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【発明の名称】 ハードディスクを複数の独立した区域に分割する方法
【発明者】 【氏名】廖 瑞民

【氏名】▲頼▼ 志勇

【氏名】李 揚▲清▼

【要約】 【課題】本発明は、分割されたハードディスクの各区域におけるデータの盗み見、変更及び破壊等を防止することができるハードディスクを複数の独立した区域に分割する方法を提供する。

【解決手段】ハードディスクを複数の独立した仮想ハードディスクに分割するステップと、各仮想ハードディスクの名称、属性及び大きさ等を定義するステップと、前記定義の内容によって仮想ハードディスクの選択メニューを構成するステップと、マザーボードから出力したハードディスクの情報を確認し且つ検出した信号を傍受すると共に、マザーボードにおけるオペレーティングシステムがユーザにより選択された仮想ハードディスクを検出できるように、上記定義した仮想ハードディスクの情報をマザーボードにフィードバックするステップと、マザーボードのハードディスクに対する読み取り及び書き込みの動作を、選択された仮想ハードディスクに移転させるステップと、を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハードディスクを複数の独立した仮想ハードディスクに分割するステップと、各仮想ハードディスクの名称、属性及び大きさ等を定義するステップと、ユーザが各仮想ハードディスクの中から一つの仮想ハードディスクを選択してコンピュータを起動するために、前記定義の内容によって仮想ハードディスクの選択メニューを構成するステップと、マザーボードから出力したハードディスクの情報を確認し且つ検出した信号を傍受すると共に、マザーボードにおけるオペレーティングシステムがユーザにより選択された仮想ハードディスクを検出できるように、上記定義した仮想ハードディスクの情報をマザーボードにフィードバックするステップと、マザーボードのハードディスクに対する読み取り及び書き込みの動作を、選択された仮想ハードディスクに移転させるステップと、を有することを特徴とするハードディスクを複数の独立した区域に分割する方法。
【請求項2】 前記属性を定義するステップは、各仮想ハードディスクにそれぞれ起動用ハードディスク(BOOT)或いはデータハードディスク(DATA)に定義すると共に、各起動用ハードディスク(BOOT)にパスワードを設定し、更に前記起動用ハードディスク(BOOT)に応じて起動される第二の仮想ハードディスク(SLAVE)を定義し、前記仮想ハードディスクの選択メニューはパスワードで保護され、ユーザが仮想ハードディスクを選択する際に、パスワードの入力を要求し、該パスワードを確認した後、仮想ハードディスクの選択を完了することを特徴とする請求項1に記載のハードディスクを複数の独立した区域に分割する方法。
【請求項3】 前記方法は、一つの仮想主要起動記録(MBR)と組合わせて実行すると共に、一つの独立したハードウエア装置にセットアップされ、前記ハードウエア装置は、ハードディスクとハードディスクのインターフェースとの間に接続され、ハードディスクのインターフェースからの信号を傍受して処理すると共に、各仮想ハードディスクの制御信号を発生することを特徴とする請求項1に記載のハードディスクを複数の独立した区域に分割する方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクを複数の独立した区域に分割する方法であり、特にハードディスクを複数の独立した仮想ハードディスクに分割する方法に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】近年、ハードディスクの容量はますます大きくなっており、そのハードディスクのスペースを充分に利用するため、ハードディスクを複数の区域に分割する技術が開発された。例えば多重の起動管理プログラムが一つのハードディスクを複数の区域に分割してコンピュータを起動する時に、専用の主要起動記録(MBR:Master Boot Record)に基づき、起動可能な分割区域をダイナミックに設定し、単に異なるオペレーションシステムをそれぞれ分割された複数の区域にインストールすれば、コンピュータを起動する時に、主要起動記録のダイナミック設定により、その複数の区域から一つのオペーションシステムを選択することができる。従って、ハードディスクの分割及びオペレーションシステムの選択が可能になる。
【0003】但し、上記方法には以下のような問題点がある。
(1) ユーザはダイナミック設定により複数の区域から希望のオペレーションシステムを選択することができると共に、他の区域における内容及びデータもツールプログラムによって利用できるが、その内容及びデータを変更又は破壊することもできる。しかし、各区域には有効的な保護措置を有していない。
(2) オペレーションシステムを同じ分割された区域内にインストールしなければならないと共に、MBRに変更することができない。さもないと、多重の起動管理プログラムが破壊される恐れがある。
(3) 若しハードディスクではなく、他の方法でコンピュータを起動する場合、ハードディスクにおけるデータへの侵入やデータの破壊を防止することができない。
上記のように、従来のハードディスクの分割技術は区分の機能を有しているが、分割された各区域をそれぞれ独立させ、選択されない区域におけるデータの盗み見、変更又は破壊等を防止するようにハードディスクの分割された各区域を完全に独立させることができないので、その解決方法が要求されている。
【0004】本発明は上記の問題を解決するものであり、ハードディスクを複数の独立した区域に分割する方法を提供することを目的とし、それによって、分割された各区域におけるデータの盗み見、変更及び破壊等を防止することができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハードディスクを複数の独立した仮想ハードディスクに分割するステップと、各仮想ハードディスクの名称、属性及び大きさ等を定義するステップと、ユーザが各仮想ハードディスクの中から一つの仮想ハードディスクを選択してコンピュータを起動するために、前記定義の内容によって仮想ハードディスクの選択メニューを構成するステップと、マザーボードから出力したハードディスクの情報を確認し且つ検出した信号を傍受すると共に、マザーボードにおけるオペレーティングシステムがユーザにより選択された仮想ハードディスクを検出できるように、上記定義した仮想ハードディスクの情報をマザーボードにフィードバックするステップと、マザーボードのハードディスクに対する読み取り及び書き込みの動作を、選択された仮想ハードディスクに移転させるステップと、を有することを特徴とするハードディスクを複数の独立した区域に分割する方法を提供する。
【0006】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の方法により分割された仮想ハードディスクを定義する項目のテーブルであり、図2は本発明の方法により分割された仮想ハードディスクの選択メニューであり、図3A〜DはBIOS(Basic Input/Output System)により検出された仮想ハードディスクの設定状態を示す図であり、図4A〜Cは本発明の各実施例の概要図であり、図5及び図6は本発明の方法のオペレーションフローチャートであり、図7及び図8は本発明の主要起動記録(MBR)のオペレーションフローチャートである。
【0008】本発明は、ハードディスクを複数の独立した仮想ハードディスクに分割する方法であり、その方法には以下のステップを有している。
1. ハードディスクを複数の独立した仮想ハードディスクに分割するステップ。
2. 各仮想ハードディスクの名称、属性及び大きさ等を定義するステップ。
3. ユーザが各仮想ハードディスクの中から一つの仮想ハードディスクを選択してコンピュータを起動するために、前記定義の内容に基づき仮想ハードディスクの選択メニューを構成するステップ。
4. マザーボードから出力したハードディスクの情報を確認且つ検出した信号を傍受すると共に、マザーボードにおけるオペレーティングシステムがユーザにより選択された仮想ハードディスクを検出できるように、上記定義した仮想ハードディスクの情報をマザーボードにフィードバックするステップ。
5. マザーボードのはハードディスクに対する読み取り及び書き込みの動作を、ユーザにより選択された仮想ハードディスクに移転させるステップ。
図1は、上記の方法により定義された各仮想ハードディスクの項目及び内容を示すテーブルであり、そのテーブルにおける1列目は、分割された各仮想ハードディスクにそれぞれ一つの符号(例えばD1〜D7)を付けることによって、分割された各仮想ハードディスクの数が判断できる。2列目は、分割された各仮想ハードディスクの容量であり、例えばD1の仮想ハードディスクの容量は1000MBであり、D7の仮想ハードディスクの容量は9000MBである。3列目は、分割された各仮想ハードディスクの属性を定義したものであり、本発明の実施例では、起動用ハードディスク(BOOT)及びデータハードディスク(DATA)が定義される。又、各起動用ハードディスク(BOOT)毎に異なるオペレーションシステムがインストールされる。4列目は、起動用ハードディスク(BOOT)を更に定義した名称(例えばWIN98、NT、LINUX及びOS/2等)であり、その名称はコンピュータを起動する際に、オペレーションシステムの選択メニューを構成するためのものである。5列目は、各起動用ハードディスク(BOOT)に応じて起動される第二のハードディスク(SLAVE)である。6列目は、各起動用ハードディスク(BOOT)に設定されたパスワードである。
【0009】図2に示すように、ハードディスクを順次に分割して設定するステップを完了した後、コンピュータを再起動する際、スクリーンに起動用ハードディスク(BOOT)の選択メニューが現れる。ユーザは該選択メニューから一つの起動用ハードディスク(BOOT)を選択した後、パスワードを入力して、ユーザの使用権及び身分を確認して、正しければ選択された起動用ハードディスク(BOOT)によりコンピュータが起動される。
【0010】又、ユーザが希望の起動用ハードディスク(BOOT)を選択した後、マザーボード(40)から出力したハードディスクの情報を確認し且つ検出した信号を傍受すると共に、変更されたハードディスクの情報(即ち、分割且つ設定された仮想ハードディスクの情報)をマザーボード(40)にフィードバックする。この時、BIOS或いはオペレーションシステムは、二つの仮想ハードディスクのみコンピュータにインストールされたことを検出できる。例えば、若しユーザがWIN98(D1)を起動用ハードディスク(BOOT)として選択して、コンピュータを起動する際に、BIOSにより検出された結果は図3Aに示すように、第一のハードディスクD1の容量が1000MBを有するものであり、第二のハードディスクD2は第一のハードディスクD1に応じて起動されたスレーブハードディスク(SLAVE)であり、その容量は2000MBである。又、ユーザがそれぞれNT、LINUX又はOS/2を選択した場合、BIOSにより検出された結果は、それぞれ図3B〜図3Dに示ようである。
【0011】上記のように、ユーザが選択メニューから希望の起動用ハードディスク(BOOT)を選択した後、コンピュータのBIOS或いはオペレーションシステムは、指定された仮想ハードディスクだけ検出し、一方、指定されない仮想ハードディスクはBIOS或いはオペレーションシステムにとって存在しないものであると見なされる。それにより、各仮想ハードディスクは完全に独立した状態になるので、ユーザは他の仮想ハードディスクに進入することができないと共に、それらの仮想ハードディスクの内容を盗み見、変更又は破壊することもできない。
【0012】又、各起動用ハードディスク(BOOT)はパスワードが予め設定されているので、指定された起動用ハードディスク(BOOT)と指定されない起動用ハードディスク(BOOT)とは互いに独立している。従って、ユーザは使用中の仮想ハードディスクから、他の仮想ハードディスクに進入することができないので、他の仮想ハードディスクに対する保護措置が一層向上される。
【0013】図4Aに示すように、本発明は一つのハードウェア装置(10)に設けられ、ハードウェア装置(10)内には専用の仮想主要起動記録(MBR)がインストールされると共に、ハードウェア装置(10)は、ハードウェアインターフェース(IDE、SCSI、IEEE 1394又はUSB等)(20)を介してハードディスク(30)とマザーボード(40)との間に接続され、マザーボード(40)はハードウェアインターフェース(20)を介してハードディスク(30)へ発信する信号を傍受して処理すると共に、各仮想ハードディスクの制御信号を発生する。
【0014】又、図4Bに示すように、本発明はファームウェアでハードディスク(30)内に設けられてもよく、図4Cに示すように、本発明はファームウェアでマザーボード(40)内に設けられてもよい。
【0015】図5及び図6は、本発明の具体的なオペレーションフローチャートであり、コンピュータを起動する際は、先ずハードディスクが本発明により設定されたかを確認し、既に設定された場合は、その時に設定された仮想ハードディスクの状態を保持し(ステップ601)、即ちマザーボードがIDE/SCSIインターフェースを介してアクセスの指令を発信した際に、ハードディスク(30)はその時に設定された仮想ハードディスクの状態で応答し、一方、未だ設定されない場合は、ハードディスクの元の設定状態を保持し(ステップ602)、即ちハードディスクインターフェースからのアクセスの指令が発信された際は、該ハードディスクは元の設定状態で応答する。
【0016】次に、仮想主要起動記録(MBR)により、ハードディスクに対する書き込み及び読み取りをロックし(ステップ603)、それにより、コンピュータが他の方法で起動された場合でも、ハードディスクにおける情報のコピー又は破壊を防止することができる。又、仮想主要起動記録(MBR)は、コンピュータシステムが起動制御権をハードディスクに与えた際に起動される。
【0017】次に、前記仮想主要起動記録(MBR)の制御によって、ハードウェアインターフェースから伝送された各種のハードディスクの指令に対する処理を待ち(ステップ604)、若しハードウェアインターフェースから伝送された信号が「ハードディスクに関する情報を確認する」指令であれば、本発明により処理且つ補正された仮想ハードディスクの容量、規格等に関する情報をコンピュータにフィードバックする(ステップ605)。
【0018】又、コンピュータはハードディスクに対する読み取り又は書き込みを行う場合、該ハードディスクがロックの状態であるかを検出し(ステップ606)、ハードディスクがロック状態ではない場合、各仮想ハードディスクに対する全ての読み取り及び書き込みの動作は、予めハードディスクが分割及び設定することにより、該仮想ハードディスクと対応する分割された独立の区域に移転される(ステップ607)。一方、ハードディスクがロック状態である場合、主要起動記録(MBR)を読み取るかどうかを判断し(ステップ608)、若し主要起動記録(MBR)を読み取りたい場合は、この前指定されたプログラムを読み取って実行し、本発明のインストール、設定及び選択等を行う(ステップ609)。又、若し主要起動記録(MBR)の読み取りを行わない場合は、エラー信号を発生し、ハードディスクにおける全体内容を確かに保護する。
【0019】図7及び図8は、主要起動記録(MBR)の具体的なオペレーションフローチャートであり、主要起動記録(MBR)を実行し始めると、先ずハードディスクが本発明により設定されたかを確認し、未だ設定されない場合は、一回目の設定を行い(ステップ701)、即ち図1に示すテーブルの内容に基づき設定し、一方、ハードディスクが既に設定された場合は、すぐに直接起動ラベルが設定されたかを判断する(ステップ702)。このラベルを設定する理由は、若しユーザが起動用の選択メニューから選択した項目が前回起動の内容と異なる場合に、コンピュータを再起動する必要があり、そしてコンピュータを再起動すると、起動用の選択メニューを表示する必要はなく、直接にハードディスクにおけるオペレーションシステムによりコンピュータを起動させるためである。
【0020】次に、上記(ステップ702)判断の結果に基づき、若し直接起動ラベルが既に設定された場合は、すぐに直接起動ラベルをクリアさせる(ステップ708)と共に、ハードディスクのロック状態を解除し(ステップ709)、現在設定された仮想ハードディスクの状態でコンピュータの起動作業を引き続き行い、即ち現在選択された仮想ハードディスクによりコンピュータを起動させる。
【0021】一方、直接起動ラベルが未だ設定されない場合は、起動用の選択メニューを表示し、ユーザが該選択メニューから希望の仮想ハードディスクを選択し(ステップ703)、コンピュータを起動させると共に、すぐに現在選択された仮想ハードディスクを希望の使用状態に設定し(ステップ704)、そして前回コンピュータを起動させる際に選択された項目と同じであるかを判断し(ステップ705)、同じである場合は、ハードディスクのロック状態を解除すると共に(ステップ709)、コンピュータの起動作業を完了させる(ステップ710)。一方、選択された項目が前回の選択項目と異なる場合は、コンピュータを再起動する必要があるので、直接起動ラベルを今回の選択項目として設定し(ステップ706)、コンピュータを再起動させる(ステップ707)。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のような構成を有するので、ハードディスクを複数の独立した区域に分割且つ設定し、設定された内容に基づき、指定された仮想ハードディスクによりコンピュータを起動する際に、選択メニューを構成することによって、ユーザに起動用ハードディスクの選択メニューを提供することができる。又、主要起動記録(MBR)は、ハードディスクの情報を変更させ、該変更されたハードディスクの情報をコンピュータのマザーボードにフィードバックさせるので、マザーボードにおけるオペレーションシステムは単にユーザに指定された仮想ハードディスクしか検出することができなく、ユーザが各仮想ハードディスクから一つの仮想ハードディスクを選択した後、指定されない他の仮想ハードディスクと指定された仮想ハードディスクとは完全に隔絶されるので、ユーザが使用中の仮想ハードディスクから他の仮想ハードディスクに進入することができない。従って、他の仮想ハードディスクの内容の盗み見、変更又は破壊等を防止することができる。
【出願人】 【識別番号】500333763
【氏名又は名称】廖 瑞民
【識別番号】500333774
【氏名又は名称】▲頼▼ 志勇
【識別番号】500333785
【氏名又は名称】李 揚▲清▼
【出願日】 平成12年9月27日(2000.9.27)
【代理人】 【識別番号】100071054
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 高久
【公開番号】 特開2002−108568(P2002−108568A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−294300(P2000−294300)