| 【発明の名称】 |
入出力装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】深野 和靖
【氏名】尾田 潔
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| 【要約】 |
【課題】マウス手段とプリンタ手段とを備える入出力装置にあって、1つの制御手段の制御に基づいてプリンタ手段の動作中にマウス手段の操作を可能にする。
【解決手段】1ラインの印刷データDATAがクロック信号CLKに基づいてシリアルに順次シフトレジスタに転送され、そこでパラレルに変換され、ラッチ信号LATCHによってラッチ回路を介してゲート回路に出力されてストローブ信号STBとの論理積が演算され、得られる論理積信号に基づいてサーマルヘッドの発熱抵抗体が駆動される。1ラインの印刷データDATAの転送開始からラッチ信号LATCHの出力時までの時間aではコントローラはプリンタの制御に係わってマウスで発生するマウス情報MSを送信することができない。そこで、所定の周期で通信時間cを要するマウス情報MSの送信を前記時間aと重ならない場合に行うことで、プリンタの動作中にマウスの操作を可能とした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンピュータ装置との間で情報の入出力を行う入出力装置であって、前記コンピュータ装置のディスプレイ画面上でポインタを移動させるポインティング情報及び前記コンピュータ装置に対して所定の指示を行う指示情報を発生して前記コンピュータ装置に入力するマウス手段と、前記コンピュータ装置から出力される印刷情報を記憶する記憶手段と、印刷ヘッドを備え前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行うプリンタ手段と、前記マウス手段、前記記憶手段及び前記プリンタ手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記マウス手段からの印刷の指示情報に基づいて前記コンピュータ装置から転送される印刷情報を前記記憶手段に記憶するとともに、その印刷情報を前記プリンタ手段の前記印刷ヘッドに1ラインづつ転送して前記印刷ヘッドを駆動するプリンタ制御手段と、前記プリンタ手段の非動作中は、前記マウス手段によって発生される前記ポインティング情報及び前記指示情報を所定の設定時間帯毎に前記コンピュータ装置に送信し、前記プリンタ手段の動作中は、前記所定の設定時間帯と前記印刷ヘッドへ印刷情報を転送して駆動を開始するまでの時間帯とが重ならない場合にのみ前記マウス手段によって発生される前記ポインティング情報及び前記指示情報を前記コンピュータ装置に送信するマウス制御手段と、を備えることを特徴とする入出力装置。 【請求項2】 コンピュータ装置との間で情報の入出力を行う入出力装置であって、前記コンピュータ装置のディスプレイ画面上でポインタを移動させるポインティング情報及び前記コンピュータ装置に対して所定の指示を行う指示情報を発生して前記コンピュータ装置に入力するマウス手段と、前記コンピュータ装置から出力される印刷情報を記憶する記憶手段と、印刷ヘッドを備え前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行うプリンタ手段と、前記マウス手段、前記記憶手段及び前記プリンタ手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記マウス手段からの印刷の指示情報に基づいて前記コンピュータ装置から転送される印刷情報を前記記憶手段に記憶するとともに、その印刷情報を前記プリンタ手段の前記印刷ヘッドに1ラインづつ転送して前記印刷ヘッドを駆動するプリンタ制御手段と、前記プリンタ手段の非動作中は、前記マウス手段によって発生される前記ポインティング情報及び前記指示情報を所定の設定時間帯毎に前記コンピュータ装置に送信し、前記プリンタ手段の動作中は、前記所定の設定時間帯と前記印刷ヘッドへ印刷情報を転送して駆動を開始するまでの時間帯とが重ならない場合には、前記マウス手段によって発生される前記ポインティング情報及び前記指示情報を前記所定の設定時間帯で前記コンピュータ装置に送信するとともに、前記所定の設定時間帯と前記印刷ヘッドへ印刷情報を転送して駆動を開始するまでの時間帯とが重なる場合には、重ならない時間帯に遅延させて前記ポインティング情報及び前記指示情報を前記コンピュータ装置に送信するマウス制御手段と、を備えることを特徴とする入出力装置。 【請求項3】 前記マウス制御手段は、前記所定の設定時間帯と前記印刷ヘッドへ印刷情報を転送して駆動を開始するまでの時間帯とが重なるか否かを判断する判断手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の入出力装置。 【請求項4】 操作面上を移動操作可能なハウジングを備え、前記マウス手段、前記記憶手段、前記プリンタ手段及び前記制御手段は前記ハウジングに収納されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の入出力装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ装置の入出力装置に関する。 【0002】 【従来の技術】コンピュータ装置の入出力装置として、マウスのハウジング内にプリンタを設けたものが提案されている。この入出力装置では、コンピュータ装置のディスプレイの表示画面に表示される文書情報の一部をマウスの操作によって範囲を指定し、その指定した範囲の文書の印刷を指示すると、コンピュータ装置から印刷データが前記入出力装置に転送され、そこに内蔵されるプリンタによって印刷が行われるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記入出力装置は、マウス機能とプリンタ機能の2つの機能を有するものであるため、夫々が個別に機能する場合には問題がないが、例えば、プリンタの動作中にマウスを操作するなど、2つの機能を同時並行させたときに、一方のマウスの操作が不能になる虞があり、このため、マウス及びプリンタの夫々に対応してコントローラを設けることが考えられるが、現実的ではない。 【0004】そこで、本発明は、マウス機能とプリンタ機能を有する入出力装置において、1つの制御手段でマウスとプリンタの制御を行うとともに、プリンタの動作中であっても、マウスによるコンピュータ装置への入力操作が可能な入出力装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、コンピュータ装置との間で情報の入出力を行う入出力装置であって、前記コンピュータ装置のディスプレイ画面上でポインタを移動させるポインティング情報及び前記コンピュータ装置に対して所定の指示を行う指示情報を発生して前記コンピュータ装置に入力するマウス手段と、前記コンピュータ装置から出力される印刷情報を記憶する記憶手段と、印刷ヘッドを備え前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行うプリンタ手段と、前記マウス手段、前記記憶手段及び前記プリンタ手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記マウス手段からの印刷の指示情報に基づいて前記コンピュータ装置から転送される印刷情報を前記記憶手段に記憶するとともに、その印刷情報を前記プリンタ手段の前記印刷ヘッドに1ラインづつ転送して前記印刷ヘッドを駆動するプリンタ制御手段と、前記プリンタ手段の非動作中は、前記マウス手段によって発生される前記ポインティング情報及び前記指示情報を所定の設定時間帯毎に前記コンピュータ装置に送信し、前記プリンタ手段の動作中は、前記所定の設定時間帯と前記印刷ヘッドへ印刷情報を転送して駆動を開始するまでの時間帯とが重ならない場合にのみ前記マウス手段によって発生される前記ポインティング情報及び前記指示情報を前記コンピュータ装置に送信するマウス制御手段とを備えることを特徴とする。 【0006】この入出力装置は、マウス手段とプリンタ手段とを制御する制御手段を備えており、プリンタ手段の動作中にあっては、マウス手段で発生したポインティング情報及び指示情報をコンピュータ装置に送信する所定の設定時間帯と印刷ヘッドへ印刷情報を転送してその駆動を開始するまでの時間帯とが重ならない場合にのみマウス手段で発生したポインティング情報及び指示情報をコンピュータ装置に送信するものである。 【0007】プリンタ手段において、印刷ヘッドへ印刷情報を転送してその駆動を開始するまでの時間帯は制御手段が専らプリンタ手段の制御のために費やす時間帯であり、制御手段がマウス手段より発生する情報をコンピュータ装置に送信する制御に係わることができないが、その時間帯での情報通信を省くことで1つの制御手段によってマウス手段とプリンタ手段とを共に機能させ、プリンタ手段の動作中にもマウス手段の操作に基づくコンピュータ装置への情報の入力が可能であり、またプリンタ手段の動作に差し障りを生じることもない。プリンタ手段の動作中の前記特定の時間帯とマウス手段の情報送信が行われる前記特定の時間帯が重なってマウス手段からの情報送信が省かれたとしても、順次繰り返される次の機会のマウス手段からの情報送信で補うことができ、コンピュータシステム中のマウス機能に実用上の問題を生じることはない。 【0008】請求項2に記載の発明は、コンピュータ装置との間で情報の入出力を行う入出力装置であって、前記コンピュータ装置のディスプレイ画面上でポインタを移動させるポインティング情報及び前記コンピュータ装置に対して所定の指示を行う指示情報を発生して前記コンピュータ装置に入力するマウス手段と、前記コンピュータ装置から出力される印刷情報を記憶する記憶手段と、印刷ヘッドを備え前記記憶手段に記憶された印刷情報に基づいて印刷を行うプリンタ手段と、前記マウス手段、前記記憶手段及び前記プリンタ手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記マウス手段からの印刷の指示情報に基づいて前記コンピュータ装置から転送される印刷情報を前記記憶手段に記憶するとともに、その印刷情報を前記プリンタ手段の前記印刷ヘッドに1ラインづつ転送して前記印刷ヘッドを駆動するプリンタ制御手段と、前記プリンタ手段の非動作中は、前記マウス手段によって発生される前記ポインティング情報及び前記指示情報を所定の設定時間帯毎に前記コンピュータ装置に送信し、前記プリンタ手段の動作中は、前記所定の設定時間帯と前記印刷ヘッドへ印刷情報を転送して駆動を開始するまでの時間帯とが重ならない場合には、前記マウス手段によって発生される前記ポインティング情報及び前記指示情報を前記所定の設定時間帯で前記コンピュータ装置に送信するとともに、前記所定の設定時間帯と前記印刷ヘッドへ印刷情報を転送して駆動を開始するまでの時間帯とが重なる場合には、重ならない時間帯に遅延させて前記ポインティング情報及び前記指示情報を前記コンピュータ装置に送信するマウス制御手段とを備えることを特徴とする。 【0009】この入出力装置は、プリンタ手段の動作中にあっては、マウス手段で発生したポインティング情報及び指示情報をコンピュータ装置に送信する所定の設定時間帯と印刷ヘッドへ印刷情報を転送してその駆動を開始するまでの時間帯とが重なる場合には、重ならない時間帯に遅延させてマウス手段で発生したポインティング情報及び指示情報をコンピュータ装置に送信するものである。 【0010】従って、制御手段が専らプリンタ手段の制御のために費やす時間帯を避けてマウス手段の情報通信を行うことで、1つの制御手段によってマウス手段とプリンタ手段とを機能させ、プリンタ手段の動作中にもマウス手段の操作に基づくコンピュータ装置への情報の入力が可能であり、またプリンタ手段の動作中のマウス手段の操作に係わらずプリンタ手段の動作に差し障りを生じることもない。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面参照して本発明の実施形態を説明する。 【0012】図1は本発明の実施形態に係るコンピュータシステムの要部を示す図である。 【0013】コンピュータシステムは、コンピュータ本体1と、キーボード2と、CRTや液晶の表示画面3aを有する表示装置3と、マウス4と、このマウス4に内蔵され長尺状の記録紙に印刷を行うプリンタ5とを有する。また、6はページプリンタなどのプリンタである。 【0014】前記プリンタ6は表示画面3aに表示された文書情報を頁単位で所定サイズのカット紙に印刷する場合に使用し、マウス4に内蔵されるプリンタ5は、表示画面3aに表示された文書情報の中から指定された範囲だけを長尺状の記録紙に印刷する場合に使用する。 【0015】以下、プリンタ5を内蔵するマウス4について説明する。 【0016】図2及び図3はプリンタ5を内蔵したマウス4の斜視図である。 【0017】図2及び図3において、マウス4のハウジング10の上面部10aには右ボタン11及び左ボタン12が設けられ、蓋13が開閉自在に取り付けられている。この蓋13で覆われるハウジング10部分には、上方が開口したプリンタ収納部14及び電池収納部15が形成され、そこにはプリンタ5及び駆動電池16が収納される。 【0018】プリンタ収納部14には、記録紙40が装填される紙装填部17が設けられ、さらに、プラテンローラ18とサーマルヘッド19などを備えた印刷機構が配設される。記録紙40は、紙管41に巻回された長尺状の感熱紙が使用され、感熱紙の裏面には貼着剤層が形成されて剥離紙が剥離可能に積層されている。記録紙40は紙装填部17に突設された支持軸17aに回転可能に装着される。 【0019】前記プラテンローラ18は回転駆動されて記録紙40を搬送し、前記サーマルヘッド19には発熱抵抗体列が長尺状の記録紙40の幅方向に対応して設けられており、記録紙40の長手方向に沿って印刷を行う。 【0020】また、ハウジング10の側部10bには、印刷後の記録紙40が排出される排出口20が設けられる。21は記録紙40の残量確認用の透明窓である。 【0021】図示しないが、蓋13の開く動作に連動してサーマルヘッド19をプラテンローラ18から開離し、蓋13の閉じる動作に連動してサーマルヘッド19をプラテンローラ18に対して圧接するヘッド移動機構が設けられている。これにより紙装填部17に対して記録紙40の装填を容易に行うことができる。 【0022】図4はマウス4のハウジング10内の概略構成図を示す。30は回路部品が実装される回路基板であり、11a、12aは夫々右ボタン11及び左ボタン12に連動する電気スイッチである。また、31はハウジング10の底部に回転自在に設けられるボールであり、32、33はボールの回転に応じてX軸方向及びY軸方向の位置情報を検出するためのX軸位置検出部及びY軸位置検出部であり、エンコーダ及びエンコーダに基づいて発生するパルスをカウントするアップ・ダウンカウンタなどからなる。また、ハウジング10内には、印刷時に記録紙40を搬送するためのプラテンローラ18の駆動手段として、ステップモータ36と、その出力軸に設けられるウォームギア37やそれに噛み合うウォームホイール38などで構成される減速ギア列が設けられる。前記ステップモータ36は電池16を駆動源とし、その回転が減速ギア列を介してプラテンローラ18に伝達される。 【0023】前記記録紙40は、所定の長さで切り取れるように長手方向に適宜な間隔をおいて幅方向に沿ってミシン線が形成され、印刷後に排出口20から排出されたときに、ミシン線の位置で切り離される。 【0024】図5は本発明の入出力装置を含むコンピュータシステムの回路構成を示すブロック図である。図5において、1はコンピュータ本体であり、50は全体を制御するCPUである。コンピュータ本体1は、キーボードコントローラ51、表示コントローラ52及びインターフエース53を備え、夫々キーボード2、表示装置3及びプリンタ内蔵のマウス4が接続される。 【0025】また、コンピュータ本体1は、オペレーテイングシステム(OS)、各種アプリケーションファイルや、印刷制御などのプログラムなどの情報を記憶するハードデイスク(HD)などの記憶装置54を有し、また処理に当たっての種々の情報を記憶して記憶装置54に記憶されたプログラムを実行する際のワークメモリとして用いるRAMなどの内部メモリ55を有している。 【0026】すなわち、55aはキーボード2から入力された文書情報の文字コード情報を記憶する入力バッファ、55bは表示装置3に表示する表示情報のパターン情報を記憶する表示バッファ、55cは印刷情報のパターン情報が展開される印刷バッファ、55d及び55eは表示装置3の表示画面3a上で、そこに表示される文書情報中から部分的に選択指定された文書情報(文字列)を一時的に記憶する第1及び第2選択文字バッファ(クリップボード)である。55fは前記プログラムやその他の情報が展開されるワークエリアである。 【0027】また、前記記憶装置54には、表示画面3a上で選択指定されてその登録が指示された文書情報を登録する文書登録領域54a、及び過去に選択指定されて印刷処理が行われた文書情報を記憶する印刷履歴記憶領域54bが設定される。 【0028】また、図5において、マウス4はインタフェース61及びマウスケーブル(双方向バス)60を介してコンピュータ本体1に接続される。マウス4には制御部(コントローラ)62が設けられている。このコントローラ62は、例えばROM63やRAM64を備えた1チップのマイクロコンピュータによって構成され、マウス4とプリンタ5に関する制御を行う。ROM63には、マウス4やプリンタ5を制御するためのプログラムが記憶され、RAM64には、コンピュータ本体1から転送される印刷情報のパターン情報、マウスのX軸・Y軸位置検出部32,33によって検出される位置情報(ポインティング情報)、左右の操作ボタンの操作情報(コンピュータ本体1への指示情報)などを記憶する領域が設定され、またコンピュータ本体1から転送された印刷情報のパターン情報をサーマルヘッド19に転送して印刷を行うときにセットされる、プリンタが動作中であることを示すフラグなどが設定されるまた、前記コントローラ62には、マウスを構成するX軸方向及びY軸方向の移動量を検知するためX軸・Y軸位置検出部32,33と、左右の操作ボタン11,12に連動したスイッチ11a,12aが接続される。また、プリンタ5を構成するサーマルヘッド19のドライバ65や、プラテンローラ18を駆動するステップモータ36のドライバ66が接続される。 【0029】また、前記コントローラ62には、マウス4からコンピュータ本体1に前記ポインティング情報及び前記指示情報(ボタンの操作情報)からなる情報(以下、マウス情報ともいう。)を転送する時間間隔を設定するタイマA67、サーマルヘッド19の通電時間を設定するためのタイマB68が接続される。 【0030】69は電源回路であり、電池を電源としてコントローラ62やプリンタ5などにそれぞれに必要な電圧を生成して供給する。なお、前記マウスケーブル60はUSBケーブルが使用されるものであり、従って、前記電源は電池に限らず、コンピュータ本体1からマウスケーブル60を介して供給することでもよい。 【0031】このコンピュータシステムでは、コンピュータ本体1は、マウス4からマウスケーブル60を介して送信されるマウス4の移動量に基づくポインティング情報の信号やボタンの操作による指示情報の信号を受けて、表示装置3の表示画面3a上でマウスポインタの移動処理やマウスポインタで指示される対象の選択処理や実行処理を行うとともに、マウス4からの印刷要求を受けてマウス4に内蔵されるプリンタ5に対してマウスケーブル60を介して印刷情報を出力する。 【0032】このシステムでは、マウス4に内蔵されるプリンタ5で長尺状の記録紙40に印刷を行う場合に、キーボード2から表示装置3の表示画面3a上に設定される入力画面に印刷する文書情報を直に入力する第1のモードと、ワープロなどのアプリケーションの起動中にその表示画面から任意の文書情報を範囲指定しそれを抽出して印刷する第2のモードがある。また、前記各モードには文書の編集や印刷に関連して文書の登録や呼出し、あるいは印刷履歴の記録などの機能が付加される。 【0033】前記第1のモードは、表示装置3の表示画面3aの右下などに常駐しているアイコンをマウス4の左ボタン12をクリックすることにより起動し、そのときに図6に示すような文書入力画面70が表示画面3aに表示される。操作者は、その画面70の文書編集エリア71内でマウス4及びキーボード2を操作することにより記録紙40に印刷したい文字列などの情報を入力する。 【0034】文書入力画面70には、印刷72、定型句呼出73、印刷履歴74、設定75などの項目を選択可能な操作ボタンが表示され、それらのボタン操作に応じて処理が行われる。例えば、印刷72が選択されると、編集されて文書編集エリア71に表示されている文書情報に対応する印刷パターン情報が印刷バッファ55cで生成されてプリンタ5に転送され、長尺状の記録紙40に印刷が行われる。定型句呼出73が選択されると、前記文書登録領域54aに登録されている定型句が呼び出されて文書編集エリア71に表示される。これを、そのまま印刷したり編集を加えて印刷したりすることができる。この定型句とは、操作者が表示画面3a上で指定した任意内容の文字列をそのように称している。この定型句の登録は後述する第2のモードで行われる。 【0035】また、印刷履歴74を選択すると、印刷履歴記憶領域54bに記憶された過去に印刷した文書の一覧が表示画面3aに表示される。この一覧表示は文書の先頭部分を表示することによって行われる。表示された文書の中から所望の文書を指定すれば、文書編集エリア71に取り出すことができ、それを印刷する事ができる。 【0036】また、設定75を選択すると、印刷に関する設定項目を表示する設定画面が表示されて各種の設定が可能となる。例えば、印刷行数や文字サイズ、あるいは文字体、プリンタ5で使用する記録紙40の幅などの設定が可能である。印刷情報はプリンタ5に送信されて長尺状の記録紙40に印刷されるため、この記録紙40の幅内に印刷可能な行数や文字サイズの範囲で設定を行えるようにしている。例えば、記録紙40の幅を12mmとし、前記サーマルヘッド19の発熱抵抗体が60個でそのドット密度が8個/mmであるとし、大中小の文字サイズが各60×60ドット、30×30ドット、18×18ドットとすると、大サイズの文字であれば1行、中サイズの文字であれば2行、小サイズの文字であれば3行が記録紙40の幅内に印刷可能であり、これらの範囲内で設定可能にしている。仮に、印刷を指示された印刷情報が行数の関係から記録紙40の幅を超えるものであれば、その超えた行については印刷可能な行の印刷を終えた後に続いて印刷が行われるようにしている。なお、この設定では、次に説明する第2のモードにおける所定の項目の設定も可能である。 【0037】次に、第2のモードは、文書情報をキーボード2から直接入力する第1のモードとは異なり、表示画面3aに表示された文書情報の中から所望の文書情報を抽出して印刷するものである。この第2のモードは、マウス4の所定の操作によって起動する。 【0038】図7はコンピュータシステムによって実現される印刷処理(第2のモードによる印刷処理)の動作を示すフローチャートである。また、図8ないし図10は印刷処理動作に対応する表示画面を表し、図11は印刷例、図12は表示例を示している。 【0039】以下、図7ないし図12に基づいて、ワープロなどのアプリケーションの起動中に表示画面上で作成された文書情報から任意の文字列を抽出する場合について説明する。 【0040】操作者のマウス4の操作によって表示装置3の表示画面3aに表示された文書情報中の任意の文書情報(文字列)が範囲指定され、当該文書情報が表示画面3a上で反転表示される(ステップS1)。 【0041】例えば、図8はワープロの入力編集画面が表示装置3の表示画面3aに表示された状態を表すものであり、操作者が所望の文字列の先頭にマウスポインタ80を合わせて左ボタン12をクリックしながら文字列の末尾までマウス4をドラッグ操作することによって文字列の範囲指定が行われる。この場合には連続した3行の文書情報が範囲指定されたことを表している。 【0042】コンピュータ本体1のCPU50は、操作者によってマウス4の右ボタン11がクリックされたかを判断する(ステップS2)。マウス4の右ボタン11がクリックされたと判断されると(ステップS2のY)、第1選択文字バッファ55dがクリアされ(ステップS3)、表示画面3a上で範囲指定された文書情報に対応する文字コードの情報が入力バッファ55aから抽出されて第1選択文字バッファ55dに記憶される(ステップS4)。 【0043】次に、第1選択文字バッファ55d又は第2選択文字バッファ55eに文書情報が記憶されているかが判断され(ステップS5)、第1選択文字バッファ55d又は第2選択文字バッファ55eに文書情報が記憶されていれば(ステップS5のY)、すなわちマウス4により表示画面3aで文書情報の範囲指定が既に行われていれば、それに応じた所定の操作画面が表示画面3aに表示され(ステップS6)、第1選択文字バッファ55d又は第2選択文字バッファ55eに文書情報が記憶されていなければ(ステップS5のN)、すなわちマウス4により表示画面3aで文書情報の範囲指定が行われていなければ、それに応じた所定の画面表示が行われる(ステップS7)。 【0044】図8の例では、ステップS4の処理により範囲指定された3行の文字列が第1選択文字バッファ55dに記憶されており、ステップS5ではYesの判断がなされる。このとき第2選択文字バッファ55eには選択文字列は記憶されていない。 【0045】図9は前記ステップS6の表示処理により表示装置3の表示画面3aに表示される操作画面81を表している。操作画面81では、例えば、「印刷」、「ストック」、「定型句登録」、「元のアプリ」などの選択項目が表示される。ここで、「印刷」とは範囲指定された文書情報をプリンタ4で印刷する指示を行うものであり、「ストック」とは文書情報が複数回範囲指定されるときに、夫々を一時的に記憶するものである。また、「定型句登録」とは後に呼び出して繰り返して使用できるように範囲指定された文書情報を登録しておくものであり、「元のアプリ」とは、この場合であれば、そこで起動しているワープロのアプリケーションにおける本来の右クリックに対応する選択項目を選択する際に選択操作されるものであり、「元のアプリ」を選択すると、さらに、例えば、「切り取り」、「コピー」、「貼り付け」などの選択項目を有する操作画面が表示されてワープロの文書編集時に使用できるようにしている。 【0046】また、ステップS7の表示処理では、前記操作画面81上の処理項目の処理の前提となる文書情報の範囲指定が行われていないため、「範囲指定をして下さい。」などのメッセージを表示したり、前記操作画面81と同内容の処理項目を表示するものの、選択が不能なイネーブルの状態で選択項目のボタンなどを表示するなどして、操作者に文書情報の範囲指定の操作なしでのマウス4の右クリック操作は無効であることを報知する所定の表示画面を表示する。これは表示に代えた警告音でもよい。 【0047】ステップS8で、操作画面81の「印刷」の項目が選択されたと判断されると、第1選択文字バッファ55dに記憶されている選択された文書情報が第2選択文字バッファ55eにコピーされて記憶される(ステップS9)。 【0048】そして、この第2選択文字バッファ55eに記憶された文書情報の文字コード情報は印刷バッファ55cにおいて対応するパターン情報に展開されて印刷情報が作成される(ステップS10)。前記印刷情報はマウスケーブル60を介してプリンタ5で印刷するべくマウス4に転送される(ステップS11)。 【0049】また、後に再度の印刷処理の便を図るため、印刷処理した文書情報の文字コード情報は印刷履歴記憶領域54bに記憶され(ステップS12)、その後、前記第2選択文字バッファ55e及び印刷バッファ55cがクリアされる(ステップS13)。 【0050】図11(a)は印刷の結果を表すものであり、納品日時、納品場所、支払条件に係る3行の文書情報が記録紙40に印刷された状態を示している。 【0051】また、前記操作画面81上で、「印刷」ではなく「ストック」が選択された場合には(ステップS8のN、S14のY)、第1選択文字バッファ55dに記憶されている選択された文書情報が第2選択文字バッファ55eに記憶される(ステップS15)。 【0052】図10(a)乃至(c)は、表示画面3aに表示された文書情報のうちで、異なる位置に表示された3個の文書情報を順に範囲指定して抽出する場合を動作を表している。この場合には、第1番目及び第2番目の文書情報の範囲指定に対応して前記操作画面81で「ストック」を選択し、第3番目の文書情報の範囲指定に対応して前記操作画面81で「印刷」を選択する。このように、前記操作画面81に「ストック」の処理項目を設けて範囲指定された文書情報を順次一時記憶し最後に前記操作画面81の「印刷」を選択することで、本来は分離している複数の文書情報を連結して一括して印刷することができる。 【0053】ここで、図10(a)乃至(c)と、図12(a)乃至(c)を用いて、更に具体的に説明すると、最初に、表示画面で上から3行目の「株式会社…」(第1番目の文書情報)を範囲指定し(ステップS1)、マウス4の右ボタン11をクリックすると(ステップS2)、その第1番目の文書情報は第1選択文字バッファ55dに記憶され(ステップS4)、ステップS5のYを経て操作画面81で「ストック」を選択すると、第1番目の文書情報は第2選択文字バッファ55eに記憶される(ステップS6、S8、S14、S15)。 【0054】図10(a)は第1番目の文書情報の範囲指定と操作画面81での「ストック」の選択操作を示している。 【0055】図12(a)は、表示画面3a内の適所に設定される第2選択文字バッファ55eの内容を表示する表示部82であり、この「ストック」の処理を繰り返す場合に範囲指定されて順に結合される文書情報の内容を確認できて便利である。この表示部82は、表示又は非表示を設定可能である。 【0056】次に、図10(b)に示すように、上から9行目の「納品日時…」の文書情報(第2番目の文書情報)が範囲指定され操作画面81で「ストック」が選択される。これにより、第2番目の文書情報は第2選択文字バッファ55eに追加して記憶される(ステップS1〜S6、S8、S14、S15)。第2番目の文書情報が追加して記憶される様子は図12(b)のように、表示部82で確認できる。 【0057】最後に、図10(c)に示すように、上から12行目の「合計金額…」の文書情報(第3番目の文書情報)が範囲指定されて操作画面81で「印刷」が選択される。これにより、第1及び第2番目文書情報に加えて第3の文書情報が第2選択文字バッファ55eに追加して記憶される(ステップS9)。そして、第2選択文字バッファ55eに記憶された第1乃至第3番目の文書情報の印刷パターン情報が印刷バッファ55cで作成され(ステップS10)、その印刷パターン情報はマウスケーブル60を介してプリンタ5で印刷するべくマウス4に転送される(ステップS11)。以下、印刷履歴の記憶(ステップS12)、第2選択文字バッファ55eのクリアが行われる(ステップS13)。プリンタ5では記録紙40に前記第1乃至第3番目の文書情報が3行に印刷されることになる。 【0058】なお、前記第3番目の文書情報の範囲指定の後に、前記操作画面で「印刷」を選択することなく「ストック」を選択してもよい。図12(c)はそのときの表示部82を表す。そして、その後に新たな文書情報を指定することなく、マウス4の右ボタン11をクリックして操作画面81で「印刷」を選択しても同様の結果が得られる。 【0059】図11(b)は、前記図10(a)乃至(c)の操作に対応して得られた印刷結果を表している。 【0060】また、図7において、前記操作画面81上で「印刷」及び「ストック」を選択することなく「定型句登録」が選択された場合には(ステップS8のN、S14のN、S16のY)、第1選択文字バッファ55dに記憶されている選択された文書情報が定型句登録領域54aに登録される(ステップS17)。使用頻度の高い文書情報を登録しておくことで、後に繰り返し呼び出して印刷できる。前述のように、第1のモードにおいて、登録された定型句を呼び出して利用できる。 【0061】また、前記操作画面81上での選択が「印刷」、「ストック」及び「定型句登録」のいずれの項目でもない場合は、「元のアプリ」が選択された場合であり、それに対応した処理が行われる(ステップS18)。 【0062】コンピュータ本体1からの印刷情報がマウス4で受信されると(ステップS19)、印刷情報はマウス4内のRAM64に記憶され、順にサーマルヘッド19に転送されて発熱抵抗体が駆動されるとともに、ステップモータ36が駆動されてプラテンローラ18の回転により記録紙40が搬送されて1ラインづつ印刷が行われる(ステップS20)。この印刷はマウス4のROM63に記憶された印刷制御用のプログラムに従ってコントローラ62で制御される。 【0063】この印刷システムでは、マウス4の操作によって表示装置3の表示画面3aに表示される文書情報を範囲指定し、マウス4の右ボタンをクリックして操作画面を開き、そこで印刷を指示することにより、マウス4の簡単な操作で表示画面3a上から必要な文書情報を抽出して長尺状の記録紙40に印刷を行うことができる。 【0064】また、表示装置3の表示画面3a上で文書情報を範囲指定とマウス4のクリックに基づく操作画面上での一時記憶の指示を繰り返し、最終的に操作画面で印刷を指示する簡単なマウス操作によって、表示画面3a上の複数個所に分散して位置する複数の文書情報を連結して抽出して長尺状の記録紙40に印刷を行うことができる。 【0065】そして、マウス4にプリンタ5を内蔵することで、操作者の手元で、必要な情報のみをメモに適するサイズの印刷物として得ることができる。 【0066】さらに、プリンタ5の動作について説明する。 【0067】図13はサーマルヘッド19及びドライバ65の構成を示す。 【0068】図13に示す如く、サーマルヘッド19には、発熱抵抗体19aがライン状に配置されている。また、ドライバ65は、シリアルの印刷データDATAをパラレルのデータに変換するシフトレジスタ65aと、シフトレジスタ65aから出力されるパラレルのデータをラッチ信号LATCHに基づいてラッチするラッチ回路65bと、前記ラッチ回路65bの出力線と各発熱抵抗体19aを駆動するためのストローブ信号STBの供給線とに接続され、ラッチ回路65bのラッチ信号LATCHとストローブ信号STBとの論理積信号を出力するアンドゲート65cと、アンドゲート65cからの出力により開閉制御されて発熱抵抗体に記録電流を流すスイッチング回路65dと、を備えている。これらのスイッチング回路65d,シフトレジスタ65a,ラッチ回路65b及びアンドゲート65cは、ドライブICにより構成される。 【0069】図14はサーマルヘッドを駆動する場合の1ラインの動作と前記マウス情報の信号とを示すタイミングチャートである。 【0070】DATAはコントローラ62からシフトレジスタ65aに出力される印刷情報(印刷データ)の波形を示し、CLKはコントローラ62から出力されるクロックの波形を示し、LATCHはコントローラ62から出力されるラッチ信号の波形を示し、STBはコントローラ62から出力されるストローブ信号の波形を示す。また、MSはマウス4からコンピュータ本体1に送信されるポインティング情報やボタン操作による指示情報などの信号(マウス情報の信号)を表し、最後に、プリンタの動作中にマウス4からコンピュータ本体1に対してマウス信号を送信できる印刷周期中での通信可能な時間帯を示す。 【0071】コンピュータ本体1から送信された印刷情報の印刷パターンのデータ(印刷データ)がマウス4のRAM64に記憶された後に、コントローラ62はそのデータを1ラインづつサーマルヘッド19に転送する。すなわち、コントローラ62はクロック信号CLKに基づいて1ライン分の印刷データDATAをシリアルにシフトレジスタ65aに転送し、シフトレジスタ65aはこの印刷データDATAをパラレルに変換してラッチ回路65bに出力し、ラッチ回路65bはラッチ信号LATCHによって起動してシフトレジスタ65aから供給される印刷データDATAを取り込んでアンドゲート65cに出力する。アンドゲート65cでは、ラッチ回路65bから供給される印刷データDATAとコントローラ62から出力されるストローブ信号STBとの論理積が演算され、得られる論理積信号がスイッチング回路65dのトランジスタのベースに出力される。これにより、トランジスタが動作して、トランジスタのコレクタに接続された発熱抵抗体19aの対応するものが発熱して1ラインの印刷が行われる。この印刷動作を繰り返してRAM64の印刷データを全て印刷することにより表示画面3a上で範囲を指定した所望の文字情報が記録紙40に印刷されることになる。 【0072】図14では、Tは1ラインの印刷周期を表している。また、aは1ライン分の印刷データDATAの転送が開始されてからラッチ信号LATCHが出力されるまでの時間であり、bは1ラインの印刷周期の時間Tのうち、時間aに続くストローブ信号STBがハイレベルとなる発熱抵抗体19aへの通電時間とそれに続いてストローブ信号STBがローレベルとなる非通電時間の長さを表す。cはマウス情報の信号送信時間を示し、この信号送信はタイマA67で設定された所定の時間間隔で繰り返される。ここでは、例えば、aは約20マイクロ秒、bは3〜24ミリ秒である。なお、ストローブ信号STBの時間設定はタイマB68によって行われ、1ラインの黒データの数などに応じてその都度時間設定される。また、時間cは1ミリ秒であり、このマウスの情報信号の送信の周期は約8ミリ秒である。なお、時間cは時間bのうちの前記非通電時間より短い。 【0073】このマウス4では、1つのコントローラ62によってマウスとプリンタの制御を行うものであるが、プリンタ5の印刷動作時において、特に図14の符号aで示す時間帯はコントローラ62がプリンタ5の制御にために機能しており、マウス4によるコンピュータ装置へのマウス信号の送信ができない時間帯である。また、マウス情報の信号送信が印刷周期Tの最終部分となってその通信時間cが次の印刷周期Tに食いこむと、次の印刷周期Tの最初で時間aと重なるため、時間bの終了前のcの長さの時間帯もマウス信号の送信ができない時間帯である。図14には印刷周期T内の通信可能な時間帯を示している。 【0074】次に、図15のフローチャートに基づいてマウス制御について説明する。 【0075】マウスの通信時間間隔を設定するタイマA67が所定の時間に達する毎に(ステップS21)、RAM64に保持された左右のボタンの操作状態の情報(指示情報)及びマウスの操作でボールの回転によって発生するX軸方向とY軸方向の位置情報(ポインティング情報)が読み出され(ステップS22、S23)、プリンタ5が動作中か判断され(ステップS24)、動作中でなければ、前記指示情報及びポインティング情報がコンピュータ本体1へ送信される(ステップS25)。ステップS24でのプリンタ5の動作判断はRAM64に設定されたフラグの状態を判断して行われる。このフラグは、コンピュータ本体1から転送されてRAM64に記憶された印刷情報の最初の1ラインのサーマルヘッド19への転送が開始されるときにセットされ、最終の1ラインのサーマルヘッド19への転送があった後にリセットされる。このフラグのセットされていることをもってプリンタ5の印刷動作中の判断がなされる。 【0076】前記ステップS24で、プリンタ5が動作中であると判断されると、ストローブ信号STBの印加開始からb−cの時間経過があったかをタイマB68をもって判断される(ステップS26)。b−cの時間経過前であれば、図14に示した通信可能な時間帯であるため、ステップS22、S23で読み出されたマウス情報がコンピュータ本体1に送信される(ステップS27)。また、ステップS26で、マウスの通信タイミングがストローブ信号STBの印加開始からb−cの時間を経過していると判断されると、マウス情報の送信は行われず、その分は間引かれることになる(ステップS26のY)。この場合に、間引があっても、微小時間の後に次のタイミングでマウス情報の送信が行われ、これにより、実用上では不便なく使用することができる。 【0077】このように、プリンタ5では、サーマルヘッド19へ印刷情報を転送してその駆動を開始するまでの時間帯はコントローラ62が専らプリンタ5の制御のために費やす時間帯であり、コントローラ62がマウス4より発生する情報をコンピュータ本体1に送信する制御に係わることができないが、その時間帯でのマウス情報の通信を省くことで1つのコントローラ62によってマウス4とプリンタ5とを機能させ、プリンタ5の動作中にもマウス4の操作に基づくコンピュータ本体1への情報の入力が可能であり、またプリンタ5の動作に差し障りを生じることもない。 【0078】次に、図16は他の実施形態を示す。前述の実施形態では、プリンタ5の動作中でマウス情報の通信が不能な時間帯では、その情報通信を間引くことで対応したが、これを通信可能な時間帯まで遅延させた上で通信を行うことで対応することもできる。 【0079】マウスの通信時間間隔を設定するタイマA67が所定の時間に達する毎に(ステップS31)、RAM64に保持された左右のボタンの操作状態の情報及びポインティング情報が読み出され(ステップS32、S33)、プリンタ5が動作中か判断され(ステップS34)、動作中でなければ、前記指示情報及びポインティング情報がコンピュータ本体1へ送信される(ステップS35)。ステップS34で、プリンタ5が動作中であると判断されると、ストローブ信号STBの印加開始からb−cの時間経過があったか判断される(ステップS36)。b−cの時間経過前であれば、通信可能な時間帯であるため、ステップS32、S33で読み出されたマウス情報がコンピュータ本体1に送信される(ステップS37)。また、ステップS36で、マウスの通信タイミングがストローブ信号STBの印加開始からb−cの時間を経過していると判断されると、1印刷周期中の非通電時間と時間cの長さは前述の通りの関係があって、その通信のタイミングはストローブ信号STBがローレベルである通電時間後の非通電時間にあるため、次の印刷周期におけるストローブ信号STBの印加開始まで待って送信を行う。すなわち、ストローブ信号STBがハイレベルであるか判断し、そうであればマウス情報の送信を行うことになる(ステップS38、S39)。 【0080】このようにして、プリンタ5の動作中にあっては、マウス4で発生したポインティング情報及び指示情報をコンピュータ本体1に送信する所定の設定時間帯とサーマルヘッド19へ印刷情報を転送してその駆動を開始するまでの時間帯とが重なる場合には、重ならない時間帯に遅延させてマウス4で発生したポインティング情報及び指示情報をコンピュータ本体1に送信するものであるため、1つのコントローラ62によってマウス4とプリンタ5とを機能させ、プリンタ5の動作中にもマウス4の操作に基づくコンピュータ本体1への情報の入力が可能であり、またプリンタ手段の動作に差し障りを生じることもない。 【0081】 【発明の効果】以上のように、本発明の入出力装置では、プリンタ手段の動作中にもマウス手段の操作に基づくコンピュータ装置への情報の入力が可能であり、またプリンタ手段の動作中にマウス手段の操作を行ってもプリンタ手段の動作に差し障りを生じることがなく、1つの制御手段によってマウス手段とプリンタ手段とを制御することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001443 【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年10月4日(2000.10.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−108560(P2002−108560A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−305191(P2000−305191) |
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