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【発明の名称】 閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成装置及び作成方法
【発明者】 【氏名】服部 仁

【要約】 【課題】データファイルごとの閲覧ソフトウェアのインストールを排除し、リムーバブル記録メディアのみで閲覧作業を可能にすることを目的とする。

【解決手段】リムーバブル記録メディアに対してデータファイルを書き込む際、そのデータファイルに対応した閲覧ソフトウェアをリムーバブル記録メディアに書き込み、リムーバブル記録メディアにはデータファイルとそれに対応した閲覧ソフトウェアを書き込み、そのデータファイルを閲覧する際には、リムーバブル記録メディアに書き込まれた閲覧ソフトウェアを用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】データファイルを保存するためにリムーバブル記録メディアへの書き込み機構を備えた閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成装置であって、データファイルとそのデータファイルを表示させるための閲覧ソフトウェアとを1つの実行形式のファイルとして構成するファイル作成手段をメモリ領域に予め組み込んだことを特徴とする閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成装置。
【請求項2】データファイルをリムーバブル記録メディアに書き込む際、前記ファイル作成手段に基づいてデータファイルとそのデータファイルを表示させるための閲覧ソフトウェアとの1つの実行形式のファイルを作成してリムーバブル記録メディアに書き込むことを特徴とする請求項1に記載の閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成装置。
【請求項3】リムーバブル記録メディアに書き込むデータファイルを汎用コンピュータ上で閲覧するための閲覧ソフトウェアを有し、該閲覧ソフトウェアのコードを予めメモリ領域に組み込んだ閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成方法であって、リムーバブル記録メディアに対してデータファイルを書き込む際に、前記リムーバブル記録メディアを検索し、前記データファイルに対応した閲覧ソフトウェアがまだ書き込まれていない場合だけ前記装置のメモリ領域に予め組み込んだ前記閲覧ソフトウェアを前記リムーバブル記録メディアに書き込むことを特徴とする閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を電子化し、主に保管や提出をする目的でフロッピー(登録商標)ディスクなどのリムーバブル記録メディアにファイルとして書き込む装置に関し、特に、閲覧ソフトウェアを含んだ実行形式のファイルを作成し、そのファイル自身を起動させることにより、閲覧が可能になる閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるパソコンの普及はめざましく、紙の書類に代わって電子データでのやりとりを望む声が多い。例えば、確定申告などの官庁向け提出書類ではインターネット上のWebを利用する試みがなされていたり、学校においては課題レポートを電子データのファイル(データファイル)で提出しなければならない場合もある。
【0003】特に、工業計測の分野を考えると生産工程における各種データをチャートレコーダで記録し、そのデータ(チャート紙)を保管したり、官庁や客先に提出するという場面は数多い。近年ではその保管コストなどの問題から、各種データを電子化したいというニーズが高くなっている。
【0004】しかしながら、これらの計測器の出力データは計測器メーカー独自のファイルフォーマットで構成されている場合がほとんであり、またデータの改ざん防止などの観点から、そのフォーマットを一般化することは適切ではないと考える。この場合、データはハードディスクなどに代表される大容量ストレージデバイスあるいはフロッピーディスクに代表されるリムーバブル記録メディアに保存されることになるが、そのデータの閲覧にはメーカー独自のソフトウェアを使用する必要があり、通常、閲覧するコンピュータ上にそのソフトウェアをインストールせねばならないという問題をはらんでいる。
【0005】従来、書き込み装置が作成するファイルは非実行形式の「データファイル」であり、そのファイルの閲覧には、パソコン等の汎用コンピュータ上で動作する「閲覧ソフトウェア」が別途必要である。また書き込み装置でのファイル作成・書き込み動作概要としては、装置内のデータファイル作成アルゴリズムが上位アプリケーションからのファイル作成要求を受けると、既知であるファイルフォーマットに従ってデータファイルを作成し、リムーバブル記録メディア上に書き込むというものである。
【0006】従来のコンピュータ上での閲覧ソフトウェアの動作概要を図4に基づいて説明する。閲覧ソフトウェア21はコンピュータの記憶装置27に予めインストールされており、閲覧者の操作(11)によっての閲覧ソフトウェア21が記憶装置27からコンピュータの主要回路25に読み出され(12)、起動される。閲覧者の操作(13)により、リムーバブル記録メディア読み出し装置22によりデータファイル23が、コンピュータの主要回路25に読み込まれる(14)(コンピュータ上のオペレーティングシステムの機能によっては、操作(13)から動作(12)と(14)とを行うことが可能で、この場合上記(11)の操作は省略できる)。
【0007】そして、閲覧ソフトウェア21中のフォーマット解釈アルゴリズムが、閲覧ソフトウェア21に内包されているデータフォーマット部分を参照(15)してからデータファイル23を解釈(16)する。フォーマット解釈アルゴリズムが解釈したデータファイル23を閲覧ソフトウェア21中の表示・印刷などの処理を行う上位アプリケーションに渡す(17)。
【0008】このようにして、コンピュータの主要回路25に読み込まれている閲覧ソフトウェア21によってデータファイル23の閲覧作業を行う。また、データファイル23を閲覧するための閲覧ソフトウェア21がパソコン等の汎用コンピュータ上にインストールされていない場合は閲覧ソフトウェア21のインストールを行う。つぎにリムーバブル記録メディアをリムーバブル記録メディア読み出し装置22に挿入し、閲覧ソフトウェア21を起動し、閲覧したいデータファイル23を開いて閲覧作業という上記と同様の動作が行われることになる。
【0009】また、従来の書き込み装置でのデータファイルの書き込み手順の概要は、図5に示すように以下の通り行われていた。基本的には「ファイル書き込み要求」があると、メディアが挿入されているか否か判断する(ステップS101)。この判断の結果、メディアが挿入されていないときは、エラー処理となる。メディアが挿入されていると判断されると、空き容量に余裕があるか否か判断される(ステップS102)。この判断の結果、空き容量に余裕がないと判断されるとエラー処理される。空き容量に余裕があると判断されると、書き込みという流れで、リムーバブル記録メディア上にはデータファイルのみが追記され(ステップS103)、書き込みが終了する。図6に示すように、空き領域に追加されたデータ(データファイル)(斜線部分)が書き込まれることになる。
【0010】以上のように、従来では書き込み装置側では、書き込み要求のあったファイルのみをリムーバブル記録メディア上に追記しており、閲覧者は、コンピュータ上にインストールされた閲覧ソフトウェアを利用して、リムーバブル記録メディア上のファイルを開き、閲覧するというものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リムーバブル記録メディア上のデータファイルを閲覧する際、閲覧作業をするコンピュータそれぞれに、閲覧ソフトウェアをインストールせねばならない。また、一般的に、装置の機能追加に伴ってデータファイルフォーマットは変化する(バージョンアップ)。さらに、コンピュータ上にインストールされる閲覧ソフトウェアはデータファイルの全バージョンに対して1つのみの場合が多く、そのためには最新版の閲覧ソフトウェアは過去のの全バージョンのデータファイルのフォーマットに対して閲覧可能(コンパチブル)に設計されなければならない。しかし最新版の閲覧ソフトウェア一つで全バージョンのデータファイルのフォーマットに対応することは困難である。
【0012】そこで、リムーバブル記録メディアのみを操作するよってデータファイルの閲覧作業を可能にし、データファイルごとのコンピュータへの閲覧ソフトウェアのインストールを排除することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、データファイルを保存するためにリムーバブル記録メディアへの書き込み機構を備えた閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成装置であって、データファイルとそのデータファイルを表示させるための閲覧ソフトウェアとを1つの実行形式のファイルとして構成するファイル作成手段をメモリ領域に予め組み込んだことを特徴とする。このような構成をとることにより、データファイルのバージョンアップ等の変化に拘わらず、そのデータファイルに対応した閲覧ソフトウェアを作成することを可能にすることができ、データファイルごとの閲覧ソフトウェアのインストールの必要性がなくなる。
【0014】請求項2に記載の発明は、データファイルをリムーバブル記録メディアに書き込む際、前記ファイル作成手段に基づいてデータファイルとそのデータファイルを表示させるための閲覧ソフトウェアとの1つの実行形式のファイルを作成してリムーバブル記録メディアに書き込むことを特徴とする。このような構成をとることにより、データファイルと閲覧ソフトウェアとが一対一に対応した一つの実行形式のファイルにまとめることができ、データファイルの閲覧が容易に行える。
【0015】請求項3に記載の発明は、リムーバブル記録メディアに書き込むデータファイルを汎用コンピュータ上で閲覧するための閲覧ソフトウェアを有し、該閲覧ソフトウェアのコードを予めメモリ領域に組み込んだ閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成方法であって、リムーバブル記録メディアに対してデータファイルを書き込む際に、前記リムーバブル記録メディアを検索し、前記データファイルに対応した閲覧ソフトウェアがまだ書き込まれていない場合だけ前記装置のメモリ領域に予め組み込んだ前記閲覧ソフトウェアを前記リムーバブル記録メディアに書き込むことを特徴とする閲覧ソフトウェア書き込み機能付きデータファイル作成方法である。このような構成をとることにより、リムーバブル記録メディア上でデータファイル及び閲覧ソフトウェアを組み合わせているため、リムーバブル記録メディアのみの扱いでファイルの閲覧等の処理を行える。
【0016】
【実施例】(例1)本発明の例1の閲覧ソフト書き込み機能付きデータファイル作成装置では、ファイル作成アルゴリズムが上位アプリケーションからのファイル作成要求を受け付けると、既知である閲覧ソフトウェアを含んだファイルフォーマットに従ってデータファイルを作成し、リムーバブル記録メディア上に書き込むというものである。
【0017】コンピュータ上での閲覧ソフト組み込みデータファイルの動作概要を図1に基づいて説明する。閲覧者の操作(1)により、リムーバブル記録メディア上の閲覧ソフト組み込みデータファイル11がリムーバブル記録メディア読み出し装置12を経由してコンピュータの主要回路13に読み込まれて起動(2)される。閲覧ソフト組み込みデータファイル11中のファイルフォーマット解釈アルゴリズムは、同ファイルに内包されているデータフォーマットを参照(3)して同ファイルに内包されている電子データをこれと照合することにより解釈(4)し、同ファイル中の表示・印刷などの処理を行う上位アプリケーションに渡す(5)。
【0018】データファイルとそのデータファイルを表示させるための閲覧ソフトウェアとをまとめた1つの実行形式のファイルの作成は以下のように行われる。装置のファイル作成アルゴリズムは、上位アプリケーションからのファイル作成要求を受け付けると、既知である閲覧ソフトウェアを含んだファイルフォーマットに従って、装置のメモリ領域に予め組み込んだファイル作成手段によってデータファイルとそのデータファイルを表示させるための閲覧ソフトウェアとを1つの実行形式のファイルとして作成される。そして作成した1つの実行形式のファイルはリムーバブル記録メディア上に書き込まれる。
【0019】閲覧者は、リムーバブル記録メディアをパソコン等の汎用コンピュータに挿入し、閲覧ソフトウェアを起動し、閲覧したいデータファイルを開いて閲覧作業を行うことになる。この場合はリムーバブル記録メディアだけのやりとりでデータファイルの閲覧を行うことができ、データファイルに対応する閲覧ソフトウェアのインストールは必要ない。
【0020】(例2)図2は本発明の閲覧ソフトウェア書き込み機能付データファイル作成方法の基本処理を示すフローチャートである。図1に示す書き込み機能付データファイル作成装置には、リムーバブル記録メディアに対して本装置が書き込むデータファイルを汎用コンピュータ上で閲覧するための専用ソフトウェア(閲覧ソフトウェア)が存在し、そのコードが本装置内のメモリ領域に予め組み込まれている。この閲覧ソフトウェアは以下に述べるようにリムーバブル記録メディアにまだ書き込まれていない場合に限って書き込みが行われる。
【0021】図2に示すように、上位アプリケーションより「ファイル書き込み要求」があると、まず「メディア(リムーバブル記録メディア等)が挿入されているか」否かを判断する(ステップS1)。この判断の結果、メディアが挿入されていない場合には「エラー処理」をする。ステップS1の判断の結果、メディアが挿入されているときは「メディア内でファイル検索」を行い(ステップ2)、挿入されているリムーバブル記録メディア上に書き込み要求のあったデータファイルに対応する「閲覧ソフトウェアが既に含まれているか」否かを判断する(ステップS3)。
【0022】閲覧ソフトウェアが既に含まれていたときには、図3(a)に示すように空き領域にデータファイル(追加されたデータ)だけが書き込まれることになる。そして、閲覧ソフトウェアがまだ含まれていないと判断された場合には、「メモリ領域の空き容量に余裕があるか」否かを判断する(ステップS4)。空き容量に余裕がないと判断されると「エラー処理」をする。空き容量に余裕があると判断されると、「閲覧ソフトを書き込み」が行われる。具体的には、装置本体内のメモリ領域に予め組み込んであった閲覧ソフトウェアのコードを、図3(b)に示すようにリムーバブル記録メディア上に書き込む(ステップS5)。
【0023】つぎに、リムーバブル記録メディアに「空き容量に余裕があるか」否か判断する(ステップS6)。空き容量に余裕がないと判断されると「エラー処理」をする。空き容量に余裕があると判断されると、上位アプリケーションから要求のあった「データファイルを追記」する(ステップS7)。以上により閲覧ソフトウェア及びデータファイルの書き込み作業は終了する。
【0024】本発明による装置では、リムーバブル記録メディアは元の状態に拘わらず、データファイルを書き込んだ後には、空き領域に閲覧ソフトウェア及び追加されたデータ(データファイル)が書き込まれ閲覧ソフトウェアとデータファイルの双方が存在する状態になる(図3(a)、(b)参照)。
【0025】そして、閲覧者がデータファイルを閲覧しようとするときは、リムーバブル記録メディアであるフロッピーディスク等をコンピュータのリムーバブル記録メディア読み出し装置に組み込み、リムーバブル記録メディア上の閲覧ソフトウェアを起動し、閲覧しようとするデータファイルを開き閲覧作業を行うことになる。その結果、上記の例1と同様にデータファイルに対応する閲覧ソフトウェアのインストールの必要がなくなる。
【0026】例1においては、データファイルとそのデータファイルを表示させるための閲覧ソフトウェアとを1つの実行形式のファイルとして構成するためのファイル作成手段を装置のメモリ領域に予め組み込んでおき、ファイル作成手段によって作成された実行形式のファイルをリムーバブル記録メディアに書き込むというものである。これに対して、例2では閲覧ソフトウェアのコードを装置のメモリ領域に組み込み、その閲覧ソフトウェアをリムーバブル記録メディアに書き込み、リムーバブル記録メディア上にデータファイルとそのデータファイルの閲覧ソフトウェアとが双方存在するというものである。
【0027】
【発明の効果】請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、データファイルのフォーマットに拘わらずデータファイルの閲覧が可能になる。一般的に、装置の機能追加に伴ってデータファイルのフォーマットは変化する(バージョンアップ)が、本発明による方式ではデータファイルと閲覧ソフトウェアとが1つ実行形式のファイルにまとまっており一対一に対応している。それ故、データファイルのフォーマットに関係なく閲覧ソフトウェアを用いてデータファイルの閲覧が可能になる。このようにデータファイルのフォーマットに閲覧ソフトウェアを対応させることができるため、データファイルのフォーマットを過去の全バージョンに対してコンパチブルに設計し、閲覧ソフトウェアとの対応を図る必要はない。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、リムーバブル記録メディア上のデータファイルを閲覧する際、閲覧作業をするコンピュータそれぞれに、閲覧ソフトウェアをインストールする必要がない。従って、同じメディアを別のコンピュータで閲覧するには、そのリムーバブル記録メディアのみのやりとりだけでデータファイルを閲覧することができる。
【出願人】 【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
【出願日】 平成12年9月13日(2000.9.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−91980(P2002−91980A)
【公開日】 平成14年3月29日(2002.3.29)
【出願番号】 特願2000−277675(P2000−277675)