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【発明の名称】 ポインタ制御方法およびその制御プログラムを記録した記録媒体
【発明者】 【氏名】石井 伸

【要約】 【課題】ポインタの移動操作、クリック操作およびドラッグ操作を一つの操作部の操作により実現することで、操作性を向上させ、小型化したポインティングデバイスのポインタの制御方法【解決手段】画面表示されるポインタを、操作部の傾倒に応じるポインタ操作と、操作部の押動によるクリック操作と、操作部の押動と傾倒の組合せによるドラッグ操作により移動、制御するポインティングデバイスのポインタ制御方法であって、操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取り、センサの出力の少なくとも半数以上が、所定時間以内に閾値を超える時、クリックON信号を出力し、操作部を放したことによりセンサの出力が初期値に戻る時、クリックOFF信号を出力するポインタ制御方法

【解決手段】画面表示されるポインタを、操作部の傾倒に応じるポインタ操作と、操作部の押動によるクリック操作と、操作部の押動と傾倒の組合せによるドラッグ操作により移動、制御するポインティングデバイスのポインタ制御方法であって、操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取り、センサの出力の少なくとも半数以上が、所定時間以内に閾値を超える時、クリックON信号を出力し、操作部を放したことによりセンサの出力が初期値に戻る時、クリックOFF信号を出力するポインタ制御方法
【特許請求の範囲】
【請求項1】画面表示されるポインタを、操作部の傾倒に応じるポインタ操作と、操作部の押動によるクリック操作と、操作部の押動と傾倒の組合せによるドラッグ操作により移動、制御するポインティングデバイスのポインタ制御方法であって、ポインタの移動を許可するステップ(1.0)操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取るステップ(1.1)と、所定時間以内にセンサの出力の少なくとも半数以上が、閾値を超える時、クリックON信号を出力するステップ(2.0)と、操作部を放したことによりセンサの出力が初期値に戻る時、クリックOFF信号を出力するステップ(3.0)とからなることを特徴とするポインタ制御方法。
【請求項2】画面表示されるポインタを、操作部の傾倒に応じるポインタ操作と、操作部の押動によるクリック操作と、操作部の押動と傾倒の組合せによるドラッグ操作により移動、制御するポインティングデバイスのポインタ制御方法であって、ポインタの移動を許可するステップ(1.0)操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取るステップ(1.1)と、センサの出力から操作部が所定時間以上押圧されていないことを判断するステップ(1.2)と、ポインタの移動を禁止するステップ(1.3)と、センサの出力から、複数あるセンサのうち少なくとも1個に入力がある時、操作部が押圧されていると判断するステップ(1.4)と、センサの出力から、所定時間以内に、複数あるセンサの少なくとも半数以上に入力がある時、操作部が垂直方向に押圧されていると判断するステップ(1.5)と、所定時間以内にセンサの出力の少なくとも半数以上が、閾値を超える時、クリックON信号を出力するステップ(2.0)と、操作部を放したことによりセンサの出力が初期値に戻る時、クリックOFF信号を出力するステップ(3.0)とからなることを特徴とするポインタ制御方法。
【請求項3】画面表示されるポインタを、一つの操作部を備えるポインティングデバイスの操作部の傾倒に応じるポインタ操作と、操作部の押動によるクリック操作と、操作部の押動と傾倒の組合せによるドラッグ操作により移動、制御するポインティングデバイスのポインタ制御方法であって、ポインタの移動を許可するステップ(1.0)操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取るステップ(1.1)と、センサの出力から操作部が所定時間以上押圧されていないことを判断するステップ(1.2)と、ポインタの移動を禁止するステップ(1.3)と、センサの出力から、複数あるセンサのうち少なくとも1個に入力がある時、操作部が押圧されていると判断するステップ(1.4)と、センサの出力から、所定時間以内に、複数あるセンサの少なくとも半数以上に入力がある時、操作部が垂直方向に押圧されていると判断するステップ(1.5)と、所定時間以内にセンサの出力の少なくとも半数以上が、閾値を超える時、クリックON信号を出力するステップ(2.0)と、センサの出力から、所定時間経過後も継続して複数あるセンサの少なくとも1個に入力がある時、操作部が押動されていると判断し、ポインタの移動を許可するステップ(2.1)と、操作部を放したことによりセンサの出力が初期値に戻る時、クリックOFF信号を出力するステップ(3.0)とからなることを特徴とするポインタ制御方法。
【請求項4】画面表示されるポインタを、一つの操作部を備えるポインティングデバイスの操作部の傾倒に応じるポインタ操作と、操作部の押動によるクリック操作と、操作部の押動と傾倒の組合せによるドラッグ操作により移動、制御するポインティングデバイスのポインタ制御方法であって、ポインタの移動を許可するステップ(1.0)操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取るステップ(1.1)と、センサの出力から操作部が所定時間以上押圧されていないことを判断するステップ(1.2)と、ポインタの移動を禁止するステップ(1.3)と、センサの出力から、複数あるセンサのうち少なくとも1個に入力がある時、操作部が押圧されていると判断するステップ(1.4)と、センサの出力から、所定時間以内に、複数あるセンサの少なくとも半数以上に入力がある時、操作部が垂直方向に押圧されていると判断するステップ(1.5)と、所定時間以内にセンサの出力の少なくとも半数以上が、閾値を超える時、クリックON信号を出力するステップ(2.0)と、センサの出力から、所定時間経過後も継続して複数あるセンサの少なくとも1個に入力がある時、操作部が押動されていると判断し、ポインタの移動を許可するステップ(2.1)と、クリックON信号中にポインタの移動が許可されている時に、センサの出力から操作部が押圧されていない状態が所定時間経過した時、クリックOFF信号を出力するステップ(3.1)とからなることを特徴とするポインタ制御方法。
【請求項5】請求項1乃至請求項4のうちの1に記載のポインタ制御方法を実行させるための制御プログラムを記録した記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パソコン、携帯端末、ゲーム機等に用いられ、ディスプレイ上の位置を指し示すポインタの移動の操作、クリック操作、ドラッグ操作を行なうポインティングデバイスのポインタ制御方法およびその制御プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のポインティングデバイスの代表的なものは、表示画面に表示されるポインタの移動用操作部と、別体として設けられた押釦スイッチとを組み合わせた構成が多く、その具体的な形態には、操作し易いようにマウス型、スティック型、スライド型等がある。
【0003】それら従来のポインティングデバイスの制御方法には、例えば、移動用操作部が任意方向に操作されることにより移動方向と移動量の情報が出力され表示画面中のポインタが移動する。押釦スイッチを押圧・解放することにより該押釦スイッチのON/OFF情報が出力されポインタの現在位置におけるクリック操作を行なう。また、押釦スイッチを押圧しながら移動用操作部を操作することによりドラッグ操作を行なうといった方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のポインティングデバイスは、前述した通りポインタの移動用操作部と別に設けられた押釦スイッチとを備えており、クリック操作を行う時には押釦スイッチを押圧する操作をし、ドラッグ操作を行う時には移動用操作部と押釦スイッチの両方の操作が必要であり、指を移動用操作部から押釦スイッチへ移し替えての操作や、2本の指による操作をしなければならず、大変煩雑で不便であった。
【0005】そのため、従来の移動用操作部と押釦スイッチの機能を1つの操作部に有するポインティングデバイスの創出が求められており、同時にその新規ポインティングデバイスを効率良く制御する方法が求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するもので、ポインタの移動操作、クリック操作およびドラッグ操作を一つの操作部の操作により実現することで、操作性を向上させ、小型化を図ることを目的としたポインティングデバイスのポインタの制御方法を提供するものである。
【0007】すなわち、画面表示されるポインタを、操作部の傾倒に応じるポインタ操作と、操作部の押動によるクリック操作と、操作部の押動と傾倒の組合せによるドラッグ操作により移動、制御するポインティングデバイスのポインタ制御方法であって、操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取り、センサの出力の少なくとも半数以上が、所定時間以内に閾値を超える時、クリックON信号を出力し、操作部を放したことによりセンサの出力が初期値に戻る時、クリックOFF信号を出力するポインタ制御方法である。
【0008】さらに、ポインタ操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取り、センサの出力から操作部が所定時間以上押圧されていないことを判断し、ポインタの移動を禁止し、センサの出力から複数あるセンサのうち少なくとも1個に入力がある時、操作部が押圧されていると判断し、センサの出力から所定時間以内に複数あるセンサの少なくとも半数以上に入力がある時操作部が垂直方向に押圧されていると判断し、所定時間以内にセンサの出力の少なくとも半数以上が、閾値を超える時、クリックON信号を出力し、センサの出力が初期値に戻る時クリックOFF信号を出力しポインタの移動を許可するポインタ制御方法である。
【0009】さらに、操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取り、センサの出力から操作部が所定時間以上押圧されていないことを判断し、ポインタの移動を禁止し、センサの出力から複数あるセンサのうち少なくとも1個に入力がある時、操作部が押圧されていると判断し、センサの出力から所定時間以内に複数あるセンサの少なくとも半数以上に入力がある時操作部が垂直方向に押圧されていると判断し、所定時間以内にセンサの出力の少なくとも半数以上が、閾値を超える時、クリックON信号を出力し、センサの出力から、所定時間経過後も継続して複数あるセンサの少なくとも1個に入力がある時、操作部が押動されていると判断し、ポインタの移動を許可し、センサの出力が初期値に戻る時クリックOFF信号を出力しポインタの移動を許可するポインタ制御方法である。
【0010】さらに、操作部を押動した際、ポインティングデバイスに複数備えられた圧力あるいは変位を検出するセンサの出力を読み取り、センサの出力から操作部が所定時間以上押圧されていないことを判断し、ポインタの移動を禁止し、センサの出力から複数あるセンサのうち少なくとも1個に入力がある時、操作部が押圧されていると判断し、センサの出力から所定時間以内に複数あるセンサの少なくとも半数以上に入力がある時操作部が垂直方向に押圧されていると判断し、所定時間以内にセンサの出力の少なくとも半数以上が、閾値を超える時、クリックON信号を出力し、センサの出力から、所定時間経過後も継続して複数あるセンサの少なくとも1個に入力がある時、操作部が押動されていると判断し、ポインタの移動を許可し、クリックON信号中にポインタの移動が許可されている時に、センサの出力から操作部が押圧されていない状態が所定時間経過した時、クリックOFF信号を出力するポインタ制御方法である。
【0011】また、請求項1乃至請求項4のうちの1に記載のポインタ制御方法を実行させるための制御プログラムを記録した記録媒体である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、ポインティングデバイスの1個の操作部に複数備えられている圧力あるいは変位を検出するセンサの出力から、その操作部にどのような操作がなされたかを判断し、画面上に表示されるポインタの移動操作およびクリック操作ならびにドラッグ操作の制御を行なう方法に関する。
【0013】本発明によるポインタ制御方法を実施するために用いるポインティングデバイスは、操作部とその下方に複数の感圧素子を有し、操作部をななめ押しによる傾倒、また鉛直方向に押動をすることによって、その方向に位置した感圧素子が押圧あるいは変位を感知する機能を有するものであればよい。
【0014】図1に、本発明によるポインタ制御方法を実施するために用いるポインティングデバイスの代表的な構成例を示す。上面に接点電極6を有する接点基板8の上に、スペーサー7を介して、接点電極側に複数の感圧素子5を有するシートが設けられ、さらにその上に、指と接触する樹脂からなる押釦2とゴムからなる押し子3とゴムからなる支柱4とから構成されている操作部1が、可撓性のある薄肉の部材で周りを支持され設けられている。
【0015】この操作部の縁をななめ押しして傾倒させたとき、入力方向側の1個あるいは2個の感圧素子が圧力を感知し、各感圧素子に加えられた圧力の差異から操作部の傾倒を知ることができ、また、この操作部全体を鉛直方向に所定の圧力以上に押圧した場合、支柱4が歪み、感圧素子の3つ以上が圧力を感知することで操作部の押動を知ることができる。
【0016】本発明の操作部は、一般の押釦スイッチに用いられている構成・形状であればかまわない。例えば、図2に示すような、十字方向キー、シーソーキー、ジョイスティック等の形状の操作部を用いることもできる。
【0017】本発明の感圧素子は、操作部の押動や傾倒により入力された押圧の大きさや変位を検出し、出力電圧によって操作部への入力を感知できるものならば全て用いることができ、例えば、感圧インク、感圧ゴム、ホール素子、静電容量センサー、LED等の発光素子とフォトダイオードやフォトトランジスタ等の発光素子を組合わせたセンサ等が挙げられる。
【0018】以下に、本発明の実施例を挙げ、さらに詳しく説明する。感圧素子を組み込むことによって、操作部を任意方向に傾倒して加える押圧の大きさや変位に対応してポインタの移動量や移動速度を変化させることができ、さらに、各方向の感圧素子に加えられた圧力を合成することにより、最終的にポインタの移動量と移動方向が定められ、ポインタの移動操作を制御することができる。
【0019】以下、図3のフローチャート(1)〜(6)に従い、クリック操作・ドラッグ操作の制御方法を説明する。なお以下カッコ中のステップ1.0〜3.1は請求項の文中のステップ1.0〜3.1と対応する。
「フローチャート(1)」:ポインタの移動を許可し(ステップ1.0)、センサの出力を読み取り(ステップ1.1)、センサへの入力の有無、すなわち操作されているかいないかを判断する。操作されている時は最初■へ戻る。全てのセンサに入力が無い、つまり操作されていない時は、所定時間状態が保持されるのを待って(ステップ1.2)、ポインタの移動を禁止し■へ進む(ステップ1.3)。
【0020】「フローチャート(2)」:いずれかのセンサに入力があるかどうか、すなわち操作されているかどうかを判断し(ステップ1.4)、操作されていない時は■へ戻り、操作されている時は■へ進む。
【0021】「フローチャート(3)」:その後、所定時間以内に全センサの半数以上に入力があるかどうか、すなわち鉛直方向に操作されているかどうかを判断し(ステップ1.5)、鉛直方向に操作されていないと判断したら■へ戻り、鉛直方向に操作されていると判断したら■へ進む。
【0022】「フローチャート(4)」:その後、所定時間以内に、全センサの半数以上に一定値以上の入力があるかどうか、すなわち鉛直方向に一定量以上操作されているかどうかを判断し、鉛直方向に一定量以上操作されていないと判断したら、■へ戻り、鉛直方向に一定量以上操作されていると判断したら、クリックボタンが押された時と同様の信号を出力し■へ進む(ステップ2.0)。
【0023】「フローチャート(5)」:いずれかのセンサに入力があるかどうか、すなわち操作されているかどうかを判断し、操作されていない時はクリックボタンが離された時と同様の信号を出力し■へ戻る(ステップ3.0)。操作されている時は、操作状態の継続時間がカウントされる。一定時間以内に無操作状態になると、クリックボタンが離された時と同様の信号を出力し■へ戻る(ステップ3.0)。操作されている時は、ポインタの移動が許可され、ドラッグ操作されている時と同様の信号を出力することとなり■へ進む(ステップ2.1)。
【0024】「フローチャート(6)」:いずれかのセンサに入力があるかどうか、すなわち操作されているかどうかを判断し、操作されている時は■へ戻る。操作されていない時は、所定時間以上の無操作状態が続いたことが確認され、クリックボタンが離された時と同様の信号を出力し■へ戻る(ステップ3.1)。
【0025】 以上のような制御を行うプログラムを記録した記録媒体をポインティングデバイスに組み込むことにより、1つの操作部を操作することで、ポインタの移動、クリック操作およびドラッグ操作が可能になる。上記のようなポインタ制御方法は、ポインタ制御プログラムにより実現され、記録媒体に記録して提供される。
【0026】
【発明の効果】本発明の制御方法を用いることによって、ポインティングデバイスに設けられた一つの操作部の操作で、ポインタの移動操作、クリック操作およびドラッグ操作を効率良く実現できるので、指一本での快適な操作が可能になる。またこのポインティングデバイスは構成が簡単で小型化が可能であるため、小型電子機器、携帯電子機器にも使用することができる。
【出願人】 【識別番号】000237020
【氏名又は名称】ポリマテック株式会社
【出願日】 平成12年10月3日(2000.10.3)
【代理人】 【識別番号】100071098
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 省躬
【公開番号】 特開2002−108556(P2002−108556A)
【公開日】 平成14年4月12日(2002.4.12)
【出願番号】 特願2000−304152(P2000−304152)