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【発明の名称】 データ記憶装置及びデータ記憶方法
【発明者】 【氏名】秋山 修

【要約】 【課題】データ記憶再生装置において、複数の記憶媒体に同じデータを高速に書き込む場合、専用回路を用いなければならず、構成が複雑になり高価になる。

【解決手段】ディジタルデータの記憶を制御するコントローラを備えた複数の記憶媒体にディジタルデータを記憶するデータ記憶装置において、複数の記憶媒体とデータの送受信を行うインターフェース部と、インターフェースを介してコントローラへのコマンドの発行とディジタルデータの転送を行い複数の記憶媒体にディジタルデータを記憶させる制御を行う制御部とを備え、制御部は、第1の記憶媒体のコントローラにデータ書き込み要求のコマンドを発行した後に第2の記憶媒体のコントローラにデータ書き込み要求のコマンドを発行し、データ書き込み要求コマンドによるコントローラのビジー状態が解除された記憶媒体から先にディジタルデータの転送をする制御を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ディジタルデータの記憶を制御するコントローラを備えた複数の記憶媒体にディジタルデータを記憶するデータ記憶装置において、複数の記憶媒体とデータの送受信を行うインターフェース部と、該インターフェースを介して前記コントローラへのコマンドの発行とディジタルデータの転送を行い複数の記憶媒体にディジタルデータを記憶させる制御を行う制御部とを備え、前記制御部は、第1の記憶媒体のコントローラにデータ書き込み要求のコマンドを発行した後に第2の記憶媒体のコントローラにデータ書き込み要求のコマンドを発行し、前記データ書き込み要求コマンドによるコントローラのビジー状態が解除された記憶媒体へ先にディジタルデータの転送をする制御を行うことを特徴とするデータ記憶装置。
【請求項2】複数の記憶媒体にディジタルデータを記憶するデータ記憶方法において、第1の記憶媒体にデータ書き込み要求コマンドを発行する第1コマンド発行ステップと、該第1コマンド発行ステップの後に第2の記憶媒体にデータ書き込み要求コマンドを発行する第2コマンド発行ステップと、前記データ書き込み要求コマンドによるビジー状態が解除されたか否かを監視する第1ビジー状態解除監視ステップと、ビジー状態が先に解除された記憶媒体にディジタルデータを転送する第1データ転送ステップと、ディジタルデータの転送を行っていない記憶媒体のビジー状態が解除されたか否かを監視する第2ビジー状態監視ステップと、ビジー状態が後に解除された記憶媒体にディジタルデータを転送する第2データ転送ステップとを備えたことを特徴とするデータ記憶方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マネージメント機能付き記憶媒体にディジタルデータを記憶するデータ記憶装置及びデータ記憶方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ信号やビデオ信号等をディジタルデータに変換して記憶媒体に記憶し、また、記憶媒体に記憶されたディジタルデータを再生するデータ記憶再生装置が種々実用化されている。ディジタルデータを記憶する記憶媒体としては、記憶されたディジタルデータへのランダムアクセスが可能な半導体記憶媒体が用いられる。
【0003】半導体記憶媒体を用いたデータ記憶再生装置は、記憶したディジタルデータに高速にアクセスすることが可能であるため、ディジタルデータの記憶直後に当該記憶したディジタルデータを再生したり、複数のディジタルデータのうち、あるディジタルデータの頭出しを頻繁に行う場合などに用いることができる。
【0004】半導体記憶媒体としては、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ等で広く用いられているPC(Personal Computer)カードATA(AT Attachment)がある。PCカードATAは、PC Card Standard Vol.8の規格により定められたマネージメント機能付き記憶媒体である。
【0005】マネージメント機能付き記憶媒体とは、ディジタルデータを記憶するデータ記憶部へのデータの書き込みや読み出しを制御するコントローラを備え、外部から入力されるコマンドに基づいて、入力されるディジタルデータをデータ記憶部に記憶する記憶媒体である。マネージメント機能付き記憶媒体により、PCカードスロットを使用してATA(PC互換機で使われていたハードディスク・インターフェースであるIDE(Integrated Device Electronics)をANSI(米国規格協会)が規格化したもの)と同等のインターフェースを実現できる。
【0006】マネージメント機能付き記憶媒体(以下、「デバイス」という。)と、マネージメント機能付き記憶媒体にアクセスし、ディジタルデータの書き込み及び読み出しを行う機器(以下、「ホスト」という。)とを接続するためには、ATAインターフェースが用いられる。ATAインターフェースは、ANSI specificationnumber X3.221の規格により定めらている。
【0007】図4は、ホストとデバイスの概略構成を説明するための模式図である。ホスト401は、デバイス402へのディジタルデータの書き込み及びデバイス402からのディジタルデータの読み出しを制御するホストコントローラ403と、デバイス402と接続してディジタルデータ、パラメータデータ、ステータスデータ又はコマンド等の送受を行うATAインターフェース404を備えている。
【0008】デバイス402は、データを記憶するデータ記憶部405と、データ記憶部405へのディジタルデータの書き込み又は読み出しを制御するデバイスコントローラ406を備えている。デバイスコントローラ406は、パラメータデータやコマンドの書き込み及びステータスデータの読み出しが行われるレジスタ407を備えている。
【0009】ホストコントローラ403は、ATAインターフェース404を介してデバイスコントローラ406にアクセスし、レジスタ407へのパラメータデータやコマンドの書き込み及びステータスデータの読み出し等を行い、デバイスコントローラ406にデータ記憶部405へのディジタルデータの書き込み又はデータ記憶部415からのディジタルデータの読み出しを行わせる制御を行う。
【0010】ATAインターフェース404の基本動作は、ホストコントローラ403がデバイスコントローラ406に対してコマンドを発行(レジスタへの書き込み)し、デバイスコントローラ406がコマンドに対応した処理を実行することの繰り返しである。
【0011】デバイスコントローラ406は、ホストコントローラ403から発行されたコマンドの実行を完了するまでは、ホストコントローラ403から新たなコマンドを受け取ることができないビジー状態となる。したがって、ホストコントローラ403がATAインターフェース404を介してデバイスコントローラ406にアクセスする時には、まずホストコントローラ403がデバイスコントローラ406のレジスタ407からステータスデータを読み出し、ビジー状態でないことを確認することが必要である。
【0012】図5は、従来のデータ記憶再生装置における1セクタ分のデータの書き込み処理の例を説明するための模式図である。データの書き込みは、セクタ(512バイト)単位で行われ、デバイスコントローラ406の16ビット幅のレジスタ407に対し、ホストコントローラ403が256回の連続した書き込みを行う。デバイスコントローラ406のレジスタ407には、少なくとも512バイト分のディジタルデータを蓄積することができるデータバッファ(図示せず)が備えられている。
【0013】先ず、ホストコントローラ403は、デバイスコントローラ406のレジスタ407からステータスデータを繰り返し読み出し、デバイスコントローラ406がビジー状態(図5において、デバイス402は、前回のコマンドを実行中である)であるか否かを確認する(■)。
【0014】デバイスコントローラ406のビジー状態が解除されたならば(■)、ホストコントローラ403は、データ書き込みを行うセクタのアドレス及びセクタ数等のパラメータを示すパラメータデータをレジスタ407に書き込む(■)。続いて、ホストコントローラ403は、レジスタ407にデータ書き込みコマンドを書き込む(■)。
【0015】レジスタ407にデータ書き込みコマンドが書き込まれると、デバイスコントローラ406は、ビジー状態となり、最初の1セクタ分のディジタルデータ受け入れ準備を始める。デバイスコントローラ406は、ディジタルデータを受け入れられる状態になった時、ビジー状態を解除する。
【0016】ホストコントローラ403は、デバイスコントローラ406のレジスタ407からステータスデータを繰り返して読み出し(■)、デバイスコントローラ406のビジー状態が解除したことを確認した後(■)、1セクタ分のディジタルデータをデバイスコントローラ406に転送し、レジスタ407に書き込む(■)。
【0017】デバイスコントローラ406は、ディジタルデータの転送にエラーがなければビジー状態となり、転送されたディジタルデータをデータ記憶部405に書き込む。データ記憶部405へのディジタルデータの書き込みにエラーがなく、デバイスコントローラ406が次の1セクタ分のディジタルデータを受け入れられる状態になったらビジー状態が解除される(■)。
【0018】複数のセクタのディジタルデータの書き込みを行う場合には、ホストコントローラ403は、デバイスコントローラ406のレジスタ407からステータスデータを繰り返して読み出し(■)、ビジー状態が解除されたなら(■)、前記■から■までの処理を繰り返す。
【0019】図6は、複数のデバイスに同じディジタルデータを記憶する場合の動作を説明するための模式図である。複数の記憶媒体(デバイス)を装着し、複数の記憶媒体に対してディジタルデータの記憶や再生を行うデータ記憶再生装置において、一方の記憶媒体をマスター用デバイスとし、他方の記憶媒体をバックアップ用デバイスとして用いる場合がある。このようなデータ記憶再生装置においては、入力されたディジタルデータを同時に複数の記憶媒体に記憶させる。
【0020】ホスト401が、複数のデバイス402に同じディジタルデータを記憶する場合、ホスト401は、図6に示すように、上記処理を第1デバイス402及び第2デバイス402に対して順番に行う。
【0021】すなわち、ホストコントローラ403は、1セクタのディジタルデータを第1デバイス402及び第2デバイス402に書き込むため、第1デバイス402に対してコマンド発行、ビジー状態解除待ち及びデータ転送を行った後、第2デバイス402に対してコマンド発行、ビジー状態解除待ち及びデータ転送を行う。コマンド発行、ビジー状態解除待ち及びデータ転送の1サイクルには、時間tがかかる。
【0022】そのため、ホストコントローラ403が1セクタのディジタルデータを第1デバイス402と第2デバイス402とに書き込むために要する時間は、2tとなる。この時間は、デバイスがn個ある場合、n倍(n×t)となる。
【0023】デバイス402の数が増えることにより、ホストコントローラ403が1のデバイス402に対して行うディジタルデータ書き込みまでの時間(コマンド発行、ビジー状態解除待ち及びデータ転送の1サイクルにかかる時間t)が長くなり、その結果、ホスト401が2のデバイス402にディジタルデータを記憶させる処理の速度が低下する。例えば、音声を録音する場合などリアルタイムにディジタルデータを記憶することが要求される場合には、ディジタルデータが記憶できなくなる虞がある。
【0024】このようなディジタルデータの記憶にかかる処理速度の低下を防ぐ方法としては、例えば、特開平5−325496号公報に開示されているデータ記憶方法がある。
【0025】このデータ記憶方法では、1のデバイス内に複数のデータ記憶部を設け、それぞれのデータ記憶部に対する専用回路を用いて、一方のデータ記憶部へのディジタルデータの書き込みの待ち時間中に、他方のデータ記憶部に入力されたディジタルデータを書き込む。すなわち、1のデバイスにおけるディジタルデータの書き込み待ちの時間を、複数のデータ記憶部に分散させることにより、ディジタルデータの記憶にかかる処理速度を高速化している。
【0026】この方法を、ホストと複数のデバイスとを用いることにより、複数のデバイスへのディジタルデータの記憶の処理速度の高速化が可能となる。しかし、この方法では、デバイス毎に専用回路が必要となるため、回路構成が複雑となり、また、装置が高価になる。
【0027】また、このデータ記憶方法をホストと複数のデバイス(第1デバイス及び第2デバイス)に用いた場合、例えば、複数のデータ「A」「B」「C」からなるディジタル列「ABC」を第1デバイスと第2デバイスに記憶する場合は、第1デバイスにはデータ「A」と「C」、第2デバイスにはデータ「B」のように、それぞれのデバイスに異なるデータが記憶される。
【0028】第1デバイスと第2デバイスのそれぞれにデータ列「ABC」を記憶する場合には、ホストは、それぞれのデバイスに同じデータ列「ABC」を記憶しなければならないため、ディジタルデータの記憶の処理速度は遅くなる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、専用回路を用いずに簡易で安価な回路構成により、複数の記憶媒体に同じデータを高速に書き込むことが可能なデータ記憶装置およびデータ記憶方法を提供することを目的としている。
【0030】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1記載の発明は、ディジタルデータの記憶を制御するコントローラを備えた複数の記憶媒体にディジタルデータを記憶するデータ記憶装置において、複数の記憶媒体とデータの送受信を行うインターフェース部と、該インターフェースを介して前記コントローラへのコマンドの発行とディジタルデータの転送を行い複数の記憶媒体にディジタルデータを記憶させる制御を行う制御部とを備え、前記制御部は、第1の記憶媒体のコントローラにデータ書き込み要求のコマンドを発行した後に第2の記憶媒体のコントローラにデータ書き込み要求のコマンドを発行し、前記データ書き込み要求コマンドによるコントローラのビジー状態が解除された記憶媒体から先にディジタルデータの転送をする制御を行うことを特徴とする。
【0031】本願の請求項2記載の発明は、複数の記憶媒体にディジタルデータを記憶するデータ記憶方法において、第1の記憶媒体にデータ書き込み要求コマンドを発行する第1コマンド発行ステップと、該第1コマンド発行ステップの後に第2の記憶媒体にデータ書き込み要求コマンドを発行する第2コマンド発行ステップと、前記データ書き込み要求コマンドによるビジー状態が解除されたか否かを監視する第1ビジー状態解除監視ステップと、ビジー状態が先に解除された記憶媒体にディジタルデータを転送する第1データ転送ステップと、ディジタルデータの転送を行っていない記憶媒体のビジー状態が解除されたか否かを監視する第2ビジー状態監視ステップと、ビジー状態が後に解除された記憶媒体にディジタルデータを転送する第2データ転送ステップとを備えたことを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のデータ記憶装置の一実施例の概略構成を示す模式図である。本実施例においては、記憶媒体としてPCカードATAを用いてオーディオ信号を記憶する場合を例として説明する。
【0033】図1において、データ記憶装置101は、オーディオ入力部102、オーディオ出力部103、操作部104、表示部105、記憶部106、制御部107、PCカードインターフェース108を備えている。
【0034】データ記憶装置101は、第1PCカード109及び第2PCカード110を装着し、第1PCカード109及び第2PCカード110にディジタルデータを記憶する。本実施例では、2のPCカードにディジタルデータを記憶する構成について説明するが、それに限定されず、3以上のPCカードにディジタルデータを記憶する構成であってもよい。
【0035】第1PCカード109及び第2PCカードは、マネージメント機能付き記憶媒体であり、例えば、PCカードATA等である。
【0036】オーディオ入力部102は、アンプ(図示せず)、アナログ/ディジタルコンバータ(図示せず)、シリアル/パラレル変換器(図示せず)等を備える。オーディオ入力部102は、外部から入力したアナログオーディオ信号を、アンプを介してアナログ/ディジタルコンバータに入力し、アナログ/ディジタルコンバータによりシリアルディジタルデータに変換し、シリアル/パラレル変換器によりシリアルディジタルデータからパラレルディジタルデータに変換した後、制御部107に出力する。
【0037】オーディオ出力部103は、パラレル/シリアル変換器(図示せず)、ディジタル/アナログコンバータ(図示せず)、アンプ(図示せず)等を備える。オーディオ出力部103は、制御部107から入力されたパラレルディジタルデータをパラレル/シリアル変換器によりシリアルディジタルデータに変換し、ディジタル/アナログコンバータによりシリアルディジタルデータからアナログオーディオ信号に変換し、アンプを介して外部に出力する。
【0038】操作部104は、複数の操作ボタン等を備え、ユーザの操作に基づいて、記憶開始、記憶停止、再生開始、再生停止等の指示を示す指示信号を制御部107に出力する。
【0039】表示部105は、発行ダイオード等の発光素子や液晶等を備え、記憶又は再生の処理状況を示すステータス情報やエラー情報等の表示を行う。
【0040】記憶部106は、ROM(Read Only Memory)(図示せず)及びRAM(Random Access Memory)(図示せず)を備えている。ROMは、制御部107が行う処理のプログラムが格納されている。RAMは、制御部107が用いる作業領域である。
【0041】制御部107は、記憶部106に記憶されているプログラムを読み出し、当該プログラムに基づいて、オーディオデータへの圧縮・伸張やエンコード・デコード等の信号処理や、第1PCカード109及び第2PCカード110へのディジタルデータの記憶や再生の処理を行う。第1PCカード109及び第2PCカード110へのディジタルデータの記憶や再生の処理は、第1PCカード109及び第2PCカード110が備えているレジスタ(図示せず)への、パラメータデータやコマンドの書き込み、ステータスデータの読み出し、ディジタルデータの書き込みや読み出し等により行われる。
【0042】PCカードインターフェース108は、制御部107が第1PCカード109及び第2PCカード110に直接アクセスし、レジスタへのディジタルデータの書き込みや読み出し、パラメータデータやコマンドの書き込み、ステータスデータの読み出し等を行うためのインターフェースである。
【0043】データ記憶装置101において、オーディオ信号をPCカードに記憶する場合の動作について説明する。オーディオ入力部102にアナログオーディオ信号が入力されると、オーディオ入力部102は、アナログオーディオ信号をディジタルデータに変換する。制御部107は、オーディオ入力部102から入力されるディジタルデータの信号処理を行った後、記憶部106のRAMに一時記憶する。
【0044】制御部107は、記憶部106のRAMに予め定められたデータ量(1セクタ分のデータ量)が蓄積するまでディジタルデータを記憶する。前記RAMに1セクタ分のディジタルデータが蓄積された後、制御部107は、PCカードインターフェース108を介して第1PCカード109又は第2PCカード110に送り、1セクタ分のディジタルデータを第1PCカード109又は第2PCカード110に書き込む。
【0045】データ記憶装置101において、PCカードに記憶されたオーディオ信号を再生する場合の動作について説明する。操作部104から再生開始の指示信号が入力されると、制御部107は、PCカードインターフェース3を介して第1PCカード109又は第2PCカード110に記憶されたディジタルデータを読み出し、記憶部106のRAMに一時記憶する。
【0046】制御部107は、RAMからディジタルデータを読み出して信号処理を行い、一定の転送レートを保つようにオーディオ出力部103に出力する。オーディオ出力部103は、制御部107から入力されたディジタルデータをアナログオーディオ信号に変換し出力する。
【0047】ディジタルデータの記憶又は再生の指示は、ユーザが操作部104を用いて行い、データ記憶又はデータ再生の処理に伴うステータス情報やエラー情報等は、表示部105により表示される。
【0048】図2は、本実施例のデータ記憶装置において複数のPCカードに同じディジタルデータを書き込む動作を説明するための模式図である。ここで、制御部107をホスト107とし、第1PCカード109を第1デバイス109とし、第2PCカード110を第2デバイス110として説明する。
【0049】ホスト107は、第1デバイス109及び第2デバイス110に対してパラメータデータを書き込み、データ書き込み要求コマンドを発行(レジスタへの書き込み)する。すなわち、ホスト107は、第1デバイス109にデータ書き込み要求コマンドを発行した後、すぐに第2デバイス110にパラメータデータの書き込みとデータ書き込み要求コマンドの発行を行う。
【0050】第1デバイス109は、ホスト107からデータ書き込み要求コマンドを受け取った後、1セクタ分のディジタルデータを受け入れるため準備を開始する。この時、第1デバイス109は、ビジー状態となる。
【0051】また、ホスト107が第1デバイス109にデータ書き込み要求コマンドを発行した後、すぐに第2デバイス110にパラメータデータの書き込みとデータ書き込み要求コマンドの発行を行うと、第2デバイス110は、ホスト107からデータ書き込み要求コマンドを受け取った後、1セクタ分のディジタルデータを受け入れるため準備を開始する。この時、第2デバイス109は、ビジー状態となる。
【0052】第1デバイス109及び第2デバイス110にデータ書き込み要求コマンドを発行した後、ホスト107は、第1デバイス109のビジー状態解除待ちの状態になる。第1デバイス109のディジタルデータの受け入れ準備が完了し、ビジー状態が解除されると、ホスト107は、第1デバイス109にディジタルデータを転送する。
【0053】第1デバイス109は、ホスト107から転送されてきたディジタルデータをデータ記憶部に書き込む。
【0054】一方、ホスト107は、第1デバイス109にディジタルデータの転送を行った後、第2デバイスのビジー状態解除待ちの状態になる。第2デバイス110のディジタルデータの受け入れ準備が完了し、ビジー状態が解除されると、ホスト107は、第2デバイス110にディジタルデータを転送する。
【0055】第2デバイス110は、ホスト107から転送されてきたディジタルデータをデータ記憶部に書き込む。
【0056】ここで、ホスト107は、第1デバイス109にデータ書き込み要求コマンドを発行した直後に、第2デバイス110に対してパラメータデータの書き込みとデータ書き込み要求コマンドの発行を行う。ホスト107が第1デバイスのビジー状態解除待ち及びディジタルデータの転送を行っているときに、第2デバイス110は、ディジタルデータの受け入れ準備を行う。このため、ホスト107の第2デバイス110のビジー状態解除待ちの時間は、第1デバイス109のビジー状態解除待ちの時間より短い。
【0057】以上のように、ホスト107が第1デバイス109及び第2デバイス110へのディジタルデータの書き込みまでに要する全体の時間(コマンド発行、ビジー状態解除待ち及びデータ転送)は、図2に示すように「2×t」より短くなる。
【0058】したがって、図6に示すような、第1デバイスへのディジタルデータの書き込み処理に続けて第2デバイスへのディジタルデータの書き込み処理を行う場合に比べて、短い時間で第1デバイス109及び第2デバイス110にディジタルデータの書き込みを行うことができる。
【0059】本実施例のデータ記憶装置において複数のデバイスに同じディジタルデータを記憶させる場合に、ホスト107における第1デバイス109及び第2デバイス110へのディジタルデータの記憶方法の動作を詳細に説明する。図3は、本発明のデータ記憶方法の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【0060】第1デバイス109及び第2デバイス110へのディジタルデータの同時記憶は、ユーザが操作部104を用いて記憶開始の指示を入力することにより開始する。
【0061】ホスト107は、第1デバイス109にデータ書き込みを行うセクタのアドレス及びセクタ数等のパラメータデータの書き込みとデータ書き込み要求コマンドの発行を行い(ステップ301)、続いて第2デバイス110にデータ書き込みを行うセクタのアドレス及びセクタ数等のパラメータデータの書き込みとデータ書き込み要求コマンドの発行を行う(ステップ302)。
【0062】ホスト107は、第1デバイス109と第2デバイス110のビジー状態を交互に監視する(ステップ303、ステップ307)。
【0063】第1デバイス109のビジー状態が先に解除された場合(ステップ303)、ホスト107はステップ304からステップ306までの処理を行い、第2デバイス109のビジー状態が先に解除された場合(ステップ307)、ホスト107はステップ308からステップ310までの処理を行う。
【0064】第1デバイス109のビジー状態が先に解除された場合(ステップ303)、ホスト107は、まず第1デバイス109に1セクタ分のディジタルデータを転送し(ステップ304)、引き続き第2デバイス110のビジー状態の解除を監視する(ステップ305)。
【0065】第2デバイス110のビジー状態が解除された場合(ステップ305)、ホスト107は、第2デバイス110に1セクタ分のディジタルデータを転送し(ステップ306)、ステップ311以降の処理を行う。
【0066】一方、第1デバイス109のビジー状態が解除されず(ステップ303)、第2デバイス110のビジー状態が先に解除された場合(ステップ307)、ホスト107は、まず第2デバイス110に1セクタ分のディジタルデータを転送し(ステップ308)、引き続き第1デバイス109のビジー状態の解除を監視する(ステップ309)。
【0067】第1デバイス109のビジー状態が解除された場合(ステップ309)、ホスト107は、第1デバイス109に1セクタ分のディジタルデータを転送し(ステップ310)、ステップ311以降の処理を行う。
【0068】第1デバイス109及び第2デバイス110の双方に1セクタ分のディジタルデータを転送し終わった後、ホスト107は、全セクタのディジタルデータを転送し終わったか否かを確認する(ステップ311)。
【0069】まだ全セクタのディジタルデータの転送が完了していない場合(ステップ311)、ステップ303以降の処理を続行し、全セクタのディジタルデータの転送が完了している場合、ディジタルデータの書き込みの処理を終了する。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、専用回路を用いずに簡易で安価な回路構成により、複数の記憶媒体に同じデータを高速に書き込むことができる。
【出願人】 【識別番号】000004167
【氏名又は名称】日本コロムビア株式会社
【出願日】 平成12年10月2日(2000.10.2)
【代理人】 【識別番号】100074550
【弁理士】
【氏名又は名称】林 實
【公開番号】 特開2002−108570(P2002−108570A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−301700(P2000−301700)