| 【発明の名称】 |
キーボード装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 英樹
【氏名】西島 章夫
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| 【要約】 |
【課題】透明キーボードにおける裏面側からの美観にも優れたキーボード装置の構成を提供する。
【解決手段】本発明のキーボード装置は、支持板6の上方に複数のキートップ2が配置されたキーボード本体3と、支持板6の裏面側に配置された制御用基板と、制御用基板を覆うように支持板6の裏面側に配置されたシールドケース8と、キーボード本体3、制御用基板およびシールドケース8を収容し、裏面側が透明樹脂で形成されたケースとを備えている。そして、支持板6の裏面に樹脂シート9が配置され、樹脂シート9が、その裏面側に位置するシールドケース8の縁に対応する領域を除く領域で支持板6に接着されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 支持板の上方に複数のキートップが配置されたキーボード本体と、前記支持板の裏面側に配置された制御用基板と、該制御用基板を覆うように前記支持板の裏面側に配置された遮蔽部材と、前記キーボード本体、前記制御用基板および前記遮蔽部材を収容し、少なくとも裏面側が透明樹脂または半透明樹脂で形成されたケースとを備えてなり、前記支持板の裏面に樹脂シートが配置され、該樹脂シートが、その裏面側に位置する前記遮蔽部材の縁に対応する領域を少なくとも除く領域で前記支持板に接着されていることを特徴とするキーボード装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、キーボード装置に関し、特に透明なケースを備えたキーボード装置に好適な構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】最近、デザイン性を重視したキーボードの一例として、上ケース、下ケース、キートップ等の外観に現れる部材を透明樹脂または半透明樹脂で形成したキーボードが提供されている。この種のキーボードはその外観が透明または半透明でキーボード本体の内部構造が透けて見えるようになっており、デザイン性に優れたものである。 【0003】図1はこの種のキーボード装置の一構成例を示すものである。このキーボード装置1は、多数のキートップ2が取り付けられたキーボード本体3と、これを内部に収容するケースとを有している。ケースは、キーボード本体3の表面側を覆うとともにキートップ2を露出させる窓部4aを有する上ケース4と、キーボード本体3の裏面側を覆う下ケース5を組み合わせた構造となっている。この例では、上ケース4と下ケース5が透明樹脂で形成されている。キーボード本体3のキートップ2は金属製の支持板6の上に支持されている。 【0004】さらに、キーボード本体3の下面には、コンピュータ本体等との間での各種信号のやりとりを制御する制御用基板7が配置されている。そして、制御用基板7からの信号の漏出、もしくは制御用基板7への外乱の影響を遮蔽するために、上方が開口したシールドケース8がキーボード本体3の裏面側から制御用基板7を覆うように取り付けられている。この時、シールドケース8の底板は下ケース5の底面上に接した状態で支持板6および下ケース5に固定される。また、支持板6の裏面には下ケース5に面する側に塗装を施した樹脂シート9が貼付されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のキーボード装置の場合、上ケース4に加えて下ケース5も透明樹脂で形成されており、キーボード装置の裏面側からはキーボード本体3の裏面やシールドケース8等が見えることになる。そのため、デザイン性を追求したキーボードとしては、使用者がキーボードの裏面側から見た際の色や見栄えなどにも気を配って設計されている。例えば支持板6の裏面に塗装を施した樹脂シート9を貼付したのもそのためであり、樹脂シート9の塗装の色調とシールドケース8の色調を合わせて色彩に統一感を持たせたり、樹脂シート9により支持板6の裏面にある各種部材固定用のネジを覆い隠すようにしている。 【0006】しかしながら、個々のキーボード装置を見ると、シールドケースの製作上の寸法ばらつき、支持板の微小な反りなどが発生することは避けられず、これらに起因して、図4のキーボード装置の断面図に示すように、シールドケース8の縁と支持板6(樹脂シート9)との間にわずかな隙間(符号Sで示す)が生じる場合があり、その隙間Sの存在がキーボード装置を裏面側から見た際の美観を損ねていた。 【0007】そこで、上記の隙間を生じさせないためには、シールドケースの側板の高さを従来よりも若干大きめに設計、作製することが考えられた。ところが、シールドケースを大きめにすると、今度は支持板とシールドケースとの接触箇所でこれら部材同士が干渉してしまう。その結果、密着すべき箇所が浮いてしまったり、逆に、強引に密着させようとすると無理な力が加わって各部材が歪む、等の問題が生じることになる。 【0008】本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、キーボード本体の支持板の裏面とシールドケースの縁との間に隙間が生じることなく、透明キーボードにおける裏面側からの美観にも優れたキーボード装置の構成を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明のキーボード装置は、支持板の上方に複数のキートップが配置されたキーボード本体と、前記支持板の裏面側に配置された制御用基板と、該制御用基板を覆うように前記支持板の裏面側に配置された遮蔽部材と、前記キーボード本体、前記制御用基板および前記遮蔽部材を収容し、少なくとも裏面側が透明樹脂または半透明樹脂で形成されたケースとを備えてなり、前記支持板の裏面に樹脂シートが配置され、該樹脂シートが、その裏面側に位置する前記遮蔽部材の縁に対応する領域を少なくとも除く領域で前記支持板に接着されていることを特徴とする。 【0010】すなわち、本発明のキーボード装置は、要点のみを言い換えると、支持板の裏面を覆う樹脂シートがその下方に位置する遮蔽部材の縁に対応する領域では支持板に接着されていないことを特徴とするものである。この構成によれば、遮蔽部材の縁に対応する領域では樹脂シートが支持板に密着せず、支持板から若干浮いた状態となる。その結果、例えば遮蔽部材の寸法が小さめに製造された場合、あるいは支持板の一部が若干凹んだ状態となった場合など、従来であれば隙間ができる状況であっても、樹脂シートと遮蔽部材の縁との接触部分に隙間ができることなく、裏面側からの美観にも優れたキーボード装置を提供することができる。製造ばらつきにより生じる隙間はたかだか0.1〜0.5mm程度であるから、支持板からの樹脂シートの浮きによって充分に補うことができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。図2は本実施の形態のキーボード装置を裏面側から見た図、図3は同キーボード装置の断面図である。本実施の形態のキーボード装置の構成部材は図1に示す従来のものと全く共通であるので、全体構成については図1を用いて説明する。以下の説明では、キーボードの使用状態において使用者から見た奥側を「キーボードの奥側」、手前側を「キーボードの手前側」と記す。 【0012】本実施の形態のキーボード装置1は、図1に示すように、多数のキートップ2が取り付けられたキーボード本体3と、これを内部に収容、保持するケースとを有している。ケースは、キーボード本体3の上面側を覆うとともに多数のキートップ2を露出させる窓部4aを有する上ケース4と、キーボード本体3の下面側を覆う下ケース5とを組み合わせた構造となっている。ここでは、上ケース4、下ケース5ともに透明性の樹脂で形成されている。キーボード本体3はキートップ2を支持する金属製の支持板6を有しており、支持板6の下面にはポリカーボネート等の樹脂材の表面に塗装を施した樹脂シート9が貼付されている。また本実施の形態の場合、支持板6はキーボード装置を側方から見て裏面側に凸となる方向にわずかに湾曲している。 【0013】さらに、キーボード本体3の下面には、コンピュータ本体等との間での各種信号のやりとりを制御する制御用基板7が配置されている。そして、制御用基板7からの信号の漏出、もしくは制御用基板7への外乱の影響を遮蔽するために、アルミニウム等の金属からなる上方が開口したシールドケース8(遮蔽部材)が、キーボード本体3の裏面側から制御用基板7を覆うように取り付けられている。この場合、シールドケース8の底板は、下ケース5の底面上に接した状態で支持板6および下ケース5にネジ止めにより固定されている。 【0014】制御用基板7はキーボード本体3の奥側に配置されている。図2に示すように、制御用基板7が配置される部分でキーボード本体3の支持板6は奥側に張り出しており(張り出し部を符号6aで示す)、樹脂シート9は制御用基板7が配置される部分を避けるように切り欠かれている(切り欠き部を符号9aで示す)。また、制御用基板7を覆うシールドケース8の縁の部分(輪郭)はキーボード本体3の手前側で樹脂シート9上に位置している。そして、従来の構造では樹脂シート9の全面が支持板6に接着されていたのに対し、本実施の形態の場合、樹脂シート9は、シールドケース8の縁からある程度の寸法だけ外側にある境界線(図中実線Lで示す)を境としてシールドケース8がある側の領域(非接着領域)では支持板6に接着されておらず、反対側の領域(接着領域)で接着剤により支持板6に接着されている(接着領域を図2中の斜線部の領域で示す)。 【0015】従来の構造では、図4に示すように、樹脂シート9がその全面で支持板6に接着されていたため、例えばシールドケース8の寸法(高さ)が小さめに製造された場合、あるいは支持板6の一部(シールドケース8の縁と接する部分の近傍)が若干凹んだ状態となった場合などにシールドケース8と樹脂シート9の間に隙間Sが生じていた。 【0016】これに対して本実施の形態の場合、図3に示すように、シールドケース8の縁の上方に位置する部分では樹脂シート9が支持板6に接着されていないので、樹脂シート9が支持板6から多少浮いた状態になっている(図3中の符号Mで示す部分)。しかも、支持板6は裏面側に凸となる方向に湾曲している一方で、ポリカーボネート製の樹脂シート9がある程度の弾性を持っているので、この樹脂シート9が持つバネ性によって樹脂シート9自身は支持板6から離れる方向に平坦になろうとする。したがって、本実施の形態の構成によれば、シールドケース8の寸法が小さめだったり、支持板6の一部が凹んだりして従来であれば隙間が生じる場合であっても、支持板6自体とシールドケース8の縁は密着していなくても、樹脂シート9とシールドケース8の縁は密着することになり、この部分に隙間が生じることはない。これにより、キーボード装置1を裏面から見ても支持板6の裏面とシールドケース8との間に隙間が見えることなく、裏面側からの美観も良好でデザイン性に優れたキーボードを提供することができる。 【0017】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば各種部材の構成材料、形状等の具体的な記載に関しては適宜変更が可能である。 【0018】 【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明によれば、裏面側からの美観も良好でデザイン性に優れたキーボード装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月26日(2000.9.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−108539(P2002−108539A) |
| 【公開日】 |
平成14年4月12日(2002.4.12) |
| 【出願番号】 |
特願2000−292919(P2000−292919) |
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