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【発明の名称】 印刷枚数管理システム
【発明者】 【氏名】冨安 國男

【要約】 【課題】印刷枚数の制限と管理を安価に構築でき、大規模システムでの運用に対して性能上の影響が発生し難い印刷枚数管理システムを提供する。

【解決手段】ユーザ毎の印刷制限枚数を予め登録しておくと共に、印刷出力を終了したジョブに対応したユーザ名称の印刷実施済み枚数を追加積算記録する印刷実績記録手段(ファイル群11)と、該印刷実績記録手段から印刷希望のユーザの印刷実施済み枚数を検索し、該印刷希望ユーザの印刷実施済み枚数が前記印刷制限枚数を超過していた場合に、印刷を実施しない制御を行う印刷不実施制御手段(枚数管理プロセス12)とを備えて印刷枚数管理システムを構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ユーザ毎の印刷制限枚数を予め登録しておくと共に、印刷出力を終了したジョブに対応したユーザの印刷実施済み枚数を追加積算記録する印刷実績記録手段と、該印刷実績記録手段から印刷希望のユーザの印刷実施済み枚数を検索し、該印刷希望ユーザの印刷実施済み枚数が前記印刷制限枚数を超過していた場合に、印刷を実施しない制御を行う印刷不実施制御手段とを備えたことを特徴とする印刷枚数管理システム。
【請求項2】 請求項1に記載の印刷枚数管理システムにおいて、該印刷枚数管理システムの機能をサーバコンピュータにより実現すると共に、該サーバコンピュータはネットワークを介して複数の印刷装置と前記ユーザ毎のクライアントコンピュータに接続してなり、該クライアントコンピュータに対応して印刷枚数管理を行うことを特徴とする印刷枚数管理システム。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の印刷枚数管理システムにおいて、前記印刷実施済み枚数が前記印刷制限枚数を超過したユーザを、前記印刷実績記録手段から削除することを特徴とする印刷枚数管理システム。
【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の印刷枚数管理システムにおいて、前記印刷実績記録手段に登録していないユーザの印刷を排除することを特徴とする印刷枚数管理システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷枚数管理システムに関し、特に安価な構成により印刷枚数の管理を行うようにした印刷枚数管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プリンタのユーザの中にはネットワークを介してクライアントコンピュータとプリンタを接続し、プリンタを複数のクライアントコンピュータで共有する形態で印刷を行っているユーザがある。更に、このユーザは印刷枚数の管理を行っている場合がある。図4は従来の印刷枚数管理システムPS00である。図4に示すように、印刷枚数管理システムPS00は、ネットワーク110を介して印刷枚数管理サーバ120とクライアントコンピュータ130と複数のプリンタ141,142を接続してなる。
【0003】かかる構成の印刷枚数管理システムPS00において、例えばクライアントコンピュータ130が印刷を行おうとした場合には、先ずクライアントコンピュータ130のドライバ131から問合せモジュール132に対して、印刷しようとしている枚数を提示する(Q1)。問合せモジュール132はこのクライアントコンピュータ130の提示である「印刷しようとしている枚数とユーザ名(またはID(パスワード))を、印刷枚数管理サーバ120の印刷管理プロセス121の問合せ窓口121bに提示する(Q2)。
【0004】印刷管理プロセス121は、ユーザ毎の印刷上限枚数および印刷済み枚数を管理するテーブルを有する管理資源121aを備え、前記問合せQ2を受けると、管理資源121aから該当ユーザのレコードを検索し、既に上限枚数を超えていれば問合せ窓口121bを介して印刷否を返し(A1)、超えていなければ印刷可を返し(A1)、印刷終了後に印刷済み枚数を加算する。この返答A1はクライアントコンピュータ130の問合せモジュール132を介してドライバ131に送られる(A2)。クライアントコンピュータ130では、印刷可または印刷否である旨のメッセージが表示される。以上の問合せQ1⇒Q2、回答A1⇒A2の流れは、印刷枚数管理サーバ120の内部で問合せが生じた場合にも、同様の処理の流れとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の印刷枚数管理システムでは、印刷管理プロセスと問合せモジュール間は、直接関数呼び出しか、メッセージ送受信等の方式となるが、複数のクライアントコンピュータからこれらの遣り取り(問合せ,回答)が重複して管理資源121aの内容が不正にならないようにする必要がある。その為に、印刷管理プロセス121の問合せ窓口121bにおいて、受付と応答の排他制御が必要になり、プログラム構成が複雑になり、受付に対する応答待ちも発生し易くなる。
【0006】そこで本発明の課題は、印刷枚数の制限と管理を安価に構築できる印刷枚数管理システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために請求項1の発明は、ユーザ毎の印刷制限枚数を予め登録しておくと共に、印刷出力を終了したジョブに対応したユーザの印刷実施済み枚数を追加積算記録する印刷実績記録手段と、該印刷実績記録手段から印刷希望のユーザの印刷実施済み枚数を検索し、該印刷希望ユーザの印刷実施済み枚数が前記印刷制限枚数を超過していた場合に、印刷を実施しない制御を行う印刷不実施制御手段とを備えたことを特徴とする。このようにすれば、ジョブの印刷時には、複雑な構成の印刷サーバ等を経由せず、サーバコンピュータが持つ印刷不実施制御手段が特定ファイルを参照するだけで印刷可否を判断できるので、印刷枚数を制限するシステムをシンプルに構築できる。
【0008】また、請求項2では、請求項1に記載の印刷枚数管理システムにおいて、該印刷枚数管理システムの機能をサーバコンピュータにより実現すると共に、該サーバコンピュータはネットワークを介して複数の印刷装置と前記ユーザ毎のクライアントコンピュータに接続してなり、該クライアントコンピュータに対応して印刷枚数管理を行うことを特徴とする。このようにすれば、ユーザ毎の印刷枚数制限をネットワーク環境内で一括して管理できる。
【0009】また、請求項3では、請求項2に記載の印刷枚数管理システムにおいて、前記印刷実施済み枚数が前記印刷制限枚数を超過したユーザを、前記印刷実績記録手段から削除することを特徴とする。このようにすれば、ユーザの印刷枚数が制限枚数を超過していれば、そのユーザは印刷を行うことが出来ず、印刷制限を徹底することができる。
【0010】また、請求項4では、請求項1または請求項2に記載の印刷枚数管理システムにおいて、前記印刷実績記録手段に登録していないユーザの印刷を排除することを特徴とする。このようにすれば、ネットワークにパソコン等が接続されている場合であっても、そのパソコン等(ユーザ)が登録外ユーザであれば、登録外ユーザからの印刷を排除できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。図1は本実施の形態の印刷枚数管理システムPSのシステム構成図、図2は印刷枚数管理システムPSにおける枚数管理プロセス12のファイルアクセスと基本フローを示した図、図3は印刷枚数管理システムPSにおけるプリンタドライバ13のファイルアクセスと基本フローを示した図である。図1〜図3に示すように、印刷枚数管理システムPSは、枚数管理サーバの機能を有する第1のコンピュータ10と、クライアントコンピュータである第2のコンピュータ20と、複数のプリンタ31,32と、ネットワーク40とを備えてなる。なお、クライアントコンピュータはネットワーク上に、複数接続することが可能である。
【0012】第1のコンピュータ10は、各種のファイルを備えた「印刷実績記録手段」であるファイル群11と、ファイル群の定期的な監視,制御等を行う「印刷不実施制御手段」である枚数管理プロセス12と、印刷の実行指示を行うドライバ13と、ドライバを動作させるアプリケーションソフト14とを備える。ファイル群11は、少なくともユーザ名と印刷枚数(印刷実施済み枚数)を格納した第1の印刷ログファイル11aおよび第2の印刷ログファイル11bと、プリンタ31,32の使用を許可したユーザ名を登録したリストファイル11cと、ユーザ毎の印刷実施済み枚数を積算記録する印刷枚数計数テーブル11dおよび印刷制限枚数テーブル11eと印刷制限枚数を超過したユーザ名を登録する超過者リスト11fとを備える。第2のコンピュータ20は、印刷の実行指示を行うドライバ21を備えるが、第1のコンピュータ10の第2の印刷ログファイル11bおよびリストファイル11cを借用する。
【0013】次に本実施の形態の動作を、図2,図3を参照しつつ説明する。
■請求項1の動作図3に示すように、印刷時、ドライバ13は印刷データを出力する前にリストファイル11cを検査し、リストファイル11c内のユーザ名の存在を確認して印刷可否を判定する。判定の結果、印刷処理を行った場合、必要な内容を該当コンピュータ(クライアントコンピュータ(例えばパソコン))に対応するログファイルに追記する。但し、ドライバ13にはログイン名などのユーザ名を取得する手段が用意されていて、ログファイルには少なくともユーザ名と印刷枚数を1レコードとして追記するものとする。
【0014】図2に示すように、枚数管理プロセス12はログファイル11a,11bの状態を定期的に監視し、ログファイル11a,11bの更新を検出したら内容を読み込み、内容に書かれたユーザ名と印刷枚数分のユーザ毎の印刷枚数計数テーブル11dに加算する。加算結果とユーザ毎の印刷制限枚数テーブル11eをつき合わせ、制限枚数に達するか、オーバーしていたらこれ以降該当ユーザの印刷を禁ずるためにリストファイル11cに必要な処理を行う。リストファイル11cが枚数超過者リストの場合は、ユーザ名を追記し、印刷許可ユーザリストの場合は、リストから削除する(請求項3の動作)。また、登録外ユーザからの印刷要求は排除する(請求項4の動作)。
【0015】■請求項2の動作請求項2の動作は、枚数管理サーバの立場にある第1のコンピュータ10と、クライアントコンピュータである第2のコンピュータ20により行う。この場合、第2のコンピュータ20のドライバ21からのログファイルとリストファイルへのアクセス対象が第1のコンピュータ10内にあることを除いてドライバ13と同じであり、一般のコンピュータ(クライアントコンピュータ)間のリモートファイルアクセスがOS(基本ソフト)のインタフェース的に自分のコンピュータ内のファイルアクセスとほぼ等価な形態の場合に(例えばウィンドウズ95と98とNT4.0)、特に有効となる。
【0016】なお、図1においては、第1のコンピュータ10から印刷する際の印刷ログファイルと、第2のコンピュータ20からの印刷ログファイルが別になっているが(第1の印刷ログファイル11aと第2の印刷ログファイル11b)、一つに統合してもよい。また、印刷ログファイルを夫々のクライアントコンピュータに置く構成にし、枚数管理プロセスが夫々のクライアントコンピュータを巡回してログファイルを監視する構成とすることも可能であるし、更にリストファイルの各クライアントコンピュータのディスク内にコピー配布する構成でも構わない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以下の効果を発揮することができる。
■請求項1の効果ジョブの印刷時には、印刷サーバ等を経由せず、サーバコンピュータの制御機能が特定ファイルを参照するだけで印刷可否を判断できるので、印刷枚数を制限するシステムをシンプルに構築できる。
■ 請求項2の効果ユーザ毎の印刷枚数制限をネットワーク環境内で一括して管理できる。
【0018】■ 請求項3の効果ユーザ毎の印刷制限を徹底することができる。
■請求項4の効果登録外ユーザからの印刷を排除できる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−108587(P2002−108587A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−299917(P2000−299917)