカラープリンタで、A4以下:50円/枚、B4以上:100円/枚の印刷料金、プリンタ102はモノクロプリンタで、A4以下:10円/枚、B4以上:20円/枚の印刷料金、プリンタ103はカラープリンタで、A4以下:40円/枚、B4以上:80円/枚の印刷料金にそれぞれ設定されている。
【0025】前記課金値記憶部33は、各ユーザーについてユーザーが指定した印刷処理に対する課金値を積算して記憶するものである。つまり、前記制御部35において、送信されてきたプリント情報と前記印刷料金設定テーブルに基づいてユーザーの1枚当たりの印刷料金を算出し、その印刷料金を積算的に記憶してユーザーの課金値とするものである。例えば、ユーザーが、プリンタ101を最初に選択し、B4サイズを8枚印刷した状態では、制御部35により1枚当たりの印刷料金が100円と算出され、その印刷料金(100円)が課金値記憶部33に積算的に記憶され、800円(100円×8枚)がそのユーザーに対する課金値の合計となる。なお、ユーザーがこの印刷を実行する前に印刷を実行したことがあり、課金値記憶部33にユーザーの課金値の合計が既に記憶されている場合は、その課金値の合計に上述の800円を加算したものがユーザーの新たな課金値の合計となる。
【0026】前記課金上限値記憶部34は、各ユーザーごとに二段階に設定された課金上限値を記憶するものである。つまり、各ユーザーが、自己に与えられた課金可能な最大値(プリンタ処理枠)である第1課金上限値(N1)に対して、その第1課金上限値(N1)を下回る第2課金上限値(N2)を任意に設定し、前記課金上限値記憶部34が、それら第1課金上限値(N1)および第2課金上限値(N2)を記憶する。なお、第1課金上限値(N1)および第2課金上限値(N2)は、ユーザーのパソコン201により入力され、ネットワークを介して課金サーバー301に送信されてもよいし、あるいは課金サーバー301に直接入力されるものであってもよい。あるいは、第2課金上限値(N2)は、第1課金上限値(N1)が設定されると、第1課金上限値(N1)の例えば8割というように決めておいて、自動的に設定されるものとしても良い。
【0027】前記判定部36は、課金されるごとに、課金値記憶部33に記憶されたユーザーについての課金値の合計が、課金上限値記憶部34に記憶された第2課金上限値(N2)または第1課金上限値(N1)に到達しているか否かを判定するものである。
【0028】前記制御部35は、第1課金上限値(N1)の範囲内で、所定のプリンタ101,102,103にユーザーが指定する処理を実行させる制御手段として機能するほか、前記判定部36の判定結果に応じて通常モード、延命モード、印刷不可モードのいずれかのモードに移行して、ユーザーが指定可能な各プリンタ101、102、103の印刷処理を制約する制約手段として機能し、かつまた、課金値の合計が第2課金上限値(N2)に到達した場合にユーザーのパソコン201に警告表示を行わせる警告手段としても機能する。
【0029】前記通常モードとは、図4に示すように、ユーザーに対する課金値の合計が第2課金上限値(N2)より小さい場合のモードである。具体的には、各プリンタ101、102、103が、制約を受けることなくすべてのペーパーサイズにて印刷可能なモードであり、このモードでは、制御部35は、1枚の印刷が終了するごとにユーザーの印刷料金を課金値として算出し、該課金値を課金値記憶部33に積算的に記憶していく。
【0030】延命モードとは、図4に示すように、課金値の合計が第2課金上限値(N2)以上で第1課金上限値(N1)より小さい場合のモードである。具体的には、課金値の合計が第2課金上限値(N2)に達したときに、制御部35は、ユーザーのパソコン201に対して、該ユーザーに対する課金値の合計が第2課金上限値(N2)に達したことを知らせる警告表示を行うとともに、プリンタ101、102、103による印刷に制約を加える。
【0031】例えば、あるユーザーの第1課金上限値(N1)が1000円、第2課金上限値(N2)が800円と設定されているとする。この場合、そのユーザーがプリンタ102を最初に選択し、B4サイズを8枚印刷した状態では、該ユーザーに対する課金値の合計は800円(100円×8枚)となり第2課金上限値(N2)に到達しているので、課金サーバー301は、ユーザのパソコン201の表示部に「第2課金上限値に到達しました。以降の印刷は以下の制約の下で印刷が可能となります。制約事項1:プリンタ102のみ使用可能です。制約事項2:印刷可能なペーパーサイズはA4以下です。」という表示を行うことでユーザーの注意を促す。また、課金サーバー301の制御部35は、その表示された制約の下で印刷が行われるように、プリンタ102による印刷の実行を制御する。なお、このときの印刷は、注意を促されたユーザーから承認を得た後で実行するものとしてもよいし、あるいはユーザーから承認を得ることなく自動的に実行するものとしてもよい。
【0032】このような構成とすることによって、ユーザーに対する課金値の合計が第2課金上限値(N2)に到達したときは、プリンタ102でA4以下のモノクロ印刷が行われ、このモノクロ印刷は1枚当たりの印刷料金が10円であるから、残り200円分で20枚の印刷が可能となる。従来のように、通常モードのままプリンタ103にてB4以上のカラー印刷を行った場合、残り200円分では2枚だけしか印刷できないことに比べると、枚数の点において18枚の延命が可能となる。
【0033】また、前記印刷不可モードとは、ユーザーに対する課金値の合計が第1課金上限値(N1)以上の場合のモードである。具体的には、課金値の合計が各ユーザーに与えられたプリンタ処理枠である第1課金上限値(N1)以上であるため、課金サーバー301が、ユーザーから各プリンタ101、102、103への印刷指示を強制的にキャンセルする。
【0034】このように、この実施形態では、課金サーバー301は課金装置を内蔵した構成となされている。
【0035】次に、前記課金サーバー301による各プリンタ101、102、103の制御手順について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明および図面では、ステップをSと略記する。
【0036】まず、S101にて、課金サーバー301の制御部35は、ユーザーにより第2課金上限値(N2)が設定されているか否かの判定を行う。第2課金上限値(N2)が設定されていると判定した場合は(S101でYES)、S201に進み、さらに第2課金上限値(N2)とユーザーに対する課金値の合計との差が0以下であるか否の判定を行う。0以下である場合つまり課金値の合計が第2課金上限値(N2)に達したと判定した場合は(S201でYES)、S701に進む。
【0037】S701では、第1課金上限値(N1)と課金値の合計との差が0以下であるか否かの判定を行い、0以下であると判定した場合は(S701でYES)、課金値の合計が第1課金上限値(N1)に達しているため、印刷不可モード(S401)に入り、制御部35は、ユーザーから各プリンタ101、102、103への印刷指示を強制的にキャンセルする。一方、0以下でないと判定した場合は(S701でNO)、課金値の合計が第2課金上限値(N2)と第1課金上限値(N1)の間にあるため、延命モード(S801)に入り、制御部35は、ユーザーのパソコン201に対して、課金値の合計が第2課金上限値(N2)に到達したことを知らせる警告表示を行うとともに、所定の制約の下でプリンタ101、102、103に印刷を実行させる。
【0038】一方、上述のS101の処理において、第2課金上限値(N2)が設定されていないと判定した場合や(S101でNO)、上述のS201の処理において、第2課金上限値(N2)とユーザーの課金値との差が0以下でないと判定した場合は(S201でのNO)、S301に進む。
【0039】S301では、S701と同様に、第1課金上限値(N1)と課金値の合計との差が0以下であるか否かの判定を行い、0以下であると判定した場合は(S301でYES)、課金値の合計が第1課金上限値(N1)に達しているため、印刷不可モード(S501)に入る一方、0以下でないと判定した場合は(S301でNO)、課金値の合計が第2課金上限値(N2)を下回っている状態であるか、あるいは第2課金上限値が存在せず従来と同様に第1課金上限値(N1)のみの設定であって、課金値の合計が第1課金上限値(N1)を下回っている状態であるため、通常モード(S601)に入り、1枚の印刷が終了するごとに制御部35はユーザーの印刷料金を算出し、該印刷料金を課金値記憶部33に積算的に記憶していく。
【0040】これら印刷不可モード(S401、S501)、延命モード(S801)、通常モード(S601)の各モードにおける処理が終了すると、リターンする。
【0041】このように、ユーザーに対する課金値の合計が第2課金上限値に達すると、指定されたカラープリントをモノクロプリントに変更したり、プリントサイズを変更したり、あるいは使用可能なプリンタをより課金単価の低いプリンタに変更する等、処理に制約を加えるので、各ユーザーのプリンタ処理枠を延命することができる。
【0042】なお、この実施形態では、ネットワークに3台のプリンタを接続するものとしが、1台、2台、あるいは4台以上のプリンタを接続してもよい。
【0043】また、課金上限値を二段階に設定するものとしたが、三段階以上に設定してもよい。
【0044】また、印刷に用いるプリンタを指定したり、ペーパーサイズを指定する制約を加えたが、その他の制約を加えるものであってもよい。例えば、印字密度(100、200、300、400、600DPIなど)、印刷ペーパーの種類(普通紙、カラーペーパ、再生紙、OHP、第2原図など)、フィニッシャ機能付きの場合はステープル・パンチ・紙折り機能の有無などに関する制約が挙げられる。
【0045】また、1回のプリントごとに課金値が課金値記憶部33に積算的に記憶されていくものとしたが、1回のプリントごとに課金値を第1課金上限値N1から減算して課金値記憶部33に記憶していき、その記憶値に基づいて、結果的に課金値の合計が第2課金上限値N2や第1課金上限値N1に達したか否かを判別するようにしても良い。
【0046】また、課金装置を課金サーバー301に内蔵するものとしたが、プリンタに内蔵するものとしてもよい。
【0047】また、ユーザーのパソコン201とプリンタ101、102、103をネットワークを介して接続し、ユーザーがパソコン201を用いてプリンタに印刷を指示するものとしたが、ユーザーがネットワークを介さずに直接プリンタを操作するものとしてもよい。この場合、課金値の合計が第2課金値(N1)に到達したことの警告表示は、プリンタにおいて行われるようにすればよい。
【0048】また、処理装置がプリンタである場合について示したが、複写機やFAXなどプリンタ以外の画像形成装置や、翻訳処理、音楽配信処理、写真処理などを行うその他の処理装置に適用してもよい。
【0049】図6は、料金投入部を備えたベンダー式の複写機に本発明を適用した場合を例示したものである。この複写機400は、複写機本体401とベンダー部402とを備えている。
【0050】複写機本体は、公知の複写機の構成を有しており、画像形成部40と図示しない原稿読み取り部を備え、原稿読み取り部で読み取った原稿の画像データを画像形成部40で用紙に印字する。
【0051】ベンダー部402は、ユーザーが料金を投入する料金投入部46、複写機本体401とケーブル47を介して通信を行う通信部41、制御部45、ペーパーサイズやコピーモード等に応じて印刷料金(課金単価)が設定されているコピー料金設定テーブル42、ユーザーに対する課金値の合計を記憶する課金値記憶部43、複数段階の課金上限値を記憶する課金上限値記憶部44、課金値記憶部43に記憶された課金値の合計が、課金上限値記憶部44に記憶された各課金上限値に達したか否かを判定する判定部48を有している。なお、この実施形態では、料金投入部46に投入された料金が、処理可能な最大値である第1課金上限値N1となる。
【0052】図6に示した複写機400では、ユーザーがコピーするごとに課金され、その課金値の合計が課金値記憶部43に積算的に記憶される。制御部45は、課金値記憶部43に記憶された課金値の合計が、課金上限値記憶部44に記憶されている第2課金上限値N2(N2<N1)に達したか否かを判定し、達していると判定された場合には、複写機本体401における用紙サイズやコピーモード等に制約を加えて、課金単価の高いコピー処理を禁止し、ユーザーの処理枠に対する延命を図る。
【0053】なお、この場合も、ベンダー部402において課金装置を構成する印刷料金設定テーブル42、課金値記憶部43、課金上限値記憶部44、制御部45等は複写機本体401に内蔵しても良い。
【0054】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ユーザーが指定する処理に対する課金値の合計が、第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理が制約される。このため、例えば許容処理数が増えるように、ユーザーが指定可能な処理を制約することで、ユーザーの処理枠に対する延命を図ることができる。
【0055】請求項2に係る発明によれば、制約手段は課金単価の高い処理を禁止するから、課金単価の低い処理のみが可能となり、許容処理枚数が増え、ユーザーの処理枠に対する延命をより確実にかつ効果的に図ることができる。
【0056】請求項3に係る発明によれば、警告手段による警告表示によって、ユーザーは自己の許容処理枠の残りが少なくなっていることを認識することができる。
【0057】請求項4に係る発明によれば、ユーザーが指定する処理に対する課金値の合計が、第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ユーザーが指定可能な処理が制約されるから、例えば許容処理枚数が増えるように、ユーザーが指定可能な処理を制約することで、ユーザーの処理枠に対する延命を図ることができる画像形成装置となし得る。
【0058】請求項5に係る発明によれば、ユーザーが指定する処理に対する課金値の合計が、第1の課金上限値を下回る第2の課金上限値に達したことが判定された場合には、ネットワークを介してユーザーが処理装置に対して指定可能な処理が制約されるから、ユーザーが指定可能な処理を制約することで、ユーザーの処理枠に対する延命を図ることができるサーバーコンピュータとなしうる。
【出願人】 【識別番号】000006079
【氏名又は名称】ミノルタ株式会社
【出願日】 平成12年10月4日(2000.10.4)
【代理人】 【識別番号】100099885
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 健市 (外1名)
【公開番号】 特開2002−108589(P2002−108589A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−304960(P2000−304960)