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【発明の名称】 地図情報付加装置及び方法並びにシステム
【発明者】 【氏名】飯田 祥一

【要約】 【課題】受信者及び送信者に負担をかけずに、受信者が送信者からの電子メールに記載されたテキスト上の住所についての地図情報を容易に得ることができる地図情報付加装置及び方法並びにシステムを提供する。

【解決手段】情報通信ネットワークに繋がった送信者端末と受信者端末との間には、地図情報付加装置9が設けられ、検索部13の抽出部17が送信者からの電子メールのテキストの文字データから住所情報と予想される文字データを抽出し、決定部19が抽出された文字データのうちから広い地域から狭い地域の順番で文字データを特定して住所情報を決定し、これにより住所情報の検索が行なわれたので、リンク付与部15が地図データベース11内の住所情報に対応する地図情報へのアクセスのためのリンクを付けて、受信者は、受信者端末7で受信した電子メールを地図情報へのアクセスが可能になった形で画面上で閲覧できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送信者から情報通信ネットワークを介して受信者に送られる電子メールから地図情報へのアクセスを可能にする地図情報付加装置であって、前記電子メールのテキストの文字データから住所を特定する住所関連情報を検索する検索手段と、前記検索された住所関連情報に対して対応する地図情報へのアクセスを可能にしたリンクを付与するリンク付与手段とを備えた、地図情報付加装置。
【請求項2】 前記地図情報は、地図データベースに蓄積された地図データである、請求項1記載の地図情報付加装置。
【請求項3】 前記住所関連情報は郵便番号を含む住所情報である、請求項1又は2記載の地図情報付加装置。
【請求項4】 前記検索手段は、前記電子メールのテキストの文字データから前記住所情報と予想される文字データを抽出する抽出手段と、前記抽出された文字データのうちから広い地域を表す文字データを特定し、次に狭い地域を表す文字データを特定して前記住所情報を決定する決定手段とを備える、請求項3記載の地図情報付加装置。
【請求項5】 前記住所情報と予想される文字データは、都道府県の文字データ、市区郡の文字データ、町村の文字データ及び丁目番地を含む数字の文字データであり、前記広い地域の文字データは都道府県の文字データ及び市区郡の文字データであり、狭い地域の文字データは町村の文字データ及び丁目番地を含む数字の文字データである、請求項4記載の地図情報付加装置。
【請求項6】 前記丁目番地を含む数字の文字データには、マンション、アパート又はビルの棟数、階数あるいは号数その他の文字データが含まれ、前記決定手段は、前記丁目番地に相当する数字の文字データがあれば特定し、前記丁目番地に相当する数字以外の数字の文字データは特定せず、前記丁目番地に相当する数字の文字データがなければ町村の文字データまでを特定する、請求項5記載の地図情報付加装置。
【請求項7】 前記検索手段は、住所データが蓄えられた住所データベースと、前記電子メールのテキストの文字データから前記住所データベースに蓄積された住所データに合致すると予想されかつ前記住所情報と予想される文字データを抽出する抽出手段と、前記抽出された文字データを前記住所データベースに蓄えられた住所データと比較して前記住所情報を決定する決定手段とを備える、請求項3記載の地図情報付加装置。
【請求項8】 前記送信者から情報通信ネットワークを介して受信者に送られる電子メールは、前記住所情報の文字データがタグで住所情報以外の文字データと区別されたテキストで記載されており、前記検索手段は、前記タグで区別された文字データを判別する判別手段と、前記判別された文字データを住所情報として決定する決定手段とを備える、請求項3記載の地図情報付加装置。
【請求項9】 前記住所関連情報は電話番号情報であり、前記検索手段は、住所を特定する電話番号データが蓄積された電話番号データベースと、前記電子メールのテキストの文字データから前記電話番号データベースに蓄積された電話番号データに合致すると予想されかつ電話番号情報と予想される文字データを抽出する抽出手段と、前記抽出された文字データを前記電話番号データベースに蓄えられた電話番号データと比較して前記電話番号情報を決定する決定手段とを備える、請求項1又は2記載の地図情報付加装置。
【請求項10】 前記住所関連情報は社名を含む施設名情報であり、前記検索手段は、住所を特定する施設名データが蓄積された施設名データベースと、前記電子メールのテキストの文字データから前記施設名データベースに蓄積された施設名データに合致すると予想されかつ前記施設名情報と予想される文字データを抽出する抽出手段と、前記抽出された文字データを前記施設名データベースに蓄えられた施設名データと比較して前記施設名情報を決定する決定手段とを備える、請求項1又は2記載の地図情報付加装置。
【請求項11】 送信者から情報通信ネットワークを介して受信者に送られる電子メールから地図情報へのアクセスを可能にする地図情報付加方法であって、前記電子メールのテキストの文字データから住所を特定する住所関連情報を検索し、前記検索された住所関連情報に対応する地図情報へのアクセスを可能にするリンクを付与する、地図情報付加方法。
【請求項12】 情報通信ネットワークと、前記情報通信ネットワークに接続されて電子メールを送信可能な端末と、前記情報通信ネットワークに接続されて前記電子メールを受信可能な端末と、前記情報通信ネットワークに接続されて前記電子メールから地図情報へのアクセスを可能にする請求項1から10のいずれかに記載の地図情報付加装置とを備えた、地図情報付加システム。
【請求項13】 前記送信可能な端末又は前記受信可能な端末は、携帯電話又はPHSである、請求項12記載の地図情報付加システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地図情報付加装置及び方法並びにシステムに関し、特に送信者から情報通信ネットワークを介して受信者に送られる電子メールから地図情報へのアクセスを可能にする地図情報付加装置及び方法並びにシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年急速に普及しているインターネットなどの情報通信ネットワークを利用して地図情報を携帯などの端末で画面表示させるには、利用者が、端末に入力画面を表示させ、テキスト入力ボックスに郵便番号及び住所を入力し、検索する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子メールのやり取りが行なわれる際に、そのテキストには住所に関する記載がなされる場合がある。例えば、どこかに出かけるときの集合場所である。このような電子メールでは、送信者は単なる文字のテキストで記載しているのが通常であるため、受信者は、その場所が分からないならば書籍の地図を広げたり、上記のような検索をして地図情報を端末の画面上に表示させるなどの行為を行って確認する必要がある。このような行為は、受信者にとって負担である。
【0004】一方、送信者が受信者に上記負担をかけないようにしようと思えば、送信者が電子メール送信前に予め上記のような地図情報の検索を行って、その結果のURL情報をリンク先としてHTML形式で電子メールに記載しておいたりする必要がある。このような行為は、今度は送信者にとって負担である。
【0005】そこで、本発明の目的は、受信者及び送信者に負担をかけずに、受信者が送信者からの電子メールに記載されたテキスト上の住所についての地図情報を容易に得ることができる地図情報付加装置及び方法並びにシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、送信者から情報通信ネットワークを介して受信者に送られる電子メールから地図情報へのアクセスを可能にする地図情報付加装置であって、前記電子メールのテキストの文字データから住所を特定する住所関連情報を検索する検索手段と、前記検索された住所関連情報に対して対応する地図情報へのアクセスを可能にしたリンクを付与するリンク付与手段とを備えたものである。
【0007】したがって、送信者からの電子メールのテキストの文字データから住所を特定する住所関連情報を検索し、対応する地図情報へのアクセスが可能なリンクを付与することで、受信者は受信した電子メールを地図情報へのアクセスが可能になった形で端末画面上で閲覧できる。
【0008】請求項2にかかる発明は、請求項1において、前記地図情報が地図データベースに蓄積された地図データであるものである。
【0009】したがって、地図データベースに蓄積された地図データを使用するので、例えば、縮尺が異なる種々の地図データを用意するなど地図データの蓄積を充実させて汎用性を向上させることもできる。
【0010】請求項3にかかる発明は、請求項1又は2において、前記住所関連情報が郵便番号を含む住所情報であるものである。
【0011】したがって、住所を直接的に表す住所情報からの地図情報へのリンクを付与できる。
【0012】請求項4にかかる発明は、請求項3において、前記検索手段が、前記電子メールのテキストの文字データから前記住所情報と予想される文字データを抽出する抽出手段と、前記抽出された文字データのうちから広い地域を表す文字データを特定し、次に狭い地域を表す文字データを特定して前記住所情報を決定する決定手段とを備えるものである。
【0013】したがって、電子メールのテキストの文字データから住所情報と予想される文字データを抽出し、広い地域を表す文字データから狭い地域を表す文字データの順番で特定し、抽出漏れを防ぎながら効率的な特定の絞込みを行って住所情報を決定できる。
【0014】請求項5にかかる発明は、請求項4において、前記住所情報と予想される文字データが、都道府県の文字データ、市区郡の文字データ、町村の文字データ及び丁目番地を含む数字の文字データであり、前記広い地域の文字データが都道府県の文字データ及び市区郡の文字データであり、狭い地域の文字データが町村の文字データ及び丁目番地を含む数字の文字データであるものである。
【0015】したがって、まずは都道府県及び市区郡という広域的な絞込みを行い、次に町村及び丁目番地という局所的な絞込みを行い、住居表示区分に沿った抽出と絞込みを行って住所情報を決定できる。
【0016】請求項6にかかる発明は、請求項5において、前記丁目番地を含む数字の文字データには、マンション、アパート又はビルの棟数、階数あるいは号数その他の文字データが含まれ、前記決定手段が、前記丁目番地に相当する数字の文字データがあれば特定し、前記丁目番地に相当する数字以外の数字の文字データは特定せず、前記丁目番地に相当する数字の文字データがなければ町村の文字データまでを特定するものである。
【0017】したがって、抽出される数字の文字データのうち丁目番地以外のマンション、アパート又はビルの棟数、階数あるいは号数その他の文字データは特定せず、地図情報で必要な丁目番地の文字データのみを特定し、丁目番地に相当する数字の文字データがなければ町村の文字データまでを特定して、地図情報のリンクに必要な住所情報を不必要な特定を排除しつつ可能な限り詳細に決定している。
【0018】請求項7にかかる発明は、請求項3において、前記検索手段が、住所データが蓄えられた住所データベースと、前記電子メールのテキストの文字データから前記住所データベースに蓄積された住所データに合致すると予想されかつ前記住所情報と予想される文字データを抽出する抽出手段と、前記抽出された文字データを前記住所データベースに蓄えられた住所データと比較して前記住所情報を決定する決定手段とを備えるものである。
【0019】したがって、住所データベースに蓄積された住所データに合致すると予想されかつ住所情報と予想される文字データを抽出し、住所データベースに蓄積された住所データを利用して直接的に住所情報を決定し、文字データの抽出量を抑えつつ、住所データベースに蓄えられた住所データという情報資源を利用した住所情報の決定を行える。
【0020】請求項8にかかる発明は、請求項3において、前記送信者から情報通信ネットワークを介して受信者に送られる電子メールは、前記住所情報の文字データがタグで住所情報以外の文字データと区別されたテキストで記載されており、前記検索手段は、前記タグで区別された文字データを判別する判別手段と、前記判別された文字データを住所情報として決定する決定手段とを備えるものである。
【0021】したがって、例えば、珍しい住所などの理由で請求項4項から7項までの発明では住所情報の決定が困難な場合でも、送信者が住所情報の文字データをタグで住所情報以外の文字データと区別したテキストを記載することで、住所情報の文字データを確実にURL情報に変換してリンクを付与できる。
【0022】請求項9にかかる発明は、請求項1又は2において、前記住所関連情報が電話番号情報であり、前記検索手段が、住所を特定する電話番号データが蓄積された電話番号データベースと、前記電子メールのテキストの文字データから前記電話番号データベースに蓄積された電話番号データに合致すると予想されかつ電話番号情報と予想される文字データを抽出する抽出手段と、前記抽出された文字データを前記電話番号データベースに蓄えられた電話番号データと比較して前記電話番号情報を決定する決定手段とを備えるものである。
【0023】したがって、電話番号データベースに蓄積された電話番号データに合致すると予想されかつ住所情報と予想される文字データを抽出し、電話番号データベースに蓄積された電話番号データを利用して実質的に住所情報に等価な間接的に住所を特定する電話番号情報を決定し、文字データの抽出量を抑えつつ、電話番号データベースに蓄えられた電話番号データという情報資源を利用した住所情報の決定を行える。
【0024】請求項10にかかる発明は、請求項1又は2において、前記住所関連情報が社名を含む施設名情報であり、前記検索手段が、住所を特定する施設名データが蓄積された施設名データベースと、前記電子メールのテキストの文字データから前記施設名データベースに蓄積された施設名データに合致すると予想されかつ前記施設名情報と予想される文字データを抽出する抽出手段と、前記抽出された文字データを前記施設名データベースに蓄えられた施設名データと比較して前記施設名情報を決定する決定手段とを備えるものである。
【0025】したがって、施設名データベースに蓄積された施設名データに合致すると予想されかつ施設名情報と予想される文字データを抽出し、施設名データベースに蓄積された施設名データを利用して住所情報に実質的に等価な間接的に住所を特定する施設名情報を決定し、文字データの抽出量を抑えつつ、施設名データベースに蓄えられた施設名データという情報資源を利用した住所情報の決定を行える。
【0026】請求項11にかかる発明は、送信者から情報通信ネットワークを介して受信者に送られる電子メールから地図情報へのアクセスを可能にする地図情報付加方法であって、前記電子メールのテキストの文字データから住所を特定する住所関連情報を検索し、前記検索された住所関連情報に対応する地図情報へのアクセスを可能にするリンクを付与するものである。
【0027】したがって、請求項1と同様に、送信者からの電子メールのテキストの文字データから住所を特定する住所関連情報を検索し、対応する地図情報へのアクセスが可能なリンクを付与することで、受信者は受信した電子メールを地図情報へのアクセスが可能になった形で端末画面上で閲覧できる。
【0028】請求項12にかかる発明は、情報通信ネットワークと、前記情報通信ネットワークに接続されて電子メールを送信可能な端末と、前記情報通信ネットワークに接続されて前記電子メールを受信可能な端末と、前記情報通信ネットワークに接続されて前記電子メールから地図情報へのアクセスを可能にする請求項1から10のいずれかに記載の地図情報付加装置とを備えたものである。
【0029】したがって、請求項1から10のいずれかの地図情報付加装置が用いられて、情報通信ネットワークを利用した際の電子メール送信者及び受信者の利便性が向上するシステムが得られる。
【0030】請求項13にかかる発明は、請求項12において、前記送信可能な端末又は前記受信可能な端末が携帯電話又はPHSであるものである。
【0031】したがって、近年急速に普及していて移動に適したモバイルの携帯電話又はPHSにおける電子メール送信者及び受信者の利便性が向上する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0033】図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる地図情報付加システムの概略ブロック図であり、図2は、図1の地図情報付加装置の内部構成を示したブロック図である。
【0034】図1の地図情報付加システム1は、インターネットなどの情報通信ネットワーク3に接続した送信者端末5及び受信者端末7を備え、送信者端末5と受信者端末7との間に設けられる地図情報付加装置9も備える。
【0035】地図情報付加装置9は、送信者端末5から受信者端末7に送られるためにメールサーバにある電子メールを読みに行くリモートメールサーバであり、メールの内容を例えばコンパクトHTML形式にして受信者端末7の画面上に表示する処理を行う。さらに、この地図情報付加装置9は、メール本文テキストをそのまま表示するのではなく、郵便番号や住所などの住所情報を検索して自動的にリンクを付ける処理を行い、その結果を受信者端末7の画面上に例えばコンパクトHTML形式で表示する。従って、受信者は、受信した電子メールを地図情報へのアクセスが可能になった形で端末画面上で閲覧できる。
【0036】ここで、送信者端末5及び受信者端末7双方の一例としては、電子メールの送受信が可能で、近年急速に普及していて移動に適したモバイル、例えば携帯電話やPHSが挙げられる。
【0037】図2を参照して、地図情報付加装置9についてさらに説明する。この地図情報付加装置9は、地図データベース11と、検索部13と、リンク付与部15とを備える。地図データベース11には、数種類の縮尺に対応する地図データが蓄積されている。
【0038】検索部13は、抽出部17と、決定部19とを備え、送信者端末5から受信した電子メールのテキストの文字データから住所を特定する郵便番号を含む住所情報を検索する。特に、抽出部17は、電子メールのテキストの文字データから住所情報と予想される文字データを抽出し、決定部19は、抽出された文字データのうちから広い地域を表す文字データを特定し、次に狭い地域を表す文字データを特定して住所情報を決定し、住所情報の検索が終了する。
【0039】リンク付与部15は、地図データベース11に蓄積された地図データから検索された住所情報に対応する地図情報を取り出し、住所情報から地図情報へのアクセスを可能にしたリンクを付与する。
【0040】図3は、図2の地図情報付加装置の動作を説明するためのフローチャートであり、図4は、送信者端末から送信された電子メールのテキストを画面に示した図である。図5は、受信者端末で受信した電子メールのテキストから地図情報が得られる状態を説明するための図であり、特に、図5(a)は、受信者端末で受信した電子メールのテキストを画面に示した図であり、図5(b)は、縮尺選択画面を示した図であり、図5(c)は、地図情報が表示された地図表示画面を示した図である。
【0041】図3のステップST1において、電子メールのテキストから、住所情報と予想される文字データとして、都道府県の文字データ及び市区郡の文字データ及び町村の文字データ及び数字の文字データまでが切り出されて抽出される。すなわち、図4の電子メールのテキストでは、「東京都八王子市小宮町7−77」までが切り出されて抽出される。
【0042】ステップST2において、都道府県の文字データ及び市区郡の文字データと、それに続く文字データとが分けられ、まずは都道府県の文字データ及び市区郡の文字データという絞込みがかけられて広域的な特定が行なわれる。すなわち、図4の電子メールのテキストでは、「東京都八王子市」までが特定される。
【0043】ステップST3において、都道府県の文字データ及び市区郡の文字データに続く文字データのうちに丁目番地に相当する文字データがあれば、丁目番地に続く文字データが切り捨てられる。このような処理を行うのは、ステップST1において数字の文字データを切り出して抽出するようにしており、この数字の文字データには、丁目番地の他、マンション、アパート又はビルの棟数、階数あるいは号数などの他の数字の文字データも含まれ、住所情報として必要な丁目番地までを特定するためには、その他の数字の文字データを排除する必要があるからである。したがって、図4の電子メールのテキストでは、「小宮町7−77」までが特定される。
【0044】ステップST4において、丁目番地に相当する数字の文字データや数字の文字データ自体がなければ町村までの文字データが特定され、町村に続く文字データが切り捨てられる。これは、丁目番地以降を特定できないならば、町村の文字データの段階で特定を終了させるためである。図4の電子メールのテキストは、この場合には該当しない。
【0045】以上のようにして、丁目番地が特定できる場合は丁目番地まで、丁目番地が特定できない場合は町村までが特定される。
【0046】このように、まずは、広い地域を表す文字データを特定し、次に狭い地域を表す文字データを特定することで、抽出漏れを防ぎながら効率的な特定の絞込みを行うことができる。しかも、都道府県及び市区郡という広域的な絞込み、次に町村及び丁目番地という局所的な絞込みを行い、住居表示区分に沿った抽出と絞込みが行なわれる。したがって、最終的な住所情報の決定は、正確、すばやくかつスムーズに行なわれる。
【0047】ステップST5において、ステップST4までの処理で住所情報となる文字データの特定が行なわれたので、特定された文字データが住所情報として決定されて検索が終了する。ステップST6において、住所情報から地図情報へアクセスするためのリンクが付与される。このようなリンクによって電子メールは地図情報が付加された形で受信者端末7の画面上に表示される。
【0048】以下、図5を用いて、このリンクで受信者端末7にどのような画面が得られるかを説明する。
【0049】まず、図5(a)に示すように、図4と同じ内容のテキストが受信者端末7である携帯端末の画面30に表示されている。そして、地図情報にリンクしている住所、ここでは「東京都八王子市小宮町7−77」を選択して地図情報を得ようとすると、図5(b)に示すように、画面30には縮尺選択を行える状態が表示される。1/12500を標準として計7種類の縮尺選択が行えて、いずれかの縮尺を選択して地図表示を実行すると、図5(c)に示すように、地図データベース11内の地図データのうちで選択された縮尺に対応する地図情報が画面30に表示される。なお、テキストからの住所の検索で町村までしか特定できなかった場合には、縮尺選択画面の前に、丁目番地の選択が可能な画面が表示されるようにしてもよい。
【0050】また、画面30では、郵便番号である「〒123−4567」にも、住所とは別にリンクが付けられている。以下、処理について簡単に説明する。第1に「〒」又は「郵便番号」で始まり、第2に「:」「:」「半角スペース」又は「なにもないか」で、第3に3桁の数字(全角若しくは半角)又は3桁の数字及び「−」「-」及び4桁の数字という文字データを検索している。そして、一致する郵便番号の数字部分にリンクが付けられている。
【0051】具体的には、郵便番号125、郵便番号125-2563、郵便番号125−2563、郵便番号:180-9635、〒125、〒192-0364などがメール本文中にあると、この数字部分に自動的にリンクが付けられる。
【0052】このようなリンクである図5(a)の「123−4567」がクリックされると、郵便番号と住所が関連付けられたデータベースにより、図5(b)の画面が表示されるので、受信者は、受信者端末7の画面30上で、上記住所の場合と同様に、図5(c)のような地図情報を閲覧することができる。
【0053】以上のように、受信者は、受信した電子メールを地図情報へのアクセスが可能になった形で受信者端末7の画面30上で閲覧できるので、送信された電子メールのテキストを読んで住所を別途検索して地図情報を得ることなく、図5を用いて説明したように、リンク先にアクセスするだけで地図情報を得ることができる。
【0054】また、地図情報付加装置9が、送信者からの電子メールのテキストの文字データから住所を特定する住所情報を検索し、対応する地図情報へのアクセスが可能なリンクを付与するので、送信者も、電子メールに住所を検索して得た地図情報を明示する必要がない。
【0055】以上により、受信者及び送信者に負担がかからずに利便性が保たれたまま、受信者は容易に地図情報を得ることができる。そして、情報通信ネットワークを利用しているので、電子メール送信者及び受信者の利便性が向上し、多くの利用者による活用が期待できる。特に、端末として、近年急速に普及していて移動に適したモバイルの携帯電話又はPHSが用いられる場合には、利便性の向上が顕著になるので、より多くの利用者による活用が期待できる。
【0056】なお、住所情報は、住所のみでもよく、郵便番号のみでもよく、両者でもよい。そして、両者の場合において、上記のように別々のリンク付けを行ってもよいし、一括したリンク付けを行ってもよい。一括して行う場合は、詳細を特定できた住所情報での対応する地図情報へのアクセスを行えるようにすればよい。
【0057】図6、図7及び図8は、図3のフローチャートを詳細に示したフローチャートである。以下、住所の場合の処理の詳細を説明する。
【0058】ステップS1において、電子メールのテキストから住所情報と思われる部分の切り出しが行なわれる。ここで切り出される文字データの長さが最長マッチであり、都道府県+1〜6文字+市区郡+なんらかの文字+町村もしくは数字の文字データの切り出しが行なわれる。具体的には、電子メールのテキストに「東京都八王子市小宮町7丁目77番地」が記載されていたとすると、「東京都八王子市小宮町7丁目77」という文字データが切り出される。
【0059】ここで、1〜6文字を切り出しの基準にしたのは、市区郡の名前の部分が、港区(1文字)、新宿区(2文字)、八王子市(3文字)のように1文字から6文字の範囲に収まると考えられるため、7文字以上の場合を排除するためである。
【0060】また、なんらかの文字を切り出し基準としたのは、住居表示には多種多様な名称があり、絞り込みが困難なので、記号又は漢字などを含むなにかの文字という程度にする必要があるからである。
【0061】ステップS2において、切り出した文字データに文字以外の記号が存在していた場合は、文字以外の記号に続く文字データの切り捨てが行なわれる。これは、切り出した文字データを住所情報に絞り込むのに、不要な文字データを排除するためである。
【0062】ステップS3において、都道府県+1〜6文字+市区郡([$ad1]とする)までと、それ以外([$hstr]とする)を分ける。ステップS1の例では、[$ad1]には「東京都八王子市」が入り、[$ad2]には「小宮町7丁目77」が入る。
【0063】ステップS4において、都道府県か市区郡([$ad1])があるかが判定される。ない場合には、ステップS5に進んで、住所情報が検索不能だったので、リンクを付ける処理は行なわれず、処理を終了する。
【0064】都道府県か市区郡([$ad1])がある場合には、ステップS6に進んで、上記[$hstr]を、数字+丁目番地以前の文字([$ad2]とする)とそれ続く数字まで([$ad3]とする)に分ける。このように分けたのは、以下の処理では、町村以降をどこまで特定できるかが重要だからである。なお、後述の処理の便宜上、分けるための条件として、数字+丁目番地が2回以上繰り返されることも必要とする。したがって、ステップS1の例では、[$ad2]には「小宮町」が入り、[$ad3]には「7丁目77」が入るが、[$hstr]が「小宮町7丁目」の場合には、[$ad2]と[$ad3]は両者とも何も入らない。
【0065】ステップS7において、上記[$ad3]が数字の0で始まっているかが判定される。始まっている場合には、ステップS8に進み、電話番号ではないかと判断して、切り捨てる。すなわち、0丁目などは考えにくく、0から始まっている場合は、住所とともに併記された電話番号と判断した方が妥当だからである。
【0066】ステップS9において、上記[$ad3]には、何も入っていないかが判断される。入っていない場合は、ステップS10に進んで、もう一度、数字+丁目番地以前の文字を[$ad2]に、それに続く数字までを[$ad3]に分ける。ここでは、ステップS6では分けることができなかった[$hstr]が「小宮町7丁目」の場合でも、[$ad2]に「小宮町」が入り、[$ad3]に「7丁目」が入るが、[$hstr]が「小宮町7」の場合には、[$ad2]に「小宮町7」が入り、[$ad3]にはなにも入らない。そして、ステップS11に進んで、再度[$ad3]には何も入っていないかが判断される。
【0067】ステップS9及びステップS11において、[$ad3]に何か入っていると判断された場合には、図7のステップS12以降の処理に進み、ステップS11において、[$ad3]に再度何も入っていないと判断された場合には、図8のステップS18以降の処理に進む。
【0068】図7のステップS12では、統一した基準で表すために漢数字は普通の数字に変換され、ステップS13では、住所情報($addstr=$ad1+$ad2+$ad3)が決定される。また、ステップS13では、[$ad2]に含まれるスペースがあれば削除する微調整を行う。これは、ステップS1のなんらかの文字の中には、スペースも含めて考えているので、例えば入力ミスでテキストには「八王子 市」となってしまっている場合もあり得るからである。
【0069】ステップS14では、ステップS1で切り出した住所情報から、ステップS14で決定した住所情報を切り出して、残った情報を[$ad4]に入れる。このことについて説明する。テキストが「東京都八王子市小宮町7丁目77番地の7つ先の角で7時に・・・」だったとする。ステップS1の最初の切り出しで、「東京都八王子市小宮町7丁目77番地の7つ先の角で7」までが切り出される。その後の処理で、ステップS13では「東京都八王子市小宮町7丁目77」までが住所情報として決定される。そして、この場合において、「番地の7つ先の角で7」を[$ad4]に入れる処理を行う必要があるため、上記のような処理を行っている。
【0070】ステップS15において、統一した基準で表すため、[$ad3]内の数字を半角に変換し、丁目、番地などの形式を「−」で表す形に変換し、統一した基準での住所情報($addstr=$ad1+$ad2+$ad3)を決定して検索を終了する。
【0071】そして、ステップS16において、文字コードの変換とURLエンコードを行い([$addr])、ステップS17において、例えば<a href=”/cgi/imf?imf=$addr>$addrstr</a>$ad4のような地図情報へのリンクURLが作られる。なお、$ad4によって上記のような「番地の7つ先の角で7」は、住所情報の後に続く記載になる。
【0072】一方、図8のステップS18において、ステップS11までの処理を経ても残った[$hstr]に、スペース2文字以上、文字以外の記号などが存在していた場合は、それに続く文字データの切り捨ての処理が行なわれる。ここで、残っている文字データは、[$ad3]にも入らない文字データであり、住所情報とは考えにくいので、排除する処理を行っている。
【0073】ステップS19において、[$hstr]を数字以前の文字を[$ad2]とし、それに続く数字までを[$ad3]として分ける。すなわち、ステップS18の段階では、ステップS10及びS11の処理によって、例えば「小宮町7」「小宮町」「小宮町777」などの町村名に続いて、丁目番地になってない住所の場合や町村名がなくて数字だけの場合の処理状態なので、これを「小宮町」を[$ad2]とし、残りの数字を[$ad3]として分ける処理をしている。なお、もし数字がない場合には、[$ad2][$ad3]に分ける切り出しは行わないものとする。具体的には、[$hstr]が「小宮町」の場合には、[$ad2][$ad3]には何も入らない。
【0074】ステップS20において、[$ad2]に何か入っているかが判断され、入っていない場合はステップS21に進み、入っている場合はステップS24に進む。
【0075】ステップS21において、[$hstr]から、何らかの文字+町村を[$ad2]とし、それに続く文字データを[$ad4]に切り出して分ける処理が行なわれる。具体的には、[$hstr]が「小宮町」の場合に、[$ad2]に「小宮町」が入り、[$ad4]には何も入らない処理が行なわれる。また、[$hstr]が「小宮町周辺」の場合に、ステップS11までの処理で[$ad2]に「小宮町」が入り、[$ad4]には「周辺」が入る処理が行なわれる。
【0076】ステップS22において、[$ad2]に何か入っているかが判断される。入っている場合は、ステップS24に進み、入っていない場合はステップS23で、住所情報が検索不能だったので、リンクを付ける処理は行なわれず、処理を終了する。
【0077】ステップS24では、[$ad2]が全角である文字数、例えば15文字以上かが判断され、15文字以上の場合には、ステップS23に進んで、リンクを付ける処理は行なわれずに終了する。
【0078】ここで、ある文字数以上での判断を行ったのは、以下のような状態が考えられるからである。すなわち、テキストに住所が書かれているわけではなく、文章中に記載されている場合には、文章の一部とみなし、排除するようにしている。具体的には、「東京都八王子市で昨日開催された花火大会の場所は隣町」という文章があった場合、町という文字が入っているので、この文章全体が切り出されてしまう。そのため、このような文書の場合には、住所情報とせずに排除している。
【0079】そして、ステップS25では、ステップS13と同様に住所情報の決定が行なわれ、ステップS26、S27、S28では、それぞれ、ステップS14、S16、S17の処理が行なわれる。なお、ステップS26の[$ad4]は、上書きを行うことになる。
【0080】図9は、本発明の第2の実施の形態にかかる地図情報付加装置の検索部の内部構成を示したブロック図であり、図10は、図9の検索部の場合の装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0081】図9を参照して、図2の検索部13と異なる部分を説明する。検索部21は、住所データベース27と、抽出部23と、決定部25とを備える。
【0082】住所データベース27には、住所データが蓄積されている。抽出部23は、電子メールのテキストの文字データから住所データベース27に蓄積された住所データに合致すると予想されかつ住所情報と予想される文字データを抽出する。決定部25は、抽出された文字データを住所データベース27に蓄えられた住所データと比較して住所情報を決定する。
【0083】図10を参照して、動作について説明する。ステップT1において、都道府県及び市区郡の文字データが切り出され、住所データベース27内での検索が行なわれる。この検索は、抽出部23が電子メールのテキストから文字データを抽出して住所データベース27に蓄えられた住所データと比較することで行なわれる。この比較で合致する文字データがあれば、決定部25がその文字データを広域の住所情報として決定する。
【0084】ステップT2において、市区郡に続く文字データが切り出され、更に住所データベース27内での検索が行なわれる。この検索も、抽出部23が電子メールのテキストから文字データを抽出して住所データベース27に蓄えられた住所データと比較することで行なわれる。この比較で合致する文字データがあれば、決定部25がその文字データを局所の住所情報として決定する。
【0085】ステップT3において、住所データベース27の住所データに合致せずに残った丁目番地、その他の数字の文字データを地図URLに付ける形式への変換が行なわれ、具体的には「7丁目77番」が半角で「7−77」に変換されるなどである。ここまでの処理で、ステップT4に示すように、住所情報が決定され、住所情報の検索が終了する。
【0086】そして、ステップT5において、住所情報から地図情報へアクセスするためのリンク付けが行なわれる。
【0087】このように、住所データベース27に蓄積された住所データを利用して直接的に住所情報を決定することで、文字データの抽出量を抑えつつ、住所データベース27に蓄えられた住所データという情報資源を利用した住所情報の決定を行うことができる。したがって、文字データの抽出と絞込みを効率よく行うことができる。
【0088】図11は、本発明の第3の実施の形態にかかる地図情報付加装置の検索部の内部構成を示したブロック図であり、図12は、図11の検索部で必要とされる電子メールのテキストの一例であり、図13は、図11のテキストの文字データのうちの判別されて住所情報として検索された文字データが地図URLの形に変換された状態を示した図である。
【0089】図11を参照して、図2の検索部13と比較すると、図11の検索部31は、判別部33と、決定部35とを備える。以下、動作を説明する。
【0090】まず、電子メールのテキストは、図12の状態になっている。すなわち、住所情報に該当する部分には、送信者が予め識別するための特殊タグが付けられている。具体的には、郵便番号「123−4567」の<#ZIP><#>と、住所「東京都八王子市小宮町7−77」の<#ADDR><#>である。
【0091】判別部33は、このような特殊タグが付されている文字データを判別し、決定部35が判別された文字データを住所情報として決定する。そして、図13のような地図表示URL形式への変換が行なわれる。
【0092】このように、例えば、珍しい住所などの理由で住所情報の決定が困難な場合でも、送信者が住所情報の文字データをタグで住所情報以外の文字データと区別したテキストを記載することで、住所情報の文字データを確実にURL情報に変換してリンクを付与でき、送信者には多少の負担を強いるものの、受信者は負担なく確実に地図情報を得ることができる。
【0093】図14は、本発明の第4の実施の形態にかかる地図情報付加装置の検索部の内部構成を示したブロック図であり、図15は、図14の検索部の場合の装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0094】図14を参照して、図2の検索部13と異なる部分を説明する。検索部37は、電話番号データベース39と、抽出部41と、決定部43とを備える。
【0095】電話番号データベース39は、住所を特定する電話番号データを蓄積している。抽出部41は、電子メールのテキストの文字データから電話番号データベース39に蓄積された電話番号データに合致すると予想されかつ電話番号情報と予想される文字データを抽出する。決定部43は、抽出された文字データを電話番号データベース39に蓄えられた電話番号データと比較して電話番号情報を決定する。
【0096】図15を参照して、動作について簡単に説明する。ステップU1において、電子メールのテキストから電話番号の文字データである数字群が切り出され、切り出された電話番号が電話番号データベース39内で検索される。この検索は、抽出部41が電子メールのテキストから文字データを抽出して電話番号データベース39に蓄えられた電話番号データと比較することで行なわれる。
【0097】ステップU2において、検索された電話番号の文字データは、住所情報そのものではないが住所を特定できる住所関連情報であるため、電話番号情報として決定される。そして、ステップU3において、決定された電話番号情報から地図情報へアクセスするためのリンクが付けられる。
【0098】このようにして、図4の電子メールのテキストでは、「0123−77−7777」が検索されて、電話番号情報として決定される。
【0099】このように、電話番号データベース39に蓄積された電話番号データを利用して住所情報と実質的には等価な間接的に住所を特定する電話番号情報を決定し、しかも、電話番号データベース39に蓄えられた電話番号データという情報資源を利用した住所情報の決定を行うので、文字データの抽出量を抑えつつその抽出を効率よく行える。
【0100】なお、図4では、住所情報と電話番号情報の両者が検索されるが、送信者が設定により、電話番号には地図のリンクを付けないようにしておけば、住所情報のみへの地図情報のリンク付けが行える。この場合において、電話番号が選択された場合には、相手への電話がかけられるようにしておいてもよい。
【0101】図16は、本発明の第5の実施の形態にかかる地図情報付加装置の検索部の内部構成を示したブロック図である。
【0102】図16を参照して、図2の検索部13と異なる部分を説明する。検索部45は、施設名データベース47と、抽出部49と、決定部51とを備える。
【0103】施設名データベース47は、会社名を含むディズニーランドのような施設の住所を特定する施設名データを蓄積している。抽出部49は、電子メールのテキストの文字データから施設名データベース47に蓄積された施設名データに合致すると予想されかつ施設名情報と予想される文字データを抽出する。決定部51は、抽出された文字データを施設名データベース47に蓄えられた施設名データと比較して施設名情報を決定する。
【0104】動作は、図15の場合と類似しているので、簡単に説明する。まず、電子メールのテキストから施設名の文字データが切り出され、切り出された施設名が施設名データベース47内で検索される。この検索は、抽出部49が電子メールのテキストから文字データを抽出して施設名データベース47に蓄えられた施設名データと比較することで行なわれる。次に、検索された施設名の文字データは、住所情報そのものではないが住所を特定できる住所関連情報であるため、施設名情報として決定される。そして、決定された施設名情報から地図情報へアクセスするためのリンクが付けられる。
【0105】このように、施設名データベース47に蓄積された施設名データを利用して住所情報と実質的には等価な間接的に住所を特定する施設名情報を決定し、しかも、施設名データベース47に蓄えられた施設名データという情報資源を利用した住所情報の決定を行うので、文字データの抽出を抑えつつその抽出を効率よく行える。
【0106】なお、上記実施例では、抽出される数字の文字データのうち丁目番地以外のマンション、アパート又はビルの棟数、階数あるいは号数の文字データは特定せず、地図情報で必要な丁目番地の文字データのみを特定し、丁目番地に相当する数字の文字データがなければ町村の文字データまでを特定して、地図情報のリンクに必要な住所情報を不必要な特定を排除しつつ可能な限り詳細に決定しているが、これに限定されない。すなわち、2次元の地図情報では、上記の絞込みで決定されて検索された住所情報によって受信者の要望に適切に応えることができると考えられるが、さらに丁目番地より詳細な「号」まで必要であれば、そこまで特定できるような住所情報検索が行なわれればよい。さらに、2次元の地図情報におけるある「号」に対応して図示されたビルやアパート、マンション建物を選択すると、3次元の立体的な地図情報が得られるような場合には、さらに棟、階数、部屋の号数などのより詳細なものに対応させてもよい。
【0107】また、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術思想の範囲内において種々の変更が可能なのはいうまでもない。
【0108】
【発明の効果】請求項1、11の発明によれば、受信者は、受信した電子メールを地図情報へのアクセスが可能になった形で端末画面上で閲覧できるので、電子メールのテキストを読んで住所を別途検索して地図情報を得ることなく、リンク先にアクセスするだけで地図情報を得ることができる。また、送信者からの電子メールのテキストの文字データから住所を特定する住所関連情報を検索し、対応する地図情報へのアクセスが可能なリンクを付与するので、送信者も電子メールに住所を検索して得た地図情報を明示する必要がない。よって、受信者及び送信者に負担がかからずに利便性が保たれたまま、受信者は容易に地図情報を得ることができる。
【0109】請求項2の発明によれば、地図データベースに蓄積された地図データを使用して、例えば、縮尺が異なる種々の地図データを用意するなど地図データの蓄積を充実させて汎用性を向上させることもできるので、受信者の要望に十分に応えることのできる地図情報を付加できる。
【0110】請求項3の発明によれば、住所を直接的に表す住所情報から地図情報へのリンクを付与できるので、受信者は住所情報と地図情報のリンクを直接的なイメージで把握しながら地図情報へのアクセスを行える。
【0111】請求項4の発明によれば、電子メールのテキストの文字データから住所情報と予想される文字データを抽出し、広い地域を表す文字データから狭い地域を表す文字データの順番で特定して住所情報を決定して、抽出漏れを防ぎながら効率的な特定の絞込みを行うので、住所情報の決定を正確かつすばやく行える。
【0112】請求項5の発明によれば、まずは都道府県及び市区郡という広域的な絞込みを行い、次に町村及び丁目番地という局所的な絞込みを行い、住居表示区分に沿った抽出と絞込みを行うので、住所情報の決定をスムーズかつ正確に行える。
【0113】請求項6の発明によれば、抽出される数字の文字データのうち丁目番地以外のマンション、アパート又はビルの棟数、階数あるいは号数その他の数字の文字データは特定せず、地図情報で必要な丁目番地の数字の文字データのみを特定し、丁目番地に相当する数字の文字データがなければ町村の文字データまでを特定して、地図情報のリンクに必要な住所情報を不必要な特定を排除しつつ可能な限り詳細に決定しているので、リンクを正確に付けることができ、受信者の要望に適切に応えることができる。
【0114】請求項7の発明によれば、住所データベースに蓄積された住所データに合致すると予想されかつ住所情報と予想される文字データを抽出し、住所データベースに蓄積された住所データを利用して直接的に住所情報を決定し、文字データの抽出量を抑えつつ、住所データベースに蓄えられた住所データという情報資源を利用した住所情報の決定を行うので、文字データの抽出と絞込みを効率よく行うことができる。
【0115】請求項8の発明によれば、例えば、珍しい住所などの理由で請求項4項から7項までの発明では住所情報の決定が困難な場合でも、送信者が住所情報の文字データをタグで住所情報以外の文字データと区別したテキストを記載することで、住所情報の文字データを確実にURL情報に変換してリンクを付与でき、送信者には多少の負担を強いるものの、受信者は負担なく確実に地図情報を得ることができる。
【0116】請求項9の発明によれば、電話番号データベースに蓄積された電話番号データに合致すると予想されかつ住所情報と予想される文字データを抽出し、電話番号データベースに蓄積された電話番号データを利用して住所情報と実質的には等価な間接的に住所を特定する電話番号情報を決定し、電話番号データベースに蓄えられた電話番号データという情報資源を利用した住所情報の決定を行うので、文字データの抽出量を抑えつつその抽出を効率よく行える。
【0117】請求項10の発明によれば、施設名データベースに蓄積された施設名データに合致すると予想されかつ施設名情報と予想される文字データを抽出し、施設名データベースに蓄積された施設名データを利用して住所情報と実質的には等価な間接的に住所を特定する施設名情報を決定し、施設名データベースに蓄えられた施設名データという情報資源を利用した住所情報の決定を行うので、文字データの抽出量を抑えつつその抽出を効率よく行える。
【0118】請求項12の発明によれば、請求項1から10のいずれかの地図情報付加装置が用いられて、情報通信ネットワークを利用した際の電子メール送信者及び受信者の利便性が向上するシステムが得られ、多くの利用者が活用する情報通信システムを提供できる。
【0119】請求項13の発明によれば、近年急速に普及していて移動に適したモバイルの携帯電話又はPHSにおける電子メール送信者及び受信者の利便性が向上するシステムが得られ、より多くの利用者が活用する情報通信システムを提供できる。
【出願人】 【識別番号】500126833
【氏名又は名称】ネットビレッジ株式会社
【出願日】 平成12年9月13日(2000.9.13)
【代理人】 【識別番号】100102406
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 健二 (外3名)
【公開番号】 特開2002−91983(P2002−91983A)
【公開日】 平成14年3月29日(2002.3.29)
【出願番号】 特願2000−278199(P2000−278199)