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【発明の名称】 プリンタの印刷制御方法及び印刷システム
【発明者】 【氏名】金子 博

【要約】 【課題】本発明は、ネットワークに接続されたプリンタに対して、連続した印刷ジョブを出力することができるプリンタの印刷制御方法及び印刷システムを提供することを目的とする。

【解決手段】クライアント端末がプリントサーバに2つの印刷データを連続して印刷することを指定してこれらの印刷データを送信し印刷要求をする。この印刷要求に基づいてプリントサーバがプリンタにネットワークを介して第1の印刷データを送信して印刷させる。この第1の印刷データの送信後にプリントサーバがプリンタにネットワークを介して継続コマンドを送信してプリンタを印刷データの受信待ち状態にする。この継続コマンドの送信後にプリントサーバがプリンタにネットワークを介して第2の印刷データを送信して印刷させる。これらにより、第1の印刷データと第2の印刷データとを連続して印刷させることをができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワークと、このネットワークに接続され印刷データを印刷するプリンタと前記プリンタに前記ネットワークを介して印刷データを送信して印刷させるプリントサーバと、前記プリントサーバに前記ネットワークを介して印刷データを送信しその印刷要求を行うクライアント端末とからなるシステムにおけるプリンタの印刷制御方法であって、前記クライアント端末が前記プリントサーバに前記ネットワークを介して2つの印刷データを連続して印刷することを指定してこれらの印刷データを送信し印刷要求をする第1のステップと、このクライアント端末からの印刷要求に基づいて前記プリントサーバが前記プリンタに前記ネットワークを介して第1の印刷データを送信して印刷させる第2のステップと、この第1の印刷データの送信後に前記プリントサーバが前記プリンタに前記ネットワークを介して継続コマンドを送信して前記プリンタを前記プリントサーバからの印刷データの受信待ち状態にする第3のステップと、前記継続コマンドの送信後に前記プリントサーバが前記プリンタに前記ネットワークを介して第2の印刷データを送信して印刷させる第4のステップとを具備したことを特徴とするプリンタの印刷制御方法。
【請求項2】 前記プリントサーバは、前記第3のステップにおいて、前記第1の印刷データを前記プリンタに前記ネットワークを介して送信した後、第2の印刷データを送信できる状態になるまで、複数の前記継続コマンドを前記プリンタに前記ネットワークを介して送信することを特徴とする請求項1記載のプリンタの印刷制御方法。
【請求項3】 ネットワークと、このネットワークに接続され印刷データを印刷するプリンタと前記プリンタに前記ネットワークを介して印刷データを送信して印刷させるプリントサーバと、前記プリントサーバに前記ネットワークを介して印刷データを送信しその印刷要求を行うクライアント端末とからなる印刷システムであって、前記クライアント端末は、前記プリントサーバに前記ネットワークを介して2つの印刷データを連続して印刷することを指定してこれらの印刷データを送信し印刷要求をする手段を具備し、前記プリントサーバは、前記クライアント端末からの前記印刷要求に基づいて前記プリンタに前記ネットワークを介して第1の印刷データを送信して印刷させる第1の手段と、前記第1の手段により前記第1の印刷データの送信後に前記プリンタに前記ネットワークを介して継続コマンドを送信して前記プリンタを印刷データの受信待ち状態にする第2の手段と、前記継続コマンドの送信後に前記プリンタに前記ネットワークを介して第2の印刷データを送信して印刷させる第3の手段とを具備することを特徴とする印刷システム。
【請求項4】 前記第2の手段は、前記第1の印刷データを前記プリンタに前記ネットワークを介して送信した後、前記第2の印刷データを送信できる状態になるまで、複数の前記継続コマンドを前記プリンタに前記ネットワークを介して送信することを特徴とする請求項3記載の印刷システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークに接続され、複数のプリントサーバやバーソナルコンピュータ等のクライアントに共有使用されるプリンタの印刷制御方法及び印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスなどに施設したLAN( Local Area Network )にプリンタを接続し、このプリンタを複数のプリントサーバや複数のクライアント端末であるパーソナルコンピュータが共有使用する環境が一般化している。このようにプリンタをネットワークに接続することで、複数のクライアントが1つのプリンタを共有使用することができる、プリンタの設置場所の自由度が高くなった等の利点がある。
【0003】その反面、プリンタで印刷される順番は、このプリンタに対して印刷ジョブの印刷要求をした順番になされる。このため、1つのプリントサーバから連続して印刷要求がなされても、これらの印刷要求がプリンタに連続して入力される保証はなく、もし、これらの印刷要求の間に他のプリントサーバからの印刷要求が入った場合には、連続して印刷できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、ネットワークに接続されたプリンタに対して、連続した印刷ジョブを出力することができるプリンタの印刷制御方法及び印刷システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ネットワークと、このネットワークに接続され印刷データを印刷するプリンタとプリンタにネットワークを介して印刷データを送信して印刷させるプリントサーバと、プリントサーバにネットワークを介して印刷データを送信しその印刷要求を行うクライアント端末とからなるシステムにおけるプリンタの印刷制御方法であって、クライアント端末がプリントサーバにネットワークを介して2つの印刷データを連続して印刷することを指定してこれらの印刷データを送信し印刷要求をする第1のステップと、このクライアント端末からの印刷要求に基づいてプリントサーバがプリンタにネットワークを介して第1の印刷データを送信して印刷させる第2のステップと、この第1の印刷データの送信後にプリントサーバがプリンタにネットワークを介して継続コマンドを送信してプリンタをプリントサーバからの印刷データの受信待ち状態にする第3のステップと、継続コマンドの送信後にプリントサーバがプリンタにネットワークを介して第2の印刷データを送信して印刷させる第4のステップとを具備したことを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、継続コマンドをプリンタに出力することで、プリントサーバからネットワークに接続された同一のプリンタに対して印刷データを連続して印刷させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明を実施した印刷システムを示す図である。この印刷システム10は、プリントサーバA12、プリントサーバB16、パーソナルコンピュータ等で構成されるクライアント端末20、クライアント端末21、プリンタ22がそれぞれLAN11に接続されている。
【0008】プリントサーバA12は、スプールシステム13、スプールバッファ14、ネットワークインタフェース15とを持っている。スプールシステム13は、クライアント端末からの印刷ジョブの印刷要求を受け、この受け付けた印刷ジョブを待ち行列に入れてそれらを優先度順に管理して、プリンタ22に対して印刷要求を行う。このスプールシステム13で管理している印刷ジョブの印刷データは、スプールバッファ14に格納保存されている。ネットワークインタフェース15は、LAN11に接続され、ネットワークとのインタフェース機能を持つ。プリントサーバB16も同様に、スプールシステム17、スプールバッファ18、、ネットワークインタフェース19とを持っている。
【0009】プリンタ22は、ネットワークインタフェース23、制御部24、バッファ25、印字機構部26を持つ。ネットワークインタフェース23は、LAN11に接続され、ネットワークとのインタフェース機能を持つ。制御部24は、プリンタ22の全体の制御を行う機能を持つもので、印字機構部26を制御して印字させる機能持つ。バッファ25は、プリントサーバA12やプリントサーバB13から受信した印刷データを保存する機能持つ。印字機構部26は、図示しない印字ヘッド、給紙機構等を持つ印字を行うための機構部である。
【0010】図2及び第3図に、本発明の動作を説明するためのフローチャートを示す。以下、このフローチャートを用いて本発明の実施形態の詳細な動作を説明する。尚、このフローチャートで説明するのは、プリントサーバA12のスプールシステム13がプリンタ22を用いて印字させる場合の動作を例に説明する。
【0011】まず、スプールシステム13は、印刷するための印刷ジョブがある場合には、ネットワークインタフェース15を介してプリンタ22と接続し、印刷ジョブ開始コマンドを送信して印刷ジョブの開始を指示する(ステップS40)。印刷データとは、プリンタに対する制御コマンドと印字する文字のコード情報または印字するイメージのイメージ情報とを含む。続いてスプールシステム13は、印刷データをプリンタ22に送信する(ステップS41)。次にスプールシステム13は、この印刷データを送信した印刷ジョブに対して、これに続く印刷ジョブを同じプリンタに連続して印刷することの指定がされているかどうかを判定する(ステップS42)。この連続した印刷の指定は、スプールシステム13にクライアント端末が印刷要求をする際に、その印刷要求した印刷ジョブに対する属性として定義することで行われる。この判定の結果、同じプリンタに連続して印刷することが指定されている場合には、ステップS43へ進む。また、この判定の結果、同じプリンタに連続して印刷することが指定されていない場合には、ステップS45へ進む。
【0012】続くステップS43では、次の印刷ジョブがスプールシステム13に登録され、その印刷データがプリンタ22に送信できる状態かどうかを判定する。印刷要求が登録され印刷データが送信できる状態にある場合には、その印刷データをプリンタ22へ送信する(ステップS41)。印刷データが登録されておらず送信できる状態にない場合には、ステップS44へ進む。このように連続した印刷を行う場合で、プリンタ22にまだ送信する印刷データの登録が完了していないときには、プリンタ22をプールシステム13からの印刷データの受信待ちの状態に維持しておく必要がある。
【0013】このため、スプールシステム13は、プリンタ22に継続コマンドを送信する(ステップS44)。プリンタには、明示的に接続コマンドが存在するわけではない。継続コマンドは、プリンタ22をスプールシステム13からの印刷データの受信待ちの状態にするための既存の制御コマンドの総称である。この継続コマンドになり得る制御コマンドとは、そのコマンドを連続してプリンタに出力しても最終的なプリンタの状態に影響のないコマンドである。この継続コマンドとしては、印刷用紙の種類を指定するコマンド、印刷用紙の向きを指定するコマンド、印刷部数を指定するコマンド等である。また、これらのコマンドに代わって、NULLデータを送信することでも良い。次に、ステップS43に戻り、処理が続けられる。
【0014】ステップS44で継続コマンドが出力されてから、ステップS43を経由して次にステップS44で制御コマンドを出力するまでの時間間隔は、プリンタ22のタイムアウト時間内に設定されている必要がある。これは、プリンタS22が制御コマンドを受信した後、予め設定された所定の時間内に次のコマンドをスプールシステム13から受信しないと、タイムアウトエラーとなって、スプールシステム13とプリンタ22との間でのネットワークの接続状態が切断されるためである。
【0015】次にステップS42では、ステップS41において印刷データを送出した印刷ジョブに対して、これに続く印刷ジョブを同じプリンタに連続して印刷することの指定がされていないと判定した場合には、ステップS45へ進む。ステップS45では、プリントサーバA11(スプールシステム13)がプリンタ22をスプールシステム13からの印刷データの受信待ちの状態に維持したままにすることで、プリンタ22の制御(管理)を占有するか否かを判断する。プリントサーバA11(スプールシステム13)がプリンタ22の制御(管理)を占有する場合には、スプールシステム13は継続コマンドをプリンタ22に出力する(ステップS46)。
【0016】このようにプリンタ22の制御(管理)を占有するということは、プリンタ22の状態を他のプリントサーバのスプールシステムによりその状態を変更されることが無いため、スプールシステム13がその直前にプリンタ22で印刷させた状態をそのまま維持することになる。即ち、直前にスプールシステム13がプリンタ22に送信した印刷データに含まれている制御コマンドで指定された文字のフォントの種類、プリンタ22内に登録されたオーバーレイ印刷のためのフォームデータ等のプリンタ22の状態をスプールシステム13が把握することができる。また、この把握した状態に基づいて、続く印刷データの印刷制御を容易にすることができる。
【0017】続くステップS47では、スプールシステム13からプリンタ22に送信する印刷データがあるかどうか判断する。印刷データがある場合には、スプールシステム13は、印刷データをプリンタ22に送信する(ステップS48)。印刷データがない場合には、ステップS46へ戻り継続コマンドを出力する。プリントサーバA11(スプールシステム13)がプリンタ22の制御(管理)を占有しない場合には、スプールシステム13はプリンタ22に印刷ジョブの終了コマンドを送付して処理を終了する(ステップS49)。
【0018】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、継続コマンドをプリンタに出力することで、プリントサーバ等からネットワークに接続された同一のプリンタに対して印刷データを連続して印刷させることができる。
【0019】また、継続コマンドをプリンタに出力することで、プリントサーバ等がネットワークに接続されたプリンタの制御を占有できるので、他のプリントサーバからの制御を排除することができるとともに、例えば、プリンタに送信して印刷させた印刷データで制御したプリンタの状態(例えば、フォントの指定、プリンタ内に登録されたオーバーレイ印刷のためのフォームデータ等)が、プリントサーバ側で把握することができ、これらの状態が他のプリンタサーバで変更することができないので、プリンタの状態の把握ができ管理を容易にすることができると共に、次の印刷データを送信する際にはプリンタの状態の制御を容易にすることができる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【代理人】 【識別番号】100083161
【弁理士】
【氏名又は名称】外川 英明
【公開番号】 特開2002−108581(P2002−108581A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−298281(P2000−298281)